JPH0677072A - 平面型磁気素子の製造方法 - Google Patents

平面型磁気素子の製造方法

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JPH0677072A
JPH0677072A JP7198692A JP7198692A JPH0677072A JP H0677072 A JPH0677072 A JP H0677072A JP 7198692 A JP7198692 A JP 7198692A JP 7198692 A JP7198692 A JP 7198692A JP H0677072 A JPH0677072 A JP H0677072A
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film
insulating film
conductor
forming
coil
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Application number
JP7198692A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Inoue
哲夫 井上
Toshiro Sato
敏郎 佐藤
Atsuhito Sawabe
厚仁 澤邊
Hiroshi Tomita
宏 富田
Tetsuhiko Mizoguchi
徹彦 溝口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コイル導体間スペースの幅が小さく、かつ十分
な厚さのコイル導体を有する高性能の平面型磁気素子を
非常に簡単なプロセスで製造できる方法を提供する。 【構成】磁性膜3上にコイル導体間スペースを構成する
絶縁膜4を形成する工程と、この絶縁膜4をコイル導体
間スペースの形状にパターニングする工程と、この絶縁
膜4のパターンを導体膜が選択的に成長できるように表
面改質する工程と、この絶縁膜4のパターンの間隙に選
択的に導体膜5を充填してコイル導体を形成する工程
と、全面に絶縁膜6を形成する工程と、この絶縁膜6上
に磁性膜7を形成する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平面インダクタや平面ト
ランスなどの平面型磁気素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIなどに代表される集積回路
技術の進歩に伴い各種電子機器の小型化が盛んに進めら
れている。ところが機器全体における電源部の容積率増
大の傾向が顕著になってきた。これは電源部に必須なイ
ンダクタやトランスなどの磁気部品の小型・集積化が他
の部品と比較して著しく遅れているためである。
【0003】最近、インダクタンスやトランスなどの磁
気素子を小型化するために、これらの磁気素子を平面型
にすることが提案され、その高性能化の検討が進められ
ている。従来、平面インダクタとしては、スパイラル平
面コイルの両面を絶縁層で挟み、さらにこれらの両面を
磁性体で挟んだ構造のものが知られている。同様に、平
面トランスとしては、絶縁層を介して1次側のスパイラ
ル平面コイルと2次側のスパイラル平面コイルとを形成
し、これらの両面を絶縁層で挟み、さらにこれらの両面
を磁性体で挟んだ構造のものが知られている。なお、ス
パイラル平面コイルは、1層のスパイラル状コイル導体
からなるものでもよいし、絶縁層の両面に2層のスパイ
ラル状コイル導体を形成して発生磁界が同一方向となる
ように接続したものでもよい。これらの平面型磁気素子
については、例えば、“High−Frequency
of a Planar−Type Microtr
ansformer and Its Applica
tion to Multilayered Swit
ching Regurators”;K.Yamas
awa et al.,IEEE Trans.Ma
g.Vol.26,No.3,May 1990,p
p.1204−1209で報告されている。しかし、従
来の平面型磁気素子は、動作に対する損失が大きいとい
う欠点がある。
【0004】また、平面型磁気素子を小形化するため
に、薄膜プロセスを利用して製造することが検討されて
いる。コイルのパターニングはその中でも重要な要素で
ある。スパイラルコイルはインダクタンスを大きくとる
ことができ、その結果品質係数Qを高くできるため、素
子化を考えた場合有利な形状である。
【0005】品質係数の高いスパイラルコイルを得るた
めには、コイル作製時にいくつかのパラメータを最適値
に設定することが好ましい。重要なパラメータとして
は、(1)コイルの膜厚、(2)コイルのライン幅/ス
ペース幅、(3)スパイラルコイルの外形寸法、(4)
平面インダクタの外形寸法などが代表例として挙げられ
る。このうち、(2)以外はコイルの動作周波数に応じ
て最適値をほぼ決定できる。そこで、(2)のコイルの
ライン幅(δ)とスペース幅(s)との最適な関係につ
いて以下に説明する。
【0006】図7(a)および(b)は、それぞれ平面
インダクタを構成するスパイラルコイルのライン幅
(δ)を横軸、スペース(s)幅を縦軸とする平面内に
おいて、所定のインダクタンス(L)およびコイル抵抗
(R)が得られる条件を示す図である。図中の(a)は
磁性体の透磁率と磁性体の厚さとの積μs ・t=100
0μm、(b)はμs ・t=5000μmの場合であ
る。また、いずれの場合も、磁性体の外形の一辺の寸法
w=5mm、スパイラルコイル外形の一辺の寸法ao
5mm(磁性体外形寸法wに等しい)、スパイラルコイ
ルの内形の一辺の寸法ai =0.2mm、スパイラルコ
イルのターン数N=10、コイル導体の厚さtc =10
μm、磁性体間ギャップg=12μmである。ここで、
コイルの実用可能なライン/スペース(δ/s)の範囲
は、 Nδ+(N−1)s≦(w−ai )/2 となる。前記の条件では、 10δ+9s≦2400μm である。
【0007】図7から明らかなように、インダクタンス
Lはδとsの値によって種々変化する。一方、コイル抵
抗Rはsが小さくδが大きいほど小さくなる。すなわ
ち、δおよびsの影響は、LよりもRのほうが著しい。
インダクタのQ値はL/Rに比例するため、これを高く
するにはs→0(またはδ/p→1、ここでpはコイル
ピッチでありp=δ+s)近傍でδおよびsを決定する
ことが重要になる。
【0008】図8は、L/Rのδ/p依存性を示すもの
である。なお、縦軸は、L/R(δ/p→1)、すなわ
ちδ/pを1に近付けたときのL/Rの値、で規格化さ
れたL/Rである。また、この図では、 磁性体の外形寸法 :w=1〜5mm スパイラルコイルの内形寸法:ai =0.2mm スパイラルコイルの外形寸法:ao =0.9w 磁性体の透過率と厚さとの積:μs ・t=103 〜10
4 μm
【0009】の種々の場合について計算によって得られ
るすべての値が含まれる領域を、斜線領域で示してい
る。L/Rは、δ/pが1のときに最大で、δ/pが小
さくなると減少する。このことから、図7の結論と同様
に、Q値の高い平面インダクタを得るには、δ/p=1
近傍でコイルのライン幅(δ)/スペース幅(s)を決
定することが重要になる。
【0010】このような平面インダクタを製造する場
合、コイルパターンは、半導体製造プロセスを応用し
て、薄膜形成技術および各種リソグラフィ技術を用いて
作製される。これらの技術における加工限界を決定する
要因としては、露光方法、レジスト材料、エッチング方
法などが挙げられる。ただし、フォトリソグラフィ技術
を使用する限り、露光に用いる光源の波長が最も大きな
要因となり、現在用いられているg線またはi線によっ
て得られる最小線幅は0.5μm程度である。これに対
して、将来のエキシマレーザやSOR光による露光で
は、0.1μm以下の解像度が得られるであろうと予測
されている。また、生産性は悪くなるが電子ビーム直線
露光によれば、0.05μm程度の線幅を得ることがで
きる。
【0011】一方、平面インダクタを構成するコイル導
体の厚さは、少なくとも使用する周波数帯によって決定
されるスキンデプス程度に設定する必要がある。このス
キンデプスδは、一般に下記の式で表される。 δ = (ρ/πμf)1/2 (ここで、ρ:比抵抗、μ:比透磁率、f:周波数であ
る。)
【0012】このようにスキンデプスとコイル導体の比
抵抗とは、正の相関関係を有する。図9に、コイル導体
の比抵抗とスキンデプスとの関係を、周波数をパラメー
タとして示す。例えば、コイル導体材料として比抵抗が
2.7μΩ・cmであるAlを用いた場合、コイル導体
の厚さは使用周波数帯10〜100MHzでほぼ10μ
m程度となる。コイル導体の厚さを10μm程度に設定
し、かつ前述した理論値に近いような高いQ値を得るた
めにコイル導体間スペースの幅を狭くすると、スペース
部の溝のアスペクト比は10〜100となってしまう。
【0013】現在、導体膜をこのように高いアスペクト
比でエッチングする技術は、化学的エッチング技術(C
DEやRIEなど)、物理的エッチング技術(イオンビ
ームエッチングなど)のいずれにおいても困難である。
このため、実際の試作例では導体間スペースのアスペク
ト比を大きくすることができず、高いQ値を有する実用
レベルの平面インダクタは作製されていない。また、エ
ッチングにより形成されたコイル導体間スペースの溝に
絶縁膜を充填することも、アスペクト比が大きくなるに
つれて困難になる。例えば、通常の薄膜形成プロセスで
は、導体間スペースのアスペクト比が2を越えると、コ
イル導体間スペースを埋めることが不可能になる。
【0014】これに対して、コイル導体材料として例え
ば比抵抗が1.7μΩ・cmであるCuを用いることが
できれば、アスペクト比に関する要求は軽減できる。し
かし、Cuはフォトリソグラフィを適用して選択エッチ
ングすることができない。そして、Cuからなるコイル
導体を従来の電界メッキ法で形成しようとすると、極め
て低いアスペクト比のものしか得られず、やはり高いQ
値を有する実用レベルの平面インダクタは作製できな
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コイ
ル導体間スペースの幅が小さく、かつ十分な厚さのコイ
ル導体を有する高性能の平面型磁気素子を非常に簡単な
プロセスで製造できる方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段と作用】本願第1の発明の
平面型磁気素子の製造方法は、磁性膜上にコイル導体間
スペースを構成する絶縁膜を形成する工程と、この絶縁
膜をコイル導体間スペースの形状にパターニングする工
程と、この絶縁膜パターンを導体膜が選択的に成長でき
るように表面改質する工程と、この絶縁膜パターンの間
隙に選択的に導体膜を充填してコイル導体を形成する工
程と、全面に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に
磁性膜を形成する工程とを具備したことを特徴とするも
のである。
【0017】この方法において、コイル導体間スペース
を構成する絶縁膜パターンを導体膜が選択的に成長でき
るように表面改質する方法としては、コイル導体と同じ
または類似の材料を凹部の表面にのみ薄い膜厚で成膜す
る方法、または水素イオンビームを用いてSiO2 膜の
表面を還元して多結晶シリコン膜を形成する方法などが
挙げられる。
【0018】この方法では、絶縁膜をコイル導体間スペ
ースの形状にパターニングしてアスペクト比の高い絶縁
膜パターンを形成した後、この絶縁膜パターンを導体膜
が選択的に成長できるように表面改質しているので、導
体膜を容易に充填できコイル導体を形成できる。したが
って、コイル導体間スペースの幅が小さく、かつ十分な
厚さのコイル導体を有する高性能の平面型磁気素子を製
造できる。
【0019】本願第2の発明の平面型磁気素子の製造方
法は、磁性膜上に絶縁膜を介してコイル導体パターンに
対応する薄い導体膜パターンを形成する工程と、全面に
コイル導体間スペースを構成する絶縁膜を形成する工程
と、この絶縁膜をコイル導体間スペースの形状にパター
ニングし、前記導体膜パターンを露出させる工程と、こ
の絶縁膜パターンの間隙の薄い導体膜上に電界メッキ法
により導体膜を充填してコイル導体を形成する工程と、
全面に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に磁性膜
を形成する工程とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0020】この方法では、絶縁膜をエッチングして高
アスペクト比の絶縁膜パターンを形成した後、電界メッ
キ法を用いることにより薄い導体膜パターン上に導体膜
を容易に充填できコイル導体を形成できる。また、比抵
抗の小さい材料からなるコイル導体を形成できるので、
コイル抵抗を小さくできる。したがって、コイル導体間
スペースの幅が小さく、かつ十分な厚さのコイル導体を
有する高性能の平面型磁気素子を製造できる。一方、コ
イル抵抗を小さくできるので、高アスペクト比に対する
要求を軽減できる。
【0021】本願第3の発明の平面型磁気素子の製造方
法は、磁性膜上にコイル導体間スペースを構成する絶縁
膜を形成する工程と、この絶縁膜をコイル導体間スペー
スの形状にパターニングする工程と、この絶縁膜パター
ン上に有機溶剤に可溶な膜(例えばレジスト)を形成す
る工程と、全面に物理気相成長法により導体膜を形成す
ることにより絶縁膜パターンの間隙に導体膜を充填して
コイル導体を形成する工程と、有機溶剤に可溶な膜を溶
解し、その上に形成されている導体膜を除去する工程
と、全面に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に磁
性膜を形成する工程とを具備したことを特徴とするもの
である。
【0022】この方法では、絶縁膜をエッチングして高
アスペクト比の絶縁膜パターンを形成した後、物理的気
相成長法(スパッタ法または蒸着法)を用い、エッチバ
ック法を併用することにより導体膜を容易に充填できコ
イル導体を形成できる。また、比抵抗の小さい材料から
なるコイル導体を形成できるので、コイル抵抗を小さく
できる。したがって、コイル導体間スペースの幅が小さ
く、かつ十分な厚さのコイル導体を有する高性能の平面
型磁気素子を製造できる。一方、コイル抵抗を小さくで
きるので、高アスペクト比に対する要求を軽減できる。
【0023】本願第4の発明の平面型磁気素子の製造方
法は、磁性膜上に絶縁膜を介して第1の導体膜を形成す
る工程と、第1の導体膜を選択的にエッチングして形成
すべきコイル導体領域のうちコイル導体間スペース近傍
に対応する領域に第1の導体膜パターンを形成する工程
と、この第1の導体膜パターンの間隙に絶縁膜を充填す
る工程と、形成すべきコイル導体領域のうちコイル導体
中心部に対応する領域に充填された絶縁膜を選択的に除
去する工程と、絶縁膜が除去された領域の第1の導体膜
パターンの間隙に電界メッキ法により第2の導体膜を充
填して、第1および第2の導体膜からなるコイル導体を
形成する工程と、全面に絶縁膜を形成する工程と、この
絶縁膜上に磁性膜を形成する工程とを具備したことを特
徴とするものである。
【0024】この方法では、コイル導体が第1および第
2の導体膜から構成されており、その比抵抗は両者の断
面積比で決定される。したがって、第2の導体膜として
比抵抗の小さいものを用いることにより、第1の導体膜
のみからなるコイル導体よりもコイル抵抗を小さくでき
る。一方、コイル抵抗を小さくできるので、高アスペク
ト比に対する要求を軽減できる。以下、本発明の方法を
さらに詳細に説明する。本発明の平面型磁気素子は所定
の基板上に形成される。基板は特に限定されず、Si、
GaAsなどの半導体基板、絶縁基板などが用いられ
る。
【0025】磁性膜は、半導体基板の表面に絶縁膜を介
して形成されるか、または絶縁基板上に直接形成され
る。磁性膜は、各種の磁性合金をスパッタリングなどの
方法により形成することが好ましい。なお、これらの間
にバッファ層を形成してもよい。
【0026】コイル導体間スペースを構成する絶縁膜
は、コイル導体間の線間容量を小さくするために、比誘
電率が小さいことが好ましい。絶縁膜の材料としては、
種々の酸化物、窒化物、弗化物、炭化水素系の高分子化
合物、ポリシランなどが挙げられる。代表的な材料は、
SiO2 、Six y 、CaF2 、ポリイミドなどであ
る。絶縁膜は、コイル導体と磁性膜との間を十分に絶縁
できるだけの厚さが必要である。その厚さは絶縁膜材料
によって異なり、例えばSiO2 を用いた場合、動作電
圧が20Vでは1μm程度の厚さが適当である。絶縁膜
の形成方法としては、CVD法、スパッタリング法など
の気相成長法、スピナーを用いて絶縁材料を塗布し熱硬
化させる方法などが挙げられる。
【0027】コイル導体を構成する導体膜としては、比
抵抗の低い材料を用いることが好ましい。具体的には、
Al、Al合金、Cu、Cu合金、Ag、Ag合金、P
d、Pd合金、Pt、Pt合金などが挙げられるが、こ
れらに限定されない。ただし、導体膜を選択エッチング
する工程が適用される場合には、Alなどの選択エッチ
ング可能な材料を用いる。なお、コイル導体の結晶構造
は、多結晶でも単結晶でもよい。導体膜の膜厚は、少な
くとも磁気素子が使用される周波数帯によって決定され
るスキンデプス、およびコイル導体材料の比抵抗を考慮
して決定される。また、磁気素子の小型化が進むにつれ
て、導体内を流れる電流密度が高くなり、素子からの発
熱量が非常に大きくなる。このため、コイル導体自体の
エレクトロマイグレーションやサーモマイグレーション
による断線に対する耐性、およびコイル導体中にかかる
内部応力によって発生するストレスマイグレーションに
よる断線に対する耐性が非常に重要な要素となる。そこ
で、コイル導体薄膜としては、高配向膜を用いることが
好ましく、さらに単結晶または多少の欠陥を含むものの
単結晶に近い薄膜を用いることがより好ましい。導体膜
の形成方法としては、真空蒸着法、イオンプレーティン
グ法、各種スパッタリング法、各種CVD法などの気相
成長法および各種メッキ法が挙げられる。
【0028】絶縁膜または導体膜を、コイル形状にパタ
ーニングするためには、異方性の大きいエッチング方法
を用いることが好ましい。具体的には、化学的ドライエ
ッチング法(CDE)、反応性イオンエッチング法(R
IE)、イオンビームエッチング法などがあげられる。
コイルの形状としては、スパイラル型またはつづらおれ
型が代表的であるが、高いQ値を得るためにはスパイラ
ル型が好ましい。コイル導体間スペースを構成する絶縁
膜パターンおよびコイル導体上に、絶縁膜および上部磁
性膜が形成される。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 実施例1
【0030】直径6インチ、厚さ0.6mmのSi単結
晶基板1上に膜厚1μmの熱酸化膜2を形成した後、r
fマグネトロンスパッタリングにより平均膜厚2μmの
CoZrNbアモルファス合金からなる下部磁性膜3を
形成した。その上に、プラズマCVD法により平均膜厚
12μmのSiO2 膜4を形成した(図1(a)図
示)。
【0031】SiO2 膜4上にレジストを塗布し、フォ
トマスクを介して露光した後、現像し、スパイラル形状
のコイル導体間スペースに対応して幅2μmのレジスト
パターン31を50μm(コイル導体幅に対応する)間
隔で形成した。このレジストパターン31をマスクとし
て、RIEによりSiO2 膜4をエッチングし、幅50
μm、深さ10.5μmの溝を形成した。レジストパタ
ーン31を残したまま、直流マグネトロンスパッタリン
グ法により、下地の全面に平均膜厚1nmのAl−Si
−Cu合金膜21を形成した(図1(b)図示)。
【0032】レジストパターン31およびその上に形成
されているAl−Si−Cu合金膜21を除去した。溝
底部のAl−Si−Cu合金膜21上に、ジメチルアル
ミニウムハイドライド(DMAlH)を原料とする熱C
VD法により、膜厚10μmのAl膜5を選択成長さ
せ、溝内部にコイル導体を充填した。このAl膜5は
(111)配向しており、表面粗さRmax は約200n
mであった(図1(c)図示)。
【0033】プラズマCVD法により全面にSiO2
6を形成した後、エッチバックして表面を平坦化した。
この結果、表面粗さRmax は10nmとなった。その上
に、rfマグネトロンスパッタリングにより、下部磁性
膜と同じ組成および膜厚のCoZrNbアモルファス合
金からなる上部磁性膜7を形成し、平面インダクタを製
造した(図1(d)図示)。
【0034】本実施例では、SiO2 膜4をコイル導体
間スペースの形状にパターニングしてアスペクト比の高
い絶縁膜パターンを形成した後、この絶縁膜パターン表
面に導体膜が選択的に成長できるようにAl−Si−C
u合金膜21を形成しているので、Al膜5を容易に充
填できコイル導体を形成できる。したがって、コイル導
体間スペースの幅が小さく、かつ十分な厚さのコイル導
体を有する高性能の平面型磁気素子を製造できる。
【0035】このプロセス中にSi単結晶基板1(直径
6インチ、厚さ0.6mm)に大きな反りは発生せず、
基板の全面にデバイスを作製しても何ら問題は生じなか
った。
【0036】得られた平面インダクタについて、コイル
端子間に50Vの電圧を印加したところ、絶縁破壊は観
察されなかった。また、同インダクタをAl2 3 パッ
ケージに実装し、端子間電圧10V、電流0.8Aを印
加し、自然空冷で100時間の耐久試験を行ったとこ
ろ、エレクトロマイグレーション、サーモマイグレーシ
ョンなどにより引き起こされるコイル導体の断線故障や
絶縁破壊に起因する電流のリークは観察されなかった。
【0037】比較のために、コイル導体となる導体膜を
形成した後、エッチングにより導体間スペースを形成
し、このスペースに絶縁膜を埋め込むという従来の方法
により、前記実施例と同じ仕様の平面インダクタの製造
を試みた。しかし、アスペクト比が5という深い溝で
は、コイル導体のエッチングおよび絶縁膜の充填のどち
らも不可能であった。また、各薄膜を形成するたびに下
地全体に応力がかかる結果、下地に大きな反りが発生
し、基板の全面にデバイスを作製することは不可能であ
った。 実施例2
【0038】直径6インチ、厚さ0.6mmのガラス基
板11上に、ケトン系炭化水素ガスを主原料とするCV
D法により平均膜厚100nmの高分子系アモルファス
カーボン膜12を成膜した。この際、成膜条件を制御す
ることにより、カーボン膜12を(001)配向させ
た。その上に、rfマグネトロンスパッタリングにより
平均膜厚2μmのCoZrNbアモルファス合金からな
る下部磁性膜3を形成した。その上に、テトラエトキシ
シラン(TEOS)を原料とするプラズマCVD法によ
り平均膜厚12μmのSiO2 膜4を形成した(図2
(a)図示)。
【0039】SiO2 膜4上にレジストを塗布し、フォ
トマスクを介して露光した後、現像し、スパイラル形状
のコイル導体間スペースに対応して幅2μmのレジスト
パターン31を50μm(コイル導体幅に対応する)間
隔で形成した。このレジストパターン31をマスクとし
て、RIEによりSiO2 膜4をエッチングし、幅50
μm、深さ10.5μmの溝を形成した。レジストパタ
ーン31を残したまま、水素プラズマを用いて露出した
SiO2 表面を還元して多結晶Si膜22を形成した
(図2(b)図示)。
【0040】レジストパターン31を除去し、溝底部の
多結晶Si膜22上に、六フッ化タングステン(W
6 )を主原料とするCVD法により平均膜厚100n
mのW膜23を選択成長させた。溝底部のW膜23上
に、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)
を原料とする熱CVD法により、膜厚10μmのAl膜
5を選択成長させ、溝内部にコイル導体を充填した。こ
のAl膜5は(111)配向しており、表面粗さRmax
は約200nmであった(図2(c)図示)。
【0041】プラズマCVD法により全面にSiO2
6を形成した後、エッチバックして表面を平坦化した。
この結果、表面粗さRmax は10nmとなった。その上
に、ケトン系炭化水素ガスを主原料とするCVD法によ
り平均膜厚100nmの高分子系アモルファスカーボン
膜12を成膜した。その上に、rfマグネトロンスパッ
タリングにより、下部磁性膜と同じ組成および膜厚のC
oZrNbアモルファス合金からなる上部磁性膜7を形
成し、平面インダクタを製造した(図2(d)図示)。
【0042】本実施例では、SiO2 膜4をコイル導体
間スペースの形状にパターニングしてアスペクト比の高
い絶縁膜パターンを形成した後、この絶縁膜パターン表
面に導体膜が選択的に成長できるように水素プラズマに
よる還元により多結晶Si膜22を形成し、さらにW膜
23を形成しているので、Al膜5を容易に充填できコ
イル導体を形成できる。したがって、コイル導体間スペ
ースの幅が小さく、かつ十分な厚さのコイル導体を有す
る高性能の平面型磁気素子を製造できる。
【0043】また、バッファ層としてアモルファスカー
ボン膜12を設けているので、プロセス中にガラス基板
11(直径6インチ、厚さ0.6mm)に大きな反りは
発生せず、基板の全面にデバイスを作製しても何ら問題
は生じなかった。
【0044】得られた平面インダクタについて、コイル
端子間に20Vの電圧を印加したところ、絶縁破壊は観
察されなかった。また、同インダクタをAl2 3 パッ
ケージに実装し、端子間電圧10V、電流1.0Aを印
加し、自然空冷で100時間の耐久試験を行ったとこ
ろ、エレクトロマイグレーション、サーモマイグレーシ
ョンなどにより引き起こされるコイル導体の断線故障や
絶縁破壊に起因する電流のリークは観察されなかった。
【0045】比較のために、コイル導体となる導体膜を
形成した後、エッチングにより導体間スペースを形成
し、このスペースに絶縁膜を埋め込むという従来の方法
により、前記実施例と同じ仕様の平面インダクタを製造
することを試みた。しかし、アスペクト比が10という
深い溝では、コイル導体のエッチングおよび絶縁膜の充
填のどちらも不可能であった。また、各薄膜を形成する
たびに下地全体に応力がかかる結果、下地に大きな反り
が発生してガラス基板が割れてしまい、大きなサイズの
基板の全面にデバイスを作製することは不可能であっ
た。また、小さいサイズのガラス基板を用いた場合で
も、プロセス中に薄膜の剥離が生じ、歩留まりが非常に
低くなった。 実施例3
【0046】Si単結晶基板1上に熱酸化膜2を形成し
た後、rfマグネトロンスパッタリングにより下部磁性
膜3を形成する。この下部磁性膜3上にSiO2 膜14
を形成する。このSiO2 膜14上に薄いAl膜15を
形成した後、フォトリソグラフィーによりスパイラル形
状のコイル導体の形状にパターニングする。プラズマC
VD法により厚いSiO2 膜4を形成する(図3(a)
図示)。
【0047】SiO2 膜4上に、フォトリソグラフィー
により導体間スペースに対応してマスク材32を形成す
る。マスク材32をマスクとして、RIEによりSiO
2 膜4をエッチングし、導体間スペースの絶縁膜を形成
する。このときAl膜15のパターンが露出する(図3
(b)図示)。電界メッキ法により、Al膜15のパタ
ーン上にCu膜25を成膜してコイル導体を形成する
(図3(c)図示)。
【0048】マスク材32を除去し、全面にSiO2
を形成した後、エッチバックして平坦化する。さらに、
上部磁性膜7を形成して、平面インダクタを製造する
(図3(d)図示)。
【0049】本実施例では、絶縁膜をエッチングして高
アスペクト比の絶縁膜パターンを形成した後、電界メッ
キ法を用いることにより薄いAl膜15上に比抵抗の小
さい材料(Cu)を容易に充填できコイル導体を形成で
きるので、コイル抵抗を小さくできる。したがって、コ
イル導体間スペースの幅が小さく、かつ十分な厚さのコ
イル導体を有する高性能の平面インダクタを製造でき
る。一方、コイル抵抗を小さくできるので、高アスペク
ト比に対する要求を軽減できる。 実施例4
【0050】Si単結晶基板1上に熱酸化膜2を形成し
た後、rfマグネトロンスパッタリングにより下部磁性
膜3を形成する。この下部磁性膜3上に、プラズマCV
D法により厚いSiO2 膜4を形成する(図4(a)図
示)。
【0051】SiO2 膜4上に、フォトリソグラフィー
によりスパイラル形状の導体間スペースに対応してマス
ク材32を形成する。マスク材32をマスクとして、R
IEによりSiO2 膜4をエッチングし、導体間スペー
スの絶縁膜を形成する。この際、下部磁性膜3との絶縁
がとれるように、ある程度の厚みのSiO2 膜4を残す
(図4(b)図示)。
【0052】マスク材32の上に選択的にレジスト31
を形成する。スパッタ法または蒸着法により、全面にC
u膜15を成膜してコイル導体を形成する(図4(c)
図示)。
【0053】レジスト31を有機溶剤に溶解させ、レジ
スト31上に形成されたCu膜をリフトオフする。マス
ク材32を除去し、全面にSiO2 膜6を形成した後、
エッチバックして平坦化する。さらに、上部磁性膜7を
形成して、平面インダクタを製造する(図4(d)図
示)。
【0054】本実施例では、絶縁膜をエッチングして高
アスペクト比の絶縁膜パターンを形成した後、物理的気
相成長法(スパッタ法または蒸着法)を用い、エッチバ
ック法を併用することにより比抵抗の小さい材料(C
u)を容易に充填できコイル導体を形成できるので、コ
イル抵抗を小さくできる。したがって、コイル導体間ス
ペースの幅が小さく、かつ十分な厚さのコイル導体を有
する高性能の平面インダクタを製造できる。一方、コイ
ル抵抗を小さくできるので、高アスペクト比に対する要
求を軽減できる。 実施例5
【0055】Si単結晶基板1上に熱酸化膜2を形成し
た後、rfマグネトロンスパッタリングにより下部磁性
膜3を形成する。この下部磁性膜3上に、プラズマCV
D法によりSiO2 膜14を形成する。このSiO2
14上に、第1の導体膜としてAl膜5を形成する(図
5(a)図示)。
【0056】このAl膜5上に、フォトリソグラフィー
によりスパイラル形状のコイル導体領域のうちコイル導
体間スペース近傍の領域に対応してマスク材(例えばS
iO2 )33を形成する。マスク材33をマスクとし
て、RIEによりAl膜5をエッチングし、コイル導体
の一部を形成する。このAl膜5のパターン間の溝に、
ポリイミド膜8を充填する(図5(b)図示)。
【0057】その上に、フォトリソグラフィーによりコ
イル導体領域の中心部に対応する領域以外にマスク材
(例えばSiO2 )34を形成する。マスク材34をマ
スクとして、RIEによりコイル導体領域の中心部に対
応する領域のポリイミド膜8をエッチングする。この結
果、Al膜5の側面が露出する(図5(c)図示)。
【0058】電界メッキ法により、コイル導体領域の中
心部に対応する領域に第2の導体膜としてCu膜25を
形成し、Al膜5およびCu膜25からなるコイル導体
を形成する。マスク材33および34を除去し、全面に
SiO2 6を形成した後、エッチバックして平坦化す
る。さらに、上部磁性膜7を形成して、平面インダクタ
を製造する(図5(d)図示)。 実施例6
【0059】Si単結晶基板1上に熱酸化膜2を形成し
た後、rfマグネトロンスパッタリングにより下部磁性
膜3を形成する。この下部磁性膜3上に、プラズマCV
D法によりSiO2 膜14を形成する。このSiO2
14上に、スパイラル形状のコイル導体領域の中心部に
対応して、Cu膜25´のパターンを形成する。さら
に、全面に第1の導体膜としてAl膜5を形成する(図
6(a)図示)。
【0060】このAl膜5上に、フォトリソグラフィー
によりコイル導体領域のうちコイル導体間スペース近傍
の領域に対応してマスク材(例えばSiO2 )33を形
成する。マスク材33をマスクとして、RIEによりA
l膜5をエッチングし、コイル導体の一部を形成する。
このAl膜5のパターン間の溝に、ポリイミド膜8を充
填する(図6(b)図示)。
【0061】その上に、フォトリソグラフィーによりコ
イル導体領域の中心部に対応する領域以外にマスク材
(例えばSiO2 )34を形成する。マスク材34をマ
スクとして、RIEによりコイル導体領域の中心部に対
応する領域のポリイミド膜8をエッチングする。この結
果、Cu膜25´およびAl膜5の側面が露出する(図
6(c)図示)。
【0062】電界メッキ法により、コイル導体領域の中
心部に対応する領域に第2の導体膜としてCu膜25を
形成し、Al膜5およびCu膜25からなるコイル導体
を形成する。マスク材33および34を除去し、全面に
SiO2 6を形成した後、エッチバックして平坦化す
る。さらに、上部磁性膜7を形成して、平面インダクタ
を製造する(図6(d)図示)。
【0063】実施例5および6では、コイル導体がCu
とAlとから構成されており、その比抵抗は両者の断面
積比で決定される。したがって、Alのみからなるコイ
ル導体よりもコイル抵抗を小さくできる。一方、コイル
抵抗を小さくできるので、高アスペクト比に対する要求
を軽減できる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の方法を用い
れば、コイル導体間スペースの幅が小さく、かつ十分な
厚さのコイル導体を有する高性能の平面型磁気素子を簡
単に製造することができ、平面型磁気素子の実用化に著
しく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の実施例1における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図2】(a)〜(d)は本発明の実施例2における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図3】(a)〜(d)は本発明の実施例3における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図4】(a)〜(d)は本発明の実施例4における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図5】(a)〜(d)は本発明の実施例5における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図6】(a)〜(d)は本発明の実施例6における平
面インダクタの製造工程を示す断面図。
【図7】(a)および(b)は、平面インダクタを構成
するスパイラルコイルのライン幅(δ)を横軸、スペー
ス(s)幅を縦軸とする平面内において、所定のインダ
クタンス(L)および抵抗(R)が得られる条件を示す
特性図。
【図8】平面インダクタについて、δ/p→1の値で規
格化されたL/Rのδ/p依存性を示す特性図。
【図9】コイル導体の比抵抗とスキンデプスとの関係
を、周波数をパラメータとして示す特性図。
【符号の説明】
1…Si基板、2…熱酸化膜、3…下部磁性膜、4…S
iO2 膜、5…Al膜、6…SiO2 膜、7…下部磁性
膜、8…ポリイミド膜、11…ガラス基板、12…カー
ボン膜、15…Al膜、21…Al−Si−Cu合金
膜、22…多結晶Si膜、23…W膜、25、25´…
Cu膜、31…レジストパターン、32、33、34…
マスク材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】本発明の実施例4における平面インダクタの製
造工程を示す断面図。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】本発明の実施例6における平面インダクタの製
造工程を示す断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 溝口 徹彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性膜上にコイル導体間スペースを構成
    する絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜をコイル導体
    間スペースの形状にパターニングする工程と、この絶縁
    膜パターンを導体膜が選択的に成長できるように表面改
    質する工程と、この絶縁膜パターンの間隙に選択的に導
    体膜を充填してコイル導体を形成する工程と、全面に絶
    縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に磁性膜を形成す
    る工程とを具備したことを特徴とする平面型磁気素子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 磁性膜上に絶縁膜を介してコイル導体パ
    ターンに対応する薄い導体膜パターンを形成する工程
    と、全面にコイル導体間スペースを構成する絶縁膜を形
    成する工程と、この絶縁膜をコイル導体間スペースの形
    状にパターニングし、前記導体膜パターンを露出させる
    工程と、この絶縁膜パターンの間隙の薄い導体膜上に電
    界メッキ法により導体膜を充填してコイル導体を形成す
    る工程と、全面に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜
    上に磁性膜を形成する工程とを具備したことを特徴とす
    る平面型磁気素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 磁性膜上にコイル導体間スペースを構成
    する絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜をコイル導体
    間スペースの形状にパターニングする工程と、この絶縁
    膜パターン上に有機溶剤に可溶な膜を形成する工程と、
    全面に物理的気相成長法により導体膜を形成することに
    より絶縁膜パターンの間隙に導体膜を充填してコイル導
    体を形成する工程と、有機溶剤に可溶な膜を溶解し、そ
    の上に形成されている導体膜を除去する工程と、全面に
    絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に磁性膜を形成
    する工程とを具備したことを特徴とする平面型磁気素子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 磁性膜上に絶縁膜を介して第1の導体膜
    を形成する工程と、第1の導体膜を選択的にエッチング
    して形成すべきコイル導体領域のうちコイル導体間スペ
    ース近傍に対応する領域に第1の導体膜パターンを形成
    する工程と、この第1の導体膜パターンの間隙に絶縁膜
    を充填する工程と、形成すべきコイル導体領域のうちコ
    イル導体中心部に対応する領域に充填された絶縁膜を選
    択的に除去する工程と、絶縁膜が除去された領域の第1
    の導体膜パターンの間隙に電界メッキ法により第2の導
    体膜を充填して、第1および第2の導体膜からなるコイ
    ル導体を形成する工程と、全面に絶縁膜を形成する工程
    と、この絶縁膜上に磁性膜を形成する工程とを具備した
    ことを特徴とする平面型磁気素子の製造方法。
JP7198692A 1992-03-30 1992-03-30 平面型磁気素子の製造方法 Pending JPH0677072A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001284123A (ja) * 2000-01-24 2001-10-12 Fuji Electric Co Ltd 磁性薄膜、それを用いた磁気部品およびそれらの製造方法、および電力変換装置
JP2017034227A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. コイル電子部品及びその製造方法

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