JPH0676570B2 - 記録液及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

記録液及びそれを用いた画像形成方法

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JPH0676570B2
JPH0676570B2 JP62330550A JP33055087A JPH0676570B2 JP H0676570 B2 JPH0676570 B2 JP H0676570B2 JP 62330550 A JP62330550 A JP 62330550A JP 33055087 A JP33055087 A JP 33055087A JP H0676570 B2 JPH0676570 B2 JP H0676570B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、筆記用具、プリンター等の種々の記録器具に
使用する記録液(以下インクという)及び該インクを用
いる画像形成方法に関し、特に記録ヘッドのオリフィス
から液滴を飛翔させて記録を行なうインクジェット記録
方式に好適なインク及び画像形成方法に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方式は、記録時の騒音の発生が少な
く、又、カラー化対応が容易で高解像度の記録画像が高
速で得られるという利点を有している。
インクジェット記録方式では、インクとして各種の水溶
性染料を水又は水と有機溶剤との混合液に溶解させたも
のが使用されている。この場合、使用されるインクの特
性としては、粘度、表面張力等の物性値が適当な範囲に
あること、溶解成分の溶解安定性が高く、微細なオリフ
ィスを目詰まりさせないこと、十分に高い濃度の記録画
像を与えること、保存中に物性値の変化又は固形分の析
出が生じないことが要求される。
更に上記の特性に加え、被記録材の種類に制限されずに
記録が行えること、定着速度が大きいこと、記録画像の
耐光性、耐水性、耐溶剤性(特に耐アルコール性)に優
れていること、解像度の優れた記録画像を与えること等
の性質も要求される。
(発明が解決しようとしている問題点) 従来、インクジェット記録方式におけるインクの色材と
しては、液媒体が水性であることから主として水溶性染
料が使用されており、水溶性染料を用いることにより、
インクジェット記録方式の上記の基本的要求の多くが満
足されている。
しかしながら、水溶性染料を用いた場合には、これらの
水溶性染料は本来耐光性が劣るため、記録画像の耐光性
が問題となる場合が多い。すなわち、記録画像が日光、
蛍光灯或いはプロジェクターの光源光にさらされた場
合、記録画像が消失したり又は判読し難くなったり或い
は長時間の保存中に退色したりすることがある。
そこで、水溶性染料の耐光性を向上させる目的で、既存
の紫外線吸収剤や酸化防止剤をインク中に添加すること
が知られている。
しかしながら、これらの紫外線吸収剤等はインクの媒体
に不溶なものが多く、わずかに溶解するものであっても
インク中で析出、凝集し、オリフィス先端やペン先での
目吊りの原因となっている。
そこでこれらの問題を解消するために、紫外線吸収剤等
を水に不溶な有機溶剤中に溶解させこれをインク中に乳
化分散させることも提案されているが、この場合にもイ
ンクの保存中に経時安定性、特に低温保存時の保存安定
性に問題がある。
又、染料が水溶性であるために、記録画像の耐水性が問
題となる場合が多い。すなわち、記録画像に、雨、汗或
いは飲食用等の水がかかったりした場合、記録画像が滲
んだり、消失したりすることがある。
そこで、上記の耐光性や耐水性の問題を解決するため
に、色素として顔料或いは油溶性染料の使用が考えられ
る。しかしながら、顔料は分散安定性が悪く沈降し易い
ため、インクとしたときの保存安定性が不良である。更
に再溶解性も悪いため、ノズルで目詰りを引き起しやす
く、回復不可能な状態となる。
一方、油溶性染料を用いた油性インクは、表面張力が低
く、吐出状態が不安定である。更に、インクの滲みが大
きくフェザリングを起こし易いため画像品位が著しく悪
い。
従って、本発明の主たる目的は上記のような従来のイン
クの問題点を解決したインクを提供すること、すなわ
ち、耐光性及び耐水性が良好な画像を与え且つインクと
して保存安定性に優れたインクを提供することである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、少なくとも紫外線吸収剤又は酸化
防止剤を含有する油状物質のマイクロカプセルを、染料
を含む水性媒体中に分散させた組成物であり、前記マイ
クロカプセルの粒径の最頻値10μm以下であることを特
徴とするインク、及び該インクを使用する画像形成方法
である。
(作用) インク中に、記録剤である染料の他に紫外線吸収剤や酸
化防止剤をマイクロカプセル化して包含させることによ
って、分散安定性、保存安定性等の問題を生じることな
く、耐水性や耐光性に優れた画像を提供することができ
る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明において使用する色素とは、カラーインデックス
に記載されていような色素は殆ど使用できるものであ
り、又、カラーインデックスに記載されていないもので
あっても好適なものが多い。特に一般的に使用されるも
のは、水溶性の酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応
性染料等であり、その他分散染料や反応型分散染料等も
使用可能である。
これらの染料はインク媒体である水性媒体中で0.5乃至2
0重量%、好ましくは1乃至10重量%の範囲で使用され
る。
本発明において使用し、主として本発明を特徴づけるマ
イクロカプセル化した油状物とは、水に実質的に不溶な
溶媒に紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤を溶解又は分
散させ、これを水中で乳化分散し、更に従来知られてい
る適当な手段によりマイクロカプセル化を行って得られ
るものである。
上記マイクロカプセル化に使用する溶媒としては、実質
的に水に不溶であれば特に限定するものではないが、蒸
気圧は低い方が好ましく、蒸気圧が高いと溶剤の臭気や
インクの安定性が問題となったりする。又、比重は水に
近いものがインクの保存安定性から好ましい。
好ましい溶媒としては、例えば、植物油類(例えば、オ
リーブ油、大豆油、ひまし油等)、鉱物油類(例えば、
石油、ケシロン、パラフィン等)、炭化水素類(例え
ば、アルキル置換ベンゼン、アルキル置換ナフタレン、
アルキル置換ビフェニル等)、エステル類(例えば、フ
タル酸エステル、安息香酸エステル、脂肪酸エステル、
クエン酸エステル、リン酸エステル等)、エーテル類
(例えば、グリコールエーテル類)、高級アルコール
類、高級脂肪酸類、アミド類、塩素化パラフィン、シリ
コーン油等が挙げられる。
これらの溶媒は水相に対して重量比で1%乃至50%の範
囲、好ましくは3%乃至30%の範囲で用いられる。
上記溶媒には種々の添加剤を含ませることができる。
本発明はでは、少なくとも上記添加剤として紫外線吸収
剤及び/又は酸化防止剤を使用する。紫外線吸収剤の好
ましい例としては、例えば、 2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェ
ノン、 2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ−5−スルホ
ベンゾフェノンNa塩、 2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、 2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、 2(2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、 Tinuvin 234(商品名、チバガイギー製)、同320、同32
6、同327、同328、 Uvinul400(商品名、BASF製)、同M40、同D49、同490、
同D50、同MS40、同N35、同539、 Cyasorb uv9(商品名、アメリカン、サイアナミッド
製)、同UV24、同UV207、同UV284、同UV531、同UV108
4、同UV5411等が挙げられる。
又、酸化防止剤の好ましい例としては、例えば、 2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、 2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、 2(3)−ブチル−4−オキシ−アニソール(BHA)、 2,6−ジ−tert−ブチル−オキシトルエン(BHT)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチル
フエノール)、 4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、 4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、 2,2′−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、 2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、 4−イソオクチルフェノール、 ハイドロキノン、 Irgnaox 245(商品名、チバガイガー製)、同259、同56
5、同1010、同1035FF、同1076、同1081、同1098、同122
2、同1330、同1425WL、 Cyanox1790(商品名、アメリカン・サイアナミッド
製)、同425、同2246、同711、同1212、同LTDP、同MTD
P、同STDP等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤を溶解又は分散
させた水不溶性溶媒を水中に乳化分散させる方法として
は、超音波による方法や各種分散機や撹拌機を用いる方
法等が挙げられる。この際必要に応じて各種乳化剤や分
散剤更には保護コロイド等の乳化又は分散助剤を用いる
こともできる。例えば、PVA、PVP、アラビアゴム等の高
分子物質、アニオン系界面活性剤、非イオン性活性剤等
が挙げられる。
上記乳化体のマイクロカプセル化の方法としては、有機
相及び水相の両方に壁形成素材を別々に存在せしめ、有
機相と水相との界面で重合反応を起させてマイクロカプ
セルを形成せしめる界面重合法、有機相のみに壁を形成
する素材を溶解又は存在せしめてマイクロカプセルを形
成しせめるいわゆるIn-Situ重合法、ポリマーの水溶液
のpH、温度、濃度等を変化させることによりポリマーの
濃厚相を相分離させ、マイクロカプセルを形成せしめる
コアセルベーション法等が挙げられる。
壁形成素材の例としては、テレフタロイルクロライド、
トルエンジイソシアネート、ビスフェノールA、エチレ
ンジアミン、エチレングリコール、スチレン、ジビニル
ベンゼン、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチル
セルロース等が挙げられる。
上記の如くして得られるマイクロカプセルの粒径は、イ
ンクの保存安定性やノズルの目詰まりの点から、粒度分
布の最頻値が10μm以下であることが好ましい。
このように形成させたマイクロカプセルを用いて、最終
的なインクとするには、カプセルを遠心分離又は濾過等
により一度取り出し、既に用意したインク中に加えた
り、インク溶媒中に再分散し染料を加え必要に応じて水
溶性有機溶媒、pH調整剤、界面活性剤、防腐剤等を加
え、所望の物性値をもつインクとする方法或いはマイク
ロカプセルを水中から取り出さずにそのまま上記の様な
染料及び必要な添加剤を加えインクにする方法も可能で
あり、インク化の方法は特に限定されない。
以上の如きマイクロカプセル化された油状物はインク全
量中で、約5乃至25重量%を占める割合で使用するのが
好ましい。
本発明のインクに使用するのに好適な溶媒は、水又は水
と水溶性溶剤との混合溶媒であり、特に好適なものは水
と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水溶性有機剤
としてインクの乾燥防止効果を有する多価アルコールを
含有するものである。又、水としては、種々のイオンを
含有する一般の水でなく、脱イオン水を使用するのが好
ましい。
水と混合して使用される水溶性有機溶剤としては、例え
ば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルア
ルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアル
コール、イソブチルアルコール等の炭素数1乃至4のア
ルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアル
コール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキルレ
ングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアル
キレン基が2乃至6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コール類;グリセリン;エチレングリコールメチル(又
はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又
はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級ア
ルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これ
らの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコ
ール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノ
メチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低
級アルキルエーテルが好ましいものである。
インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量は一般にはイン
クの全重量に対して重量%で0乃至95重量%、好ましく
は10乃至80重量%、より好ましくは20乃至50重量%の範
囲である。
上記のインク化において使用するpHの調整剤としては、
例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等
の各種有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等の無
機アルカリ剤、有機酸や鉱酸が挙げられる。
又、本発明のインクは上記の成分の外に必要に応じて、
界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整剤等を包含し得
る。
本発明の画像形成方法は上記の本発明のインクを使用す
ることを特徴とし、記録方法としては、一般のペン、万
年筆、フエルトペン、毛筆等のいわゆる一般的筆記具の
外に、ペンプロッターやインクジェット方式等の機械的
記録方法も使用でき特に限定されないが、特に好適な方
法はインクジェットが用いられ、従来公知の各種インク
ジェット方式はいずれも本発明において好適である。
又、使用する被記録材は一般の紙、コート紙、合成紙、
各種プラスチックフイルム等いずれも使用でき特に限定
されない。
特に本発明の画像形成方法では、適当な被記録材に前記
インクを用いて画像形成後、被記録材上のマイクロカプ
セルを圧力、熱、光等従来公知の手段で破壊して内包物
を被記録材上で均一に広げることもでき、このようにす
れば染料と紫外線吸収材及び又は酸化防止材を含有する
油状物とが接触し、画像の耐水性及び耐光性が著しく向
上するので好ましい結果を得ることができる。
(実施例) 次に実施例、比較例及び使用例を挙げて本発明を更に具
体的に説明する。尚、文中%とあるのは特に断りの無い
限り重量基準である。
実施例1 水300gにC.I.アシッドレッド35 12.5g、非イオン界面
活性剤BO−10TX(日光ケミカルズ製)4g及び炭酸ナトリ
ウム5gを溶解した。1−メチルナフタレン溶液90gにテ
レフタロイルクロライド5g、紫外線吸収剤(Tinuvin32
8、商品名)2.5g及び酸化防止剤(Irganox1098、商品
名)2.5gを溶解した液を上記の染料水溶液に加え、ブラ
ンソン製超音波分散機を用いて出力200W及び10分間の条
件で乳化分散した。これに20%エチレングリコール水溶
液100gを加えて反応させ、マイクロカプセルを形成させ
た。このマイクロカプセル含有液80gにジエチレングリ
コール20gを加えて本発明のインクとした。
実施例2 テレフタロイルクロライド5gと紫外線吸収剤(Tinuvin3
28、商品名)2.5gを1−メチルナフタレン92.5gに溶解
した以外は実施例1と同様にして本発明のインクを得
た。
比較例1 水78gにC.I.アシッドレッド35 2gとジエチレグリコー
ル20gを加え撹拌溶解して比較例のインクとした。
実施例3 水370gにC.I.フードブラック2 25g、非イオン界面活
性剤NP−7.5(日光ケミカルズ製)5gを溶解した。この
水溶液に、フタル酸ジメチル80gに紫外線吸収剤(Cyaso
rb UV284、商品名)10g、スチレン20g、ジビニルベンゼ
ン2g及び過酸化ベンゾイル35mgを溶解させた溶液を加え
て、特殊機化工業製ホモミキサーを用い、12,000rpm及
び15分間の条件で乳化分散させた。これを80℃で5時間
保持してマイクロカプセルを形成させた。このマイクロ
カプセル液60gにエチレングリコール30gとグリセリン10
gを加えて撹拌し本発明のインクとした。
比較例2 水57g、エチレングリコール30g及びグリセリン10gの混
合液にC.I.フードブラック2 3gを溶解させて比較例のイ
ンクとした。
比較例3 乳化分散の条件をスリーワンモーター(商品名)を用い
600rpm及び30分間の条件で行なったところ以外は、実施
例1と全く同様にして比較例のインクとした。
使用例 上記実施例及び比較例のインクを夫々用いて、ピエゾ振
動子によってインクを吐出させるオンデマンド型記録ヘ
ッド(吐出オリフィス系50μm、ピエゾ振動子駆動電圧
60V、周波数4KHz)を有するインクジェット記録装置に
よって、コピー紙にプリントして画像を形成し、圧力ロ
ーラーの間を通過させ、得られた画像にキセノンフェー
ドメーター(スガ試験機製)を使用し、30時間照射し、
照射前と照射後の色差を求めて耐光性を評価した。
又、得られた画像に水をかけ画像の汚れ度合を目視にて
判断し、耐水性を評価した。
又、使用したインクの保存安定性を夫々−30℃、20℃及
び60℃で1カ月間保存した後、沈殿物の発生及び液物性
の変化を測定して評価した。
評価結果を下記第1表に示した。表中の◎は優良を、○
は良好を、△はやや不良を、そして×は不良を示す。
更に、コールターカウンター(コールターエレクトロニ
クス製)を用いて、実施例及び比較例の夫々のインク中
のマイクロカプセルの粒径を測定して第1表に示した。
(効 果) 以上の説明から明らかなように、本発明のインクはマイ
クロカプセルの比重が連続相の比重に近く且つ粒径が小
さいため、凝集及び沈殿を起こしにくく、保存安定性に
優れている。又、紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤を
マイクロカプセル内に含有するため、これを用いて記録
した画像は耐光性に優れ、更にマイクロカプセル内の油
が撥水剤として作用するため、耐水性も向上し、インク
として極めて好適なものである。
また、マイクロカプセルの粒径の最頻値が10μm以下で
あるためマイクロカプセルの凝集及び沈殿がなく保存安
定性に優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも紫外線吸収剤又は酸化防止剤を
    含有する油状物質のマイクロカプセルを、染料を含む水
    性媒体中に分散させた組成物であり、前記マイクロカプ
    セルの粒径の最頻値が10μm以下であることを特徴とす
    る記録液。
  2. 【請求項2】染料が、水溶性染料である特許請求の範囲
    第(1)項に記載の記録液。
  3. 【請求項3】インクジェット用である特許請求の範囲第
    (1)項に記載の記録液。
  4. 【請求項4】少なくとも紫外線吸収剤又は酸化防止剤を
    含有する油状物質のマイクロカプセルを、染料を含む水
    性媒体中に分散した組成物であり、前記マイクロカプセ
    ルの粒径の最頻値が10μm以下である記録液を、インク
    ジェット方式により被記録材に付与する過程と、前記被
    記録材において前記マイクロカプセルを破壊する過程と
    を経て、画像を形成することを特徴とする画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】染料が、水溶性染料である特許請求の範囲
    第(4)項に記載の画像形成方法。
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