JP2562634B2 - 記録液及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

記録液及びそれを用いた画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、記録ヘッドのオリフィスから液滴を飛翔さ
せて記録を行なうインクジェット記録方式に好適な記録
液(以下インクという)及び該インクを使用する画像形
成方法に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方式は、記録時の騒音の発生が少
なく、又、カラー化対応が容易で高解像度の記録画像が
高速で得られるという利点を有している。
インクジェット記録方式では、インクとして各種の水
溶性染料を水又は水と有機溶剤との混合液に溶解させた
ものが使用されている。この場合、使用されるインクの
特性として、粘度、表面張力等の物性値が適当な範囲に
あること、溶解成分の溶解安定性が高く、微細なオリフ
ィスを目詰まりさせないこと、十分に高い濃度の記録画
像を与えること、保存中に物性値の変化又は固形分の析
出が生じないことが要求される。
更に上記の特性に加え、被記録材の種類に制限されず
に記録が行えること、定着速度が大きいこと、記録画像
の耐光性、耐水性、耐溶剤性(特に耐アルコール性)に
優れていること、解像度の優れた記録画像を与えること
等の性質も要求される。
(発明が解決しようとしている問題点) 従来、インクジェット記録方式におけるインクの色材
としては、液媒体が水性であることから主として水溶性
染料が使用されており、水溶性染料を用いることによ
り、インクジェット記録方式の上記の基本的要求の多く
が満足されている。
しかしながら、水溶性染料を用いた場合には、これら
の水溶性染料は本来耐光性が劣るため、記録画像の耐光
性が問題となる場合が多い。すなわち、記録画像が日
光、蛍光灯或いはプロジェクターの光源光にさらされた
場合、記録画像が消失したり又は判読し難くなったり或
いは長時間の保存中に退色したりすることがある。
又、染料が水溶性であるために、記録画像の耐水性が
問題となる場合が多い。すなわち、記録画像に、雨、汗
或いは飲食用等の水がかかったりした場合、記録画像が
滲んだり、消失したりすることがある。
そこで、上記の耐光性や耐水性の問題を解決するため
に、色素として顔料或いは油溶性染料の使用が考えられ
る。しかしながら、顔料は分散安定性が悪く沈降し易い
ため、インクとしたときの保存安定性が不良である。更
に再溶解性も悪いため、ノズルで目詰りを引き起しやす
く、回復不可能な状態となる。
一方、油溶性染料を用いた油性インクは、表面張力が
低く、吐出状態が不安定である。更に、インクの滲みが
大きくフェザリングを起こし易いため画像品位が著しく
悪い。
従って、本発明の主たる目的は上記のような従来のイ
ンクの問題点を解決したインクを提供すること、すなわ
ち、耐光性及び耐水性が良好な画像を与え且つインクと
して保存安定性に優れたインクを提供することである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、少なくとも水不溶性の色素と紫
外線吸収剤又は酸化防止剤とを共に含有するマイクロカ
プセルを、水性媒体中に分散させた組成物であり、前記
マイクロカプセルの粒径の最頻値が10μm以下であるこ
とを特徴とするインクジェット用インク、及び該インク
を、インクジェット方式により被記録材に付与する過程
と、前記被記録材において前記マイクロカプセルを破壊
する過程とを経て、画像を形成することを特徴とする画
像形成方法である。
(作用) インクの記録剤成分として最頻値が10μm以下である
マイクロカプセル化した色素を採用することによって、
分散安定性、保存安定性、滲み等の問題を生じることな
く、油溶性染料や顔料の使用が可能となり、耐水性や耐
光性に優れた画像を提供することができる。
又、好ましい実施態様では、色素に加えて紫外線吸収
剤及び/又は酸化防止剤を併用することによって更に耐
光性を向上させることができる。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
本発明において使用し、主として本発明を特徴づける
マイクロカプセル化した色素とは、水に実質的に不溶な
溶媒に色素を溶解又は分散させ、これを水中で乳化分散
し、更に従来知られている適当な手段によりマイクロカ
プセル化を行って得られるものである。
上記マイクロカプセル化に使用する溶媒としては、実
質的に水に不溶であれば特に限定するものではないが、
蒸気圧は低い方が好ましく、蒸気圧が高いと溶剤の臭気
やインクの安定性が問題となったりする。又、比重は水
に近いものがインクの保存安定性から好ましい。
好ましい溶媒としては、例えば、植物油類(例えば、
オリーブ油、大豆油、ひまし油等)、鉱物油類(例え
ば、石油、ケシロン、パラフィン等)、炭化水素類(例
えば、アルキル置換ベンゼン、アルキル置換ナフタレ
ン、アルキル置換ビフェニル等)、エステル類(例え
ば、フタル酸エステル、安息香酸エステル、脂肪酸エス
テル、クエン酸エステル、リン酸エステル等)、エーテ
ル類(例えば、グリコールエーテル類)、高級アルコー
ル類、高級脂肪酸類、アミド類、塩素化パラフィン、シ
リコーン油等が挙げられる。
これらの溶媒は水相に対して重量比で1%乃至50%の
範囲、好ましくは3%乃至30%の範囲で用いられる。
上記溶媒に溶解又は分散させる色素としては、顔料及
び油溶性染料の如く水不溶性の色素が好ましく使用され
る。具体的には、顔料としては一般に市販されている顔
料が全て使用可能であって、その例を挙げると、カーボ
ンブラック、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、フ
タロシアニングリーン(C.I.74260)、ハンザエロー3G
(C.I.11670)、ジスアゾエローGR(C.I.21200)、パー
マネントレッド4R(C.I.12335)、ブリアントカーミン6
B(C.I.15850)、キナクリドンレッド(C.I.46500)等
が使用できる。
又、油溶性染料としては、例えば、下記の如き染料が
好ましく使用される。
C.I.ソルベントイエロー1、2、3、13、19、22、29、
36、37、38、39、40、43、44、45、47、62、63、71、7
6、81、85、86; C.I.ソルベントレッド8、27、35、36、37、38、39、4
0、58、60、65、67、69、81、86、89、91、92、97、9
9、100、109、118、119、122; C.I.ソルベンドブルー14、24、26、34、37、38、39、4
2、43、45、48、52、53、55、59、67; C.I.ソルベントブラック3、5、7、8、14、17、19、
20、22、24、26、27、28、29、43、45 等を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はない。
又、従来公知の各種水溶性染料であっても、そのカウ
ンターイオン(通常はナトリウム、カリウム、アンモニ
ウムイオン)を有機アミン等で交換して水不溶性且つ溶
剤可溶性とした染料も同様に使用することができる。
又、上記色素とともに上記溶媒中に目的に応じた紫外
線吸収剤、酸化防止剤或いは顕色向上剤等の種々の添加
剤を加えることができる。
又、本発明の好ましい実施態様では前記染料及び/又
は顔料に紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤を併用する
紫外線吸収剤の好ましい例としては、例えば、 2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフ
ェノン、 2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ−5−スル
ホベンゾフェノンNa塩、 2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、 2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、 2(2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、 Tinuvin234(商品名、チバガイギー製)、同320、同3
26、同327、同328、 Uvinul400(商品名、BASF製)、同M40、同D49、同49
0、同D50、同MS40、同N35、同N539、 Cyasorb UV9(商品名、アメリカン・サイアナミッド
製)、同UV24、同UV207、同UV284、同UV531、同UV108
4、同UV5411等が挙げられる。
又、酸化防止剤の好ましい例としては、例えば、 2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、 2,6−tert−ブチル−4−エチルフェノール、 2(3)−ブチル−4−オキシ−アニソール(BH
A)、 2,6−ジ−tert−ブチル−オキシトルエン(BHT)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、 4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、 2,2′−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、 2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、 4−イソオクチルフェノール、 ハイドロキノン、 Irganox245(商品名、チバガイギー製)、同259、同5
65、同1010、同1035FF、同1076、同1081、同1098、同12
22、同1330、同1425WL、 Cyanox1790(商品名、アメリカン・サイアナミッド
製)、同425、同2246、同711、同1212、同LTDP、同MTD
P、同STDP等が挙げられる。
上記色素(及び紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤)
を溶解又は分散させた水不溶性溶媒を水中に乳化分散さ
せる方法としては、超音波による方法や各種分散機や撹
拌機を用いる方法等が挙げられる。この際必要に応じて
各種乳化剤や分散剤更には保護コロイド等の乳化又は分
散助剤を用いることもできる。例えば、PVA、PVP、アラ
ビアゴム等の高分子物質、アニオン系界面活性剤、非イ
オン性活性剤等が挙げられる。
上記乳化体のマイクロカプセル化の方法としては、有
機相及び水相の両方に壁形成素材を別々に存在せしめ、
有機相と水相との界面で重合反応を起させてマイクロカ
プセルを形成せしめる界面重合法、有機相のみに壁を形
成する素材を溶解又は存在せしめてマイクロカプセルを
形成せしめるいわゆるIn−Situ重合法、ポリマーの水溶
液のpH、温度、濃度等を変化させることによりポリマー
の濃厚相を相分離させ、マイクロカプセルを形成せしめ
るコアセルベーション法等が挙げられる。
壁形成素材の例としては、テレフタロイルクロライ
ド、トルエンジイソシアネート、ビスフェノールA、エ
チレンジアミン、エチレングリコール、スチレン、ジビ
ニルベンゼン、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメ
チルセルロース等が挙げられる。
上記の如くして得られるマイクロカプセルの粒径は、
インクの保存安定性やノズルの目詰まりの点から、粒度
分布の最頻値が10μm以下であることが好ましい。
このように形成させたマイクロカプセルを用いて、最
終的なインクとするには、カプセルを遠心分離又は濾過
等により一度取り出し、インク溶媒中に再分散し必要に
応じて水溶性有機溶剤、pH調整剤、界面活性剤、防腐剤
等を加え、所望の物性値をもつインクとする方法或いは
マイクロカプセルを水中から取り出さずにそのまま上記
の様な必要な添加剤を加えインクにする方法も可能であ
り、インク化の方法は特に限定されない。
以上の如きマイクロカプセル化された色素はインク媒
体を含むインク全量中で、従来のインクの場合と同様に
一般には約0.1乃至20重量%を占める割合で使用されて
おり、本発明においてもこの割合と同様でよい。
本発明のインクに使用するのに好適な溶媒は、水又は
水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適なも
のは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水溶性
有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アル
コールを含有するものである。又、水としては、種々の
イオンを含有する一般の水でなく、脱イオンを使用する
のが好ましい。
水と混合して使用される水溶性有機溶剤としては、例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチル
アルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール等の炭素数1乃至4の
アルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンア
ルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアル
キレン基が2乃至6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コール類;グリセリン;エチレングリコールメチル(又
はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又
はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級ア
ルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これ
らの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコ
ール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノ
メチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低
級アルキルエーテルが好ましいものである。
インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量は一般にはイ
ンクの全重量に対して重量%で0乃至95重量%、好まし
くは10乃至80重量%、より好ましくは20乃至50重量%の
範囲である。
上記のインク化において使用するpHの調整剤として
は、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等の各種有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等の
無機アルカリ剤、有機酸や鉱酸が挙げられる。
又、本発明のインクは上記の成分の外に必要に応じ
て、界面活性剤、粘土調整剤、表面張力調整剤等を包含
し得る。
本発明の画像形成方法は、上記の本発明のインクを使
用して、インクジェット方式で行なう。従来公知の各種
インクジェット方式はいずれも本発明において好適であ
る。
又、使用する被記録材は一般の紙、コート紙、合成
紙、各種プラスチックフイルム等いずれも使用でき特に
限定されない。
特に本発明の画像形成方法では、適当な被記録材に前
記インクを用いて画像形成後、被記録材上のマイクロカ
プセルを圧力、熱、光等従来公知の手段で破壊して内包
物を被記録材上で均一に広げることもでき、このように
すれば画像の連続階調性が著しく向上するので好ましい
結果を得ることができる。
(実施例) 次に実施例、比較例及び使用例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中%とあるのは特に断りの無
い限り重量基準である。
実施例1 1−メチル−ナフタレン90gにC.I.ソルベントブラッ
ク3(オリエント化学製、オリエントオイルブラックHB
B)10gとテレフタロイルクロライド1gを溶解させた。一
方、水300gに非イオン界面活性剤BL−9EX(日光ケミカ
ルズ製)4gと炭酸ナトリウム5gを溶解し、これに上記の
1−メチルナフタレン溶液を加え、ブランソン社製超音
波分散機を用いて出力200W及び10分間の条件で乳化分散
した。これに20%エチレングリコール水溶液100gを加
え、3時間撹拌し、マイクロカプセルを形成させた。こ
のマイクロカプセル含有液を80g取り、ジエチレングリ
コール20gを加えて、更に3時間撹拌し本発明のインク
とした。
実施例2 フタル酸ジ−n−ブチル80gにC.I.ソルベンブトラッ
ク7(BASF社製、ニグロシンベースLK)8g、スチレン20
g、ジビニルベンゼン2g及び過酸化ベンゾイル35mgを溶
解させた。アラビアゴムの20%水溶液500gに上記の溶液
を加え、ブランソン社製超音波分散機を用いて出力200W
及び10分間の条件で乳化分散した。これを80℃に5時間
保って、マイクロカプセルを形成させた。このマイクロ
カプセル含有物を遠心分離機にかけ、マイクロカプセル
を分離した。このマイクロカプセル10gを蒸留水60gに加
え、更にエチレングリコール10g及びグリセリン20gを加
え、2時間撹拌し本発明のインクとした。
実施例3 リン酸トリ−n−ブチル10gにC.I.ソルベントレッド2
4(オリエント化学製、オリエントオイルレッドRR)2g
を溶解させた。これを10%ゼラチン水溶液30gに加え、
特殊機化工業製ホモミキサーを用い、12,000rpm及び15
分間の条件で乳化分散させた後、10%アラビアゴム水溶
液30gを加えて混合した。更に40℃の水40gを加え、10%
酢酸でpH4.0乃至4.4に調整した。これを5℃に冷却し、
30%ホルマリンを1g加え、10%NaOHでpH9に調整した。5
0℃になるまで徐々に温度をあげてマイクロカプセルを
形成させた。これを70g取りポリエチレングリコール15g
及びN−メチル−2−ピロリドン15gを加え、2時間撹
拌し、本発明のインクとした。
実施例4 オレイン酸400gにカーボンブラック100g(三菱化成
製、MA−100)を加えボールミルにて100時間分散処理を
行なった。この分散液80gを取り、ポリビニルアルコー
ル10%水溶液100gに加え、特殊機化工業製ホモミキサー
にて12,000rpmで15分間乳化分散させた。更にポリビニ
ルアルコール10%水溶液100gと1%塩酸5gを加え、15分
間撹拌した後、ホルマリン5gを加え、40℃で1時間撹拌
してマイクロカプセルを形成させた。これを60g取りプ
ロピレングリコール15g及び1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン25gを加え、3時間撹拌し、本発明のインク
とした。
実施例5 実施例1において、紫外線吸収剤2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン10gを色素に併用したことを除き実施例
1と同様にして本発明のインクを得た。
実施例6 実施例2において、酸化防止剤Irganox 565 10gを色
素に併用したことを除き実施例2と同様にして本発明の
インクを得た。
比較例1 C.I.ダイレクトブラック154(ダィワ化成製)2gを水7
8gに溶解させ、更にジエチレングリコール20gを加え、
2時間撹拌し比較例のインクとした。
比較例2 水溶性アクリル樹脂5g、非イオン界面活性剤MYS−2
(日光ケミカルズ製)1g、カーボンブラック(三菱化成
製、MA−100)10g、エチレングリコール10g及び蒸留水7
4gを混合撹拌し、ボールミルにて100分間分散させた。
これを80gとりジエチレングリコール20gを加え、5時間
撹拌して比較例のインクとした。
比較例3 乳化分散の条件をスリーワンモーター(商品名)を用
い601rpm及び30分間の条件で行なったこと以外は、実施
例1と全く同様にして比較例のインクとした。
使用例 上記実施及び比較例のインクを夫々用いて、ピエゾ振
動子によってインクを吐出させるオンデマンド型記録ヘ
ッド(吐出オリフィス系50μm、ピエゾ振動子駆動電圧
60V、周波数4KHz)を有するインクジェット記録装置に
よって、コピー紙にプリントして画像を形成し、圧力ロ
ーラーの間を通過させ、得られた画像にキセノンフェー
ドメーター(ガス試験機製)を使用し、30時間照射し、
照射前と照射後の色差を求めて耐光性を評価した。
又、得られた画像に水をかけ画像の汚れ度合を目視に
て判断し、耐水性を評価した 又、使用したインクの保存安定性を夫々−30℃、20℃
及び60℃で1カ月間保存した後、沈殿物の発生及び液物
性の変化を測定して評価した。
評価結果を下記第1表に示した。表中の◎は優良を、
○は良好を、Δはやや不良を、そして×は不良を示す。
更に、コールターカウンター(コールターエレクトロ
ニクス製)を用いて、実施例及び比較例の夫々のインク
中のマイクロカプセルの粒径を測定し第1表に示した。
第1表 インク 耐光性 耐水性 保存性 粒径の最頻値 実施例1 ○ ◎ ○ 7.5μm 実施例2 ○ ◎ ○ 4.2μm 実施例3 ○ ◎ ○ 6.3μm 実施例4 ◎ ◎ ○ 8.5μm 実施例5 ◎ ◎ ○ 7.2μm 実施例6 ◎ ◎ ○ 4.6μm 比較例1 △ × ◎ 2μm以下 比較例2 ◎ ◎ × 2μm以下 比較例3 ◎ ◎ × 12μm (効果) 以上の説明から明らかなように、本発明のインクはマ
イクロカプセルの比重が連続相の比重に近く且つ粒径が
小さいため、凝集及び沈殿を起こしにくく、保存安定性
に優れている。又、紫外線吸収剤及び/又は酸化防止剤
をマイクロカプセル内に含有するため、これを用いて記
録した画像は耐光性に優れ、更にマイクロカプセル内の
油が撥水剤として作用するため、耐水性も向上し、イン
クとして極めて好適なものである。
又、マイクロカプセルの粒径の最頻値が10μm以下で
あるためマイクロカプセルの凝集及び沈殿がなく保存安
定性に優れている。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも水不溶性の色素と紫外線吸収剤
    又は酸化防止剤とを共に含有するマイクロカプセルを、
    水性媒体中に分散させた組成物であり、前記マイクロカ
    プセルの粒径の最頻値が10μm以下であることを特徴と
    するインクジェット用記録液。
  2. 【請求項2】前記色素が、顔料又は油溶性染料である特
    許請求の範囲第(1)項に記載の記録液。
  3. 【請求項3】少なくとも水不溶性の色素と紫外線吸収剤
    又は酸化防止剤とを共に含有するマイクロカプセルを、
    水性媒体中に分散させた組成物であり、前記マイクロカ
    プセルの粒径の最頻値が10μm以下であるインクジェッ
    ト用記録紙を、インクジェット方式により被記録材に付
    与する過程と、前記被記録材において前記マイクロカプ
    セルを破壊する過程とを経て、画像を形成することを特
    徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】前記色素が、顔料又は油溶性染料である特
    許請求の範囲第(3)項に記載の画像形成方法。
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