JPH0676439A - カートリッジ式磁気テープ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープやキャプスタンローラを変形させるこ
となく、しかも使用済のカートリッジを誤って再装填す
ることのないカートリッジ式磁気テープ装置の提供。 【構成】 磁気テープ装置（２１）のカートリッジ挿入
口（２３）から挿入された磁気テープカートリッジ
（１）を動力源により磁気テープ装置内の定位置に装填
する磁気テープ装置において、磁気テープと磁気ヘッ
（２５）ドが動作態位（図３）と非動作態位（図４）と
を有し、動作態位では、磁気テープと磁気ヘッド（２
５）とが、磁気テープ（２）に磁気記録が行われる接触
圧をもって互いに接触し、非動作態位では、磁気テープ
と磁気ヘッド（２５）とが離間或いは上記接触圧よりも
弱い接触圧で接触する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、磁気ディスク装置の
バックアップ装置として好適なカートリッジ式磁気テー
プ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータ等の磁気ディスク装置のデ
ータをバックアップするカートリッジ式磁気テープ装置
は、磁気テープを収納したカートリッジを装填されて、
磁気ディスクに記録されるデータと同じデータを磁気テ
ープに記録するものである。

【０００３】図５において、カートリッジの一例を説明
する。カートリッジ１の本体を成すケース内には、磁気
テープ２の両端をそれぞれ係止して巻き回した一対のリ
ール３，４が回転自在に設けられている。リール３，４
に巻き回された磁気テープ２の一部２ａは、ガイドピン
５，６間で張設されている。リール３，４に巻き回され
ている磁気テープ２の外周には、キャプスタンローラ７
と一対のベルトローラ８，９に巻き回されたベルト１１
が巻き掛けられている。キャプスタンローラ７の周面の
一部は、切欠１ａからケース外に露呈されていて、後述
する装置本体の駆動用キャプスタンローラが当接するこ
とにより回転させられて、リール３，４を駆動して磁気
テープ２を一定速度で走行させるようになっている。

【０００４】ケースの一側部には、後述する磁気ヘッド
が進入する切欠１ｂが形成されていて、磁気テープの一
部２ａはこの切欠を横切るように張り渡されている。切
欠１ｂは、軸１２を中心として回動自在のアクセスドア
１３で閉塞されるようになっていて、このドアを開くと
磁気テープの一部２ａが露呈するようになっている。ア
クセスドア１３は、図示されないコイルばねの弾力によ
って閉じる向きの習性が与えられている。

【０００５】カートリッジ１は、磁気テープ装置に装填
されて用いられる。磁気テープ装置としては、特開平３
−２８０２４４号公報に記載されているようなオートロ
ーディング機能を備えた装置が知られている。かかる装
置において、カートリッジ挿入口からカートリッジを所
定の位置まで挿入すると、カートリッジ位置センサがこ
れを検知することによって駆動源が作動して、カートリ
ッジを動作位置まで移動させると共にアクセスドア１３
を開放する。カートリッジの動作位置とは、アクセスド
アが開かれたことによって露呈した磁気テープの一部２
ａに磁気ヘッドを当接させると共に駆動用キャプスタン
ローラが従動キャプスタンローラ７に当接して磁気テー
プ２を走行且つ記録可能な状態に置く位置を指してい
る。装填されたカートリッジは、バックアップ動作が完
了するまで上記動作位置に保持されるようになってい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記動作位置に保持さ
れたカートリッジは、バックアップすべきシステムが作
動していないにも拘らず、走行していない磁気テープを
磁気ヘッドに当接させた状態に置かれることがある。ま
た、データを記録したカートリッジは、バックアップ動
作が終了すると、装置本体から抜き出すようになってい
るのであるが、バックアップしたカートリッジを取り忘
れると、磁気テープと磁気ヘッドの当接状態は更に継続
されることになってしまう。磁気ヘッドは、安定した記
録を行うべくテープを撓ませた状態で磁気テープに当接
している。そのために、走行していない磁気テープと磁
気ヘッドが長い時間当接していると、ヘッド面の形状が
テープに転写されてしまい、当該磁気テープの再生時に
おけるスペーシングロスによって読取りエラーが発生す
るという問題がある。また、磁気テープと磁気ヘッドが
当接した状態において、静電気が流れるなどの不慮の事
故があると、バックアップしたデータが破壊されてしま
う、という問題もある。

【０００７】そこで、データをバックアップしたカート
リッジは、これを装置外に送り出してやれば、上記問題
は解決するのであるが、次のバックアップ動作時に、装
置からその一部を覗かせているバックアップ済カートリ
ッジを誤ってテープ装置内に押し込んでしまうという問
題が出てくる。

【０００８】更に、動作位置に置かれたカートリッジの
従動キャプスタンローラ７には、駆動用キャプスタンロ
ーラが当接している。この駆動用キャプスタンローラ
は、高摩擦係数の弾性体で形成されており、テープが走
行しない状態で両キャプスタンローラが長時間当接して
いると、弾性体が変形してしまい、テープの安定走行を
損なう、という問題も発生する。

【０００９】そこで、本発明の目的は、磁気テープやキ
ャプスタンローラを変形させることがなくしかも使用済
のカートリッジを誤って再装填することのないカートリ
ッジ式磁気テープ装置の提供にある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のカートリッジ式
磁気テープ装置は、磁気テープカートリッジを動力源に
より定位置に装填すると共に磁気テープに磁気ヘッドを
押し当てる磁気テープ装置において、磁気ヘッドと磁気
テープが当接している動作位置よりカートリッジの挿入
方向において手前位置でカートリッジを停止させるカー
トリッジ移動手段を設けたことを特徴とする。

【００１１】

【作用】挿入されたカートリッジは、カートリッジ移動
手段によって装置内の動作位置まで移動させられ、磁気
テープに磁気ヘッドを当接させられると共に従動キャプ
スタンローラに駆動用キャプスタンローラを当接させら
れてバックアップ動作に供せられる。バックアップ動作
が終了すると、その終了信号に基づいて又は終了から一
定時間が経過すると、カートリッジ移動手段は、カート
リッジを動作位置より挿入口側の手前位置に戻して停止
させ、磁気テープと磁気ヘッドを離間させるか弱く接触
させた状態に置く。

【００１２】

【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。

【００１３】図１において、カートリッジ式磁気テープ
装置２１のフレーム２２には、カートリッジ挿入口２３
が形成されている。フレーム２２内には、挿入口２３か
ら挿入されるカートリッジ１を一定の姿勢で支持して往
復動するカートリッジ支持板２４と、この支持板の側傍
に配設されていて、磁気ヘッド２５と駆動用キャプスタ
ンローラ２６を保持した磁気ヘッドユニット２７がそれ
ぞれ設けられている。駆動用キャプスタンローラ２６
は、図示されない駆動モータで駆動回転させられる。

【００１４】支持板２４は、図示の例の場合、移動方向
と平行に形成された３つのガイド溝２４ａを、フレーム
２２に設けられたガイド部材２２ａに係合させている。
支持板２４の側縁には、カートリッジ１の切欠１ａ，１
ｂ（図５参照）に対応する切欠２４ｂ，２４ｃが形成さ
れている。この支持板２４は、モータ，カム及びベルト
やギヤ列等の回転伝達手段からなる動力源によって往復
移動させられる。この動力源と、支持板２４と、図示し
ない制御手段によってカートリッジ移動手段が構成され
ている。制御手段は、カートリッジ１が所定の挿入位置
に挿入された信号で上記モータをオンにして支持板２４
を往動させ、カートリッジ１が動作位置に位置させられ
るとバックアップ動作を開始させたり、バックアップ動
作が終了するとその信号に基づいて又は終了信号から一
定の時間経過後にカートリッジ１を動作位置から復動さ
せる等の制御を行わせるものである。カートリッジ１を
支持する支持板２４は、複数個所で停止するのである
が、その位置については後述する。

【００１５】磁気ヘッドユニット２７は、図１に示すよ
うに、磁気ヘッド２５と駆動用キャプスタン２６をカー
トリッジ支持板２４から離間させた待機位置と、図３に
示すように磁気ヘッド２５を磁気テープ２ａに当接させ
ると共に駆動用キャプスタンローラ２６を従動キャプス
タンローラ７に当接させた動作位置との間で移動自在で
ある。この磁気ヘッドユニット２７は、カートリッジ支
持板２４の往復移動に連動してその位置が決まるように
なっている。従って、図４に示すように、カートリッジ
支持板２４が手前位置に停止されているとき、磁気ヘッ
ドユニット２７は、待機位置と動作位置との中間位置で
停止させられる。

【００１６】また、カートリッジ支持板２４には、これ
に支持されたカートリッジ１のアクセスドア１３を開く
ための図示しない係合部材が設けられている。この係合
部材は、カートリッジ１を図２に示す所定位置まで挿入
するとアクセスドア１３に係合して該ドアをある程度開
き、支持板２４がフレームの奥の方の動作位置まで移動
したときには、該ドアを最大に開くようになっている。

【００１７】支持板２４の位置について説明しておく
と、図１は挿入されるカートリッジ１を受け入れるべく
待機する待機位置を示している。このときの支持板２４
は、ガイド溝２４ａの奥端（図にて右方）にガイド部材
２２ａを位置させている。図３に示す支持板２４は、カ
ートリッジ１を動作位置に位置させていて、磁気ヘッド
２５がテープの一部２ａに当接し、駆動用キャプスタン
ローラ２６が従動キャプスタンローラ７に当接してい
る。図４はバックアップ終了後の支持板２４が手前位置
で停止した状態を示していて、図３に示す動作位置より
も挿入口２３側に戻されている。この停止位置におい
て、磁気ヘッド２５はテープから離れ、駆動用キャプス
タンローラ２６は従動キャプスタンローラ７から離間し
ている。

【００１８】以上のように構成された実施例の作用を説
明する。磁気テープ装置２１はバックアップすべきシス
テムに接続されている。図１において、データをバック
アップするカートリッジ１示矢方向にカートリッジ挿入
口２３から装置内に挿入する。このとき、カートリッジ
支持板２４は、図１に示すように待機位置に置かれてい
る。待機位置において、支持板２４はガイド溝２４ａの
奥端をガイド部材２２ａに位置させ、磁気ヘッドユニッ
ト２７は、支持板２４から離間した退避位置に置かれて
いる。

【００１９】図２に示すように、挿入口２３から挿入し
たカートリッジ１を装置内の所定位置まで押し込むと、
図示されない係合部材がアクセスドア１３に係合してこ
れをある程度の開き位置まで開放する。切欠１ａ，２４
ｂと切欠ｂ，２４ｃが対向する所定位置まで押し込まれ
たカートリッジ１は、支持板２４に設けられたストッパ
（図示せず）によりその位置を保持されると共にカート
リッジ位置センサを作動させる。このセンサによるカー
トリッジ位置検知信号に基づいて動力源が作動を開始し
て、支持板２４を矢印ａ方向に往動させ、これに支持し
たカートリッジ１を図３に示す動作位置に位置させる。

【００２０】図３に示すように、動作位置に置かれた支
持板２４は、そのガイド溝２４ａの手前端（図にて左
端）をガイド部材２２ａに係合させた状態で停止させら
れる。この動作位置におけるカートリッジ１は、図示さ
れていないロック手段によって支持板２４に位置決めロ
ックされると共にアクセスドア１３を完全に開放されて
いる。一方、磁気ヘッドユニット２７は、支持板２４の
矢印ａ方向への往動に連動して矢印ｂ方向に移動させら
れて、カートリッジ１が動作位置に置かれたときには、
その磁気ヘッド２５を切欠１ｂ部分で露呈している磁気
テープ２ａに当接させ、駆動用キャプスタンローラ２６
を従動キャプスタンローラ７に当接させている。

【００２１】図３に示す動作位置に置かれたカートリッ
ジ１は、いつでもバックアップデータを記録できる状態
にあり、システムからのバックアップ開始信号によって
駆動用キャプスタンローラ２６が磁気テープ２を送り始
めると共に磁気ヘッド２５がデータを書き込む。

【００２２】さて、バックアップ動作が終了してその信
号を入力された制御手段は、カートリッジ移動手段を逆
転駆動させて、図４に示す手前位置に置かれていたカー
トリッジ１を支持した支持板２４を挿入口２３の方に向
けて復動させ、カートリッジ挿入方向において動作位置
より手前側の手前位置でこれを停止させる。支持板２４
が復動すると、磁気ヘッドユニット２７がこれに連動し
て移動し、磁気ヘッド２と駆動用キャプスタンローラ２
６をテープ２ａとキャプスタンローラ７からそれぞれ離
間させる。この手前位置に置かれた支持板２４は、図４
に示すように、そのガイド溝２４ａの長手方向中間部に
ガイド部材２２ａを位置させている。この手前位置での
カートリッジの停止は、図示しないモータやカム等の移
動手段によって保持される。

【００２３】バックアップ動作終了後のカートリッジ１
は、図４に示す手前位置に戻されて停止されるのである
が、このとき、カートリッジ１は、その全体をフレーム
２２内部に置かれていることが肝心である。若し、カー
トリッジの一部が挿入口２３から突出していると、この
カートリッジがバックアップ済みのものであるのか或い
は新たに装着されたものであるのかの判断ができなくな
る畏れがあるも、バックアップ済のカートリッジを装置
内部に納めた状態で停止させておくと、カートリッジ取
扱いの間違いが起きなくなる。

【００２４】また、磁気テープ２は、磁気ヘッド２５か
ら離間させられることにより、ヘッド面の形状を転位さ
れることがなく変形しない。また、キャプスタンローラ
７，２６同士も離間しているので、これらキャプスタン
ローラがクリープを起こすことがなく、テープ送り速度
を変動させるような不具合の発生が回避される。

【００２５】図４に示す手前位置に置かれたカートリッ
ジ１は、次のバックアップ動作を準備するに際して、図
示されないイジェクトスイッチを操作することにより、
停止した位置から挿入口２３側に復動させられる。カー
トリッジ移動手段が作動して支持板２４を復動させる
と、これに支持されたカートリッジ１は、図２に示す位
置まで送り出されるので、オペレータはこのカートリッ
ジを取り出し、新たなカートリッジを挿入する。

【００２６】以上の説明では、図４に示す手前位置にお
いて、磁気ヘッド２５と磁気テープ２とを完全に離間さ
せたが、テープが変形しない程度の軽い接触圧であれば
両者は接触していても良い。また、両キャプスタンロー
ラ７，２６についても、完全に離間させる必要は特にな
く、変形しない程度の接触圧であれば軽く接触していて
も良い。

【００２７】また、以上の説明では、バックアップ動作
が終了した信号に基づいて、直ちにカートリッジを手前
位置に戻して停止させたが、バックアップ動作が終了し
た後一定の時間、例えば１〜３分経過した時点でカート
リッジの復動動作を実行して手前位置に戻すようにして
も良い。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、テープ
が走行しないカートリッジが装置内に長時間装填された
ままであっても、磁気テープには、磁気ヘッドによる機
械的，磁気的なダメージが低減される。

【００２９】また、手前位置で停止しているカートリッ
ジは、装置外部に露呈しないので、オペレータはカート
リッジに触れることができず、不用意にこのカートリッ
ジを抜いたり押し込んだりする誤動作を回避することが
できる。

【００３０】更に、テープ駆動用のキャプスタンローラ
同士の変形を防止できるので、安定したテープ送り速度
が維持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すカートリッジ式磁気テ
ープ装置の概略平面図である。

【図２】カートリッジを所定位置まで挿入した状態を示
す平面図である。

【図３】カートリッジが動作位置に位置させられた状態
を示す概略平面図である。

【図４】カートリッジが手前位置に戻された状態を示す
概略平面図である。

【図５】磁気テープを収納したカートリッジの一例を示
す平面図である。

【符号の説明】

１・・・カートリッジ ２・・・磁気テープ ２ａ・・・テープの一部 ３・・・リール ４・・・リール ７・・・従動キャプスタンローラ １３・・・アクセスドア ２１・・・カートリッジ式磁気テープ装置 ２２・・・フレーム ２３・・・カートリッジ挿入口 ２４・・・カートリッジ支持板 ２５・・・磁気ヘッド ２６・・・駆動用キャプスタンローラ ２７・・・磁気ヘッドユニット

【手続補正書】

【提出日】平成５年４月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００７

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００７】そこで、データをバックアップしたカート
リッジは、これを磁気テープ装置外に送り出してやれ
ば、上記問題は解決するのであるが、セキュリティーの
ために、カートリッジを磁気テープ装置から排出したく
ない使用態様もあり、このような場合、カートリッジは
磁気テープ装置に装填されたままの状態に置かれる。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、磁気テープ装
置のカートリッジ挿入口から挿入された磁気テープカー
トリッジを動力源により磁気テープ装置内の定位置に装
填する磁気テープ装置において、磁気テープと磁気ヘッ
ドが動作態位と非動作態位とを有し、動作態位では、磁
気テープと磁気ヘッドとが、磁気テープに磁気記録が行
われる接触圧をもって互いに接触し、非動作態位では、
上記磁気テープと磁気ヘッドとが離間或いは上記接触圧
よりも弱い接触圧で接触するようにしたものである。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】

【作用】磁気テープ装置のカートリッジ挿入口から挿入
されたカートリッジが、カートリッジ移動手段によって
磁気テープ装置内の動作位置まで移動させられ、磁気テ
ープ装置が動作態位となり、磁気テープに磁気ヘッドを
当接させられると共にキャプスタンローラに駆動用キャ
プスタンローラを当接させられてバックアップ動作に供
せられる。バックアップ動作が終了すると、その終了信
号に基づいて又は終了から一定時間が経過すると、カー
トリッジ移動手段は、カートリッジを動作位置よりも挿
入口側の非動作位置としての手前位置に戻して停止さ
せ、磁気テープ装置が非動作態位となり、磁気テープと
磁気ヘッドとを離間させるか弱く接触させた状態に置
く。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１９】図２に示すように、挿入口２３から挿入し
たカートリッジ１を装置内の所定位置まで所し込むと、
図示されない係合部材がアクセスドア１３に係合してこ
れをある程度の開き位置まで開放する。切欠１ａ，２４
ｂと切欠１ｂ，２４ｃが対向する所定位置まで押し込ま
れたカートリッジ１は、支持板２４に設けられたストッ
パ（図示せず）によりその位置を保持されると共にカー
トリッジ位置センサを作動させる。このセンサによるカ
ートリッジ位置検知信号に基づいて動力源が作動を開始
して、支持板２４を矢印ａ方向に往動させ、これに支持
したカートリッジ１を図３に示す動作位置に位置させ
る。

【手続補正６】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２２】さて、バックアップ動作が終了してその信
号を入力された制御手段は、カートリッジ移動手段を逆
転駆動させて、図３に示す手前位置に置かれていたカー
トリッジ１を支持した支持板２４を挿入口２３の方に向
けて復動させ、カートリッジ挿入方向において動作位置
より手前側の手前位置でこれを停止させる。支持板２４
が復動すると、磁気ヘッドユニット２７がこれに連動し
て移動し、磁気ヘッド２と駆動用キャプスタンローラ２
６をテープ２ａとキャプスタンローラ７からそれぞれ離
間させる。この手前位置に置かれた支持板２４は、図４
に示すように、そのガイド溝２４ａの長手方向中間部に
ガイド部材２２ａを位置させている。この手前位置での
カートリッジの停止は、図示しないモータやカム等の移
動手段によって保持される。

【手続補正７】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２６

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２６】以上の説明では、図４に示す非動作位置と
しての手前位置において、磁気ヘッド２５と磁気テープ
２とを完全に離間させたが、テープが変形しない程度の
軽い接触圧であれば両者は接触していても良い。また、
両キャプスタンローラ７，２６についても、完全に離間
させる必要は特になく、変形しない程度の接触圧であれ
ば軽く接触していても良い。

【手続補正８】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２７

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２７】また、以上の説明では、バックアップ動作
が終了した信号に基づいて、直ちにカートリッジを非動
作位置に戻して停止させたが、バックアップ動作が終了
した後一定の時間、例えば１〜３分経過した時点でカー
トリッジの復動動作を実行して非動作位置に戻すように
しても良い。

【手続補正９】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２９】また、非動作位置で停止しているカートリ
ッジは、装置外部に露呈しないので、オペレータはカー
トリッジに触れることができず、不用意にこのカートリ
ッジを抜いたり押し込んだりする誤動作を回避すること
ができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気テープカートリッジを動力源により定
   位置に装填すると共に磁気テープに磁気ヘッドを押し当
   てる磁気テープ装置において、 磁気ヘッドと磁気テープが当接している動作位置よりカ
   ートリッジの挿入方向において手前位置でカートリッジ
   を停止させるカートリッジ移動手段を設けたカートリッ
   ジ式磁気テープ装置。