JPH0675968U

JPH0675968U - スペアタイヤ支持構造

Info

Publication number: JPH0675968U
Application number: JP2176493U
Authority: JP
Inventors: 雅昭木村
Original assignee: Aichi Machine Industry Co Ltd
Current assignee: Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority date: 1993-03-31
Filing date: 1993-03-31
Publication date: 1994-10-25

Abstract

(57)【要約】【目的】自動車のスペアタイヤの着脱作業を円滑容易に
行なうことを目的とする。【構成】自動車のフロントコンパートメント２内にスペ
アタイヤ５の支持具１６を配置する。該スペアタイヤ５
の支持具１６はラジエーターコア３の上部支持枠３Ａと
ダッシュロアクロスメンバー７Ａとの間に前方に高く後
方に低く傾斜して差渡され、また該支持具１６の左右一
対の側枠１６Ａはその上をタイヤが滑り易いようにパイ
プにより構成されている。更に該側枠１６Ａは上端部１
６Ｄを下方に潰されているかからスペアタイヤ５着脱の
際は該スペアタイヤ５がラジエーターコア３の上面に干
渉しない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はミッドシップ車のようにフロントコンパートメントを有する自動車におけるスペアタイヤの支持構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ミッドシップ車にあっては、スペアタイヤ(5) は車体(1) の後部の床下に支持されている。しかしながら、このような構成ではスペアタイヤ(5) が車体 (1) の後部床下に支持されているために、取付け取外し作業がやりにくいと云う問題点があった。そこで上記問題点を解決するために図３に示すように自動車(1) のフロントコンパートメント(2) 内において、ラジエーターコア(3) 上部支持枠(3A)とダッシュロアクロスメンバー(7A)との間にスペアタイヤ支持具(6) を差渡し固定した構成が提供されている。

【０００３】上記構成において、該スペアタイヤ支持具(6) は上端部を該ラジエーターコア (3) 上部支持枠(3A)に固定され、下端部をダッシュロアクロスメンバー(7A)に固定される左右一対のＬ字状側枠(6A,6A) からなり、該側枠(6A,6A) はパイプにより構成されている。上記改良構成では、スペアタイヤ(5) 着脱の際には、フロントコンパートメント(2) のフード(2A)を開き、斜め上方からスペアタイヤ支持具(6) 上を滑らせつゝ行なう。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来構成にあっては、図４に示すように、スペアタイヤ支持具(6) の側枠(6A) は上端部(6B)を上方に潰されているので、スペアタイヤ(5) を脱着する時、スペアタイヤ(5) が取付けボルト(8) やフード(2A)のサポートロッド(9）を把持するクランプ(10)に干渉し、ラジエーターコア(3) の上部支持枠 (3A)上面やボルト(8) が傷付いたり、クランプ(10)が脱落したりする。クランプ (10)とスペアタイヤ(5) との干渉を防ぐには図５に示すように上部支持枠(3A)の後面にクランプ(10)を取付ければよいが、このようにするとフード(2A)のサポートロッド(9) が長くなり、またロッド(9) の曲げ点数が増えるため、コストアップおよび剛性低下と云う問題点を生ずる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の課題を解決する手段として、自動車のフロントコンパートメント(2) 内において、ラジエーターコア(3) 上部支持枠(3A)とダッシュロアクロスメンバー(7A)との間にスペアタイヤ(5) 支持具(16)を差渡し固定した構成であって、該スペアタイヤ(5) 支持具(16)は上端部を該ラジエーターコア(3) 上部支持枠(3A)に固定され、下端部をダッシュロアクロスメンバー(7A)に固定される左右一対のＬ字状側枠(16A,16A) からなり、該側枠(16A,16A) はパイプにより構成されており、該側枠(16A,16A) は上端部(16D) を下方に潰されているスペアタイヤ支持構造を提供するものである。

【０００６】

【作用】

支持具(16)のＬ字状側枠(16A,16A) は上端部をラジエーターコア(3) の上部支持枠(3A)に固定され、下端部をダッシュロアクロスメンバー(7A)に固定されているから、フロントコンパートメント(2) 内に前方に高く後方に低く傾斜して差渡されており、しかも該側枠(16A,16A) はパイプにより構成されているので、該支持具(16)上をスペアタイヤ(5) は極めて円滑に滑り上がりまた滑り落ちる。そして該支持具(16)のＬ字状側枠(16A,16A) は上端部(16D) を下方に潰されているので、スペアタイヤ(5) の着脱の際に、ボルトやクランプ等が該スペアタイヤ(5) に干渉されることがない。

【０００７】

【実施例】

図１および図２には本考案の一実施例を示す。コンパートメント(2) 前部にはラジエーターコア(3) が配置されており、該ラジエーターコア(3) 上部は上部支持枠(3A)によって支持されており、更に空気取入れ管(4) は該ラジエーターコア (3) の左右に配置されている。 (16)はスペアタイヤ支持具であり、該支持具(16)は左右一対のＬ字状側枠(16A ,16A) と該一対の側枠(16A,16A) 間に差渡されている横枠(16B) および該側枠(1 6A,16A) から側方に差出されている受枠(16C,16C) とからなり、該側枠(16A,16A ) はパイプによって構成され、該側枠(16A,16A) の上端部(16D) は下方に潰された上でボルト(8A,8A) およびナット(8B,8B) によってラジエーターコア(3) の上部支持枠(3A)に夫々固定されており、下部には受止部(16F,16F) が形成されている。下端部(16E,16E) は図示しないボルトによってダッシュロアクロスメンバー (7A)に固定されている。このようにして該スペアタイヤ支持具(16)はラジエーターコア(3) の上部支持枠(3A)と、ダッシュロアクロスメンバー(7A)との間に前方に高く後方に低く傾斜して差渡されている。

【０００８】上記スペアタイヤ支持具(16)にスペアタイヤ(5) を取付けるには、フロントコンパートメント(2) のフード(2)Aを開いて支持具(16)の側枠(16A,16A) に沿って滑落させる。該側枠(16A,16A) はパイプによって構成されているので、該スペアタイヤ(5) は円滑に該側枠(16A,16A) に沿って滑落する。そして該スペアタイヤ (5) は該側枠(16A,16A) のＬ字状の下部の受止部(16F,16F) 上に受止される。そしてクランプボルト(11)のフック(11A) をタイヤ(5) の中心孔(5A)を介して該支持具(16)の横枠(16B) に引掛け締付けることによって該タイヤ(5) を固定する。

【０００９】該スペアタイヤ(5) を着脱する場合には、該コンパートメント(2) のフード(2 A)を開き、クランプボルト(11)をはずして支持具(16)の側枠(16A,16A) に沿って引き上げる。前記したように該側枠(16A,16A) はパイプによって構成されているので、該タイヤ(5) は側枠(16A,16A) に沿って円滑に引き上げることが出来る。この際、該支持具(16)の側枠(16A,16A) の上端部(16D,16D) は下方へ潰されているので、図２に示すようにスペアタイヤ(5) の着脱の際、支持具(16)を上部支持枠(3A)に取付けているボルト(8A)やフード(2A)のサポートロッド(9) のクランプ (10)には干渉しない。

【００１０】

【考案の効果】

したがって本考案では、フロントコンパートメントのフードを開閉してスペアタイヤの着脱作業が円滑容易に出来る。

【図面の簡単な説明】

図１および図２は本考案の一実施例を示すものである。

【図１】分解斜視図

【図２】側枠上端取付部分の説明図図３および図４は従来例を示すものである。

【図３】フロントコンパートメント部分説明図

【図４】側枠上端取付部分の説明図

【図５】他の従来例の側枠上端取付部分の斜視図

【符号の説明】

2 フロントコンパートメント 3 ラジエーターコア 13A ラジエーターコア上部支持枠 5 スペアタイヤ 16 スペアタイヤ支持具 16A Ｌ字状側枠 16D 側枠上端部 7A ダッシロアクロスメンバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車のフロントコンパートメント内にお
いて、ラジエーターコア上部支持枠とダッシュロアクロ
スメンバーとの間にスペアタイヤ支持具を差渡し固定し
た構成であって、該スペアタイヤ支持具は上端部を該ラ
ジエーターコア上部支持枠に固定され、下端部をダッシ
ュロアクロスメンバーに固定される左右一対のＬ字状側
枠からなり、該側枠はパイプにより構成されており、該
側枠は上端部を下方に潰されていることを特徴とするス
ペアタイヤ支持構造