JPH0675633U - 工作機械のシール構造 - Google Patents

工作機械のシール構造

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JPH0675633U
JPH0675633U JP2445493U JP2445493U JPH0675633U JP H0675633 U JPH0675633 U JP H0675633U JP 2445493 U JP2445493 U JP 2445493U JP 2445493 U JP2445493 U JP 2445493U JP H0675633 U JPH0675633 U JP H0675633U
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JP
Japan
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standing wall
annular
base
annular standing
wall portion
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Pending
Application number
JP2445493U
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English (en)
Inventor
捨男 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械において、切粉がテーブルとワーク
との間に侵入するのを防止する。 【構成】 テーブル50はベース51に対し鉛直軸Vの
まわりに旋回可能に設けられているとともに、上下に若
干昇降する。ベース51には環状立壁1が固定されてお
り、環状の立壁部1bがテーブル50の外周に近接して
いる。一方、テーブル50には環状カバー3が固定され
ており、そのフランジ部3aがテーブル50と環状立壁
1との間の隙間S1を上方から覆っているとともに、垂
下壁部3bが環状の立壁部1bの外周に近接している。
上記環状の立壁部1bおよび垂下壁部3bは、上下方向
の重合長さLが、テーブル50の上昇ストローク(持ち
上げ量)よりも大きく設定されている。したがって、環
状立壁1と環状カバー3とは、テーブル50を持ち上げ
た持上状態においても互いに径方向に重合しており、第
1および第2のラビリンスS1,S2を形成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ワークを保持するテーブルをベースに対し鉛直軸のまわりに旋回 可能に設けた工作機械のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ワークを保持するテーブルをベースに対して旋回可能に設けた工作 機械がある。この一例を図3に示す。なお、単にカバーをする例として、実開平 3−117518号がある。
【0003】 図3において、図示しないワークが固定されたパレットPは、テーブル50に 固定されている。このテーブル50は、ベース51に対して鉛直軸Vのまわりに 旋回可能に設けられているとともに、加工時は、互いに係合する一組のカービッ ク50a,51aにより、ベース51に対して円周方向に位置決めされている。 上記テーブル50は、下部にピストン部52を備えている。ピストン部52とベ ース51との間には、上下一対の第1および第2油室53,54が形成されてお り、図示しない油圧通路から下方の第2油室54が加圧されることで、ピストン 部52およびテーブル50が上方に若干持ち上げられて、カービック50a,5 1aの係合が解除される。上記テーブル50には従動ギア55が固定されており 、図示しない油圧モータにより駆動されるピニオン56が、一対の駆動ギヤ57 ,58を介して、テーブル50を鉛直軸Vのまわりに回転する。上記テーブル5 0とベース51との間には、切粉の侵入を防止するオイルシール59が設けられ ている。なお、カービック50a,51aは、全周に山形の凹凸が形成されてな るものである。
【0004】 つぎに、上記テーブル50の動作について簡単に説明する。 ワークの加工時には、上方の第1油室53が加圧されて、テーブル50が下方 に下っており、一組のカービック50a,51aが互いに円周方向に係合してい ることで、テーブル50が円周方向に位置決めされている。ついで、ワークを回 転させる場合には、まず、下方の第2油室54を加圧して、テーブル50を上方 へ持ち上げることで、一組のカービック50a,51aの係合を解除する。つづ いて、ピニオン56を回転駆動させることで、テーブル50を回転させて、ワー クの姿勢(回転方向の位置)を変化させる。この後、テーブル50を再度下方に 降ろして、次の加工をワークに施す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように、テーブル50は度々上下動されるので、オイルシール59が摩擦 するのは避けられない。オイルシール59が摩擦すると、テーブル50を持ち上 げた際に、従動ギア55が収納されたギヤ室60に負圧が発生するのに伴い、テ ーブル50とベース51との間のオイルシール59の部分から、負圧により切粉 Aがギヤ室60などに侵入する場合がある。この場合、侵入した切粉Aは、カー ビック50a,51aの間などにかみ込むことがあり、そのため、テーブル50 が十分に固定されなかったり、十分な位置決め精度が得られないから、たとえば ワークの加工精度が低下するおそれがある。
【0006】 この考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、切粉がテーブルとワー クとの間から侵入するのを防止し得る工作機械のシール構造を提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、ベースに立設されてテーブルの外周 に近接する環状の環状立壁と、上記テーブルに固定されテーブルと上記環状立壁 との間の隙間を上方から覆うとともに上記環状立壁の外周に近接する環状カバー とを備え、上記環状立壁と上記環状カバーとが、上記テーブルを持ち上げた持上 状態においても互いに径方向に重合している。
【0008】
【作用】 この考案によれば、ベースに立設された環状立壁が、テーブルの外周に近接し ており、かつ、テーブルに固定した環状カバーが環状立壁の外周に近接している ので、環状立壁と、環状カバーおよびテーブルとの間には、ラビリンスが形成さ れているから、テーブルとベースとの間に切粉が侵入しにくくなる。なお、環状 カバーが環状立壁とテーブルとの間の隙間を上方から覆っているので、テーブル から下方に落ちた切粉が、環状立壁とテーブルとの間に落下するおそれもない。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。 図1は第1実施例を示す。 この図において、ベース51には環状立壁1が固定されている。この環状立壁 1は、全体が円環状で、そのフランジ部1aがベース51にねじ2で固定されて いるとともに、環状の立壁部1bがテーブル50の外周に近接している。
【0010】 一方、テーブル50には環状カバー3が固定されている。この環状カバー3は 、全体が円環状で、そのフランジ部3aがテーブル50にねじ4で固定されてい る。この環状カバー3は、上記フランジ部3aがテーブル50と環状立壁1との 間の隙間S1を上方から覆っているとともに、垂下壁部3bが環状の立壁部1b の外周に近接している。こうして、上記環状立壁1と、環状カバー3およびテー ブル50との間には、第1のラビリンスS1および第2のラビリンス(隙間)S 2が形成されている。
【0011】 上記環状の立壁部1bおよび垂下壁部3bは、上下方向の重合長さLが、テー ブル50の上昇ストローク(持ち上げ量)よりも大きく設定されている。したが って、環状立壁1と環状カバー3とは、テーブル50を持ち上げた持上状態にお いても互いに径方向に重合しており、上記第1および第2のラビリンスS1,S 2を形成している。
【0012】 その他の構成は、図3の従来例と同様であり、同一部分または相当部分に同一 符号を付して、その詳しい説明を省略する。なお、図1の第1および第2の油室 53,54および油圧源(図示せず)などにより、この考案の昇降駆動装置が構 成されており、一方、各ギヤ55〜58および油圧モータ(図示せず)などによ り、この考案の旋回駆動装置が構成されている。
【0013】 上記構成において、テーブル50を持ち上げると、ギヤ室60に負圧が発生し 、この負圧がラビリンスS1,S2にも作用するので、ベース51上の切粉Aが ラビリンスS1,S2に侵入しようとする。しかし、垂下壁部3bと環状の立壁 部1bとの重合長さLは、オイルシール59の部分におけるテーブル50とベー ス51の重合長さよりも長くすることができるから、切粉Aが環状の立壁部1b を乗り越えるのを防止し得る。したがって、ベース51上の切粉Aが、オイルシ ール59からベース51とテーブル50との間に侵入するのを防止し得る。
【0014】 また、第1のラビリンスS1が環状カバー3のフランジ部3aにより上方を覆 われているので、テーブル50上の切粉Aが落下してラビリンスS1から侵入す るおそれもない。
【0015】 このように、ベース51およびテーブル50上の切粉Aが、ベース51とテー ブル50との間に侵入するのを防止し得るので、カービック50a,51aの間 などに切粉Aがかみ込むのを防止でき、そのため、テーブル50を十分な位置決 め精度で固定することができるから、ワークの加工精度が低下するのを防止し得 る。
【0016】 また、環状立壁1および環状カバー3は、工作機械の設置後においても、容易 に設けることができる。
【0017】 なお、この考案において、図2(a)のように、環状立壁1の環状の立壁部1 bの外周には、斜め下方に突出する環状の返り部1cを形成してもよい。この返 り部1cは、ラビリンスS2から切粉Aが侵入するのを防止するので、テーブル 50とベース51との間に切粉Aが侵入するのをより効果的に防止し得る。
【0018】 また、図2(b)のように、環状カバー3の外周に近接する第2の環状立壁1 1と、この第2の環状立壁11に近接する第2の環状カバー13とを設けて、迷 路構造を2重にしてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、環状立壁および環状カバーを設けて 、ラビリンスを形成したので、テーブルを持ち上げた際に、テーブルとベースと の間に負圧が発生しても、切粉がテーブルとベースとの間に侵入するのを上記ラ ビリンスにより防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例にかかる工作機械のシー
ル構造を示す概略断面図である。
【図2】(a)および(b)は、それぞれ、第2および
第3実施例にかかるシール構造を示す要部の概略断面図
である。
【図3】一般的な工作機械の概略構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…環状立壁、3…環状カバー、50…テーブル、51
…ベース、50a,51a…カービック、53,54…
油室(昇降駆動装置)、56〜58…旋回駆動装置、V
…鉛直軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに対し鉛直軸のまわりに旋回可能
    に設けられたテーブルと、互いに係合することで上記テ
    ーブルをベースに対して円周方向に位置決めする一組の
    カービックと、上記テーブルをベースに対して持ち上げ
    ることで上記一組のカービックの係合を解除する昇降駆
    動装置と、上記テーブルを旋回させる旋回駆動装置とを
    備えた工作機械において、 上記ベースに立設されて上記テーブルの外周に近接する
    環状の環状立壁と、上記テーブルに固定されテーブルと
    上記環状立壁との間の隙間を上方から覆うとともに上記
    環状立壁の外周に近接する環状カバーとを備え、上記環
    状立壁と上記環状カバーとが、上記テーブルを持ち上げ
    た持上状態においても互いに径方向に重合していること
    を特徴とする工作機械のシール構造。
JP2445493U 1993-04-12 1993-04-12 工作機械のシール構造 Pending JPH0675633U (ja)

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JP2445493U JPH0675633U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 工作機械のシール構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450424B1 (ko) * 2001-12-28 2004-09-30 대우종합기계 주식회사 테이블내 이물질 침투 방지를 위한 이중 실링장치
JP2016002635A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 ファナック株式会社 カバーを有する回転テーブル体
JP2018020823A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 ニッカ電測株式会社 回転位置決め装置

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