JPH0675473B2 - 養魚用膨化飼料の製造方法 - Google Patents

養魚用膨化飼料の製造方法

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JPH0675473B2
JPH0675473B2 JP61135197A JP13519786A JPH0675473B2 JP H0675473 B2 JPH0675473 B2 JP H0675473B2 JP 61135197 A JP61135197 A JP 61135197A JP 13519786 A JP13519786 A JP 13519786A JP H0675473 B2 JPH0675473 B2 JP H0675473B2
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fish
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寛 中山
勝久 四反田
弘 鈴木
武浩 関
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は養魚用膨化飼料の製造方法、さらに詳細には極
めて嗜好性のよい養魚用膨化飼料の製造方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、養鰻用飼料においてはホワイトフィッシュミール
を主要蛋白源としてアルファー澱粉をバインダーとした
養鰻用飼料が普及し、その嗜好増進物質としてアサリ、
ムラサキガイ、アミ、ミジンコ、糸ミミズ、イースト、
イカ、南極オキアミの粉末等が供せられていた。しかし
ながら、これらの養鰻用飼料は給餌時に油脂および水を
添加し、よく混練りして給餌する必要があることから、
給餌作業が面倒であるなどの難点がある。そのため給餌
作業の省力化等を目的として、前記のような練り餌に代
え、飼料原料をエクストルーダーにて加熱加圧して膨化
させ油脂を吸着させる飼料が普及しつつある。また従
来、アユ用飼料においては、ペレットミルにより飼料原
料をペレット化したものをロール等にてクランブル化
し、篩分けして製品としていたが、見掛け比重が大き
く、また水の汚濁を招き易いことからアユの飼育成績も
劣るものとなるなどの難点があり、これらの難点を解決
するため、最近は飼料原料をエクストルーダーにて加熱
加圧して膨化させたものをクランブル化し、篩分けして
製品としたアユ用膨化飼料が普及しつつある。
しかし、これらの養魚用膨化飼料は高温、高圧で押し出
して膨化するため、嗜好性物質が飛んでしまうとか、ま
た変性したりして効果が薄れてしまうなどの難点があっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、練り餌とする養鰻用飼料においては南極オキアミ
の粉末を摂餌誘因物質として混入することが知られてい
るが、(特公昭53-38233号公報)この南極オキアミの粉
末を使用、加熱加圧して膨化して養魚用膨化飼料とする
と摂餌誘因物質としての効果が薄れたものとなる。そこ
で、本発明は飼料原料を加熱加圧して押出し膨化するこ
とからなる養魚用膨化飼料の製造において、従来は嗜好
性物質が製造過程において逸散するなどの難点を解決
し、加熱加圧工程を経ても嗜好性が劣ることのない養魚
用膨化飼料を容易にしかも大量に製造することができる
方法を提供するものである。
また、南極オキアミを酵素分解した後熟成したエキスを
調味料とする製造方法については既に知られているが
(特開昭57-8756号)、これらエキスを養魚用膨化飼料
に添加することは全く知られていない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、養魚用膨化飼料の製造において魚にとっ
て嗜好性が良好な飼料を得ることを目的として種々研究
を重ねた結果、南極オキアミを熟成したエキスを養魚用
飼料原料等に添加することにより極めて嗜好性の良い養
魚用膨化飼料を得ることができることを見出し本発明を
完成した。
すなわち、本発明は飼料原料を加熱加圧し膨化させてな
る養魚用膨化飼料を製造するに際し、製品を得るまでの
任意の工程において、南極オキアミを酵素分解し熟成す
ることにより得た南極オキアミエキスを嗜好増進物質と
して添加することを特徴とする養魚用膨化飼料の製造方
法にあって、その目的とするところは、加熱加圧工程を
経て膨化しても、嗜好性が極めて優れ、見掛け比重が小
さく、かつ飼育魚にとって消化吸収がよく、摂餌率、飼
育成績も良好となる養魚用膨化飼料の製造方法を提供す
ることにある。
本発明において養魚用膨化飼料とは飼料原料を水または
蒸気にて調湿後、加熱加圧してダイの孔より押出し膨化
させてなる飼料およびこれら飼料をロール等でクランブ
ル化した飼料をいう。
本発明に使用される南極オキアミエキスは通常次のよう
にして工業的に有利に製造される。まず、南極オキアミ
の生あるいは冷凍品に蛋白分解酵素を加え、適温を保持
して南極オキアミの肉質を分解し、次いで南極オキアミ
の殻部分および固形分等を濾過して除く。そして、その
濾液部分に食塩を約10%程度添加した後約25〜30℃にて
約10〜30日程度熟成し、熟成終了時には加熱することに
より蛋白分解酵素、自己消化酵素を失活させ、必要に応
じて濃縮するなどして南極オキアミエキスを得る。
本発明において使用する上記南極オキアミエキス以外の
養魚用膨化飼料原料としては、例えば魚粉、大豆粕、飼
料用酵母、フィッシュソリュブル、米糠油粕、小麦胚
芽、パン粉、コーングルテンミール、澱粉あるいはアル
ファー化した澱粉、小麦粉、卵黄、フィードオイルおよ
びビタミン類、ミネラル類その他等の原料が挙げられ、
これらは対象魚種の成長度合に応じ適宜選択し組み合わ
せて使用される。
次に本発明において、養魚用膨化飼料に添加する南極オ
キアミエキスの添加量としては、魚種および魚種の成長
度合等により異なるが、0.1%以下では魚の嗜好性を向
上させるまでには至らず、また3%以上の添加では嗜好
性をより以上に改善されることがなくコストアップを来
すので0.1〜3%の範囲が望ましい。
そして、これら南極オキアミエキスを添加する手段とし
ては、製品を得るまでの任意の工程を選んで行うことが
でき、例えば魚粉、小麦粉、その他の原料を混合するミ
キサー内で行ってもよく、また加熱加圧押し出し成型後
に表面に噴霧してもよい。特に、表面に噴霧する方法は
魚の嗜好性を一段と向上させるので好ましく、添加割合
も他の原料と混合した後成型する方法に比して少なくす
ることができる。また、表面に南極オキアミエキスを噴
霧する場合、単独で噴霧してもよいが、フィードオイル
と同時に噴霧することにより、嗜好性を一層向上させる
ばかりでなく、養魚用膨化飼料の粉化率を低減させるこ
とができる。
本発明にしたがう養魚用膨化飼料は通常次のようにして
行われる。まず、主原料例えば魚粉、小麦粉等に他の副
原料の一定量を混合し、これに南極オキアミエキスの適
当量を添加し、ミキサーなどで十分混合後、適当量の水
に加え混練りし、これを加熱加圧押出機等に送り込み、
成型し乾燥して膨化飼料にする。さらに、乾燥したもの
をロール等でクランブル化し、篩分けしてクランブル状
の膨化飼料とする。また、原料の混合あるいは混練りの
際に南極オキアミエキスを添加しないで成型したものに
は、その成型品あるいはクランブル品に南極オキアミエ
キスの適当量をそのまま噴霧するか、またはフィードオ
イルなどと混合して表面に噴霧する。
本発明の方法により製造した養魚用膨化飼料は例えばこ
い、うなぎ、あゆ、ます、はまち、銀ざけ等の養殖魚に
使用される。
(発明の効果) 本発明の方法によると、嗜好性のよい養魚用膨化飼料を
容易にしかも大量に製造することができる。そして南極
オキアミエキスは、南極オキアミを酵素分解し熟成する
ことにより得ているためか加熱加圧し膨化して製造して
も、得られた養魚用膨化飼料は嗜好性が極めて優れてい
るものとなる。また、得られた養魚用膨化飼料は見掛け
比重も適度であり、かつ魚には消化吸収もよく、摂餌
率、飼育成績も良好になるなどの効果がある。
(実施例) 次に実施例をもって本発明の具体例を示す。実施例は本
発明を何ら限定するものではない。
実施例1 冷凍品の南極オキアミを解砕機にて解砕後、等量の水を
加え、更に蛋白分解酵素を加えた後恒温槽の中で50℃3
時間攪拌し、南極オキアミを酵素分解した。次に、この
酵素分解した南極オキアミを布にて濾過することにより
固形部分を除いた。濾液部分1kgに食塩100gを加え25℃
にて20日間熟成させた後、80℃にて加熱し酵素を失活さ
せて南極オキアミエキスを得た。
次に第1表に示す原料をよく混合し、水および蒸気を加
えて水分含量30%とし、加熱加圧押出機(エクストルー
ダー)に送り込み、高温高圧下でよく捏和し、1.8mm径
のガイの孔より急速に押し出した後、回転刃により約2.
5mmの長さに切断した。そして、これらを熱風乾燥機に
送り乾燥したものにフィードオイル5%を添加し、更に
第2表に示す割合で上記のようにして得た南極オキアミ
エキスを噴霧し養魚用膨化飼料A,B,C,DおよびEの養魚
用膨化飼料を得た。なお、第1表に示す原料に青色系色
素を他のサンプルと識別できる程度少量添加したことお
よび南極オキアミエキスを噴霧しない以外は上記と同様
にして製造した養魚用膨化飼料を対照飼料とした。
各飼料の水に投入した場合の浮上率を測定したところい
ずれも98%の浮上率で試験飼料と対照飼料との間に差は
なかった。
第1表 基本飼料の組成 (%) 魚粉 66 小麦粉 20 馬鈴薯澱粉 3 大豆粕 3 飼料酵母 3 ビタミン・ミネラル類 5 次に200l容円形水槽を5個用意し、平均体重30gのうな
ぎを1水槽当たり100尾収容し、通気しながら流水飼育
した。飼育条件は28℃で換水率は1時間に1回とした。
給与試験として、各水槽に対照飼料と上記試験飼料1種
を同時に投与し、30分後に残餌を取り上げ、摂餌量を求
めその摂餌量比により嗜好性を比較した。試験は5水槽
につき各2回実施した。
その結果は第3表の通りであり、本発明の方法により得
た養魚用膨化飼料は嗜好性が良好であることがわかる。
実施例2 魚粉53部、小麦粉21部、大豆油粕7部、コーングルテン
ミール4部、米糠7部、小麦胚芽2部、飼料用酵母2
部、フィードオイル1部、ビタミン・ミネラル類2部に
実施例1と同様な方法により得た南極オキアミエキス1
部を添加してよく混合した。次いで、これら混合物に水
分含量が約30%となるよう水および蒸気を加えて調湿
し、加熱加圧押出機(エクストルーダー)に送り込み、
高温高圧下でよく捏和し、3.5mm径のダイの孔より急速
に押し出した後、回転刃により約6mmの長さに切断し
た。そして、これらを熱風乾燥機に送り乾燥したものを
ロールにてクランブル化し、篩にて1.0〜1.4mmの間に採
取しあゆ用膨化飼料を得た。本あゆ用飼料をあゆに投与
したところあゆの摂餌は極めて良好で嗜好性のよさが確
認された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飼料原料を加熱加圧し膨化させてなる養魚
    用膨化飼料を製造するに際し、製品を得るまでの任意の
    工程において、南極オキアミを酵素分解し熟成すること
    により得た南極オキアミエキスを嗜好増進物質として添
    加することを特徴とする養魚用膨化飼料の製造方法。
JP61135197A 1986-06-11 1986-06-11 養魚用膨化飼料の製造方法 Expired - Lifetime JPH0675473B2 (ja)

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