JPH0675446U - 生理用ナプキンの包装構造 - Google Patents

生理用ナプキンの包装構造

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JPH0675446U
JPH0675446U JP1740293U JP1740293U JPH0675446U JP H0675446 U JPH0675446 U JP H0675446U JP 1740293 U JP1740293 U JP 1740293U JP 1740293 U JP1740293 U JP 1740293U JP H0675446 U JPH0675446 U JP H0675446U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽根付き生理用ナプキンが、その使用時にお
いてショーツに対して充分なタック力を有するように広
範囲の粘着層を備え、且つ該粘着層の包装材に対する剥
離性にも優れる生理用ナプキンの包装構造を提供するこ
と。 【構成】 ナプキン本体と、その長手方向の左右両側縁
部に、それぞれの幅方向外方に延出して形成された一対
のフラップとを有する生理用ナプキンの上記一対のフラ
ップを、ナプキン本体の肌当接面側又は非肌当接面側に
折り曲げた生理用ナプキンを、上記ナプキン本体の少な
くとも非肌当接面を包装材で仮包装し、上記生理用ナプ
キンの折曲部において上記包装材と一体に折り重ねて、
上記包装材の少なくとも一辺を止着してなる、生理用ナ
プキンの包装構造であって、上記ナプキン本体の非肌当
接面に粘着部が、また、上記包装材の内表面における上
記粘着部の対応部分に剥離部が設けられている生理用ナ
プキンの包装構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ショーツに固定するための粘着部を保護する剥離紙を有せず、且つ ショーツに対し、充分なタック力を有する生理用ナプキンの包装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキンには、通常、該ナプキンをショーツに固定し、且つその使用中 におけるズレを防止するための粘着剤と、それを保護する剥離紙とが設けられて おり、このような生理用ナプキンにおいては、その使用に際して、剥離紙を剥離 ・廃棄する必要があるため、剥離紙の廃棄処分が厄介であり、また、便器に廃棄 した場合には便器を詰まらせるという問題がある。
【0003】 そこで、剥離紙を有しない生理用ナプキンの包装構造に関する技術が種々提案 されており、具体的には、下記〜等がある。 生理用ナプキンの粘着層がポリオレフィン系フィルムに直接当接されてなる生 理用ナプキンの包装体(実公昭59−9615号公報)。 水溶性フィルムからなり、生理用ナプキンの粘着層に当接する部分に剥離層を 有する包装材により、生理用ナプキンを個別包装してなる包装体(実開昭59− 25371号公報)。 生理用ナプキンの粘着層が包装材のポケット部の開口端から露出し、包装材の 非粘着層がポケット部の上面にて、前記粘着層を止着してなる包装体(実開昭5 7−34211号公報)。 生理用ナプキンの接着部に当接する部分に剥離処理部を有する包装材が、2枚 のシートの4辺をシールし、開封用のミシン目を設けてなる生理用ナプキンの個 別包装材(実開昭58−179120号公報)。 生理用ナプキンの粘着剤層に当接する部分に離型性層を具備する多層樹脂フィ ルムを包装材とした生理用ナプキンの包装体(実開昭63−71025号公報) 。 オレフィン系重合体とシリコーン共重合体とを主体とする樹脂によるフィルム からなるナプキン用包装材(実開平2−35724号公報)。 シリコーンを塗布した剥離領域とヒートシール可能なシール用領域とを形成し たナプキン用包装材(実開昭4−11324号公報)。 1)フラップを、生理用ナプキンの粘着剤を被覆・保護する保護部材として用 いた羽根付きナプキンの包装体(実開平3−46316号公報)。 2)羽根付きナプキンの包装構造において、フラップ部分の粘着層を保護する ために剥離紙を設けた包装構造。(実開平2−17127号公報) 3)羽根付きナプキンにおいて、両面剥離紙を用いて、フラップと吸収性本体 の粘着層とを被覆した生理用ナプキンの包装体(実開昭63−186645号公 報)。 羽根のない生理用ナプキンを、剥離処理した包装材で包装した包装構造(特開 平3−176376号公報)。
【0004】 しかしながら、上述の包装体においては、下記〜等の問題がある。 上記の包装体においては、ナプキンを包装する包装材がフィルム単体である ため、経日的に剥離性が低くなり、ナプキンを取り出す際に包装材が伸びたり、 裂けたりする。また、これを抑制するために、フィルム厚を厚くすると、コスト アップはもちろん、フィルム自体が硬くなったり、包装体を容易に開封できなく なるといった欠点を生ずる。 上記の包装体においては、フィルム強度が低く、包装材を剥がす際に伸びた り、裂けたりするという問題があり、また、このような問題を解決するためにフ ィルムの剥離度を上げると、フィルムの水溶性が損なわれ、便器に廃棄した場合 に便器に詰まる。 上記の包装体においては、粘着層をナプキンの1部にしか設けることができ ないので、ナプキンの使用時における固定性が悪い。 上記の包装体においては、ミシン目が設けられているが、このミシン目から 容易に空気が入り込み包装体が膨らんでしまうため、持ち運びや開封がし難い。 、上記及びの包装体においては、熱可塑性樹脂としてシリコーン樹脂等 の剥離性物質の含有物あるいは共重合体を用いているので、剥離物質がブリード アウトし、温度や湿度によって剥離度が不安定な状態になり易い。さらに剥離面 に部分的に剥離力が低下した領域が生じ、場合によっては、フィルムが剥離しな くなってしまう。 また、ブリードアウトした剥離性物質が、粘着面に移行することもしばしば起 こり、経日的な剥離安定性をいかなる環境においても維持することが困難である 。 上記の包装体においては、上記、と同様の問題があり、更に、あらかじ め剥離可能領域とシール可能領域を設定したフィルムを用いているので、ヒート シール層を設け、必ず決まった位置で製品を包装する必要があり、経済性、生産 性に劣る。 上記1)の包装体においては、依然として吸収性本体の粘着層に対しては、 剥離紙が必要であり、また上記2)の包装構造においては、フラップ部分の粘 着層に対して、剥離紙が必要であり、両者ともに、前述の剥離紙による問題は解 決されていない。また、上記3)の包装体においては、フラップ及び吸収性本 体の両者の粘着層を両面剥離紙により被覆しているため、前述の剥離紙による問 題が解決されていない。 上記の包装構造においては、羽根付きナプキンに関する技術は何ら提案され ておらず、羽根付きナプキンにおける前述の剥離紙を設けることによる問題は解 決されていない。
【0005】 即ち、上記〜の包装体の構造は、羽根付き生理用ナプキンに設けられた粘 着層と、包装体に設けられた剥離層との剥離性、及び該粘着層のショーツに対す るタック力の両方を充分な実用性をもって満足させることができないという問題 がある。
【0006】 従って、本考案の目的は、羽根付き生理用ナプキンが、その使用時においてシ ョーツに対して充分なタック力を有するように広範囲の粘着層を備え、且つ該粘 着層の包装材に対する剥離性にも優れる生理用ナプキンの包装構造を提供するこ とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記問題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、フラップを有 する生理用ナプキンを包装材で仮包装し、仮包装した生理用ナプキンを包装材と 一体に折り重ねた包装構造により、上記目的を達成したものである。
【0008】 即ち、本考案はナプキン本体と、その長手方向の左右両側縁部に、それぞれの 幅方向外方に延出して形成された一対のフラップとを有する生理用ナプキンにお ける上記一対のフラップを、それぞれナプキン本体の肌当接面側又は非肌当接面 側に折り曲げた形態となした上記生理用ナプキンを、上記ナプキン本体の少なく とも非肌当接面を包装材で仮包装し、仮包装された上記生理用ナプキンを、その 折曲部において上記包装材と一体に折り重ねて、上記包装材の少なくとも一辺を 止着してなる、生理用ナプキンの包装構造であって、上記ナプキン本体の非肌当 接面に粘着部が設けられており、上記包装材の内表面における上記粘着部の対応 部分に剥離部が設けられていることを特徴とする生理用ナプキンの包装構造を提 供するものである。
【0009】 また、本考案は、ナプキン本体と、その長手方向の左右両側縁部に、それぞれ の幅方向外方に延出して形成された一対のフラップとを有する生理用ナプキンに おける上記一対のフラップを、それぞれナプキン本体の肌当接面側又は非肌当接 面側に折り曲げた形態となした上記生理用ナプキンを、上記ナプキン本体の少な くとも非肌当接面を包装材で仮包装し、仮包装された上記生理用ナプキンを、そ の折曲部において上記包装材と一体に折り重ねて、上記包装材の少なくとも一辺 を止着してなる、生理用ナプキンの包装構造であって、包装構造を開封する際に 、層間で分離して上記生理用ナプキンの非肌当接面及び上記包装材の内表面にそ れぞれ粘着部を形成する粘着剤で形成された粘着層が、上記ナプキン本体の非肌 当接面と上記包装材の内表面との間に設けられていることを特徴とする生理用ナ プキンの包装構造を提供するものである。
【0010】
【作用】
本考案の包装構造は、フラップを有する生理用ナプキンを包装材で仮包装し、 仮包装した生理用ナプキンを包装材と一体に折り重ねて、個別包装してなり、生 理用ナプキンの使用前(保存時)には、少なくともナプキン本体に設けられてい る粘着部は、その全てが包装材に設けた剥離部により保護されているので、使用 時において充分なタック力を発揮するように、広範囲に該粘着部を設けても、剥 離紙を用いずに該粘着部を保護することができる。また、該生理用ナプキンの使 用時には、包装材を剥離させるだけで、ナプキン本体の粘着部を露出させてショ ーツに貼着させることができる。 更に、上記粘着部を層間で分離する粘着剤で形成した場合には、包装材に剥離 部を設けることなく、上記粘着部を保護することができる。
【0011】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本考案の実施例を詳細に説明するが、本考案はこ れらに限定されるものではない。
【0012】 図1(A)は、本考案の生理用ナプキンの包装構造の1実施例を示す斜視図で あり、図1(B)は、図1(A)に示す包装構造のI−I’断面図であり、図2 は、図1に示す生理用ナプキンの底面図であり、図3は、図1に示す包装材の斜 視図である。また、図4は、図2に示す生理用ナプキンを包装材で仮包装する態 様を示す概略斜視図であり、図5は、仮包装した生理用ナプキンを包装材と一体 に折り曲げる態様を示す概略斜視図である。
【0013】 図1に示す本実施例の生理用ナプキンの包装構造1は、ナプキン本体18と、 その長手方向の左右両側縁部に、それぞれの幅方向外方に延出して形成された一 対のフラップ20とを有する生理用ナプキン10における上記一対のフラップ2 0を、それぞれナプキン本体18の非肌当接面12側に折り曲げた形態となした 上記生理用ナプキン10を、上記ナプキン本体18の非肌当接面12及び肌当接 面11を包装材30で仮包装し、仮包装された上記生理用ナプキン10を、その 折曲部17において上記包装材30と一体に折り重ねて、上記包装材30の両側 縁部32を止着してなる。そして、上記ナプキン本体18の非肌当接面12に粘 着部16が設けられており、上記包装材30の内表面における上記粘着部16の 対応部分に剥離部31が設けられている。
【0014】 更に詳しくは、本実施例における生理用ナプキンの包装構造1は、フラップ2 0をナプキン本体18の非肌当接面12側に折り曲げた生理用ナプキン10を、 ナプキン本体18の非肌当接面12側全面と肌当接面11の中央部14並びに後 方部15とを包装材30で仮包装し、仮包装した生理用ナプキン10を、該生理 用ナプキン10の長手方向を前方部13、中央部14及び後方部15に略3等分 する2つの折曲部17において、該後方部15、該前方部13の順序で、該中央 部14の肌当接面11側に3つ折にし、包装材30の両側縁部32を止着してな る。ここで、上記前方部13は、生理用ナプキンの使用時において、使用者の前 面方向に位置する部位である。 また、上記包装材30の各側縁部分32は、ヒートシールにより接合されてお り、縁端部分33に沿う表面部に、包装材30の開封を容易にするためのミシン 目34が設けてある。
【0015】 また、本考案の包装構造により包装される上記生理用ナプキン10は、図2に 示すように、ナプキン本体18と、その長手方向の左右両側縁部に、それぞれの 幅方向外方に延出して形成された一対のフラップ20とを有し、ナプキン本体1 8の非肌当接面12において、前方部13及び後方部15に粘着部16を、中央 部14に剥離部19を有している。また、フラップ20の非肌当接面12側の略 中央部分には、フラップ20をナプキン本体18の非肌当接面12側に折り曲げ た際に上記剥離部19に粘着される、粘着部21が設けられている。尚、上記生 理用ナプキン10は、肌当接面11が液透過性のシート材により、また、非肌当 接面12が液不透過性のシート材によりそれぞれ形成され、更に上記肌当接面1 1と非肌当接面12との間に液保持性の吸収体を有する、通常の生理用ナプキン である。
【0016】 上記粘着部16及び21は、上記非肌当接面12上又は上記フラップ20の非 肌当接面12側に粘着剤を塗布するか、あるいは剥離処理した包装体フィルムに 塗布した後、上記非肌当接面12上又はフラップ20の非肌当接面12側に転写 する等して形成される。上記粘着部を形成する粘着剤としては、例えば、スチレ ン系ブロックポリマー、粘着付与剤及び軟化剤を主成分とし、スチレン相とゴム 相との2相ブロック構造を保持しているもの等が用いられる。
【0017】 上記スチレン系ブロックポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン− スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロ ック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体( SBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等 が挙げられる。これらのスチレン系ブロックッポリマーは、スチレン部分の分子 量が、好ましくは7000〜20000、ゴム部分の分子量が、好ましくは35 000〜70000のブロック共重合体である。
【0018】 また、上記粘着付与剤としては、軟化点が80℃以上で、分子量が400〜2 000であるC5 系石油樹脂、C9 系石油樹脂、C5 /C9 系石油樹脂、αピネ ン、βピネン又はジペンテンの共重合体であるポリテルペン樹脂、ロジン系樹脂 、若しくはこれらの水添物等が挙げられる。 上記軟化剤としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプ ロセスオイル、各種可塑剤、ポリブテン、液状樹脂等が挙げられる。
【0019】 上記粘着剤としては、特に下記組成のものが好ましい。 スチレン系ブロックポリマー 100重量部、 粘着付与剤 150〜200重量部、 軟化剤 30〜100重量部
【0020】 また、上記包装材30は、図3に示すように、上記生理用ナプキン10の粘着 部16に対応する部分に剥離部31が設けられており、また、その長手方向の左 右両側辺には、生理用ナプキンを包装した後、包装材30を止着し、生理用ナプ キンを封止するための側縁部32が設けられている。なお、上記剥離部31は、 少なくとも、上記粘着部16の対応部分に設けてあればよく、該対応部分以外の 部位にも設けることができる。 上記包装材30としては、厚さ5〜50μmのポリプロピレン、低密度ポリエ チレン、ポリビニルアルコール、あるいは不織布や紙、及びこれらの複合材料が 好ましく用いられる。 上記剥離部31は、上記包装材の内面に剥離処理剤を塗布するか、または剥離 テープを貼付する等して形成される。剥離処理剤あるいは剥離テープの剥離材成 分としてはシリコーン樹脂系、フッソ樹脂系、又はオクタデシルイソシアネート 系等のものが好ましい。特に上記剥離材成分として、シリコーン樹脂系のものを 塗布して加熱乾燥するか、スプレーで吹きつけ薄い被膜を形成させる等して用い るのが好ましい。 さらに、剥離テープとしてポリオレフィンあるいはポリエステルフィルムを用 い、包装材に熱あるいは超音波等により接合したものが、適度な剛性を有してお り、開封し易く、また耐熱性に優れているため生産上有利である。
【0021】 本実施例の生理用ナプキンの包装構造1における特徴部分について、更に詳細 に説明すると、本実施例の生理用ナプキンの包装構造1は、上記ナプキン本体1 8の非肌当接面12及び肌当接面11を包装材30で仮包装し、仮包装された上 記生理用ナプキン10を、その折曲部17において上記包装材30と一体に折り 重ねて、上記包装材30の両側縁部32を止着しており、そして、上記ナプキン 本体18の非肌当接面12に粘着部16が、又、上記包装材30の内表面におけ る上記粘着部16の対応部分に剥離部31が設けられている。即ち、上記包装構 造1においては、図1(B)に示すように、ナプキン本体18の非肌当接面12 に設けられている粘着部の全てを、包装材30の剥離部31で保護している。 従って、本考案の生理用ナプキンの包装構造は、生理用ナプキンの使用時にお けるタック力を実用上充分なものとするために、ナプキン本体に広範囲に粘着部 を設けても、剥離紙を用いることなく該粘着部を保護することができ、また、包 装構造をコンパクトなものとすることができる。
【0022】 尚、本実施例においては、上記粘着層を、ナプキン本体の前方部と後方部とに 、それぞれ、1ヵ所づつ設けた例について説明したが、本考案はこれに限定され るものではなく、例えば、粘着層の設置個数及び形状は特に制限されず、ナプキ ン本体に3ヵ所以上とすることもできる。また、包装材の剥離部は、該包装材の 全面に設けてもよく、また、上記の包装材の少なくとも一辺を止着するための手 段も、ヒートシール以外の手段、例えば、圧着、接着等により行うことができる 。
【0023】 また、生理用ナプキンの使用時においては、図1(A)に示すミシン目34を 引張り、包装材30を開封して、ナプキン本体18の上記粘着部16と包装材3 0の剥離部31とを剥離させることにより、すぐに用いることができる。
【0024】 本実施例の生理用ナプキンの包装構造1は、次のように形成される。 本実施例の生理用ナプキンの包装構造1を形成するには、先ず、図2に示す生 理用ナプキンのフラップ20を、図4に示すように、ナプキン本体18の非肌当 接面12側に折り曲げて、フラップ20の粘着部21をナプキン本体18の剥離 部19に当接させて保護し、ナプキン本体18の非肌当接面12全体と、肌当接 面11の中央部14及び後方部15とを包装材30で仮包装する。 次いで、仮包装した上記生理用ナプキン10を、図5に示すように、その折曲 部17において、後方部15、前方部13の順序で、中央部14の肌当接面11 側に3つ折りにし、最終に包装材30の両側縁部32を、ヒートシールして止着 することにより形成することができる。
【0025】 次に、図6〜図9に示す本考案の他の実施例について説明する。 図6(A)は、本考案の生理用ナプキンの包装構造の他の実施例を示す斜視図 であり、図6(B)は、図6(A)に示す包装構造のI−I’断面図であり、図 7は、図6に示す生理用ナプキンの底面図であり、図8は、図7に示す生理用ナ プキンにおいて、フラップを折り曲げた態様を示す斜視図である。また、図9は 、図7に示す生理用ナプキンを包装材で仮包装する態様を示す概略斜視図である 。
【0026】 図6に示す本実施例の生理用ナプキンの包装構造101は、一対のフラップ1 20を、それぞれナプキン本体118の肌当接面111側に折り曲げた形態とな した上記生理用ナプキン110(図8参照)を、包装材130で仮包装し、仮包 装された上記生理用ナプキン110を、その折曲部117において上記包装材1 30と一体に折り重ねて、上記包装材130の両側縁部132を止着してなる。 そして、本実施例における生理用ナプキンの包装構造101においては、図9 に示すように、上記の仮包装するに際して、ナプキン本体18の非肌当接面12 側全面と肌当接面11の上記フラップ120が折り曲げられている部位とに、上 記包装材130の内表面が当接するように行っている。これにより、ナプキン本 体118の粘着部116及びフラップ120の非肌当接面112側に設けられて いる粘着部121が、包装材130の内表面に設けられている剥離部(図示せず )により保護されている。また、本実施例における上記生理用ナプキン110の 粘着部116は、図7に示すように、ナプキン本体118の非肌当接面112に おいて、前方部113から後方部115に亘って連続して形成されている。
【0027】 本実施例の生理用ナプキンの包装構造101は、剥離紙を設ける必要がなく、 また、ナプキン本体118の非肌当接面112側の略全域に粘着部が設けられて おり、より強固にショーツに固定することができる。
【0028】 次に、図10及び図11に示す本考案の生理用ナプキンの包装構造の他の実施 例について説明する。 図10(A)は、本考案の生理用ナプキンの包装構造の他の実施例を示す斜視 図であり、図10(B)は、図10(A)に示す包装構造のI−I’断面図であ り、図11は、図10に示す生理用ナプキンの包装構造を開封した態様を示す概 略斜視図である。
【0029】 図10に示す本実施例の生理用ナプキンの包装構造40は、ナプキン本体58 と、その長手方向の左右両側縁部に、それぞれの幅方向外方に延出して形成され た一対のフラップ60とを有する生理用ナプキン50における上記一対のフラッ プ60を、それぞれナプキン本体の肌当接面51側に折り曲げた形態となした上 記生理用ナプキン50を、上記ナプキン本体58の肌当接面51(上記フラップ 60に包装材70の内表面が当接する部位)及び非肌当接面52を、包装材70 で仮包装し、仮包装された上記生理用ナプキン50を、その折曲部57において 上記包装材70と一体に折り重ねて、上記包装材70の両側縁部71を止着して なる。そして、包装構造40を開封する際に、層間で分離して上記生理用ナプキ ン50の非肌当接面52及び上記包装材70の内表面にそれぞれ粘着部56A、 56Bを形成する粘着剤で形成された粘着層56が、上記ナプキン本体58の非 肌当接面52と上記包装材70の内表面との間に設けられている。
【0030】 また、図10(B)に示すように、上記フラップ60の非肌当接面52側と上 記包装材70の内表面との間にも上述の粘着材で形成された粘着層61が設けら れている。 そして、図11に示すように、上記粘着層56は、包装構造40を開封する際 に、層間で分離して上記生理用ナプキンの非肌当接面52及び上記包装材70の 内表面にそれぞれ粘着部56A及び56Bを形成し、また、上記粘着層61は、 包装構造40を開封する際に、フラップ60の非肌当接面52側及び包装材70 の内表面にそれぞれ粘着部61A及び61B形成する。
【0031】 次に、上記粘着層の材料及び形成方法等について詳細に説明する。尚、ここで は、上記粘着層56に基づいて説明するが、上記粘着層61についても、同様で ある。 上記粘着層56は、粘着部56Aと56Bとの間の粘着力が、生理用ナプキン の非肌当接面52と粘着部56Aとの間の粘着力及び包装材70の内表面と粘着 部56Bとの間の粘着力よりも弱いものとなる、粘着力や物理的性質の異なる2 種類の粘着剤を用いることにより形成できる。具体的には、本実施例においては 、粘着力の強い粘着剤により上記粘着部56Aを、粘着力の弱い粘着剤により上 記粘着部56Bを形成し、これらを重ね合わせて上記粘着層56を形成している 。
【0032】 上記の2種類の粘着剤の特に好ましい具体例としては、粘着力の強い粘着剤と して、天然ゴムあるいはブタジエン等の合成ゴムを主剤とする感圧性接着剤等を 挙げることができ、粘着力の弱い粘着剤として、アクリル酸エステルを主剤とす る感圧性接着剤等を挙げることができる。あるいは、同種の粘着剤の場合には、 粘着力の異なる組成で用いることができる。この際、粘着力の差は、0.1〜5 Kg/25mmの範囲が望ましく、0.5〜3Kg/25mmの範囲がより望ましい。 上記粘着力は、粘着剤をポリエチレンテレフタレートフィルムに厚さ50μm で塗布し、ステンレス板(sus304)に2Kgのゴムローラで1往復して貼り 付け、25℃、65%RHの条件でフィルムの一端をテンシロン引張試験機で3 00mm/分の速度で180°ピール強度を測定して求めたものである。
【0033】 上述の粘着剤を用いて粘着層を形成することにより、上記粘着部56Aと粘着 部56Bとを重ね合わせても、これらが、同一化されず、粘着部56A及び56 Bを簡単に剥離することができる。従って、特に剥離紙等を設けることなく、生 理用ナプキンの使用時において使用する粘着部(粘着部56A)を保護すること ができる。
【0034】 上記粘着層56を形成するには、上記非肌当接面52上に上述の2種の粘着剤 を塗布する方法、あるいは包装体フィルムに塗布した後上記非肌当接面上52に 転写する方法等のいずれの方法でも形成することができる。
【0035】 また、粘着部56Aと粘着部56Bとの粘着剤が同一の場合であっても、両粘 着部の間に、粘着部56Aに対する面が剥離処理されている剥離シートを配置す ることにより層間で剥離する粘着部を形成することができる。粘着部56Aと剥 離シートとの剥離力は10〜200g /50mmの範囲が望ましく、30〜90g / 50mmの範囲がより望ましい。剥離力の測定は、上記の粘着力の測定と同様の方法 で求めたものである。
【0036】 本実施例の生理用ナプキンの包装構造においては、上記の粘着層を設けること により、包装材の内表面を剥離処理する必要がなく、また、剥離紙を設けること なく、生理用ナプキンの使用時における充分なタック力を確保できる。 尚、本考案は、上述の実施例に何ら限定されるものではなく、例えば、上記粘 着層は、2層のもので説明したが、3層以上のものとすることができる。
【0037】 次に、図12に示す本考案の生理用ナプキンの包装構造の他の実施例を示す。 図12は、生理用ナプキンを包装材で仮包装する態様を示す斜視図である。 図12においては、一対のフラップ60’をナプキン本体58’の肌当接面5 1’側に折り曲げた生理用ナプキン50’を、包装材70’で仮包装するに際し て、ナプキン本体58’の非肌当接面側全面及びナプキン本体58’の肌当接面 51’側に折り曲げた上記フラップ60’(即ち、粘着部が設けられている部分 )のみに、上記包装材70’の内表面が当接するように仮包装している。 このように、本考案において、上記包装材による仮包装の態様は、特に制限さ れるものではなく、本考案の所望の効果が得られる範囲で適宜変更できるもので ある。
【0038】
【考案の効果】
本考案の生理用ナプキンの包装構造は、羽根付き生理用ナプキンが、その使用 時においてショーツに対して充分なタック力を有するように広範囲の粘着層を備 え、且つ該粘着層の包装材に対する剥離性にも優れるものであり、具体的には、 下記〜等の効果を奏する。 包装材が伸びたり、裂けたりしない。 袋を剥がす際に生じる音が小さい。 包装材が熱により収縮しない。 包装材が粘着層から剥がしやすい。 粘着部を多数設けることができる。 生理用ナプキンの使用時における剥離紙を剥がす手間が省ける。特に通常の羽 根付きナプキンにおいて用いられているフラップ部分等の剥離紙を廃棄する必要 がなく、該剥離紙を便器に廃棄して詰まらせることがない。 また、生理用ナプキンの粘着層を、ショーツに対して十分な固定力を有する程 度の広さとすることができる。 粘着部を層間で剥離する粘着剤により形成した場合には、包装材を剥離処理す る必要がなく、更には、包装材にも粘着層が形成されるので、使用時に下着に貼 付できる。 包装構造の大きさを小さくでき、コンパクトである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本考案の生理用ナプキンの包装
構造の1実施例を示す斜視図であり、図1(B)は、図
1(A)に示す包装構造のI−I’断面図である。
【図2】図2は、図1に示す生理用ナプキンの底面図で
ある。
【図3】図3は、図1に示す包装材の斜視図である。
【図4】図4は、図2に示す生理用ナプキンを包装材で
仮包装する態様を示す概略斜視図である。
【図5】図5は、仮包装した生理用ナプキンを包装材と
一体に折り曲げる態様を示す概略斜視図である。
【図6】図6(A)は、本考案の生理用ナプキンの包装
構造の他の実施例を示す斜視図であり、図6(B)は、
図6(A)に示す包装構造のI−I’断面図である。
【図7】図7は、図6に示す生理用ナプキンの底面図で
ある。
【図8】図8は、図7に示す生理用ナプキンにおいて、
フラップを折り曲げた態様を示す斜視図である。
【図9】図9は、図7に示す生理用ナプキンを包装材で
仮包装する態様を示す概略斜視図である。
【図10】図10(A)は、本考案の生理用ナプキンの
包装構造の他の実施例を示す斜視図であり、図10
(B)は、図10(A)に示す包装構造のI−I’断面
図である。
【図11】図11は、図10に示す生理用ナプキンの包
装構造を開封した態様を示す概略斜視図である。
【図12】図12は、本考案の生理用ナプキンの他の実
施例として、生理用ナプキンを包装材で仮包装する態様
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキンの包装構造 10 生理用ナプキン 11 肌当接面 12 非肌当接面 13 前方部 14 中央部 15 後方部 16 粘着部 17 折曲部 18 ナプキン本体 19 剥離部 20 フラップ 21 粘着部 30 包装材 31 剥離部 32 側縁部分 33 縁端部分 34 ミシン目 40 生理用ナプキンの包装構造 50 生理用ナプキン 51 肌当接面 52 非肌当接面 53 前方部 54 中央部 55 後方部 56 粘着層 56A粘着部 56B粘着部 57 折曲部 58 ナプキン本体 60 フラップ 61 粘着層 61A粘着部 61B粘着部 70 包装材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナプキン本体と、その長手方向の左右両
    側縁部に、それぞれの幅方向外方に延出して形成された
    一対のフラップとを有する生理用ナプキンにおける上記
    一対のフラップを、それぞれナプキン本体の肌当接面側
    又は非肌当接面側に折り曲げた形態となした上記生理用
    ナプキンを、上記ナプキン本体の少なくとも非肌当接面
    を包装材で仮包装し、仮包装された上記生理用ナプキン
    を、その折曲部において上記包装材と一体に折り重ね
    て、上記包装材の少なくとも一辺を止着してなる、生理
    用ナプキンの包装構造であって、 上記ナプキン本体の非肌当接面に粘着部が設けられてお
    り、 上記包装材の内表面における上記粘着部の対応部分に剥
    離部が設けられていることを特徴とする生理用ナプキン
    の包装構造。
  2. 【請求項2】 更に、上記一対のフラップの非肌当接面
    側に、粘着層が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の生理用ナプキンの包装構造。
  3. 【請求項3】 ナプキン本体と、その長手方向の左右両
    側縁部に、それぞれの幅方向外方に延出して形成された
    一対のフラップとを有する生理用ナプキンにおける上記
    一対のフラップを、それぞれナプキン本体の肌当接面側
    又は非肌当接面側に折り曲げた形態となした上記生理用
    ナプキンを、上記ナプキン本体の少なくとも非肌当接面
    を包装材で仮包装し、仮包装された上記生理用ナプキン
    を、その折曲部において上記包装材と一体に折り重ね
    て、上記包装材の少なくとも一辺を止着してなる、生理
    用ナプキンの包装構造であって、 包装構造を開封する際に、層間で分離して上記生理用ナ
    プキンの非肌当接面及び上記包装材の内表面にそれぞれ
    粘着部を形成する粘着剤で形成された粘着層が、上記ナ
    プキン本体の非肌当接面と上記包装材の内表面との間に
    設けられていることを特徴とする生理用ナプキンの包装
    構造。
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JP2003038558A (ja) * 2001-07-31 2003-02-12 Daio Paper Corp 吸収性物品の包装構造
JP2007097964A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Kao Corp ***間パッド

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