JPH0673063A - Ucn−01誘導体 - Google Patents

Ucn−01誘導体

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JPH0673063A
JPH0673063A JP7552493A JP7552493A JPH0673063A JP H0673063 A JPH0673063 A JP H0673063A JP 7552493 A JP7552493 A JP 7552493A JP 7552493 A JP7552493 A JP 7552493A JP H0673063 A JPH0673063 A JP H0673063A
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JP
Japan
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compound
formula
reference example
dmso
hnmr
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Pending
Application number
JP7552493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Muragata
力 村形
Hiromitsu Saito
博満 斉藤
Shiro Akinaga
士郎 秋永
Masami Okabe
正美 岡部
Yutaka Saito
裕 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP7552493A priority Critical patent/JPH0673063A/ja
Publication of JPH0673063A publication Critical patent/JPH0673063A/ja
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明により抗腫瘍活性を持つUCN−01
誘導体を提供する。 【構成】 式(I) (式中、Xは単結合または−CO−を表し、Yは単結合
または−CH(OH)−を表し、Zはヒドロキシ、OC
ONR1 2 (式中、R1 およびR2 は一緒になって複
素環を表す)、カルボキシ、置換アミノ、複素環または
置換もしくは非置換のアリールを表し、mおよびnは0
〜6の整数を表す)で表されるUCN−01誘導体また
はその薬理的に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍活性を有する新規
なUCN−01誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】UCN−01は次式(A)
【0003】
【化2】
【0004】で示される抗生物質でジャーナル オブ
アンチビオテイックス〔J.Antibiotics〕
40巻、1782頁、1987年および特開昭62−2
20196号公報に開示されている。UCN−01の立
体異性体が、J.Antibiotics、42巻、5
64頁、1989年に、また誘導体がWO89/071
05号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明により、優れた
抗腫瘍活性を有するUCN−01誘導体が提供される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、Xは単結合または−CO−を表
し、Yは単結合または−CH(OH)−を表し、Zはヒ
ドロキシ、OCONR1 2 (式中、R1 およびR2
同一もしくは異なって水素または低級アルキルを表す
か、または一緒になってNをはさんで形成される複素環
基を表す)、カルボキシ、NR3 4 (式中、R3 およ
びR 4 は同一もしくは異なって水素または低級アルキル
を表すか、または一緒になってNをはさんで形成される
複素環基を表す)または置換もしくは非置換のアリール
を表し、mは0〜6の整数を表し、nは0〜6の整数を
表す〕で表されるUCN−01誘導体またはその薬理的
に許容される塩に関する。
【0009】式(I)の定義において、低級アルキルと
しては炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐のアルキルを表
し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
tert−ブチル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等があ
げられる。Nをはさんで形成される複素環基としては、
ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピ
ペリジノ、モルホリノ、ピペラジニル、N−メチルピペ
ラジニル、インドリニル、イソインドリニル等があげら
れる。
【0010】置換もしくは非置換のアリールとしてはフ
ェニルまたはナフチルを表し、置換アリールの置換基と
しては、同一または異なって置換数1〜3の、例えば低
級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ニト
ロ等を表す。低級アルキルおよび低級アルコキシにおけ
るアルキル部分は前記と同義であり、ハロゲンとして
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素があげられる。
【0011】化合物(I)の薬理上許容される塩とし
て、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ギ酸塩、酢
酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク
酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、修酸塩、メタンスルホン
酸塩、トルエンスルホン酸塩、アスパラギン酸塩、グル
タミン酸塩等の酸付加塩、または、アンモニウム塩、リ
チウム、ナトリウム、カリウム塩のようなアルカリ金属
塩、カルシウム、マグネシウム塩のようなアルカリ土類
金属塩、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピ
ペリジン、ジシクロヘキシルアミン等の有機塩およびア
ルギニン、リジン等のアミノ酸との塩等塩基付加塩があ
げられる。
【0012】次に化合物(I)の製造法について説明す
る。化合物(I)は次の工程で合成される。
【0013】
【化4】
【0014】(式中、m、n、Z、XおよびYは前記と
同義である)
【0015】化合物(II)を適当な酸化条件、例えば
ジメチルスルホキシド(DMSO)−アルカリ水溶液で
処理することにより化合物(I)を得ることができる。
アルカリ水溶液は0.3N〜10Nの水酸化ナトリウム
(NaOH)水溶液または水酸化カリウム(KOH)水
溶液が好ましく、またDMSOとアルカリ水溶液の比率
は2:1〜10:1が好ましい。反応は通常0〜50℃
で1〜24時間で終了する。
【0016】上記化合物(II)は以下に示す方法で合
成される。化合物(II)において、Xが単結合である
化合物(II−1)は次の工程で合成される。
【0017】
【化5】
【0018】(式中、m、n、YおよびZは前記と同義
である)
【0019】スタウロスポリンと式、OHC−(CH2)
m-1 −Y−(CH2)n −Z(式中、m、n、YおよびZ
は前記と同義である)で示される化合物(III) とをテト
ラヒドロフラン(THF)等反応に不活性な溶媒中pH
5〜6において、水素化シアノホウ素ナトリウム等の適
当な還元剤と反応させることにより化合物(II−1)
を得ることができる。還元剤、アルデヒドはスタウロス
ポリンに対し2〜5当量用い、反応は0〜50℃で1〜
5時間で終了する。
【0020】化合物(II)においてXが−CO−であ
る化合物(II−2)は次の工程で合成される。
【0021】
【化6】
【0022】(式中、Halは塩素、臭素またはヨウ素
を表し、m、n、YおよびZは前記と同義である)
【0023】スタウロスポリンと式、HalCO−(C
2)m −Y−(CH2)n −Z(式中、Hal、m、n、
YおよびZは前記と同義である)で示される化合物(I
V)とをピリジン、トリエチルアミン等の適当な塩基
中、必要により塩化メチレン等溶媒の共存下で反応させ
ることにより化合物(II−2)を得ることができる。
化合物(IV)はスタウロスポリンに対し1〜5当量用
い、反応は通常0〜50℃で0.5〜6時間で終了す
る。
【0024】化合物(II)においてZがNR3 4
ある化合物(II−3)は次の工程で合成することがで
きる。
【0025】
【化7】
【0026】(式中、Hal、m、n、X、Y、R3
よびR4 は前記と同義である)
【0027】中間体(B)は、上記の化合物(II−
1)または(II−2)を得る方法に準じて、スタウロ
スポリンと化合物(III)または(IV)においてZ
がHalである化合物より得ることができる。次いで化
合物(B)をジメチルホルムアミド(DMF)等反応に
不活性な溶媒中、トリエチルアミン等の塩基の存在下、
式、HNR3 4 (式中、R3 およびR4 は前記と同義
である)で示される化合物(V)と反応させることによ
り化合物(II−3)を得ることができる。塩基および
化合物(V)は化合物(B)に対し2〜6当量用い、反
応は0〜50℃で1〜24時間で終了する。
【0028】化合物(II−2)においてZがCOOH
である化合物(II−2−1)は次の工程で合成するこ
ともできる。
【0029】
【化8】
【0030】(式中、m、nおよびYは前記と同義であ
る)
【0031】スタウロスポリンとDMF等反応に不活性
な溶媒中、ジメチルアミノピリジン等塩基の存在下、
式、
【0032】
【化9】
【0033】(式中、m、nおよびYは前記と同義であ
る)で示される化合物(VI)とを反応させることによ
り化合物(II−2−1)を得ることができる。塩基は
スタウロスポリンに対し0.5〜1当量用い、化合物
(VI)は2〜3当量用いる。反応は0〜50℃で3〜
5時間で終了する。
【0034】化合物(II)においてZがOCONR1
2 である化合物および化合物(II−2)においてZ
がNR3 4 (m=n=0、Y=単結合)である化合物
からなる化合物(II−a)は次の工程で合成すること
もできる。
【0035】
【化10】
【0036】〔式中、Ra およびRb は、それぞれ
1 、R2 およびR3 、R4 の定義と同じであり、Wは
式、−X−(CH2)m −Y−(CH2)n −O(式中、
m、nおよびYは前記と同義である)または単結合を表
す〕
【0037】スタウロスポリンおよび化合物(II)に
おいてZがヒドロキシである化合物からなる化合物(V
II)を、THFまたクロロホルム等反応に不活性な溶
媒中、トリエチルアミン等塩基の存在下、炭酸ニトロフ
ェニルと反応させることにより中間体(C)を得ること
ができる。塩基、クロロ炭酸ニトロフェニルは化合物
(VII)に対して1〜5当量用い、反応は0〜50℃
で2〜24時間で終了する。
【0038】中間体(C)を、クロロホルムまたはDM
F等の不活性な溶媒中、トリエチルアミン等塩基の存在
下、式、HNRa b (式中、Ra およびRb は前記と
同義である)で示される化合物(VIII)と反応させ
ることにより化合物(II−a)を得ることができる。
塩基および化合物(VIII)は中間体(C)に対し2
〜6当量用い、反応は0〜80℃で1〜24時間で終了
する。
【0039】また、化合物(II)においてZが置換ア
リールであり、置換基がアミノである化合物は、対応す
る置換基がニトロである化合物をDMF等反応に不活性
な溶媒中、10%パラジウム触媒(Pd/C)を用いた
接触還元を行うことにより得ることができる。反応は通
常0〜50℃で2〜5時間で終了する。
【0040】上記各工程終了後の生成物の単離、精製は
通常の有機合成で用いられる方法、例えば抽出、結晶
化、各種クロマトグラフィー等を適宜組み合わせ行なう
ことができる。
【0041】次に上記製法によって得られる化合物
(I)の代表例を第1表に示す。
【0042】
【表1】
【0043】化合物(I)の薬理効果である細胞生育阻
害活性について以下の方法によって試験を行った。
【0044】実験例 HeLaS3細胞生育阻害試験;
【0045】96穴マイクロタイタープレートに、10
%胎児血清および2mMグルタミンを含むMEM培地で
3X104 個/mlに調製したHeLaS3 細胞を0.
1mlずつ各ウエルに分注した。炭酸ガスインキュベー
ター内で、一晩37o Cで培養後、培養液より適宜希釈
した試験化合物を0.05mlずつ加えた。そのまま細
胞を炭酸ガスインキュベーター内で培養後、培養上清を
除去し、PBS(−)で一回洗浄後、新鮮な培地を0.
1mlずつ各ウエルに加え炭酸ガスインキュベーター内
で37o Cで、72時間培養した。培養上清を除去後
0.02%ニュートラルレッドを含む培養液を0.1m
lずつ各ウエルに加え37o Cで1時間炭酸ガスインキ
ュベーター内で培養し細胞を染色した。培養上清を除去
後、生理食塩水で1回洗浄し、0.001N塩酸/30
%エタノールで色素を抽出後、マイクロプレートリーダ
ーにより550nmの吸収を測定した。無処理細胞と既
知濃度の薬剤で処理した細胞の吸収を比較することによ
り、細胞の増殖を50%阻害する薬物濃度を算出し、そ
れをIC50とした。結果を第2表に示した。
【0046】
【表2】
【0047】第2表によれば、化合物(I)は、HeL
aS3細胞に対し、顕著な細胞生育阻害活性を示す。
【0048】化合物(I)を抗腫瘍剤として用いる場合
には、各々の化合物を、0.01〜20mg/Kgの投
与量で、生理食塩水、ブドウ糖、ラクトース、マンニッ
ト注射液等に溶解して注射剤として通常静脈内に投与す
る。また本化合物を日本薬局方に基ずいて凍結乾燥して
用いても良いし、塩化ナトリウムを加えた粉末注射剤と
して用いても良い。さらに医薬品適用が可能な塩類のよ
うな、公知の薬学的に許容されている希釈剤、補助剤お
よび/または担体を含んでいてもよい。本化合物を注射
剤として使用する場合には溶解度を高めるための補助剤
を併用することも可能である。投与量は年齢や症状によ
り適宜増減できる。投与スケジュールも症状や投与量に
よって変えることができるが、例えば1日1回(単回投
与または連日投与)、週に1〜3回あるいは3週間に1
回などの間欠投与がある。また同様の投与量で動脈、腹
腔または胸腔内に投与することもできる。また経口投与
あるいは直腸投与も可能であり、それらに際しては適当
な補助剤とともに、錠剤、粉剤、粒剤、シロップ剤ある
いは坐剤等として投与できる。
【0049】以下に、本発明化合物の実施例を示す。
【0050】
【実施例】
実施例1.
【0051】参考例1で得られた化合物e、300mg
をDMSO20mlおよび0.5NNaOH6.6ml
に溶解し、室温下で一晩攪拌した。反応溶液をTHFに
て希釈し、飽和食塩水(飽和NaCl水)で洗浄後無水
硫酸ナトリウム(Na2 SO 4 )で乾燥し溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%
CH3 OH/CHCl3 )にて精製し化合物1、140
mg(45%)を得た。
【0052】1HNMR(DMSO-d6)δ;4.25(s,1H),6.84(dd,1
H,J=3.84,8.98),7.28-8.51(m,7H),8.75(s,1H),9.24(d,1
H,J=8.03)。 SIMS(m/z);527(M+1) + 。 実施例2.
【0053】参考例2で得られた化合物f(96mg)
を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同様の
方法により化合物2、43mg(43%)を得た。
【0054】1HNMR(DMSO-d6) δ;7.30-8.52(m,7H),9.25
(d,1H,J=7.87)。 SIMS(m/z);557(M+1) + 。 実施例3
【0055】参考例3で得られた化合物g(400m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物3、172mg(42%)を得
た。
【0056】1HNMR(DMSO-d6) δ;1.23-1.59(m,2H),4.24
(s,1H),6.43(s,2H),6.82-6.86(m,1H), 7.28-8.51(m,7
H),8.76,8.77(2xs,1H),9.24(d,1H,J=8.00) 。 SIMS(m/z);569(M+1) + 。 実施例4
【0057】参考例5で得られた化合物h(74mg)
を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同様の
方法により化合物4、28mg(37%)を得た。
【0058】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.23(s,1H),7.28-8.50
(m,7H),8.75(s,1H),9.23(d,1H,J=8.01)。 SIMS(m/z);653(M+1) + 。 実施例5
【0059】参考例6で得られた化合物i(450m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物5、215mg(45%)を得
た。
【0060】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.24,4.26(2xbr.s,1
H),5.01(m,1H),6.45(br.s,1H),6.99-7.03(m,1H),7.28-
8.50(m,7H),8.87(br.s,1H),9.23(d,1H,J=7.96)。 SIMS(m/z);653(M+1) + 。 実施例6
【0061】参考例8で得られた化合物j(150m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物6、93mg(61%)を得た。
【0062】1HNMR(DMSO-d6) δ;2.32,2.33(2xs,3H),2.
88,2.90(2xs,3H),6.45(s,1H),7.01-7.06(m,1H),7.29-8.
50(m,7H),8.81(s,1H),9.23,9.25(2xd,1H,J=7.90) 。 SIMS(m/z);610(M+1) + 。 実施例7
【0063】参考例9で得られた化合物k(180m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物7、104mg(56%)を得
た。
【0064】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.24(s,0.33H),4.27
(s,0.33H),4.39(s,0.17H),4.42(s,0.17H),6.44(s,0.17
H),6.46(s,0.33H),7.30-8.52(m,7H),8.78(s,1H),9.22
(d,0.66H,J=8.27),9.24(d,0.34H,J=8.39) 。 SIMS(m/z);568(M+1) + 。 実施例8
【0065】参考例10で得られた化合物L(162m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物8、99mg(59%)を得た。
【0066】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.24(s,0.35H),4.26
(s,0.3H),4.48(s,0.2H),4.51(s,0.15H),7.30-8.52(m,7
H),8.78(s,0.65H),8.79(s,0.35H),9.22(d,0.65H,J=7.5
6) 。 SIMS(m/z);623(M+1) + 。 実施例9
【0067】参考例12で得られた化合物m(142m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物9、39mg(26%)を得た。
【0068】1HNMR(DMSO-d6) δ;5.81-5.99(m,3H),6.43
(s,0.9H),6.51(s,0.1H),7.28-8.49(m,7H),9.19(d,0.9H,
J=7.86)。 SIMS(m/z);616(M+1) + 。 実施例10
【0069】参考例14で得られた化合物n(129m
g)を化合物eの代わりに用いる以外は、実施例1と同
様の方法により化合物10、69mg(49%)を得
た。
【0070】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.35(s,1H),6.87(s,1
H),6.96(dd,1H,J=5.02,8.79),7.29-8.51(m,7H),8.78(s,
1H),9.23(d,1H,J=7.94) 。 SIMS(m/z);609(M+1) +
【0071】以下に、参考例を示すが、参考例化合物の
構造を第3表に示す。
【0072】
【表3】
【0073】参考例1
【0074】スタウロスポリン466mg(1mmo
l)、グリコアルデヒドダイマー360mg(3mmo
l)をTHF50ml及び水5mlに溶解し3N塩酸水
溶液でpH5〜6に調整し室温下水素化シアノほう素ナ
トリウム188mg(3mmol)を加え2時間攪拌し
た。反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム水(飽和NaHC
3 水)で洗浄後、無水Na2 SO4 で乾燥した後溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(5%CH3 OH/CHCl3 )にて精製し化合物
e、460mg(90%)を得た。
【0075】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.99(s,2H),6.86(dd,1
H,J=3.43,8.87),7.27-8.07(m,7H),8.54(s,1H),9.30(d,1
H,J=7.78)。 SIMS(m/z);511(M+1) + 。 参考例2
【0076】参考例1と同様にしてスタウロスポリン4
66mg(1mmol)およびグリセルアルデヒドダイ
マー870mg(3mmol)から化合物f、528m
g(98%)を得た。
【0077】1HNMR(DMSO-d6) δ;4.98(s,2H),6.87(dd,1
H,J=3.44,9.18),7.27-8.07(m,7H),8.53(s,1H),9.30(d,1
H,J=7.89)。 SIMS(m/z);541(M+1) + 。 参考例3
【0078】参考例1と同様にしてスタウロスポリン4
7mg(0.1mmol)およびサクシニックセミアル
デヒド130μl(0.2mmol)から化合物g、5
3mg(92%)を得た。
【0079】1HNMR(DMSO-d6)δ;4.98(s,2H),6.87(br.d,
1H,J=6.25),7.28-8.06(m,7H),8.54(s,1H),9.30(d,1H,J=
7.89) 。 参考例4
【0080】参考例1で得られた化合物e、484mg
(0.95mmol)およびニトロフェニルクロロホル
メート、382mg(1.9mmol)をTHF25m
lに溶解し、氷冷下トリエチルアミン0.26mlを加
え3時間攪拌した。反応溶液を飽和NaHCO3 水,飽
和NaCl水で洗浄後無水Na2 SO4 で乾燥し溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(10%アセトン/CHCl3 )にて精製し化合物a、
394mg(86%)を得た。
【0081】1HNMR(DMSO-d6)δ;2.12(s,3H),2.42(s,3
H),2.61(s,3H),3.95(t,1H,J=5.4),4.97(s,2H),6.86(dd,
1H,J=3.4,8.3),6.92-8.30(m,11H),8.53(s,1H),9.30(d,1
H,J=8.0)。 SIMS(m/z);676(M+1) + 。 参考例5 化合物a〔168mg(0.26mmol)〕、N−メ
チルピペラジン88μl(0.79mmol)をクロロ
ホルム15mlに溶解しトリエチルアミン0.11ml
(0.79mmol)を加え一晩攪拌した。反応溶液を
飽和NaHCO 3 水,水,飽和NaCl水で順次で洗浄
後無水Na2 SO4 で乾燥後溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(3%CH3 OH/
CHCl 3 )にて精製し化合物h、77mg(46%)
を得た。
【0082】1HNMR(DMSO-d6)δ;2.10(s,3H),2.41(s,3
H),2.60(s,3H),3.76(m,2H),4.24(s,2H),4.98(s,2H),6.8
5(dd,1H,J=3.42,8.48),7.27-8.05(m,7H),8.53(s,1H),9.
30(d,1H,J=7.84) 。 SIMS(m/z);637(M+1) + 。 参考例6
【0083】スタウロスポリン14mg(0.03mm
ol)、こはく酸無水物6mg(0.06mmol)を
DMF0.2mlに溶解しジメチルアミノピリジン2m
gを加え室温下で4時間攪拌した。反応溶液をCHCl
3 で希釈し5%塩酸水、水、飽和NaCl水で順次で洗
浄後無水Na2 SO4 で乾燥後溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%CH3
H/CHCl3 )にて精製し化合物i、16.6mg
(98%)を得た。
【0084】1HNMR(CDCl3/CD3OD 10/1) δ;4.00(d,1H,J
=2.20),4.96(s,2H),6.61(m,1H),7.17-7.98(m,7H),8.53
(s,1H),9.35(d,1H,J=6.59) 。 SIMS(m/z);566(M+1) + 。 参考例7
【0085】スタウロスポリン、932mgをピリジン
10mlに溶解し氷冷下クロロアセチルクロライド0.
64mlを加え8時間攪拌した。反応溶液をCHCl3
で希釈し1N塩酸(HCl水)、飽和NaHCO3 水、
飽和NaCl水で順次洗浄後無水Na2 SO4 で乾燥し
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(10%MeOH/CHCl3 )にて精製し化合
物b、184mg(18%)を得た。
【0086】1HNMR(DMSO-d6)δ;5.01(s,2H),7.03-7.08
(m,1H),7.28-8.29(m,7H),9.31(d,1H,J=8.06) 。 SIMS(m/z);543(M+1) + 。 参考例8
【0087】化合物b、200mg(0.37mmo
l)、モルホリン0.16ml(1.85mmol)を
クロロホルム20mlに溶解しトリエチルアミン0.2
6ml(1.85mmol)およびジイソプピルエチル
アミン0.32ml(1.85mmol)を加え二晩攪
拌した。反応溶液を飽和NaCl水で洗浄後無水Na2
SO4 乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(5%CH3 OH/CH3 COOC
2 5 )にて精製し化合物j、186mg(85%)を
得た。
【0088】1HNMR(DMSO-d6)δ;2.35(s,2.1H),2.44(s,
0.9H),2.62(s,0.9H),2.66(s,0.9H),2.78(s,2.1H),2.88
(s,2.1H),4.24,4.49(2xs,2H),5.00(s,2H),7.00(dd,0.3
H,J=5.76,7.83),7.03(dd,0.7H,J=6.74,8.32),7.28-8.08
(m,7H),8.55(s,1H),9.28(d,0.7H,J=7.74)。 SIMS(m/z);594(M+1) + 。 参考例9
【0089】参考例8と同様にして化合物b、200m
g(0.37mmol)、ジメチルアミン(50%水溶
液)0.66ml(7.37mmol)より化合物k、
190mg(95%)を得た。
【0090】1HNMR(DMSO-d6)δ;4.24,4.38(2xbr.s,1H),
5.00(s,2H),6.98(dd,0.31H,J=5.12,9.05),7.03(dd,0.69
H,J=6.68,8.48),7.28-8.08(m,7H),8.56(s,1H),9.29(d,
0.69H,J=8.07)。 SIMS(m/z);552(M+1) + 。 参考例10
【0091】参考例8と同様にして化合物b、200m
g(0.37mmol)、N−メチルピペラジン0.2
1ml(1.85mmol)より化合物L、181mg
(81%)を得た。
【0092】1HNMR(DMSO-d6)δ;4.24(m,0.75H),4.48(m,
0.25H),5.00(s,2H),6.98(dd,0.25H,J=5.66,8.64),7.03
(dd,0.75H,J=6.65,8.42),7.28-8.09(m,7H),8.56,8.57(2
xs,1H),9.28,9.30(2xd,1H,J=7.44)。 SIMS(m/z);607(M+1) + 。 参考例11
【0093】スタウロスポリン、200mg及び3,5
−ジニトロベンゾイルクロライド297mg(1.29
mmol)を塩化メチレン20mlに溶解し氷冷下トリ
エチルアミン1.2ml(8.6mmol)を加え0.
5時間攪拌した。反応溶液をCHCl3 で希釈し水,飽
和NaCl水で順次洗浄後、無水Na2 SO4 で乾燥し
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(3%CH3 OH/CHCl3 )にて精製し化合
物c、249mg(88%)を得た。
【0094】1HNMR(DMSO-d6)δ;2.47(s,3H),2.64(s,3
H),2.78(s,3H),5.00(s,2H),5.14(d,1H,J=11.3),7.11(m,
1H),7.29-8.98(m,10H),9.30(d,1H,J=8.2)。 SIMS(m/z);661(M+1) + 。 参考例12 化合物c、200mg(0.3mmol)をDMF4m
lに溶解し10%Pd/C130mgを加え水素雰囲気
下室温で3時間攪拌した。反応溶液をセライト濾過後溶
媒を留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(5%CH3 OH/CHCl3 )にて精製し化合物m、
150mg(79%)を得た。
【0095】1HNMR(DMSO-d6)δ;5.00(s,2H),5.78-5.97
(m,3H),7.28-8.08(m,7H),8.56(s,1H),9.29(d,1H,J=7.9
5)。 SIMS(m/z);601(M+1) + 。 参考例13 スタウロスポリン、233mg及びニトロフェニルクロ
ロホルメート301mgをCHCl3 20mlに溶解し
氷冷下トリエチルアミン0.21ml(1.5mmo
l)を加え4日間攪拌した。反応溶液を飽和NaHCO
3 水、飽和NaCl水で順次洗浄後無水Na2 SO4
燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(10%アセトン/CHCl3 )にて精製
し、化合物d、265mg(84%)を得た。
【0096】1HNMR(DMSO-d6)δ;2.77(s,3H),5.01(s,2
H),7.05(m,1H),7.30-8.09(m,7H),8.59(s,1H),9.31(d,1
H,J=7.92)。 SIMS(m/z);632(M+1) +
【0097】参考例14 化合物d175mg(0.27mmol)、N−メチル
ピペラジン15ml(1.4mmol)をDMF5ml
に溶解しトリエチルアミン0.2ml(1.4mmo
l)を加え70o Cにて5.5時間攪拌した。反応溶液
をCHCl3 にて希釈し飽和NaHCO3 水,水,飽和
NaCl水で順次で洗浄後無水Na2 SO4 乾燥後溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(10%CH3 OH/CHCl3 )にて精製し化合物
n、145mg(90%)を得た。
【0098】1HNMR(DMSO-d6)δ;2.39(s,3H),2.59(s,3
H),2.66(s,3H),4.36(d,1H,J=0.78),4.42(ddd,1H,J=2.2
6,4.88,12.87),5.00(s,2H),6.98(dd,1H,J=5.22,8.84),
7.28-8.07(m,7H),8.56(s,1H),9.29(d,1H,J=7.91)。 SIMS(m/z);593(M+1) +
【0099】
【発明の効果】本発明により、優れた細胞生育阻害活性
を有し、抗腫瘍剤の活性成分として有用であると期待さ
れる、UCN一01誘導体が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、Xは単結合または−CO−を表し、Yは単結合
    または−CH(OH)−を表し、Zはヒドロキシ、OC
    ONR1 2 (式中、R1 およびR2 は同一もしくは異
    なって水素または低級アルキルを表すか、または一緒に
    なってNをはさんで形成される複素環基を表す)、カル
    ボキシ、NR3 4 (式中、R3 およびR 4 は同一もし
    くは異なって水素または低級アルキルを表すか、または
    一緒になってNをはさんで形成される複素環基を表す)
    または置換もしくは非置換のアリールを表し、mは0〜
    6の整数を表し、nは0〜6の整数を表す〕で表される
    UCN−01誘導体またはその薬理的に許容される塩。
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