JPH0672822U

JPH0672822U - ティクアウト用の紙箱

Info

Publication number: JPH0672822U
Application number: JP1483493U
Authority: JP
Inventors: 宰桜井; 郁夫緒方; 大四郎住吉; 誠一大道
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1993-03-29
Filing date: 1993-03-29
Publication date: 1994-10-11
Anticipated expiration: 2008-03-29
Also published as: JP2567943Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、果物や洋菓子や調理食品などの、ち
ょっと洒落た逆台形八面体状の、展示効果が優れたティ
クアウト(持帰り)用の紙箱である。【構成】長方形の底面板の四つの辺に、逆台形状の四枚
の側面板をそれぞれ連設して、相対する二枚の側面板の
上端辺に、横向き紡錘形状の二枚の側面上板を凹弧状の
折り目線を介してそれぞれ連設して、他の一枚の側面板
の上端辺に、一対の把手片を設けた長方形の蓋面板と繋
止孔を設けた逆台形状の外側面板とを順に連設して、も
う一枚の側面板に繋止片を設けて、さらに底面板の四隅
の側面板と側面板との間に、中央の谷折り線を設けた三
角形状の四枚の製箱片を折り目線を介してそれぞれ連設
した、蓋面を半円筒状に閉蓋した逆台形八面体状のティ
クアウト用の紙箱。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、果物や洋菓子や調理食品などの、内容物の収容前の保管と内容物の収容後の閉蓋作業とが容易であって、ちょっと洒落た逆台形八面体状の、展示効果が優れたティクアウト(take-out；持帰り)用の紙箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、スーパーマーケットやファーストフード店などで用いる、果物や洋菓子や調理食品などのティクアウト用の容器については、プラスチック製や板紙製や段ボール製などの、いろいろな形状,構造の組立式などの容器が広く用いられているものである。

【０００３】なお、蓋面を半円筒状に閉蓋した逆台形八面体状のティクアウト用の紙箱については、従来から用いられたことがなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

最近の、販売市場の競争激化や食生活の多様化,高級化などにともなって、また包装容器の見栄えや体裁などを重視するファッション化にともなって、スーパーマーケットやファーストフード店などで用いる、果物や洋菓子や調理食品などのティクアウト用の容器については、従来からの、製箱作業や内容物の収容前の保管や内容物の収容後の閉蓋作業などの容易性の要請に加えて、廃棄時の処理, 処分が容易な紙製であって、ちょっと洒落たデザイン形状の、展示効果が優れたティクアウト用の紙箱が要請されているものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

以上のような、ティクアウト用の紙箱の要請に鑑み、本考案は、図１,図２に示すように、長方形の底面板(20)の四つの辺に、逆台形状の四枚の側面板(30,30 ,30,30)を折り目線(符号がない一点鎖線、以下同じ)を介してそれぞれ連設して、相対する二枚の側面板(30,30)の上端辺(図１では左右端辺)に、横向き紡錘形(図１では紡錘形)状の二枚の側面上板(40,40)を凹弧状の折り目線(a,a)を介してそれぞれ連設して、他の一枚の側面板(30)の上端辺に、一対の把手片(51,51)を設けた長方形の蓋面板(50)と繋止片又は繋止孔(61)を設けた逆台形(図１では台形) 状の外側面板(60)とを順に連設して、もう一枚の側面板(30)の前記の繋止片又は繋止孔(61)に対応する位置に、繋止孔又は繋止片(32)を設けて、さらに底面板(2 0)の四隅の側面板(30)と側面板(30)との間に、中央の谷折り線(d)を設けた三角形状の四枚の製箱片(33,33,33,33)を折り目線を介してそれぞれ連設したティクアウト用の紙箱のブランクを、

【０００６】全ての折り目線(符号がない一点鎖線)と凹弧状の折り目線(a,a)とを山折りして、中央の谷折り線(d)を谷折りした三角形状の四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ接着して、蓋面を開放した逆台形八面体(20,30,30,30,30,40,40,50)状に製箱した後に、内容物を収容して、長方形の蓋面板(50)を横向き紡錘形状の二枚の側面上板(40,40)の凸弧状の上端辺(図１では左右端辺)に沿わせて湾曲して、逆台形状の外側面板(60)の繋止片又は繋止孔(61)を逆台形状の側面板(30)の繋止孔又は繋止片(32)に挿入して繋止して、蓋面を半円筒状に閉蓋したことを特徴とする、内容物の収容前の保管と内容物の収容後の閉蓋作業とが容易であって、ちょっと洒落た逆台形八面体状の、展示効果が優れたティクアウト用の紙箱を提供するものである。

【０００７】また本考案は、図３に示すように、前記のティクアウト用の紙箱のブランクの、少なくとも一対の把手片(51,51)を折り立てた時に生ずる一対の開口(53,53)を塞ぐように、この紙箱のブランクの内面側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層したことによって、さらに展示効果と内容物の保護性とが優れたティクアウト用の紙箱を提供するものである。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案の実施例における、ティクアウト用の紙箱のブランクの平面図である。すなわち、長方形の底面板(20)の四つの辺に、逆台形状の四枚の側面板 (30,30,30,30)を折り目線を介してそれぞれ連設して、目視開口(31)を有する相対する二枚の側面板(30,30)の上端辺(図１では左右端辺)に、通気切欠き(41)を有する横向き紡錘形(図１では紡錘形)状の二枚の側面上板(40,40)を凹弧状の折り目線(a,a)を介してそれぞれ連設して、他の一枚の側面板(30)の上端辺に、把手開口(52)と谷折り線(b,b)とを有する一対の把手片(51,51)を設けた長方形の蓋面板(50)と谷折り線(c)を有する繋止孔(61)を設けた逆台形(図１では台形)状の外側面板(60)とを順に連設して、もう一枚の側面板(30)の前記の繋止孔(61)に対応する位置に、繋止片(32)を設けて、さらに底面板(20)の四隅の側面板(30)と側面板(30)との間に、中央の谷折り線(d)を設けた三角形状の四枚の製箱片(33,33, 33,33)を折り目線を介してそれぞれ連設した、縦,横,高さが約１１cm,１6.５cm, 6.５cmの、露地栽培の苺を収容するティクアウト用の紙箱のブランクであって、美麗な印刷をした４００g/m²の耐水性を有するコートボール紙(耐水サンダイヤ, 三興製紙(株)製)を用いて、後述する透明樹脂フィルムの積層工程と通常の打抜型を用いた打抜工程とで、ティクアウト用の紙箱のブランクを作製した状態を示したものである。

【０００９】図２は、本考案の実施例における、ティクアウト用の紙箱の斜視図である。すなわち、図１に示すティクアウト用の紙箱のブランクの、全ての折り目線(符号がない一点鎖線)と凹弧状の折り目線(a,a)とを山折り(外面(印刷面)側が山になる、以下同じ)して、機械的な製箱工程(４コーナー貼りと通称する)で、中央の谷折り線(d)を谷折り(外面(印刷面)側が谷になる、以下同じ)した三角形状の四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ接着して、蓋面を開放した逆台形八面体(20,30, 30,30,30,40,40,50)状に製箱した後に、内容物である露地栽培の苺を収容して、長方形の蓋面板(50)を横向き紡錘形状の二枚の側面上板(40,40)の凸弧状の上端辺に沿わせて湾曲して、逆台形状の外側面板(60)の繋止孔(61)に逆台形状の側面板(30)の繋止片(32)を挿入して繋止して、蓋面を半円筒状に閉蓋したティクアウト用の紙箱の状態を示したものである。

【００１０】すなわち、図１,図２に示す本実施例のティクアウト用の紙箱においては、底面板(20)の四隅の側面板(30)と側面板(30)との間に、中央の谷折り線(d)を設けた三角形状の四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ連設して、機械的な製箱工程で、谷折りした四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ接着して、蓋面を開放した逆台形八面体状に製箱したことによって、蓋面を大きく開放したために、内容物の収容作業が容易であって、蓋面を開放した逆台形八面体状に製箱したために、内容物の収容前の嵩張らないように重ね合せての保管(スタッキング性と言う)が可能であって、また内容物を収容して、長方形の蓋面板(50)を横向き紡錘形状の二枚の側面上板(40,40)の凸弧状の上端辺に沿わせて湾曲して、ワンタッチで外側面板(60)の繋止孔(61)に側面板(30)の繋止片(32)を挿入して繋止して、蓋面を半円筒状に閉蓋できるものであるために、内容物の収容前の保管と内容物の収容後の閉蓋作業とが容易であって、蓋面を半円筒状に閉蓋した逆台形八面体状の、展示効果が優れたティクアウト用の紙箱が得られたものである。

【００１１】図３は、本実施例のティクアウト用の紙箱における、図１に示すティクアウト用の紙箱のブランクの、少なくとも一対の把手片(51,51)を折り立てた時に生ずる一対の開口(53,53)を塞ぐように、この紙箱のブランクの内面側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層した状態を示す部分断面図である。すなわち、前記の美麗な印刷をした４００g/m²の耐水性を有するコートボール紙(70)を用いて、まず通常の打抜型を用いた打抜工程で、把手開口(52)と谷折り線(b,b)とを有する一対の把手片(51,51)と相対する二枚の側面板(30,30)の目視開口(31,31)とを設けて、続いて通常の透明樹脂フィルムの積層工程で、一対の把手片(51,51)を折り立てた時に生ずる一対の開口(53,53)の部分を除いた全面に接着剤(72)を塗布して、コートボール紙(70)の内面(非印刷面)側の全面に透明樹脂フィルム(71)( 防曇ＯＰＰフィルム,２０μm,東レ(株)製)を積層した後に、前記と同一の打抜型を用いた打抜工程で、図１に示すティクアウト用の紙箱のブランクを作製したものであって、一対の谷折り線(b,b)を谷折りして、少なくとも一対の把手片(51,5 1)を折り立てた時に生ずる一対の開口(53,53)を塞ぐように、この紙箱のブランクの内面側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層した状態を示したものである。

【００１２】すなわち、図３に示す本実施例のティクアウト用の紙箱においては、少なくとも一対の把手片(51,51)を折り立てた時に生ずる一対の開口(53,53)を塞ぐように、透明樹脂フィルム(71)を積層したことによって、美麗な印刷をした紙箱の見栄えや体裁などのファッション性を向上させるとともに、埃や害虫などの侵入を防止して、内容物の保護性を向上させたものであって、またこの紙箱のブランクの内面側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層したことによって、内容物が直接コートボール紙(70)に接しないために、衛生的であって、内容物の油分や水分などがティクアウト用の紙箱を汚すことが少ない、さらに展示効果と内容物の保護性とが優れたティクアウト用の紙箱が得られたものである。

【００１３】また、本実施例のティクアウト用の紙箱においては、相対する二枚の側面板(3 0,30)に目視開口(31,31)を設けたことによって、透明樹脂フィルム(71)を通じて、内容物の状態を確認できるものであって、また横向き紡錘形状の二枚の側面上板(40,40)に通気切欠き(41,41)を設けたことによって、過湿度状態を解消して、透明樹脂フィルム(71)の防曇性と内容物の鮮度保持性とを向上させたものであって、さらに一対の把手片(51,51)に把手開口(52)と谷折り線(b,b)とをそれぞれ設けたことによって、蓋面板(50)を半円筒状に保ったまま一対の把手片(51,51)を折り立てての、ティクアウト性(持帰り易さ)が優れたティクアウト用の紙箱が得られたものである。

【００１４】

【考案の効果】

以上、実施例に示すとおり、本考案のティクアウト用の紙箱においては、底面板(20)の四隅の側面板(30)と側面板(30)との間に、中央の谷折り線(d)を設けた三角形状の四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ連設して、機械的な製箱工程で、谷折りした四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ接着して、蓋面を開放した逆台形八面体状に製箱したことによって、蓋面を大きく開放したために、内容物の収容作業が容易であって、蓋面を開放した逆台形八面体状に製箱したために、内容物の収容前の嵩張らないように重ね合せての保管(スタッキング性)が可能であって、また内容物を収容して、長方形の蓋面板(50)を横向き紡錘形状の二枚の側面上板(40,40)の凸弧状の上端辺に沿わせて湾曲して、ワンタッチで外側面板(60)の繋止片又は繋止孔(61)を側面板(30)の繋止孔又は繋止片(32)に挿入して繋止して、蓋面を半円筒状に閉蓋できるものであるために、内容物の収容前の保管と内容物の収容後の閉蓋作業とが容易であって、蓋面を半円筒状に閉蓋した逆台形八面体状の、ちょっと洒落たデザイン形状の、展示効果が優れたティクアウト用の紙箱を提供できるものである。

【００１５】また、本考案のティクアウト用の紙箱においては、実施例に示すとおり、少なくとも一対の把手片(51,51)を折り立てた時に生ずる一対の開口(53,53)を塞ぐように、透明樹脂フィルム(71)を積層したことによって、美麗な印刷をした紙箱の見栄えや体裁などのファッション性を向上させるとともに、埃や害虫などの侵入を防止して、内容物の保護性を向上させたものであって、またこの紙箱のブランクの内面側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層したことによって、内容物が直接コートボール紙(70)に接しないために、衛生的であって、内容物の油分や水分などがティクアウト用の紙箱を汚すことが少ない、さらに展示効果と内容物の保護性とが優れたティクアウト用の紙箱が得られたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例における、ティクアウト用の紙
箱のブランクの平面図である。

【図２】本考案の実施例における、ティクアウト用の紙
箱の斜視図である。

【図３】本実施例のティクアウト用の紙箱における、図
１に示すティクアウト用の紙箱のブランクの、少なくと
も一対の把手片(51,51)を折り立てた時に生ずる一対の
開口(53,53)を塞ぐように、この紙箱のブランクの内面
側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層した状態を示
す部分断面図である。

【符号の説明】

２０ …底面板３０ …側面板３１ …目視開口３２ …繋止孔又は繋止片３３ …製箱片４０ …側面上板４１ …通気切欠き５０ …蓋面板５１ …把手片５２ …把手開口５３ …把手片(51)を折り立てた時に生ずる開口６０ …外側面板６１ …繋止片又は繋止孔７０ …コートボール紙７１ …透明樹脂フィルム７２ …接着剤ａ …凹弧状の折り目線ｂ,ｃ,ｄ …谷折り線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者大道誠一東京都台東区台東一丁目５番１号凸版印刷株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】長方形の底面板(20)の四つの辺に、逆台形
状の四枚の側面板(30,30,30,30)を折り目線を介してそ
れぞれ連設して、相対する二枚の側面板(30,30)の上端
辺に、横向き紡錘形状の二枚の側面上板(40,40)を凹弧
状の折り目線(a,a)を介してそれぞれ連設して、他の一
枚の側面板(30)の上端辺に、一対の把手片(51,51)を設
けた長方形の蓋面板(50)と繋止片又は繋止孔(61)を設け
た逆台形状の外側面板(60)とを順に連設して、もう一枚
の側面板(30)の前記の繋止片又は繋止孔(61)に対応する
位置に、繋止孔又は繋止片(32)を設けて、さらに底面板
(20)の四隅の側面板(30)と側面板(30)との間に、中央の
谷折り線(d)を設けた三角形状の四枚の製箱片(33,33,3
3,33)を折り目線を介してそれぞれ連設したティクアウ
ト用の紙箱のブランクを、全ての折り目線(符号がない一点鎖線)と凹弧状の折り目
線(a,a)とを山折りして、中央の谷折り線(d)を谷折りし
た三角形状の四枚の製箱片(33,33,33,33)をそれぞれ接
着して、蓋面を開放した逆台形八面体状に製箱した後
に、内容物を収容して、長方形の蓋面板(50)を横向き紡
錘形状の二枚の側面上板(40,40)の凸弧状の上端辺に沿
わせて湾曲して、逆台形状の外側面板(60)の繋止片又は
繋止孔(61)を逆台形状の側面板(30)の繋止孔又は繋止片
(32)に挿入して繋止して、蓋面を半円筒状に閉蓋したこ
とを特徴とするティクアウト用の紙箱。
【請求項２】前記のティクアウト用の紙箱のブランク
の、少なくとも一対の把手片(51,51)を折り立てた時に
生ずる一対の開口(53,53)を塞ぐように、この紙箱のブ
ランクの内面側の全面に、透明樹脂フィルム(71)を積層
したことを特徴とする、請求項１に記載のティクアウト
用の紙箱。