JPH0672089B2 - ゲル状整髪料 - Google Patents

ゲル状整髪料

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JPH0672089B2
JPH0672089B2 JP59160766A JP16076684A JPH0672089B2 JP H0672089 B2 JPH0672089 B2 JP H0672089B2 JP 59160766 A JP59160766 A JP 59160766A JP 16076684 A JP16076684 A JP 16076684A JP H0672089 B2 JPH0672089 B2 JP H0672089B2
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広道 鷺谷
好男 北田
剛 大倉
義和 平井
正紀 竹之内
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なゲル状整髪料に関するものであり、更
に詳しくは、特定の界面活性剤成分をバランス良く組合
せることにより、整髪力とその持続性に優れ、適度な油
性により髪につやを与え、且つ洗髪が容易でセルロイド
の浸食も少なく、更に頭皮に対する刺激、毒性の少ない
整髪料を提供せんとするものである。
現在、整髪料にはアルキレンオキサイドポリマーを溶解
したアルコール/水系の液体整髪料やポマードと称する
油性ゲル、及びヘアークリームと呼ばれる乳化物、更に
非イオン界面活性剤中に水と油を溶解させた水性ゲル状
整髪剤などの剤型が存在している。
一般的に整髪料に求められる必須機能としては、整髪力
そのものと、その持続性及び洗髪のし易さ、更にはセル
ロイド侵食性のないものが望まれている。然しながら、
これらの条件を全て満足する剤型は、これまで得られて
いなかった。例えば、ロウ及びヒマシ油を原料とした油
性ゲルは整髪力及びその持続性は良いが、洗髪性が極め
て悪い。
また、液体整髪料も、初期の頃はプロピレンオキサイド
鎖が中心であったが、洗髪性が悪いため、これを向上さ
せる目的でエチレンオキサイドを共重合させるようにな
った。しかし、このようなエチレンオキサイド付加によ
って親水性を強めることは、逆に多湿条件下での整髪力
が低下するという問題を生じた。最近ではこれらの欠点
を改善するため種々のアルキレンオキサイド共重合体が
作られているが、未だ全ての条件を満足する化合物は得
られていない。
更に、従来の非イオン界面活性剤を利用した水性ゲル状
整髪料は洗髪性、整髪力は優れている反面、持続性、セ
ルロイド侵食性に問題があった。
そこで本発明者は、前記従来の問題に鑑み、特に洗髪性
や使用性に秀でた水性ゲル状整髪料に着目し、鋭意研究
を重ねた結果、特定の脂肪族アルコールポリアルキレン
オキサイドポリエチレンオキサイドエーテルと脂肪族ア
ルコール長鎖ポリエチレンオキサイドエーテルとを一定
の割合で組合せた時に、整髪力とその持続性、洗髪性、
セルロイド侵食性の全てに優れた特性を有するゲル状整
髪料が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は (a)下記一般式(I)の化合物を1〜20重量%と、 (b)下記一般式(II)の化合物を5〜30重量%とを、 含有することを特徴とするゲル状整髪料にに関するもの
である。
以下、本発明の構成を詳細に述べる。
先ず、本発明に適用される脂肪族アルコールポリアルキ
レンオキサイドポリエチレンオキサイドエーテルとは、
前記一般式(I)で示される化合物であり、このうち、
R1は炭素数12〜22の飽和直鎖、飽和分岐、不飽和脂肪族
アルコール残基を表わす。そして斯る脂肪族アルコール
残基を与える脂肪族アルコールとしては、例えばラウリ
ルアルコール,ミリスチルアルコール,パルミチルアル
コール,ステアリルアルコール,ベヘニルアルコール,
ヘプタデシルアルコール,オレイルアルコール,11−ト
デセノール−1,12−ドデセノール−1,リノレイルアルコ
ール,リノレニルアルコール,2−ヘキシルデカノール,2
−オクチルドデカノールなどの各種飽和、不飽和及び分
岐の脂肪族アルコールが挙げられる。
一方、R′は炭素数3または4のアルキレン基であり、
この様なものとしてはプロピレン基とブチレン基があ
る。
更に、aとbはそれぞれアルキレンオキサイドとエチレ
ンオキサイドの平均付加モル数を表わし、aは13〜35で
bは10〜50の範囲である。ここで、aが12以下の時には
充分な整髪力が得られないし、逆に36以上ななると親油
性が強くなりすぎ洗髪性が悪化する。またbが9以下の
時には親水性が不足し洗髪性が悪くなり、反対に51以上
になると髪に“つや”や“しっとり感”を付与する為配
合される油分を可溶化もしくは乳化する働きが低下して
しまう。
次に、同様にして本発明で使用される脂肪族アルコール
長鎖ポリエチレンオキサイドエーテルとは、前記一般式
(II)で示される化合物であり、このうち、Rは炭素
数12〜22の飽和または不飽和脂肪族アルコール残基を表
わす。また、この脂肪族アルコール残基を与える脂肪族
アルコールとしては、前述例示したうちで分岐脂肪族ア
ルコールを除いた各種物質を同じく適用し得る。そし
て、cはエチレンオキサイドの付加モル数であり、50〜
200の範囲が選択される。cが49以下の時は整髪力が低
下し、更に皮膚に対する刺激も高くなり安全性上問題を
生じ、逆に201以上になると本化合物の配向性が低下
し、ゲル形成ができなくなる。
更に本発明では、処方系の可溶化、乳化能を向上させる
ため、必要に応じて、従来用いられてきた非イオン界面
活性剤を併用することができる。このような非イオン界
面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル系,ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル系,ポリオキシエ
チレンソルビット脂肪酸エステル系,ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸エステル系などの各種タイプ
の非イオン界面活性剤が挙げられる。
本発明では、上記した化合物(I)及び(II)の2種、
またはその他の非イオン界面活性剤を加えた3種の成分
を一定の割合で含有させることが肝要である。すなわ
ち、ゲル状整髪料全体に対して、化合物(I)を1〜20
重量%好ましくは3〜10重量%化合物(II)を5〜30重
量%好ましくは8〜25重量%、その他の非イオン界面活
性剤を0〜10重量%含有させることにより、本発明の所
望の効果が得られるものである。化合物(I)の含有量
が1重量%より少ない量では整髪力と油分の可溶化力が
低下し、20重量%を越える量ではゲル形成能が低下し、
且つ刺激感が現れてきて安全性上も好ましくない。ま
た、化合物(II)の含有量が5重量%より少ない量の時
はゲル形成をし難く、逆に30重量%を越えるとゲルが硬
くなりすぎ使用性が悪化する。そして、その他の非イオ
ン界面活性剤の含有量が10重量%を越えると、化合物
(1)の場合と同様にゲル形性能が低下し、また整髪力
も低下してしまう。
ここで本発明の特徴を述べると、先ず化合物(I)は、
その分子構造中にアルキレンオキサイドとエチレンオキ
サイドの共重合鎖を有するため、整髪力を持つことがで
きる。更に、親油基として脂肪族アルコール残基とアル
キレンオキサイドを有し、また親水基としてエチレンオ
キサイドを有し、且つアルキレンオキサイドとエチレン
オキサイドの付加モル数a,bを調整して親水性−親油性
バランス(HLB)を程好く整えた非イオン界面活性剤で
あるため、髪に“つや”や“うるおい”を与える油分を
可溶化または安定に乳化することが可能となる。
一方、化合物(II)は非常に長いエチレンオキサイド鎖
を有するために極めて強いゲル形成能を持つ。ゲル形成
には親油基である脂肪族アルコール残基と親水基である
エチレンオキサイド鎖が共に直鎖状であることが有効で
ある。このため親油基部分として分岐アルコール残基は
不適であるし、プロピレンオキサイドのようなアルキレ
ンオキサイドもゲル化剤としては好ましくない。また化
合物(II)はその強いゲル形成能のため良好な整髪力を
持っている。更に多湿条件下においても、その整髪力が
低下しない特性がある。これは、非常に親水性の強い物
質が含水皮膜を作ると、ままこ状になって水溶解性が低
下する現象と類似している。
そして、本発明では、上記化合物(I)及び(II)の場
合によって相反する性質をコントロールしつつ、優れた
特性を効果的に発揮させるべき、化合物(I)と(II)
を一定の割合でバランス良く含有させることにより、整
髪力とその持続性が優れ、整髪性とセルロイド侵食性が
良好で、且つ安全性上も問題のないゲル状整髪料を得た
ことにある。
尚、本発明においては、通常整髪料に用いられる他の配
合成分、例えば各種油分、保湿剤、着色剤、薬効成分、
香料、防腐、殺菌剤などを、配合することは当然可能で
ある。
次に、本発明の整髪料の優秀性を評価するため、後記実
施例1に示した本発明品のゲル状整髪料と下記比較例1
〜3に示した従来の剤型品とを用い、使用性評価による
比較テストを実施した。性能は5点法評価とし、結果は
表−1に示した。
比較例.1 透明ゲル状整髪料 精製水 51重量% 流動パラフイン 10 オレイルアルコール 5 グリセリン 10 ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル24 比較例.2 液体整髪料 ポリプロピレンオキサイドモノブチルエーテル20重量
% エチルアルコール 40 精製水 40 比較例.3 ポマード モクロウ 15重量% ヒマシ油 85 以上表−1に示したように、本発明品は従来の透明ゲル
状整髪料(比較例1)に比べ整髪力とその持続性が数段
優れている。これは化合物(I)におけるアルキレンオ
キサイド鎖と、化合物(II)における長鎖エチレンオキ
サイド鎖の効果を併せたことに由来する。
また液体整髪料(比較例2)に比べると、櫛どおりやさ
っぱり感では劣るが、整髪力や持続性、洗髪性で優った
性能を有している。
逆にポマード(比較例3)に比べると整髪力では劣る
が、使用性、洗髪性で優れている。このように本発明品
は整髪料としての性能をバランスよく有しており、その
有用性は高いものと判断できる。
更に、上記試験に用いたものと同一の試料(実施例1及
び比較例1〜3)を使用してセルロイド侵食性を評価し
た。試験方法は20×50×0.5mmのセルロイド板を各試料
中に浸し、20℃で168時間放置し、試料を水洗またはテ
ィッシュペーパーで除いて、3時間風乾した後、重量変
化の測定と外観変化の観察を行なった。その結果を表−
2に示した。
表−2に示したように、本発明品はセルロイドに対する
侵食性は問題ないことが明らかとなった。
以下に実施例を示す。尚、配合割合は重量%である。
実施例1 透明ゲル整髪料 (油相) C18H37O(C3H6O)25(C2H4O)30H 7.0 流動パラフィン 6.0 パーセリン油 4.0 C16H33O(C2H4O)150H 10.0 C18H35O(C2H4O)70H 3.0 ポリオキシエチレン(5)モノオレエート 7.0 香料 適量 色素 〃 防腐剤 〃 (水相) プロピレングリコール 8.0 精製水 55.0 上記油相を75℃にて均一になるまで攪拌し、次に水相を
加えて攪拌しながら、30℃まで冷却して透明ゲル状整髪
料を得た。
実施例2 白濁ゲル整髪料 (油相) C14H29O(C4H8O)15(C2H4O)20H 10.0 流動パラフィン 10.0 オリーブアルコール 5.0 イソプロピルミリステート 3.0 C22H45O(C2H4O)80H 23.0 香料 適量 色素 〃 防腐剤 〃 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合物
5.0 (水相) グリセリン 5.0 1,3−ブタンジオール 5.0 精製水 34.0 上記油相を80℃で加熱し、攪拌しながら均一にする。こ
こに水相を加え、均一になるまで攪拌した後、30℃まで
冷却し白濁ゲル状整髪料を得る。
実施例3 透明ゲル状整髪料 油相を80℃にて、均一になるまで攪拌し、そこに水相を
加えて攪拌しながら、30℃まで冷却し、透明ゲル状整髪
料を得た。
実施例4 透明ゲル状整髪料 (油相) C18H35O(C3H6)20(C2H4O)25H 15.0 流動パラフィン 8.0 9−メチルノナデカン 2.0 グリセリルトリス(2−エチル)ヘキサノアート 2.0 C16H33O(C2H4O)100H 15.0 香料 適量 防腐剤 〃 (水相) プロピレングリコール 10.0 精製水 42.0 上記油相を80℃で均一になるまで攪拌する。そこに水相
を添加し、均一になるまで攪拌した後、30℃まで冷却し
透明ゲル状整髪料を得た。
フロントページの続き (72)発明者 平井 義和 静岡県静岡市弥生町648番地 ポーラ化成 工業株式会社内 (72)発明者 竹之内 正紀 静岡県静岡市弥生町648番地 ポーラ化成 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)下記一般式(I)の化合物を1〜20
    重量%と、 (b)下記一般式(II)の化合物を5〜30重量%とを、 含有することを特徴とするゲル状整髪料。
JP59160766A 1984-07-31 1984-07-31 ゲル状整髪料 Expired - Lifetime JPH0672089B2 (ja)

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Citations (5)

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