JPH0672051A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

Info

Publication number
JPH0672051A
JPH0672051A JP5051344A JP5134493A JPH0672051A JP H0672051 A JPH0672051 A JP H0672051A JP 5051344 A JP5051344 A JP 5051344A JP 5134493 A JP5134493 A JP 5134493A JP H0672051 A JPH0672051 A JP H0672051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
recording material
methyl
electron
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5051344A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Fujita
繁雄 藤田
Mansuke Matsumoto
万助 松本
Yojiro Kumagai
洋二郎 熊谷
Sayuri Wada
小百合 和田
Shuichi Hashimoto
修一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto Chemicals Inc
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto Chemicals Inc filed Critical Yamamoto Chemicals Inc
Priority to JP5051344A priority Critical patent/JPH0672051A/ja
Publication of JPH0672051A publication Critical patent/JPH0672051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の感熱記録材料は無色ないし淡色の電
子供与性発色剤と該発色剤と接触して呈色し得る電子受
容性顕色剤との呈色反応を利用した感熱記録材料であっ
て、電子供与性発色剤として下記一般式(I)で表され
るフルオラン化合物の少なくとも1種を用い、且つ、電
子受容性顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロ
ポキシジフェニルスルホンを用いる。 【化1】 (式中、R1及びR2は炭素数1〜5のアルキル基を示
す。) 【効果】 本発明の感熱記録材料は地肌の白色度及び保
存安定性、画像の保存安定性等の諸性能に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関するも
のであり、更に詳しくには、地肌白色度、地肌の保存安
定性、画像の保存安定性等の諸性能に優れた感熱記録材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色ないし淡色の電子供与性発色剤(以
下、発色剤という)と有機もしくは無機の電子受容性顕
色剤(以下、顕色剤という)との呈色反応を利用した感
熱記録材料は、特公昭45−14039号公報等に開示
されており、計測記録計、ファクシミリ、プリンター、
乗車券の自動販売機など広範囲の分野に利用されてい
る。
【0003】かかる感熱記録材料は、地肌白色度、地肌
の保存安定性、発色色調、発色濃度及び発色後の画像保
存安定性において優れていることが要求される。
【0004】従来、黒色系の発色剤としては下記一般式
(II)のフルオラン化合物が知られているが、これらを
使用した感熱記録材料は地肌白色度、地肌保存安定性、
画像保存安定性等の点で個々の化合物特有の欠点を有
し、総合的に優れた感熱記録材料は得られていない。
【0005】
【化2】 (式中、R3及びR4はアルキル基を示す。)例えば式
(III)のフルオラン化合物を発色剤として用いた感熱
記録材料は、地肌の白色度が劣り、地肌及び画像の保存
安定性についても未だ満足できるものではない。
【0006】
【化3】
【0007】更に特開平3−164294号公報には発
色剤として式(IV)のフルオラン化合物を使用し、かつ
顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホンを用いることにより高温環境下での地
肌及び画像の保存安定性を改善することが開示されてい
るが、未だ十分とはいえない。
【0008】
【化4】
【0009】また、本発明者らは、下記一般式(I)
【化5】 (式中、R1及びR2は炭素数1〜5のアルキル基を示
す。)で表されるフルオラン化合物を用いた発色性記録
材料が上記の諸特性において総合的に優れていることを
見い出し先に出願を行ったが、顕色剤として2,2−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)プロパンを使用した感熱
記録材料の場合、地肌の耐湿熱性においてやや劣ること
が判明し、かかる点を改善するべく鋭意検討を行い本発
明に至った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は地肌の
耐湿熱性を改善し、かつ優れた地肌白色度、地肌および
画像の保存安定性を有する感熱記録材料を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は、電子供与性
発色剤として一般式(I)で表されるフルオラン化合物
を用い、且つ、電子受容性顕色剤として4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンを用いるこ
とにより達成された。
【0012】すなわち本発明は、無色ないし淡色の電子
供与性発色剤と該発色剤と接触して呈色し得る電子受容
性顕色剤との呈色反応を利用した感熱記録材料におい
て、電子供与性発色剤として下記一般式(I)で表され
るフルオラン化合物の少なくとも1種を用い、かつ、電
子受容性顕色剤として4−ヒドロキシ−4’−イソプロ
ポキシジフェニルスルホンを用いることを特徴とする感
熱記録材料に関する。
【0013】
【化6】 (式中、R1及びR2は炭素数1〜5のアルキル基を示
す。)R1、R2としては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、イソブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基
が好ましく、特に炭素数2〜5のものが好ましい。
【0014】一般式(I)で表されるフルオラン化合物
の具体例としては、2−(3−メチルアニリノ)−3−
メチル−6−ジメチルアミノフルオラン、2−(3−メ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6
−ジ−n−プロピルアミノフルオラン、2−(3−メチ
ルアニリノ)−3−メチル−6−ジイソプロピルアミノ
フルオラン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(3−メ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ジイソブチルアミノ
フルオラン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−(N−メチル−N−イソブチルアミノ)フルオラ
ン、2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−
(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン、2
−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−プロピルアミノ)フルオラン、2−(3−メ
チルアニリノ)−3−メチル−6−(N−エチル−N−
イソペンチルアミノ)フルオラン、2−(3−メチルア
ニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ペンチルアミノフ
ルオラン等が挙げられる。
【0015】前記一般式(I)で表されるフルオラン化
合物は、例えば下記の方法により製造することができ
る。一般式(V)
【化7】 (式中、R1及びR2は前記と同じものを示す。)で表さ
れるベンゾフェノン化合物と、一般式(VI)
【0016】
【化8】 (式中、Rは水素原子または低級アルキル基を示す。)
で表されるジフェニルアミン化合物とを濃硫酸のような
脱水縮合剤の存在下、0〜50℃の温度で数時間〜数十
時間反応させ、生成した反応物を水酸化ナトリウム等の
アルカリ水溶液で処理した後、必要に応じて適当な有機
溶媒を使用して精製、再結晶等を行うことにより前記一
般式(I)で表されるフルオラン化合物を白色〜微着色
の粉末状で得ることができる。
【0017】また、本発明においては、その効果を損な
わない範囲で、他の発色剤を併用することも可能であ
る。併用できる発色剤としては、この種の記録材料に従
来用いられているものがいずれも使用でき、特にトリフ
ェニルメタンフタリド系、フルオラン系、フルオレン
系、ビニロ−グフタリド系等の発色剤が好ましい。
【0018】これらの一部を例示すれば、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−ジプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−ジペンチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−N−プロピル
アミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン、2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソ
ペンチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチ
ル−6−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)フ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチ
ル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)フルオラン、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ[9,
3’]−6’−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
{2,2−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エテニ
ル}−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビ
ス{2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)エテニル}−4,5,6,7−テトラクロロ
フタリド等が挙げられる。これらは単独で、あるいは2
種以上混合して使用してもよい。また、発色剤と同様に
顕色剤についても、本発明の効果を損なわない範囲で他
の顕色剤を併用してよい。
【0019】このような顕色剤としては、各種のフェノ
ール性化合物が使用される。具体例としては、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
ールA)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−
4−メチルペンタン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン(ビスフェノールS)、3,3’−ジアリ
ルビスフェノールS、1,5−ビス(p−ヒドロキシフ
ェニルメルカプト)−3−オキサペンタン、p−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジル、テトラブロモビスフェノール
A、テトラブロモビスフェノールS等が挙げられる。
【0020】本発明の感熱記録材料に使用される発色剤
と顕色剤との配合割合(重量比)は、発色剤1に対し顕
色剤0.5〜3倍、好ましくは1〜2.5倍である。
【0021】本発明の感熱記録材料は、例えば以下の方
法に従って製造される。
【0022】発色剤、顕色剤、増感剤をそれぞれポリビ
ニルアルコール等の水溶性高分子水溶液と共にアトライ
ター、サンドミル等を用いて薬剤の粒径が数ミクロン以
下になるように分散する。増感剤は、発色剤、顕色剤の
いずれか、あるいは両方に加えて、同時に分散してもよ
く、また場合によっては予め発色剤あるいは顕色剤との
共融物を作成して分散してもよい。これらの分散液を混
合して、必要に応じて顔料、バインダー、ワックス、金
属石鹸、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を加えて、感熱塗
液とする。得られた感熱塗液を上質紙、合成紙、プラス
チックフィルム等の支持体に塗布した後、カレンダー処
理により平滑性を付与すると、感熱記録材料が得られ
る。また感熱塗液は、必要に応じて、発色性を向上させ
るために、プラスチック顔料あるいはシリカ等の断熱剤
の下塗り層を有する支持体に塗布してもよい。さらに、
耐水性、耐薬品性を付与するため、必要に応じて感熱記
録層上に水溶性高分子水溶液等の上塗り層を設けてもよ
い。
【0023】増感剤としては、p−ベンジルビフェニ
ル、m−ターフェニル、2−ベンジルオキシナフタレ
ン、1,4−ジベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ
ベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,2−ジ−m−トルオキシエタ
ン、1,2−ジ−p−トルオキシエタン、1,4−ジフェ
ノキシブタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、
2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸フェニル、テレフタル酸ジベンジル等が挙げられ
る。特に、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニ
ル、2−ベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジル、1,2−ジ−m−トルオキシエタンが
好ましく用いられる。
【0024】顔料としては、有機および無機の顔料が使
用できる。好ましい具体例としては、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、非晶
質シリカ、尿素ホルマリン樹脂粉末、ポリエチレン樹脂
粉末等が挙げられる。
【0025】バインダーとしては、水溶性高分子および
水不溶性高分子が使用できる。好ましい具体例として
は、水溶性高分子として、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デ
ンプン類、スチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解
物、エチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド等が、また水不溶性高分子とし
て、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマル
ジョン等が挙げられる。
【0026】ワックスの好ましい具体例としては、パラ
フィンワックス、カルボキシ変性パラフィンワックス、
ポリエチレンワックス等が挙げられる。
【0027】金属石鹸としては、高級脂肪酸金属塩が用
いられる。好ましい具体例としては、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム等が挙げられる。
【0028】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル類が用いられる。また紫外線吸収剤としては、ベンゾ
フェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤が
用いられる。
【0029】
【実施例】つぎに、本発明を製造例、実施例によりさら
に詳しく説明するが、本発明は、これらにより限定され
るものではない。
【0030】[製造例1] 2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランの製
造 98%硫酸100mL中に、2−(2−ヒドロキシ−4
−ジエチルアミノベンゾイル)安息香酸(純度98.1
%)31.3gを25℃以下で少量ずつ添加、溶解後、
2,3'−ジメチル−4−メトキシジフェニルアミン(純
度97.2%)23.8gを10〜20℃で滴下した。室
温で20時間撹拌後、反応物を1000gの氷水中へ排
出し、析出した沈殿を瀘取した。得られた瀘取物をトル
エン200mLと25%水酸化ナトリウム水溶液130
mLとともに、撹拌下1時間還流した。
【0031】ついで、トルエン層を分取し、湯洗後、減
圧下トルエン溶液を100mLまで濃縮、冷却し、析出
物を瀘取した。得られた析出物をトルエン80mLから
再結晶し、得られた結晶にイソプロピルアルコール50
0mLを加え、撹拌下1時間還流後冷却した。結晶を瀘
取し、乾燥して淡黄白色の結晶33.4g(収率68.1
%)を得た。この結晶の融点、元素分析値は下記の通り
であった。 融点:188〜189℃ C H N 元素分析値:理論値(C323023) 78.34% 6.16% 5.71% 実測値 78.30% 6.18% 5.68%
【0032】[製造例2] 2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラ
ンの製造 98%硫酸100mL中に、2−(2−ヒドロキシ−4
−ジ−n−ブチルアミノベンゾイル)安息香酸37.0
gを25℃以下で少量ずつ添加、溶解後、2,3'−ジメ
チル−4−メトキシジフェニルアミン25.0gを10
〜20℃で滴下した。室温で20時間撹拌後、反応物を
1000gの氷水中へ排出し、析出した沈殿を瀘取し
た。得られた瀘取物をトルエン200mLと25%水酸
化ナトリウム水溶液130mLとともに、撹拌下1時間
還流した。
【0033】ついで、トルエン層を分取し、湯洗後、減
圧下トルエンを留去し、得られた残渣55.8gをイソ
プロピルアルコール560mLで再結晶することによ
り、淡黄白色の結晶45.7g(収率83.7%)を得
た。この結晶の融点、元素分析値は下記の通りであっ
た。 融点:145〜147℃ C H N 元素分析値:理論値(C363823) 79.09% 7.01% 5.13% 実測値 79.15% 7.03% 5.15%
【0034】[製造例3] 2−(3−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソペンチ
ルアミノ)フルオランの製造 98%硫酸100mL中に、2−[2−ヒドロキシ−4
−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)ベンゾイ
ル]安息香酸35.5gを25℃以下で少量ずつ添加、
溶解後、2,3'−ジメチル−4−メトキシジフェニルア
ミン25.0gを10〜20℃で滴下した。室温で20
時間撹拌後、反応物を1000gの氷水中へ排出し、析
出した沈殿を瀘取した。得られた瀘取物をトルエン20
0mLと25%水酸化ナトリウム水溶液130mLとと
もに、撹拌下1時間還流した。
【0035】ついで、トルエン層を分取し、湯洗後、減
圧下トルエンを留去し、得られた残渣約40gにメタノ
ール225mLを加え、撹拌下1時間還流した。室温ま
で冷却後、析出物を瀘取し、得られた瀘取物にイソプロ
ピルアルコール500mLを加え、撹拌下1時間還流し
た。冷却後、結晶を瀘取し、乾燥して淡黄白色の結晶3
1.4g(収率59.0%)を得た。この結晶の融点、元
素分析値は下記の通りであった。 融点:179.5〜180.5℃ C H N 元素分析値:理論値(C353623) 78.90% 6.83% 5.26% 実測値 78.74% 6.72% 5.18%
【0036】[実施例1]製造例1で得られた2−(3
−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン3gを2%ポリビニルアルコ−ル水溶液70
g中、サンドミルを用いて平均粒径が1ミクロンになる
ように粉砕し発色剤分散液を得た。
【0037】一方、顕色剤である4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン6gと増感剤であ
るp−ベンジルビフェニル3gを2%ポリビニルアルコ
ール水溶液75g中で、サンドミルを用いて平均粒径が
3ミクロンになるように粉砕して、顕色剤分散液を得
た。
【0038】上記2種の分散液を混合した後、炭酸カル
シウム15gを水50mLに分散した分散液とパラフィ
ンワックス30%分散液15gを添加、よく混合して感
熱塗液を得た。
【0039】このようにして調製した感熱塗液を上質紙
に、固形分塗布量が約5g/m2となるように塗布、乾
燥後、カレンダー処理により感熱記録層面のベック平滑
度が約300秒になるように調整し、感熱記録材料を作
製した。
【0040】[実施例2]実施例1における発色剤であ
る2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオランの代わりに製造例2で得られた2
−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−
ブチルアミノフルオランを用いた以外は実施例1と同様
の操作を行って、感熱記録材料を作製した。
【0041】[実施例3]実施例1における発色剤であ
る2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオランの代わりに製造例3で得られた2
−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−(N−エ
チル−N−イソペンチルアミノ)フルオランを用いた以
外は実施例1と同様の操作を行って、感熱記録材料を作
製した。
【0042】[実施例4]実施例1における増感剤であ
るp−ベンジルビフェニルの代わりに2−ベンジルオキ
シナフタレンを用いた以外は実施例1と同様の操作を行
って、感熱記録材料を作製した。
【0043】[比較例1]実施例1における発色剤であ
る2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオランの代わりに2−アニリノ−3−メ
チル−6−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)フ
ルオラン(式IIIの化合物)を用いた以外は実施例1と
同様の操作を行って、感熱記録材料を作製した。
【0044】[比較例2]実施例1における顕色剤であ
る4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホンの代わりにビスフェノールA(2,2−ビス(p
−ヒドロキシフェニル)プロパン)を用いた以外は実施
例1と同様の操作を行って、感熱記録材料を作製した。
【0045】[比較例3]実施例1における顕色剤であ
る4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
ルホンの代わりにビスフェノールA(2,2−ビス(p
−ヒドロキシフェニル)プロパン)を用い、かつ実施例
1における増感剤であるp−ベンジルビフェニルの代わ
りに2−ベンジルオキシナフタレンを用いた以外は実施
例1と同様の操作を行って、感熱記録材料を作製した。
【0046】上記各実施例及び比較例で得られた感熱記
録材料について、下記の性能試験を行った。
【0047】[評価1] 地肌白色度及び地肌保存安定
性の測定 実施例1〜4及び比較例1〜3にて得られた各感熱記録
材料の地肌白色度の測定及び地肌保存安定性試験を下記
の方法に従って行った。
【0048】地肌白色度の測定:感熱記録材料の地肌の
着色濃度を反射濃度計RD−914(マクベス製)を使
用し反射濃度値(OD値)で測定した。
【0049】地肌耐湿熱性の測定:感熱記録材料を50
℃、90%RHの条件に24hr晒した後、地肌の着色濃
度(OD値)を反射濃度計RD−914で測定した。
【0050】地肌耐熱性の測定:感熱記録材料を60
℃、20%RHの条件に24hr晒した後、地肌の着色濃
度(OD値)を反射濃度計RD−914で測定した。
【0051】地肌耐光性の測定:感熱記録材料を2万ル
ックスの蛍光灯に24hr照射した後、地肌の着色濃度
(OD値)を反射濃度計RD−914で測定した。これ
らの結果を表1に示す。
【0052】 [表1] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地肌 地肌保存安定性 白色度 ─────────────── 耐湿熱性 耐熱性 耐光性 (OD値) (OD値) (OD値) (OD値) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例 1 0.07 0.08 0.11 0.09 実施例 2 0.07 0.07 0.12 0.11 実施例 3 0.08 0.08 0.12 0.10 実施例 4 0.08 0.08 0.11 0.09 ───────────────────────────── 比較例 1 0.09 0.10 0.12 0.11 比較例 2 0.10 0.14 0.13 0.11 比較例 3 0.10 0.14 0.14 0.11 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 地肌白色度:数値が小さい程、地肌の白色度が高いこと
を示す。 地肌の保存安定性:各試験後の数値が小さい程、地肌の
保存安定性が高いことを示す。
【0053】[評価2] 画像保存安定性の測定 実施例1〜4及び比較例1〜3にて得られた各感熱記録
材料に対して印字装置TH−PMD(大倉電気製)を使
用し、パルス巾を種々変化させて発色を行い、各感熱記
録材料について発色画像濃度(OD値)約1.1(パル
ス巾1.15ms付近)の発色画像を得た。
【0054】次いで得られた画像に対して、画像保存安
定性試験を下記の方法に従って行った。
【0055】画像耐湿熱性の測定:発色画像を50℃、
90%RHの条件に24hr晒した後、画像の濃度(OD
値)を反射濃度計RD−914で測定した。
【0056】画像耐熱性の測定:発色画像を60℃、2
0%RHの条件に24hr晒した後、画像の濃度(OD
値)を反射濃度計RD−914で測定した。
【0057】画像耐光性の測定:発色画像を2万ルック
スの蛍光灯に24hr照射した後、画像の濃度(OD値)
を反射濃度計RD−914で測定した。各画像堅牢度
を、下記式により算出した。
【0058】堅牢度(%)=(試験後画像濃度/初期発
色画像濃度)×100 これらの結果を表2に示す。
【0059】 [表2] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 初期発色 画像堅牢度 画像濃度 ────────────────── 耐湿熱性 耐熱性 耐光性 (OD値) (%) (%) (%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例 1 1.12 90.4 99.3 97.3 実施例 2 1.10 89.5 93.3 96.3 実施例 3 1.11 90.2 95.3 95.8 実施例 4 1.11 94.4 99.6 95.6 ─────────────────────────────── 比較例 1 1.11 85.6 94.6 96.0 比較例 2 1.13 86.3 97.5 95.1 比較例 3 1.13 85.9 88.6 92.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 画像堅牢度:数値が大きい程、画像堅牢度が高いことを
示す。
【0060】表1から明らかなごとく、本発明の感熱記
録材料は、地肌白色度が高く、地肌の保存安定性がよ
い。また、表2から明かなごとく、本発明の感熱記録材
料は画像の保存安定性がよい。
【0061】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、地肌の耐湿熱
性が改善されたのみならず、地肌の白色度及び保存安定
性、画像の保存安定性等の他の諸性能にも非常に優れて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 小百合 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山本 化成株式会社内 (72)発明者 橋本 修一 大阪府八尾市弓削町南1丁目43番地 山本 化成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無色ないし淡色の電子供与性発色剤と該
    発色剤と接触して呈色し得る電子受容性顕色剤との呈色
    反応を利用した感熱記録材料において、電子供与性発色
    剤として下記一般式(I)で表されるフルオラン化合物
    の少なくとも1種を用い、且つ、電子受容性顕色剤とし
    て4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルス
    ルホンを用いることを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 (式中、R1及びR2は炭素数1〜5のアルキル基を示
    す。)
JP5051344A 1992-02-24 1993-02-16 感熱記録材料 Pending JPH0672051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5051344A JPH0672051A (ja) 1992-02-24 1993-02-16 感熱記録材料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7344492 1992-02-24
JP4-73444 1992-02-24
JP5051344A JPH0672051A (ja) 1992-02-24 1993-02-16 感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0672051A true JPH0672051A (ja) 1994-03-15

Family

ID=26391873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5051344A Pending JPH0672051A (ja) 1992-02-24 1993-02-16 感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0672051A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05262046A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Nippon Paper Ind Co Ltd 感熱記録シート
JPH05262048A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Nippon Paper Ind Co Ltd 感熱記録シート
US7098168B2 (en) 2001-12-20 2006-08-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Heat-sensitive recording material
US7135431B2 (en) 2001-06-01 2006-11-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Thermosensitive recording material
US7160840B2 (en) 2001-06-28 2007-01-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Thermal recording material

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05262046A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Nippon Paper Ind Co Ltd 感熱記録シート
JPH05262048A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Nippon Paper Ind Co Ltd 感熱記録シート
US7135431B2 (en) 2001-06-01 2006-11-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Thermosensitive recording material
US7160840B2 (en) 2001-06-28 2007-01-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Thermal recording material
US7098168B2 (en) 2001-12-20 2006-08-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Heat-sensitive recording material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2984488B2 (ja) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランの結晶変態、その製造方法及びこの結晶変態を含有する記録材料
JPH0672051A (ja) 感熱記録材料
JPH04213368A (ja) フルオラン化合物及びその化合物を用いた感熱記録体
JP2606635B2 (ja) 新規なフェノール性化合物及びそれを使用した感熱記録シート
US5342967A (en) Crystal modifications of 2-M-toluidino-3-methyl-6-di-N-butylaminofluoran, process for preparing thereof, and recording materials containing said crystal modifications
JP3627195B2 (ja) フルオラン化合物及びこれを使用した発色性記録材料
JP3153639B2 (ja) 2−m−トルイジノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオランの結晶変態、その製造方法及びこの結晶変態を含有する記録材料
JP3265638B2 (ja) 発色性能向上剤及びこれを用いた感熱記録体
JP3170374B2 (ja) フルオラン化合物及びこの化合物を含有する記録材料
JP3225742B2 (ja) フルオラン化合物およびこれを用いる発色性記録材料
JP2910031B2 (ja) 感熱記録体
JP2622250B2 (ja) 感熱記録紙
JP2932959B2 (ja) 2−(2,6−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランの新規な結晶、その製造方法及びこの結晶を含有する記録材料
JP3219902B2 (ja) 2−(3−エチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン及びこれを含有する記録材料
JP4416302B2 (ja) 感熱記録材料
JP2001113837A (ja) 感熱記録紙
JPH06228147A (ja) フルオラン化合物、およびこの化合物を含有する記録材料
JPH11254840A (ja) 感熱記録材料
JPH04363291A (ja) 感熱記録体
JPH05202301A (ja) 2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−ブチル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオランの結晶変態、その製造方法及びこの結晶変態を含有する記録材料
JPH06228146A (ja) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオラン及びこれを含有する記録材料
JPH059187A (ja) サルトン化合物及びその化合物を用いた感熱記録体
JP2000343833A (ja) 感熱記録紙
JPH06228145A (ja) 2−(3−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−プロピルアミノフルオラン、及びこれを含有する記録材料
JPH05301854A (ja) フェノール化合物の結晶および該結晶を含有する感熱記録材料