JPH0670920A

JPH0670920A - 医用ディジタル画像表示装置

Info

Publication number: JPH0670920A
Application number: JP4248918A
Authority: JP
Inventors: Junichi Yoshizawa; 純一吉沢
Original assignee: Hitachi Medical Corp
Current assignee: Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Priority date: 1992-08-26
Filing date: 1992-08-26
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】【目的】被検者１人当りの画像数が、被検者毎に異なっ
たり、異なるサイズの画像群から成る場合にも、操作者
が所望する数の画像をモニタへ一括表示できる医用画像
表示装置を提供する。【構成】被検者の画像データをフレームメモリ２へ読み
出すとともに、この画像データに付加された画像情報を
コントローラ１２へ入力するようにし、コントローラ１
２で画像情報に基づいて、フレームメモリの内部で、画
像データ個々について、表示要求された画像数をモニタ
９，１０，１１へ一括表示するためにはどのように変換
すれば良いかを自動的に決め、モニタへの画像の割り振
りを行って、ディスプレイメモリ３，４，５，Ｄ／Ａ変
換器６，７，８を介してモニタ９，１０，１１へ表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル画像表示装
置に係り、特に表示装置の数より観察しようとする画像
数が多くとも、一度に観察しようとする全画像を観察す
ることが可能なディジタル画像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、被検体を透過したＸ線像を受
けたＸ線蛍光増倍管（イメージインテンシファイア、以
下Ｉ.Ｉ.と略記）の出力光をＴＶカメラ及びスポットカ
メラ双方に与え、ＴＶ像及びＸ線フィルム像が得られる
ように構成されたＸ線画像診断装置が、主に胃部や胸部
の集団検診に使用されている。例えば、胃部についての
集団検診では、検査する病院毎に被検体の撮影***及び
順序と撮影画像数が決まっていて、その得られた枚数の
画像から診断を行なう方法が採られている。これは、不
特定の人々の中から異常の人を抽出するために集団検診
でよく用いられる方法である。得られる画像数は８枚の
ところから１５枚程度のところまで病院ごとに様々であ
る。

【０００３】従来のＸ線画像診断装置では、ＴＶ像は被
検体の位置決めに用いられ、決められた位置，角度にな
ったところでＸ線フィルムに特定箇所のＸ線像を写し込
み、一連のＸ線フィルム像を得ている。この得られた画
像の表示は順次もしくは全画像一括表示を行なってい
る。

【０００４】ところで、近年ディジタル技術の進歩によ
り、ＴＶカメラ，Ｉ.Ｉ.等が高精細化され、そのビデオ
信号をディジタル化し、画像メモリへ蓄え、画像処理を
加えて高精細表示するディジタルラジオグラフィ装置
（以下、ＤＲ装置と略記）が開発されている。このＤＲ
装置では、撮影された画像は高精細な表示モニタに出力
したり、フィルム等にハードコピーして診断を行なう。
また、このＤＲ装置では２〜３台の高精細モニタに画像
を表示することができるようになっており、診断の際、
１人の被検者の多数枚の画像を１モニタ当り１画像で順
次更新するか、もしくは、１人当りの画像数とは無関係
に１モニタ４画像又は１モニタ９画像といった一定のマ
ルチ表示を行なっている。マルチ表示は、１人の被検者
の多数の画像を同時に観察でき、更新する手間が省ける
という大きな利点があるが、画像が小さく表示されると
いうデメリットもある。しかし、高精細モニタを使うこ
とで画像を余す所無く表示できる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では、診
断の際、１人の被検者の多数枚の画像を１モニタ当り１
画像で順次更新するか、もしくは、１人当りの画像数と
は無関係に１モニタ４画像又は１モニタ９画像といった
マルチ表示を行なっているが、病院毎に撮影する枚数が
異なるために、従来のマルチ表示では全画像表示できな
かったり、細かく更新が必要となり、その更新に手間が
かかったり、手動操作でマルチ表示の数（１台当りの画
像数）を切り換えたりと煩雑である上、要注意症例とい
うことで数枚の画像が追加撮影されたり、撮影装置が異
なる等の理由により画像サイズ（縦画素数，横画素数）
が異なったりといろいろな変更が加えられるため、一定
のマルチ表示では対応できず、操作性に難点を有してい
た。更に、集団検診においては、短時間に何十人もの被
検者を診断しなければならないため、順次更新又は一定
のマルチ表示では手間がかかりすぎる問題があった。

【０００６】本発明の目的は、被検者１人当りの画像数
が異なったり、異なるサイズの画像群から成る場合に
も、操作者が所望する数の画像をモニタへ一括表示する
ことができる医用ディジタル画像表示装置を提供するこ
とにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的は、被検者から
得たディジタル画像データを蓄える記憶装置と、前記蓄
えられたディジタル画像データをアナログ化してビデオ
信号に変換するディジタル・アナログ変換装置と、前記
ビデオ信号を画像として表示するテレビモニタと、前記
記憶装置を制御する制御装置とを有する医用ディジタル
画像表示装置において、画像データ毎に付加させた画像
情報により、画像の種類，画像サイズ等を判別するとと
もに、表示要求された数の画像データを表示する際に、
前記画像判別情報により個々の画像データへ画像表示サ
イズの変換を施し、表示要求された画像を前記テレビモ
ニタへ一括表示させる表示制御手段を設けることにより
達成される。

【０００８】

【作用】被検者のディジタル画像データには、１枚の画
像毎に、画像の種類，画像サイズ等の画像情報が付加さ
れていると、被検体の診断を行うために必要な画像を記
憶装置から読み出すと、前記画像情報により、画像数，
画像の種類，画像サイズ毎の数を判別することができ
る。表示制御手段は、この判別を行うとともに、表示要
求された画像数に応じて、個々の画像データへ画像表示
サイズの変換を施し、その変換後の画像データをテレビ
モニタへ一括出力する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を用いて
詳細に説明する。

【００１０】図１に、本発明によるモニタ３台の場合の
ディジタル画像表示装置の説明図を示す。ディジタル画
像表示装置１は、フレームメモリ２と、３画面分のディ
スプレイメモリ３，４，５と、３画面分のＤ／Ａ変換器
６，７，８と、３台の高精細モニタ９，１０，１１と、
コントローラ１２から構成されている。上記フレームメ
モリ２は、ＤＲ装置等で撮影された被検者の画像データ
のうち、操作者によって表示するように選択された画像
群の画像データを入力し蓄えるとともに、コントローラ
１２の制御により、ディスプレイメモリ３，４，５に対
して画像表示サイズを適宜変更した画像データを出力す
るものである。

【００１１】ディスプレイメモリ３，４，５は、上記フ
レームメモリ２からの画像データを蓄えるもので、モニ
タ１画面分の容量を持っており、コントローラ１２の制
御によりＤ／Ａ変換器６，７，８に対して、蓄えていた
画像データをモニタ走査に合わせて繰り返し読み出すこ
とにより、モニタ画面に画像を表示するものである。な
お、本実施例では、モニタを３台に対し１画面分のディ
スプメイメモリを３個設けているが、モニタ数とメモリ
の数は適宜設定しても良い。

【００１２】Ｄ／Ａ変換器６，７，８は、上記ディスプ
レイメモリ３，４，５からのディジタル画像データをビ
デオ信号に変換するもので、後述の高精細モニタ９，１
０，１１に対してビデオ信号を出力するものである。高
精細モニタ９，１０，１１は、上記Ｄ／Ａ変換器６，
７，８からのビデオ信号を画像として表示するものであ
る。また、画像表示制御器１３は３台のモニタへ一括し
て表示する画像を選択すると共に、画像の表示倍率を可
変設定するものである。

【００１３】本装置では取り扱われる画像データには１
画像毎に被検者のＩＤ情報、例えば氏名，性別，年令，
生年月日等の他に画像情報が付加されている。その画像
情報は、次に述べるように用いられる。コントローラ１
２は、上記フレームメモリ２への被検者の画像データの
入力に対応して、随の画像情報を入力し、その画像情報
によってその画像がどういう装置で撮影したか（例え
ば、ＤＲ装置，Ｘ線ＣＴ装置，磁気共鳴イメージング装
置，…等）、どういった画像か（例えば、胃二重造影８
枚撮影画像，食道連続撮影画像，血管撮影画像，…
等）、画像サイズがいくつの画像が何枚あるか（例えば
５１２マトリクス画像１６枚，１０２４マトリクス画像
４枚，２０４８マトリクス画像１枚，…等）などを検出
し、３台の高精細モニタに、より大きく、より高精細に
表示できるように画像の組合せと個々の画像について画
像表示サイズを選び、上記フレームメモリ２より画像表
示サイズに合わせてディスプレイメモリ３，４，５へ画
像データを転送するようにコントロールするものであ
る。

【００１４】次に本実施例における動作を説明する。図
２は、１人の被検者の診断に用いる画像が、Ｘ線ＣＴ画
像５１２マトリクス１６枚，血管造影画像１０２４マト
リクス４枚，ＤＲ装置での画像（以下ＤＲ画像と略記）
２０４８マトリクス１枚の合計２１画像から成り、これ
ら全てを一括表示するように画像表示制御器１３で選択
した場合の動作説明図である。まず、フレームメモリ２
へ入力した上記Ｘ線ＣＴ画像，血管造影画像，ＤＲ画像
の各画像データをコントローラ１２は画像情報に基づい
てフレームメモリ２上で、画像の種類毎にまとめること
により画像間の関連を対応付ける。そして、表示選択さ
れた全ての画像の画像サイズを各画像の画像情報により
確認し、できる限り画像表示サイズを保ってモニタ３台
へ表示できように、自動的に画像データをディスプレイ
メモリ３，４，５へ割り振って出力し、各ディスプレイ
メモリの内容を読み出してモニタへ表示する。

【００１５】図３は、ＤＲ画像２０４８マトリクス１２
枚を表示するように選択した場合の動作説明図である。
この場合、画像サイズ（２０４８マトリクス）で表示し
ようとするとモニタ台数が不足することが画像情報より
確認できる。この場合は画像表示制御器１３を操作せず
とも、コントローラ１２は選択された１２枚の画像を何
分の１に間引くと表示できるかを計算する。この場合、
縦横２分の１に間引くことにより高精細モニタ３台に全
１２枚の画像を表示できることを示している。画像表示
サイズは１０２４マトリクスとなるが、選択された画像
を全て表示し、高精細モニタ３台を全て使用して有効に
画像を表示できる。

【００１６】本発明では、画像表示サイズをより原画像
サイズに近づけて、可能な限り原画像サイズで表示し、
間引くことなく選択画像全てを表示するようになってい
る。また、画像表示サイズを原画像サイズに合わせるこ
とができる場合に、原画像そのままの画像サイズで表示
するが、高精細モニタに表示エリアの余裕があれば、拡
大処理を加えて高精細モニタを有効に使用することもで
きる。図４は、血管造影画像１０２４マトリクス３枚を
表示するように選択した場合の動作説明図である。この
場合、画像情報より画像サイズが１０２４マトリクスで
あることが確認できる。したがって、３枚の血管造影像
を表示する際に、画像表示サイズを画像サイズ１０２４
×１０２４にするか、拡大処理を加えて画像サイズ２０
４８×２０４８にするかを選択でき、画像表示制御器１
３によって拡大処理を選んだ場合には図４のように表示
されることを示している。このようにすることにより、
より大きく、高精細モニタを有効に使用することもでき
る。なお、本実施例では、高精細モニタは２０４８×２
０４８画素を表示できるものとして説明してきたが、そ
の他の表示画素数のものを使用しても支障は無い。

【００１７】また、図４において、拡大率を２倍とした
が、可変の倍率とすることもでき、観察者の希望等によ
り自由に選べるようにも設定できる。

【００１８】次に、図５を用いて本実施例での一般的な
表示方法を説明する。本実施例では、高精細モニタ３台
を用いて、２０４８マトリクス原画像を表示する場合
に、表示態様に応じて画像表示サイズをどのように組み
合わせるかを示している。最上段は、２０４８マトリク
ス画像を１〜３枚表示する場合を示し、高精細モニタ１
台毎に画像を１枚ずつ表示する。２段目は、表示画像数
が４〜６枚の場合を示し、３台のモニタのうちの１台の
モニタを４分割表示、つまり縦横２分の１に間引きをし
て表示する。そして残りの２台のモニタには２０４８マ
トリクスの原画像を１枚ずつ表示する。３段目は表示画
像数が７〜９枚の場合を示し、２台のモニタを４分割表
示し、残り１台のモニタには原画像を１枚表示する。４
段目は、表示画像数が１０〜１２枚の場合を示し、３台
のモニタ共に４分割表示する。５段目は、表示画像数が
１３〜１７枚の場合を示し、１台のモニタを９分割表
示、つまり縦横３分の１に間引きをして表示する。そし
て残りの２台のモニタには４分割表示する。以下、１８
枚以上の場合も同様に各モニタでの画像分割数を増やし
ながら画像表示を行なう。そして、この実施例のメリッ
トは診断上最も関心のある画像をでき得る限り原画像に
近い画像サイズで表示するようにすると最も大きくな
る。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、診断の際、選択された
被検者の画像に付加された画像情報の中にあるデータ、
つまり、どういう装置で撮影した、どういった画像で、
画像サイズがいくつの画像が何枚あるかということを利
用して、選択画像数に応じて画像表示サイズの切換えが
できるので、モニタに、より大きく、より高精細に一括
画像表示できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】モニタ３台の場合のディジタル画像表示装置の
説明図。

【図２】Ｘ線ＣＴ画５１２マトリクス１６枚，血管造影
画像１０２４マトリクス４枚，ＤＲ画像２０４８マトリ
クス１枚を表示するように選択した場合の動作説明図。

【図３】ディジタルラジオグラフィ装置画像２０４８マ
トリクス１２枚を表示するように選択した場合の動作説
明図。

【図４】血管造影画像１０２４マトリクス３枚を表示す
るように選択した場合の動作説明図。

【図５】本実施例での一般的な画像表示方法の説明図。

【符号の説明】

１ディジタル画像表示装置２フレームメモリ３ディスプレイメモリ４ディスプレイメモリ５ディスプレイメモリ１２コントローラ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被検者から得たディジタル画像データを蓄
える記憶装置と、前記蓄えられたディジタル画像データ
をアナログ化してビデオ信号に変換するディジタル・ア
ナログ変換装置と、前記ビデオ信号を画像として表示す
るテレビモニタと、前記記憶装置を制御する制御装置と
から成る医用ディジタル画像表示装置において、画像データ毎に付加させた画像情報により、画像の種
類，画像サイズ等を判別するとともに、表示要求された
画像データを表示する際、当該画像判別情報により間引
き表示，拡大表示，原寸大表示等の画像表示サイズの変
換を個々の表示要求画像に対して行ない、表示要求され
た画像全てを前記テレビモニタへ一括表示する表示制御
手段を備えたことを特徴とする医用ディジタル画像表示
装置。