JPH0669983U - Ｌｅｄ表示照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は発光ダイオードを使用した表示照明
装置に関し、発光ダイオードによる表示照明がどの方向
からも認識できるようにしたＬＥＤ表示照明装置を提供
することを目的とする。 【構成】 発光ダイオードを発光源とする表示照明装置
であって、表示させる文字または図形の形状に対応させ
て配列した発光ダイオード群と、前記発光ダイオード群
の前面に発光ダイオードよりの光を拡散して通過させる
前記表示させる文字または図形の形状に対応した表示板
と、を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は発光ダイオードを発光源とし、文字や図形を表示させるＬＥＤ表示照 明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

発光ダイオードの発光効率は非常に高く、また発光輝度も近年非常に高くなっ たことから、複数の発光ダイオードを使用して、文字や図形を表示させる表示照 明装置に利用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

表示照明装置に発光ダイオードを使用した場合は、表示装置の正面方向に対し ては非常に良く表示されるが、正面方向より少しずれた方向では輝度が低下して 表示されなくなる。

【０００４】 すなわち、発光ダイオード（ＬＥＤ）の発光量は、例えば図４（Ａ）に示すよ うに、正面方向を０度とすると、正面方向となす角θが１０度では光束量は半分 になり、２０度になると殆んど０となる。したがって、図４（Ｂ）に示すように 、ＬＥＤで表示照明した場合は、表示照明の正面方向に対して角度θが約１０度 以内の表示照明は可能であるが、角度が１０度以上に対しては光束量が減少して 表示することが出来なくなる。

【０００５】 本考案は、ＬＥＤによる表示照明がどの方向からも認識できるようにしたＬＥ Ｄ表示照明装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前述の課題を解決するために、本考案が採用した手段を説明する。 発光ダイオードを発光源とする表示照明装置であって、 表示させる文字または図形の形状に対応させて配列した発光ダイオード群と、 前記発光ダイオード群の前面に発光ダイオードよりの光を拡散して通過させる前 記表示させる文字または図形の形状に対応した表示板と、を備える。

【０００７】

【作用】

発光ダイオード群は複数の発光ダイオードを表示させる文字または図形の形状 に対応させて配列して発光させる。 前記表示させる文字または図形の形状に対応し、前記発光ダイオード群の前面 に設けられた表示板では、発光ダイオード群より発光した光を拡散して通過させ る。

【０００８】 以上のように、発光ダイオード群より発光した光は表示板において拡散して通 過させるようにしたので、表示板からは色々な方向に光が拡散して出射されるた め、文字や図形の表示照明がどの方向からでも認識することができる。

【０００９】

【実施例】

本考案の一実施例を図１〜図３を参照して説明する。図１は本考案の実施例の 構成図、図２は同実施例のＬＥＤ取付状態の具体例、図３は表示板での面発光原 理説明図である。

【００１０】 図１において、１はＬＥＤ、２は表示板、３は複数のＬＥＤ１を取付けるＬＥ Ｄ取付基板、４はＬＥＤ取付基板を移動させる基板移動棒、５はモータ、６はモ ータ５の回転運動を直線運動に変換して基板移動棒４を移動させる回転直線変換 器、７は表示板２およびモータを固定する固定金具である。

【００１１】 ＬＥＤ取付基板３へのＬＥＤ１の取付は、例えば表示照明させる図形が三角形 の場合ならば、図２に示すように、三角形の形状は対応させてＬＥＤ１を取付け る。 なお図２で示したＬＥＤ取付基板３は表示照明させる図形と同じ三角形とした が、四角形であってもよく、三角形状にＬＥＤが取付けられる形状であればどの ような形状でも良い。

【００１２】 また、ＬＥＤ取付基板３に取付けられたＬＥＤ１は、図示しない電源より電力 が供給されて発光する。 モータ５を回転させると基板移動棒４が移動し、ＬＥＤ取付基板３と表示板２ との間の距離が変化する。

【００１３】 表示板２の形状は表示照明させようとする文字または図形の形状にし、表示が 三角形であるならば、図２で説明したＬＥＤの配列形状と同じ三角形をしている 。 また、表示板２はＬＥＤ１よりの光を拡散して通過させる材料のものでできて いる。

【００１４】 図３は表示板をすりガラスで構成し、発光ダイオードで照射させたとき面発光 となる原理を説明したものである。 すりガラスの表面は、図３（Ａ）に示すように、ランダムな凹凸となっている ため、発光ダイオードよりの光は凹凸の面に対する入射角がランダムとなり、色 々な方向に屈折してガラス板内を通過して、再び他の面より放射される。すなわ ち、発光ダイオードよりの光はすりガラスによって拡散されて放射される。放射 される光の角度はランダムであるから、表示板よりの発光は面発光となる。

【００１５】 実験結果による一例では、発光ダイオードの光束量が、図４で示したように、 光束量５０％となる角度θが１０度のものを使用し、図３（Ｂ）で示すように、 ２０ｍｍ間隔で発光ダイオードを設置した場合、発光ダイオードと表示板との距 離ｌを８０ｍｍ以上にすると、表示板はほぼ均一な面発光となり、距離ｌが８０ ｍｍより少ない場合は表示板の明るさに濃淡がある面発光となる。

【００１６】 なお、実施例では表示板をすりガラスで構成した場合について説明したが、表 示板はすりガラス以外の光を拡散して通過させるものであればどのような物質で も良く、例えば光を拡散する半透明のアクリル板でも良い。 また、実施例では表示板とＬＥＤの距離を変化するのにＬＥＤを取付けたＬＥ Ｄ取付基板を移動するようにさせていたが、表示板を移動させるようにしても良 い。

【００１７】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案はこの実施例に限定され るものではなく、その考案の主旨に従った各種変形が可能である。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば次の効果が得られる。 発光ダイオード群より発光した光は表示板において拡散して通過させるよう にしたので、表示板からは色々な方向に光が拡散して出射されるため、文字や図 形の表示照明がどの方向からでも認識することができる。

【００１９】 発光ダイオードと表示板との距離を変化させるようにしたので、表示板の明 るさを均一にしたり濃淡を生じるようにしたりして変化させ表示照明効果を高め ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の説明図である。

【図２】同実施例のＬＥＤ取付状態の具体例である。

【図３】表示板での面発光原理説明図である。

【図４】ＬＥＤの照射角の説明図である。

【符号の説明】

１ 発光ダイオード（ＬＥＤ） ２ 表示板 ３ ＬＥＤ取付基板 ４ 基板移動棒 ５ モータ ６ 回転直線変換器 ７ 固定金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 発光ダイオードを発光源とする表示照明
   装置であって、 表示させる文字または図形の形状に対応させて配列した
   発光ダイオード群と、 前記発光ダイオード群の前面に発光ダイオードよりの光
   を拡散して通過させる前記表示させる文字または図形の
   形状に対応した表示板と、 を備えたことを特徴とするＬＥＤ表示照明装置。
2. 【請求項２】 前記発光ダイオード群と前記表示板との
   距離を変化させる距離変化手段を備えたことを特徴とす
   る請求項１記載のＬＥＤ表示照明装置。