JPH0668285B2 - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH0668285B2
JPH0668285B2 JP60124414A JP12441485A JPH0668285B2 JP H0668285 B2 JPH0668285 B2 JP H0668285B2 JP 60124414 A JP60124414 A JP 60124414A JP 12441485 A JP12441485 A JP 12441485A JP H0668285 B2 JPH0668285 B2 JP H0668285B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は互いに相対的に回転軸線の回りに回転する２個
の本体を支持する軸受装置であって、協働する軸受面を
もつ２つの軸線方向に離間した液体潤滑される動的軸受
を具え、各軸受の少なくとも１つの軸受面が螺旋状みぞ
の内側パターンと螺旋状みぞの外側パターンを形成され
ており、前記２つのパターンのみぞは反対方向に作用し
て、軸受装置が予定の回転方向に回転する間に協働する
軸受面間の潤滑剤に圧力を発生させるようになしてお
り、前記両本体は前記２つの内側パターンの間に位置す
る円筒形壁部分をもって成る軸受装置に関するものであ
る。
かかる軸受装置はドイツ特許公報DE3325985号に開示さ
れている。この既知の軸受装置は回転可能の中空スリー
ブを静止したシャフト上に軸支したモータユニットに使
われる。２個の液体潤滑される動的ラジアル軸受はお互
いに同じでありかつ対称的である。正確に作動するため
には、常に軸受面間に適量の潤滑剤が存在しなければな
らない。かかる構成は、もしこの既知の軸受装置に潤滑
剤の規則正しい外部供給が行われるならば、満足である
が、しかし規則的な再潤滑が行われずに軸受装置に一度
だけ例えばグリースを充填するのであれば、軸受は短時
間後には例えば漏れ又は蒸発に因って潤滑剤を失うこと
になり、そのため正しい作動はもはや不可能となる。
本発明の目的は、再潤滑処理を全く必要とせずに長期間
使用できる、本文冒頭に規定した形式の軸受装置を提供
することにある。
上記目的を達成するために本発明による軸受装置は、潤
滑剤溜めが前記両本体の円筒形壁部分の間のギャップに
よって形成され、前記溜めが螺旋状供給みぞの２つのパ
ターンを具え、前記供給みぞのパターンは少なくとも一
方の円筒形壁分部に形成されかつ作動中に軸受に向かっ
て潤滑剤を送り込むことを特徴とする。
軸受装置が予定方向に回転する間に、軸受装置の軸受中
の潤滑剤は魚骨形パターンのようにお互いに協働する内
側と外側のみぞパターンによって集中させられ、そのた
め潤滑剤中に発生した圧力が満足な動的液体潤滑を行
う。本発明による軸受装置においてはこのことは軸受装
置の溜め内に潤滑剤を追加供給して作動中この溜めから
潤滑剤を軸受に向かって送り込むことによって達成され
る。
本発明による軸受装置の利点は、供給みぞパターンをも
った溜めによって、漏れ又は蒸発の結果失われる潤滑剤
が補給され、そのため軸受装置が再潤滑処理をすること
なしに長期間作動できることにある。
本発明の好適実施例は、軸受のみぞの外側パターンが他
方のパターンによって生じる潤滑剤圧力より高い圧力を
潤滑剤に生ぜしめる点に特徴を有する。
この実施例の軸受は潤滑剤の損失を最少となすために非
対称形となす。これによってみぞ内の圧力はみぞの長
さ、幅又はピッチ角を適当な値にすることによって増大
させることができる。
有利な構造をもたらす好適実施例は、両本体が軸受の内
側パターンと溜めのパターンの間にみぞ無しの壁部分を
もつ点に特徴を有する。
この実施例は、軸線方向の公差にはあまり影響されな
い。即ち２個の本体のお互いに相対的な軸線方向の変位
が、軸受作用に悪影響を与えることなしに、若干許され
るという利点を有する。追加の利点は、あまり厳重な公
差を要求されないために製造コストが低くなるという点
にある。
他の実施例は、一方の本体が溜めに開口する潤滑剤供給
ダクトをもつ点に特徴を有する。
この実施例によれば、潤滑剤は、軸受装置全体が作られ
てしまうまで、与えられる必要がない。このことは軸受
装置製造方法を実質的に簡単化する。更にこの場合潤滑
剤の補給が簡単になる。
更に他の実施例は、一方の円筒形壁部分に溜めが円周凹
所をもち、前記凹所は回転軸線を取り囲み、かつ前記供
給ダクトに直接に連通している点に特徴を有する。
この実施例の利点は、充填中に供給ダクトを経て入る潤
滑剤は２個の円筒形壁部分間のスペースに大きな抵抗な
しに一様に分配されるので、溜めが迅速に充填され得る
点にある。追加の利点は溜めの容量が増す点にある。
以下、本発明を図示の実施例につき詳述する。
第１、２図に示す本発明の軸受装置は、軸受ハウジング
１を含む静止した本体と、水平に配置した円筒形シャフ
トを含む回転する本体とからなる。前記シャフトは回転
軸線２の回りに回転する。軸受ハウジング１は青銅から
作られ、例えばオーディオ及びビデオ機器に用いる型式
の、図示していない電気モータの部分となすことができ
る。シャフト３は鋼で作られ、２個の液体潤滑される動
的ラジアル軸受５、７によって軸受ハウジング１内に軸
支される。各軸受はグリース又はオイルとなすことがで
きる、図示していない潤滑剤を備える。
軸受ハウジング１はシャフト３の２個の円筒形軸受面11
に面する２個の円筒形軸受面９をもつ。軸受ハウジング
１の軸受面９には軸受５、７の位置に浅いみぞの２個の
内側と外側のパターン13と15が形成されている。本実施
例ではこれらのみぞは15μｍの深さをもつ。軸受５、７
においては、内側パターン13のみぞは外側パターン15の
みぞと反対向きになって、シャフト３が矢印Ａの方向に
回転するとき、各対をなす内側と外側のパターン13と15
が潤滑剤を反対方向に圧送し、この結果流体動力学的圧
力が軸受５、７中の潤滑剤に発生する。
この軸受装置は更に、２個の軸受５、７間に位置する潤
滑剤の溜め17をもつ。溜め17は軸受ハウジング１の円筒
形壁部分19とシャフト13の円筒形壁部分21の間のギャッ
プによって形成される。前記ギャップの高さ、即ち壁部
分19と21間の半径方向すき間は軸受５と７の位置での軸
受面９と11の間のすき間より大きく、例えば10倍であ
り、普通は50〜100μｍである。溜め17の容量を増すた
めに、円周凹所23を軸受ハウジングに形成することがで
き、この凹所に供給ダクト25が、溜めに充填するため
に、開口する。実験によれば、前記半径方向すき間が50
〜100μｍであるとき、もし供給みぞの深さが100乃至30
0μｍの間であれば、供給みぞのパターン27、29は最適
の効果を発揮する。
シャフト３の円筒形壁部分21は２個の供給みぞのパター
ン27と29を形成されており、前記供給みぞパターンはシ
ャフト３が矢印Ａの方向に回転するときに潤滑剤を軸受
５、７に向けて送り込む。
軸受５、７中の内側と外側のパターン13と15及び溜め17
中のパターン27、29は、外側パターン15により発生する
最大圧力がその中間にあるパターン13、27、29により発
生する圧力より大きくなるような寸法をお互いにもつ。
このように構成することによって、潤滑剤は軸受装置の
外に送り出されることがなくなる。
本発明による軸受装置をシャフト３が傾斜又は垂直位置
にある構造物に使用するならば、上方向の送り込み作用
を下方向の送り込み作用より強くなして、上方の軸受が
驚く程簡単な仕方で潤滑剤を一定供給されるように溜め
中に非対称形に供給みぞパターン27、29を作るのが好適
である。
ハウジングに対してシャフト３が若干の軸線方向すき間
をもつようになすために、この軸受装置は溜め17の両側
にみぞ無しの壁部分31をもつ。
本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、
一方の本体に軸受手段のすべてのみぞパターンを形成し
たり、又は異なる寸法の２個の軸受を使用することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の軸受装置の１実施例の縦断面図； 第２図は第１図の実施例と同様な断面図で、一方の本体
を省略して示した図である。 １……軸受ハウジング、２……回転軸線 ３……円筒形シャフト ５、７……液体潤滑される動的ラジアル軸受 ９……円筒形軸受面 13……浅いみぞの内側パターン 15……浅いみぞの外側パターン 17……潤滑剤の溜め 19、20……円筒形壁部分 23……円周凹所、25……供給ダクト 27、29……供給みぞのパターン 31……みぞ無しの壁部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】互いに相対的に回転軸線の回りに回転する
    ２個の本体を支持する軸受装置であって、協働する軸受
    面をもつ２つの軸線方向に離間した液体潤滑される動的
    軸受を具え、各軸受の少なくとも１つの軸受面が螺旋状
    みぞの内側パターンと螺旋状みぞの外側パターンを形成
    されており、前記２つのパターンのみぞは反対方向に作
    用して、軸受装置が予定の回転方向に回転する間に協働
    する軸受面間の潤滑剤に圧力を発生させるようになして
    おり、前記両本体は前記２つの内側パターンの間に位置
    する円筒形壁部分をもって成る軸受装置において、潤滑
    剤溜めが前記両本体の円筒形壁部分の間のギャップによ
    って形成され、前記溜めが螺旋状供給みぞの２つのパタ
    ーンを具え、前記供給みぞのパターンは少なくとも一方
    の円筒形壁分部に形成されかつ作動中に軸受に向かって
    潤滑剤を送り込むことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の軸受装置にお
    いて、軸受みぞの外側パターンは他方のパターンによっ
    て発生する潤滑剤中の圧力より高い圧力を潤滑剤に発生
    させることを特徴とする軸受装置。
  3. 【請求項３】特許請求の範囲第１項又は第２項記載の軸
    受装置において、前記本体は軸受の内側パターンと溜め
    のパターンの間に位置したみぞ無しの壁部分をもつこと
    を特徴とする軸受装置。
  4. 【請求項４】特許請求の範囲第１項乃至第３項の何れか
    １項に記載の軸受装置において、一方の本体が溜めに開
    口する潤滑剤供給ダクトをもつことを特徴とする軸受装
    置。
  5. 【請求項５】特許請求の範囲第４項記載の軸受装置にお
    いて、一方の壁部分に溜めが円周凹所をもち、前記凹所
    は回転軸線を取囲みかつ前記供給ダクトに直接に連通し
    ていることを特徴とする軸受装置。
JP60124414A 1984-06-13 1985-06-10 軸受装置 Expired - Lifetime JPH0668285B2 (ja)

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NL8401864A NL8401864A (nl) 1984-06-13 1984-06-13 Lagersysteem omvattende twee tegenover elkaar opgestelde hydrodynamische lagers.
NL8401864 1984-06-13

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JPS612914A JPS612914A (ja) 1986-01-08
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EP (1) EP0168082B1 (ja)
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AT (1) ATE42806T1 (ja)
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DE (2) DE3569963D1 (ja)
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