JPH0667948U - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置

Info

Publication number
JPH0667948U
JPH0667948U JP749793U JP749793U JPH0667948U JP H0667948 U JPH0667948 U JP H0667948U JP 749793 U JP749793 U JP 749793U JP 749793 U JP749793 U JP 749793U JP H0667948 U JPH0667948 U JP H0667948U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
side cover
damping force
viscous fluid
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP749793U
Other languages
English (en)
Inventor
政徳 神田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP749793U priority Critical patent/JPH0667948U/ja
Publication of JPH0667948U publication Critical patent/JPH0667948U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低周波から高周波に亙る幅広い周波数域の振
動を有効に低減させる。 【構成】 ハブ1と、ハブ1の外縁部を液密封止状態で
覆うサイドカバー3を圧縮ばね7によって連結する。サ
イドカバー3の内部に粘性流体を充填する。ハブ1とサ
イドカバー3の間に、両者1,3が設定角度以上相対回
動したときに粘性流体による減衰力発生する減衰力発生
機構23を設ける。動力伝達系の捩り共振時には、振動
周波数が低くハブ1とサイドカバー3の相対回動角度が
設定角度θ0以上になるため、減衰力発生機構23が粘
性流体による減衰力を発生する。常用域では、振動周波
数が高くハブ1とサイドカバー3の相対回動角度が設定
角度θ0に達しないため、減衰力発生機構23は減衰力
を発生しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車のエンジンと変速機の間の動力伝達部等に用いられる捩り振動 低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の動力伝達系に用いられる捩り振動低減装置は、エンジン側に結合され る入力部材と変速機側に結合される出力部材とを所定角度相対回動できるように に組み付けると共に、これら両者を圧縮ばねによって回動方向で弾性的に連結し 、エンジン側から変速機側に入力される捩り振動を圧縮ばねの吸振作用によって 低減させるようになっている。ところが、このように入力部材と出力部材とを圧 縮ばねによって連結すると、エンジンの回転数がアイドル回転数以下の所定値に 達したときに動力伝達系が共振する不具合を生じるため、粘性流体の減衰作用を 利用してこの共振を抑えるようにした捩り振動低減装置が案出されている。
【0003】 この装置は、入力部材としてのハブの軸方向両側に、このハブの外縁部を覆う ように出力部材としてのサイドカバーが液密封止下に組み付けられ、ハブとサイ ドカバーとが圧縮ばねによって回動方向で弾性的に連結されると共に、サイドカ バーの内部に粘性流体が充填され、ハブとサイドカバーの間の捩り方向の過大変 位を両者間の隙間で生じる粘性流体の減衰作用によって低減させるようになって いる。
【0004】 この類似技術は、例えば実開昭58−79156号公報等に示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、図4は、粘性流体による減衰機構を有する振動低減装置(同図中破線 )と、同機構を有しない振動低減装置(同図中実線)の振動レベル−周波数特性 を示すものである。この図からも明らかなように、粘性流体による減衰機構は設 定振動周波数(f0)以下の低周波の振動に対しては有効であるが、その周波数 (f0)を越える高周波の振動に対しては逆に振動特性を悪化させる性質がある 。
【0006】 したがって、上記従来の捩り振動低減装置の場合、動力伝達系の共振(周波数 f1)は有効に低減できるようになるものの、設定周波数(f0)を越える高周波 振動に対しては逆に低減しにくくなる不具合を生じる。
【0007】 そこで本考案は、低周波から高周波に亙る幅広い周波数域の振動を有効に低減 させることのできる捩り振動低減装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、ハブと、このハブの外縁 部を液密封止下に覆うサイドカバーとが圧縮ばねを介して回動方向で弾性的に連 結されると共に、前記サイドカバーの内部に粘性流体が充填された捩り振動低減 装置において、前記ハブとサイドカバーの間に、両者が設定角度以上相対回動し たときに粘性流体による減衰力を発生する減衰力発生機構を設けるようにした。
【0009】
【作用】
動力伝達系が共振する低周波振動域になると、ハブとサイドカバーの相対回動 角度が設定角度以上になり、減衰力発生機構が粘性流体による減衰力を発生する 。一方、振動周波数が高まってハブとサイドカバーの相対回動角度が設定角度よ りも小さくなると、減衰力発生機構は粘性流体による減衰力を発生しなくなる。
【0010】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】 図面において、1は、エンジンのクランクシャフト2に結合されるハブであり 、このハブ1には、その外縁部を液密封止下に覆うサイドカバー3が軸受30を 介して組み付けられ、さらに、このサイドカバー3がその両側壁を軸方向に貫通 する複数のボルト4によってトルクコンバータのコンバータハウジング5に結合 されている。
【0012】 ハブ1は、円周方向に沿う複数のばね受容窓6を有し、この各ばね受容窓6に 一対の圧縮ばね7,7が収容されている。このばね受容窓6の仕切部6aには、 サイドカバー3のボルト貫通部8を回避して径方向外方に延出するアーム9が延 設されており、このアーム9の先端には、径方向外方に略コ字状に開く窓10が 形成されている。また、アーム9の外周域には一対のリング板11,12が配置 されている。この各リング板11,12は内周側に延設された突片11a,12 aがスペーサ13を介して互いに結合されており、このスペーサ13が前記各ア ーム9の窓10内に収容されている。そして、各アーム9と突片11a,12a は、一端がボルト貫通部8のボス8aに支持された圧縮ばね14により周方向両 側を支持されていて、ハブ1とサイドカバー3が設定角度θ0以上相対回動する までアーム9の窓10とスペーサ13が当接しないようになっている。このため 両リング板11,12はハブ1とサイドカバー3が設定角度θ0以上相対回動し たところではじめてハブ1と一体に回動する。尚、図中15は、ハブ1の各ばね 受容窓6に臨む部位に円周方向に沿って形成されたストッパ溝である。
【0013】 一方、サイドカバー3は側壁を成す2枚の円盤状プレート3a,3bが外周端 部で互いに溶接され、さらに、両プレート3a,3bの内周縁部が複数のストッ パピン16によって軸方向に所定間隔をおいた状態で結合されている。ストッパ ピン16はサイドカバー3とハブ1が所定角度以上相対回動したときにハブ1の ストッパ溝15に当接して両者の相対回動を規制するようになっている。両プレ ート3a,3bは外周端部がシールリング17によって液密封止されると共に、 内周端部がハブ1の内周部にシール部材18を介して摺動可能に液密封止されて おり、その内部には、ハブ1とサイドカバー3の相対回動時に減衰力を発生する 粘性流体が充填されている。また、円盤状プレート3a,3bの内側面には、前 記各ばね受容窓6内の圧縮ばね7,7端部に当接するドライブピース19がリベ ット20によって取り付けられており、ハブ1とサイドカバー3が圧縮ばね7, 7を介して回動方向で弾性的に連結されている。さらにまた、サイドカバー3の ボルト貫通部8の径方向内方位置には、環状の基部21aと、この基部21aか ら径方向内方に突出する複数の突起21bとから成る遊動子21が内装されてい る。この遊動子21は、ハブ1とサイドカバー3に対して相対回動可能に組み付 けられると共に、各突起21bがばね受容窓6内の圧縮ばね7,7間に介装され て両ばね7,7を常時直列に作用させるようになっている。また、環状の基部2 1aの側面には、前記アーム9との干渉を回避するための複数の凹部21cがア ーム9の回動範囲に亙って形成されている。
【0014】 ここで、サイドカバー3の外周端部には、前記両リング板11,12の間に僅 かな隙間をもって挿入される環状ディスク22が溶接されていて、この両リング 板11,12と環状ディスク22の隙間、並びに、リング板11とプレート3a 、リング板12とプレート3bの各隙間で粘性流体による減衰力を発生するよう になっている。本考案の要部をなす減衰力発生機構23は、これらリング板11 ,12,環状ディスク22、及び、プレート3a,3bによって構成されている 。また、環状ディスク22の内周側には複数の切欠溝24が形成されていて、粘 性流体をこの切欠溝24から各隙間に常時円滑に供給できるようになっている。
【0015】 尚、図中25は、サイドカバー3の外周側側面に取り付けられたリングギヤで あり、エンジン始動時に図外のスタータモータのピニオンギヤがこのリングギヤ 25に噛合するようになっている。
【0016】 この捩り振動低減装置は以上のような構成であるため、エンジンの駆動トルク は、クランクシャフト2からハブ1、圧縮ばね7,7、サイドカバー3を順次介 してトルクコンバータのコンバータハウジング5に伝達される。
【0017】 そして、エンジンが常用回転域(アイドル回転数以上の回転域)にある場合に おける捩り振動はハブ1とサイドカバー3の間に介装した圧縮ばね7,7の吸振 作用によって低減される。このとき、捩り振動の周波数が高くハブ1とサイドカ バー3の相対回動角度が設定角度θ0に達しないため、リング板11,12はハ ブ1と一体に回動せず、減衰力発生機構23による減衰力は発生しない。
【0018】 また、エンジンの回転数がアイドル回転数以下になって動力伝達系(エンジン −捩り振動低減装置−トルクコンバータ系)の捩り振動の共振点を通過する際に は、捩り振動の振動周波数が低くなってハブ1とサイドカバー3の相対回動角度 が設定角度θ0以上となるため、このとき、図3に示すようにスペーサ13がア ーム8の窓10に当接してリング板11,12がハブ1と一体に回動し、減衰力 発生機構23が粘性流体による減衰力を発生する。この結果、動力伝達系の共振 は粘性流体による減衰力によって低減される。
【0019】 この捩り振動低減装置の場合、減衰力発生機構23による粘性流体の減衰力が 振動周波数の低いときにだけ作用し、振動周波数の高い常用域で作用しないよう になっているため、低周波から高周波に亙る広い周波数域で振動を有効に低減さ せることができる。特に、この実施例の捩り振動低減装置にあっては、減衰力発 生機構23をサイドカバー3のボルト貫通部8の径方向外方に配置し、捩り振動 の入力時にできる限り大きな減衰力が得られるようにしているため、動力伝達系 の捩り共振を確実に低減させることが可能である。
【0020】 尚、以上では本考案にかかる捩り振動低減装置を自動変速機を含むの動力伝達 系に用いた例について説明したが、手動変速機の動力伝達系に用いることも可能 である。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案は、ハブとサイドカバーの間に、両者が設定角度以上相対 回動したときに粘性流体による減衰力を発生する減衰力発生機構を設けるように したため、粘性流体が振動低減に悪影響を及ぼすような高周波振動域で粘性流体 による減衰力を発生しなくなり、その結果、低周波から高周波に亙る幅広い周波 数域で振動を有効に低減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、サイドカバー
の一部を破断した正面図。
【図2】同実施例を示す図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】同実施例を示すサイドカバーの一部を破断した
正面図。
【図4】粘性流体による減衰機構を有する装置と同機構
を有しない装置の振動レベル−周波数特性を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1…ハブ、 3…サイドカバー、 7…圧縮ばね、 23…減衰力発生機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブと、このハブの外縁部を液密封止下
    に覆うサイドカバーとが圧縮ばねを介して回動方向で弾
    性的に連結されると共に、前記サイドカバーの内部に粘
    性流体が充填された捩り振動低減装置において、前記ハ
    ブとサイドカバーの間に、両者が設定角度以上相対回動
    したときに粘性流体による減衰力を発生する減衰力発生
    機構を設けたことを特徴とする捩り振動低減装置。
JP749793U 1993-02-26 1993-02-26 捩り振動低減装置 Pending JPH0667948U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP749793U JPH0667948U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 捩り振動低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP749793U JPH0667948U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 捩り振動低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0667948U true JPH0667948U (ja) 1994-09-22

Family

ID=11667418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP749793U Pending JPH0667948U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 捩り振動低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667948U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3625089A1 (de) * 1985-08-07 1987-02-19 Olympia Ag Farbbandkassette fuer schreib- oder bueromaschinen aehnlicher bauart

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3625089A1 (de) * 1985-08-07 1987-02-19 Olympia Ag Farbbandkassette fuer schreib- oder bueromaschinen aehnlicher bauart

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1176339B1 (en) Torque fluctuation absorbing apparatus having structure for reducing misalignment of torque limiter during assembling thereof
JPS63312538A (ja) ねじり振動遮断装置
KR20020005602A (ko) 자동차 시동기
US6186898B1 (en) Elastic coupling device between two substantially aligned shafts
JPH03149435A (ja) 内燃エンジンのフライホイール
JPH05106687A (ja) 自動車用二重緩衝式フライホイール
JPH0577889B2 (ja)
JPH0667948U (ja) 捩り振動低減装置
JP6513512B2 (ja) 回転変動吸収ダンパ
JP2578916Y2 (ja) 自動変速機の動力伝達装置
CN114060461A (zh) 减振装置
JPH11182576A (ja) ストップピン及びダンパーディスク組立体
JPH0754922A (ja) フライホイール組立体
JPH0732247U (ja) 捩り振動低減装置
JPH08121187A (ja) 遠心振り子式吸振器
JP2000320614A (ja) 動力伝達装置
JPH0640338Y2 (ja) クラッチディスク
CN218670401U (zh) 振动阻尼装置
JPS63101537A (ja) 捩り振動減衰装置
CN113811702B (zh) 减震器装置
JP3056647B2 (ja) 捩り振動低減装置
JPH0567822U (ja) 捩りダンパ
JPH05288239A (ja) 自動変速機の動力伝達装置
JPH0665645U (ja) 捩り振動低減装置
JP2818157B2 (ja) ダンパー装置