JPH0667848U - エアクリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エア中のダストを２段階で分離するツーステ
ージタイプのエアクリーナにおいて、第１段階の濾過手
段として簡易な構造の分離排出手段を取付け、小型化を
たらすエアークリーナを提供する。 【構成】 流入管２３の入口端に、矩形の平板をＶ字形
に折り曲げたダスト分離板２５を、その底部２５ｂが入
口端開口の中央に位置するように固着したものである。
流入管２３から流入するエアは、まずダスト分離板２５
に衝突し、粗大ダストを分離する。分離されたダスト
は、重力により下降し、流入管２３外へ排出される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願は、たとえば内燃機関に吸入されるエアを濾過するために用いられるエア クリーナ、特にツーステージタイプのエアクリーナに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ツーステージタイプのエアクリーナは、エア中のダストを２段階で分離するタ イプのものであり、第１段階で粗大ダストを分離し、第２段階で残りの比較的細 いダストを分離するものである。

【０００３】 従来から周知の、ツーステージタイプのエアクリーナは、サイクロン分離部と 濾紙分離部とを一体化したものである。その例を示すと、図５のように、サイク ロン分離部１の下流側に濾紙分離部２を設けた構造のものである。

【０００４】 サイクロン分離部１は、入出口管３、４を備えたケース５内に図６のような旋 回羽根６を設けるとともにケース５の底壁にダスト排出弁７を形成させて成る。

【０００５】 濾紙分離部２は、同じく入出口管８、９を有するケース１０内に、ひだ折り濾 紙で成る濾過体１１を設けたものであり、入口管８がサイクロン分離部１の出口 管４に接続される。

【０００６】 エアは、サイクロン分離部１の入口管３から流入し、旋回羽根６により、旋回 させられ、遠心力により、含まれる粗大ダストを外周に向け分離する。さらに、 エア中の残りのダストは、濾過体１１を流通する間に濾過される。

【０００７】 サイクロン分離部１で分離されたダストは、ダスト排出弁７により、外部に排 出される。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

従来の上記エアクリーナは、旋回流をエアに付与するため、旋回羽根６の狭い 流路にエアを流通させるので、流通抵抗が高くなるという欠点がある。また、サ イクロン分離部１を連結するとともに旋回流の旋回数を多くする必要があるため に、エアクリーナの全長が長くなり、大型化し、かつ部品数も増加するという欠 点もある。

【０００９】 本考案は、このような欠点を解消させたツーステージタイプのエアクリーナを 提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

ケーシング内に濾過体が配設され流入出管が設けられたエアクリーナにおいて 、流入管の開放端に矩形の平板をＶ字形にしたダスト分離板を鉛直方向に向け固 着した構成としたものである。

【００１１】

【作用】

エア中のダストは、ダスト分離板により衝突分離されるとともに自動的にエア クリーナ外に排出される。

【００１２】

【実施例】

図１、図２は本考案の実施例を示すツーステージタイプのエアクリーナ２０で あり、ケーシング２１内に濾過体２２が配設されている。ケーシング２１には、 流入出管２３、２４が設けられ、流入管２３には、ダスト分離板２５が形成され る。

【００１３】 ダスト分離板２５は、図３のように、矩形の平板２５ａをＶ字形に折り曲げた 形状のものであり、その長さは、流入管２３の外径より、大きな値を有する。

【００１４】 ダスト分離板２５は、流入管２３の開放端のほぼ中央部に、鉛直方向に配置さ れ、Ｖ字形状の底部２５ｂが前記開放端周縁に固着される。ダスト分離板２５の 上下端は、流入管２３の開放端の外側へ伸びている。ダスト分離板２５の長さは 、流入管２３の外径と同値かそれ以上の値が必要である。

【００１５】 図４は、他の実施例を示すものであり、エアクリーナの流入管２３の先端部が 、下端が上端より短小になった開放端に、上記のダスト分離板２５を固着した構 造のものであ。

【００１６】 図１において、ダストを含むエアは、流入管２３から流入し、濾過体２２を流 通し、流出管２４から流出する。この間、エア中の粗大ダストは、ダスト分離板 ２５に衝突して衝突分離され、残りのダストが瀘過体２２により分離濾過される 。

【００１７】 ダスト分離板２５に衝突したダストは、下方に向け下降し、排出される。図３ のものの場合には、流入するエアにより、ダスト分離板２５に衝突分離されたダ ストが、速やかに流し出される。

【００１８】 なお、ダスト分離板２５を流入管２３に設けることにより、流通抵抗は、増加 するが、流入管２３の径を大きくすれば極端な抵抗増加を防止することができる 。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように本考案のエアクリーナは、単純構造のダスト分離板を流入管へ取 付けるだけで、粗大ダストを分離排出させることができる。また、サイクロン分 離部のようなものを有していないので、流通抵抗が極端に増加せす、大型化しな い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の断面図。

【図２】図１の流入管の側面図。

【図３（ａ）】ダスト分離板の斜視図。

【図３（ｂ）】ダスト分離板の正面図。

【図４】他の実施例の一部を示す断面図。

【図５】従来のエアクリーナの断面図。

【図６】旋回羽根の正面図

【符号の説明】

２３ 流入管 ２５ ダスト分離板 ２５ｂ 底部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング内に濾過体が配設され、流入
   出管が設けられたエアクリーナにおいて、流入管の開放
   端に, 矩形の平板をＶ字形にしたダスト分離板を鉛直方
   向に向け固着した構成を特徴とするエアクリーナ。