JPH066687B2 - 活性エネルギー線硬化性印刷インキの製造方法 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性印刷インキの製造方法

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JPH066687B2
JPH066687B2 JP61229777A JP22977786A JPH066687B2 JP H066687 B2 JPH066687 B2 JP H066687B2 JP 61229777 A JP61229777 A JP 61229777A JP 22977786 A JP22977786 A JP 22977786A JP H066687 B2 JPH066687 B2 JP H066687B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) 本発明は活性エネルギー線硬化性印刷インキおよびその
製造方法に関するものであり、詳しくは紫外線もしくは
電子線等の照射により硬化し、しかも、印刷適性に優れ
た活性エネルギー線硬化性印刷インキに関するものであ
る。
(従来の技術) 近年、活性エネルギー線による硬化性印刷インキの研究
はさかんにおこなわれており、実用化が進められてい
る。これらはラジカル重合性二重結合を有する化合物
(モノマーおよびプレポリマー)と、必要に応じてラジ
カル重合開始剤、顔料等からなっており、プレポリマー
としてはアルキッドアクリレート,ポリエステルアクリ
レート,エポキシアクリレート,ウレタン変性アクリレ
ート等が、またモノマーとしては、ビスフェノールAア
ルキレンオキサイド付加体ジアクリレート,ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート,トリメチロールプロパン
トリアクリレート,テトラメチロールメタンテトラアク
リレート,ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト,アルキルフェノールアルキレンオキサイド付加体モ
ノアクリレート等が用いられていた。
しかし、これらのインキはオフセットインキなどの印刷
インキに使用した場合、油性インキ(酸化重合型イン
キ)に比べ、乳化時の乳化流動が悪く、またインキ粘度
も低く、印刷時の汚れ、網点再現性の劣化が生じやすい
傾向にあった。また、油性インキは上記問題点を解決す
るため、一般にゲル化剤と称し金属石鹸、アルミニウム
アルコラートを油性ビヒクル(酸化重合型)に0.1〜
5重量%添加し、15〜250℃で反応させていた。し
かし、これらを活性エネルギー線硬化性印刷インキに使
用し、120℃以上で反応させた場合、一般に熱重合し
易い。また120℃以下で反応させても効果が少ない。
従って、活性エネルギー線硬化性印刷インキにおいては
乳化流動性、インキ粘度において必ずしも満足していな
いのが実情であった。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 本発明は、これらの欠点を改良すべく鋭意研究の結果、
上記問題点を解決すべく、活性エネルギー線硬化性印刷
インキおよびその製造方法を発明するに至った。
すなわち、本発明は、アルキッド樹脂およびエポンエス
テル樹脂から選ばれる常温固体の非ラジカル反応性樹脂
をモノマーに溶解した混合物に対して金属石鹸またはア
ルミニウムアルコラートを0.1〜5重量%添加し、8
0〜120℃に加熱した後、有機チタネートまたは有機
ジルコネートをインキ全量に対して0.1〜3重量%添
加し、必要に応じてモノマーまたはラジカル重合開始剤
を添加することを特徴とする活性エネルギー線硬化性印
刷インキの製造方法に関する。
本発明において、金属石鹸とは非アルカリ金属の長鎖脂
肪酸塩であり、金属としてはアルミニウム,カルシウ
ム,マグネシウム,バリウム,リチウム,亜鉛等がある
が、アルミニウムが用いられる場合が多い。例えば、金
属石鹸としては、アルミニウム(モノ,ジ,またはト
リ)オクテート,アルミニウム(モノ,ジ,またはト
リ)ステアレート,カルシウムジオクテート,カルシウ
ムジステアレート,鉛ステアレート,亜鉛ジステアレー
ト,マグネシウムジステアレート,バリウムステアレー
ト,リチウムステアレート,下記(1)に示すアルミニ
ウムオキサイドオクテート、下記(2)に示すアルミニ
ウムオキサイドステアレート等がある。
アルミニウムアルコラートとしては、(イ)エチルアセ
トアセテートアルミニウムジイソプロピレート,(ロ)
モノブトキシアルミニウムジイソプロピレート,(ハ)
オイレルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレ
ート,(ニ)環状アルミニウムオキサイドイソプロピレ
ート,(ホ)アルミニウムトリスアセチルアセトネー
ト,(ヘ)アルミニウム−モノ−アセチルアセトネート
ビス(エチルアセトアセトネート)イソプロパノール,
(ト)アルミニウムジブトキシサイドモノエチルアセト
アセテート,(チ)アルミニウムジイソプロポキサイド
モノエチルアセテート等がある。
本発明の常温固体の非ラジカル反応性アルキッド樹脂
は、ポリオールと一塩基酸を180〜260℃で反応さ
せ、次に多価カルボン酸で架橋反応させることによって
得られるものである。
ポリオール化合物としては、2個以上のヒドロキシル基
を有する化合物であり、例えば、エチレングリコール,
ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,ポリ
エチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピ
レングリコール,トリプロピレングリコール,ポリプロ
ピレングリコール,ブチレングリコール,ペンチルグリ
コール,ネオペンチルグリコール,ヘキサンジオール,
グリセリン,ジグリセリン,トリメチロールプロパン,
ジトリメチロールプロパン,トリメチロールエタン,ジ
トリメチロールエタン,テトラメチロールメタン,ジペ
ンタエリスリトール,ポリシクロペンタジエンジアリル
アルコールコポリマー,スピログリコール,ビスフェノ
ールAエチレンオキサイド付加体,ビスフェノールAプ
ロピレンオキサイド付加体,ビスフェノールFエチレン
オキサイド付加体,ビスフェノールFプロピレンオキサ
イド付加体(アルキレンオキサイドの付加モル数はビス
フェノールの水酸基1個に対し、通常1〜2モルであ
る。)、水添加ビスフェノールA,水添加ビスフェノー
ルF等である。
ラジカル重合性二重結合を有しない一価カルボン酸とし
ては、ギ酸,酢酸,プロピオン酸,酪酸,バレリアン
酸,トリメチル酢酸,カプロン酸,n−ヘプタン酸,カ
プリル酸,ペラルゴン酸,メトキシ酢酸,ヤシ油脂肪
酸,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸,リノー
ル酸,リノレン酸等の脂肪族カルボン酸,安息香酸,ア
ルキル安息香酸,アルキルアミノ安息香酸,フェニル酢
酸,ハロゲン化安息香酸,アニス酸,ベンゾイル安息香
酸,ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸,ロジン,水添加
ロジン等がある。さらには前述の二価カルボン酸と、一
価アルコールまたは一個のアルコール性水酸基を残した
エステル化物と、のエステル化物がある。
なお、一価アルコールとしては、メチルアルコール,エ
チルアルコール,プロピルアルコール,アリルアルコー
ル,ブチルアルコール,アミルアルコール,ヘキシルア
ルコール,オクチルアルコール,カプリルアルコール,
デシルアルコール,ラウリルアルコール,ミリスチルア
ルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコール等
の脂肪族アルコール,ベンジルアルコール,フェノー
ル,アルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加
物、等の芳香族アルコール,シクロヘキサノール,ロジ
ンアルコール,水添加ロジンアルコール等が挙げられ
る。また、1個のアルコール性水酸基を残したエステル
化物とは先に記載された一価カルボン酸とのエステル化
物である。
また、多価カルボン酸、すなわち2個以上のカルボキシ
ル基を有する有機化合物とはシュウ酸,マロン酸,コハ
ク酸,アルキルコハク酸,グルタル酸,マレイン酸また
はそれらの酸無水物,フマル酸,アジピン酸,ピメリン
酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸,OSK−
DASL−12,OSK−DASL−20,OSK−D
ASB−12,OSK−DASB−20,OSK−DA
UL−20,OSK−DAUB−20(OSKシリーズ
は岡村製油(株)長鎖二塩基酸)、アマニ油脂肪酸や桐
油脂肪酸等のダイマー酸などの脂肪酸ジカルボン酸,o
−フタル酸,不添加o−フタル酸,ハイミック酸,メチ
ルハイミック酸,ジフェン酸,トリメリット酸,ピロメ
リット酸,ナフタリン酸,ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸およびそれらの酸無水物,イソフタル酸,テレフタ
ル酸,ヘミメリト酸,トリメシン酸,プレニト酸,メロ
ファン酸,ベンゼンペンタカルボン酸,ベンゼンヘキサ
カルボン酸,ホモフタル酸,o.m.pフェニレン二酢
酸,o−フェニレン酢酸−β−プロピオン酸等の芳香族
多価カルボン酸,ロジンのダイマー酸等が挙げられる。
本発明の常温固体の非ラジカル反応性エポンエステル樹
脂は、エポキシ化合物と一塩基酸をアミン系触媒の存在
下に180〜260℃で反応させて得られるものであ
る。一塩基酸としては、炭素数6以上の脂肪酸が好まし
い。
エポキシ化合物とは1分子中に1個以上のエポキシ基を
有するグリシジルエーテル型エポキシ樹脂,グリシジル
エステル型エポキシ樹脂,グリシジルアミン型エポキシ
樹脂,線状脂肪族エポキシ樹脂,脂環族エポキシ樹脂等
である。
グリシジルエーテル型エポキシ樹脂としては、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル,ビスフェノールAジ−
βメチルグリシジルエーテル,ビスフェノールFジグリ
シジルエーテル,ビスフェノールSジグリシジルエーテ
ルおよびれらを水添加したグリシジルエーテル,さらに
前記グリシジルエーテル化合物のε−カプロラクトン化
合物,ビスフェノールA,SまたはFのアルキレンオキ
サイド付加物のグリシジルエーテル,(アルキル)フェ
ノールノボラックグリシジルエーテル,ポリアルキレン
のグリコールポリグリシジルエーテル,エポキシウレタ
ン樹脂等がある。また、グリシジルエステル型エポキシ
樹脂として、フタル酸,アジピン酸,ダイマー酸のよう
な二塩基酸ジグリシジルエステル,トリメリット酸のよ
うな三塩基酸トリグリシジルエステルがある。また、グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂としてはトリグリシジル
イソシアネート等がある。また、線状脂肪族エポキシ樹
脂としてはエポキシ化ポリブタジエン,エポキシ化大豆
油,エポキシ化アマニ油等があり、脂環族エポキシとし
ては3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3,4エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート,ビス(3,4エ
ポキシ,シクロヘキシル)等を挙げることができる。
本発明におけるモノマーとしては、メチル(メタ)アク
リレート,エチル(メタ)アクリレート,プロピル(メ
タ)アクリレート,アリル(メタ)アクリレート,ブチ
ル(メタ)アクリレート,アミル(メタ)アクリレー
ト,ヘキシル(メタ)アクリレート,オクチル(メタ)
アクリレート,カプリル(メタ)アクリレート,デシル
(メタ)アクリレート,ラウリル(メタ)アクリレー
ト,ミリスチル(メタ)アクリレート,セチル(メタ)
アクリレート,ステアリル(メタ)アクリレート,ベン
ジル(メタ)アクリレート,アルキルフェノールのアル
キレンオイサイド付加物の(メタ)アクリレート,シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート等の1官能モノマーが
挙げられる。さらに2官能以上のモノマーとしてエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート,ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート,トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート,ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート,プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート,ジプロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート,トリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート,トリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート,ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト,ペンチルグリコール(メタ)アクリレート,ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート,ヒドロキシ
ピパリルヒドロキシピバレートジ(メタ)アクリレー
ト,ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート,(ジ)
グリセリントリ(メタ)アクリレート,ジグリセリンア
ルキレンオキサイドテトラ(メタ)アクリレート,トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート,トリメ
チロールプロパンアルキレンオキサイドトリ(メタ)ア
クリレート,ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)
アクリレート,ジトリメチロールプロパンアルキレンオ
キサイドテトラ(メタ)アクリレート,トリメチロール
エタントリ(メタ)アクリレート,ジトリメチロールエ
タントリ(メタ)アクリレート,トリメチロールエタン
アルキレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート,ジト
リメチロールエタンアルキレンオキサイドテトロ(メ
タ)アクリレート,テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート,ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート,ビスフェノールAアルキレンオキサ
イドジ(メタ)アクリレート,ビスフェノールFアルキ
レンオキサイドジ(メタ)アクリレート,ジヒドロキシ
ベンゼンアルキレンオキサイドジ(メタ)アクリレー
ト,トリヒドロキシベンゼンアルキレンオキサイドジ
(メタ)アクリレート,水添加ビスフェノールAジ(メ
タ)アクリレート,水添加ビスフェノールFジ(メタ)
アクリレート,水添加ビスフェノールAアルキレンオキ
サイド付加体ジ(メタ)アクリレート,水添加ビスフェ
ノールFアルキレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。さらにその他にラクトン付加体
のモノマーが挙げられる。すなわち、ポリエチレングリ
コールポリラクトネートジ(メタ)アクリレート,ポリ
プロピレングリコールポリラクトネートジ(メタ)アク
リレート,アルキレングリコールポリラクトネートジ
(メタ)アクリレート,グリセリンポリラクトネートト
リ(メタ)アクリレート,ジグリセリンポリラクトネー
トテトラ(メタ)アクリレート,トリメチロールプロパ
ンポリラクトネートトリ(メタ)アクリレート,ジトリ
メチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート,ペン
タエリスリトールポリラクトネートテトラ(メタ)アク
リレート,ジペンタエリスリトールポリラクトネートヘ
キサアクリレート等の各ポリオールラクトネートポリア
クリレートである。なお、上記モノマーのラクトンはγ
−ブチロラクトン8−バレロラクトン,ε−カプロラク
トン等のエステルの官能基−CO−O−を環内に含む化
合物である。
有機チタネートとは、アルコキシタイプ,アシレートタ
イプなどであり、例えばテトライソプロピルチタネー
ト,テトラn−ブチルチタネート,テトラオクチルチタ
ネート,チタンアセチルアセトネート,チタンオクチレ
ングリコレート,チタンラクテート,チタンラクテート
エチルエステル等である。
有機ジルコネートとは、ジルコニウム−テトラブトキシ
ド,ジルコニウムアセチルアセトン,ジルコニウムアセ
ト酢酸エチル,アセチルアセトンジルコニウムブトキシ
ド,アセト酢酸エチルジルコニウムブトキシド等であ
る。
金属石鹸又はアルミニウムアルコラートと非ラジカル反
応性樹脂とモノマーとの混合物の反応は80〜120℃
空気吹き込みの下で1〜2時間行う。非ラジカル反応性
樹脂とモノマーとの混合物100重量%に対し金属石鹸
又はアルミニウムアルコラート0.1重量%から5重量
%、好ましくは0.5重量%から3重量%が良い。また
添加の前にはメチルエチルケトン,トルエン等の溶媒に
溶解して添加した方が望ましい。
本発明の印刷インキの使用において、活性エネルギー線
が紫外線である場合には、光増感剤、すなわちラジカル
重合開始剤(ラジカル重合促進剤も)を添加する必要が
あり、ベンゾイン,ベンゾインメチルエーテル,ベンゾ
インエチルエーテル,ベンゾインイソプロピルエーテ
ル,α−アクリルベンゾイン等のベンゾイン系増感剤,
ベンゾフェノン,p−メチルベンゾフェノン,p−クロ
ロベンゾフェノン,テトラクロロベンゾフェノン,o−
ベンゾイル安息香酸メチル,アセトフェノン等のアリー
ルケトン系増感剤,4,4−ビスジエチルアミノベンゾ
フェノン,p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル,p
−ジメチルアミノアセトフェノン等のジアルキルアミノ
アリールケトン系増感剤,チオキサントン,キサントン
およびそのハロゲン置換体等の多環カルボニル系増感剤
が挙げられ、これらの単独もしくは適宜組み合せにより
用いることもできる。これらの光増感剤は組成物中に1
〜30重量%の範囲で用いることができるが、好ましく
は0〜15重量%の範囲であることが望ましい。
印刷インキに有機チタネート,有機ジルコネートを分散
する方法はインキ作成時、常温または加熱して3本ロー
ル、ボールミル等の常法の分散方法で行う。添加量は前
記インキ約100重量%に対し有機チタネート,有機ジ
ルコニウム0.1重量%(好ましくは0.5重量%)〜
3重量%が望ましい。0.1重量%より少ない場合は効
果が弱く、また3重量%より多い場合は印刷インキの貯
蔵安定性を劣化させる。
以下製造例、実施例をもって本発明を説明する。例中
「部」とは重量部を示す。
〔プレポリマー製造例〕
製造例1 ペンタエリスリトール272部、ヤシ油脂肪酸286
部、o−ベンゾイル安息香酸915部、無水メチルハイ
ミック酸267部、キシロール75部を攪拌機付4っ口
フラスコに仕込み、窒素ガス気流下で、200℃で反応
させ、約10時間で酸価4.5以下になったので、脱溶
媒後、100℃まで冷却し、空気気流下でハイドロキノ
ン1部、トリメチロールプロパントリアクリレート70
0部を入れて約30分攪拌し、溶解させる。これをプレ
ポリマーaとする。
製造例2 エピコート1004(油化シェルエポキシ(株)製エポ
キシ樹脂)1600部、オレイン酸840部;ステベラ
イト(理化ハーキュレス(株)製水添加ロジン)660
部、トリエチレンジアミン3部、キシロール150部を
攪拌機付4っ口フラスコに仕込み、窒素気流下150
℃、1時間反応させ、その後徐々に昇温し、260℃で
8時間反応させ、酸価が5になったので、脱溶媒し、そ
の後100℃に冷却し、空気を吹き込みながらハイドロ
キノン5部、ABPE−4(ビスフェノールA4モルエ
チレンオキサイド付加体のジアクリレート)2000部
を仕込み、1時間で溶解させた。これをプレポリマーb
とする。
実施例 製造例で得られたプレポリマーを攪拌機付4ツ口フラス
コに入れ、空気吹き込みで100℃で下記表−1に記載
した金属石鹸またはアルミニウムアルコラートを、その
2倍重量部のメチルエチルケトンの溶解液として滴下投
入し、投入後、120℃で2時間反応させ、脱溶媒後、
汲み出した。
金属石鹸イ:カルシウムジステアレート 金属石鹸ロ:アルミニウムオキサイドオクテート アルミニウムアルコラートハ: エチルアセテートアルミニウムジイソプロピレート アルミニウムアルコラートニ: オレイルアセトアセテートアルミニウムジイソ プロピレート アルミニウムアルコラートホ: アルミニウムトリスアセチルアセトネート 〔有機チタネート、有機ジルコネートの添加〕 表−2に示すプレポリマー、モノマー、ラジカル重合開
始剤、ハイドロキノンおよび顔料を混合した後、3本ロ
ール上で有機チタネートまたは有機ジルコネートを常温
で添加し、直ちに練肉し、分散させた。
有機チタネートα:テトライソプロピルチタネート 有機チタネートβ:チタンアセチルアセトネート 有機ジルコネートγ:ジルコニウムテトラブトキシド 有機ジルコネートδ:アセチルアセトンジルコニウム ブトキシド モノマーTMPTA:トリメチロールプロパントリアク リレート モノマーABPE-4:ビスフェノールA(4モル)エチ レンオキサイド付加体ジアクリレート ラジカル開始剤:4,4−ビス(ジエチルアミノ) ゾフェノン/ベンゾフェノン=2/5 顔料:ファイネスレッドF2B:東洋インキ製造 (株)紅顔料 表−2に示す比較例1〜4、実施例5〜11の各サンプ
ルについて、タック値、乳化前後のフロー値、Δフロー
値、インキ粘度を測定し、表−3に示した。
タック値:インコメーターで水温30℃、室温25℃、
400rpmの速度で測定した。
乳化:インキを小缶に約20gとり、乳化水(Max液
(兆司印刷有限会社製湿し水の商標名)0.5%の添加
水)を飽和状態で混入しホモミキサーで1000rpmで約2
分間回転させて乳化させた。
フロー値:平行板粘度計で60秒後のインキの円形の広
がりを半径の長さで表した(測定温度25℃)。
粘度:コーンプレート粘度計で25℃で測定した。
表−2に示すインキ組成の比較例1〜3および実施例1
〜5のサンプルをKORDハイデンベルグで印刷し、印
刷時の非画線部への汚れ、網点再現性を測定し、表−4
に示した。
網点再現性:ベタと50%の網点がある印刷物で印刷が
定常状態になったところでベタ濃度を濃度値1.2に
(反射濃度計で測定する)に合わせ印刷部の50%網点
の濃度値を測定し、ベタ濃度との比率を表したもので5
0%の数値に近いものが良好となる。
「発明の効果」 本発明の活性エネルギー線硬化性印刷インキは従来知ら
れている印刷インキに比べ、乳化後の流動性が良く、ま
た乳化前後のインキ粘度も高く、さらに印刷効果も良い
という効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルキッド樹脂およびエポンエステル樹脂
    から選ばれる常温固体の非ラジカル反応性樹脂をモノマ
    ーに溶解した混合物に対して金属石鹸またはアルミニウ
    ムアルコラートを0.1〜5重量%添加し、80〜12
    0℃に加熱した後、有機チタネートまたは有機ジルコネ
    ートをインキ全量に対して0.1〜3重量%添加し、必
    要に応じてモノマーまたはラジカル重合開始剤を添加す
    ることを特徴とする活性エネルギー線硬化性印刷インキ
    の製造方法。
JP61229777A 1986-09-30 1986-09-30 活性エネルギー線硬化性印刷インキの製造方法 Expired - Lifetime JPH066687B2 (ja)

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