JPH0665869A - 革の染色方法 - Google Patents

革の染色方法

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JPH0665869A
JPH0665869A JP5123756A JP12375693A JPH0665869A JP H0665869 A JPH0665869 A JP H0665869A JP 5123756 A JP5123756 A JP 5123756A JP 12375693 A JP12375693 A JP 12375693A JP H0665869 A JPH0665869 A JP H0665869A
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JP5123756A
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Campbell Thomas Page
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Ernst Tempel
テンペル エルンスト
Alois Puentener
ピュンテナー アロイス
Roberto Galli
ガリィ ロバート
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P3/00Special processes of dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the material treated
    • D06P3/02Material containing basic nitrogen
    • D06P3/04Material containing basic nitrogen containing amide groups
    • D06P3/32Material containing basic nitrogen containing amide groups leather skins
    • D06P3/3206Material containing basic nitrogen containing amide groups leather skins using acid dyes
    • D06P3/3226Material containing basic nitrogen containing amide groups leather skins using acid dyes dis-polyazo

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 アニオン染料を用いて革を染色する方法にお
いて、少なくとも2個のスルホ基を含有するポリアゾ染
料を含有し、かつ該染料の重量を基準にして1.5重量
%より少ないアルカリ金属ハロゲン化物を含む水溶液を
用いて革を染色することを特徴とする方法。 【効果】 多量のアルカリ金属ハロゲン化物を含有して
いる染浴を使用した場合に比較して、染料の吸尽性が高
いので特定の色濃度を得るために必要な染料の量が少な
く、高濃度のアルカリ金属ハロゲン化物を含有している
染浴を使用して得られる染色革と同じ色相ならびに同じ
堅牢性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アニオン染料を用いて革を染色
する方法およびその方法によって染色された革に関す
る。アニオン染料を用いて革を染色する方法は当技術分
野ですでに公知であり、そして実用に供されて大きな成
功をも収めている。この染料は通常固体または液体調合
物の形態で使用されており、これにはその染料調合物を
特定の染色力に調整するために使用された、あるいは染
料合成中に生成されたアルカリ金属ハロゲン化物を高濃
度または低濃度で含んでいる。したがって、染浴もアル
カリ金属ハロゲン化物を含有している。
【0002】誠に驚くべきことながら、今回本発明によ
って、特定のアニオン染料を用いて革を染色する場合、
染浴がアルカリ金属ハロゲン化物をまったく、またはほ
とんど含有していない時には、染料の吸尽が実質的に増
進されることが見いだされた。したがって、本発明はア
ニオン染料を用いて革を染色する方法において、少なく
とも2個のスルホ基を含有するポリアゾ染料を含有し、
かつ該染料の重量を基準にして1.5重量%より少ない
アルカリ金属ハロゲン化物を含む水溶液を用いて革を染
色することを特徴とする方法を提供する。
【0003】本発明の方法の1つの好ましい実施態様
は、下記式の染料を含有する水溶液を用いて革を染色す
ることである。
【化6】 (式中、 Aは芳香族ジアゾ成分の残基、 Bはカップリング成分の残基、 XはOHまたはNH2 、 YはNH、OまたはSO2NH 、 nは1または2、そしてmは0、1または2である)。
【0004】本発明の方法の特に好ましい実施態様は、
下記式の染料を含有する水溶液を用いて革を染色するこ
とである。
【化7】 (式中、 Aは芳香族ジアゾ成分の残基、 Bはカップリング成分の残基、 XはOHまたはNH2 、 nは1または2、そしてmは0、1または2である)。
【0005】ジアゾ残基Aは複素環式または炭素環式芳
香族アミン、好ましくは1−または2−ナフチルアミ
ン、またはアミノベンゼン(その芳香族アミンは1個ま
たはそれ以上の同種または異種の基によってさらに置換
されうる)から誘導されうる。
【0006】フェニルまたはナフチル残基Aに存在しう
る適当な置換基の代表例は、以下の如くである。C1−C4
−アルキル、これは本明細書の全体にわたって一般的に
メチル、エチル、n−またはiso −プロピル、またはn
−,iso −,sec −またはtert−ブチルを意味するもの
と理解されたい;C1−C4−アルコキシ、たとえばメトキ
シ、エトキシ、n−またはiso −プロポキシ、またはn
−,iso −,sec −またはtert−ブトキシ;ハロゲン、
たとえばフッ素、臭素、そして好ましくは塩素;トリフ
ルオロメチル;C1−C4−アルキルスルホニル、好ましく
はメチルスルホニルまたはエチルスルホニル;スルファ
モイル;N−モノ−またはN,N−ジ−C1−C4−アルキ
ルスルファモイル;カルバモイル;N−モノ−または
N,N−ジ−C1−C4−アルキルカルバモイル;スルホ;
ニトロ;シアノ;カルボキシル;フェノキシ;C1−C4
アルカノイルアミノ、好ましくはアセチルアミノまたは
プロピオニルアミノ;ベンゾイルアミノ;C1−C4−アル
コキシカルボニル、たとえばメトキシカルボニルまたは
エトキシカルボニル。
【0007】好ましいジアゾ成分は下記式の化合物であ
る。
【化8】 (式中、R1とR2とは互いに独立的に水素、C1−C4−アル
キル、C1−C4−アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、トリフ
ルオロメチル、C1−C4−アルキルスルホニル、アセチル
アミノ、ヒドロキシアセチルアミノ、プロピオニルアミ
ノ、スルファモイル、カルバモイル、シアノ、カルボキ
シルまたはフェノキシである)。R1またはR2によって表
されるC1−C4−アルキルスルホニルの例は、エチルスル
ホニルであり、好ましくはメチルスルホニルでありう
る。好ましくは、R1とR2とは互いに独立的に水素、メチ
ル、エチル、メトキシ、エトキシ、塩素、ニトロ、トリ
フルオロメチル、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、スルファモイル、カルバモイル、シアノ、アセチル
アミノまたはフェノキシである。最も好ましくは、R1
R2とは互いに独立的に水素、メチル、メトキシ、ニトロ
または塩素である。
【0008】式(3)の好ましい化合物の例を以下に示
す。アニリン、2−、3−または4−メチルアニリン、
2−、3−または4−メトキシアニリン、2−、3−ま
たは4−クロロアニリン、2−、3−または4−ニトロ
アニリン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、2−メチ
ル−4−ニトロアニリン、2、5−ジクロロアニリン、
2、5−ジメチルアニリン、2、5−ジメトキシアニリ
ン、2−メトキシ−5−メチルアニリン。好ましくはX
はOHであり、そしてさらに好ましくはXはNH2 基と同じ
環には存在していない。
【0009】Bはカップリング成分の残基、好ましくは
ベンゼンまたはナフタレン系のカップリング成分の残基
である。好ましくはBは下記式の残基である。
【化9】 (式中、R3はヒドロキシル、アミノ、N−モル−または
N,N−ジ−C1−C4−アルキルアミノ、フェニルアミ
ノ、またはo−、m−またはp−メチルフェニルアミノ
であり、R4とR5とは互いに独立的にR3と同じ意味を有す
るか、または水素、ベンゾイルアミノ、C1−C4−アルカ
ノイルアミノ、カルボキシメチルアミノ、C1−C4−アル
キル、C1−C4−アルコキシ、フェノキシ、カルボキシ
ル、ハロゲン、ニトロまたはスルホである)。
【0010】R3が意味するN−モノ−またはN,N−ジ
−C1−C4−アルキルアミノの例は、メチルアミノ、エチ
ルアミノ、n−または iso−プロピルアミノ、またはn
−、iso−、 sec−またはtert−ブチルアミノ、あるい
はN,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、
N,N−ジ−n−プロピルアミノ、N,N−ジイソプロ
ピルアミノ、N,N−ジ−n−ブチルアミノ、N,N−
ジイソブチルアミノ、N,N−ジ− sec−ブチルアミ
ノ、N,N−ジ−tert−ブチルアミノであり、好ましく
はN−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメ
チルアミノまたはN,N−ジエチルアミノである。好ま
しくは、R3はヒドロキシル、アミノ、N−メチルアミ
ノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,
N−ジエチルアミノおよびフェニルアミノである。最も
好ましくは、R3はヒドロキシルまたはアミノである。
【0011】C1−C4−アルキルと定義されているR4およ
び/またはR5、ならびに以下に記載する他の符号は、一
般的にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、 sec−ブチルまたはtert−ブ
チルを意味するものと理解されたい。C1−C4−アルコキ
シと定義されているR4および/またはR5、ならびに以下
に記載する他の符号は、一般的にメトキシ、エトキシ、
n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソ
ブトキシ、 sec−ブトキシまたはtert−ブトキシを意味
するものと理解されたい。ハロゲンと定義されているR4
および/またはR5は、一般的にフッ素、臭素および好ま
しくは塩素を意味するものと理解されたい。C1−C4−ア
ルカノイルアミノと定義されているR4および/またはR5
の例は、プロピオニルアミノ、ヒドロキシアセチルアミ
ノ、および好ましくはアセチルアミノである。スルホは
一般的に遊離の形(−SO3H)とその塩の形の両者を含
む。好ましい塩はアルカリ金属(Li、Na、K)塩または
アンモニウム塩である。
【0012】好ましくは、R4とR5とは互いに独立的に水
素、スルホ、アセチルアミノ、メチル、エチル、メトキ
シ、エトキシ、塩素、カルボキシル、ヒドロキシル、ア
ミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−
ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノまたはフェニ
ルアミノであり、好ましくは水素、アミノ、ヒドロキシ
ル、メチル、メトキシ、フェニルアミノ、N,N−ジメ
チルアミノまたはN,N−ジエチルアミノである。
【0013】式中のR3がヒドロキシル、アミノ、N−メ
チルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミ
ノ、N,N−ジエチルアミノまたはフェニルアミノであ
り、そしてR4とR5とが互いに独立的に水素、アセチルア
ミノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、塩素、カ
ルボキシル、ヒドロキシル、アミノ、N−メチルアミ
ノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,
N−ジエチルアミノまたはフェニルアミノである式
(4)の化合物を使用するのが好ましい。
【0014】式(4)の適当な化合物の例を以下に示
す。 フェノール 4−メチルフェノール、1,3−ジヒドロキシベンゼン
(レソルシノール)、3−アミノフェノール、1,3−
フェニレンジアミン、3−N,N−ジエチルアミノフェ
ノール、3−フェニルアミノフェノール、2,5−ジメ
チルアニリン、2−メトキシ−5−メチルアニリン、サ
リチル酸、2−または3−メチルアニリン、2−メトキ
シアニリン、1,3−ジアミノ−4−メチルベンゼン、
1,3−ジアミノ−4−クロロベンゼン、1,3−ジア
ミノ−4−メトキシベンゼン、
【0015】下記式の化合物を使用するのが特に好まし
い。
【化10】 (式中、R3′はアミノまたはヒドロキシル、R4′はアミ
ノ、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、フェニルアミ
ノ、N,N−ジメチルアミノまたはN,N−ジエチルア
ミノ、R5′は水素、メチルまたはメトキシである)。
【0016】本発明の特に好ましい実施態様は、カップ
リング成分として、3−アミノフェノール、レソルシノ
ールまたは1、3−フェニレンジアミンを使用すること
に関する。式(1)および(2)の染料において、式中
のnは好ましくは2であり、そしてmは好ましくは1で
ある。式(1)および(2)の染料は公知であるか、あ
るいはそれ自体公知の方法によって製造することができ
る。ドイツ国特許公開第A−4124437号明細書に
開示されているような式(1)の染料を使用するのが好
ましい。
【0017】従来法により製造される式(1)および
(2)の染料は、通常その染料の重量を基準にして約5
乃至30重量%のアルカリ金属ハロゲン化物を含有して
いる。このアルカリ金属ハロゲン化物は、染料合成中に
生成されたものおよび/または染料を沈殿させるために
染料溶液に添加されたものである。さらに、固体または
液体の物理的形態の染料は、アルカリ金属ハロゲン化物
を添加して所望の染色力に調整される。
【0018】しかしながら、本発明の方法においては、
染料とその染料の重量を基準にして1.5重量%以下の
アルカリ金属ハロゲン化物とを含む水溶液を用いて革を
染色する。したがって市販の染料あるいは通常の方法で
製造された染料は、本発明の新規な染色法に使用される
前にアルカリ金属ハロゲン化物を実質的に除去する必要
がある。この除去は、それ自体公知の方法で実施され
る。たとえば、逆浸透、限外濾過または透析によって都
合よく実施される。このような脱イオン化法は、特に欧
州特許公開第A−0059782号明細書に開示されて
いる。また、これらの方法に使用される膜は、特に欧州
特許公開第A−0061424号明細書に開示されてい
る。
【0019】かかる脱イオン化の工程条件を適当に選択
して、アルカリ金属ハロゲン化物の含有料が染料の重量
を基準にして1.5重量%以下であるような染料溶液が
与えられる。染料塩ならびにより高分子量の陽イオンお
よび/または陰イオンは、除去されないかまたはほとん
ど除去されない。本明細書においてアルカリ金属ハロゲ
ン化物という語は、リチウム、ナトリウム、カリウムの
フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物を意味するものと
理解されたい。
【0020】脱イオン化の後、水溶液の形で染料が得ら
れる。この染料溶液は好ましくは噴霧乾燥によって乾燥
状態まで濃縮または蒸発することができる。本発明の方
法の1つの好ましい実施態様は、式(2)のポリアゾ染
料を含有しかつ該染料の重量を基準にして1.0重量%
より少ないアルカリ金属ハロゲン化物を含む水溶液を用
いて革を染色することである。
【0021】本発明による新規な染色方法においては、
染料を水性染料調合物の形で使用するのが好ましい。こ
の調合物は、好ましくは、染料を5乃至40重量%、水
を65乃至95重量%、その他の成分を0乃至20重量
%、そして染料の重量を基準にして1.5重量%より少
ないアルカリ金属ハロゲン化物を含有する。好ましい染
料調合物は、染料を10乃至25重量%、水を70乃至
90重量%、その他の成分を0乃至20重量%、そして
染料の重量を基準にして1.0重量%より少ないアルカ
リ金属ハロゲン化物を含有する。本染料調合物に添加し
うるその他の成分は、たとえば界面活性剤、緩衝剤、泡
防止剤、凍結防止剤ならびに殺真菌剤および殺細菌剤な
どである。
【0022】染浴に添加される染料の濃度は所望される
色の濃度に従って広範囲にわたっている。通常は、染色
される革の重量を基準にして、0.1乃至10重量%、
好ましくは0.5乃至4重量%の染料濃度である。水と
染料とのほかに、染浴はさらにその他の成分を含有する
ことができる。たとえば、所望pHに調整するための酸ま
たは塩基、あるいはまた染色助剤、たとえば湿潤剤、加
脂剤、色濃化剤、均染剤および/または泡防止剤を含有
させることができる。
【0023】本発明の新規染色方法の大きな利点は、多
量のアルカリ金属ハロゲン化物を含有している染浴を使
用した場合に比較して、染料の吸尽性が高いので特定の
色濃度を得るために必要な染料の量が少ないことであ
る。本発明の方法は特定の種類の革に適するのみでな
く、各種の革、たとえばゴート スキン、カウハイド、
豚皮からつくられたクロム革、再なめし革、スエード革
などにも適用することができる。
【0024】染色は好ましくは吸尽性により、たとえば
1:1.5乃至1:20、好ましくは1:2乃至1:1
0の浴比、かつ20乃至100℃、好ましくは30乃至
60℃の温度範囲において実施される。所望または必要
な場合には、革に前処理、好ましくは中和あるいは水戻
し(wettig back)を施すことができる。染色時間は革の
種類ならびに所望される色濃度によって変る。ただし、
一般的には30乃至180分間である。染色後、革を洗
浄し、常法通り仕上げをする。本新規方法によって得ら
れる染色革は、高濃度のアルカリ金属ハロゲン化物を含
有している染浴を使用して得られる染色革と同じ色相な
らびに同じ堅牢性を有する。
【0025】以下、本発明をさらに実施例によって説明
する。これら実施例は本発明を限定するものではない。
実施例中の部およびパーセントは重量ベースである。各
染料は市場で入手可能な粉末形状で使用された。染料濃
度はこの100%純染料についての濃度である。
【0026】実施例1 固形分32%の下記式の染料のプレスケーキの1.25
gを水(工業用水)3kg中に懸濁する。
【化11】 水酸化ナトリウムの50%水溶液でこの懸濁物をpH7乃
至7.5に調整し、そして固形分8.0%、塩化ナトリ
ウム濃度1.3%の低粘度溶液を得る。この溶液を下記
操作条件下において実験用逆浸透装置を使用して脱イオ
ン処理する。 膜:ポリスルホン膜、 温度:約40℃、 供給速度:12リットル/時、 圧力:25バール、 流量(フラックス):1289リットル/m2d (平
均)。 4時間半後、固形分が18.0重量%、そして塩化ナト
リウム濃度が0.05重量%(染料を基準にして0.9
重量%)の溶液1.9kgを得る。この脱イオン化され、
濃縮された溶液を、10μmのふるいにかけて濾過し、
そして染料濃度が15%となるまで水で稀釈する。クロ
ム鞣し衣料用スエード革100部(乾燥重量)を、水1
000部と24%アンモニア2部との溶液中において5
0℃で60分間水戻しする。次にこの革を50℃の温水
1000部中に入れて15分間洗う。上記の前処理の
後、水1000部、24%アンモニア2部および上記染
料溶液13.33部からなる浴に革を入れて、50℃に
おいて染色する。60分間染色後、85%ギ酸4部を用
いて浴を酸性化し、そしてさらに20分間染色を続け
る。染色された革を、ホルムアルデヒド、ジシアンジア
ミド、塩化アンモニウム、エチレンジアミンの縮合物
2.5部、水1000部、ならびに85%ギ酸0.5部
からなる新規に仕立てた浴に入れて50℃において45
分間処理して仕上げする。これによって優れた堅牢性お
よび良好な不透明度を有する黒色に染色された革を得
た。
【0027】実施例2 クロム鞣しカウハイド(シェービング厚さ1.4mm)1
00部を水200部、重炭酸ナトリウム1部、ギ酸ナト
リウム1部とからなる浴中において30℃で30分間水
戻しをし、その後同じ温度において水300部で2回洗
う。この中和前処理された革を、次に水1000部、2
4%アンモニウム2部および実施例1記載の染料溶液1
5部からなる浴中において50℃で染色する。染色30
分後、染浴に合成加脂剤(アルキルベンゼンと脂肪族炭
化水素とアルカンスルホン酸と界面活性剤との混合物)
3部を添加し、さらに30分後に85%ギ酸0.5部を
添加し、そして水5部で稀釈する。このあと50℃にお
いてさらに20分間処理を続ける。染色された革を冷水
でよく洗い常法どおり仕上げをする。これによって、堅
牢性の優れた、特に軟質PVCに対する拡散堅牢性が優
れている黒色に染色された革を得た。その色は実施例1
で得られた染色革の色と一致していた。同じ染料の溶液
であるが、その塩化ナトリウム含量が1.3重量%(染
料基準で7.2重量%)である染料溶液を使用し、その
他の染色条件は上記実施例と同じにして、革を同じ色濃
度に染色するためには約3分の1多い量の染料を使用し
なければならなかった。
【0028】実施例3乃至8 実施例2の手順を実施した。ただし、実施例2において
使用された染料の代わりに下表に記載した染料の同量を
使用した。それぞれ黒色に染色された革を得た。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルンスト テンペル スイス国,リーヘン 4125,キルヒグルン ドストラーセ 45 (72)発明者 アロイス ピュンテナー スイス国,ラインフェルデン 4310,プル ヴァーヴェク 13 (72)発明者 ロバート ガリィ イギリス国,ストックポート エスケー8 7ピーエヌ,チャードル ハルム,コッ パーフィールド ロード 36

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン染料を用いて革を染色する方法
    において、少なくとも2個のスルホ基を含有するポリア
    ゾ染料を含有し、かつ該染料の重量を基準にして1.5
    重量%より少ないアルカリ金属ハロゲン化物を含む水溶
    液を用いて革を染色することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 下記式の染料を含有する水溶液を用いて
    革を染色する請求項1記載の方法 【化1】 (式中、 Aは芳香族ジアゾ成分の残基、 Bはカップリング成分の残基、 XはOHまたはNH2 、 YはNH、OまたはSO2NH 、 nは1または2、そしてmは0、1または2である)。
  3. 【請求項3】 下記式の染料を含有する水溶液を用いて
    革を染色する請求項2記載の方法 【化2】 (式中、 Aは芳香族ジアゾ成分の残基、 Bはカップリング成分の残基、 XはOHまたはNH2 、 nは1または2、そしてmは0、1または2である)。
  4. 【請求項4】 ジアゾ残基Aが1−または2−ナフチル
    アミン、またはアミノベンゼン(その芳香族アミンは1
    個またはそれ以上の同種または異種の基によってさらに
    置換されうる)から誘導されている式(1)または
    (2)の染料を用いて革を染色する請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 ジアゾ残基Aが下記式 【化3】 (式中、R1とR2とは互いに独立的に水素、C1−C4−アル
    キル、C1−C4−アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、トリフ
    ルオロメチル、C1−C4−アルキルスルホニル、アセチル
    アミノ、ヒドロキシアセチルアミノ、プロピオニルアミ
    ノ、スルファモイル、カルバモイル、シアノ、カルボキ
    シルまたはフェノキシである)のアミンから誘導されて
    いる式(1)または(2)の染料を用いて革を染色する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 R1とR2とが互いに独立的に水素、メチ
    ル、エチル、メトキシ、エトキシ、塩素、ニトロ、トリ
    フルオロメチル、メチルスルホニル、エチルスルホニ
    ル、スルファモイル、カルバモイル、シアノ、アセチル
    アミノまたはフェノキシである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 R1とR2とが互いに独立的に水素、メチ
    ル、メトキシ、ニトロまたは塩素である請求項6記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 ジアゾ残基Aが下記のいずれかのものか
    ら誘導されている請求項7記載の方法 アニリン、 2−、3−または4−メチルアニリン、 2−、3−または4−メトキシアニリン、 2−、3−または4−クロロアニリン、 2−、3−または4−ニトロアニリン、 2−クロロ−4−ニトロアニリン、 2−メチル−4−ニトロアニリン、 2、5−ジクロロアニリン、 2、5−ジメチルアニリン、 2、5−ジメトキシアニリン、 2−メトキシ−5−メチルアニリン。
  9. 【請求項9】 XがOHである請求項1乃至8のいずれか
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 XがNH2 基と同じ環には存在していな
    い請求項1乃至9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 Bが下記式の残基である請求項1乃至
    10のいずれかに記載の方法 【化4】 (式中、 R3はヒドロキシル、アミノ、N−モノ−またはN、N−
    ジC1−C4−アルキルアミノ、フェニルアミノ、またはo
    −,m−またはp−メチルフェニルアミノであり、R4
    R5とは互いに独立的にR3と同じ意味を有するか、または
    水素、ベンゾイルアミノ、C1−C4−アルカノイルアミ
    ノ、カルボキシメチルアミノ、C1−C4−アルキル、C1
    C4−アルコキシ、フェノキシ、カルボキシル、ハロゲ
    ン、ニトロまたはスルホである)。
  12. 【請求項12】 R3がヒドロキシル、アミノ、N−メチ
    ルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミ
    ノ、N,N−ジエチルアミノおよびフェニルアミノ、好
    ましくはヒドロキシルまたはアミノである請求項11記
    載の方法。
  13. 【請求項13】 R4とR5とが互いに独立的に水素、スル
    ホ、アセチルアミノ、メチル、エチル、メトキシ、エト
    キシ、塩素、カルボキシル、ヒドロキシル、アミノ、N
    −メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチル
    アミノ、N,N−ジエチルアミノ、またはフェニルアミ
    ノ、好ましくは水素、アミノ、ヒドロキシル、メチル、
    メトキシ、フェニルアミノ、N,N−ジメチルアミノま
    たはN,N−ジエチルアミノである請求項1乃至12の
    いずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 Bが式(4)の残基であり、そして式
    中のR3がヒドロキシル、アミノ、N−メチルアミノ、N
    −エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジ
    エチルアミノまたはフェニルアミノであり、そしてR4
    R5とが互いに独立的に水素、アセチルアミノ、メチル、
    エチル、メトキシ、エトキシ、塩素、カルボキシル、ヒ
    ドロキシル、アミノ、N−メチルアミノ、N−エチルア
    ミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミ
    ノまたはフェニルアミノである請求項1乃至13のいず
    れかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 Bが下記のいずれかの残基である請求
    項14記載の方法 フェノール、 4−メチルフェノール、 1,3−ジヒドロキシベンゼン(レソルシノール)、 3−アミノフェノール、 1,3−フェニレンジアミン、 3−N,N−ジエチルアミノフェノール、 3−フェニルアミノフェノール、 2,5−ジメチルアニリン、 2−メトキシ−5−メチルアニリン、 サリチル酸、 2−または3−メチルアニリン、 2−メトキシアニリン、 1,3−ジアミノ−4−メチルベンゼン、 1,3−ジアミノ−4−クロロベンゼン、 1,3−ジアミノ−4−メトキシベンゼン。
  16. 【請求項16】 Bが下記式の残基である請求項1乃至
    15のいずれかに記載の方法 【化5】 (式中、 R3′はアミノまたはヒドロキシル、 R4′はアミノ、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、フェ
    ニルアミノ、N,N−ジメチルアミノまたはN,N−ジ
    エチルアミノ、 R5′は水素、メチルまたはメトキシである)。
  17. 【請求項17】 Bが3−アミノフェノール、レソルシ
    ノールまたは1,3−フェニレンジアミンの残基である
    請求項1乃至16のいずれかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 式中のnが2である式(1)または
    (2)の染料を使用する請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 式中のmが1である式(1)または
    (2)の染料を使用する請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 式(1)または(2)の染料および該
    染料の重量を基準にして1.0重量%より少ないアルカ
    リ金属ハロゲン化物を含有している水溶液を用いて革を
    染色する請求項1乃至18記載のいずれかに記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 染料を5乃至40重量%、水を65乃
    至95重量%、その他の成分を0乃至20重量%、そし
    て染料の重量を基準にして1.5重量%より少ないアル
    カリ金属ハロゲン化物を含有している水性染料調合物を
    用いて革を染色する請求項1乃至20のいずれかに記載
    の方法。
  22. 【請求項22】 染料を10乃至25重量%、水を70
    乃至90重量%、その他の成分を0乃至20重量%、そ
    して染料の重量を基準にして1.0重量%より少ないア
    ルカリ金属ハロゲン化物を含有している水性染料調合物
    を用いて革を染色する請求項1乃至20のいずれかに記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至22のいずれかに記載の
    方法によって染色された革。
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