JPH0665766A - 鋼帯に付着する液体の除去方法 - Google Patents

鋼帯に付着する液体の除去方法

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JPH0665766A
JPH0665766A JP24147092A JP24147092A JPH0665766A JP H0665766 A JPH0665766 A JP H0665766A JP 24147092 A JP24147092 A JP 24147092A JP 24147092 A JP24147092 A JP 24147092A JP H0665766 A JPH0665766 A JP H0665766A
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strip
steel strip
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liquid
gap
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JP24147092A
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Ichiro Nakayama
一朗 中山
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンガーロールによる液切りの際の板エッジ
における液滴の飛散・板への付着を防止することによ
り、板の発錆・変色防止やメッキ不良を防止することを
目的とする。 【構成】 リンガーロールの出側に気体を噴射するノズ
ルを設ける。当該ノズルは板中央部から、板端と上下リ
ンガーロールによって形成される隙間へ向って気体を噴
射し、かつ気体の噴射条件は Va=(ρw/ρ)0.5×V Va:気体の流速 V:板の通板速度 ρw:液体の密度
ρ:気体の密度 を満足している。 【効果】 前記隙間から飛散しようとする液滴は噴射さ
れた気体によりその発生が抑制される。また、板形状の
局部的な悪化により不可避的な液滴の発生がある場合
も、板中央から板端へ指向して噴射される気体により液
滴が板へ付着することが回避できる。以上により前記目
的を達成し、優れたストリップが製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼帯の上下面に付着する
液体の除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯上に付着した冷却水、洗浄水などの
液体を除去する方法として、一対のロールを鋼帯の上下
両面に接触・加圧(押圧)する方法が一般に実施されて
いる。このような液体の除去方法は、鋼帯の端部におい
て液滴が飛散し、鋼帯の発錆・変色や、液体除去後の鋼
帯のメッキ時にメッキ不良を招き、鋼帯の表面性状を損
なうという問題点がある。
【0003】この問題の解決対策として幾つかの防止方
法が開発されている。例えば、実開昭64−37470
号公報では、一対のロールを鋼帯の上下両面に接触・加
圧し、前記ロールと鋼帯の端部に形成される隙間に両側
から隙間に指向するノズルにより気体を噴射する方法が
開発されている。この方法は、前記の隙間から発生する
液滴をある程度抑制することは可能であるが、鋼帯厚さ
の増加あるいは鋼帯通板速度の増加により液滴の発生を
皆無化することが困難となる場合があり、発生・飛散す
る液滴が噴射した気体により鋼帯上に飛散・付着し、鋼
帯の発錆・変色や液切り後の鋼帯のメッキ時のメッキ不
良を招くなどの問題点がある。また気体の噴射条件は操
作者の経験で決定されており、当該気体を液滴発生防止
に有効に用いることができていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は鋼帯に付着し
た液体の除去方法において、液滴発生などの液切り不良
のない液切りを実現するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく調査を重ねたところ、次の知見を得た。一対
のロールで鋼帯上の液体を除去する際にロールと鋼帯の
端部の間で隙間が形成され、該隙間を通過した気体は液
滴となり、液体除去後の鋼帯上に飛散・付着する。該液
滴の付着量は、板厚および鋼帯の通板速度の増加に伴い
増大する問題があった。
【0006】本発明はこの知見に基づき、鋼帯の上下面
に付着する液体を押圧しながら除去する一対の液切りロ
ールと、該液切りロールと鋼帯の端部に形成される隙間
に向けて気体を鋼帯中央部から鋼帯端部に指向して噴射
するノズルを単数あるいは複数備え、該ノズルより
【0007】
【数2】
【0008】Va:気体の流速(m/sec) V:鋼帯の通板速度(m/sec) ρw :液体の密度 ρ:気体の密度 を満足する条件にて気体を前記隙間に噴射することによ
り、鋼帯の発錆・変色や液切り後の鋼帯のメッキ時のメ
ッキ不良などの問題を未然に防止するものである。
【0009】
【作用】以下、本発明について一実施例に基づき、図面
を参照し詳細に説明する。図1に示すように、鋼帯1お
よび鋼帯1上の処理液2を除去する液切りロール3を備
え、液切りロール3の通板方向側では鋼帯1の中央部か
ら端部に指向する方向で液切りロール3と鋼帯1の端部
に形成される隙間4に向けて気体5を噴射できるノズル
6を設置している。
【0010】気体5の種類、温度、成分条件はどのよう
なものでも良い。気体5の噴射条件は、隙間4における
気体5の動圧が隙間4を通過する液滴7の動圧以上とな
るように設定すると、液滴7の発生がかなり防止でき
る。この条件は下式で表現することができる。
【0011】
【数3】
【0012】Va:隙間4への衝突時の気体5の流速
(m/sec) V:鋼帯の通板速度(m/sec) ρw :処理液体2の密度 ρ:気体5の密度
【0013】次にノズル6の方向について述べる。ノズ
ル6を任意の方向に設定しても、隙間4に向けて気体5
を噴射しかつ(1)式を満足する条件にて気体5を噴射
すれば液滴7の発生をかなり防止できる。しかし鋼帯1
の端部形状不良などにより液滴7の発生の完全防止が不
可能である場合があり、このような場合は不可避的に発
生した液滴7は気体5の噴射される方向に飛散する。
【0014】この場合、鋼帯両端部から鋼帯中央部に指
向する方向で気体5を噴射すると、液滴7は鋼帯1へ飛
散・付着する。このため液滴7が鋼帯1へ付着するのを
完全に防止するためには、隙間4に向けて気体5を噴射
するノズル6を、鋼帯中央部から鋼帯端部に指向させ、
発生する液滴7を鋼帯1の外側へ飛散・除去する。
【0015】このようにノズル6を鋼帯端部方向に設定
すれば、気体5の風速が隙間4を通過する液滴7の動圧
以下となるような条件であっても発生する液滴7が鋼帯
1に付着するのを防止でき、本発明者は、 (隙間4への衝突時の気体5の流速)≧((1)式より算出されるVa)×0.6 (2) の条件下でも液滴7が鋼帯1へ付着するを防止できるこ
とも確認てしている。
【0016】上記の条件をまとめて示したのが図2であ
る。また鋼帯1の蛇行や板巾変更により隙間4の位置が
移動するため、ノズル6は隙間4の移動に併せて移動さ
せる、あるいは隙間4の移動する範囲にノズル6を複数
設置するなどの装置構成をとると効率的に液滴7の発生
を防止することができる。
【0017】しかるに本発明は、鋼帯1上の処理液2が
鋼帯1に密着した液切りロール3によりそのほとんどが
除去されるものの、一部の処理液2は隙間4を通過し液
滴7として液切り後の鋼帯1に付着しようとする。
【0018】しかし前記(1)式を満足する条件にて気
体5をノズル6から隙間4へ噴射することにより液滴7
の発生をかなり防止でき、また液滴7が不可避的に発生
する場合は、鋼帯1の中央部から端部に指向する方向で
噴射された気体5により液滴7は鋼帯1の外側へ飛散・
除去される。以上の作用により液切り後の鋼帯1への液
滴7の付着を完全に防止できる。
【0019】
【実施例】速さ5m/secで走行する鋼帯の表面に付
着した水(ρw:1.00) を液切りロールで除去しな
がら、鋼帯中央部から鋼帯端部に指向するノズルから鋼
帯端部の隙間に空気(ρ:0.001)を、本発明の条
件から求めた流速158m/sec(Va)で噴射した
結果、鋼帯表面に水が付着することもなく、発錆や変色
を起こす事もなく光沢を示す表面性状の鋼帯を製造する
事が出来た。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように、液滴の鋼帯への
付着を完全に防止することができ、鋼帯の発錆・変色、
あるいは液切り後の鋼帯のメッキ不良などのない優れた
鋼帯が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液切り装置の概要を
示す図。
【図2】本発明の条件で効果を示す図。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 処理液 3 液切りロール 4 隙間 5 気体 6 ノズル 7 液滴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯の上下面に付着する液体を押圧しな
    がら除去する一対の液切りロールと、該液切りロールと
    鋼帯の端部に形成される隙間に向けて気体を鋼帯中央部
    から鋼帯端部に指向して噴射するノズルを単数あるいは
    複数備え、該ノズルより 【数1】 Va:気体の流速(m/sec) V:鋼帯の通板速度(m/sec) ρw :液体の密度 ρ:気体の密度 を満足する条件にて気体を前記隙間に噴射することを特
    徴とする鋼帯に付着する液体の除去方法。
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