JPH066570B2 - 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法 - Google Patents
4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法Info
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- JPH066570B2 JPH066570B2 JP60223388A JP22338885A JPH066570B2 JP H066570 B2 JPH066570 B2 JP H066570B2 JP 60223388 A JP60223388 A JP 60223388A JP 22338885 A JP22338885 A JP 22338885A JP H066570 B2 JPH066570 B2 JP H066570B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼ
チジン−2−オン誘導体の新規な製造法に関する。
チジン−2−オン誘導体の新規な製造法に関する。
近年、チエナマイシンが発見されて以降、種々のカルバ
ペネムが発見、合成され、そのすぐれた抗菌力、β−ラ
クタマーゼ阻害作用などから開発が進められている。ま
た、その骨格類縁体であるペネムも同等の抗菌力を有
し、経口投与も可能であるなどの点から研究が行なわれ
ている。これらの活性発現のためには、その6−位に1
−ヒドロキシエチル基を有することが重要である。ま
た、これらの骨格を合成する重要な方法として、β−ラ
クタム化合物の4−位と1位を閉環してカルバペネム、
ペネムへ誘導する方法が広く行なわれている。
ペネムが発見、合成され、そのすぐれた抗菌力、β−ラ
クタマーゼ阻害作用などから開発が進められている。ま
た、その骨格類縁体であるペネムも同等の抗菌力を有
し、経口投与も可能であるなどの点から研究が行なわれ
ている。これらの活性発現のためには、その6−位に1
−ヒドロキシエチル基を有することが重要である。ま
た、これらの骨格を合成する重要な方法として、β−ラ
クタム化合物の4−位と1位を閉環してカルバペネム、
ペネムへ誘導する方法が広く行なわれている。
そこで、3−位に1−ヒドロキシエチル又は、その水酸
基を保護したものを有し、4−位に容易に炭素、硫黄化
合物で置換される脱離基、特にアセトキシ基を有する4
−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−
オン誘導体は、カルバペネム、ペネムの合成反応の重要
有用中間体として知られているのである。
基を保護したものを有し、4−位に容易に炭素、硫黄化
合物で置換される脱離基、特にアセトキシ基を有する4
−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−
オン誘導体は、カルバペネム、ペネムの合成反応の重要
有用中間体として知られているのである。
(従来の技術と問題点) 従来、4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジ
ン−2−オン誘導体の合成法としては、6−アミノペニ
シラン酸から合成する方法〔ヨシダ等、ケミカル・アン
ド・ファーマシュティカル・ブレチン(Chem.Pharm.Bul
l.)、29巻、2899ページ(1981年)〕、スレ
オニンから合成する方法〔シオザキ等、テトラヘドロン
(Tetrahedron)、39巻、2399ページ(1983
年)〕、アスパラギン酸から合成する方法〔レイダー
等、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.)、
23巻、2393ページ(1982年)〕などが知られ
ている。しかし、これらの方法は、いずれもβ−ラクタ
ム環の4位にアセトキシ基を導入するために酢酸水銀や
四酢酸鉛などの工業的には好ましくない重金属化合物を
使用するという欠点を有していた。そこで本発明者は、
これらの欠点を解決すべく鋭意研究を続けた結果、シリ
ルエノールエーテル類をクロロスルホニルイソシアネー
トの反応によって、3−位に水酸基の保護された1−ヒ
ドロキシエチル基、4位にシリルエーテルを有する新規
なβ−ラクタム化合物の製法を見い出し(昭和59年特
許願第139797号)、さらにこのβ−ラクタム化合
物の4位をアセトキシ基に変換する簡便な方法を見い出
し、本発明を完成した。以下に、その詳細を説明する。
ン−2−オン誘導体の合成法としては、6−アミノペニ
シラン酸から合成する方法〔ヨシダ等、ケミカル・アン
ド・ファーマシュティカル・ブレチン(Chem.Pharm.Bul
l.)、29巻、2899ページ(1981年)〕、スレ
オニンから合成する方法〔シオザキ等、テトラヘドロン
(Tetrahedron)、39巻、2399ページ(1983
年)〕、アスパラギン酸から合成する方法〔レイダー
等、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.)、
23巻、2393ページ(1982年)〕などが知られ
ている。しかし、これらの方法は、いずれもβ−ラクタ
ム環の4位にアセトキシ基を導入するために酢酸水銀や
四酢酸鉛などの工業的には好ましくない重金属化合物を
使用するという欠点を有していた。そこで本発明者は、
これらの欠点を解決すべく鋭意研究を続けた結果、シリ
ルエノールエーテル類をクロロスルホニルイソシアネー
トの反応によって、3−位に水酸基の保護された1−ヒ
ドロキシエチル基、4位にシリルエーテルを有する新規
なβ−ラクタム化合物の製法を見い出し(昭和59年特
許願第139797号)、さらにこのβ−ラクタム化合
物の4位をアセトキシ基に変換する簡便な方法を見い出
し、本発明を完成した。以下に、その詳細を説明する。
(問題点を解決するための手段および作用効果) 本発明は、一般式(I) (式中、R1は水酸基の保護基、R2,R3,R4はC1〜C4の低級
アルキル基、フェニル基またはアラルキル基、R5はNの
保護基を示す) で表わされるβ−ラクタム化合物に硝酸アセチルを作用
させ、次いで、必要に応じて、Nの保護基を脱離させる
ことを特徴とする、一般式(II) (式中、R1は前記に同じ、R6は水素又はNの保護基を示
す) で表わされる4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルア
ゼチジン−2−オン誘導体の製造法に関する。
アルキル基、フェニル基またはアラルキル基、R5はNの
保護基を示す) で表わされるβ−ラクタム化合物に硝酸アセチルを作用
させ、次いで、必要に応じて、Nの保護基を脱離させる
ことを特徴とする、一般式(II) (式中、R1は前記に同じ、R6は水素又はNの保護基を示
す) で表わされる4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルア
ゼチジン−2−オン誘導体の製造法に関する。
一般式(I)で表わされるβ−ラクタム化合物は、本発明
者等が既に出願した(昭和59年特許願第139797
号)下記の反応式に示すような簡便な方法で合成できる
β−ラクタム化合物(I′)(R1,R2,R3,R4は前記に同
じ)に、Nの保護基R5を導入することにより得られる。
者等が既に出願した(昭和59年特許願第139797
号)下記の反応式に示すような簡便な方法で合成できる
β−ラクタム化合物(I′)(R1,R2,R3,R4は前記に同
じ)に、Nの保護基R5を導入することにより得られる。
これは、次に硝酸アセチルを作用する際に、Nを保護し
ておいた方が一般的に収率が高いために行なう操作であ
る。この時、保護基の導入試剤としては、R5−X(Xは
ハロゲン)を用いることができる。R5−Xとしては、ト
リメチルシリルクロリド、t−ブチルジメチルシリルク
ロリド、イソプロピルジメチルシリルクロリド、イソブ
チルジメチルシリルクロリド、トリイソプロピルシリル
クロリドなどのシリルクロリドや、 などのオキザリルクロリドなど、一般的にβ−ラクタム
のNの保護試薬として用いられるものが使用できるが、
好ましくはトリメチルシリルクロリド、t−ブチルジメ
チルシリルクロリドがよい。反応としては、化合物
(I′)とR5−Xをトリメチルアミン、イミダゾールな
どの塩基の存在下に、DMF、ジクロロメタン、THF
などの不活性な有機溶媒中で混合し、室温〜溶媒の沸点
で数時間〜1日程度の処理で終了する。溶媒を留去、抽
出、水洗など通常の操作で、目的のβ−ラクタム化合物
(I)が得られる。
ておいた方が一般的に収率が高いために行なう操作であ
る。この時、保護基の導入試剤としては、R5−X(Xは
ハロゲン)を用いることができる。R5−Xとしては、ト
リメチルシリルクロリド、t−ブチルジメチルシリルク
ロリド、イソプロピルジメチルシリルクロリド、イソブ
チルジメチルシリルクロリド、トリイソプロピルシリル
クロリドなどのシリルクロリドや、 などのオキザリルクロリドなど、一般的にβ−ラクタム
のNの保護試薬として用いられるものが使用できるが、
好ましくはトリメチルシリルクロリド、t−ブチルジメ
チルシリルクロリドがよい。反応としては、化合物
(I′)とR5−Xをトリメチルアミン、イミダゾールな
どの塩基の存在下に、DMF、ジクロロメタン、THF
などの不活性な有機溶媒中で混合し、室温〜溶媒の沸点
で数時間〜1日程度の処理で終了する。溶媒を留去、抽
出、水洗など通常の操作で、目的のβ−ラクタム化合物
(I)が得られる。
水酸基の保護基R1としては、一般式(III) (式中、R7,R8,R9はC1〜C4の低級アルキル基を示す)で
表わされるトリアルキルシリル基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、トリ
イソプロピルシリル基、イソブチルジメチルシリル基な
どや、その他t−ブチル基、ベンジル基、トリクロロエ
トキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル基などが挙げられるが、好ましくは反応中に、
より安定で、酸処理などで選択的に脱保護されるt−ブ
チルジメチルシリル基やイソプロピルジメチルシリル基
がよい。
表わされるトリアルキルシリル基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、トリ
イソプロピルシリル基、イソブチルジメチルシリル基な
どや、その他t−ブチル基、ベンジル基、トリクロロエ
トキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル基などが挙げられるが、好ましくは反応中に、
より安定で、酸処理などで選択的に脱保護されるt−ブ
チルジメチルシリル基やイソプロピルジメチルシリル基
がよい。
さらに、β−ラクタム化合物の4位のシリルエーテルの
置換基R2,R3,R4は、メチル、エチル、イソプロピル、イ
ソブチル、t−ブチルなどのC1〜C4の低級アルキル基、
フェニル基、又はベンジル、p−ニトロベンジル基など
のアラルキル基から、同一又は異なった基を選択できる
が、好ましくはR2=R3=R4=メチルがよい。
置換基R2,R3,R4は、メチル、エチル、イソプロピル、イ
ソブチル、t−ブチルなどのC1〜C4の低級アルキル基、
フェニル基、又はベンジル、p−ニトロベンジル基など
のアラルキル基から、同一又は異なった基を選択できる
が、好ましくはR2=R3=R4=メチルがよい。
上記のように調製した一般式(I) (式中、R1,R2,R3,R4及びR5は前記に同じ)で表わされ
る化合物に硝酸アセチルを作用させることにより、4位
のシリルエーテルをアセトキシ基に変換することがで
き、次いで、必要に応じて、Nの保護基を脱離させるこ
とにより、一般式(II) (式中、R1は前記に同じ、R6は水素又はNの保護基を示
す)で表わされる化合物が得られる。硝酸アセチルは、
公知の方法に従い、無水酢酸の中へ発煙硝酸又は濃硝酸
を冷却下、好ましくは15℃以下で、ゆっくり滴下する
ことにより得られる。この際、ハロゲン系炭化水素のよ
うな不活性な溶媒で希釈して行なうことができる。な
お、反応の触媒として硝酸を滴下する前に、濃硫酸を入
れておくのが望ましい。このようにして得られた硝酸ア
セチルの溶液と化合物(I)を反応させる際には、反応温
度は−70℃〜室温、好ましくは−40℃〜0℃で行な
い、化合物(I)に対して硝酸アセチルを1倍〜20倍モ
ル、無水酢酸は1〜100倍モル、濃硫酸は0.01〜
10倍モル使用すればよい。溶媒はハロゲン系炭化水素
などの不活性なものを用いることができるが、通常は硝
酸アセチルを調製したのと同様のものを用いればよい。
反応操作としては、冷却した硝酸アセチルの溶液に、化
合物(I)の溶液をゆっくり滴下し、化合物(I)が消失した
時点で、反応液を通常の有機溶媒と水で処理すればよ
い。この際、反応液のpHが強酸性にならないようにアル
カリ性水や緩衝液を用い、低温で処理するのが望まし
い。その後、溶媒を留去すると、4位にアセトキシ基を
有するβ−ラクタム化合物が得られるが、Nの保護基R5
の種類、反応、処理条件によっては、R5が脱離する場
合、あるいはR5がついた化合物とR5が脱離した化合物の
混合物が得られる場合、またはR5がついたままの化合物
が得られる場合がある。これらに、もしNの保護基を脱
離させる必要がある場合は、常法により脱離操作を行な
うことにより、一般式(II) (式中、R1,R6は前記に同じ)で表される化合物が得れ
る。あるいは、また、これらをカルバペネム、ペネム化
合物へと誘導する際に、必要に応じて、脱保護操作を行
ない、任意の保護基を導入することも公知の方法により
可能である。
る化合物に硝酸アセチルを作用させることにより、4位
のシリルエーテルをアセトキシ基に変換することがで
き、次いで、必要に応じて、Nの保護基を脱離させるこ
とにより、一般式(II) (式中、R1は前記に同じ、R6は水素又はNの保護基を示
す)で表わされる化合物が得られる。硝酸アセチルは、
公知の方法に従い、無水酢酸の中へ発煙硝酸又は濃硝酸
を冷却下、好ましくは15℃以下で、ゆっくり滴下する
ことにより得られる。この際、ハロゲン系炭化水素のよ
うな不活性な溶媒で希釈して行なうことができる。な
お、反応の触媒として硝酸を滴下する前に、濃硫酸を入
れておくのが望ましい。このようにして得られた硝酸ア
セチルの溶液と化合物(I)を反応させる際には、反応温
度は−70℃〜室温、好ましくは−40℃〜0℃で行な
い、化合物(I)に対して硝酸アセチルを1倍〜20倍モ
ル、無水酢酸は1〜100倍モル、濃硫酸は0.01〜
10倍モル使用すればよい。溶媒はハロゲン系炭化水素
などの不活性なものを用いることができるが、通常は硝
酸アセチルを調製したのと同様のものを用いればよい。
反応操作としては、冷却した硝酸アセチルの溶液に、化
合物(I)の溶液をゆっくり滴下し、化合物(I)が消失した
時点で、反応液を通常の有機溶媒と水で処理すればよ
い。この際、反応液のpHが強酸性にならないようにアル
カリ性水や緩衝液を用い、低温で処理するのが望まし
い。その後、溶媒を留去すると、4位にアセトキシ基を
有するβ−ラクタム化合物が得られるが、Nの保護基R5
の種類、反応、処理条件によっては、R5が脱離する場
合、あるいはR5がついた化合物とR5が脱離した化合物の
混合物が得られる場合、またはR5がついたままの化合物
が得られる場合がある。これらに、もしNの保護基を脱
離させる必要がある場合は、常法により脱離操作を行な
うことにより、一般式(II) (式中、R1,R6は前記に同じ)で表される化合物が得れ
る。あるいは、また、これらをカルバペネム、ペネム化
合物へと誘導する際に、必要に応じて、脱保護操作を行
ない、任意の保護基を導入することも公知の方法により
可能である。
Nの保護基の脱離については、3−位のヒドロキシエチ
ル基の保護基R1を脱離することなく、Nの保護基だけを
脱離させるようが望ましいことが多い。この場合には、
具体的に、Nの保護基がトリアルキルシリル基、例えば
t−ブチルジメチルシリル基の際にはテトラブチルアン
モニウムフルオリドやテトラブチルアンモニウムクロリ
ドやテトラメチルアンモニウムクロリドとフッ化カリウ
ムの組み合せ試薬をTHFやジクロロメタン等を溶媒と
し、酢酸存在下で反応させればよいし、さらに不安定な
トリメチルシリル基の場合には、触媒量のp−トルエン
スルホン酸ピリジニウムをTHF−水溶媒中で作用させ
るなどの公知の方法を用いればよい。
ル基の保護基R1を脱離することなく、Nの保護基だけを
脱離させるようが望ましいことが多い。この場合には、
具体的に、Nの保護基がトリアルキルシリル基、例えば
t−ブチルジメチルシリル基の際にはテトラブチルアン
モニウムフルオリドやテトラブチルアンモニウムクロリ
ドやテトラメチルアンモニウムクロリドとフッ化カリウ
ムの組み合せ試薬をTHFやジクロロメタン等を溶媒と
し、酢酸存在下で反応させればよいし、さらに不安定な
トリメチルシリル基の場合には、触媒量のp−トルエン
スルホン酸ピリジニウムをTHF−水溶媒中で作用させ
るなどの公知の方法を用いればよい。
このようにして得られた化合物(II)は、n−ヘキサンや
石油エーテルなどからの結晶化や、シリカゲルクロマト
グラフィーにより精製することができる。
石油エーテルなどからの結晶化や、シリカゲルクロマト
グラフィーにより精製することができる。
(実施例) 次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、本
発明は、これらの実施例のみで限定されるものではな
い。
発明は、これらの実施例のみで限定されるものではな
い。
実施例1 (3R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−ter
tブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−2
−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチ
ルシリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼ
チジン−2−オン 1.00gをDMF10mlに溶解
し、これにトリエチルアミン1.05gとトリメチルシ
リルクロリド0.82gを加え、室温で6時間攪拌後、
ヘキサン60mlで希釈し、氷冷しながら5%NaHCO3水6
0mlを加えた。水層を分離後、有機層を10%クエン酸
−5%NaHCO3混合液(pH4)60ml、飽和食塩水60ml
×2で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去することにより淡黄色の液体として、(3R,4
R)−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキ
シエチル〕−4−トリメチルシロリキシ−1−トリメチ
ルシリルアゼチジン−2−オンを1.05g得た。
tブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−2
−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチ
ルシリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼ
チジン−2−オン 1.00gをDMF10mlに溶解
し、これにトリエチルアミン1.05gとトリメチルシ
リルクロリド0.82gを加え、室温で6時間攪拌後、
ヘキサン60mlで希釈し、氷冷しながら5%NaHCO3水6
0mlを加えた。水層を分離後、有機層を10%クエン酸
−5%NaHCO3混合液(pH4)60ml、飽和食塩水60ml
×2で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去することにより淡黄色の液体として、(3R,4
R)−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキ
シエチル〕−4−トリメチルシロリキシ−1−トリメチ
ルシリルアゼチジン−2−オンを1.05g得た。
無水酢酸5.39gを1,2−ジクロロエタン5mlに溶解
し、これを氷冷した中へ、濃硫酸0.1mlを加え、さら
に液温を10〜15℃に保ちながら発煙硝酸(比重1.
52)0.8mlを滴下した。滴下終了後、1時間、0〜
10℃に保った後、これを−40℃に冷却(ドライアイ
ス−アセトン浴)した。これに、(3R,4R)−3−
〔(R)−tert−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−4
−トリメチルシリロキシ−1−トリメチルシリルアゼチ
ジン−2−オン 1.05gを1,2−ジクロロエタン2
1mlに溶解した液を、1時間かけて滴下した。そのま
ま、−40℃で3時間反応させた後、反応液を、ヘキサ
ン350ml、酢酸エチル150ml、pH7のリン酸緩衝液
(0.5M)500mlの混合液中へ、一度に注ぎ込んだ。
水層を分液した後、有機層を、5%NaHCO3水500ml、
10%クエン酸−5%NaHCO3混合液(pH4)500ml、
飽和食塩水200mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去して淡黄色の油状物0.62g
を得た。これは(3R,4R)−4−アセトキシ−3−
〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキシエチル〕
−1−トリメチルシリルアゼチジン−2−オンと(3
R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−tert−
ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−2−
オンの混合物(モル比1:2)であったので、THF3
0mlと水15mlの混合液に溶かし、p−トルエンスルホ
ン酸ピリジウム30mgを加え、30分間攪拌した。反応
液にヘキサン350mlと酢酸エチル150mlを加え、水
500ml、5%NaHCO3500ml 飽和食塩水200mlで
順に洗浄後、有機層を留去すると、淡黄色の固体として
(3R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−
2−オンが0.33gが得られた。これをn−ヘキサン
よりの再結晶をすることにより目的のβ−ラクタム(3
R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−tert−
ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−2−
オンを0.27g無色針状晶として得た。
し、これを氷冷した中へ、濃硫酸0.1mlを加え、さら
に液温を10〜15℃に保ちながら発煙硝酸(比重1.
52)0.8mlを滴下した。滴下終了後、1時間、0〜
10℃に保った後、これを−40℃に冷却(ドライアイ
ス−アセトン浴)した。これに、(3R,4R)−3−
〔(R)−tert−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−4
−トリメチルシリロキシ−1−トリメチルシリルアゼチ
ジン−2−オン 1.05gを1,2−ジクロロエタン2
1mlに溶解した液を、1時間かけて滴下した。そのま
ま、−40℃で3時間反応させた後、反応液を、ヘキサ
ン350ml、酢酸エチル150ml、pH7のリン酸緩衝液
(0.5M)500mlの混合液中へ、一度に注ぎ込んだ。
水層を分液した後、有機層を、5%NaHCO3水500ml、
10%クエン酸−5%NaHCO3混合液(pH4)500ml、
飽和食塩水200mlで順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去して淡黄色の油状物0.62g
を得た。これは(3R,4R)−4−アセトキシ−3−
〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキシエチル〕
−1−トリメチルシリルアゼチジン−2−オンと(3
R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−tert−
ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−2−
オンの混合物(モル比1:2)であったので、THF3
0mlと水15mlの混合液に溶かし、p−トルエンスルホ
ン酸ピリジウム30mgを加え、30分間攪拌した。反応
液にヘキサン350mlと酢酸エチル150mlを加え、水
500ml、5%NaHCO3500ml 飽和食塩水200mlで
順に洗浄後、有機層を留去すると、淡黄色の固体として
(3R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−
2−オンが0.33gが得られた。これをn−ヘキサン
よりの再結晶をすることにより目的のβ−ラクタム(3
R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−tert−
ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−2−
オンを0.27g無色針状晶として得た。
▲〔α〕25 D▼=+50°(c=0.5,CHCl3)、 mp.107〜108℃1 H−NMR(90MHz,CDCl3),δ(ppm): 0.08(6H,s),0.84(9H,s), 1.20(3H,d),2.01(3H,s), 3.04(1H,dd),4.12(1H,m), 5.76(1H,d),6.78(NH) 実施例2 (3R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−
2−オンの合成 無水酢酸5.39gを1,2−ジクロロエタン5mlに溶解
し、これを氷冷した中へ、濃硫酸0.1mlを加え、さら
に液温を10〜15℃に保ちながら発煙硝酸(比重1.
52)0.8mlを滴下した。滴下終了後、30分間その
まま撹拌を続け、ついで反応液を氷冷した。この中に、
実施例1と同様にして合成した(3R,4R)−3−
〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキシエチル〕
−4−トリメチルシリロキシ−1−トリメチルシリルア
ゼチジン−2−オン0.93gを1,2−ジクロロエタン
21mlに溶解した液を約1時間かけて滴下した。3時間
撹拌を続けた後、反応液を、ヘキサン350ml、酢酸エ
チル150ml、pH7のリン酸緩衝液(0.5M)500
mlの混合液中へ、一度に注ぎ入れた。水層を分離した
後、有機層を5%NaHCO3水500ml、10%クエン酸−
5%NaHCO3混合液(pH4)500ml、飽和食塩水200
mlで順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去して淡黄色の油状物0.33gを得た。これをn
−ヘキサンより結晶化を行なって、目的のβ−ラクタム
0.13gを無色針状晶として得た。各々の性状は実施
例1に示した値と同一であった。
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−
2−オンの合成 無水酢酸5.39gを1,2−ジクロロエタン5mlに溶解
し、これを氷冷した中へ、濃硫酸0.1mlを加え、さら
に液温を10〜15℃に保ちながら発煙硝酸(比重1.
52)0.8mlを滴下した。滴下終了後、30分間その
まま撹拌を続け、ついで反応液を氷冷した。この中に、
実施例1と同様にして合成した(3R,4R)−3−
〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキシエチル〕
−4−トリメチルシリロキシ−1−トリメチルシリルア
ゼチジン−2−オン0.93gを1,2−ジクロロエタン
21mlに溶解した液を約1時間かけて滴下した。3時間
撹拌を続けた後、反応液を、ヘキサン350ml、酢酸エ
チル150ml、pH7のリン酸緩衝液(0.5M)500
mlの混合液中へ、一度に注ぎ入れた。水層を分離した
後、有機層を5%NaHCO3水500ml、10%クエン酸−
5%NaHCO3混合液(pH4)500ml、飽和食塩水200
mlで順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を留去して淡黄色の油状物0.33gを得た。これをn
−ヘキサンより結晶化を行なって、目的のβ−ラクタム
0.13gを無色針状晶として得た。各々の性状は実施
例1に示した値と同一であった。
実施例3 (3R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−
2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチ
ルシリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼ
チジン−2−オン 1.00gをジクロロメタン10ml
に溶解し、これにトリエチルアミン0.89gとtert−
ブチルジメチルシリルクロリド0.61gを加え、室温
下で6時間撹拌した。反応後、この溶液に5%NaHCO3水
溶液を加え、水層を分離後、有機層をpH3の希塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去して茶色の液体を得た。これをシリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=100:
3)で精製して、(3R,4R)−3−〔(R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−4−トリメチ
ルシリロキシ−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチ
ジン−2−オン 0.80gを無色液体として得た。
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−アゼチジン−
2−オンの合成 (3R,4R)−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチ
ルシリロキシエチル〕−4−トリメチルシリロキシアゼ
チジン−2−オン 1.00gをジクロロメタン10ml
に溶解し、これにトリエチルアミン0.89gとtert−
ブチルジメチルシリルクロリド0.61gを加え、室温
下で6時間撹拌した。反応後、この溶液に5%NaHCO3水
溶液を加え、水層を分離後、有機層をpH3の希塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去して茶色の液体を得た。これをシリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=100:
3)で精製して、(3R,4R)−3−〔(R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−4−トリメチ
ルシリロキシ−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチ
ジン−2−オン 0.80gを無色液体として得た。
無水酢酸2.70gを1,2−ジクロロエタン2.5mlに
溶解し、これを氷冷した中に、0.05mlの濃硫酸を加
え、さらに液温を10〜15℃に保ちながら発煙硝酸
(比重1.52)0.4mlをゆっくりと滴下した。その
後、30分間、0〜10℃に保ち、これを−40℃に冷
却し、これに、(3R,4R)−3−〔(R)−1−tert
−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−4−トリメチル
シリロキシ−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチジ
ン−2−オン 0.61gを1,2−ジクロロエタン11m
lに溶かしたものを1時間かけて滴下した。1時間、−
40℃に保ち、さらに−30℃で2時間反応させた後、
反応液を、ヘキサン210ml、酢酸エチル90ml、pH7
のリン酸緩衝液(0.5M)300mlの混合液中へ、一
度に注いだ。水層を除いた後、有機層を5%NaHCO3水、
10%クエン酸−5%NaHCO3混合液(pH4)、飽和食塩
水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して淡黄色の油状物0.32gを得た。これを
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=
10:1)で精製して、(3R,4R)−4−アセトキ
シ−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキシ
エエチル〕−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチジ
ン−2−オン 0.22gを無色油状物として得た。こ
れをTHF20mlに溶解し、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムフルオリド0.15g、酢酸0.07gを加え、
室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチル30
ml、5%NaHCO3水50mlを加え、水層を分液した後、有
機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去して、n−ヘキサンより再結晶して
目的のβ−ラクタム0.13gを無色針状晶として得
た。各々の性状は実施例1に示した値と同一であった。
溶解し、これを氷冷した中に、0.05mlの濃硫酸を加
え、さらに液温を10〜15℃に保ちながら発煙硝酸
(比重1.52)0.4mlをゆっくりと滴下した。その
後、30分間、0〜10℃に保ち、これを−40℃に冷
却し、これに、(3R,4R)−3−〔(R)−1−tert
−ブチルジメチルシリロキシエチル〕−4−トリメチル
シリロキシ−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチジ
ン−2−オン 0.61gを1,2−ジクロロエタン11m
lに溶かしたものを1時間かけて滴下した。1時間、−
40℃に保ち、さらに−30℃で2時間反応させた後、
反応液を、ヘキサン210ml、酢酸エチル90ml、pH7
のリン酸緩衝液(0.5M)300mlの混合液中へ、一
度に注いだ。水層を除いた後、有機層を5%NaHCO3水、
10%クエン酸−5%NaHCO3混合液(pH4)、飽和食塩
水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して淡黄色の油状物0.32gを得た。これを
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=
10:1)で精製して、(3R,4R)−4−アセトキ
シ−3−〔(R)−1−tert−ブチルジメチルシリロキシ
エエチル〕−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチジ
ン−2−オン 0.22gを無色油状物として得た。こ
れをTHF20mlに溶解し、テトラ−n−ブチルアンモ
ニウムフルオリド0.15g、酢酸0.07gを加え、
室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、酢酸エチル30
ml、5%NaHCO3水50mlを加え、水層を分液した後、有
機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去して、n−ヘキサンより再結晶して
目的のβ−ラクタム0.13gを無色針状晶として得
た。各々の性状は実施例1に示した値と同一であった。
実施例4 (3R,4R)−4−アセトキシ−3−〔(R)−1−イ
ソプロピルジメチルシリロキシエチル〕アゼチジン−2
−オンの合成 3−〔(R)−1−イソプロピルジメチルシリロキシエチ
ル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチジン−2−オン
1.50g〔(3R,4R)体:(3S,4S)体=
5:1〕をジクロロメタン15mlに溶かし、トリエチル
アミン0.65gとtert−ブチルジメチルシリルクロリ
ド1.00gを加え、室温で14時間撹拌した。ジクロ
ロメタン50mlで希釈した後、5%NaHCO350ml、pH4
の希塩酸、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して、3−〔(R)−1−イ
ソプロピルジメチルシリロキシエチル〕−4−トリメチ
ルシリロキシ−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチ
ジン−2−オン 1.56gを黄色油状物として得た。
ソプロピルジメチルシリロキシエチル〕アゼチジン−2
−オンの合成 3−〔(R)−1−イソプロピルジメチルシリロキシエチ
ル〕−4−トリメチルシリロキシアゼチジン−2−オン
1.50g〔(3R,4R)体:(3S,4S)体=
5:1〕をジクロロメタン15mlに溶かし、トリエチル
アミン0.65gとtert−ブチルジメチルシリルクロリ
ド1.00gを加え、室温で14時間撹拌した。ジクロ
ロメタン50mlで希釈した後、5%NaHCO350ml、pH4
の希塩酸、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して、3−〔(R)−1−イ
ソプロピルジメチルシリロキシエチル〕−4−トリメチ
ルシリロキシ−1−tert−ブチルジメチルシリルアゼチ
ジン−2−オン 1.56gを黄色油状物として得た。
無水酢酸5.39gを1,2−ジクロロエタン5mlと混合
し、これに濃硫酸0.2mlを加えた後、冷却し内温を1
0〜15℃とした。その温度を保ちながら発煙硝酸(比
重1.52)0.8mlを約1.5時間かけて滴下した
後、そのまま2時間撹拌を続けた。これを−80℃に冷
却し、3−〔(R)−1−イソプロピルジメチルシリロキ
シエチル〕−4−トリメチルシリロキシ−1−tert−ブ
チルジメチルシリルアゼチジン−2−オン 1.56g
を1,2−ジクロロエタン30mlに溶かした液を約1.5時間
かけて滴下した後、約3時間撹拌を続けた。反応液を、
ヘキサン350ml、酢酸エチル150ml、pH7のリン酸
緩衝液(0.5M)500mlの混合液を氷冷した中へ、一
度に注ぎ込んだ。水層を分液後、有機層を、5%NaHCO3
水300ml、10%クエン酸−5%NaHCO3混合液(pH
4)300ml、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去して黄色の油状物0.
90gを得た。この4−アセトキシ−3−〔(R)−1−
イソプロピルジメチルシリロキシエチル〕−1−tert−
ブチルジメチルシリルアゼチジン−2−オンを含む油状
物を、そのままジクロロメタン20mlに溶解し、酢酸0.
37g、テトラメチルアンモニウムクロリド0.34g、
フッ化カリウム0.13gを加え、けんだく状態で撹拌
した。8時間、室温で反応させた後、反応液を5%NaHC
O3水100ml−ジクロロメタン80mlの中へ注ぎ、しば
らく撹拌した後、水層を除き、有機層を飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた目的のβ−ラクタム〔(3R,4R):
(3S,4S)=5:1〕を含む淡黄色油状物をヘキサ
ンより結晶化することにより、(3R,4R)−体0.21
gを無色針状晶として得た。
し、これに濃硫酸0.2mlを加えた後、冷却し内温を1
0〜15℃とした。その温度を保ちながら発煙硝酸(比
重1.52)0.8mlを約1.5時間かけて滴下した
後、そのまま2時間撹拌を続けた。これを−80℃に冷
却し、3−〔(R)−1−イソプロピルジメチルシリロキ
シエチル〕−4−トリメチルシリロキシ−1−tert−ブ
チルジメチルシリルアゼチジン−2−オン 1.56g
を1,2−ジクロロエタン30mlに溶かした液を約1.5時間
かけて滴下した後、約3時間撹拌を続けた。反応液を、
ヘキサン350ml、酢酸エチル150ml、pH7のリン酸
緩衝液(0.5M)500mlの混合液を氷冷した中へ、一
度に注ぎ込んだ。水層を分液後、有機層を、5%NaHCO3
水300ml、10%クエン酸−5%NaHCO3混合液(pH
4)300ml、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去して黄色の油状物0.
90gを得た。この4−アセトキシ−3−〔(R)−1−
イソプロピルジメチルシリロキシエチル〕−1−tert−
ブチルジメチルシリルアゼチジン−2−オンを含む油状
物を、そのままジクロロメタン20mlに溶解し、酢酸0.
37g、テトラメチルアンモニウムクロリド0.34g、
フッ化カリウム0.13gを加え、けんだく状態で撹拌
した。8時間、室温で反応させた後、反応液を5%NaHC
O3水100ml−ジクロロメタン80mlの中へ注ぎ、しば
らく撹拌した後、水層を除き、有機層を飽和食塩水で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた目的のβ−ラクタム〔(3R,4R):
(3S,4S)=5:1〕を含む淡黄色油状物をヘキサ
ンより結晶化することにより、(3R,4R)−体0.21
gを無色針状晶として得た。
▲〔α〕25 D▼=+54.2°(c=0.5,CHCl3) mp.=92〜94℃1 H−NMR(90MHz),CDCl3)δ(ppm): 0.04(6H,s),0.90(7H), 1.23(3H,d),2.06(3H,s), 3.13(1H,dd),4.13(1H,m), 5.76(1H,d),6.40(NH)
Claims (11)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、R1は水酸基の保護基、R2,R3,R4は、C1〜C4の低
級アルキル基、フェニル基またはアラルキル基、R5はN
の保護基を示す) で表わされるβ−ラクタム化合物に硝酸アセチルを作用
させ、次いで、必要に応じて、Nの保護基を脱離させる
ことを特徴とする、一般式(II) (式中、R1は水酸基の保護基、R6は水素又はNの保護基
を示す) で表わされる4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルア
ゼチジン−2−オン誘導体の製造法。 - 【請求項2】R1が一般式(III) (式中、R7,R8,R9はC1〜C4の低級アルキル基を示す)で
ある特許請求の範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項3】R1がt−ブチルジメチルシリル基である特
許請求の範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項4】R1がイソプロピルジメチルシリル基である
特許請求の範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項5】R5がトリメチルシリル基である特許請求の
範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項6】R5がt−ブチルジメチルシリル基である特
許請求の範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項7】R6が水素である特許請求の範囲第1項記載
の製造法。 - 【請求項8】R6がt−ブチルジメチルシリル基である特
許請求の範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項9】R6がトリメチルシリル基である特許請求の
範囲第1項記載の製造法。 - 【請求項10】R2,R3,R4がメチル基である特許請求の範
囲第1項記載の製造法。 - 【請求項11】一般式(I′) (式中、R1は水酸基の保護基、R2,R3,R4はC1〜C4の低級
アルキル基、フェニル基、又はアラルキル基を示す)で
表わされる化合物とR5−X(R5はNの保護基、Xはハロ
ゲンを示す)で示される試薬を反応させることにより、
一般式(I) (式中、R1は水酸基の保護基、R2,R3,R4はC1〜C4の低級
アルキル基、フェニル基、又はアラルキル基、R5はNの
保護基を示す)で表わされる化合物を生成せしめ、次い
で、該化合物(I)に硝酸アセチルを作用させ、ついで、
必要に応じて、Nの保護基を脱離させることにより、一
般式(II) (式中、R1は水酸基の保護基、R6は水素又はNの保護基
を示す) で表わされる4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルア
ゼチジン−2−オン誘導体を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60223388A JPH066570B2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60223388A JPH066570B2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6284057A JPS6284057A (ja) | 1987-04-17 |
JPH066570B2 true JPH066570B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=16797363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60223388A Expired - Lifetime JPH066570B2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066570B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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CN1017991B (zh) * | 1987-02-20 | 1992-08-26 | 钟渊化学工业株式会社 | 4-乙酰氧基-3-羟乙基氮杂环丁-2-酮衍生物的制备方法 |
JP2604794B2 (ja) * | 1988-04-04 | 1997-04-30 | 鐘淵化学工業株式会社 | 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オンの製造法 |
CA2000565C (en) | 1988-10-19 | 1998-06-23 | Masaji Ishiguro | Process for the preparation of 4-acyloxy-2-azetidinone derivatives |
JP2604897B2 (ja) * | 1990-09-03 | 1997-04-30 | 鐘淵化学工業株式会社 | β―ラクタム化合物の製造法 |
JPH0515060U (ja) * | 1991-08-02 | 1993-02-26 | 株式会社リコー | 現像装置の着脱機構 |
KR0132532B1 (ko) * | 1994-07-29 | 1998-04-17 | 서치영 | 4-아실옥시-2-아제티디논 유도체의 신규 제조방법 |
PL227494B1 (pl) | 2012-12-21 | 2017-12-29 | Inst Chemii Organicznej Polskiej Akademii Nauk | Sposób wytwarzania pochodnej 2-azetydynonowej i sposób wytwarzania związków pośrednich |
-
1985
- 1985-10-07 JP JP60223388A patent/JPH066570B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6284057A (ja) | 1987-04-17 |
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