JPH066562Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
- Publication number
- JPH066562Y2 JPH066562Y2 JP1987195588U JP19558887U JPH066562Y2 JP H066562 Y2 JPH066562 Y2 JP H066562Y2 JP 1987195588 U JP1987195588 U JP 1987195588U JP 19558887 U JP19558887 U JP 19558887U JP H066562 Y2 JPH066562 Y2 JP H066562Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- spurious
- housing
- dielectric filter
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、金属製の筐体内に複数のディスク状の誘電体
共振器を並列収納した所謂ディスクタイプ誘電体フィル
タに関し、更に詳しくは、筐体の両端内側部に設けられ
る入出力ポストの近傍にスプリアス抑圧ネジを設けた誘
電体フィルタに関するものである。
共振器を並列収納した所謂ディスクタイプ誘電体フィル
タに関し、更に詳しくは、筐体の両端内側部に設けられ
る入出力ポストの近傍にスプリアス抑圧ネジを設けた誘
電体フィルタに関するものである。
［従来の技術］ チタン酸バリウム等の誘電体セラミックを用いた誘電体
フィルタは、低損失で且つ小型化できる特徴があり、マ
イクロ波帯域用の各種移動無線機器や衛星通信等の分野
で広く使用されている。
フィルタは、低損失で且つ小型化できる特徴があり、マ
イクロ波帯域用の各種移動無線機器や衛星通信等の分野
で広く使用されている。
誘電体フィルタには様々なタイプがあるが、その一つに
ディスク状の誘電体共振器を使用するものがある。これ
には例えば金属製の筐体内に複数のディスク状の誘電体
共振器を間隔をおいて並設し、筐体の両端内側部に入出
力ポストを設け、筐体端部外側に同軸コネクタを取り付
けて該同軸コネクタの中心導体を前記入出力ポストに接
続した構造がある。
ディスク状の誘電体共振器を使用するものがある。これ
には例えば金属製の筐体内に複数のディスク状の誘電体
共振器を間隔をおいて並設し、筐体の両端内側部に入出
力ポストを設け、筐体端部外側に同軸コネクタを取り付
けて該同軸コネクタの中心導体を前記入出力ポストに接
続した構造がある。
金属製の筐体は、中央に誘電体共振器等の収納する凹部
を有する下部筐体と、その金属製蓋部とから構成され、
蓋部の各誘電体共振器に対応する位置には共振周波数調
整用のネジが進退自在に取り付けられる。そして各誘電
体共振器は下部筐体と蓋部とによって完全に密閉された
構造となる。
を有する下部筐体と、その金属製蓋部とから構成され、
蓋部の各誘電体共振器に対応する位置には共振周波数調
整用のネジが進退自在に取り付けられる。そして各誘電
体共振器は下部筐体と蓋部とによって完全に密閉された
構造となる。
［考案が解決しようとする問題点］ ところがこのような従来構造の誘電体フィルタでは、主
モード共振（fo）と１．２５×foスプリアスモードの間
の周波数帯に大きなスプリアスが発生する問題があっ
た。
モード共振（fo）と１．２５×foスプリアスモードの間
の周波数帯に大きなスプリアスが発生する問題があっ
た。
本考案の目的は、上記のような従来技術の問題を解消
し、主モード共振（fo）と１．２５×foスプリアスモー
ドの間に発生するスプリアスを抑圧することができる構
造のディスクタイプ誘電体フィルタを提供することにあ
る。
し、主モード共振（fo）と１．２５×foスプリアスモー
ドの間に発生するスプリアスを抑圧することができる構
造のディスクタイプ誘電体フィルタを提供することにあ
る。
［問題点を解決するための手段］ 上記のような目的を達成することのできる本考案は、金
属製の筐体内に複数のディスク状の誘電体共振器を並設
収納し、該筐体の両端に同軸コネクタを設けると共に該
筐体の両端内側部に入出力ポストを設けた誘電体フィル
タにおいて、前記入出力ポスト近傍の筐体壁に、先端を
該入出力ポストに向け、且つ入出力ポストと同軸コネク
タの中心導体を含む平面と垂直にスプリアス抑圧ネジを
進退自在に取り付けた誘電体フィルタである。
属製の筐体内に複数のディスク状の誘電体共振器を並設
収納し、該筐体の両端に同軸コネクタを設けると共に該
筐体の両端内側部に入出力ポストを設けた誘電体フィル
タにおいて、前記入出力ポスト近傍の筐体壁に、先端を
該入出力ポストに向け、且つ入出力ポストと同軸コネク
タの中心導体を含む平面と垂直にスプリアス抑圧ネジを
進退自在に取り付けた誘電体フィルタである。
［作用］ 従来技術において主モード共振（fo）と１．２５×foス
プリアスモードの間の周波数帯で大きなスプリアスが発
生する。
プリアスモードの間の周波数帯で大きなスプリアスが発
生する。
本考案では入出力ポストの近傍の筐体壁に、先端が該入
出力ポスト近傍に向かうネジを、入出力ポストと同軸コ
ネクタの中心導体を含む平面と垂直に設けており、この
ネジの挿入量を調整することにより、前記周波数帯で生
じるスプリアスを抑圧することができる。
出力ポスト近傍に向かうネジを、入出力ポストと同軸コ
ネクタの中心導体を含む平面と垂直に設けており、この
ネジの挿入量を調整することにより、前記周波数帯で生
じるスプリアスを抑圧することができる。
［実施例］ 第１図は本考案に係る誘電体フィルタの一実施例を示す
分解斜視図である。この実施例は金属製の筐体内に３個
のディスク状の誘電体共振器を収納した帯域通過フィル
タの例である。
分解斜視図である。この実施例は金属製の筐体内に３個
のディスク状の誘電体共振器を収納した帯域通過フィル
タの例である。
金属製の筐体は、下部筐体１０と蓋部１２との組み合わ
せからなる。下部筐体１０は中央に細長状の凹部１４を
有し、両端部に同軸コネクタ１６が取り付けられる。下
部筐体１０の凹部１４内には３個のディスク状の誘電体
共振器１８が一定の間隔をおいてそれぞれ支持台２０上
に載置され固定される。また下部筐体１０の両端内側部
には側方から入出力ポスト２２が突設されており、その
先端は前記同軸コネクタ１６の中心導体に半田付け等に
より接続される。
せからなる。下部筐体１０は中央に細長状の凹部１４を
有し、両端部に同軸コネクタ１６が取り付けられる。下
部筐体１０の凹部１４内には３個のディスク状の誘電体
共振器１８が一定の間隔をおいてそれぞれ支持台２０上
に載置され固定される。また下部筐体１０の両端内側部
には側方から入出力ポスト２２が突設されており、その
先端は前記同軸コネクタ１６の中心導体に半田付け等に
より接続される。
下部筐体１０の上面には蓋部１２が被せられ、ネジ穴２
３を利用してネジ止めされる。また蓋部１２の前記誘電
体共振器１８と対向する位置にはそれぞれ主モード共振
周波数（fo）の調整ネジ２４が進退自在に取り付けら
れ、その調整ネジ２４の挿入量の調節によってフィルタ
の主モード共振周波数foを調整できるように構成されて
いる。
３を利用してネジ止めされる。また蓋部１２の前記誘電
体共振器１８と対向する位置にはそれぞれ主モード共振
周波数（fo）の調整ネジ２４が進退自在に取り付けら
れ、その調整ネジ２４の挿入量の調節によってフィルタ
の主モード共振周波数foを調整できるように構成されて
いる。
ここまでの構成は前記従来技術とほぼ同様である。本考
案が従来技術と顕著に相違する点は、入出力ポスト２２
近傍の筐体壁に、先端を該入出力ポスト２２に向け、且
つ入出力ポストと同軸コネクタの中心導体を含む平面と
垂直に金属製のスプリアス抑圧ネジ２６を進退自在に取
り付けた点である。
案が従来技術と顕著に相違する点は、入出力ポスト２２
近傍の筐体壁に、先端を該入出力ポスト２２に向け、且
つ入出力ポストと同軸コネクタの中心導体を含む平面と
垂直に金属製のスプリアス抑圧ネジ２６を進退自在に取
り付けた点である。
この実施例では蓋部１２の両端に出入自在のスプリアス
抑圧ネジ２６が設けられ、その先端が丁度入出力ポスト
２２と同軸ケーブル１６の中心導体との接続点の近傍で
挿入量を自由に調整できるように設けられている。
抑圧ネジ２６が設けられ、その先端が丁度入出力ポスト
２２と同軸ケーブル１６の中心導体との接続点の近傍で
挿入量を自由に調整できるように設けられている。
本考案においては、前記スプリアス抑圧ネジ２６の挿入
量を調整することにより、主モード共振foと１．２５×
foスプリアスモードの間の周波数帯で従来非常に大きく
現れていたスプリアスを抑制することができた。その様
子を第２図の特性線図で示す。なお第３図は従来のスプ
リアス抑圧ネジが無い場合の特性線図である。
量を調整することにより、主モード共振foと１．２５×
foスプリアスモードの間の周波数帯で従来非常に大きく
現れていたスプリアスを抑制することができた。その様
子を第２図の特性線図で示す。なお第３図は従来のスプ
リアス抑圧ネジが無い場合の特性線図である。
これらは何れも横軸が周波数であり、それに対する減衰
量を表している。本考案品の特性である第２図と従来技
術の特性を示す第３図を比べれば明らかなように、従来
技術では主モード共振foと１．２５×foスプリアスモー
ドとの間で非常に大きなスプリアスが生じていたが、本
考案ではそれが無くなっていることが分かる。
量を表している。本考案品の特性である第２図と従来技
術の特性を示す第３図を比べれば明らかなように、従来
技術では主モード共振foと１．２５×foスプリアスモー
ドとの間で非常に大きなスプリアスが生じていたが、本
考案ではそれが無くなっていることが分かる。
本考案においてスプリアス抑圧ネジ２６の取り付け位置
は、その先端が入出力ポストの先端近傍にあることが望
ましい。これは本考案では、スプリアス抑圧ネジ２６の
先端と入出力ポスト２２との間のギャップで形成される
容量成分によって前記スプリアスを抑圧しており、入出
力ポスト２２の先端で最も電界が大きいから、その近傍
にネジ先端を位置させることによって最もスプリアス抑
圧の効果が顕著に現れるからである。
は、その先端が入出力ポストの先端近傍にあることが望
ましい。これは本考案では、スプリアス抑圧ネジ２６の
先端と入出力ポスト２２との間のギャップで形成される
容量成分によって前記スプリアスを抑圧しており、入出
力ポスト２２の先端で最も電界が大きいから、その近傍
にネジ先端を位置させることによって最もスプリアス抑
圧の効果が顕著に現れるからである。
以上本考案の好ましい一実施例について詳述したが、本
考案はこのような構成のみに限定されるものではない。
筐体内部に並設する誘電体共振器の数は任意である。ま
た筐体の具体的な構造も用途や要求される特性等に応じ
て適宜変更できる。
考案はこのような構成のみに限定されるものではない。
筐体内部に並設する誘電体共振器の数は任意である。ま
た筐体の具体的な構造も用途や要求される特性等に応じ
て適宜変更できる。
［考案の効果］ 本考案は上記のようにディスクタイプ誘電体フィルタに
おいて入出力ポスト近傍の筐体壁に、先端を該入出力ポ
ストに向け、且つ入出力ポストと同軸コネクタの中心導
体を含む平面と垂直にスプリアス抑圧ネジを設けた構造
だから、従来技術の問題点であった主モード共振foと
１．２５×foスプリアスモードの間に発生するスプリア
スを大幅に減少させることができる優れた効果がある。
おいて入出力ポスト近傍の筐体壁に、先端を該入出力ポ
ストに向け、且つ入出力ポストと同軸コネクタの中心導
体を含む平面と垂直にスプリアス抑圧ネジを設けた構造
だから、従来技術の問題点であった主モード共振foと
１．２５×foスプリアスモードの間に発生するスプリア
スを大幅に減少させることができる優れた効果がある。
第１図は本考案に係る誘電体フィルタの一実施例を示す
分解斜視図、第２図はそれにより得られる減衰特性の一
例を示すグラフ、第３図は従来技術による減衰特性の一
例を示すグラフである。 １０……下部筐体、１２……蓋部、１４……凹部、１６
……同軸コネクタ、１８……誘電体共振器、２２……入
出力ポスト、２４……主モード共振周波数の調整ネジ、
２６……スプリアス抑圧ネジ。
分解斜視図、第２図はそれにより得られる減衰特性の一
例を示すグラフ、第３図は従来技術による減衰特性の一
例を示すグラフである。 １０……下部筐体、１２……蓋部、１４……凹部、１６
……同軸コネクタ、１８……誘電体共振器、２２……入
出力ポスト、２４……主モード共振周波数の調整ネジ、
２６……スプリアス抑圧ネジ。
Claims (1)
- 【請求項１】金属製の筐体内に複数のディスク状の誘電
体共振器を並設収納し、該筐体の両端に同軸コネクタを
設けると共に該筐体の両端内側部に入出力ポストを設け
た誘電体フィルタにおいて、前記入出力ポスト近傍の筐
体壁に、先端を該入出力ポストに向け、且つ入出力ポス
トと同軸コネクタの中心導体を含む平面と垂直にスプリ
アス抑圧ネジを進退自在に取り付けた誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987195588U JPH066562Y2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987195588U JPH066562Y2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 誘電体フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01100501U JPH01100501U (ja) | 1989-07-06 |
| JPH066562Y2 true JPH066562Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31486260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987195588U Expired - Lifetime JPH066562Y2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 誘電体フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066562Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0728722Y2 (ja) * | 1989-08-30 | 1995-06-28 | 富士電気化学株式会社 | 誘電体フィルタ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6179301A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-22 | Nec Corp | 誘電体共振器帯域通過ろ波器 |
| JPS61244304A (ja) * | 1985-04-20 | 1986-10-30 | オムロン株式会社 | カ−ドホルダ |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP1987195588U patent/JPH066562Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01100501U (ja) | 1989-07-06 |
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