JPH0665337B2 - X線ct装置 - Google Patents
X線ct装置Info
- Publication number
- JPH0665337B2 JPH0665337B2 JP59229739A JP22973984A JPH0665337B2 JP H0665337 B2 JPH0665337 B2 JP H0665337B2 JP 59229739 A JP59229739 A JP 59229739A JP 22973984 A JP22973984 A JP 22973984A JP H0665337 B2 JPH0665337 B2 JP H0665337B2
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Links
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 5
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000013480 data collection Methods 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 3
- 210000004556 brain Anatomy 0.000 description 1
- 238000002591 computed tomography Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、X線CT装置(X線コンピュータ断層撮影装
置)に関する。
置)に関する。
(ロ)従来技術 X線CT装置は、X線発生装置とX線検出器とを被写体を
挟んで配置し、これらX線照射手段とX線検出手段とを
被写体に対してスキャニングさせることにより被写体の
断層面内の種々の方向からX線を照射してX線吸収に関
する種々の方向からの投影データを収集し、このデータ
を逆投影することによって上記断層面におけるX線吸収
係数の分布像を再構成するものであるが、このX線CT装
置では、脳底部などの骨の多い部分でpartial volume効
果により再構成画像にアーティファクトが生じることが
どうしても避けられない。スライス厚さを薄くすること
によりこのアーティファクトを多少軽減することはでき
るが、しかし、代りにノイズが増大し、また撮影枚数お
よび被曝線量の増大を招く。すなわち、被曝線量は、空
間分解能の3乗、密度分解能の2乗およびスライス厚さ
に反比例するので、同一線量のままスライス厚さを薄く
すれば画質が悪くなり、同一の画質を得ようとすれば、
厚さを薄くすればする程反比例的に被曝線量が増える。
挟んで配置し、これらX線照射手段とX線検出手段とを
被写体に対してスキャニングさせることにより被写体の
断層面内の種々の方向からX線を照射してX線吸収に関
する種々の方向からの投影データを収集し、このデータ
を逆投影することによって上記断層面におけるX線吸収
係数の分布像を再構成するものであるが、このX線CT装
置では、脳底部などの骨の多い部分でpartial volume効
果により再構成画像にアーティファクトが生じることが
どうしても避けられない。スライス厚さを薄くすること
によりこのアーティファクトを多少軽減することはでき
るが、しかし、代りにノイズが増大し、また撮影枚数お
よび被曝線量の増大を招く。すなわち、被曝線量は、空
間分解能の3乗、密度分解能の2乗およびスライス厚さ
に反比例するので、同一線量のままスライス厚さを薄く
すれば画質が悪くなり、同一の画質を得ようとすれば、
厚さを薄くすればする程反比例的に被曝線量が増える。
(ハ)目的 この発明は、脳底部のような骨の多い部分でのpartial
volume効果によるアーティファクトを、ノイズおよび被
曝線量の問題を生じることなく軽減することのできるX
線CT装置を提供することを目的とする。
volume効果によるアーティファクトを、ノイズおよび被
曝線量の問題を生じることなく軽減することのできるX
線CT装置を提供することを目的とする。
(ニ)構成 この発明によれば、X線CT装置において、被写体に対す
るX線照射手段及びX線検出手段の相対的な位置を断層
面に直角な方向に移動させることと、この移動を停止し
てX線照射手段及びX線検出手段の被写体に対するスキ
ャニングによる投影データ収集とを交互に繰り返して、
互いに隣接している複数の相対的に薄い断層面について
の投影データを収集する。そして、これら複数の相対的
に薄い断層面についての投影データから、投影データの
段階で各断層面についてのデータを加算しその後画像再
構成処理することにより、これら複数の相対的に薄い断
層面を合わせた相対的に厚い1個の断層面について再構
成画像を得る。
るX線照射手段及びX線検出手段の相対的な位置を断層
面に直角な方向に移動させることと、この移動を停止し
てX線照射手段及びX線検出手段の被写体に対するスキ
ャニングによる投影データ収集とを交互に繰り返して、
互いに隣接している複数の相対的に薄い断層面について
の投影データを収集する。そして、これら複数の相対的
に薄い断層面についての投影データから、投影データの
段階で各断層面についてのデータを加算しその後画像再
構成処理することにより、これら複数の相対的に薄い断
層面を合わせた相対的に厚い1個の断層面について再構
成画像を得る。
(ホ)実施例 第1図において、ガントリ11にX線管12とX線検出器13
とこれらを保持する図示しないスキャニング機構とが収
納されており、ガントリ11の中央部にはトンネル部14が
設けられていて、X線管12とX線検出器13とがこのトン
ネル部14を挟むように配置される。このトンネル部14に
はベッド装置21の天板22に乗せられた被写体31が挿入さ
れるようになっている。被写体31がトンネル部14内に挿
入されたとき、スキャニング機構が動作して、X線管12
とX線検出器13とが被写体31を挟むようにしながら、こ
の被写体31の周囲に回転してスライス面内でのスキャニ
ングが行なわれる。このスライス面内でのスキャニング
により、X線検出器13からデータ収集装置41によってX
線吸収に関するデータが収集される。こうして、スライ
ス面内での種々の投影方向毎に投影データが収集され
る。
とこれらを保持する図示しないスキャニング機構とが収
納されており、ガントリ11の中央部にはトンネル部14が
設けられていて、X線管12とX線検出器13とがこのトン
ネル部14を挟むように配置される。このトンネル部14に
はベッド装置21の天板22に乗せられた被写体31が挿入さ
れるようになっている。被写体31がトンネル部14内に挿
入されたとき、スキャニング機構が動作して、X線管12
とX線検出器13とが被写体31を挟むようにしながら、こ
の被写体31の周囲に回転してスライス面内でのスキャニ
ングが行なわれる。このスライス面内でのスキャニング
により、X線検出器13からデータ収集装置41によってX
線吸収に関するデータが収集される。こうして、スライ
ス面内での種々の投影方向毎に投影データが収集され
る。
このようにたとえばスライス厚さが2mmと薄い#1のス
ライス面についてのスキャニングを行なってこの#1の
スライス面での投影データの収集が終了した後、この投
影データをCPU42を介してメモリ43に蓄積すると、CPU42
がベッド装置21を制御して天板22を2mmだけずらす。し
たがってこのときにスキャニングを行なえば、#1のス
ライス面に隣接している同じく厚さ2mmの#2のスライ
ス面についてのスキャニングが行なえ、これによって#
2のスライス面についての投影データの収集ができる。
このようにして1回のスキャニングが終了する毎にスラ
イス面をずらしていって、隣接する5つのスライス面#
1〜#5についてのスキャニングを次々に連続的に行な
い、得られた各スライス面についての投影データをメモ
リ43に格納する。
ライス面についてのスキャニングを行なってこの#1の
スライス面での投影データの収集が終了した後、この投
影データをCPU42を介してメモリ43に蓄積すると、CPU42
がベッド装置21を制御して天板22を2mmだけずらす。し
たがってこのときにスキャニングを行なえば、#1のス
ライス面に隣接している同じく厚さ2mmの#2のスライ
ス面についてのスキャニングが行なえ、これによって#
2のスライス面についての投影データの収集ができる。
このようにして1回のスキャニングが終了する毎にスラ
イス面をずらしていって、隣接する5つのスライス面#
1〜#5についてのスキャニングを次々に連続的に行な
い、得られた各スライス面についての投影データをメモ
リ43に格納する。
つぎに、これら各スライス面の投影データはCPU42で加
算された後、この加算後の投影データにより画像再構成
処理が行なわれる。ここで、メモリ43において得られた
各スライス面#1〜#5についての投影データは第2図
のようになる。第2図には#1〜#5の各スライス面に
ついての(i,j)方向の投影データPij(1),Pij
(2),Pij(3),Pij(4),Pij(5)が例示されてい
る。そしてこれらを加算すれば最下段のような投影デー
タが得られる。この加算して得られた投影データは各々
2mmの厚さのスライス面#1〜#5を合わせた厚さ10mm
の1つのスライス面についての投影データとして扱わ
れ、この投影データにより画像再構成処理が行なわれる
ことにより、厚さ10mmの1つのスライス面についての断
層像が得られる。この断層像は画像表示装置44により表
示される。
算された後、この加算後の投影データにより画像再構成
処理が行なわれる。ここで、メモリ43において得られた
各スライス面#1〜#5についての投影データは第2図
のようになる。第2図には#1〜#5の各スライス面に
ついての(i,j)方向の投影データPij(1),Pij
(2),Pij(3),Pij(4),Pij(5)が例示されてい
る。そしてこれらを加算すれば最下段のような投影デー
タが得られる。この加算して得られた投影データは各々
2mmの厚さのスライス面#1〜#5を合わせた厚さ10mm
の1つのスライス面についての投影データとして扱わ
れ、この投影データにより画像再構成処理が行なわれる
ことにより、厚さ10mmの1つのスライス面についての断
層像が得られる。この断層像は画像表示装置44により表
示される。
この場合、得られた厚さ10mmの1つのスライス面につい
ての断層像は、アーティファクトの少ない画像となる。
何故なら、各1枚のスライス面についてのアーティファ
クトの強度がこの画像において1/枚数となるからであ
る。そして、この場合、スライス面の枚数は5枚である
からアーティファクトの強度は1/5となり、信号成分
は5枚分で5の平方根となるので、信号/アーティファ
クトは約2.24/0.2となって約11倍となり、画質が向上
する。
ての断層像は、アーティファクトの少ない画像となる。
何故なら、各1枚のスライス面についてのアーティファ
クトの強度がこの画像において1/枚数となるからであ
る。そして、この場合、スライス面の枚数は5枚である
からアーティファクトの強度は1/5となり、信号成分
は5枚分で5の平方根となるので、信号/アーティファ
クトは約2.24/0.2となって約11倍となり、画質が向上
する。
なお、上記では、スライス面#1〜#5の各々で得られ
たデータを加算するのに投影データの段階で行なった
が、画像再構成した後の段階で加算を行なってもよい。
すなわち、#1〜#5の各々につきそれぞれの投影デー
タを用いて画像再構成を行ない、第3図に示すように5
枚の断層像を再構成して、この段階でこれらの断層像を
加算して1つの断層像を構成するようにしてもよい。
たデータを加算するのに投影データの段階で行なった
が、画像再構成した後の段階で加算を行なってもよい。
すなわち、#1〜#5の各々につきそれぞれの投影デー
タを用いて画像再構成を行ない、第3図に示すように5
枚の断層像を再構成して、この段階でこれらの断層像を
加算して1つの断層像を構成するようにしてもよい。
また、スライス面内でのスキャニングによってスライス
面内の各投影方向での投影データを得る場合、スライス
面#1〜#5のそれぞれで第4図に示すように投影方向
を違えて、隣接するスライス面で互いに中間の方向の投
影データを収集するようにすれば画質をより向上させる
ことができる。
面内の各投影方向での投影データを得る場合、スライス
面#1〜#5のそれぞれで第4図に示すように投影方向
を違えて、隣接するスライス面で互いに中間の方向の投
影データを収集するようにすれば画質をより向上させる
ことができる。
(ヘ)効果 この発明によれば、脳底部のような骨の多い部分でのpa
rtial volume効果によるアーティファクトを軽減し、診
断能力を向上できる。しかも、ノイズの問題を生じるこ
となく被曝線量を少なくできる。また、画像の枚数が減
り、記録フィルムや記憶装置の容量の節約ができる。複
数の相対的に薄い断層面を合わせた相対的に厚い1個の
断層面についての1枚の再構成画像を得るについては、
複数の相対的に薄い断層面についての投影データを投影
データの段階で加算し、その加算後の投影データを用い
て画像再構成するようにしているため、画像再構成処理
が1回で済み、短時間で診断能力の高い画像が得られる
ことになる。
rtial volume効果によるアーティファクトを軽減し、診
断能力を向上できる。しかも、ノイズの問題を生じるこ
となく被曝線量を少なくできる。また、画像の枚数が減
り、記録フィルムや記憶装置の容量の節約ができる。複
数の相対的に薄い断層面を合わせた相対的に厚い1個の
断層面についての1枚の再構成画像を得るについては、
複数の相対的に薄い断層面についての投影データを投影
データの段階で加算し、その加算後の投影データを用い
て画像再構成するようにしているため、画像再構成処理
が1回で済み、短時間で診断能力の高い画像が得られる
ことになる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は投
影データを示す図、第3図は各再構成画像の加算を説明
するための図、第4図は投影データの方向を説明するた
めの図である。 #1〜#5……薄いスライス面 11……ガントリ、12……X線管 13……X線検出器、14……トンネル部 21……ベッド装置、22……天板 31……被写体、41……データ収集装置 42……CPU、43……メモリ 44……画像表示装置
影データを示す図、第3図は各再構成画像の加算を説明
するための図、第4図は投影データの方向を説明するた
めの図である。 #1〜#5……薄いスライス面 11……ガントリ、12……X線管 13……X線検出器、14……トンネル部 21……ベッド装置、22……天板 31……被写体、41……データ収集装置 42……CPU、43……メモリ 44……画像表示装置
Claims (1)
- 【請求項1】被写体を挟んで配置されるX線照射手段
と、X線検出手段とを有し、これらX線照射手段とX線
検出手段とを被写体に対してスキャニングさせることに
より被写体の断層面内の種々の方向からX線を照射して
X線吸収に関する種々の方向からの投影データを収集
し、このデータを逆投影することによって上記断層面に
おけるX線吸収係数の分布像を再構成するX線CT装置に
おいて、被写体に対するX線照射手段及びX線検出手段
の相対的な位置を断層面に直角な方向に移動させる移動
手段と、該移動手段による移動を停止させて行なう投影
データ収集とこの投影データ収集を停止させて行なう上
記の移動手段による移動とを交互に繰り返して、互いに
隣接している複数の相対的に薄い断層面についての投影
データが収集されるように制御する手段と、これら複数
の相対的に薄い断層面についての投影データを投影デー
タの段階で加算し、その加算後の投影データを用いて画
像再構成することにより、上記の複数の相対的に薄い断
層面を合わせた相対的に厚い1個の断層面についての1
枚の再構成画像を得る手段とを有することを特徴とする
X線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59229739A JPH0665337B2 (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59229739A JPH0665337B2 (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | X線ct装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61109551A JPS61109551A (ja) | 1986-05-28 |
JPH0665337B2 true JPH0665337B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=16896924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59229739A Expired - Fee Related JPH0665337B2 (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665337B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2620467B2 (ja) * | 1992-07-16 | 1997-06-11 | 株式会社島津製作所 | X線ct装置 |
US8483463B2 (en) * | 2010-05-19 | 2013-07-09 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Method for radiation dose reduction using prior image constrained image reconstruction |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4093859A (en) * | 1975-11-28 | 1978-06-06 | Artronix, Inc. | Axial tomographic apparatus |
JPS5764047A (en) * | 1980-10-08 | 1982-04-17 | Tokyo Shibaura Electric Co | Radiation tomographing diagnostic device |
JPS57134144A (en) * | 1981-02-16 | 1982-08-19 | Tokyo Shibaura Electric Co | Radioactive ray diagnostic apparatus |
JPS59111738A (ja) * | 1982-12-16 | 1984-06-28 | 株式会社東芝 | X線断層撮影装置 |
-
1984
- 1984-10-31 JP JP59229739A patent/JPH0665337B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61109551A (ja) | 1986-05-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |