JPH066495A - 画像ファイリング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファイリング装置同士で画像データの転送を
行なう際、転送された画像データに時間をかけずに検索
データを付与する。 【構成】 指定されたファイルナンバーのファイルをフ
ァイリング装置１０からファイリング装置２０へ転送
し、転送すべきファィルの転送終了後、転送された複数
のファイルのうち１つを表示部１２に表示させ、ファイ
リング装置２０から表示部１２に表示されているファイ
ルの検索データを入力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファイリング装置にフ
ァイリングされた画像データを転送する際の画像ファイ
リング方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】２つのファイリング装置間で画像データ
をコピーする場合、例えば図３に示すように、ディスク
媒体１４に対して画像データの読み書きを行なう記憶部
１１、表示部１２、通信端１３を有するデータ転送元で
あるファイリング装置１０と、同様にテープ媒体２４に
対して画像データの読み書きを行なう記憶部２１、表示
部２２、通信端２３を有するデータ転送先である装置２
０とが通信ケーブル３０によって接続する。ファイリン
グ装置２０は、通信ケーブル３０を介して、ある決めら
れたプロトコルでファイリング装置１０を制御すること
が可能であり、ファイリング装置２０が発行するコマン
ドにより、データのやり取りが行なえるようになってい
る。

【０００３】この２装置間でデータのコピーを行なう
際、図４、５に示すような手順にてコピーが行なわれる
ことが考えられる。

【０００４】まず、データ転送先のファイリング装置２
０がデータ転送元のファイリング装置１０に対して、フ
ァイリング装置１０での検索データ構造を記述している
検索データ構造記述ファイルを呼び出すコマンドを発行
する（ステップＳ３１）。そのコマンドを受け取ったフ
ァイリング装置１０は、通信線３０を介して、ファイリ
ング装置２０にそのデータを転送する（ステップＳ５
１、５２）。ファイリング装置２０は内部のメモリーに
データを展開し（ステップＳ３２）、その記述ファイル
の情報とファイリング装置２０での検索データ構造とを
比較する（ステップＳ２３）。このとき、データ構造が
一致すれば、データストラクチャフラグを１とし（ステ
ップＳ３４）、不一致ならば０とする（ステップＳ３
５）。

【０００５】次に、ファイリング装置２０は、ファイリ
ング装置１０の全ファイルのリストのデータ送信を要求
するコマンドを発行する（ステップＳ３６）。このコマ
ンドを受けたファイリング装置１０は、持っているファ
イルのリストを送信し（ステップＳ５３）、ファイリン
グ装置２０はリストを表示する。使用者はその表示をみ
て、どれをコピーするか選択する。

【０００６】選択したファイルのナンバーを入力すると
（ステップＳ３８）、ファイリング装置２０は相応する
画像データの送信要求コマンドを発行する（ステップＳ
３９）。このコマンドを受けたファイリング装置１０は
画像データをファイリング装置２０に送信する（ステッ
プＳ５４）。ファイリング装置２０は、受け取ったデー
タを表示する（ステップＳ４０）と共にこの画像データ
をファイリング装置２０の記録媒体に記録する（ステッ
プＳ４１）。そして、ファイリング装置２０は、この画
像データに相応する検索データを再入力するべく、キー
入力の受付状態に移行する（ステップＳ４２）。

【０００７】使用者は、ファイリング装置２０の画面を
みて、最適な検索データを再入力する。検索データの入
力が終了するとファイリング装置２０は入力された検索
データを記録する（ステップＳ４３）。

【０００８】ステップＳ４３の記録後、ステップＳ３８
のリスト表示に戻り、次のファイルナンバーの選択を待
つ。そこで、不図示のファイル入力の終了キーを押すと
画像データのコピーを終了し別の処理へと移る。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上述した装置に於て
は、検索データの構造がコピーの行なわれる２装置間で
異なる場合、各ファイルごとに検索データの再入力が求
められる。この時、再入力の合間では画像データのコピ
ーが行なわれるが、使用者はそのコピー動作を各ファイ
ルごとに待つ必要がある。例えば、１ファイルの画像デ
ータが、縦横各８ペルで読み取った２値画像でＡ４原稿
１０枚分であるとすると、そのデータ量は、 （２９６＊８）＊（２１０＊８）＊１０≒５ＭＢ となり、データ転送先がＤＡＴ（ディジタルオーディオ
テープ）を記録媒体とした記録装置の場合、転送レート
は，１９２ｋＢ／ｓｅｃなので ５Ｅ６／１９２Ｅ３≒２６（ｓｅｃ） つまり、各ファイルをコピーする間、約２６秒間使用者
は待たされることになる。

【００１０】また、検索データを再入力するためには、
使用者は主要な部分の画像データをみて決定する必要が
あり、そのためコピー動作の後データ転送先の媒体にも
う一度アクセスすることになり、その時間待たされる。
相手がＤＡＴを記録媒体とした記録装置の場合、２６秒
の２倍の５２秒間も待つことになる。

【００１１】特に、画像データの表示と、検索データ入
力のエコーバックと、リスト表示とを画面に出力する必
要がある。

【００１２】さらに、このようなシステムを構築するに
は、ソフト開発の面からも、このように多くの動作が同
時に行なわれることは難点が多い。検索データ構造が異
なる画像ファイルのコピーの最中に、検索データの入力
シーケンス、画像データの表示、画像の回転等の画面制
御、ファイル一覧の画面表示、等の多重のタスクを考え
なければならず、そのためソフトの構成が難しくなり、
ひいてはシステムの開発時間の増大や不明解なバグの発
生と行った問題を引き起こす。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み、本発
明によれば、第１の画像ファイリング装置にファイリン
グされた複数の画像データを第２の画像ファイリング装
置に転送する画像ファイリング方法であって、前記複数
の画像データを前記第１の画像ファイリング装置から前
記第２の画像ファイリング装置へ転送し、前記複数の画
像データの転送後、前記第２の画像ファイリング装置に
て前記画像データに対応させて識別データを入力するこ
とにより問題を解決するものである。

【００１４】又、本発明によれば、第１の画像ファイリ
ング装置にファイリングされた複数の画像データを第２
の画像ファイリング装置に転送する画像ファイリング方
法であって、前記画像データを前記第１の画像ファイリ
ング装置から前記第２の画像ファイリング装置へ転送
し、前記第１及び第２の画像ファイリング装置のうちフ
ァイリングされた画像データの読み出し速度の早い画像
ファイリング装置に画像データの表示を行ない、前記画
像ファイリング装置に表示された画像データに対応する
識別データを前記第２の画像ファイリング装置にて入力
することによって問題を解決するものである。

【００１５】

【実施例】本実施例を図１、２を用いて説明する。ま
ず、データ転送先であるファイリング装置２０は、デー
タ転送元であるファイリング装置１０に対して、通信線
３０を介し、ファイリング装置１０で保持している検索
データ構造を記述している検索データ構造記述ファイル
を呼び出すコマンドを発行する（ステップＳ１）。次
に、ファイリング装置１０は、そのコマンドを受けて、
検索データ構造記述ファイルのデータをファイル装置２
０に送る（ステップＳ２１）。そしてファイル装置２０
では自分自身の検索データの構造とファイリング装置１
０から送られてきたデータとを比較する（ステップＳ
２）。このとき、データ構造が一致すれば、データスト
ラクチャフラグを１とし（ステップＳ４）、不一致なら
ば０とする（ステップＳ３）。

【００１６】以後、主にステップＳ２で不一致の場合に
ついて説明する。次に、ファイリング装置２０は、ファ
イリング装置１０の全ファイルのリストをファイリング
装置２０に送るようコマンドを発行する（ステップＳ
５）。ファイリング装置１０は、そのコマンドによりフ
ァイリング装置１０はファイリング装置２０にリストデ
ータを送る（ステップＳ２２）。そして、ファイリング
装置２０は、このリストデータの内容を自身の表示部２
２に出力する。

【００１７】使用者はこのファイルリストを見てどのフ
ァイルをコピーするか選択する。ファイリング装置２０
では選択すべきファイルのナンバーを入力できるようキ
ー入力受付状態にする（ステップＳ７）。あるファイル
が選択されたら、ファイリング装置２０は、そのファイ
ルの画像をファイリング装置１０が装置自身の表示部１
０に出力するように、コマンドを発行する（ステップＳ
８）。このコマンドを受けて、ファイリング装置１０で
は、表示部１０に選択されたファイルの画像データを表
示する（ステップＳ２３）。使用者は、ファイリング装
置１０の表示器の表示をみて、最適な検索データをファ
イリング装置２０にキー入力する（ステップＳ９）。

【００１８】使用者が、選択したファイルの検索データ
の入力を終了し、選択を終了すると、ファイリング装置
２０は、ファイリング装置１０に対し、選択されたファ
イルの各画像データを呼び出すコマンドを発行する（ス
テップＳ１１）。呼び出し要求を受けたファイリング装
置１０は、選択されたファイルの各画像データをファイ
リング装置２０に送信する（ステップＳ２４）。受け取
ったデータはファイリング装置２０の記録媒体に順次記
録する（ステップＳ１２）。

【００１９】尚、先に述べたデータストラクチャフラグ
が１の場合は、画像データのコピーの後、検索データに
関する一連の諸動作はパスするようにする。

【００２０】この動作を各ファイルについて行ない、選
択された全てのファイルが終了したらこのコピー処理を
終了し、別の処理を待つ。

【００２１】さて、データストラクチャフラグが１のと
きは、図示しないが自動的に検索データと画像データと
をファイリング装置１０から２０へ転送する。全ファイ
ルをコピーする場合には、ファイルのリスト表示をも省
略して全自動で行なってもよい。

【００２２】尚、本発明はファイリング装置以外にマイ
クロフィルムリーダやデジタルリーダ等にも適用するこ
とができる。

【００２３】又、ファイリング装置２０からファイリン
グ装置１０に画像データを転送する際にも同様であり、
この際には画像データの読み出し速度の早いファイリン
グ装置１０にて画像を表示させて、検索データを入力す
るようにすれば良い。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の画像データの転送後、画像データに対応させて識
別データを入力するので、画像データの転送及び識別デ
ータの付与に時間がかからないという効果がある。

【００２５】また、本発明によれば、２つの画像ファイ
リング装置のうち画像データの読み出し速度の早い画像
ファイリング装置に画像データの表示を行ない、表示さ
れた画像データに対応する識別データを入力するので、
画像データの転送及び識別データの付与に時間がかから
ないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のフローチャートである。

【図２】本発明の実施例のフローチャートである。

【図３】ファイリング装置のハード構成を説明する図で
ある。

【図４】ファイリング装置間での画像データコピーのフ
ローチャートである。

【図５】ファイリング装置間での画像データコピーのフ
ローチャートである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の画像ファイリング装置にファイリ
   ングされた複数の画像データを第２の画像ファイリング
   装置に転送する画像ファイリング方法であって、 前記複数の画像データを前記第１の画像ファイリング装
   置から前記第２の画像ファイリング装置へ転送し、 前記複数の画像データの転送後、前記第２の画像ファイ
   リング装置にて前記画像データに対応させて識別データ
   を入力することを特徴とする画像ファイリング方法。
2. 【請求項２】 第１の画像ファイリング装置にファイリ
   ングされた複数の画像データを第２の画像ファイリング
   装置に転送する画像ファイリング方法であって、 前記画像データを前記第１の画像ファイリング装置から
   前記第２の画像ファイリング装置へ転送し、 前記第１及び第２の画像ファイリング装置のうちファイ
   リングされた画像データの読み出し速度の早い画像ファ
   イリング装置に画像データの表示を行ない、 前記画像ファイリング装置に表示された画像データに対
   応する識別データを前記第２の画像ファイリング装置に
   て入力することを特徴とする画像ファイリング方法。