JPH0664703B2 - 磁気ヘツド - Google Patents
磁気ヘツドInfo
- Publication number
- JPH0664703B2 JPH0664703B2 JP59092812A JP9281284A JPH0664703B2 JP H0664703 B2 JPH0664703 B2 JP H0664703B2 JP 59092812 A JP59092812 A JP 59092812A JP 9281284 A JP9281284 A JP 9281284A JP H0664703 B2 JPH0664703 B2 JP H0664703B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic head
- alloy
- film
- intermediate layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/187—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
- G11B5/21—Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features the pole pieces being of ferrous sheet metal or other magnetic layers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は磁気記録再生用の磁気ヘツドに係り、特に高密
度磁気記録に好適な複合材からなる磁気ヘツドに関す
る。
度磁気記録に好適な複合材からなる磁気ヘツドに関す
る。
高保磁力磁気記録媒体と組み合せて使用するに適した磁
気ヘツドは、高飽和磁束密度の磁性合金を使用して構成
することによつて短い記録波長で高保磁力の磁気記録媒
体を有効に磁化し、広帯域の磁気記録を行なうことがで
きる。
気ヘツドは、高飽和磁束密度の磁性合金を使用して構成
することによつて短い記録波長で高保磁力の磁気記録媒
体を有効に磁化し、広帯域の磁気記録を行なうことがで
きる。
このような磁気ヘツドは、実用面を考慮して、磁気的飽
和が問題となるヘツドチツプの先端部分のみを飽和磁束
密度Ｂｓの大きい磁性合金膜をもつて構成し、ヘツドチ
ツプの他の部分は耐摩耗性に優れたフエライトをもつて
構成した磁気ヘツドが提案されている。
和が問題となるヘツドチツプの先端部分のみを飽和磁束
密度Ｂｓの大きい磁性合金膜をもつて構成し、ヘツドチ
ツプの他の部分は耐摩耗性に優れたフエライトをもつて
構成した磁気ヘツドが提案されている。
その１例は第１図（ａ）および（ｂ）にその上面および
側面をそれぞれ示すように構成される。すなわち、磁気
ヘツドの主な磁気回路10,10′は高透磁率フエライトか
らなつており、作動ギヤツプｇｌを形成する部分が高飽
和磁束密度の磁性合金膜11,11′で構成され、該磁性合
金膜がそれぞれ12,12′でフエライト10,10′に連結され
て、コイル巻線窓13を有するリング状の磁気回路を構成
している。さらに、磁性合金膜11,11′とフエライト10,
10′の接合部12,12′が作動ギヤツプｇｌの対向面と平
行になつているため、磁性合金膜11,11′とフエライト1
0,10′との比透磁率が互いに異なつた値を有している場
合には、作動ギヤツプｇｌを挟む２個の接合部12,12′
が凝似的なギヤツプ作用を呈することがあり、記録再生
特性に障害となる欠点を有する。
側面をそれぞれ示すように構成される。すなわち、磁気
ヘツドの主な磁気回路10,10′は高透磁率フエライトか
らなつており、作動ギヤツプｇｌを形成する部分が高飽
和磁束密度の磁性合金膜11,11′で構成され、該磁性合
金膜がそれぞれ12,12′でフエライト10,10′に連結され
て、コイル巻線窓13を有するリング状の磁気回路を構成
している。さらに、磁性合金膜11,11′とフエライト10,
10′の接合部12,12′が作動ギヤツプｇｌの対向面と平
行になつているため、磁性合金膜11,11′とフエライト1
0,10′との比透磁率が互いに異なつた値を有している場
合には、作動ギヤツプｇｌを挟む２個の接合部12,12′
が凝似的なギヤツプ作用を呈することがあり、記録再生
特性に障害となる欠点を有する。
上記欠点を解消する１例は第２図（ａ）および（ｂ）に
その上面および側面をそれぞれ示すように構成された磁
気ヘツドが提案された（例えば特開昭56−169214号）。
すなわち、磁気ヘツドの主な磁気回路10,10′が高透磁
率フエライトからなつており、作動ギヤツプｇｌを形成
する部分が高飽和磁束密度の磁性合金膜11,11′で構成
され、該磁性合金膜がそれぞれ作動ギヤツプと斜交した
面12,12′でフエライト10,10′に連結されてなり、磁性
合金膜11,11′とフエライト10,10′の接合部における凝
似ギヤツプ作用が作動ギヤツプｇｌにおける記録再生特
性に影響しないようにしている。このようにした磁気ヘ
ツドは、特性が良好となるが、磁性合金膜を用いる場合
には、高周波特性を確保するために電気的絶縁膜を介し
て多層化する方法がとられている。しかし、第２図のよ
うな磁気ヘツド構造においては、多層膜を構成する中間
膜の構成、材質が問題となることが実験で明らかとなつ
た。第３図は磁性合金膜を多層にした磁気ヘッドの記録
媒体との対向面の平面拡大図の１例を示す。第３図にお
いて、10,10′はフエライト、11,11′は磁性合金膜で、
14,14′は多層化するために用いた中間層（SiO２膜）で
ある。このような構造を有する磁気ヘッドにおいて、磁
性合金膜を絶縁材料を中間層として多層にした場合、絶
縁中間膜を厚くすると磁束の流れる効率を低下させ記録
再生特性を劣化させるという欠点がある。また、中間層
を形成した場合、突起部となる15,15′での膜厚が他の
部分より厚くなるため、凝似ギヤツプ作用が現われてし
まう欠点があることが判つた。
その上面および側面をそれぞれ示すように構成された磁
気ヘツドが提案された（例えば特開昭56−169214号）。
すなわち、磁気ヘツドの主な磁気回路10,10′が高透磁
率フエライトからなつており、作動ギヤツプｇｌを形成
する部分が高飽和磁束密度の磁性合金膜11,11′で構成
され、該磁性合金膜がそれぞれ作動ギヤツプと斜交した
面12,12′でフエライト10,10′に連結されてなり、磁性
合金膜11,11′とフエライト10,10′の接合部における凝
似ギヤツプ作用が作動ギヤツプｇｌにおける記録再生特
性に影響しないようにしている。このようにした磁気ヘ
ツドは、特性が良好となるが、磁性合金膜を用いる場合
には、高周波特性を確保するために電気的絶縁膜を介し
て多層化する方法がとられている。しかし、第２図のよ
うな磁気ヘツド構造においては、多層膜を構成する中間
膜の構成、材質が問題となることが実験で明らかとなつ
た。第３図は磁性合金膜を多層にした磁気ヘッドの記録
媒体との対向面の平面拡大図の１例を示す。第３図にお
いて、10,10′はフエライト、11,11′は磁性合金膜で、
14,14′は多層化するために用いた中間層（SiO２膜）で
ある。このような構造を有する磁気ヘッドにおいて、磁
性合金膜を絶縁材料を中間層として多層にした場合、絶
縁中間膜を厚くすると磁束の流れる効率を低下させ記録
再生特性を劣化させるという欠点がある。また、中間層
を形成した場合、突起部となる15,15′での膜厚が他の
部分より厚くなるため、凝似ギヤツプ作用が現われてし
まう欠点があることが判つた。
本発明の目的はかかる上記従来の欠点を除去し、高保磁
力記録媒体にも優れた記録再生特性を示す磁気ヘツドを
提供することにある。
力記録媒体にも優れた記録再生特性を示す磁気ヘツドを
提供することにある。
本発明は磁気記録体対向面における断面形状がＶ字状に
突出している突起部を有する２個の保護コアの該突起部
の少なくとも両側面上に高飽和磁束密度で高透磁率の磁
性合金が被着され、該突起部の先端部において作動ギヤ
ツプを介して該磁性合金膜が相対峙し、磁気回路を構成
してなる磁気ヘッドにおいて、前記磁性合金が中間層を
介した２層以上の多層膜からなり、該中間層が膜厚0.01
μｍ〜0.1μｍの磁性体層とすることによつて、中間層
による凝似ギヤツプ作用が回避でき、かつ高周波領域で
高い再生出力が得られるようにしたものである。0.01μ
ｍ以下にすると中間層の効果が得られず、高周波領域で
の再生出力が低下する。また、中間層が絶縁体の場合に
は、0.1μｍ以上にすると本発明のヘツド構造において
は凝似ギヤツプの作用が現われるので好ましくない。一
方、中間層が磁性体の場合には0.15μｍ程度まで凝似ギ
ヤツプ効果が表われない。それ以上にすると、中間層で
磁性体の磁気的性質が現われ好ましくない場合がある。
好適には0.02μｍ〜0.1μｍからなる中間層によつて達
成される。
突出している突起部を有する２個の保護コアの該突起部
の少なくとも両側面上に高飽和磁束密度で高透磁率の磁
性合金が被着され、該突起部の先端部において作動ギヤ
ツプを介して該磁性合金膜が相対峙し、磁気回路を構成
してなる磁気ヘッドにおいて、前記磁性合金が中間層を
介した２層以上の多層膜からなり、該中間層が膜厚0.01
μｍ〜0.1μｍの磁性体層とすることによつて、中間層
による凝似ギヤツプ作用が回避でき、かつ高周波領域で
高い再生出力が得られるようにしたものである。0.01μ
ｍ以下にすると中間層の効果が得られず、高周波領域で
の再生出力が低下する。また、中間層が絶縁体の場合に
は、0.1μｍ以上にすると本発明のヘツド構造において
は凝似ギヤツプの作用が現われるので好ましくない。一
方、中間層が磁性体の場合には0.15μｍ程度まで凝似ギ
ヤツプ効果が表われない。それ以上にすると、中間層で
磁性体の磁気的性質が現われ好ましくない場合がある。
好適には0.02μｍ〜0.1μｍからなる中間層によつて達
成される。
本発明者らは、中間層が磁性体の時に優れた磁気特性を
示すことを見出した。中間層磁性体層はCo,Ni,Fe,Ni−F
e合金,Fe−Al−Si合金等の金属磁性体、もしくは非晶質
磁性合金、薄膜フエライト等が用いられる。
示すことを見出した。中間層磁性体層はCo,Ni,Fe,Ni−F
e合金,Fe−Al−Si合金等の金属磁性体、もしくは非晶質
磁性合金、薄膜フエライト等が用いられる。
本発明の保護コアの突起部に形成される磁性合金は高飽
和磁束密度（Ｂｓ8000ガウス）の磁性体が適してい
る。好適には薄膜において柱状晶構造を持たない非晶質
磁性合金が適している。特に、突起部の先端や、溝の底
部において膜のひび割れやはく離の問題が、非晶質磁性
合金では起らないため有利である。さらに、１層の膜厚
が２μｍ〜10μｍの特に好適な特性を得ることができ
る。
和磁束密度（Ｂｓ8000ガウス）の磁性体が適してい
る。好適には薄膜において柱状晶構造を持たない非晶質
磁性合金が適している。特に、突起部の先端や、溝の底
部において膜のひび割れやはく離の問題が、非晶質磁性
合金では起らないため有利である。さらに、１層の膜厚
が２μｍ〜10μｍの特に好適な特性を得ることができ
る。
本発明の保護コアは耐摩耗性を確保するために磁性合金
膜よりも摺動強度の高い材料を用いる。Mn−Zn系、Ni−
Zn系の高透磁率フエライトと磁性合金膜を組み合せて磁
気回路を構成することによつて優れた磁気ヘツド特性を
得ることができる。また、磁気回路を磁性合金膜で構成
し、保護コアを非磁性フエライト、セラミツク等の非磁
性体とすることによつて、摺動雑音の低い磁気ヘッドを
得ることができる。この場合、磁性合金膜が保護コアに
形成されたコイル巻線窓の内側を周回して磁気回路が形
成される。
膜よりも摺動強度の高い材料を用いる。Mn−Zn系、Ni−
Zn系の高透磁率フエライトと磁性合金膜を組み合せて磁
気回路を構成することによつて優れた磁気ヘツド特性を
得ることができる。また、磁気回路を磁性合金膜で構成
し、保護コアを非磁性フエライト、セラミツク等の非磁
性体とすることによつて、摺動雑音の低い磁気ヘッドを
得ることができる。この場合、磁性合金膜が保護コアに
形成されたコイル巻線窓の内側を周回して磁気回路が形
成される。
以下、本発明の一実施例を図によつて詳細に説明する。
第４図は本発明の一実施例を示す磁気ヘッドの上面およ
び側面の平面図である。図中、20,20′はMn−Znフエラ
イトからなり、その突き合せ部がＶ字状の突起部を有
し、該突起部は磁性合金21,21′（例えば、Co８ ５Nb１
２Zr３の非晶質合金）をスパツタリング法によつて形成
される。磁性合金膜は約20μｍ形成され、５μm4層の多
層膜からなつている。多層膜はNi８ ０Fe２ ０,Ni,Co等の
磁性体の一種類を中間膜として0.05μｍ形成した多層構
造を有する。23は作動ギャツプを示し、磁性合金21,2
1′の突き合せ面に形成され、約0.3μｍのSiO２スパツ
タ膜を介して作製される。22は一対のコア半体を接合し
て固定するための非磁性接合材であり、ガラスが充填さ
れている。24はコイル巻線用の窓である。磁気回路は作
動ギヤツプ近傍部が高飽和磁束密度の磁性合金からな
り、フエライトと接合した接合材で形成されている。ま
た、記録媒体対向面の上面図においては、作動ギヤツプ
以外の磁気コアエツジ部は作動ギヤツプと平行部を持た
ないように斜交した構造を有する。
び側面の平面図である。図中、20,20′はMn−Znフエラ
イトからなり、その突き合せ部がＶ字状の突起部を有
し、該突起部は磁性合金21,21′（例えば、Co８ ５Nb１
２Zr３の非晶質合金）をスパツタリング法によつて形成
される。磁性合金膜は約20μｍ形成され、５μm4層の多
層膜からなつている。多層膜はNi８ ０Fe２ ０,Ni,Co等の
磁性体の一種類を中間膜として0.05μｍ形成した多層構
造を有する。23は作動ギャツプを示し、磁性合金21,2
1′の突き合せ面に形成され、約0.3μｍのSiO２スパツ
タ膜を介して作製される。22は一対のコア半体を接合し
て固定するための非磁性接合材であり、ガラスが充填さ
れている。24はコイル巻線用の窓である。磁気回路は作
動ギヤツプ近傍部が高飽和磁束密度の磁性合金からな
り、フエライトと接合した接合材で形成されている。ま
た、記録媒体対向面の上面図においては、作動ギヤツプ
以外の磁気コアエツジ部は作動ギヤツプと平行部を持た
ないように斜交した構造を有する。
第５図，第６図は本発明の磁性合金の多層構造の例を詳
細に説明する、磁気ヘッドコア上面拡大図である。図に
おいて付記した番号は第４図と同一としてある。磁性合
金膜21,21′は２層以上の多層膜からなつており、１層
の膜厚が２μｍ〜10μｍである。第５図において25,2
5′は中間層のうちの１層を示し、各中間層の層厚が0.0
1〜0.1μｍからなつている。また、第６図は他の実施例
を示す。本実施例はフエライト20,20′の突起部の頂部
を丸くしてある。このような形状でも本発明を適用する
ことができる。
細に説明する、磁気ヘッドコア上面拡大図である。図に
おいて付記した番号は第４図と同一としてある。磁性合
金膜21,21′は２層以上の多層膜からなつており、１層
の膜厚が２μｍ〜10μｍである。第５図において25,2
5′は中間層のうちの１層を示し、各中間層の層厚が0.0
1〜0.1μｍからなつている。また、第６図は他の実施例
を示す。本実施例はフエライト20,20′の突起部の頂部
を丸くしてある。このような形状でも本発明を適用する
ことができる。
第７図は本発明の磁気ヘツドの他の一実施例を示す磁気
ヘツドの側面平面図である。該磁気ヘツドは磁性合金2
1,21′が作動ギヤツプを介してコイル巻線窓24を周回し
て磁気回路を構成している。この場合、フエライト部2
0,20′を非磁性材料で構成することができる。こうする
ことによつて、摺動雑音が低減できる利点がある。第８
図は第７図の磁気ヘツドコアから磁性合金21,21′を取
り出した時の磁気回路の斜視図を示す。
ヘツドの側面平面図である。該磁気ヘツドは磁性合金2
1,21′が作動ギヤツプを介してコイル巻線窓24を周回し
て磁気回路を構成している。この場合、フエライト部2
0,20′を非磁性材料で構成することができる。こうする
ことによつて、摺動雑音が低減できる利点がある。第８
図は第７図の磁気ヘツドコアから磁性合金21,21′を取
り出した時の磁気回路の斜視図を示す。
次に本発明と従来例の磁気ヘゥドの記録再生特性を比較
を第９図に示す。第９図は保磁力1400Oe記録媒体を用い
VTR装置で測定した周波数特性に対する再生出力特性を
示す。図示の再生出力特性は磁性合金膜20μｍの単層膜
とフエライトの複合材を用いた磁気ヘツドの再生出力特
性の曲線30を基準にした時の相対値で示す。曲線31は磁
性合金を0.2μｍのSiO２中間層を用いて４層に多層化し
た膜の磁気ヘツド特性を示す。この磁気ヘツドでは中間
層の層厚が厚いために、凝ギヤツプ表われ再生出力特性
に異常が表われる。また、曲線32は0.05μｍのSiO２中
間層を用いて５層に多層化した膜の磁気ヘッド特性を示
す。この磁気ヘッドでは中間層が絶縁体であるため、高
周波特性には優れるものの、再生出力はあまり高くなら
ない。これに対して、本発明の磁気ヘツドは曲線33のよ
うになり優れたヘツド特性を示す。例えば、曲線33は0.
02μmNi−Fe合金を中間層として10層に多層化した膜の
磁気ヘツド特性を示す。この場合、周波数特性ののびは
曲線32よりも多少劣るものの、全体の再生出力がきわめ
て高くなることがわかつた。
を第９図に示す。第９図は保磁力1400Oe記録媒体を用い
VTR装置で測定した周波数特性に対する再生出力特性を
示す。図示の再生出力特性は磁性合金膜20μｍの単層膜
とフエライトの複合材を用いた磁気ヘツドの再生出力特
性の曲線30を基準にした時の相対値で示す。曲線31は磁
性合金を0.2μｍのSiO２中間層を用いて４層に多層化し
た膜の磁気ヘツド特性を示す。この磁気ヘツドでは中間
層の層厚が厚いために、凝ギヤツプ表われ再生出力特性
に異常が表われる。また、曲線32は0.05μｍのSiO２中
間層を用いて５層に多層化した膜の磁気ヘッド特性を示
す。この磁気ヘッドでは中間層が絶縁体であるため、高
周波特性には優れるものの、再生出力はあまり高くなら
ない。これに対して、本発明の磁気ヘツドは曲線33のよ
うになり優れたヘツド特性を示す。例えば、曲線33は0.
02μmNi−Fe合金を中間層として10層に多層化した膜の
磁気ヘツド特性を示す。この場合、周波数特性ののびは
曲線32よりも多少劣るものの、全体の再生出力がきわめ
て高くなることがわかつた。
以上説明したごとく、本発明によれば、磁気記録媒体対
向面における断面形状がＶ字状に突出している突起部を
有する２個の保護コアの該突起部少なくとも両側面上に
高飽和磁束密度で高透磁率の磁性合金が被着され、該突
起部の先端部において作動ギャツプを介して該磁性合金
膜が相対峙し、磁気回路を構成してなる磁気ヘツドにお
いて、前記磁性合金が中間層を介した２層以上の多層膜
からなり、該中間層が膜厚0.01μｍ〜0.1μｍの磁性体
層で構成することによつて、高保磁力記録媒体に対して
優れた記録再生特性を得ることができる。
向面における断面形状がＶ字状に突出している突起部を
有する２個の保護コアの該突起部少なくとも両側面上に
高飽和磁束密度で高透磁率の磁性合金が被着され、該突
起部の先端部において作動ギャツプを介して該磁性合金
膜が相対峙し、磁気回路を構成してなる磁気ヘツドにお
いて、前記磁性合金が中間層を介した２層以上の多層膜
からなり、該中間層が膜厚0.01μｍ〜0.1μｍの磁性体
層で構成することによつて、高保磁力記録媒体に対して
優れた記録再生特性を得ることができる。
第１図（ａ）および（ｂ）は従来の複合材を材を用いた
磁気ヘツドの上面図および側面図、第２図（ａ）および
（ｂ）は改良された従来の磁気ヘツドの上面図および側
面図、第３図は第２図の従来例を用い多層化した磁気ヘ
ツドの上面拡大図、第４図（ａ）および（ｂ）は本発明
の磁気ヘツドの一例を示す上面図および側面図、第５
図，第６図は本発明の磁気ヘツドの多層構造の例を説明
するための上面拡大図、第７図は本発明の他の磁気ヘツ
ドの構造を示す側面図、第８図は第７図の磁性合金部を
取り出して示した斜視図、第９図は従来例と本発明の磁
気ヘツドの周波数に対する再生出力特性を比較して示し
た曲線図である。 20,20′……保護ブロツク、21,21′……磁性合金、22,2
2′……非磁性充填材、23……作動ギャツプ、24……コ
イル巻線用窓、25,25′……中間層。
磁気ヘツドの上面図および側面図、第２図（ａ）および
（ｂ）は改良された従来の磁気ヘツドの上面図および側
面図、第３図は第２図の従来例を用い多層化した磁気ヘ
ツドの上面拡大図、第４図（ａ）および（ｂ）は本発明
の磁気ヘツドの一例を示す上面図および側面図、第５
図，第６図は本発明の磁気ヘツドの多層構造の例を説明
するための上面拡大図、第７図は本発明の他の磁気ヘツ
ドの構造を示す側面図、第８図は第７図の磁性合金部を
取り出して示した斜視図、第９図は従来例と本発明の磁
気ヘツドの周波数に対する再生出力特性を比較して示し
た曲線図である。 20,20′……保護ブロツク、21,21′……磁性合金、22,2
2′……非磁性充填材、23……作動ギャツプ、24……コ
イル巻線用窓、25,25′……中間層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 實弘 東京都国分寺市東恋ヶ窪１丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 森川 寿一 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (72)発明者 小林 ▲高▼行 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 昭58−155513（ＪＰ，Ａ)
Claims (5)
- 【請求項１】磁気記録媒体対向面における断面形状がＶ
字状に突出している突起部を有する２個の保護コアの該
突起部の少なくとも両側面上に高飽和磁束密度で高透磁
率の磁性合金が被着され、該突起部の先端部において作
動ギャップを介して該磁性合金膜が相対峙し、磁気回路
を構成してなる磁気ヘッドにおいて、前記磁性合金が中
間層を介した２層以上の多層膜からなり、該中間層が膜
厚0.01μｍ〜0.1μｍの磁性体層であることを特徴とす
る磁気ヘッド。 - 【請求項２】磁性合金膜が非晶質磁性合金であることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁気ヘッド。 - 【請求項３】磁性合金膜の１層の膜厚が２μｍ〜10μｍ
であることを特徴とする特許請求の範囲第１項または第
２項記載の磁気ヘッド。 - 【請求項４】保護コアがフエライトからなることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の磁気ヘッド。 - 【請求項５】保護コアが非磁性材からなることを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59092812A JPH0664703B2 (ja) | 1984-05-11 | 1984-05-11 | 磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59092812A JPH0664703B2 (ja) | 1984-05-11 | 1984-05-11 | 磁気ヘツド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60237609A JPS60237609A (ja) | 1985-11-26 |
| JPH0664703B2 true JPH0664703B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=14064822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59092812A Expired - Lifetime JPH0664703B2 (ja) | 1984-05-11 | 1984-05-11 | 磁気ヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0664703B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0770020B2 (ja) * | 1985-06-14 | 1995-07-31 | 株式会社日立製作所 | 磁気ヘツド |
| JP2565250B2 (ja) * | 1986-08-02 | 1996-12-18 | ソニー株式会社 | 磁気ヘツド |
| JPH02141911A (ja) * | 1988-11-22 | 1990-05-31 | Tdk Corp | 磁気ヘッド |
| DE3840655A1 (de) * | 1988-12-02 | 1990-06-07 | Swf Auto Electric Gmbh | Lenkstockschalter fuer kraftfahrzeuge |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58155513A (ja) * | 1982-03-10 | 1983-09-16 | Hitachi Ltd | 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法 |
-
1984
- 1984-05-11 JP JP59092812A patent/JPH0664703B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60237609A (ja) | 1985-11-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0477370B2 (ja) | ||
| CA1151767A (en) | Magnetic head for perpendicular magnetic recording system | |
| US4935311A (en) | Magnetic multilayered film and magnetic head using the same | |
| JPH0758527B2 (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH0664703B2 (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH03286407A (ja) | 磁気ヘッド | |
| US4731299A (en) | Composite magnetic material | |
| EP0136157A2 (en) | Magnetic head for perpendicular magnetic recording | |
| JPH0622049B2 (ja) | 複合型磁気ヘツド | |
| GB2200238A (en) | Magnetic head for use in vertical recording | |
| JPS62205507A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPS6387606A (ja) | 複合磁気ヘツド | |
| JPH0142815Y2 (ja) | ||
| JPH0656646B2 (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH045046Y2 (ja) | ||
| JPS61199210A (ja) | 複合型磁気ヘツド | |
| JPS6275918A (ja) | 薄膜磁気ヘツド | |
| JPH04341908A (ja) | 複合磁気ヘッド | |
| JPS6212909A (ja) | 複合型消去ヘツド | |
| JPS62183012A (ja) | 磁気ヘツドおよびその製造方法 | |
| JPS62102406A (ja) | 垂直磁気ヘツド | |
| JPS6356805A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH07121819A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPS63275005A (ja) | 複合磁気ヘッド | |
| JPH0855310A (ja) | 磁気抵抗効果型ヘッド |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |