JPH0663133A - 携帯用自動薬液注入装置 - Google Patents

携帯用自動薬液注入装置

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JPH0663133A
JPH0663133A JP5146264A JP14626493A JPH0663133A JP H0663133 A JPH0663133 A JP H0663133A JP 5146264 A JP5146264 A JP 5146264A JP 14626493 A JP14626493 A JP 14626493A JP H0663133 A JPH0663133 A JP H0663133A
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JP
Japan
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micropump
memory alloy
shape memory
pump
control unit
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JP5146264A
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Inventor
Hiroyuki Koyama
浩幸 小山
Takashi Yoneda
隆志 米田
Hiroyasu Funakubo
煕康 舟久保
Kozo Yumikari
康三 弓狩
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LIFE TECH KENKYUSHO
RAIFU TECHNOL KENKYUSHO
Original Assignee
LIFE TECH KENKYUSHO
RAIFU TECHNOL KENKYUSHO
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2205/00General characteristics of the apparatus
    • A61M2205/02General characteristics of the apparatus characterised by a particular materials
    • A61M2205/0266Shape memory materials

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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ作用によって恒常的に薬液の注入を行
うことができるとともに、ポンプの駆動源として形状記
憶合金を使用することによって安価で小型、軽量化を図
ることができる携帯用自動薬液注入装置を提供する。 【構成】 注入ユニットAと制御ユニットBとを備え
る。注入ユニットは、薬液容器1と、薬液を人体に注入
するための可撓性チューブ3,3′と、その途中に接続
され、制御ユニットからの信号で一定量の薬液を吐出す
るマイクロポンプ4とで構成される。制御ユニットは、
ポンプ4が着脱自在に装着されると共にこれと電気的に
接続される収納部が形成され、かつこれを可変可能な所
定の周期で駆動する信号を送出する制御回路7及びこれ
に電力を供給する電池を内蔵する。ポンプの駆動源とし
て1方向又は2方向性の形状記憶合金を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体へ薬液を注入する装
置に係り、特に日常の移動時においても、人体への恒常
的な薬液の注入を可能とする携帯用自動薬液注入装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体へ薬液を注入する場合、例えば静脈
を通じて栄養剤等を注入する場合等において従来から用
いられてきた方法は、薬液を収納したプラスチック製の
容器を高所に保持し、そしてこの容器から栄養剤等の薬
液を重力によって落下させるとともに、その経路に調節
弁を設けて栄養剤等の薬液の必要量を調節しながら人体
へ注入するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した栄養剤等の薬
液の注入方法においては、薬液の注入がベッド上に横た
わっているというような静止した状態にある人体へ行わ
れる場合は別として、移動している人体へ薬液を注入す
る場合は、薬液を収納した容器を患者が手で、あるいは
保持器によって高所に保持しながら移動しなければなら
ず活動範囲が限定され、かつ、面倒であった。
【0004】また、或る種の疾患、例えば糖尿病に患っ
ている患者の場合には、恒常的に薬液を人体に注入する
必要があるが、しかし、前記した重力に基づいた注入方
法では、日常生活を営むのに不便であり恒常的に薬液を
注入することができないという問題があった。
【0005】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、ポンプ作用によって恒常的に薬液の注入を行うこ
とができるようにした携帯用自動薬液注入装置を提供す
ることを第1の目的としている。
【0006】また、本発明は、ポンプの駆動源として形
状記憶合金を使用することによって安価で小型、軽量化
を図ることができる携帯用自動薬液注入装置を提供する
ことを第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明により成された携帯用自動薬液注入装置
は、恒常的に生体へ薬液を注入する薬液注入装置におい
て、薬液を収納した容器と、該容器の薬液を生体に注入
するための可撓性のチューブと、該チューブの途中に接
続され、後述する制御ユニットからの信号で一定量の前
記薬液を吐出するマイクロポンプとで構成された注入ユ
ニット、該注入ユニットの前記マイクロポンプが着脱自
在に装着されると共に該マイクロポンプと電気的に接続
される収納部が形成され、かつ、前記マイクロポンプを
可変可能な所定の周期で駆動するための出力信号を送出
する制御回路および該制御回路に電力を供給する電池を
内蔵した制御ユニットから構成されたことを特徴として
いる。
【0008】上記第2の目的を達成するため本発明によ
り成された携帯用自動薬液注入装置は、前記マイクロポ
ンプの駆動源として通電による自己発熱によって伸長ま
たは収縮する形状記憶合金を使用し、該形状記憶合金の
伸長または収縮によってポンプ作用を行うようにしたマ
イクロポンプを利用したことを特徴としている。
【0009】上記第2の目的を達成するため本発明によ
り成された携帯用自動薬液注入装置は、前記マイクロポ
ンプの駆動源として通電による自己発熱によって伸長ま
たは収縮し、かつ非通電による冷却によって収縮または
伸長する形状記憶合金を使用し、この形状記憶合金の伸
長および収縮によってポンプ作用を行うようにしたマイ
クロポンプを利用したことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の携帯用自動薬液注入装置は前記したよ
うな構成になるので、薬液の注入は、制御回路によって
制御されたポンプ作用によって行われることから薬液注
入装置を自由に移動させることができる。また、注入ユ
ニットは制御ユニットに対して着脱自在に設けられてい
るので、容器に収納されている薬液が無くなった場合に
は、薬液の詰まった新しい注入ユニットに何等特別な操
作も必要とせずに極めて簡便に取り換えられるので非常
に衛生的である。
【0011】さらに、ポンプ作用は形状記憶合金を用い
た消費電力の小さい小型、かつ、軽量のマイクロポンプ
で行われるので、電池で長時間使用することができると
ともに携帯可能となる。特に、形状記憶合金にその伸長
および収縮によってポンプ作用を行う2方向性のものを
採用しているので、形状記憶合金を復元させるための付
勢部材を設ける必要がなくなっている。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明による自動薬液注入装置を用
いて人体へ薬液を注入する様子を示し、同図において、
1はプラスチック製の薬液を収納する容器で、下部には
薬液の出口、そして上部には容器を適当な場所で保持す
るためのクリップ2が設けられている。
【0013】4は容器1の薬液を人体へ注入するのを目
的とした薬液注入用の図2〜図4に示すマイクロポンプ
であって、容器1と患者の腕等に差し込む注射針5とを
接続する可撓性チューブ3,3′の途中に接続されてい
る。そして、前記した容器1、チューブ3,3′、マイ
クロポンプ4および注射針5は1つのユニット(以下、
注入ユニットAとする)として扱われ、マイクロポンプ
4にもこれを適当な場所に保持するためのクリップ2が
設けられている。
【0014】6は上面に前記マイクロポンプ4を着脱自
在に装着でき、かつ、装着状態でマイクロポンプ4内の
形状記憶合金と後述する制御回路7を電気的に接続でき
るように形成された収納部6aを有するケースにして、
その内部には図示しない操作摘みを操作することにより
可変可能な一定周波数のパルス信号を送出する制御回路
7が内蔵されている。
【0015】なお、8は前記ケース6の下部に一体的に
形成された電池ボックスにして、その内部には前記制御
回路7を駆動するための電源としての電池が収納され
る。これら制御回路7を内蔵したケース6と電池ボック
ス8とは1つのユニット(以下制御ユニットB)として
扱われる。
【0016】従って、使用中の薬液が容器1内から無く
なった場合には、前記注入ユニットAを制御ユニットB
から取りはずして、別の注入ユニットAと取り換えるこ
とができるものである。
【0017】次に、前記した注入ユニットAにおけるマ
イクロポンプ4の一実施例を図2と共に説明する。9,
9′は、例えば、アクリル製等の薬剤に侵されない部材
による蓋にして、中央部と外周近くに孔9a,9a′,
9b,9b′が開口されている。そして、孔9a,9
a′にはチューブ3,3′と接続される一方向弁10,
10′が嵌着され、容器1へ薬液が逆流しないようにな
っている。
【0018】11は前記蓋9,9′の外周間を連結する
金属あるいは合成樹脂製の円筒状ベローズにして、蓋
9,9′が接近、離開するように形成されると共に、こ
のベローズ11の内面にはシリコーン等の薬液に侵され
ない可撓性のチューブ12が介在され、薬液が漏出しな
いように形成されている。
【0019】13は前記蓋9,9′の孔9b,9b′間
を連結するシリコーン等の薬液に侵されない可撓性のチ
ューブ、14は該チューブ内に配置され、両端が電極棒
14a,14a′に取付けられた、例えば、Ti−Ni
線等の形状記憶合金線であり、電極棒14a,14a′
はリード線を介して前記制御ユニットBに接続されてい
る。
【0020】次に、前記したマイクロポンプ4の動作を
説明するに、制御ユニットBから形状記憶合金線14に
電流が供給されると、形状記憶合金線14は自己発熱し
て、予め記憶された形状、すなわち、収縮する形状に変
化する。ここで、形状記憶合金線14が収縮すると、そ
の収縮力によってチューブ12,13およびベローズ1
1が収縮して蓋9,9′が近接する。従って、チューブ
12内が加圧状態となるので、該チューブ12内にある
薬液は一方向弁10′を介してチューブ3′に送出され
注射針5から人体に注入される。
【0021】そして、制御ユニットBからの電流が遮断
されると、形状記憶合金線14は冷却されるので、ベロ
ーズ11の伸長力によって延び蓋9,9′間は離開され
る。従って、チューブ12内が負圧状態となるので、容
器1内の薬液がチューブ3、一方向弁10を介してチュ
ーブ12内に流れ込む。
【0022】以下、制御ユニットBからのパルス電流に
よってチューブ12内が加圧になったり負圧になったり
して、薬液の供給と吸入とを繰り返すこととなり、ポン
プとしての作用をなすものである。
【0023】本実施例で用いられたマイクロポンプ4の
大きさは、長さが約30mmで、直径が約16mmであり、
重量が約5g である。さらに、その消費電力は約0.2 W
であるので、マイクロポンプ4は十分に携帯可能で、薬
液収納容器1及び制御ユニットとともに、必要に応じて
人体に取りつけることができる。さらに、消費電力が小
さいので電池で長時間安定して動作し、そして薬液を恒
常的に人体に注入することができるものである。
【0024】次に、マイクロポンプ4の他の実施例を図
3と共に説明する。なお、図2と同一部分には同一符号
を付し、その詳細な説明は省略する。本実施例のマイク
ロポンプにおいては、ラテックスゴム等の柔軟な材料で
円錐台形状に形成した収縮体15の両端開口部を、例え
ば、アクリル等のケース16に固定し、それぞれの開口
部に連通するチューブ3,3′に接続された一方向弁1
0,10′をケース16に取付ける。
【0025】また、収縮体15の内部における一方向弁
10からの距離が約1/3の部分に、前記収縮体15を
開放する方向に作用する形状記憶合金板17の両端を取
付けると共に、この形状記憶合金17の両端に一端がケ
ース16に固定されたバイアスばね18を接続し、この
接続部分を収縮体15に対して水蜜状態に形成する。な
お、前記バイアスばね18にはケース16に固定された
電極18aが接続されている。
【0026】次に、前記した構成のマイクロポンプの動
作について説明するに、図3(A)は形状記憶合金17
に電流が流れていない状態を示しており、この状態にあ
っては、バイアスばね18により形状記憶合金17は伸
びていて収縮体15は広がっている。
【0027】この状態において制御ユニットBからの電
流が、上下2個のバイアスばね18を介して形状記憶合
金17に供給されると、該形状記憶合金17は加熱され
て図3(B)に示す記憶している形状(大きく湾曲)に
バイアスばね18のばね力に抗して変化する。従って、
収縮体15の内容積が小さくなって加圧状態となるの
で、該収縮体15内に入っている薬液は一方向弁10′
を介してチューブ3′に送出される。
【0028】そして、制御ユニットBからの電流が遮断
されると、形状記憶合金17は冷却されるので、バイア
スばね18のばね力によって収縮体15は広がり、従っ
て、収縮体15が負圧状態となるので、容器1内の薬液
がチューブ3、一方向弁10を介して収縮体15内に流
れ込む。
【0029】以下、制御ユニットBからのパルス信号に
よって収縮体15内が加圧になったり負圧になったりし
て、薬液の供給と吸入とを繰り返すこととなり、ポンプ
としての作用をなすものである。
【0030】次に、マイクロポンプ4のさらに他の実施
例を図4と共に説明する。なお、図2、図3と同一部分
には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実
施例のマイクロポンプにおいては、組紐形状に編んだ絶
縁状態の形状記憶合金線19をラテックスゴム等の柔軟
な材料のゴム膜20で被覆すると共に、形状記憶合金線
19の両端を電極19′とする。
【0031】そして、ゴム膜20の両端は形状記憶合金
線19を被覆した部分よりも肉厚が厚く形成された肉厚
部20aとなっており、その肉厚部20aに一方向弁1
0,10′を嵌着すると共に、この部分をケース21の
両端に固定する。さらに、このケース21より突出した
肉厚部20aの端部にチューブ3,3′を接続したもの
である。なお、形状記憶合金線19の電極19′はケー
ス21に設けられた電極22とリード線19aで接続さ
れている。
【0032】次に、前記した構成のマイクロポンプの動
作について説明するに、図4(A)は形状記憶合金線1
9に電流が流れていない状態を示しており、この状態に
あっては、ゴム膜20の肉厚が厚く形成された肉厚部2
0aの弾性力により形状記憶合金線19は左右方向に伸
びていてゴム膜20の直径は小さくなっている。
【0033】この状態において制御ユニットBからの電
流が、電極22、リード線19aを介して形状記憶合金
線19に供給されると、該形状記憶合金線19は加熱さ
れて図4(B)に示す記憶している形状(太い直径の組
紐状)に肉厚部20aの弾性力に抗して変化する。従っ
て、ゴム膜20の直径が太くなって内容積が大きくなる
ので、ゴム膜20内は負圧状態となって容器1内の薬液
がチューブ3、一方向弁10を介して流れ込む。
【0034】そして、制御ユニットBからの電流が遮断
されると、形状記憶合金線19は冷却されるので、ゴム
膜20における肉厚部20aの弾性回復力によって左右
方向に引っ張られゴム膜20の直径が小さくなる。従っ
て、ゴム膜20内が加圧状態となるので、該ゴム膜20
内に入っている薬液は一方向弁10′を介してチューブ
3′に送出される。
【0035】以下、制御ユニットBからのパルス信号に
よってゴム膜20内が加圧になったり負圧になったりし
て、薬液の供給と吸入とを繰り返すこととなり、ポンプ
としての作用をなすものである。
【0036】上述の実施例では、マイクロポンプ4の駆
動源として使用している形状記憶合金線14は通電によ
り自己発熱して、ベローズ11の伸長力に抗して予め記
憶された形状、すなわち、収縮する形状に変化するよう
にすることによって、非通電により冷却されると、ベロ
ーズ11の伸長力によって元に戻される。形状記憶合金
17の場合には、通電により形状記憶合金17をバイア
スばね18のばね力に抗して予め記憶された形状、すな
わち、湾曲形状に変化させることによって、非通電によ
り冷却されると、バイアスばね18の張力によって元に
戻される。また、形状記憶合金線19の場合には、通電
により形状記憶合金19をゴム膜20の両端の肉厚部2
0aの弾性力に抗して予め記憶された形状、すなわち、
太い直径の組紐状に変化することによって、非通電によ
り冷却されると、肉厚部20aの弾性力によって元に戻
されるようになっている。
【0037】要するに、上述の実施例では、形状記憶合
金として一方向性のものを使用しているため、一度記憶
形状に変化した形状記憶合金を元に戻すためのバイアス
手段を備える必要がある。しかし、形状記憶合金に2方
向性のものを使用すれば、このようなバイアス手段を必
要としなくなる。
【0038】図5は図2のマイクロポンプにおいて駆動
源として使用した1方向性の形状記憶合金に代えて2方
向性のものを使用した変形例を示す。同図において、図
2、図3と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説
明は省略する。本実施例のマイクロポンプにおいて使用
している2方向性の形状記憶合金コイル30は、通電に
よる自己発熱によって収縮し、かつ非通電による冷却に
よって伸長するとによって、ポンプ作用を行うようにな
っている。従って、図2の実施例において形状記憶合金
14を復元するため可撓性のチューブ12の外側に設け
られている金属あるいは合成樹脂製の円筒状ベローズ1
1が省略されると共に、可撓性のチューブ12がシリコ
ン製などのベローズ31と置き換えられている。
【0039】次に、前記した構成のマイクロポンプの動
作について説明するに、図5(A)は形状記憶合金線1
9に電流が流れていない状態を示しており、この状態に
あっては、形状記憶合金コイル30は伸長していおり、
この状態において電流が形状記憶合コイル30に供給さ
れると、該形状記憶合金コイル30は加熱されて図5
(B)に示す記憶している形状に圧縮する。また、形状
記憶合金コイル30への電流の供給を停止すると、形状
記憶合金コイル30が冷却して図5(A)に示す記憶し
ている形状に伸長する。
【0040】従って、ベローズ31、チューブ13、蓋
9,9′により囲まれた空所の容積が増減する。空所が
減少すると、空所内が加圧状態となるので、該空所内に
入っている薬液は一方向弁10′を介してチューブ3′
に送出される。空所が増大すると、空所内が負圧状態と
なって薬液がチューブ3、一方向弁10を介して流れ込
む。
【0041】以上のように本実施例では、バイアス手段
としての金属あるいは合成樹脂製の円筒状ベローズ11
が省略されることによって、マイクロポンプ4の構成が
簡略化され、より一層の形状の小型化が図られるように
なる。
【0042】なお、上述の実施例では、形状記憶合金と
して通電による自己発熱によって収縮するもの、あるい
は自己発熱によって収縮し、冷却によって伸長するもの
を使用しているが、これに代えて自己発熱によって伸長
するもの、あるいは自己発熱によって伸長し、冷却によ
って収縮するものを使用するようにしていもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は前記したように、マイクロポン
プを使用しているので、薬液を恒常的に注入することが
できる他、制御ユニットに対し注入ユニットのマイクロ
ポンプが着脱自在に装着されるようになっているので、
新しい注入ユニットと取り換える際にマイクロポンプを
薬液使用後の薬液収納用の容器と一緒に廃棄でき、交換
作業が非常に簡単であると共に衛生的に極めて優れた携
帯用自動薬液注入装置を得ることができる。
【0044】また、マイクロポンプの駆動源として形状
記憶合金を使用し、制御回路よりのパルス信号を形状記
憶合金に供給することによりポンプ作用を行わせるの
で、マイクロポンプを小型、軽量、省エネルギーに製作
でき、従って、携帯可能な装置として構成することがで
きると共に、薬液の供給量調整はパルス幅によって行え
るので、正確な制御が可能であるなどの効果も得られ
る。
【0045】特に、マイクロポンプの駆動源として2方
向性の形状記憶合金を使用することによって、マイクロ
ポンプをより一層の小型、軽量に製作でき、従って、携
帯性のより一層の向上を図ることができるなどの効果も
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯用自動注入装置の全体を示す概略
説明図である。
【図2】同上の携帯用自動注入装置に使用されるマイク
ロポンプの一実施例を示す断面図である。
【図3】マイクロポンプの他の実施例を示し、(A)は
動作前、(B)は動作後を示す断面図である。
【図4】マイクロポンプのさらに他の実施例を示し、
(A)は動作前、(B)は動作後を示す断面図である。
【図5】マイクロポンプの別の実施例を示し、(A)は
動作前、(B)は動作後を示す断面図である。
【符号の説明】
A 注入ユニット B 制御ユニット 1 容器 3,3′ チューブ 4 マイクロポンプ 6 収納部 7 制御回路 14,17,19,30 形状記憶合金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 恒常的に生体へ薬液を注入する薬液注入
    装置において、 薬液を収納した容器と、該容器の薬液を生体に注入する
    ための可撓性のチューブと、該チューブの途中に接続さ
    れ、後述する制御ユニットからの信号で一定量の前記薬
    液を吐出するマイクロポンプとで構成された注入ユニッ
    ト、 該注入ユニットの前記マイクロポンプが着脱自在に装着
    されると共に該マイクロポンプと電気的に接続される収
    納部が形成され、かつ、前記マイクロポンプを可変可能
    な所定の周期で駆動するための出力信号を送出する制御
    回路および該制御回路に電力を供給する電池を内蔵した
    制御ユニット、 から構成されたことを特徴とする携帯用自動薬液注入装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロポンプの駆動源
    として通電による自己発熱によって伸長または収縮する
    形状記憶合金を使用し、該形状記憶合金の伸長または収
    縮によってポンプ作用を行うようにしたマイクロポンプ
    を利用したことを特徴とする携帯用自動薬液注入装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマイクロポンプの駆動源
    として通電による自己発熱によって伸長または収縮し、
    かつ非通電による冷却によって収縮または伸長する形状
    記憶合金を使用し、この形状記憶合金の伸長および収縮
    によってポンプ作用を行うようにしたマイクロポンプを
    利用したことを特徴とする携帯用自動薬液注入装置。
JP5146264A 1992-06-18 1993-06-17 携帯用自動薬液注入装置 Pending JPH0663133A (ja)

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