JPH0662983B2 - 潤滑油組成物 - Google Patents
潤滑油組成物Info
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- JPH0662983B2 JPH0662983B2 JP61059057A JP5905786A JPH0662983B2 JP H0662983 B2 JPH0662983 B2 JP H0662983B2 JP 61059057 A JP61059057 A JP 61059057A JP 5905786 A JP5905786 A JP 5905786A JP H0662983 B2 JPH0662983 B2 JP H0662983B2
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- Japan
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- lubricating oil
- dispersant
- detergent
- amount
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用エンジン,工作機械等の摺動部材にお
ける摩耗・摩擦を低減する潤滑油組成物に関する。
ける摩耗・摩擦を低減する潤滑油組成物に関する。
現在,自動車用エンジン,工作機械等の装置は高速化時
代に入り、摺動部分では激しい摩耗・摩擦が生ずる危険
性があり,そこに使用される潤滑油は高温状態にさらさ
れる機会が多くなっている。そのため,使用される潤滑
油にも種々の改良が行なわれている。
代に入り、摺動部分では激しい摩耗・摩擦が生ずる危険
性があり,そこに使用される潤滑油は高温状態にさらさ
れる機会が多くなっている。そのため,使用される潤滑
油にも種々の改良が行なわれている。
例えば,エンジン油には通常摩耗および酸化防止剤とし
てジアルキルジチオリん酸亜鉛(ZnDTP)が添加されて
いる。しかしながら,この添加剤では摩擦係数が0.1と
高く,また構造中にりんを含有しているため,その燃焼
生成物によって排気ガス触媒が被毒されることからその
添加量が制限されている。
てジアルキルジチオリん酸亜鉛(ZnDTP)が添加されて
いる。しかしながら,この添加剤では摩擦係数が0.1と
高く,また構造中にりんを含有しているため,その燃焼
生成物によって排気ガス触媒が被毒されることからその
添加量が制限されている。
そのため,省燃費および排気触媒の長寿命化,低コスト
化の観点から無りんでしかも摩擦・摩耗低減効果に優れ
た添加剤が必要となっている。この性能を有する添加剤
として有機モリブデン系の摩擦調整剤であるモリブデン
ジチオカーバメイト(MoDTC)が報告されている(特開
昭52−106824号,特開昭56−62894号,「潤滑」VoL.28,
No.5,P338〜P342(1983),「トヨタ技術」第27巻,第
2号,P192〜P211(1977))。しかし,本発明者らが検
討したところ,この添加剤単味では十分な摩擦・摩耗低
減効果を得ることはできなかった。
化の観点から無りんでしかも摩擦・摩耗低減効果に優れ
た添加剤が必要となっている。この性能を有する添加剤
として有機モリブデン系の摩擦調整剤であるモリブデン
ジチオカーバメイト(MoDTC)が報告されている(特開
昭52−106824号,特開昭56−62894号,「潤滑」VoL.28,
No.5,P338〜P342(1983),「トヨタ技術」第27巻,第
2号,P192〜P211(1977))。しかし,本発明者らが検
討したところ,この添加剤単味では十分な摩擦・摩耗低
減効果を得ることはできなかった。
そこで,本発明者らは上記問題点について種々の検討を
行ない,エンジン油中に配合されている清浄分散剤に着
目した。この清浄分散剤は金属表面に吸着して油の劣化
物(ワッカー,ワニス等)がエンジン内部に沈着するこ
とを防止するためのものである。しかし,摩擦・摩耗を
低減させるためにエンジン油中に配合した極圧添加剤も
金属表面に吸着するため,極圧添加剤と清浄分散剤とを
共存させると清浄分散剤が極圧添加剤の効果を阻害する
と報告されている(「日石レビュー」第24巻,第4号,P
169〜P180(1982),「出光石油技報」VOL.28.No.3,P31
0〜P317(1985))。
行ない,エンジン油中に配合されている清浄分散剤に着
目した。この清浄分散剤は金属表面に吸着して油の劣化
物(ワッカー,ワニス等)がエンジン内部に沈着するこ
とを防止するためのものである。しかし,摩擦・摩耗を
低減させるためにエンジン油中に配合した極圧添加剤も
金属表面に吸着するため,極圧添加剤と清浄分散剤とを
共存させると清浄分散剤が極圧添加剤の効果を阻害する
と報告されている(「日石レビュー」第24巻,第4号,P
169〜P180(1982),「出光石油技報」VOL.28.No.3,P31
0〜P317(1985))。
本発明者らは上記添加剤について更に検討を進め,ある
特定の添加剤の組み合せにおいて優れた摩擦・摩耗低減
効果を発揮することに到達した。すなわち,本発明は十
分な摩擦・摩耗低減効果を有する潤滑油組成物を提供す
るものである。
特定の添加剤の組み合せにおいて優れた摩擦・摩耗低減
効果を発揮することに到達した。すなわち,本発明は十
分な摩擦・摩耗低減効果を有する潤滑油組成物を提供す
るものである。
本発明の潤滑油組成物は、潤滑油と、モリブデンアルキ
ルジチオカーバメイトと、金属系清浄分散剤とから成る
潤滑油組成物であって、上記金属系清浄分散剤は、下記
、、のうちの少なくとも1種、または、または
であり、 下記、、、のうちの少なくとも1種よりなる金属
系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に対し硫黄濃度に換算
して0.01〜0.2重量%であり、 下記よりなる金属系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に
対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.18重量%であり、 下記よりなる金属系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に
対し含有する金属元素濃度に換算して0.1〜0.9重量%で
あることを特徴とするものである。
ルジチオカーバメイトと、金属系清浄分散剤とから成る
潤滑油組成物であって、上記金属系清浄分散剤は、下記
、、のうちの少なくとも1種、または、または
であり、 下記、、、のうちの少なくとも1種よりなる金属
系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に対し硫黄濃度に換算
して0.01〜0.2重量%であり、 下記よりなる金属系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に
対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.18重量%であり、 下記よりなる金属系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に
対し含有する金属元素濃度に換算して0.1〜0.9重量%で
あることを特徴とするものである。
カルシウムスルホネート。
マグネシウムスルホネート。
フェネート。
バリウムスルホネート。
サリシレート。
本発明において使用する潤滑油は,動物油,植物油,鉱
物油,合成潤滑油等であり,特に制限はされない。例え
ば,ヒマシ油,魚油,鉱油あるいはアジピン酸ジオクチ
ル,セバシン酸ジオクチル,コハク酸ジデシル,ポリα
−オレフィン等が挙げられ,これらのうちの1種または
2種以上の混合物で使用する。
物油,合成潤滑油等であり,特に制限はされない。例え
ば,ヒマシ油,魚油,鉱油あるいはアジピン酸ジオクチ
ル,セバシン酸ジオクチル,コハク酸ジデシル,ポリα
−オレフィン等が挙げられ,これらのうちの1種または
2種以上の混合物で使用する。
また、モリブデンジアルキルジチオカーバメイト(MoDT
C)は,下記化学式〔A〕で表わされるものである。式
中のmとnの組合せにおいて5種類のものが存在する。
本発明においては,上記5種類とも使用することがで
き,これらのうちの1種または2種以上の混合物で使用
する。
C)は,下記化学式〔A〕で表わされるものである。式
中のmとnの組合せにおいて5種類のものが存在する。
本発明においては,上記5種類とも使用することがで
き,これらのうちの1種または2種以上の混合物で使用
する。
(式中R1とR2は炭素原子数1〜24の炭化水素基であ
り,同一でも異なってもよい。mとnは0以上の整数で
m+n=4である。) このMoDTCの配合量は,潤滑油に対してモリブデン(M
o)濃度に換算して0.01〜0.2重量%(wt%)の範囲内が
望ましい。該配合量が上記範囲外の場合には,本発明の
優れた潤滑効果を発揮しにくくなる。更に優れた効果は
0.05〜0.10wt%の範囲内で得ることができる。
り,同一でも異なってもよい。mとnは0以上の整数で
m+n=4である。) このMoDTCの配合量は,潤滑油に対してモリブデン(M
o)濃度に換算して0.01〜0.2重量%(wt%)の範囲内が
望ましい。該配合量が上記範囲外の場合には,本発明の
優れた潤滑効果を発揮しにくくなる。更に優れた効果は
0.05〜0.10wt%の範囲内で得ることができる。
また,清浄分散剤とは,一般に極性基を有し,固体表面
に強く吸着し粒子に対する分散作用および金属表面のさ
び止め作用を発揮するものである。この清浄分散剤に
は,金属系清浄分散剤と,こはく酸イミド,ベンジルア
ミン,こはく酸エステル,共重合ポリマー等の無灰清浄
分散剤とがある。本発明においては,金属系清浄分散剤
を使用する。なお,無灰清浄分散剤では本発明の優れた
潤滑効果を発揮しない。
に強く吸着し粒子に対する分散作用および金属表面のさ
び止め作用を発揮するものである。この清浄分散剤に
は,金属系清浄分散剤と,こはく酸イミド,ベンジルア
ミン,こはく酸エステル,共重合ポリマー等の無灰清浄
分散剤とがある。本発明においては,金属系清浄分散剤
を使用する。なお,無灰清浄分散剤では本発明の優れた
潤滑効果を発揮しない。
上記金属系清浄分散剤としては,カルシウムスルホネー
ト、マグネシウムスルホネート、フェネートのうちの少
なくとも1種またはバリウムスルホネート、またはサリ
シレートを使用する。
ト、マグネシウムスルホネート、フェネートのうちの少
なくとも1種またはバリウムスルホネート、またはサリ
シレートを使用する。
この金属系清浄分散剤の配合量は,カルシウムスルホネ
ート、マグネシウムスルホネート、フェネート、バリウ
ムスルホネート(硫黄を含有するもの)の場合、以下の
範囲とする。カルシウムスルホネート、マグネシウムス
ルホネート、フェネートのうちの少なくとも1種の場
合、潤滑油に対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.2wt%の
範囲の配合量とする。またバリウムスルホネートの場
合、潤滑油に対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.18wt%の
範囲の配合量とする。またサリシレート(硫黄を含有し
ないもの)の金属系清浄分散剤については、潤滑油に対
し含有する金属元素濃度に換算して0.1〜0.9wt%の範囲
の配合量とする。配合量が上記範囲外の場合には本発明
の優れた潤滑効果を発揮しにくくなる。
ート、マグネシウムスルホネート、フェネート、バリウ
ムスルホネート(硫黄を含有するもの)の場合、以下の
範囲とする。カルシウムスルホネート、マグネシウムス
ルホネート、フェネートのうちの少なくとも1種の場
合、潤滑油に対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.2wt%の
範囲の配合量とする。またバリウムスルホネートの場
合、潤滑油に対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.18wt%の
範囲の配合量とする。またサリシレート(硫黄を含有し
ないもの)の金属系清浄分散剤については、潤滑油に対
し含有する金属元素濃度に換算して0.1〜0.9wt%の範囲
の配合量とする。配合量が上記範囲外の場合には本発明
の優れた潤滑効果を発揮しにくくなる。
上記MoDTCと金属系清浄分散剤とが潤滑油組成物中に配
合されていることにより,MoDTCの酸化防止性能および金
属系清浄分散剤の清浄分散性,酸中和能を維持し,かつ
両者の相乗作用により摩擦・摩耗低減効果を向上させ
る。
合されていることにより,MoDTCの酸化防止性能および金
属系清浄分散剤の清浄分散性,酸中和能を維持し,かつ
両者の相乗作用により摩擦・摩耗低減効果を向上させ
る。
本発明の潤滑油組成物は上記成分即ち(a)潤滑油,
(b)MoDTC,(c)金属系清浄分散剤のみから構成され
てもよいが,更に必要に応じて,潤滑油組成物の熱安定
性,摺動部材の防錆,腐食性等を改善するための酸化防
止剤,防錆剤,防蝕剤等を添加してもよい。
(b)MoDTC,(c)金属系清浄分散剤のみから構成され
てもよいが,更に必要に応じて,潤滑油組成物の熱安定
性,摺動部材の防錆,腐食性等を改善するための酸化防
止剤,防錆剤,防蝕剤等を添加してもよい。
本発明にかかる潤滑油組成物は,通常の潤滑油組成物を
製造する方法で製造する。
製造する方法で製造する。
本発明によれば,摩擦・摩耗低減効果に優れた潤滑油組
成物を提供することができる。これは,潤滑油組成物中
に配合したMoDTCと金属系清浄分散剤との相乗作用によ
るものである。
成物を提供することができる。これは,潤滑油組成物中
に配合したMoDTCと金属系清浄分散剤との相乗作用によ
るものである。
また,本発明の潤滑油組成物はあらゆる機械装置の摺動
部分に利用でき,特に自動車のエンジン用に使用した場
合,燃費の改善およびりんを含有しないので排気触媒の
被毒の減少などの効果が得られる。
部分に利用でき,特に自動車のエンジン用に使用した場
合,燃費の改善およびりんを含有しないので排気触媒の
被毒の減少などの効果が得られる。
以下,本発明の実施例を説明する。
前記式〔A〕においてm=2,n=2のMoDTCと第1表に示
す金属系清浄分散剤とを鉱油(40℃における粘度が96mm
2/sのもの)に配合して潤滑油組成物を調製した。な
お,MoDTCの配合量は鉱油に対しMo濃度に換算して0.06wt
%,また金属系清浄分散剤の配合量は,スルホネート,
フェネートが鉱油に対し硫黄濃度に換算して0〜0.2wt
%,サリシレートが鉱油に対し金属元素濃度に換算して
0〜0.9wt%の範囲とした。
す金属系清浄分散剤とを鉱油(40℃における粘度が96mm
2/sのもの)に配合して潤滑油組成物を調製した。な
お,MoDTCの配合量は鉱油に対しMo濃度に換算して0.06wt
%,また金属系清浄分散剤の配合量は,スルホネート,
フェネートが鉱油に対し硫黄濃度に換算して0〜0.2wt
%,サリシレートが鉱油に対し金属元素濃度に換算して
0〜0.9wt%の範囲とした。
上記の調製した潤滑油組成物についてクロスピン型潤滑
油試験機を用いて潤滑性試験を行なった。このクロスピ
ン型潤滑油試験機は第1図に示すように直径20mmの一対
のSUJ2製丸棒(ピン)1,2を互いに直角に配し,一方の
ピン1を回転させ,他方のピン2を固定させるとともに
エアシリンダー3で押しつけ,一対のピンが点接触の状
態で試験するものである。温度を調節し一対のピンの接
触点近傍に試料油を供給する。試験後,固定させたピン
2上に残る円形の摩耗痕の摺動方向に対し直角方向の直
径(摩耗痕径)を測定する。更にひずみゲージ4により
摩擦力を測定し摩擦係数を算出する。この摩耗痕径と摩
擦係数とを潤滑性の指標とする。試験条件は回転するピ
ン1の回転数600rpm,荷重12.6kg・f,油温80℃,試験時
間1hrとした。
油試験機を用いて潤滑性試験を行なった。このクロスピ
ン型潤滑油試験機は第1図に示すように直径20mmの一対
のSUJ2製丸棒(ピン)1,2を互いに直角に配し,一方の
ピン1を回転させ,他方のピン2を固定させるとともに
エアシリンダー3で押しつけ,一対のピンが点接触の状
態で試験するものである。温度を調節し一対のピンの接
触点近傍に試料油を供給する。試験後,固定させたピン
2上に残る円形の摩耗痕の摺動方向に対し直角方向の直
径(摩耗痕径)を測定する。更にひずみゲージ4により
摩擦力を測定し摩擦係数を算出する。この摩耗痕径と摩
擦係数とを潤滑性の指標とする。試験条件は回転するピ
ン1の回転数600rpm,荷重12.6kg・f,油温80℃,試験時
間1hrとした。
上記潤滑性試験の結果を第2ないし13図に示す。なお横
軸は第2ないし9図が金属系清浄分散剤の硫黄濃度に換
算した配合量(Swt%),第10ないし13図が金属系清浄
分散剤の金属元素濃度に換算した配合量であり,第10お
よび11図がカルシウム濃度に換算した配合量(Cawt
%),第12および13図がマグネシウム濃度に換算した配
合量(Mgwt%)で示してある。また縦軸は第2,4,6,8,1
0,12図が摩擦係数,第3,5,7,9,11,13図が摩耗痕径であ
る。
軸は第2ないし9図が金属系清浄分散剤の硫黄濃度に換
算した配合量(Swt%),第10ないし13図が金属系清浄
分散剤の金属元素濃度に換算した配合量であり,第10お
よび11図がカルシウム濃度に換算した配合量(Cawt
%),第12および13図がマグネシウム濃度に換算した配
合量(Mgwt%)で示してある。また縦軸は第2,4,6,8,1
0,12図が摩擦係数,第3,5,7,9,11,13図が摩耗痕径であ
る。
また第2および3図はカルシウムスルホネート,第4お
よび5図はバリウムスルホネート,第6および7図はマ
グネシウムスルホネート,第8および9図はカルシウム
フェネート,第10および11図はカルシウムサリシレー
ト,第12および13図はマグネシウムサリシレートを配合
したものの結果である。
よび5図はバリウムスルホネート,第6および7図はマ
グネシウムスルホネート,第8および9図はカルシウム
フェネート,第10および11図はカルシウムサリシレー
ト,第12および13図はマグネシウムサリシレートを配合
したものの結果である。
また,比較のためMoDTCは含まず上記と同様な鉱油に金
属系清浄分散剤をそれぞれ配合して上記と同様に潤滑性
試験を行なった。その結果を第2ないし13図に示す。
属系清浄分散剤をそれぞれ配合して上記と同様に潤滑性
試験を行なった。その結果を第2ないし13図に示す。
各図とも曲線Pが金属系清浄分散剤単味,曲線QがMoDT
Cと金属系清浄分散剤とを配合した場合の結果である。
Cと金属系清浄分散剤とを配合した場合の結果である。
金属系清浄分散剤としてカルシウムスルホネートを使用
した場合,第2及び3図より0.01〜0.2wt%の領域で摩
擦及び摩耗が減少することが分る。
した場合,第2及び3図より0.01〜0.2wt%の領域で摩
擦及び摩耗が減少することが分る。
また金属系清浄分散剤としてバリウムスルホネートを使
用した場合,第4及び5図より摩擦の減少については金
属系清浄分散剤の配合量が0.01〜0.18wt%の範囲で、ま
た摩耗の減少については金属系清浄分散剤の配合量が0.
08wt%以下の範囲で効果があることが分る。
用した場合,第4及び5図より摩擦の減少については金
属系清浄分散剤の配合量が0.01〜0.18wt%の範囲で、ま
た摩耗の減少については金属系清浄分散剤の配合量が0.
08wt%以下の範囲で効果があることが分る。
また金属系清浄分散剤としてマグネシウムスルホネート
を使用した場合,第6及び7図より摩擦の減少について
は0.01〜0.2wt%領域で、また摩耗の減少については金
属系清浄分散剤の配合量が0.175wt%以下の範囲で効果
があることが分る。
を使用した場合,第6及び7図より摩擦の減少について
は0.01〜0.2wt%領域で、また摩耗の減少については金
属系清浄分散剤の配合量が0.175wt%以下の範囲で効果
があることが分る。
また金属系清浄分散剤としてカルシウムサリシレートを
使用した場合,第10及び第11図より摩擦の減少について
は0.1〜0.9wt%領域で、また摩耗の減少については金属
系清浄分散剤の配合量が0.45wt%以下の範囲で効果があ
ることが分る。
使用した場合,第10及び第11図より摩擦の減少について
は0.1〜0.9wt%領域で、また摩耗の減少については金属
系清浄分散剤の配合量が0.45wt%以下の範囲で効果があ
ることが分る。
また金属系清浄分散剤としてマグネシウムサリシレート
を使用した場合,第12及び13図より摩擦の減少について
は実施した全領域で,また摩耗の減少については金属系
清浄分散剤の配合量が0.8wt%以下の範囲で効果がある
ことが分る。
を使用した場合,第12及び13図より摩擦の減少について
は実施した全領域で,また摩耗の減少については金属系
清浄分散剤の配合量が0.8wt%以下の範囲で効果がある
ことが分る。
比較例 実施例1と同様な鉱油にMoDTC(実施例1と同様)と第
2表に示す無灰清浄分散剤とを配合して潤滑油組成物を
調製し、クロスピン型潤滑油試験機により実施例1と同
様な条件において潤滑性試験を行なった。なお,MoDTCの
配合量は鉱油に対しMo濃度に換算して0.06wt%,無灰清
浄分散剤の配合量は鉱油に対し窒素(N)濃度に換算し
て0〜0.1wt%の範囲とした。
2表に示す無灰清浄分散剤とを配合して潤滑油組成物を
調製し、クロスピン型潤滑油試験機により実施例1と同
様な条件において潤滑性試験を行なった。なお,MoDTCの
配合量は鉱油に対しMo濃度に換算して0.06wt%,無灰清
浄分散剤の配合量は鉱油に対し窒素(N)濃度に換算し
て0〜0.1wt%の範囲とした。
上記潤滑性試験結果を第14ないし17図に示す。なお,横
軸は無灰清浄分散剤の窒素濃度に換算した配合量(Nwt
%),縦軸は第14および16図が摩擦係数,第15および17
図が摩耗痕径である。また第14および15図はコハク酸イ
ミド,第16および17図はベンジルアミンを配合したもの
の結果である。
軸は無灰清浄分散剤の窒素濃度に換算した配合量(Nwt
%),縦軸は第14および16図が摩擦係数,第15および17
図が摩耗痕径である。また第14および15図はコハク酸イ
ミド,第16および17図はベンジルアミンを配合したもの
の結果である。
また,比較のため,MoDTCは含まず上記と同様な鉱油に無
灰清浄分散剤をそれぞれ配合して上記と同様に潤滑性試
験を行なった。その結果を第14ないし17図に示す。
灰清浄分散剤をそれぞれ配合して上記と同様に潤滑性試
験を行なった。その結果を第14ないし17図に示す。
各図とも曲線Xが無灰清浄分散剤単味,曲線YがMoDTC
と無灰清浄分散剤とを配合した場合の結果である。
と無灰清浄分散剤とを配合した場合の結果である。
第14ないし17図より明らかなようにMoDTCと無配清浄分
散剤とを組合せても潤滑性は向上せず両者の相互作用は
認められなかった。
散剤とを組合せても潤滑性は向上せず両者の相互作用は
認められなかった。
第1図はクロスピン型潤滑油試験機の斜視図,第2ない
し13図は実施例の潤滑性試験の結果を示す図,第14ない
し17図は比較例の潤滑性試験の結果を示す図である。 1,2……クロスピン,
し13図は実施例の潤滑性試験の結果を示す図,第14ない
し17図は比較例の潤滑性試験の結果を示す図である。 1,2……クロスピン,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 129:10) C10N 10:04 10:12 40:02 40:25
Claims (1)
- 【請求項1】潤滑油と、モリブデンジアルキルジチオカ
ーバメイトと、金属系清浄分散剤とから成る潤滑油組成
物であって、上記金属系清浄分散剤は、下記、、
のうちの少なくとも1種、または、またはであり、 下記、、、のうちの少なくとも1種よりなる金属
系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に対し硫黄濃度に換算
して0.01〜0.2重量%であり、 下記よりなる金属系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に
対し硫黄濃度に換算して0.01〜0.18重量%であり、 下記よりなる金属系清浄分散剤の配合量は、潤滑油に
対し含有する金属元素濃度に換算して0.1〜0.9重量%で
あることを特徴とする潤滑油組成物。 カルシウムスルホネート。 マグネシウムスルホネート。 フェネート。 バリウムスルホネート。 サリシレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61059057A JPH0662983B2 (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 潤滑油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61059057A JPH0662983B2 (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 潤滑油組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62215697A JPS62215697A (ja) | 1987-09-22 |
JPH0662983B2 true JPH0662983B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=13102325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61059057A Expired - Fee Related JPH0662983B2 (ja) | 1986-03-17 | 1986-03-17 | 潤滑油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662983B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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