JPH0662851U - 吊戸棚内の配線カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊戸棚内部を照明装置用の配線コードを通す
必要がある場合に、配線コードの保護をするとともる
に、すっきりした収まりを可能にする。 【構成】 吊戸棚１の底板４裏面側に配置される照明装
置５に対して、その配線コード６が吊戸棚１の背板７及
び底板４に開口したコード挿通孔８，９を通して配線
し、これら配線コード及びコード挿通孔を隠蔽する配線
カバー１０，１３を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、照明装置用の電源コード等の配線コードを内部に貫通する必要のあ る吊戸棚に利用される配線カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えばキッチンの流し台の上方位置に設置される吊戸棚１８では、その 底板１９裏面側に照明装置２０が配置されるが、この照明装置２０に対する配線 コード２１は、周囲の壁材内やその周辺にそって配線できるのであれば問題はな いが、棚下に壁材がない場合等の場合には、吊戸棚内に配線コードを挿通できる 穴２２，２３を開口し、その穴を通して照明装置２０に配線する必要があった（ 図６参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、吊戸棚内部に配線コードが露出したままの状態であると、棚収納物の 出し入れの際などに、この配線コードを引っかけて傷めたり、また見栄えも良く ないという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る吊戸棚の配線カバーは、吊戸棚の底板裏面側に照明装置が配置さ れ、該照明装置に接続される配線コードが前記吊戸棚内を通過されるものにおい て、前記吊戸棚内の配線コードを隠蔽する配線カバーを設けたものである。

【０００５】

【作用】

吊戸棚内を貫通して配線される配線コードは、吊戸棚内において配線カバーで 隠蔽されるので、配線コードを傷めるおそれもなく、また見栄えも良好となる。

【０００６】

【実施例】 以下、本考案に係る吊戸棚の配線カバーの実施例について図面を参照し説明す る。 図１乃至図３は本考案に係る吊戸棚の配線カバーの第１実施例を示す図面であ る。 吊戸棚１は、直方体からなる枠本体２からなり、内部には中棚３が取り付けら れている。吊戸棚１の底板４の裏面側に照明装置５が取り付けられている。この 照明装置５に配線される電源コード６は、壁の上方位置から吊戸棚１の内部を貫 通して配線されるようになされている。電源コード６は、背板７の下部及び底板 ４の奥部には夫々コード挿通孔８，９が開口されている。

【０００７】 配線カバー１０は、例えば樹脂材からなる直方体形状の箱体であって、背面部 １０ａ及び底面部１０ｂが開口されている（図３参照）。そして、この配線カバ ー１０内において、前記コード挿通孔８，９を覆うとともに前記電源コード６を 隠蔽している。 この配線カバー１０の取付方法は、特に限定するものではないが、例えば図３ に示すように背面部１０ａの周囲に形成した縁部１１に両面テープ１２を接着し て貼ればよい。

【０００８】 図１に示す配線カバー１０は、中棚３の下方の略中央部分に配されているが、 勿論、この配線カバー１０の設置場所は、前記照明装置５の電源接続端子が位置 する箇所の直上方部に配するのが好ましいので、その設置位置は適宜変更される が、コード挿通孔８，９の開口径、及び電源コード５の太さ等は略同じ程度であ るので、配線カバー１０の大きさとしては規準化した統一した大きさのものを用 意できる。特に、前記コード挿通孔８の高さ位置、及びコード挿通孔９の奥行の 位置を予め指定するようにしておくと、標準化した大きさの上記配線カバー１０ を用意すればよいことになる。

【０００９】 図４は第２実施例を示す図面である。 本例の配線カバー１３は、吊戸棚１の側板１４，１５間に亘る横長の箱体で構 成したものであり、下端には箱体としての保形性を保つために複数個の支板１６ を適宜の間隔をあけて配している（図５参照）。この配線カバー１３の取り付け は、例えば上記第１実施例と同じように、背面部に両面テープ１７を接着して貼 りつけられる。 そして、本例のは配線カバー１３によると、横長形状であるのでその分だけ第 １実施例に較べると、吊戸棚１の内部空間を小さくするが、吊戸棚１内に部分的 な凹凸ができないので、すっきりした収まりとなる。

【００１０】 なお、配線カバー１０，１３は、吊戸棚１の正面に用いられる化粧材などと同 系の色調を有する板材によって形成させておくと、両者間の外観上の調和が図ら れるので好ましい。

【００１１】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、吊戸棚内に挿通される照明装置用の配線 コードを隠蔽して保護しているので、配線コードに引っ掛かるおそれもなく、配 線コードの損傷の心配もない。また、配線カバーを取り付けるだけであるので、 吊戸棚自体の製品機構は何ら変更しなくても、簡便に付加的に取り付けることが できる。さらに、吊戸棚内部の見栄えも良好である。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の配線カバーを取り付けた吊戸棚を
示す一部断面斜視図である。

【図２】第１実施例の配線カバーを取り付けた吊戸棚を
示す中央縦断面図である。

【図３】第１実施例の配線カバーを示す斜視図である。

【図４】第２実施例の配線カバーを取り付けた吊戸棚を
示す一部断面斜視図である。

【図５】第２実施例の配線カバーを示す斜視図である。

【図６】従来の吊戸棚を示す一部破断斜視図てある。

【符号の説明】

１…吊戸棚 ４…底板 ６…電源コード ８，９…コード挿通孔 １０，１３…配線カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吊戸棚の底板裏面側に照明装置が配置さ
   れ、該照明装置に接続される配線コードが前記吊戸棚内
   を通過されるものにおいて、前記吊戸棚内の配線コード
   を隠蔽する配線カバーを設けたことを特徴とする吊戸棚
   内の配線カバー。