JPH0662847A - 古細菌由来の熱安定性リガーゼ - Google Patents

古細菌由来の熱安定性リガーゼ

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JPH0662847A
JPH0662847A JP5121767A JP12176793A JPH0662847A JP H0662847 A JPH0662847 A JP H0662847A JP 5121767 A JP5121767 A JP 5121767A JP 12176793 A JP12176793 A JP 12176793A JP H0662847 A JPH0662847 A JP H0662847A
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ligase
sequence
dna
nucleic acid
atp
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JP5121767A
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Arnulf Dr Kletzin
ケレッツィン アルヌルフ
Ruediger Dr Rueger
ルーガー ルーディガー
Christoph Kessler
ケスラー クリストフ
Cortina Kaletta
カレッタ コルティナ
Michael Dr Jarsch
ヤルシュ ミハエル
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/93Ligases (6)

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】古細菌から得られる熱安定性DNAリガーゼ、
および核酸判定の分野でこのリガーゼを使用する方法。 【構成】この発明の中で理解されるリガーゼは、2本の
DNA一重鎖をフォスフォジエステル共有結合で連結す
る酸素であり、互いに隣接するDNA一重鎖は共通の一
本鎖にハイブリダイズされる。従って、リガーゼは、1
つの核酸の5′−フォスフェート基を別の核酸の3′−
ヒドロキシル基に連結することによって、核酸の二重鎖
中の一重鎖の切れ目(ニック)を修復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の課題は、古細菌(archae
bacteria)由来の熱安定性リガーゼ、このリガーゼをコ
ードする核酸、そしてこのリガーゼを使って核酸を検出
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リガーゼはポリヌクレオチドの
既存の末端を連結する酵素である(P.Higgins,N.R.cozz
arelli 1989 組換えDNA方法論(Recombinant DNA Me
tholo-gy) p.3-24 )。リガーゼの作用は、DNAの二
重鎖分子中の同じ一本の鎖中の遊離5'-リン酸基と反対
側の遊離3'-ヒドロキシル基間のフォスフォジエステル
結合の形成を触媒するものである。フォスフォジエステ
ル結合の形成は、この反応に必須の補助因子中のピロフ
ォスフェート結合の切断と連合している。この過程は分
子内および分子間反応の両方が含まれる。リガーゼはD
NAの複製およびDNAの損傷の修復において、重要な
役割を演じる。DNAリガーゼは基本的に2つのタイプ
に大別される。第一のタイプは、真核生物およびT系列
のバクテリオファージのものが知られ、補助因子として
ATPを必要とする。これに対し、真性バクテリア由来
のリガーゼ(第二のタイプ)はNAD依存性である。バ
クテリアリガーゼの典型例がE.coliリガーゼであり、フ
ァージリガーゼの例として、バクテリオファージT4の
リガーゼが含まれる。
【0003】リガーゼの作用は、主として次の3段階か
ら成り立っている。遊離酵素のアデニル化(補助因子が
NADの場合はニコチンアミドモノヌクレオチドが放出
され、補助因子がATPの場合はピロフォスフェートが
放出される)。これらの例において、反応によって生成
するAMPはリシン残基のε位に結合する。
【0004】第二段階において、AMP残基が酵素から
遊離DNA末端の5'-フォスフェート基に転移し、高エ
ネルギーピロフォスフェート結合を形成する。リガーゼ
作用の第三段階において、反対側の3'-ヒドロキシル基
の求核攻撃によってフォスフォジエステル結合が形成さ
れ、AMP基は除去される。サーマス・サーモフィラス
(Thermus thermophilus)由来の熱安定性リガーゼが知
られている(J.Biochem.(1986) 100,123-132)。この酵
素はおよそ79000 の分子量を有している(J.Biol.Chem.
(1984) Vol.259,16, pp.10041-10047 )。この酵素は補
助因子としてMg2+またはMn2+およびNADを必要とする
が、ATPは必要としない。サーマス・サーモフィラス
HB8由来の酵素は、リガーゼ連鎖反応(LCR)によ
り、オリゴヌクレオチドの連結のために使用することに
も成功している(WO91/17239)。熱安定性でATP依
存性のDNAリガーゼは、今のところ知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱安
定性でATP依存性のリガーゼを供給することである。
好ましくは、そのリガーゼは先行技術で知られている不
都合な点を有すべきでない。ATPが熱安定性であるた
め、NAD依存性よりもATP依存性のほうが望まし
い。
【0006】そこで、本発明の課題は、古細菌から得ら
れる熱安定性のリガーゼである。本発明の課題は、この
リガーゼをコードする核酸配列、リガーゼを使用して核
酸を検出する方法、そして酵素を単離する方法をも含ん
でいる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の中で理解され
るリガーゼは、2本のDNA一重鎖をフォスフォジエス
テル共有結合で連結する酵素であり、互いに隣接するD
NA一重鎖は共通の一本鎖にハイブリダイズされる。従
って、リガーゼは、1つの核酸の5'-フォスフェート基
を別の核酸の3'-ヒドロキシル基に連結することによっ
て、核酸の二重鎖中の一重鎖の切れ目(ニック)を修復
する。
【0008】本発明のDNAリガーゼは、古細菌、中で
もスルフォロバール(Sulfolobales)目、特にデスルフロ
ロバス・アンビバレンス(Desulfurolobus ambivalens
)(Bergey's Manual (1984),Vol.3,2250-2253, Natur
e (1985) Vol.313,pp.789-791, System.Appl.Mikrobio
l.(1986) No8:197-203 )中でコードされる。デスルフ
ロロバス・アンビバレンスおよび多くの他の高度好熱生
物は、ほぼ同時期に単離されたが、最近になって新しく
定義された第一次界である古細菌に属している(FEMS M
icrobiol.Rev.(1990) 75: 117-124 )。1970年代の終わ
りに、数多くの実験データによって、“原核生物”は分
子判定基準によって、2種の基本的に異なる生物グルー
プに分けられることが示されるようになった。1977年
に、 C.R. Woese およびG.E.Fox は、1系統単位として
の原核生物を、相反する1点によって、古細菌に等しい
種と真正細菌と称する残りの種とに、分割することを提
唱した。今では、この3分類法がこれまでの系統学上重
要な原核生物と真核生物の2分類法に取って代わるよう
になった。それ以来、数多くのそれまで知られていなか
った古細菌について述べられ、そして古細菌の分子生物
学および生化学の分野での調査結果に基づいて、このグ
ループを生命体の単一系統単位とする考え方が強まった
(J.Mol.Evol.(1986) 24,167-173)。原初界の真核生
物、古細菌および真正細菌に代えて、オイカリア(euca
ria )、アルカエア(archaea )およびバクテリア(ba
cteria)に再定義することが、1990年に提案されたが、
これは連続した系統発生の説明になっている。
【0009】スルフォロバール目のデスルフロロバス・
アンビバレンスは55-85 ℃、pH0.8−4で生育する(最
適条件は80℃、pH2.5 である)。このバクテリアは完全
に独立無機栄養性で、硫黄の還元または酸化によって二
酸化炭素同化作用を行い、純無機物培地上で生育するこ
とができる。デスルフロロバス・アンビバレンスはDS
Mの公的コレクションから No.3772のもとに入手するこ
とができる。酵素の同定法に基づいて、デスルフロロバ
ス・アンビバレンスから固有の酵素を、既知の方法(例
えば、タンパク質の単離、分子量または電荷による分離
および活性試験)によって単離することができる。
【0010】本発明のリガーゼの好ましい長さは、560
から750 アミノ酸数の間である。本発明の酵素の特に好
ましい長さは、およそ 600アミノ酸数である。本発明の
リガーゼは補助因子としてATP依存性である。デスル
フロロバス・アンビバレンス由来のDNAリガーゼのア
ミノ酸配列を図1および2に示す。このアミノ酸配列の
真核生物のDNAリガーゼに対する相同性はわずかに約
30-35%である(図5および6)。ファージリガーゼに
対する相同性はもっと低い。真正細菌由来のNAD依存
性リガーゼに対し、(AMP結合モチーフを除いて)有
意な相同性は見られなかった。ここで、本発明のDNA
リガーゼは、図1および2のアミノ酸配列を含むか、こ
のアミノ酸の50アミノ酸数以上の部分を含み、リガーゼ
活性を有するもの、または上記配列の1つに対し少なく
とも40%、好ましくは少なくとも60%、特に好ましくは
少なくとも90%の相同性を示し、かつリガーゼ活性を有
するもの、のいずれかである。さらに、本発明のDNA
リガーゼは、真核生物のDNAリガーゼとのアミノ酸の
相同性が30%以下であることが望ましい。この酵素は好
ましい分子量が60から80kD、特に好ましくはおよそ67kD
である。D.アンビバレンス由来のタンパク質の等電点
は6.21である(計算はアミノ酸配列を基準としてい
る)。総荷電数は-6である。疎水性アミノ酸の含有量
(I+L+V+M)は26.2%で、他の既知のDNAリガ
ーゼ遺伝子(20.6−26.8%)の範囲内である。
【0011】本発明の酵素は55℃以上、好ましくは75−
95℃、特に好ましくはおよそ80℃で安定である。特に、
この酵素は、核酸を熱変性条件下で繰り返し処理するよ
うな場合でも安定である。特に好ましい態様では、この
酵素はpH4 −pH8.5 、特に好ましくはpH6 −7.5 で酸安
定性である。本発明の酵素は少なくとも50−85℃、特に
50−60℃で活性を有する。
【0012】遺伝子工学の手法によりこの酵素を大量に
得ることもできる。この目的のために、この酵素をコー
ドする核酸をベクター中に取り込ませ、適当な宿主中で
発現させる。遺伝子の分子クローニングに関する必要な
操作段階は、Sambrook, Maniatisら(1989)による分子
クローニグ:実験室マニュアル(Molecular Cloning:A
Laboratory Manual),Cold Spring Harbour Laboratory
Press により、基本的に知られている。リガーゼをコ
ードする核酸(DNA)は、古細菌、特にスルフォロバ
ール中で、例えばオリゴヌクレオチドSEQ ID N
o.1−4によって同定することができる。
【0013】本発明のリガーゼをコードする核酸を含む
ベクターに、例えばpDam−L3がある。このベクタ
ーはD.アンビバレンスの857 bpのHindIII/EcoRI DN
Aフラグメントをp UC18中でクローン化することによ
って得られた(宿主菌株E.coliJM83, クローン pL8
/2)。これを行なうため、ゲノムDNAを、標準方法
(Maniatisら(1989)分子クローニグ:実験室マニュア
ル(Molecular Cloning:A Laboratory Manual ),Cold
Spring Harbour Laboratory Press )にしたがって、エ
ンドヌクレアーゼを用いて消化、サザントランスファー
およびハイブリッド形成を行った。続いて、このフラグ
メントを32P標識オリゴヌクレオチドSEQ ID N
o.1を用いて同定した。オリゴヌクレオチドSEQ
ID No.2および3を、2つの異なったPstI/Xba
I フラグメントの同定、そしてpUC18中でクローン化
するのに使用した(プラスミドpL1/2 およびpL2/4
)。このプラスミドはデスルフロロバス・アンビバレ
ンスのDNAリガーゼ遺伝子のN末端およびC末端部分
を含んでいる(図3)。続いて、p-BluescriptIIKS-
(Stratagene) 中でpL2/4 のEcoRI/ XbaI フラグ
メントを連結、さらにpL8/2 のEcoR1-/HindIII フ
ラグメントおよびpL1/2 のHindIII フラグメントを連
結することによって、これら3つのクローンからpDam
- L3を構築した(図4)。
【0014】E.coli中で遺伝子を発現させるために、
プライマーとしてオリゴヌクレオチドSEQ ID N
o.9およびSEQ ID No.10を使用してPCR
混合物中でコード配列を増幅させた。5' 域に、これら
のプライマーは BamHI制限酵素に特異的な付加配列を含
んでいる。 BamHI消化に続いて、PCRフラグメントは
BamHI によって切断された発現ベクター pQE- 8中に
クローン化された(Diagen,QIAexpress Vector Kit SRF,
参照:The QIAexpressionist;Stuber ら(1990) :免疫
学の手法(Immunological Methods) I.Lefkovits and
B.Pernis(eds.),Vol.IV,pp.121-152 )。この新しく結
合したプラスミドを pQE- L6と名づけた。E.coli
M15株中にトランスフォーメーション後、発現産物は実
施例8にしたがって精製された。この操作では、M15は
さらに、ネオマイシン・リントランスフェラーゼ遺伝子
(neo )およびlacI遺伝子(=lac リプレッサー)をコ
ードするプラスミド pREP4を含む。この neo遺伝子
は、この菌株に、p QE- L6を通じて有していたアン
ピシリン耐性に加えて、カナマイシン耐性を与える。p
QE- L6をトランスフォームしたM15株はDSM(De
utsche Sammlung vonMikroorganismen und Zellkulture
n=ドイツ微生物および細胞培養物寄託所)に1992年5
月19日、No.7070 として寄託された。
【0015】本発明の核酸は、スルフォロバス・アシド
カルダリウス(Sulfolobus acido-caldarius )および
スルフォロバス・シバタ(Sulfolobus shibatae )のD
NAとのみハイブリッド形成する。古細菌に属さない生
物のリガーゼ遺伝子の遺伝子配列とは、緩やかな条件下
でもハイブリッド形成しなかった。このことは、このリ
ガーゼ遺伝子が既知のリガーゼ遺伝子と大きく異なった
ヌクレオチド配列を有していること、そして古細菌特に
スルフォロバキー(Sulfolobacae)のリガーゼ遺伝子同
士の類似性が高いことを意味している。
【0016】pDam-L3プラスミドは、リガーゼをコー
ドする配列に対応する、塩基対908-2710の配列で、3つ
の読み取り枠を有している(図1および2)。この配列
は、67619 D(計算値)、600 アミノ酸数のタンパク質
をコードする。本発明のDNAリガーゼのコード領域の
GC含有率は、およそ36%で、デスルフロロバス・アン
ビバレンスDNAの総GC含有率(31%)よりもわずか
に多い。図1および2は本発明の核酸のヌクレオチド配
列および対応するアミノ酸配列を示している。
【0017】専門家であればアミノ酸配列を変えないで
ヌクレオチド配列を改変(遺伝暗号を縮重)することが
できる。アミノ酸の変化をもたらしても、ある程度まで
のヌクレオチド配列の改変では、本発明のリガーゼの活
性に影響を与えないものと考えられる。つまり、本発明
は図1および2に示す配列、または40%以上、好ましく
は70%以上、特に好ましくは90%以上の部分配列に相補
的な核酸を含むものである。リガーゼ遺伝子の長さに関
しては、デスルフロロバス・アンビバレンスの遺伝子長
からある程度までの偏差ならば、本発明のリガーゼをコ
ードする機能が大きく変化することはないことも予測で
きる。好ましい態様として、核酸は少なくとも長さ150
塩基対、特に1000から3000塩基対である。特に、ヌクレ
オチド配列が、アミノ酸配列K. DG. RのATP結合
部位をコードするモチーフを含んでいる。
【0018】本発明の核酸はまた、6×SSC、50%ホ
ルムアミド中、室温またはより苛酷な条件下で、その相
補鎖が、ベクターに属さない配列、つまり図1および2
の核酸のデスルフロロバスに特異な配列、特に pDAM
- L3のヌクレオチド番号908 から2716、特に好ましく
は988 から2457、またはデスルフロロバス・アンビバレ
ンスからの3382 bp 長のXbaI/HindIII とハイブリッド
形成するものと定義することもできる。
【0019】このような核酸の例として、オリゴヌクレ
オチドSEQ ID No.1−4および7−10があ
る。これらは、例えば、鋳型依存性伸長(例えばPC
R)のためのプライマーとして、または標識を取り込ま
せて、デスルフロロバス・アンビバレンスまたはそのリ
ガーゼ遺伝子の検出用プローブとして使用することがで
きる。
【0020】本発明のもう1つの課題は、検出すべき核
酸に、隣接セグメントとしてハイブリダイズされる2つ
の核酸を連結させるために本発明のリガーゼを用いるこ
とによりその核酸を検出することである。リガーゼを用
いる検出の例が、EP- A- O 320308 に記載されてい
る。リガーゼの連鎖反応の条件はこの文献から収集でき
るが、この文献中で使用されているリガーゼの代わりに
本発明のリガーゼを用いる。しかし、本発明のリガーゼ
のATP依存性を考慮する必要がある。このために、リ
ガーゼ反応中、ATPを 0.1mmol/l以上、好ましくは0.
1 から20mmol/lの濃度で存在させるべきである。本発明
の方法において、ポリエチレングリコール(PEG)濃
度は0から20%、好ましくは5から10%である。
【0021】本発明のリガーゼを隣接核酸の連結に使用
して、核酸を検出するもう1つの方法がWO90/01069に
記載されている。この方法における最初の段階は、隣接
するハイブリダイズされたヌクレオチド間の2,3のヌ
クレオチドのすき間(gap)をモノヌクレオシド・ト
リフォスフェートを取り込ませて埋め、リガーゼを使っ
てそのすき間(いわゆるニック)を閉じることである。
【0022】図1および2は、pDam- L3の核酸配列
を示している。これは、デスルフロロバス・アンビバレ
ンスのDNAリガーゼおよびpDam- L3ORF3の完
全配列、さらにpDam- L3ORF2および4の部分配
列を含む。下線部はBox A、太字は転写開始点を示す。
図3は、pDam- L3プラスミドのクローン化および配
列決定パターンを示している。破線矢印は、連結の結果
を確認するためのオリゴヌクレオチドL1(SEQ I
D No.2)およびL2(SEQ ID No.3)
によって得られた配列を示す。実線矢印は、対応するフ
ラグメントのサブクローニングによって得られた残りの
配列を示す。長破線はDNAリガーゼ遺伝子の位置を、
右端と左端の破線はpL-1/2および2/4 プラスミドの連
続を示す。
【0023】図4は制限部位を付けたpDam- L3のプ
ラスミド図を示す。これは読み取り枠の方向の指示をも
与えている。0マークはp-BluescriptIIKS- の0マー
クに対応し、ligはDNAリガーゼ遺伝子に対応す
る。図5および6は既知のDNAリガーゼのアミノ酸配
列の比較である。右端は個々の配列のアミノ酸の番号で
ある。配列の上に、最も長いリガーゼ配列(H .サピエ
ンス (sapiens))の番号および特に相同な位置(aa58
7-593 )を示す。強く保存されている部分を太字で示
す。矢印はATP結合部位(リシン)を示す。同一性が
50%を越える場合は、コンセンサス行(最下行、Kons)
に記入した。点は1:1分布に相当し、大文字は比較し
たすべての配列で一致していることを意味する。
【0024】図7は既知のDNAリガーゼ配列を2つず
つ、バクテリオファージT4のRNAリガーゼおよび
S.セレビシエ(cerevisiae)のtRNAリガーゼも含
んで、比較している。上右側の三角部には、GAPプロ
グラムにより決定された2つの同一性度(%)を示し、
下左側の三角部には、RDF2プログラムによる配列相
同性の有意性分析を示す。RDF2測定により得られた
値はすべてSD単位、すなわち正確な2つずつの整合を
ランダム整合の標準偏差で割ったものである。中央の対
角線上には、照合のため互いに関してプロットした配列
のRDF2結果を示す。アミノ酸のそれぞれの配列の長
さを括弧内に示す。上記2つとも、偶然同一となる結果
を避けるため、配列の長い方を短い方に合わせている。
【0025】図8はD.アンビバレンスに由来する全R
NAの転写実験の結果を示す。太矢印は主開始シグナル
および終止シグナルを示し、下線部はBox A およびBox
B のモチーフを示す。図9はpQE- L6のプラスミド
図を示す。特徴的なリガーゼ遺伝子の制限部位が示され
ている。ベクター構築に関する詳細は“QIA Express
ionist(DIA-GEN GmbH ,Dusseldorf,FRG) ”に示されて
いる。
【0026】次に示す例により、本発明をさらに詳細に
説明する。
【0027】
【実施例】実施例1 デスルフロロバス・アンビバレンス中のDNAリガーゼ
遺伝子の同定 D.アンビバレンスの染色体DNAを、嫌気的に増殖さ
せた細胞から既知の方法によって調製した(SDSによ
る細胞の消化、フェノールおよびクロロホルム抽出、エ
タノール沈降、CsCl密度勾配遠心分離の繰り返し
(分子クローニング、実験室マニュアル(Molecular Clo
ning,A Laboratory Manual) CSH Laboratory Press 19
89))。嫌気および好気増殖細胞からグアニジニウム・
チオシアネート法を使って全RNAを調製した(Anal.B
iochem.(1987) 162, 156-159)。適当な容量のキアゲン
(Quiagen )カラムを使用し、製造業者の指示に従っ
て、プラスミドを調製した。
【0028】オリゴヌクレオチドSEQ ID No.
1-4 および7-10をDNA合成装置 381(Applied Biosys
tems ,Weiterstadt )によって合成した。オリゴヌクレ
オチドに、PNK緩衝液(J.Mol.Evol.(1986).24:167-1
73)中室温で30分、濃度比10μCiに対しオリゴヌクレオ
チド1pmol で、5単位のT4−ポリヌクレオチドキナー
ゼを使用して、32P−ATP末端ラベルを導入した。6
×SSC,1×Denhardt's, 0.5 %SDS,20μg/ml t
RNA(E. coli) ,0.05%二リン酸四ナトリウム十水和
物中、65℃、30-120分間、フィルターのプレハイブリッ
ド形成を行なった。ハイブリッド形成は 0.1%SDSを
添加した外、上記の緩衝液中で行なった。ハイブリッド
形成の温度および時間は、経験的に定められた。ハイブ
リッド形成後、フィルターは、一般的に、室温で1×S
SC/0.5%SDS中、15分間1回洗浄、さらに1回、最
適温度として決定されたハイブリッド形成温度で30分間
洗浄する。コロニーのハイブリッド形成(分子クローニ
ング、前掲)は一般的に同様に処理された。実施例2 クローニング 長さ 857 bp のHindIII/EcoRI フラグメントをゲノムD
NAの切断、サザントランスファーそして32Pで標識し
たオリゴヌクレオチド Soxi (SEQ IDNo.1)
とのハイブリッド形成により同定した後、pUC18(Ame
rsham,Braunschweig) 中にクローン化した(pL8/2
)。
【0029】pL-8/2の核酸配列から2つの別のオリゴ
ヌクレオチドを誘導した。これらのオリゴヌクレオチド
を、遺伝子の終端(pL-1/2, オリゴヌクレオチドSE
QID No.2)およびC末端(pL-2/4, オリゴヌ
クレオチドSEQ IDNo.3)を含んでいる2つの
PstI/XbaIフラグメントを同定およびクローン化す
るために使用した。後者は、二重連結または部分切断に
よって、もう1つの内部XbaI切断部位(図3)を含む
ことがわかった。3つの部分的に重複するクローンを基
礎に、DNAリガーゼの完全な遺伝情報を含む1つの p
Dam- L3プラスミドが作り上げられた。このため、初
めにpL2/4のEcoRI/XbaIフラグメントがpBlues
criptIIKS- (Stratagene Cloning System La Jolla,
USA)中でクローン化され、続いてpL8/2 のEcoRI
/HindIII フラグメントのクローン化およびpL1/2 の
HindIII のクローン化を行なった。それぞれのクローン
化段階の結果はオリゴヌクレオチドSEQ ID N
o.2,3,13,14を用いる二重鎖配列決定により確認
された(図3参照)。
【0030】この結果、pDam- L3プラスミドはD.
アンビバレンスのDNAリガーゼに関する完全な情報を
持つ、長さ3382 bp のDNAフラグメントと、上流にお
よそ900 bpそして下流におよそ700 bpを含んでいた(図
4)。実施例3 pDam- L3のサブクローニングおよび配列決定 適当な制限フラグメントをベクターM13mp10,M13tg13
1, M13mp18, M13mp19(Amersham,Brauschweig,FRG)
または4つのpBluescriptベクター(StratageneClonin
g Systems,La Jolla,USA)中でクローン化した。配列決
定戦略は図3に示されている。配列決定反応は、必要に
応じて一重鎖でも二重鎖でも行なった。M13ベクター中
でサブクローン化されたフラグメントを用いた配列決定
反応は、普通のオリゴヌクレオチド(=配列決定用キッ
ト(Sequenase Kit) -40-オリゴ,United States Bioche
mical Corporation,Cleveland,Ohio,USA, SEQ ID
No.11)を用いて開始した;pUC中での反応は、普通
のまたは逆転 -40オリゴヌクレオチドを用いて開始し
(この逆転オリゴヌクレオチドに関しては、Nucl.Acids
Res.(1989)17:4897 のデータを使用した)、pBluescrip
t ベクター中での反応はオリゴヌクレオチドSEQ I
D No.13および14を、必要に応じて使用して、開始し
た。後者の反応は、フラグメントの方向によって、配列
決定のため、ヘルパーファージVPS13(Stratagene C
loning Systems)で感染後、一本鎖ベクターで行なう
か、またはフラグメントを二重鎖配列決定のために使用
した。さらに、二重鎖配列決定操作は、特別に合成され
たオリゴヌクレオチドまたは探査オリゴヌクレオチドを
用いて行なった(上記参照)。配列決定反応は Sequena
seKitを使用し、製造者(United States Biochemical C
orporation )の指示の通りに行なった。Sequagel溶液
(National Diagnostics Corpolation,Manville,New Je
rsey,USA)を使用して調製した配列決定用のゲルを、Ma
krophor 配列決定チャンバー(Pharmacia,LKB,Freibur
g)に流し入れた。
【0031】完全なヌクレオチド配列およびそのアミノ
酸配列への翻訳を図1および2に示す。配列決定セグメ
ント中の4つの読み取り枠(オープン・リーディング・
フレーム)をより詳細に分析した。最も長いもの(塩基
対 908 -2710、図3)は、アミノ酸数 600の想定 67617
Daタンパク質の情報を含んでいた。分析された残り3
つの読み取り枠からは、1つは塩基対2961で始まり配列
決定領域の終わりまで続き(pDam- L3- ORF
2)、2番目は塩基対 771-250に一致し(pDam-L3-
ORF3、図4参照)、3番目の始まりはpL1/2 の
配列決定セグメントにはなく、塩基対 273で終わってい
た(pDam- L3- ORF4)。実施例4 原核/真核生物のDNA/RNAリガーゼとの配列整合 決定された核酸配列を、UWGCGプログラムパッケー
ジ(Nucl.Acids Res.(1984).12:387-395,Version 7.0(1
991) )を用いて分析した。読み取り枠と遺伝子バンク
Mipsx(Martinsried )に保存された配列との比較を、
PIRFASTAと称されるプログラム(Meth.Enzymo
l.(1990) 183:63-99 )に従って行った。入手できる以
下の生物由来のDNA、RNAおよびtRNAリガーゼ
のアミノ酸配列を使用して、2つずつの同一性を決定す
るためのGAPプログラムに従って、配列の比較を行な
った;シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccaromyce
s pombe)(Enz.J.Biochem.(1987).162:659)、サッカロミ
セス・セレビシエ(Saccaromyces cerevisiae)(Nucl.Aci
ds Res.(1985).13:8323-8337) 、エシェリチア・コリ(E
scherichia coli)(Mol.Gen.Genet.(1986).204:1-7)、サ
ーマス・サーモフィラス(Thermus thermophilus)(J.Bac
teriol.(1991).173:5047) 由来のDNAリガーゼ、ヒト
DNAリガーゼI(Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1990).87:6
679)、ワクシニアウィルスDNAリガーゼ(Nucl.Acids
Res.(1989).17:9051-9062)、E.coliバクテリオファー
ジT3(J.Mol.Biol.(1987).479-495) 、T4(Nucl. Ac
ids Res.(1983).11:7145-7156)、T6(Dokl.Akad.Nank
SSSR(1988).299:737- 742)、およびT7(J.Mol.Biol.(1
981).148:303-330) 由来のリガーゼ、T4由来のRNA
リガーゼ(EMBO J.(1988).3:397-402) 、S.セレビシエ
由来のtRNAリガーゼ(J.Biol.Chem.(1988).263:3171
-3176)(図7)。完全に異なる作用を行なうアミノアシ
ル-tRNAリガーゼは無視した。2つずつの配列整合の
有意性分析をRDF2プログラムに従って行った。この
プログラムは、2つずつの整合の結果を、2つの配列の
1つがランダムに切れて移し変えてできるたくさんの配
列(この場合1000)の結果と比較するものである。この
プログラムではつぎに標準偏差を計算する。図7に、標
準偏差で割った整合の結果の倍数(SD単位)を示す。
両方の配列を1回はそのままで、もう1回は移し変え
て、両方の結果を平均化した。ATP依存性のDNAリ
ガーゼはC末端において高い保存性を示すので、より長
い配列はN末端から始まって同じ長さで切断された。
【0032】RNAリガーゼのアミノ酸配列の2つずつ
の比較から得られる同一性の百分率、および2つずつと
ランダム整合からの標準偏差の倍数(RDF2)を図7
に示す。D.アンビバレンスのDNAリガーゼが、すべ
ての差異を考慮しても、真核生物の既知の他の4つのA
TP依存性DNAリガーゼすべてと30%以上の配列同一
性を有しており、RDF2において標準偏差の46から86
倍である点は注目すべきである(図7)。照合のため、
それぞれの配列をそれ自体に対して試験した(同一性 1
00%)RDF2結果は、200 から 450SDの間であり、
主として配列の長さに依存していた。E.coliとTh.
サーモフィラスのNAD依存性、細菌性、細胞質DNA
リガーゼ間には、有意の類似性はなかった(配列同一性
<20.4%;RDF2では< 0.2SD)。E.coliファー
ジT4のATP依存性RNAリガーゼとS.セレビシエ
のtRNAリガーゼの類似性も見いだされた。Tファー
ジリガーゼに関しては、結果は中間的であった。RDF
2分析は何ら有意な結果をもたらさなかったが、同一性
の値は20.2から23.7%の間であった。図7において、次
の点が注意を引く。すなわち、真核生物のリガーゼと
D.アンビバレンス・リガーゼは近縁関係にあるグルー
プを形成する。T4とT6リガーゼも6つの位置を除い
て同一である。T3とT7は72%の同一性で近縁関係に
ある。これはE.coliとサーモス・サーモフィラスのN
AD依存性DNAリガーゼ間にもあてはまる(46.7
%)。しかし、この2種はその他のものとは関連がな
い。RNAリガーゼは同種の酵素ともその他とも関連が
ない。Tファージの既知の4つのDNAリガーゼはその
他のATP依存性DNAリガーゼと明らかに異なってい
る。2つずつの分析結果は他よりも 20.2 から26.0%高
い同一性を示す。しかし、有意性分析では、0付近の値
を示す。保存された特徴から、それらはATP依存性D
NAリガーゼの整合に含まれる(下記参照)。ワクシニ
アDNAリガーゼは中間位置にあると推察される。これ
はTファージリガーゼとのRDF2分析において 4.3か
ら 8.3の値を示すが、その他の真核生物の酵素に近縁で
ある。つまりこれは2つのリガーゼグループを結びつけ
ている。
【0033】以下の議論はATP依存性DNAリガーゼ
に限定する。それは、このタイプのみが共通の整合を可
能にする唯一のものであったからである。一致する整合
を除いて、配列比較は他のDNAリガーゼに対し共通の
構造をもたらさなかった。DNAリガーゼは全長におい
て際立って異なっていて(アミノ酸残基数 346から 91
9)、一般に真核生物のリガーゼの方がTファージリガ
ーゼよりも長い(アミノ酸残基数 346から 487に対し、
552 から 919)。真核生物のDNAリガーゼのタンパク
質配列の整合では、、多数の保存セグメントがあり、そ
れらのいくつかはほとんど類似性を示さないセグメント
によって分断されている。初期の試験において、酵母と
ヒトのリガーゼが、特にN末端断片において、ほとんど
保存性を示さないことに着目して、これらの部分配列は
何ら関連性がないと結論された。すべてのリガーゼに3
つの高度に保存された構造が発見され、そのうちの一部
はすでに初期の試験で観察されていた。これらにはAT
P結合部位が含まれるが、これは実験的にはウシのリガ
ーゼIについてのみ決定された。おそらくこの部位に属
すると考えられる2つ以上の構造( 560位:T3および
T7のPMLAまたはPFKA, 610位:SR)が上記
の共通配列KYDGXR(KはATP結合性である、 6
50位)の近傍に見いだされた。2番目に、その保存性の
ため Bakerら (1985) によりATP結合中心と誤認され
た構造が、整合において 785から 813位に見いだされ
た。3番目に、もう1つの構造が 945から 960位のC末
端近傍に存在している。さらに、いくつかの低いながら
保存された構造は、Tファージと真核生物のリガーゼ間
で類似性が低いにもかかわらず、新しいATP依存性D
NAリガーゼの整合を可能にした。すべてのATP依存
性リガーゼにおいて、ATP結合部位が高度に保存され
ているので、配列相同性に基づく確実な整合が可能であ
ると考えられる。実施例5 転写物の分析 in vivo での読み取り枠の転写開始はプライマー伸長分
析(Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1990).87:5851)の方法に
よって決定された。DNAリガーゼ遺伝子の in vivoで
の終止は、プローブとしてα- 32P- ATPで標識され
たNcoI/SnaBIフラグメント(塩基対2458から322
1)を用いたSIマッピングによって決定された。D.
アンビバレンスの好気および嫌気増殖細胞由来の全RN
Aをリガーゼ遺伝子の転写分析に使用した。1つの例外
(静止細胞のRNA)を除いて、全RNAとのプライマ
ー伸長反応のシグナルは非常に低かったが、好気的にも
嫌気的にも同程度の強度で検出できた。転写は、翻訳の
ATG開始コドンの最初の塩基またはその前のチミジン
残基上で始まった。pDam- L3のその他の読み取り枠
は開始シグナルを形成しなかった。
【0034】プライマー伸長分析の結果は、DNAリガ
ーゼ遺伝子が、シグナルの強度は小さいながら、in vio
で転写されることを、明確に示した。強いシグナルはた
だ1つの場合、すなわち静止細胞のRNAでのみ見られ
た。プロモーターの配列は、古細菌に特徴的なBox A お
よびBox B を持つ構造を有していた。フラグメントのそ
の他の読み取り枠に関しては記載しないことにする。m
RNA開始シグナルがなかったという事実は、ある場合
にそれらが発現され得ることを意味するものではない。
【0035】転写の終結は、強い開始シグナルを生成し
た、同じRNA調製品におけるSIマッピングによって
決定した。終結シグナルが関与する配列はACATTA
TGで、その前の塩基配列はAGTAGATGGであ
る。シグナルの対応する配列および位置を図8に示す。
開始および終結シグナルから誘導された転写物の長さ
は、1908-1914 ヌクレオチドであった。実施例6 他の種との交叉ハイブリッド形成 以下の生物由来のゲノムDNAをBglIIおよびNcoI 、
そして括弧内に示す酵素で2回消化した:古細菌:スル
フォロバス・アシドカルダリウス(Sulfolobusacidocald
arius) (EcoRI),S.シバタ(D.shibatae)(Eco
RI), デスルフォロコカス・ムコサス(Desulforococu
s mucosus)(EcoRI),サーモプロテウス・テナック
ス(Thermoproteus tenax) (PstI),サーモコッカス
・セラー(Thermococcus celer)(PstI),サーモプラ
ズマ・アシドフィルム(Thermoplasma acidophilum)(E
coRI),メタノサーマス・フェルビダス(Methanother
mus fervidus) (EcoRI),メタノコッカス・バニエ
リ(Methanococcus vanielli)(EcoRI)およびハロフ
ェラックス・ボルカネイ(Haloferax volcanei)(BamH
I/PstI);バクテリア:エシェリチア・コリ(Esche
richia coli)(HindIII)およびバチルス・ステアロサ
ーモフィルス(Bacillus stearothermophilus) (EcoR
I);真核生物:ボックス・プリミゲニウス・タウルス
(Box primigenius taurus)(ウシ、EcoRI)およびサ
ッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)
(酵母、EcoRI)。混合物をアガロースゲル上で分離
し、続いてサザントランスファーおよび放射性標識した
pDam- L3のBglII/NcoIフラグメント(塩基対988
-2457、図4)(この遺伝子のおよそ82%を含む)を用
いたフィルターのハイブリッド形成を行った。条件は次
の通りであった:6xSSC,50%ホルムアミド,室
温;洗浄条件は2xSSC,室温。分離には、D.アン
ビバレンスのゲノムDNA(BglII/NcoI およびEco
RIにより切断)およびBglII/NcoI によって切断さ
れたpDam- L3プラスミドが含まれていた。
【0036】ハイブリッド形成の結果、D.アンビバレ
ンスはこの遺伝子を1コピーだけ担うらしいことがわか
った。さらに、スルフォロバス・アシドコルダリウス(S
ulfolobus acidocoldarius) およびS.シバタのDNA
中に明確なバンドを検知することができた。後者の2種
は、スルフォロバール目に含まれる最も離れた関係にあ
る生物である。他のすべての生物では、ハイブリッド形
成が起こらなかった。これらの結果から、スルフォロバ
ール目内ではこの遺伝子が高度に保存されていると結論
づけることができる。さらに、この方法を用いては、真
核生物の酵素とのDNAレベルでの密接な関係を確立す
ることができなかった。
【0037】スルフォロバール目は、現在次の種を含ん
でいる: スルフォロバス・アシドカルダリウス S.ソルファタリクス(solfataricus) S.シバタ S.スリンギエンシス(thuringiensis) S.メタリクス(metallicus) アシジアヌス・インフェルヌス(Acidianus infernus) A.ブリエレイ(brierleyi) デスルフォロロバス・アンビバレンス スティギオロバス・アゾリクス(Stygiolobus azoricus) メタロスファエラ・セダラ(Metalosphaera sedula) 他の新しい単離物の発見も期待できる。上記種はすべて
形態学上および生息状況が類似し、系統発生学上も関係
がある。実施例7 発現クローニング pQE- L6の発現プラスミドの構築:E.coli中でD
NAリガーゼ遺伝子を発現させるために、ゲノムDNA
調製品からポリメラーゼ連鎖反応を使用して、この遺伝
子のコードセグメントを増幅させた。N末端にBamHI
切断部位を含み、次に制限プロテアーゼXa因子の切断
部位を、続いてC末端にBamHI切断部位を含むように
して、オリゴヌクレオチドSEQ ID No.9およ
び10を構築した。増幅条件は、以下の通りである: 1x反応用緩衝液(Boehringer Mannheim,Cat.No.11461
65) 100 μM dNTP 2.5 UのTaq- DNAポリメラーゼ 40 pmol オリゴ類 500 ngゲノムDNA 変性:94℃,60秒 連結:51℃,120 秒 重合:72℃,120 秒 40サイクル BamHIで切断後、反応産物は、同じくBamHIで切断
し、アルカリフォスファターゼで脱リン酸化を行なった
Quia Express p QE- 8ベクター(DIAGEN G
mbH,Dusseldorf,FRG)に連結した。
【0038】E.coli中での発現:E.coliの形質転換
後、カナマイシンおよびアンピシリン含有2xTY培地
で一晩、前培養物を増殖させた。これから取り出した主
培養物を、細胞密度OD600 =0.8-1.0 になるまで同じ
培地で増殖させ、その後2mMのIPTG濃度において誘
導した。タンパク質誘導の過程をSDSゲルによりモニ
ターした。普通、細胞をインキュベート後3時間で回収
した。細胞をリゾチームで前処理した後、液体窒素で凍
結および融解を3回繰り返すことによって、消化した。
このE.coliタンパク質を75℃、15分インキュベートす
ることにより加熱沈殿させ、Eppendorf 遠心分離器で2
分間遠心した。
【0039】タンパク質中にXa因子切断部位(IEG
R)を組み込んでDNAリガーゼ遺伝子を増幅させるオ
リゴヌクレオチドを用いたPCR反応によって、アガロ
ースゲル中におよそ1900 bp の明確な単一バンドが生じ
た。DNAリガーゼのN末端に配列MRGSHHHHH
HGSIEGRのオリゴペプチドが融合されるように、
これをpQE- 8中にクローン化した。[6xHis]
配列の目的は、ニッケル(ニトロロ三酢酸とキレート化
される)を使って融合産物をアフィニティー精製できる
ようにするためである。コロニーハイブリッド形成での
同定のため、5つの異なる陽性クローンを増殖させ、生
成したプラスミドを、制限切断によって希望のサイズの
フラグメントが存在するかどうかを試験し、さらにIP
TG誘導後の発現の過程をSDSゲルでモニターした。
5つの内4つのクローンが、SDSゲルで、他に、見か
け分子量 65000のタンパク質バンドを示した。融合タン
パク質の分子量期待値は 69487である。誘導細胞の粗溶
解液の熱処理によって、誘導タンパク質は溶解したまま
で、細胞タンパク質の大部分が切断されてしまったもの
と考えられる。5番目のクローンとベクターコントロー
ルはこのバンドを示さなかった。このことから、ハイブ
リッド形成陽性であった5番目のクローンは逆方向で増
幅フラグメントを含んでいるものと推定された。実施例8 D.アンビバレンス・リガーゼの精製 pQE−L6プラスミドを含んだバクテリアE.coli、
例えばM15- pQE-L6を、2LのDYT培地(J.Sam
brook et al., Molecular cloning, 1989, CSH, vol.3,
p.A.3 )中37℃で20μg/mlアンピシリンおよび20μg/m
lカナマイシンと共に増殖させた。OD550 =0.8 にお
いて、1mMIPTGを使用して誘導を行い、37℃で3時
間から一晩インキュベートの後、産物を回収した。バク
テリアの細胞を 500mlビーカー中でSorvall 遠心分離機
のGSAローターを使って6000rpm でペレット化し、20
mlのTris, 20mM,pH7.6; EDTA,1mMおよびβ- メルカ
プトエタノール,10mM 中に再懸濁した。このバクテリア
の細胞を超音波処理を用いて破壊した。これを行なうた
め、4×5mlのアリコートを、Branson Sonifier 450の
初期出力の50%で5×1分間、音波処理した。次に、懸
濁液をSorvall 遠心分離機のSS34ローターを使って39
000gで遠心分離を行い、上澄液を2MのKClを使用し
て、最終塩濃度 300mMとした。
【0040】混合物からバクテリアDNAを精製するた
め、この溶液をDEAEカラム(5ml,300mM KClで
平衡化)に通し、70mlの300mM KClで溶出した。E.
coliタンパク質を変性させるため、カラム流出物を65
℃,20分間処理した。次に、得られた産物をSS34ロー
ターで18500rpm, 15分間遠心し、上澄液を飽和硫酸アン
モニウムで沈殿させた(容量比1:1)。続いて、1800
0rpmで再び遠心し、D.スルフォロロバス由来のリガー
ゼを含有する、得られたペレットを4mlのH2 O中に入
れた。実施例9 デスルフォロロバス・アンビバレンス・リガーゼの連結
活性 活性検出のターゲットを得るために、ゲノムファージλ
−DNAを制限酵素SmaI(平滑末端)およびSalI
(2ヌクレオチド5’重複末端)を用いて切断した。高
反応温度ではこれらの末端のハイブリッドは安定でない
ので、12ntの付着5’重複末端(いわゆる cos位)を持
つゲノムの2つの末端フラグメントのみがハイブリッド
体として存在する。このハイブリッド体はまた、12nt離
れたいわゆるニックを2つ含んでいる。この鋳型で、ニ
ックのあるDNAを使用して、リガーゼの活性を試験す
ることができる:得られる産物は cos位を有する2つの
ゲノム末端フラグメントのフラグメントである。
【0041】実施例8で述べたデスルフォロロバス・ア
ンビバレンス・リガーゼ調製品3μl をTris HCl,2
0mM,pH7.5 ;MgCl2 ,10mM ;ジチオトレイトール
(DTT), 10mM;ATP, 1mM;ポリエチレングリコ
ール(PEG), 5%中で総容量50μl にて、56℃、1
−12時間インキュベートする。反応産物を1%アガロー
スゲルで分離し、エチジウムブロミド染料で可視化す
る。
【0042】以下は連結反応条件の可能な変動範囲であ
る: 容量: 10−200 μl 緩衝液: 10−50mM MgCl2 : 2−20mM DTT: 0−20mM ATP: 0.1mM −20mM PEG: 0−20% 温度: 室温−85℃ 反応時間: 10分−1晩インキュベーション さらにアデノシン- 5'-O-(3- チオトリフォスフェー
ト)(ATP- γ- S),10mMまたは 100mMをこのリガー
ゼ反応に添加すると、2つのλ末端フラグメントの連結
はおこらない。これは、ATP補助因子との明らかな競
合を示し、そしてこの酵素のATP依存性を証明してい
る。実施例10 補助因子決定の比較 この実施例では、本発明のリガーゼのATP依存性とN
AD非依存性を調べる試験について述べる。比較のた
め、先行技術のリガーゼ(T4リガーゼ、Boehringer M
annheim GmbH)およびサーマス種のリガーゼ(アンプ
リガーゼ(Ampligase),Biozym製)の補助因子を調べた。
【0043】補助因子の決定はアデニル化反応で行っ
た。これを行うため、連結用緩衝液中で、放射性標識さ
れた補助因子(32PATPまたは32PNAD)をリガー
ゼとともにインキュベートした。リガーゼをリン酸化
(共有結合)することにより、放射活性がこのタンパク
質に移る。SDSゲルで電気泳動後、リガーゼはオート
ラジオグラフィー操作で可視化できる。
【0044】この手順は、T4リガーゼ緩衝液およびア
ンプリガーゼ緩衝液を使用するものであった。インキュ
ベーションは、それぞれ1時間ずつ行なった。インキュ
ベーション温度は、T4リガーゼでは37℃、アンプリガ
ーゼでは65℃、デスルフォロロバス・リガーゼでは45℃
および65℃とした。反応混合物には、T4リガーゼ1
U、アンプリガーゼ 100U、デスルフォロロバス・リガ
ーゼ10から1000ngを使用した。最初の容量は20μl とし
た。高温の場合は、混合物をオイルでカバーした。 T4リガーゼ緩衝液:66mM Tris/HCl,5mM Mg
Cl2,1mM DTT,pH7.5 ,20℃ アンプリガーゼ緩衝液:20mM Tris /HCl,50mM K
Cl,10mM MgCl21mM EDTA,10mM DT
T,pH7.6 ,65℃ 放射活性:Amersham32 PATP,比活性:15TBq/mmol,0.37MBq/混
合物32 PNAD,比活性:37TBq/mmol,0.37MBq/混
合物 アンプリガーゼは、予測されたようにNAD依存性であ
った。デスルフォロロバス・リガーゼは、ATPによっ
て明らかにアデニル化された。これは、補助因子として
NADを使用したときにも、弱いシグナルを示した。し
かし、これはNADにATPが混入したためである。な
ぜならば、明らかにATP依存性であるT4リガーゼも
NADに弱いシグナルを示したからである。
【0045】上に述べた試験によって、本発明のリガー
ゼが、既知の好熱性真正バクテリア由来のリガーゼと異
なって、ATP依存性であることが、明確に示された。 配列表 (1)一般情報 (i)出願人 (A)名称:ベーリンガー マンハイム ゲーエムベー
ハー (B)通り:サンジホファーシュトラーセ 116 (C)都市:マンハイム (E)国:ドイツ連邦共和国 (F)郵便番号(ZIP):6800 (G)電話:+621 759 4348 (ii)発明の名称:古細菌由来の熱安定性リガーゼ (iii)配列の数:14 (iv)コンピュータ読取り可能形態: (A)媒体型:フロッピーディスク (B)コンピュータ:IBM PC互換機 (C)操作システム:PC−DOS/MS−DOS (D)ソフトウェア:パテントイン リリーズ#1.
0, バージョン#1.25(EPA) (vi)先行出願データ: (A)出願番号:DE4217134.2 (B)出願日:23−MAY−1992 (2)SEQ ID NO:1の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:36塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ゲノム DNA (xi)配列の記載:SEQ ID NO:1:
【0046】
【化1】
【0047】(2)SEQ ID NO:2の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:20塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:2:
【0048】
【化2】
【0049】(2)SEQ ID NO:3の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:20塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:3:
【0050】
【化3】
【0051】(2)SEQ ID NO:4の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:4:
【0052】
【化4】
【0053】(2)SEQ ID NO:5の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:3382塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (ix)特徴: (A)特徴を表す記号:プロモーター (B)存在位置:878..883 (ix)特徴: (A)特徴を表す記号:CDS (B)存在位置:908..2707 (ix)特徴: (A)特徴を表す記号:ターミネーター (B)存在位置:2713..2722 (D)他の情報:/note="potential" (ix)特徴: (A)特徴を表す記号:ターミネーター (B)存在位置:2804..2811 (D)他の情報:/note="experimentell" (xi)配列の記載:SEQ ID NO:5:
【0054】
【化5】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】(2)SEQ ID NO:6の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:600アミノ酸 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:タンパク質 (xi)配列の記載:SEQ ID NO:6:
【0062】
【化6】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】(2)SEQ ID NO:7の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:7
【0067】
【化7】
【0068】(2)SEQ ID NO:8の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:8
【0069】
【化8】
【0070】(2)SEQ ID NO:9の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:38塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:9
【0071】
【化9】
【0072】(2)SEQ ID NO:10の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:30塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:10
【0073】
【化10】
【0074】(2)SEQ ID NO:11の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:11
【0075】
【化11】
【0076】(2)SEQ ID NO:12の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:18塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:12
【0077】
【化12】
【0078】(2)SEQ ID NO:13の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:13
【0079】
【化13】
【0080】(2)SEQ ID NO:14の情報 (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:17塩基対 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNS (xi)配列の記載:SEQ ID NO:14
【0081】
【化14】
【図面の簡単な説明】
【図1】pDam−L3の核酸配列を示す図である。
【図2】図1の続き。
【図3】pDam−L3プラスミドのクローン化および
配列決定パターンを示す図である。
【図4】制限部位を加入したpDam−L3のプラスミ
ドを示す図である。
【図5】既知DNAリガーゼのアミノ酸配列の比較を示
す図である。
【図6】図5の続き。
【図7】既知DNAリガーゼ配列を2つずつ比較したと
きの同一性(%)および配列相同性の有意性を示す図で
ある。
【図8】D.アンビバレンスに由来する全RNAの転写
実験結果を示す図である。
【図9】pQE−L6のプラスミドを示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (72)発明者 ルーディガー ルーガー ドイツ連邦共和国 D−8124 セーシャオ プト チュトツィンガー シュトラーセ 2 (72)発明者 クリストフ ケスラー ドイツ連邦共和国 D−8021 ドルフェン シュロスベルクウェク 11 (72)発明者 コルティナ カレッタ ドイツ連邦共和国 D−8000 ミュンヘン 70 セーハオサーシュトラーセ 14 (72)発明者 ミハエル ヤルシュ ドイツ連邦共和国 D−8173 バッド ハ イルブルン, ウンターカルプフェンセー 11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古細菌(archaebacteria)のグループか
    ら得られる熱安定性リガーゼ。
  2. 【請求項2】 スルフォロバール(Sulfolobales)目の
    バクテリアから得られる、請求項1のリガーゼ。
  3. 【請求項3】 次のアミノ酸配列: a) 図1のアミノ酸配列、または b) 長さが50アミノ酸以上で、リガーゼ活性を示す図
    1のアミノ酸配列の一部、もしくは c) 上記配列の1つと少なくとも40%相同であって、
    リガーゼ活性を示すアミノ酸配列 を含むリガーゼ。
  4. 【請求項4】 ATP依存性リガーゼであることを特徴
    とする、請求項1のリガーゼ。
  5. 【請求項5】 組換えプラスミドから生産されることを
    特徴とする、請求項1−4のいずれかのリガーゼ。
  6. 【請求項6】 デスルフロロバス・アンビバレンス(De
    sulfurolobus ambivalens )から得られる、請求項2の
    リガーゼ。
  7. 【請求項7】 古細菌由来の熱安定性リガーゼをコード
    する核酸配列。
  8. 【請求項8】 核酸の隣接した配列に2つのオリゴヌク
    レオチドをハイブリダイズさせ、連結させ、そして連結
    産物を検出することによって核酸を検出する方法であっ
    て、請求項1のリガーゼによる連結反応を、補助因子と
    してATPを使用して行うことを特徴とする方法。
JP5121767A 1992-05-23 1993-05-24 古細菌由来の熱安定性リガーゼ Pending JPH0662847A (ja)

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