JPH0660780B2 - 車両用冷凍冷蔵装置 - Google Patents

車両用冷凍冷蔵装置

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JPH0660780B2
JPH0660780B2 JP61111663A JP11166386A JPH0660780B2 JP H0660780 B2 JPH0660780 B2 JP H0660780B2 JP 61111663 A JP61111663 A JP 61111663A JP 11166386 A JP11166386 A JP 11166386A JP H0660780 B2 JPH0660780 B2 JP H0660780B2
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freezing
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は車両用冷凍冷蔵装置に関し、詳しくは、冷凍
室,冷蔵室に各々備えられた冷凍装置,冷蔵装置の除霜
を行なう車両用冷凍冷蔵装置に関する。
[従来の技術] 従来より一つの冷媒供給手段、例えば一つのコンプレッ
サとコンデンサとにより冷凍室及び冷蔵室を各々冷却す
る車両用冷凍冷蔵装置においては、冷凍室を極低温(例
えば−18℃以下)に、冷蔵室を中温(例えば0〜10
℃)に冷却し、冷凍室には生鮮食品や冷凍食品等を、冷
蔵室には野菜等を搭載して保管・運搬を行なうものが知
られている(例えば、実公昭56−50362)。
上記車両用冷凍冷蔵装置では、通常の冷凍装置と同様
に、冷凍室及び冷蔵室の各々の扉の開閉等と共に外部か
ら入り込んだ空気中の水分が各室の冷却ユニットのエバ
ポレータに霜として付着する。この結果、各々のエバポ
レータの冷却効果が低下する等という不具合が生じる。
このため、従来より、冷凍及び冷蔵用の各々のエバポレ
ータに温かい冷媒等を一時的に流し、付着した霜を除去
する等といった処理が行なわれている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、一般に、冷凍用のエバポレータの着霜量
は多く、冷蔵用のエバポレータの着霜量は少ない。この
ため、上記の様に冷凍及び冷蔵用の各々のエバポレータ
に温かい冷媒を流す車両用冷凍冷蔵装置においては以下
の様な問題が考えられた。即ち、 (1)車両等の動力源の容量は限られているので、温か
い冷媒を冷凍及び冷蔵用の各々のエバポレータに分散し
て流すことは、着霜量の多い冷凍用のエバポレータの除
霜に時間がかかりすぎ、貯蔵している生鮮食品や冷凍食
品の品質に悪影響を及ぼす。あるいは冷蔵室の温度が必
要以上に上昇してしまい再冷却に時間がかかり、冷凍冷
蔵装置の冷却効率が低下する。
(2)上記(1)の問題を避けるために、冷凍用のエバ
ポレータと冷蔵用のエバポレータとの除霜のタイミング
が異なる用にすれば、冷凍用及び冷蔵用の冷媒供給手段
は一つであることから、必ず他方の冷却は停止せざるを
得ない。この結果、冷凍室又は冷蔵室の食品等の貯蔵品
に悪影響を与える危惧が生じる。
等の問題があり、車両用冷凍冷蔵装置の除霜に関しては
一層の改善が望まれていた。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明の車両用冷凍冷蔵装置は次の用に構成されてい
る。
圧縮・液化された冷媒を供給する一つの冷媒供給手段
と、 該冷媒供給手段により供給される冷媒の経路に膨張手段
とエバポレータとを備え、冷凍室を冷却する冷凍室用冷
却ユニットと、 該冷凍室用冷却ユニットの冷媒の経路に並列に接続され
た膨張手段とエバポレータとを備え、冷蔵室を冷却する
冷蔵室用冷却ユニットと、 を備えた車両用冷凍冷蔵装置において、 上記冷凍室及び冷蔵室用冷却ユニットの除霜条件が成立
した時、除霜信号を出力する除霜信号出力手段と、 該除霜信号出力手段の出力する除霜信号を受けた時、冷
凍用の上記膨張手段と並列に設けられた迂回手段を制御
して、上記冷媒を直接上記エバポレータに供給し冷凍用
の上記エバポレータの除霜を行なう冷凍用除霜手段と、 上記除霜信号出力手段の出力する除霜信号を受けた時、
上記冷蔵室用冷却ユニットに供給される上記冷媒の流入
を遮断手段により遮断すると共に、上記冷蔵室用冷却ユ
ニットに設けられた空気循環手段を制御して、上記冷蔵
室内の空気を上記冷蔵室用冷却ユニットを介して循環さ
せ、冷蔵用の上記エバポレータの除霜を行なう冷蔵用除
霜手段と、 を備えて構成されている。
ここで冷媒供給手段とは、冷媒の経路に並列に接続され
た冷凍室用冷却ユニット及び冷蔵室用冷却ユニットに、
圧縮・液化された冷媒を供給する手段であり、車両動力
源としてのエンジンの出力の一部を利用して駆動される
コンプレッサとコンデンサとを備えた構成、あるいは専
用に設けられたエンジンを用いてコンプレッサを駆動す
る構成等、種々の構成を考えることができる。
膨張手段とは、圧縮・液化された冷媒を膨張させるもの
であればよく、例えば、エキスパンジョンバルブや固定
オリフィス等を用いて構成することが考えられる。
除霜信号出力手段とは、冷凍室及び冷蔵室用冷却ユニッ
トの除霜条件が成立した時、除霜信号を出力するもので
あって、両冷却ユニットにおける除霜条件が共に成立し
た時、あるいは、いずれか一方において成立した時、除
霜信号を出力するよう構成することができる。こうした
除霜条件の成立は、冷凍室及び冷蔵室用冷却ユニットに
より冷凍室及び冷蔵室の冷却が開始されてから冷凍用の
エバポレータ、及び/又は冷蔵用のエバポレータの所定
量以上の霜が付着したと考えられる時間の経過によっ
て、あるいは、着霜量を検出する手段、例えば光学的検
出装置等により上記各々の又は一方のエバポレータに所
定量以上の霜が付着したことを検出するとによって、更
に、冷凍室及び冷蔵室の各々の扉開閉回数や温度等のパ
ラメータを考慮することによって、判断するよう構成す
ることができる。
冷凍用除霜手段とは、除霜信号を受けた時、冷凍室用冷
却ユニットのエバポレータの除霜を行なうものでしり、
冷凍用の膨張手段と並列に設けられた迂回手段を制御し
て、冷媒を直接エバポレータに供給する。ここで迂回手
段は、膨張手段を迂回するバイパス路に開閉自在のバル
ブを配設することにより、あるいは3ポート弁により冷
媒の流路を膨張手段を迂回するバイパス路に切り換える
構成等により実現することができる。
冷蔵用除霜手段とは、除霜信号をうけた時、冷蔵室用冷
却ユニットのエバポレータの除霜を行なうものであり、
遮断手段によってエバポレータへの冷媒の供給を遮断す
ると共に、空気循環手段を制御して冷蔵室内の空気を冷
蔵室用冷却ユニットを介して循環させるものである。こ
こで空気循環手段は、例えば冷蔵室用冷却ユニットに設
けられ冷却時にはエバポレータを介して冷風を冷蔵室内
に循環させる送風機を用いて構成することができるが、
この他、コンプレッサによる圧搾空気を利用した構成な
ども考えることができる。
上記の冷凍用除霜手段、冷蔵用除霜手段は、各々除霜信
号出力手段によって駆動されるリレーの接点を用いた構
成や、他の信号、例えば冷凍間欠運転(以下、単にFI
Rと呼ぶ)時等に用いられるFIR制御信号等と組み合
わせて迂回手段もしくは遮断手段,空気循環手段を制御
するディスクリートな構成、あるいはマイクロコンピュ
ータ等を用いた論理演算回路として両者を一体に実現す
る構成等としてもよい。
[作用] 上記構成を有する本発明の車両用冷凍冷蔵装置は次の如
く作用する。
本発明の車両用冷凍冷蔵装置は、冷媒供給手段により圧
縮・液化された冷媒を冷凍室及び冷蔵室用冷却ユニット
に各々供給し、冷凍室及び冷蔵室用冷却ユニットが供給
された冷媒を用いて各々冷凍室及び冷蔵室を冷却するよ
う働くが、除霜条件が成立した時には、除霜信号出力手
段が冷凍及び冷蔵用除霜手段に各々除霜信号を出力す
る。この除霜信号を受けた時には、冷凍用除霜手段は、
迂回手段を制御し冷凍用膨張手段を介せず直接冷凍用エ
バポレータに上記冷媒を供給して冷凍用エバポレータの
除霜を行なうよう働き、冷蔵用除霜手段は、遮断手段を
制御し上記冷媒の冷蔵室用冷却ユニットへの流入を遮断
すると共に、空気循環手段を制御し冷蔵室の空気を強制
循環させて冷蔵用エバポレータの除霜を行なうよう働
く。これにより、除霜時には、本発明の車両用冷凍冷蔵
装置は、冷媒供給手段により供給される温かい冷媒を冷
凍室用冷却ユニットだけに供給し冷凍用エバポレータの
除霜を行なうと共に、冷蔵用エバポレータの除霜を空気
循環手段により行なう様に働く。
[実施例] 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は本発明一実施例の車両用冷凍冷蔵装置を表わす
概略構成図であり、第2図は本実施例の車両用冷凍冷蔵
装置の冷凍時及び除霜時の冷媒の流れを示す説明図であ
る。
第1図及び第2図に示す本実施例の車両用冷凍冷蔵装置
は冷凍冷蔵FCに搭載されており、冷凍室A,冷蔵室B
には各々を冷却する冷凍ユニット1,冷蔵ユニット2が
備えられている。この冷凍ユニット1,冷蔵ユニット2
に各々に供給される冷媒は、コンデンサユニット3,レ
シーバ4を介して、エンジン(図示しない)により駆動
されるコンプレッサ5により供給される。コンデンサ送
風機8とから構成されている。尚、コンプレッサ5はク
ラッチCLによりエンジンと接続されたり切り離された
りする。
冷凍ユニット1に冷媒を供給する冷凍経路には、冷凍ユ
ニット1の手前に冷凍バルブ10が、その出口側にアキ
ュムレータ11と逆止弁12とが備えられている。冷凍
バルブ10は、冷蔵室Bのみを冷却する所謂冷蔵運転時
に閉じられる。アキュムレータ11は冷媒を液体とガス
とに分離しガスのみをコンプレッサ5に戻すためのもの
であり、逆止弁12は冷媒の逆流を防ぐためのものであ
る。
冷凍運転時には、冷凍バルブ10は開弁され、冷媒は冷
凍ユニット1に流入する。この冷凍ユニット1は、周知
の冷凍エキスパンジョンバルブ13と並列に配設された
除霜バルブ14,冷凍エバポレータ15,冷凍送風機1
6とから構成されており、冷凍運転時に冷媒は、冷凍エ
キスパンジョンバルブ13,冷凍エバポレータ15を流
れて膨張・気化される。
一方、冷蔵ユニット2に冷媒を供給する冷蔵経路には、
冷蔵ユニット2の手前に冷蔵バルブ18、出口側に冷凍
間欠運転(以下、単にFIRと呼ぶ)時等に使用される
FIRバルブ19とが備えられている。冷蔵バルブ18
は、冷凍室Aのみを冷却する所謂冷凍運転時、あるいは
除霜時(詳細に後述される)に閉じられ、FIRバルブ
19は、冷凍冷蔵運転時に所定時間毎にオン・オフされ
て背圧を調整し冷凍ユニット1,冷蔵ユニット2に各々
冷媒を流すためのものである。冷蔵ユニット2は、冷蔵
エキスパンジョンバルブ20,冷蔵エバポレータ21,
冷蔵送風機22とから構成されており、冷蔵運転時に冷
媒は、冷蔵エキスパンジョンバルブ20,冷蔵エバポレ
ータ21を流れて膨張・気化される。尚、冷凍冷蔵車F
C運転室内のコントロールパネルには、冷凍運転を開始
させる冷凍スイッチSW1,冷蔵運転を開始させる冷蔵
スイッチSW2の他の除霜の開始を指示するSW3(図
示せず)を備えられており、運転車は冷凍冷蔵運転を行
なう場合や、除霜が必要と判断した時には、これらのス
イッチSW1,SW2,SW3を用いて上記処理を行な
うのである。
次に第2図を用いて冷凍時及び冷蔵時の冷媒の流れを説
明する。
まず、冷凍冷蔵時には、コンプレッサ5で低温・低圧の
ガス状冷媒は圧縮され、高温・高圧のガス状冷媒となり
コンデンサ7に送られる。コンデンサ7でガス状冷媒は
冷却され、液状となり、レシーバ4に流れ込み、一時的
に蓄えられる。レシーバ4を出た液状冷媒は、図示しな
いドライヤ等でゴミや水分等を取り除かれた後、冷凍経
路,冷蔵経路に各々流れ込む。
冷凍バルブ10を介して冷凍経路に流れ込んだ高温・高
圧の液状冷媒は、冷凍エキスパンジョンバルブ13で急
激に膨張させられ、低温・低圧の霧状となり冷凍エバポ
レータ15に流れ込む。冷凍エバポレータ15に流れ込
んだ冷媒は、冷凍エバポレータ15表面の空気(冷凍室
A内の空気)から熱を奪って蒸発し、ガス状冷媒とな
る。冷凍エバポレータ15を出た冷媒は、アキュムレー
タ11に流れ込み、液体とガスとに分離されてガスだけ
が、逆止弁12を介してコンプレッサ5に流れ込む。
同様に、冷蔵バルブ18を介して冷蔵経路に流れ込んだ
高温・高圧の液状冷媒も、冷蔵エキスパンジョンバルブ
20で急激に膨張させられ、低温・低圧の霧状となり冷
蔵エバポレータ21に流れ込み、冷蔵エバポレータ21
表面の空気(冷蔵室B内の空気)から熱を奪って蒸発
し、ガス状冷媒となって、FIRバルブ19を介してコ
ンプレッサ5に流れ込む。
以上の動作を繰返し行なうことにより冷凍室A,冷蔵室
Bは冷却されるのである。尚、コンデンサ7表面の空気
はコンデンサ送風機8によって冷凍冷蔵車FCの外部の
空気と交換され、エバポレータ15,冷蔵エバポレータ
21表面の空気は各々冷凍送風機16,冷蔵送風機22
によって冷凍室A,冷蔵室B内を循環し、各室の冷却を
効率よく行なうのである。
除霜時には、コンデンサ送風機8,冷凍送風機16を停
止させ、冷蔵バルブ18を閉とし、除霜バルブ14を開
いてコンプレッサ5を運転する。これにより、コンプレ
ッサ5で高温・高圧のガス状となった冷媒は、コンデン
サ7で十分冷却されずに、高温・高圧のまま除霜バルブ
14を介して冷凍エバポレータ15のみに送られる。こ
の結果、冷凍エバポレータ15の除霜が行なわれる。一
方、冷蔵エバポレータ21の除霜は、冷蔵バルブ18に
よって冷媒の流入を止めると共に冷蔵送風機22によっ
て冷蔵室Bの空気を強制循環させることにより行なわれ
る。これは、冷蔵室B内の温度が0°〜10℃であるこ
とから、室内の空気を循環させるだけで冷蔵エバポレー
タ21の除霜が十分行なわれるのである。
尚、冷媒の流れを冷凍冷蔵運転時について説明したが、
冷凍運転時あるいは冷蔵運転時の単独運転時について
も、各々の冷媒の流れは同じであることは言うまでもな
いことである。
以上、冷媒の流れを中心に冷凍,冷蔵用冷却ユニット等
の構成について説明したが、上述した各バルブ,モータ
等は、第3図に示す様に、FIRアンプ30とリタレー
シーケンスの組合わせにより駆動,制御される。そこ
で、次に本実施例の車両用冷凍冷蔵装置の電気的な構成
について説明し、更に各バルブ,モータ等の動作タイミ
ングについて詳述する。
本実施例の車両用冷凍冷蔵装置は、車載のバッテリBA
Tを電源として作動するが、この電源電圧を端子に
うけて作動するFIRアンプ30、このFIRアンプ3
0によって制御・作動される各リレー31,32,3
3,34,35、除霜指示を押し釦スイッチSW3によ
りうけた時作動する除霜タレー36、冷蔵バルブリレー
37、冷蔵運転時には常に作動する冷蔵送風機リレー3
8、冷凍運転、冷蔵運転、除霜運転終了のタイミングを
定める冷凍サーモスタットTS1,冷蔵サーモスタット
TS2,除霜サーモスタットTS3およびヒューズS
1,S2,S3,S4等を備えている。
まず、電源ラインに接続された冷蔵スイッチSW2はサ
ーモスタットTS2を介して、FIRアンプ30の入力
端子に接続され、同じく各々電源ラインに接続された
除霜バルブリレー31,FIRバルブリレー32,マグ
ネットクラッチリレー33、コンデンサ送風機リレー3
4は、各々FIRアンプ30の入力端子,,,
に接続されている。冷蔵サーモスタットTS2は冷蔵室
Bに備えられ、所定温度(例えば5℃)以下になるとオ
フ状態となるものである。FIRバルブリレー32のメ
イク接点32aは電源ラインとFIRバルブ19との間
に、マグネットクラッチリレー33のメイク接点33a
は電源ラインとクラッチCLとの間に各々介装されてお
り、除霜バルブリレー31のメイク接点31aは冷凍ス
イッチSW1を介して電源ラインと除霜バルブ14との
間に、コンデンサ送風機リレー34のメイク接点34a
はヒューズS3を介して電源ラインとコンデンサ送風機
8との間に、各々介装されている。FIRアンプ30は
タイマ機能等を備えた論理演算回路であるが、その動作
については詳しく後述する。
一方、同じく電源ラインに接続された冷凍スイッチSW
1は、冷凍サーモスタットTS1を介した後、冷凍送風
機リレー35を介してFIRアンプに入力端子,直接
FIRアンプの入力端子,押し釦スイッチSW3及び
冷凍バルブ10に接続されている。押し釦スイッチSW
3は、更に除霜サーモスタットTS3を介して除霜リレ
ー36,冷蔵バルブリレー37に各々接続されている。
また、押し釦スイッチSW3には、除霜リレー36のメ
イク接点36aが並列に接続され、このメイク接点36
aはFIRアンプ30の入力端子に接続されている。
更に、冷凍送風機リレー35のメイク接点35aは、ヒ
ューズS4を介して電源ラインは冷凍送風機16との間
に介装されている。尚、上記冷凍サーモスタットTS1
は冷凍室Aに備えられ、所定温度(例えば−28℃)以
下になるとオフ状態となるものであり、除霜押し釦スイ
ッチSW3は、除霜すべきと判断された時に運転者等に
より押され除霜信号出力手段として働く。また、除霜サ
ーモスタットTS3は、冷凍エバポレータ15の出口配
管付近に備えられ所定温度(例えば5℃)以上になると
オフ状態となるものである。
更に、上記FIRアンプ30の入力端子は、冷蔵送風
機リレー38に接続されると共に、冷蔵バルブリレー3
7のブレイク接点37aを介して冷蔵バルブ18に接続
されている。
上記構成を有する本実施例の車両用冷凍冷蔵装置の動作
を、第4図に示すタイミングチャートと共に説明する。
今、ここで運転者により冷凍スイッチSW1のみオン状
態にされたとすると(第4図タイミングチャート冷凍ス
イッチSW1)、FIRアンプ30の働きでマグネット
クラッチリレー33,コンデンサ送風機リレー34、冷
凍送風機リレー35は各々オン状態(第4図タイミング
チャートマグネットクラッチリレー33,コンデンサ送
風機リレー34,冷凍送風機リレー35)となり、冷凍
バルブ10、クラッチCL,コンデンサ送風機8,冷凍
送風機16は各々電源を供給されオン状態となる。この
時冷蔵バルブ18,FIRバルブ19、冷蔵送風機22
は各々オフ状態となっており、冷凍室Aのみが冷却され
る所謂冷凍運転のみが実行される。冷凍室Aが冷却さ
れ、冷凍室の温度が所定温度−28℃以下になると、冷
凍サーモスタットTS2はオフ状態となり所謂保冷運転
が実行されて冷凍室Aは所定温度に保たれる。
続いて、冷蔵スイッチSW2がオン状態にされると(第
4図タイミングチャート冷蔵スイッチSW2)、冷蔵送
風機リレー38はオン状態(第4図タイミングチャー
ト、冷蔵送風機リレー38)になると共に、FIRアン
プ30の働きにより、FIRバルブリレー32は所定時
間毎にオン・オフされる(第4図タイミングチャートF
IRバルブリレー32)。これにより、冷蔵室Bにも冷
媒は供給され、冷凍室Aの冷却と共に冷蔵室Bも冷却さ
れる所謂冷凍冷蔵運転が実行される。尚、冷蔵室Bも所
定温度の5℃以下に冷却されると、冷蔵サーモスタット
TS2の働きで保冷運転が実行される。
次に、運転者により除霜すべき時と判断されて、除霜押
し釦スイッチSW3が押されると(第4図タイミングチ
ャート除霜押し釦スイッチSW3)、除霜リレー36は
オン状態、冷蔵バルブリレー36,37はオン状態(第
4図タイミングチャート)除霜リレー36,冷蔵バルブ
リレー37)になると共に、FIRアンプ30の働きに
より、除霜バルブリレー31,FIRバルブリレー32
は各々オン状態(第4図タイミングチャート除霜バルブ
リレーFIRバルブリレー32)、コンデンサ送風機リ
レー34,冷凍送風機リレー35,冷蔵バルブリレー3
7は各々オフ状態(第4図タイミングチャートコンデン
サ送風機リレー34,冷凍送風機リレー35、冷蔵バル
ブリレー37)となる。これにより、コンデンサ送風機
8で冷却されない温かい冷媒は冷凍エバポレータ15の
みに流れ込み、冷凍エバポレータは急速に除霜される。
一方、冷蔵送風機22の働きで冷蔵室B内の空気が強制
循環されることにより、冷蔵エバポレータ21の除霜も
行なわれる。この除霜運転は、冷凍エバポレータ15の
表面温度が4℃以上になった時、冷凍エバポレータ15
に備えられた除霜サーモスタットTS3がオフ状態(第
4図タイミングチャート除霜サーモスタットTS3)と
なることにより終了する。
以上詳細に説明した本実施例の車両用冷凍冷蔵装置によ
ると、除霜時には、冷蔵バルブ18を閉じることにより
温かい冷媒を冷凍エバポレータ15にのみ供給して冷凍
エバポレータ15の除霜を行なうと共に、冷蔵エバポレ
ータ21の除霜は冷蔵送風機22による冷蔵室B内の空
気の強制循環により行なう。これにより、冷凍エバポレ
ータ15の除霜は短時間で行なわれることになり、冷凍
室A内に積載された生鮮食品や冷凍食品等の品質を損な
うことなく生鮮食品や冷凍食品等を保管・運搬できると
いう効果を奏する。また、冷蔵室B内の温度も必要以上
に上昇することもないので、冷蔵室B内の食品等に悪影
響を与えることもない上、冷蔵室の再冷却に余分に時間
をとられることがなく、冷却効率の低下を招かないとい
う効果も有する。
尚、本実施例においては、除霜押し釦スイッチSW3を
運転者等により押されてオンする様に構成したが、所定
時間毎にオン・オフする様に構成してもよいことはもち
ろんのことである。また、除霜を行ない得る時は、少な
くとも冷凍運転が行なわれている時としたが、冷蔵運転
時のみにも行なうことができる様に構成しても何等差支
えない。
発明の効果 本発明の車両用冷凍冷蔵装置によると、除霜時には、温
かい冷媒を着霜量の多い冷凍用エバポレータのみに供給
すると共に、冷蔵用エバポレータの除霜は空気循環手段
等を用いて行なっている。これにより、冷凍エバポレー
タの除霜を短時間で行なうことができるという極めて優
れた効果を奏する。この結果、冷凍室内に積載された貯
蔵品、例えば生鮮食品や冷凍食品等の品質を損なうこと
なく保管・運搬ができるという効果を有する。また、冷
蔵室内の温度も必要以上に上昇することもないので、冷
蔵室中の食品等に悪影響を与えることもない上、冷蔵室
の再冷却に余分に時間がとられることもなく、冷却効率
の低下を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の車両用冷凍冷蔵装置の構成を
示す概略構成図、第2図はその冷媒の流れを説明する説
明図、第3図はその制御に用いられるリレー制御回路
図、第4図はその制御タイミングを示すタイミングチャ
ート、である。 1…冷凍ユニット 2…冷蔵ユニット 3…コンデンサユニット 4…レシーバ 5…コンプレッサ 8…コンデンサ送風機 10…冷凍バルブ 11…アキュムレータ 12…逆止弁 14…除霜バルブ 16…冷凍送風機 18…冷蔵バルブ 19…FIRバルブ 22…冷蔵送風機 30…FIRアンプ 31…除霜バルブリレー 32…FIRバルブリレー 33…マグネットクラッチリレー 34…コンデンサ送風機リレー 35…冷凍送風機リレー 36…除霜リレー 37…冷蔵バルブリレー 38…冷蔵送風機リレー A…冷凍室 B…冷蔵室 BAT…バッテリ CL…クラッチ FC…冷凍冷蔵車 SW1…冷凍スイッチ SW2…冷蔵スイッチ SW3…除霜押し釦スイッチ TS1…冷凍サーモスタット TS2…冷蔵サーモスタット TS3…除霜サーモスタット S1,S2,S3,S4…ヒューズ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮・液化された冷媒を供給する一つの冷
    媒供給手段と、 該冷媒供給手段により供給される冷媒の経路に膨張手段
    とエバポレータとを備え、冷凍室を冷却する冷凍室用冷
    却ユニットと、 該冷凍室用冷却ユニットの冷媒の経路に並列に接続され
    た膨張手段とエバポレータとを備え、冷蔵室を冷却する
    冷蔵室用冷却ユニットと、 を備えた車両用冷凍冷蔵装置において、 上記冷凍室及び冷蔵室用冷却ユニットの除霜条件が成立
    した時、除霜信号を出力する除霜信号出力手段と、 該除霜信号出力手段の出力する除霜信号を受けた時、冷
    凍用の上記膨張手段と並列に設けられた迂回手段を制御
    して、上記冷媒を直接上記エバポレータに供給し冷凍用
    の上記エバポレータの除霜を行なう冷凍用除霜手段と、 上記除霜信号出力手段の出力する除霜信号を受けた時、
    上記冷蔵室用冷却ユニットに供給される上記冷媒の流入
    を遮断手段により遮断すると共に、上記冷蔵室用冷却ユ
    ニットに設けられた空気循環手段を制御して、上記冷蔵
    室内の空気を上記冷蔵室用冷却ユニットを介して循環さ
    せ、冷蔵用の上記エバポレータの除霜を行なう冷蔵用除
    霜手段と、 を備えたことを特徴とする車両用冷凍冷蔵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650362U (ja) * 1979-09-26 1981-05-02
JPH0425456A (ja) * 1990-05-21 1992-01-29 Toyobo Co Ltd 被覆ポリエステルフイルムおよびそれを用いた蒸着フイルム

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