JPH0660702U - ガスタービン分割環のシール構造 - Google Patents
ガスタービン分割環のシール構造Info
- Publication number
- JPH0660702U JPH0660702U JP775393U JP775393U JPH0660702U JP H0660702 U JPH0660702 U JP H0660702U JP 775393 U JP775393 U JP 775393U JP 775393 U JP775393 U JP 775393U JP H0660702 U JPH0660702 U JP H0660702U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas turbine
- cooling air
- seal plate
- split
- split ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シール板が挿入される分割環溝部を冷却空気
によって冷却できるようにすること。 【構成】 ガスタービン動翼外周の静止環状体を構成す
る複数の分割環7間を、隣接する2つの分割環7の円周
方向端面に形成した溝13間に挿入したシール板14に
よりシールしてなる構造において、シール板14の一部
を切り欠いて冷却空気通路17を形成し、この通路17
を通って冷却空気10が高温ガス15の通路へ流れるよ
うにしたもの。
によって冷却できるようにすること。 【構成】 ガスタービン動翼外周の静止環状体を構成す
る複数の分割環7間を、隣接する2つの分割環7の円周
方向端面に形成した溝13間に挿入したシール板14に
よりシールしてなる構造において、シール板14の一部
を切り欠いて冷却空気通路17を形成し、この通路17
を通って冷却空気10が高温ガス15の通路へ流れるよ
うにしたもの。
Description
【0001】
本考案は、ガスタービン動翼外周の静止環状体を構成する複数の分割環のシー ル構造に関し、より詳細には、隣接する2つの分割環の円周方向端面に形成した 溝間に挿入されて該分割環間をシールするシール板の改良に関する。
【0002】
図3は、高温ガスタービン動翼外周部の断面図である。図3において、第1段 静翼1の外側シュラウド2と第2段静翼3の外側シュラウド4とは翼環5で支え られ、該翼環5は図に示されていない内部ケーシングで支持されている。そして 、第1段動翼6の外周には、分割環7が翼環5と第2段静翼外側シュラウド4と に適所で嵌め込まれている。これらの嵌め込み部は、分割環7と翼環5及び外側 シュラウド4との当接部とそれらの間の隙間部とによって、軸方向及び半径方向 の熱膨張を自由にすると共に部品の位置決めに係っている。
【0003】 以上述べた分割環7は一般に動翼6の枚数と同じ個数から成り、円周方向に組 み合わせられることによって、動翼外周の静止環状体を構成する。これは、静止 環状体を分割することによって、組立を容易にすると共に熱膨張を自由にして熱 応力の除去を図ったものである。
【0004】 また、ガスタービン静翼1,3は中空の精密鋳造翼より成り、外側シュラウド 2,4に穿設された穴8,9から流入する冷却空気(通常は、圧縮機吐出空気) 10によって冷却されるが、分割環7の外周部に形成した室11にも、翼環5に 穿設された穴12を通して冷却空気10が流入して冷却が行われる。
【0005】 更に、各分割環7の円周方向端面には溝13が形成され、図4,5に示すよう に、隣接する2つの分割環7の円周方向端面の溝13間にシール板14を挿入す ることによって該分割環7間をシールし、これにより冷却空気10が高温ガス1 5の通路に漏洩するのを防止している。すなわち、冷却空気10と高温ガス15 との圧力差により、シール板14は分割環溝13の下面へ押圧されて密封効果が 図られている。
【0006】
ところで、以上述べた従来の分割環シール板14は、図4,図5に示すように 、均一の厚さtで全長にわたって同じ幅bを有する形状であって、分割環7間を 完全に密封するものであり、該分割環7間では冷却空気10が高温ガス15の通 路に流入することは全くなかった。したがって、ガスタービンの高温化に伴って 分割環溝部及びシール板に焼損トラブルが発生する場合があった。
【0007】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、冷却 空気によって分割環溝部を冷却できるようにしたガスタービン分割環のシール構 造を提供することを目的とする。
【0008】
上記の課題を解決するために、本考案は、ガスタービン動翼外周の静止環状体 を構成する複数の分割環間を、隣接する2つの分割環の円周方向端面に形成した 溝間に挿入したシール板によりシールしてなる構造において、前記シール板の一 部を切り欠いて冷却空気通路を形成したものである。
【0009】
上記の手段によれば、シール板の一部を切り欠いて形成した冷却空気通路を通 って冷却空気がガス通路へ流れる際に、分割環溝部を冷却する。
【0010】
以下、図1,図2を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。図1は 本考案に係るガスタービン分割環のシール構造の一実施例を示す要部の断面図、 図2は図1中のシール板を示す斜視図である。
【0011】 図1において、複数の分割環7は、図3に示したように、ガスタービン動翼外 周の静止環状体を構成するように円周方向に組み合わせられるものである。そし て、各分割環7の円周方向端面には、分割環7間をシールするシール板14が挿 入される溝13が形成されている。
【0012】 本考案は、このシール板14の一部を切り欠いて冷却空気通路を形成したもの である。すなわち、本実施例によれば、図2に詳細に示すように、シール板14 の一端の内周側が切り欠きされて厚さがt1からt2に減じられていると共に、こ の部分の両側が切り欠きされて幅がb1からb2に減じられて、段差部16が形成 されている。したがって、隣接する2つの分割環7の円周方向端面の溝13間に シール板14を挿入して分割環7間をシールしても、該段差部16のまわりには 図1に示すように冷却空気10が流れる通路17が形成され、この通路17を冷 却空気10が流れて高温ガス15の通路へ流入する際に溝13の部分が冷却され る。
【0013】 なお、シール板14の形状は図1,図2に示した形状に限られるものではなく 、シール板14はその一部が切り欠きされ、隣接する2つの分割環7の円周方向 端面の溝13間にシール板14が挿入されたときに、この切り欠き部分が冷却空 気通路17を形成するものであれば、どのような形状であっても良いものである 。
【0014】
以上述べたように、本考案によれば、ガスタービン動翼外周の静止環状体を構 成する複数の分割環間を、隣接する2つの分割環の円周方向端面に形成した溝間 に挿入したシール板によりシールしてなる構造において、前記シール板の一部を 切り欠いて冷却空気通路を形成し、この通路を通って冷却空気がガス通路へ流れ る際に分割環溝部を冷却するようにしたので、該分割環溝部及びシール板に焼損 トラブルが発生するのが防止され、ガスタービンの信頼性が向上する。また、本 考案は既存のガスタービンに対しても容易に改造施工することができる。
【図1】本考案に係るガスタービン分割環のシール構造
の一実施例を示す要部の断面図である。
の一実施例を示す要部の断面図である。
【図2】図1中のシール板を示す斜視図である。
【図3】本考案が適用されるガスタービン動翼外周部の
断面図である。
断面図である。
【図4】従来のガスタービン分割環のシール構造を示す
要部の断面図である。
要部の断面図である。
【図5】図4中のシール板を示す斜視図である。
7 分割環 10 冷却空気 13 溝 14 シール板 15 ガス 16 段差部 17 冷却空気通路
Claims (1)
- 【請求項1】ガスタービン動翼外周の静止環状体を構成
する複数の分割環間を、隣接する2つの分割環の円周方
向端面に形成した溝間に挿入したシール板によりシール
してなる構造において、前記シール板の一部を切り欠い
て冷却空気通路を形成したことを特徴とするガスタービ
ン分割環のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP775393U JPH0660702U (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | ガスタービン分割環のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP775393U JPH0660702U (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | ガスタービン分割環のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660702U true JPH0660702U (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=11674462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP775393U Withdrawn JPH0660702U (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | ガスタービン分割環のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660702U (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08506640A (ja) * | 1993-02-05 | 1996-07-16 | ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション | 冷却可能なガスタービンエンジン用アウターエアシール装置 |
JP2003035105A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-02-07 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン分割壁 |
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CN102459823A (zh) * | 2009-04-17 | 2012-05-16 | 西门子公司 | 壳体的部件,尤其是涡轮机的壳体的部件 |
JP2021525326A (ja) * | 2018-03-30 | 2021-09-24 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft | タービンシュラウド間の密閉構造 |
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KR20220099085A (ko) * | 2021-01-05 | 2022-07-12 | 두산에너빌리티 주식회사 | 통합형 상호연결 밀봉부를 가진 링 세그먼트를 구비한 가스 터빈 링 조립체 |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP775393U patent/JPH0660702U/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970508 |