JPH0660547A - 動画の記録／再生方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの媒体上で指定区間の削除や挿入、長さ
の異なる区間の入れ換えを自由に行うことができるこ
と。 【構成】 ランダムアクセス可能な媒体を所定容量単位
の複数ブロックに分割し、これらブロックのうち少なく
とも１つは管理ブロック、残りはデ−タブロックとし、
デ−タブロックのうち空きブロックに動画デ−タを連続
または不連続で記録し、かつその記録ブロックの連鎖関
係を前記管理ブロックに記録するようにし、動画デ−タ
の再生に際しては、半導体バッファメモリに前記媒体の
少なくともシーク時間相当前の動画データを先読みして
おき、該半導体バッファメモリに先読みした動画デ−タ
を時間的に連続して再生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビなどの動画の記
録／再生方式に関し、特に単一の媒体上で指定区間の動
画の削除や挿入及び入れ換えを行うことのできる動画の
記録／再生方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、動画を記録する方法として、ビデ
オテープやレーザーディスク等に記録する方法が代表的
に知られている。

【０００３】ビデオテープでは、テープの先頭から終端
の方向へ並んだデータをその順番に再生する。レーザー
ディスクではやはりディスクの内周から外周に向かって
いるトラックに沿って再生する。このレーザーディスク
の内周から始まる螺旋状のトラックを順に再生する技術
は、例えばパイオニア株式会社監修：レーザーディスク
テクニカルブック，株式会社アスキー，（１９８
６），第１０１頁から第１０４頁に述べられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術において、ビデオテープは、テープの先頭から終端の
方向へ時間的な順序を保持した状態で動画を記録し、か
つその記録順に動画を再生するものであるため、指定区
間の削除等を行う場合、再生装置及び録画装置の２台を
用意し、原動画像の必要部分を意図した順番にダビング
し、目的の動画像を別の媒体上に作成しなければならな
い。このため、再生装置及び録画装置が同時に必要にな
り、いずれか一方の装置のみでは指定区間を削除した動
画を得ることはできない。

【０００５】これに対し、レーザーディスクはランダム
アクセスによって時間的な順序を入れ替えたり削除した
形で再生可能であるが、非連続な領域のデータを再生す
れば、必ずそのシーク時間の間は再生画像は途切れてし
まい、不連続になってしまう。

【０００６】このように、従来の動画記録媒体であるビ
デオテープやレーザーディスクは、いずれも時間的な順
序を保持した状態で動画を記録し、かつその記録順に動
画を再生することを前提とするものであるため、時間的
に非連続な部分を再生すると、必ず動画が途切れてしま
うという問題がある。また、指定区間の動画を削除する
とか、ある区間をそれとは長さの違う区間と入れ換える
といった操作は少なくとも２台の装置が必要になり、単
一の装置では不可能であるという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、一つの媒体上で指定区間
の削除や挿入、長さの異なる区間の入れ換えを自由に行
うことができる動画の記録／再生方式を提供することで
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ランダムアクセス可能な媒体を所定容量単
位の複数ブロックに分割し、これらブロックのうち少な
くとも１つは管理ブロック、残りはデ−タブロックと
し、デ−タブロックのうち空きブロックに動画デ−タを
連続または不連続で記録し、かつその記録ブロックの連
鎖関係を前記管理ブロックに記録するようにしたもので
ある。

【０００９】そして、デ−タブロックに記録された動画
デ−タの再生に際しては、半導体バッファメモリに前記
媒体の少なくともシーク時間相当前の動画データを先読
みしておき、該半導体バッファメモリに先読みした動画
デ−タを時間的に連続して再生するようにしたものであ
る。

【００１０】

【作用】上記の手段によれば、動画デ−タはデ−タブロ
ックのうち空きブロックに順次記録されて行くが、この
際に管理ブロックにそれらの連鎖関係の情報が記録され
る。したがって、この連鎖関係の情報を参照することに
よって、ランダムアクセス可能な一つの媒体上で、指定
区間の削除や指定位置への挿入、長さの異なる区間の入
れ換えが自由に行うことが可能となる。

【００１１】また、再生に際しては、半導体バッファメ
モリに前記媒体の少なくともシーク時間相当前の動画デ
ータを先読みしておき、該半導体バッファメモリに先読
みした動画デ−タを時間的に連続して再生することによ
り、連続した動画を得ることができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。

【００１３】図１は本発明に係わる動画の記録／再生装
置のブロック構成図を示し、書き込み可能な光ディスク
装置１０、各構成装置の制御を行うデータ処理装置１
１、光ディスク装置１０との入出力を行うためのリング
バッファメモリ１２、このリングバッファメモリ１２記
録されていたディジタルデータをアナログ信号に変換す
るＤ／Ａ変換器１３、動画信号と音声信号とを合わせて
ディジタルデータに変換するＡ／Ｄ変換器１４、装置全
体を操作するスイッチ部１５、動画を表示するディスプ
レイ装置１６、音声を再生するスピーカ１７、動画を入
力するためのビデオカメラ１８、音声を入力するための
マイクロフォン１９から構成されている。

【００１４】このうち、デ−タ処理装置１１はＣＰＵ１
１Ａとメモリ１１Ｂとから構成されている。

【００１５】この実施例で使用する光ディスク装置１０
は、例えば表１に示すような仕様となっている。

【００１６】

【表１】

【００１７】本実施例では、動画データにシーンという
論理的な単位を与える。これは、音楽では曲に対応する
概念であり、時間的に分離してはならない一まとまりの
ある単位を指す。

【００１８】このシーンという単位の動画デ−タは図２
に示すように、光ディスク装置１０の記録領域を複数個
に分割して形成したデ−タブロックにブロック単位で格
納される。この際に、他のブロックとの連鎖関係を示す
管理デ−タがブロック先頭の管理ブロックに格納され
る。

【００１９】すなわち、光ディスク装置１０を５１２ｋ
バイト単位のブロックに区切り、０番から順に番号をつ
ける。このうち、ブロック番号「０」のブロックＢ０は
管理ブロックとし、それ以外のデ−タブロックＢ１〜Ｂ
５６６はすべて動画デ−タそのものを記録するデ−タブ
ロックとする。

【００２０】管理ブロックＢ０は、さらにＳＡＴ（Ｓｅ
ａｎ Ａｌｌｏｃａｔｉｏｎ Ｔａｂｌｅ）２０とディ
レクトリ２１に分割する。

【００２１】ＳＡＴ２０は図のように４バイト単位から
成る５６６個のエントリＥ１〜Ｅ５６６に分割され、そ
れぞれはデータブロックＢ１〜Ｂ５６６と対応してい
る。

【００２２】ディレクトリ２１はさらに２５６個のエン
トリＥ０〜Ｅ２５５に分割され、このうちエントリＥ１
〜Ｅ２５５にはシーン名と先頭ブロック番号を格納する
ようになっている。また、エントリＥ０は未使用のデー
タブロックのリスト（フリーリスト）を管理するように
なっている。

【００２３】シーンはデ−タブロックを最小単位として
構成されるが、１つのシーンのディスク上の物理的なブ
ロック位置は常に連続しているわけではない。そのた
め、ＳＡＴ２０中のｎｅｘｔブロック番号２０１及びｐ
ｒｉｏｒブロック番号２０２によってそれらのブロック
がどのような順につながって、１つのシーンを構成する
かが管理されるようになっている。

【００２４】ここで、ｎｅｘｔブロック番号２０１は次
のブロックが何番目のブロックであるかを示し、ｐｒｉ
ｏｒブロック番号２０２は直前のブロック番号を示すも
のである。

【００２５】また、ブロック内デ−タ長２０３によって
各ブロックＢ１〜Ｂ５６６には何バイトの動画データが
格納されているかが管理される。

【００２６】ここで、ＳＡＴ２０のｎｅｘｔブロック番
号（２２ビット構成）が３ＦＦＦＦＦＨの場合、対応す
るブロックは１つのシーンの最後のブロックであること
を示すようになっている。また、各ブロックＢ１〜Ｂ５
６６は、５０％以上のデ−タ充填率になるように管理さ
れる。

【００２７】図３に、動画の１つのシーンを格納する例
を示す。この例でのシーン名は「お宮参り」である。動
画データは００２番のブロック（デ−タ長＝３９０Ｋバ
イト）から始まり、００３（デ−タ長＝４５０Ｋバイ
ト）、００４（デ−タ長＝５００Ｋバイト）とつながっ
て、００８が最終ブロック（ｎｅｘｔブロック番号＝３
ＦＦＦＦＦＨ）となっている。

【００２８】この場合、先頭ブロック００２のｐｒｉｏ
ｒブロック番号は最終ブロック００８の番号を示すよう
になっている。

【００２９】未使用となっている空きブロック００５，
００６，００７は、一つのシーンと同様にＳＡＴ２０に
よって論理的につなげられ、ディレクトリ２１の先頭エ
リアＥ１においてフリーリストとして管理される。

【００３０】シーンの追加のために新しいブロックが必
要なときは、フリーリストからはずして利用する。ま
た、不要になったブロックはフリーリストにつなぎ戻さ
れる。当然、光ディスク装置１０の初期状態では、すべ
てのブロックがフリーリストにつなげられている。

【００３１】フリーリストのＳＡＴ２０では，ｎｅｘｔ
ブロック番号のみが管理され、ｐｒｉｏｒブロック番号
は管理されない。

【００３２】このＳＡＴ２０及びディレクトリ２１はシ
ステム起動時にデ−タ処理装置１１のメモリ１１Ｂ中に
読み込まれ、更新が起きた時は例えば１０回の更新に１
回の割合で光ディスク装置１０に書き戻される。この書
き戻しに要する時間は表１より、５１２Ｋバイト／
（７．４Ｍビット／秒）＝５４０ｍ秒である。

【００３３】この値は、後でリングバッファメモリ１２
の必要容量を計算する時に使用される。

【００３４】このように動画デ−タをシーンという単位
で複数のデ−タブロックに連鎖関係を保持しながら格納
することで、任意の区間の削除・任意位置への挿入・シ
ーン毎の挿入・削除・入れ換えなどを容易に行うことが
できる。詳細なアルゴリズムは後述する。

【００３５】次に、以上のように非連続に格納した動画
デ−タを連続して再生する仕組みについて説明する。

【００３６】原理的には、光ディスク装置１０からの読
み出しがヘッドのシークのために途切れても、Ｄ／Ａ変
換器１３に連続してデータが渡れば、時間的に連続した
動画として再生することができる。しかし、デ−タブロ
ックが不連続となっている場合はシーク時間が存在する
ために、動画が一時的に途切れてしまう。そこで、これ
を解決するために、リングバッファメモリ１２を用い
る。

【００３７】このリングバッファメモリ１２は、図４に
示すように、０番からｎ番のブロックに分割され、光デ
ィスク装置１０から読み出した動画デ−タを０番のブロ
ックから順に格納し、読み出しも同じく０番のブロック
から順に行うようになっている。

【００３８】このようにして、図４の時計回り方向にリ
ングバッファメモリ１２を利用していくことにより、該
バッファメモリ１２への書き込みブロックが読み出しブ
ロックに追い付くまで先読みすることができる。

【００３９】図４の例では、４番のブロックから７番の
ブロックが先読みした動画データとなる。

【００４０】この仕組みは逆に動画を記録する時にも利
用する。すなわち、ビデオカメラ１８からの動画信号及
び音声信号をＡ／Ｄ変換器１４に入力して符合化したも
のを、一度リングバッファメモリ１２に書き込み、それ
から光ディスク装置１０に書き込む。このとき、再生時
と異なる点は、ＳＡＴ２０やディレクトリ２１のある管
理ブロックＢ０を書き戻さなくてはならないということ
である。再生時にはメモリ１１Ｂ中にあるＳＡＴ２０を
参照し、光ディスク装置１０中のデータブロックをたど
るだけなので、１回のシーク分のリングバッファメモリ
１２があれば良いことになる。ところが、記録時にはデ
ータブロックをたどる以外に管理ブロックも書き戻さな
くてはならない。従って、リングバッファメモリ１２の
容量は記録時の制約で決まる。

【００４１】動画デ−タの１秒分を例えば１ブロックに
相当させたとすると、それを書き込むのに必要な最大時
間は、２１０ｍｓｅｃ（最大アクセス時間）＋５４０ｍ
ｓｅｃ（１ブロックの書き込み時間）＝７５０ｍｓｅｃ
であり、１秒（１ブロック）あたり最小でも２５０ｍｓ
ｅｃ余裕があり、管理ブロックＢ０を書き込まないので
あれば、リングバッファメモリ１２は必要無い。

【００４２】しかし、管理ブロックＢ０を書き戻すのに
もデータブロックと同様に７５０ｍｓｅｃかかるので、
上記の余裕３秒（ブロック）分が必要となる。従って、
必要なリングバッファメモリ１２の最小容量は３ブロッ
ク分であり、 ５１２Ｋバイト×３ブロック＝１５３６Ｋバイト となる。

【００４３】以下、フローチャートを用いて本実施例の
動作を説明する。なお、リングバッファメモリ１２の管
理はこれらのフローチャートとは独立に動作するものと
して説明は省略する。

【００４４】図５は既に記録されているシーンとシーン
の間、あるいは最後のシーンの次、あるいは先頭（新規
の媒体も含む）に新たにシーンを挿入する際の処理手順
を示すフローチャートである。

【００４５】まず、既存のシーンまたは先頭または最後
を指定して、新たにシーンを挿入する位置を指定すると
共に、シーン名をスイッチ部１５から入力する（ステッ
プ５０１）。次に、ディレクトリ２１のフリーリストか
ら空きデータブロックを１つ外す（ステップ５０２）。

【００４６】次にディレクトリ２１のエントリＥ１〜Ｅ
２５５のうちシーン挿入位置より後ろにあるエントリを
後ろに１つずらし（ステップ５０３）、その位置に新し
いシーン名とステップ５０２で得たデータブロックの番
号を先頭ブロック番号として登録する（ステップ５０
４）。

【００４７】続いて、Ａ／Ｄ変換器１４で符合化した動
画デ−タを記録し（ステップ５０５）、記録終了であっ
たら（ステップ５０６）、ＳＡＴ２０に最終ブロックの
どこまで動画データが格納されたかを記録して終了する
（ステップ５０７）。

【００４８】記録終了でなければ、ステップ５０８を経
由して１ブロックを満たすまでループする。ステップ５
０８で１ブロックが一杯となったら、再びフリーリスト
から空きデータブロックを１つ外し（ステップ５０
９）、ＳＡＴ２０のチェーンを作り（ステップ５１
０）、ステップ５０５に戻る。

【００４９】図６は指定したシーンを削除する処理手順
を示すフローチャートである。

【００５０】削除する場合、まず、ステップ６０１でス
イッチ部１５から削除するシーンを指定し、ステップ６
０２でディレクトリ２１から該当シーンの先頭ブロック
番号を引出し、そのエントリに削除マークを付ける。

【００５１】次にＳＡＴ２０をたどって削除するシーン
を構成するブロック列の最終ブロック番号を得る（ステ
ップ６０３）。そして、そのブロック番号の該当のＳＡ
Ｔ２０のｎｅｘｔブロック番号を現在のフリーリストの
先頭のブロック番号とする（ステップ６０４）。次に、
ディレクトリ２１のフリーリストの先頭ブロック番号を
該当シーンの先頭ブロック番号とする（ステップ６０
５）。

【００５２】すなわち、削除するシーンのブロック列を
そのままフリーリストの先頭に入れてしまう。

【００５３】これによって、指定したシーンが削除され
る。

【００５４】図７は、指定した２つのシーンの順序を入
れ換える処理手順を示すフローチャートである。まず、
ステップ７０１で入れ換える２つのシーンをスイッチ部
１５によって指定し、ステップ７０２で、それぞれのデ
ィレクトリ２１の該当エントリの位置を入れ換える。

【００５５】これによって、指定した２つのシーンの順
序が入れ換わる。

【００５６】図８は、シーンの中の指定位置に動画を挿
入する処理手順を示すフローチャートである。

【００５７】この場合はまず、ステップ８０１でスイッ
チ部１５から挿入位置を指定し、ステップ８０２で挿入
位置のあるブロックの挿入位置以降の動画データをメモ
リ１１Ｂのワークエリアに格納する。以後、このデータ
をデータＡと呼ぶ。

【００５８】次に、指定の挿入位置から動画デ−タを符
合化の単位分記録する（ステップ８０３）。

【００５９】次にステップ８０４で記録終了でなけれ
ば、ステップ８０８で現在の記録位置がブロックの最後
であるかどうか判定し、最後であったならば、フリーリ
ストから空きデータブロックを１つ外し（ステップ８０
９）、現記録シーンのＳＡＴ２０のチェーンを作る。

【００６０】ステップ８０８で記録位置がブロックの最
後でなければ、そのブロック中の続きに、ステップ８０
９で新規にブロックを確保したならば新規ブロックの先
頭から、動画デ−タを符合化の単位分記録する（ステッ
プ８１１）。

【００６１】ステップ８０４で記録終了であった場合、
ステップ８０２で退避したデータＡがデータを挿入した
最後のブロックに格納可能かどうかを判定する（ステッ
プ８０５）。もし、格納可能ならば、そこにデータＡを
格納する（ステップ８１２）。

【００６２】次に、そのブロックの充填率を調べ、５０
％未満であった場合は、隣接するブロックから動画デ−
タを引出し、すべてのブロックの充填率が５０％以上に
なるようにする。

【００６３】しかし、ステップ８０５でデータＡが最後
のブロックに入らなかった場合、フリーリストから空き
データブロックを外し、最終挿入ブロックとデータＡを
合わせたデータを２等分し、最後のブロックと新たに確
保したブロックに格納する（ステップ８０６）。最後
に、新たなデータブロックのＳＡＴ２０のチェーンを作
って処理を終了する（ステップ８０７）。

【００６４】これによって、シーンの中の指定位置に新
たな動画が挿入される。

【００６５】図９は、シーン中の指定区間を削除する処
理手順を示すフローチャートである。

【００６６】この場合はまず、ステップ９０１で削除区
間の始点と終点をスイッチ部１５で指定する。もし、始
点と終点か同一ブロック内であれば（ステップ９０
２）、ブロック内の終点以降のデータを始点までずらす
（ステップ９１２）。削除の結果、そのブロックの充填
率が５０％未満で、かつ他に同一シーンに関するブロッ
クがあった場合、削除したブロックと隣接するブロック
の動画データを合わせて１または２ブロックとする（ス
テップ９１４）。

【００６７】しかし、ブロックの充填率が５０％以上
で、始点と終点が別のブロックであった場合、終点のあ
るブロックの終点以降のデータをブロックの先頭までず
らす（ステップ９０３）。

【００６８】次に、削除する区間の中に、始点のあるブ
ロックと終点のあるブロック以外のブロックがあれば
（ステップ９０４）、それらのブロックを空きブロック
としてフリーリストにつなぎ（ステップ９０５）、始点
のあるブロックと終点のあるブロックの対応するＳＡＴ
２０のチェーンをつなぎ、ステップ９０７に進む。

【００６９】削除区間が始点のあるブロックと終点のあ
るブロックの２ブロックのみであった場合は、ステップ
９０５，９０６の処理は行わず、ステップ９０７に進
む。

【００７０】ステップ９０７では、始点あるいは終点の
あるブロックの片方または双方の充填率が５０％未満か
どうかを調べ、５０％未満であった場合は図１０のステ
ップ９０８に、そうでなければステップ９１１に進む。

【００７１】ステップ９０８では、終点のあるブロック
と始点のあるブロックのデータ量の和によって処理を分
岐する。

【００７２】すなわち、両ブロックのデータの和が１ブ
ロック分より大きい場合、データ量の多いブロックから
少ないブロックにデータを移動して、双方の充填率が５
０％以上になるようにした後、ステップ９１１に進む。

【００７３】これに対し、両ブロックのデータの和が
０．５ブロック分より大きく、１ブロック分以下の場
合、終点のあるブロックから始点のあるブロックへデー
タを移す（ステップ９０９）。

【００７４】また、両ブロックのデータの和が０．５ブ
ロック未満の場合で、両ブロック以外にブロックが無け
れば（ステップ９１６）、ステップ９１１に進む。しか
し、０．５ブロック未満の場合で、両ブロック以外にブ
ロックがあれば、始点または終点のあるブロックに隣接
するブロックと両ブロックのデータを合わせて１または
２ブロック分とし（ステップ９１７）、ステップ９１０
に進み空きとなったブロックをフリーリストにつなぐ。

【００７５】最後に、ステップ９１１でデータの移動の
あったブロックの該当ＳＡＴエントリのデータ長を修正
して終了する。

【００７６】これによって、シーン中の指定区間が削除
される。

【００７７】図１１は、動画の再生手順を示すフローチ
ャートである。

【００７８】本実施例では、先頭から順にシーンを再生
するか、指定シーンから順に再生する２種類の方法を説
明するが、他にランダムな再生や逆方向再生など様々な
再生方法を必要に応じて採用することができる。また、
本フローチャートでは全シーンを再生しないと終わるこ
とができないように記述しているが、スイッチ部１５か
らの操作でいつでも（シーンの途中でも）中止すること
ができる。

【００７９】再生にはまず、スイッチ部１５によって先
頭からの再生か、再生し始めるシーンを指定するかを入
力し、後者の場合はそのシーンも指定する（ステップ１
００１）。

【００８０】先頭から再生する場合は、ディレクトリ２
１のエントリ１番（Ｅ１）、シーン名だったら該当する
ディレクトリ２１の番号を得る（ステップ１００２）。

【００８１】次に、該当するディレクトリ２１のエント
リから先頭ブロック番号を得（ステップ１００３）、そ
こからＳＡＴ２０をたどって１シーンを再生する。ディ
レクトリ２１中にエントリが残っていり間は以上の操作
を繰り返し、シーンを順次再生する（ステップ１００４
〜１００６）。

【００８２】これによって、指定したシーンからの動画
が再生され、ディスプレイに表示される。

【００８３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ラ
ンダムアクセス可能な媒体を所定容量単位の複数ブロッ
クに分割し、これらブロックのうち少なくとも１つは管
理ブロック、残りはデ−タブロックとし、デ−タブロッ
クのうち空きブロックに動画デ−タを連続または不連続
で記録し、かつその記録ブロックの連鎖関係を前記管理
ブロックに記録するようにし、動画デ−タの再生に際し
は、半導体バッファメモリに前記媒体の少なくともシー
ク時間相当前の動画データを先読みしておき、該半導体
バッファメモリに先読みした動画デ−タを時間的に連続
して再生するようにしたので、連鎖関係の情報を参照す
ることによって、ランダムアクセス可能な一つの媒体上
で、指定区間の削除や指定位置への挿入、長さの異なる
区間の入れ換えが自由に行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係わる動画の記録／再生装置の一実
施例を示すブロック構成図である。

【図２】 本実施例の光ディスク上でのデータ管理構造
を示した図である。

【図３】 本実施例のデータ管理上で１シーンを管理す
る具体例を示した図である。

【図４】 本実施例のリングバッファメモリの構成図で
ある。

【図５】 本実施例のシーン挿入の処理手順を示すフロ
ーチャートである。

【図６】 本実施例のシーン削除の処理手順を示すフロ
ーチャートである。

【図７】 本実施例のシーン入れ換えの処理手順を示す
フローチャートである。

【図８】 本実施例の動画像の指定位置への挿入の処理
手順を示すフローチャートである。

【図９】 本実施例の動画像の指定区間の削除の処理手
順を示すフローチャートである。

【図１０】 図９の続きを示すフローチャートである。

【図１１】 本実施例の動画像再生の処理手順を示すフ
ローチャートである。

【符号の説明】

１０…光ディスク装置、１１…データ処理装置、１１Ａ
…ＣＰＵ、１１Ｂ…メモリ、１２…リングバッファメモ
リ、１３…Ｄ／Ａ変換器、１４…Ａ／Ｄ変換器、１５…
スイッチ部、１６…ディスプレイ、１７…スピーカ、１
８…ビデオカメラ、１９…マイクロフォン。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランダムアクセス可能な媒体に動画デ−
   タを記録する記録方式であって、前記媒体を所定容量単
   位の複数ブロックに分割し、これらブロックのうち少な
   くとも１つは管理ブロック、残りはデ−タブロックと
   し、デ−タブロックのうち空きブロックに動画デ−タを
   連続または不連続で記録し、かつその記録ブロックの連
   鎖関係を前記管理ブロックに記録することを特徴とする
   動画の記録／再生方式。
2. 【請求項２】 デ−タブロックに記録された動画デ−タ
   の再生に際し、半導体バッファメモリに前記媒体の少な
   くともシーク時間相当前の動画データを先読みしてお
   き、該半導体バッファメモリに先読みした動画デ−タを
   時間的に連続して再生することを特徴とする請求項１記
   載の動画の記録／再生方式。