JPH0659994A - リモートインストールシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散されて設置されている複数台のコンピュ
ータ装置に対しデータリンク制御による同時接続を行
い、複数台のコンピュータ装置に同時にインストール処
理を行うリモートインストールシステムを提供する。 【構成】 通信回線を介して接続された複数のコンピュ
ータ装置に同時にリモートインストールを行うリモート
インストールシステムは、インストール情報を格納した
インストール情報記憶手段（１６）を有する１次局コン
ピュータ装置（１１）と、１次局コンピュータ装置内の
インストール情報をネットワークを介して２次局コンピ
ュータ装置にマルチドロップ制御のデータリンクにより
転送する転送手段（１５，１７〜１９）と、１次局コン
ピュータ装置により転送されたインストール情報に基づ
いて、インストールを実行する複数の２次局コンピュー
タ装置（１２〜１４）とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、リモートインストール
システムに関し、特に、データリンク制御により複数台
のコンピュータ装置の間で同時接続通信を行い、複数台
のコンピュータ装置へ同時にインストールすることが可
能なリモートインストールシステムに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、分散されて設置されているコンピ
ュータ装置をケーブルや通信回線を介して接続するネッ
トワークシステムが多くなってきている。しかし、分散
されて設置されているネットワークシステムのコンピュ
ータ装置でも、多くの場合、各々のコンピュータ装置の
インストール方式は、イントール対象のコンピュータ装
置が設置された場所で、イントール対象のコンピュータ
装置自身がインストール情報の記録された媒体を読み取
り装置で入力してインストールするローカルインストー
ルを行っている。

【０００３】また、コンピュータ装置の工場出荷時に、
コンピュータ装置に接続する記録媒体に事前にインスト
ール情報を記録しておくプレインストールによりインス
トールを行う場合もあるが、当該コンピュータ装置の設
置されるユーザ特有のデータの設定などが行えず、コン
ピュータ装置の設置される場所での情報の修正が必要と
なる。

【０００４】これに対しては、例えば、特開平２−２７
４５９号公報に記載されているような「リモートインス
トール処理方式」の提案がある。このリモートインスト
ール処理方式においては、ホスト計算機から計算機を有
する端末装置に有償プログラムを送り、有償プログラム
をインストールする。この際、ダウンロードによってリ
モートインストールを行う場合、端末装置から端末製品
番号の通知を受け、それにより、リモートインストール
の可否を判定し、リモートインストールが許可されてい
れば、ダウンロードにより有償プログラムを端末装置に
インストールするようにしている。このため、有償化情
報マスタファイルへの設定を有償契約に基づいて行って
おけば、複数の端末装置にそれぞれ自動的にインストー
ルを行うことができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のようなリモート
インストールによれば、有償プログラムのインストール
を行うために、個別に各端末装置に設置されてる場所に
有償プログラムを持ち込み、インストール作業を行う必
要がなくなり、有償プログラムの提供を容易に行うこと
ができるようになる。

【０００６】このように、コンピュータ装置から回線を
介してインストール情報をインストール対象のコンピュ
ータ装置が受信してインストールするリモートインスト
ールによりインストール作業を行う場合もあるが、この
場合においても、インストール操作を行うホスト計算機
では、インストール対象の端末装置（コンピュータ装
置）毎に個別にそれぞれにインストール処理を行なわな
ければならない。

【０００７】このため、分散されて設置されている多数
台のコンピュータ装置にプログラムをインストールする
場合に、個々のコンピュータ装置に対するインストール
処理を繰り返し行うことになるため、非常に効率の悪い
という問題点がある。

【０００８】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、分散されて
設置されている複数台のコンピュータ装置との間でデー
タリンク制御により同時接続通信を行い、複数台のコン
ピュータ装置に同時にインストール処理を行うリモート
インストールシステムを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の第１の特徴によるリモートインストールシ
ステムは、通信回線を介して接続された複数のコンピュ
ータ装置に同時にリモートインストールを行うリモート
インストールシステムであって、インストール情報を格
納したインストール情報記憶手段（１６）を有する１次
局コンピュータ装置（１１）と、前記１次局コンピュー
タ装置内のインストール情報を通信回線を介して２次局
コンピュータ装置にマルチドロップ制御のデータリンク
により転送する転送手段（１５，１７〜１９）と、前記
１次局コンピュータ装置により転送されたインストール
情報に基づいてインストールを実行する複数の２次局コ
ンピュータ装置（１２〜１４）とから構成されることを
特徴とする。

【００１０】また、本発明の第２の特徴によるリモート
インストールシステムにおいては、前記１次局コンピュ
ータ装置（１１）内に前記２次局コンピュータ装置のイ
ンストール情報を管理する管理手段（１５，２０）を備
えると共に、前記２次局コンピュータ装置（１２〜１
４）内に前記１次局コンピュータ装置へインストール状
態を含む２次局コンピュータ装置の状態を報告をする制
御手段（１７〜１９）を備えたことを特徴とする。

【００１１】更に、本発明の第３の特徴によるリモート
インストールシステムでは、前記１次局コンピュータ装
置（１１）内に、インストール情報を転送する転送先の
２次局コンピュータ装置を指定する指定手段（２０）を
備えたことを特徴とする。

【００１２】

【作用】本発明のリモートインストールシステムにおい
ては、１次局コンピュータ装置（１１）に、インストー
ル情報を格納したインストール情報記憶手段（１６）が
備えられており、１次局コンピュータ装置（１１）か
ら、通信回線を介して接続された複数の２次局コンピュ
ータ装置（１２〜１４）に同時にリモートインストール
を行う。このため、１次局コンピュータ装置（１１）と
複数の２次局コンピュータ装置（１２〜１４）との間で
同時にインストール指示情報およびインストール情報を
転送する転送手段（１５，１７〜１９）が設けられる。
この転送手段が、前記１次局コンピュータ装置内の通信
回線を介してマルチドロップ制御のデータリンクにより
同時に複数の２次局コンピュータ装置（１２〜１４）に
データリンクを確立し、インストール情報を転送する。
２次局コンピュータ装置（１２〜１４）では、各々で１
次局コンピュータ装置（１１）により転送されたインス
トール情報に基づいてインストールを実行する。

【００１３】また、１次局コンピュータ装置（１１）内
には、２次局コンピュータ装置のインストール情報を管
理する管理手段（１５，２０）が備えられ、２次局コン
ピュータ装置（１２〜１４）内には、１次局コンピュー
タ装置へインストール状態を含む２次局コンピュータ装
置の状態を報告をする制御手段（１７〜１９）が備えら
れる。これらの管理手段および制御手段により、マルチ
ドロップ制御のデータリンクによる伝送手順に従い確立
されたデータリンクにより、インストール処理を行い、
その状態が報告される。なお、リモートインストールを
行う２次局コンピュータ装置に対して、１次局コンピュ
ータ装置（１１）内にインストール情報を転送する転送
先の２次局コンピュータ装置を指定する指定手段（２
０）が備えられており、この指定手段により、インスト
ール情報を転送する転送先の２次局コンピュータ装置が
指定され管理される。

【００１４】このように、複数台のコンピュータ装置が
ケーブルや通信回線を介してネットワーク接続されてい
る場合、マルチドロップ制御の可能なデータリンクの伝
送手順によりデータリンクを確立した同時接続通信を行
うことにより、複数台の２次局コンピュータ装置にリモ
ートインストールが同時に行うことができ、分散されて
設置された複数台のコンピュータ装置のソフトウェアの
インストールを効率的に行うことができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図１は本発明の一実施例にかかるリモー
トインストールシステムの要部の構成を示すブロック図
である。図１において、１０はネットワークの通信回
線、１１は１次局コンピュータ装置、１２は第１番目の
２次局コンピュータ装置、１３は第２番目の２次局コン
ピュータ装置、１４は第ｎ番目の２次局コンピュータ装
置である。１５はインストール制御プログラム、１６は
インストール情報記録媒体、１７は第１番目の２次局コ
ンピュータ装置の制御プログラム、１８は第２番目の２
次局コンピュータ装置の制御プログラム、１９は第ｎ番
目の２次局コンピュータ装置の制御プログラムである。
また、２０はインストール対象となる２次局コンピュー
タ装置のアドレスを登録するインストール対象２次局ア
ドレス登録テーブルである。

【００１６】１次局コンピュータ装置１１と、複数の２
次局コンピュータ装置１２，１３，１４は、通信回線１
０で接続されている。１次局コンピュータ装置１１にお
いて動作するインストール制御プログラム１５は、通信
回線１０を介して複数の２次局コンピュータ装置１２，
１３，１４に対して、マルチドロップ制御のデータリン
クによる通信制御を行う。例えばＨＤＬＣ（High Level
Data-Link Control)などのマルチドロップの制御が可
能なデータリンク制御をインストール制御プログラム自
身で行うか、またはシステムプログラムのＯＳ(Operati
ng System)で提供されているデータリンク制御機能を使
用して、１次局コンピュータ装置１１におけるデータリ
ンク制御を行い、インストール情報が記録されているイ
ンストール情報記録媒体１６からインストール情報を読
み取り、インストール先である複数の各々の２次局コン
ピュータ装置１２，１３，１４に対して、データリンク
制御の伝送手順の中でフォーマット指示などのインスト
ール指示情報と共に、インストール情報を送信する。ま
た、ここでのインストール制御プログラム１５は、イン
ストール対象２次局アドレス登録テーブル２０を用い
て、インストール対象の２次局コンピュータ装置を区別
して、２次局コンピュータ装置の管理を行う。

【００１７】２次局コンピュータ装置１２，１３，１４
で動作するインストール用の制御プログラム１７，１
８，１９は、１次局コンピュータ装置１１で動作するイ
ンストール制御プログラム１５と同様の通信制御を行
い、それぞれの２次局コンピュータ装置でのデータリン
ク制御を行い、１次局コンピュータ装置１１との間でデ
ータ通信を可能とする通信チャネル（データリンク）を
確立する。ここでデータリンクが確立した２次局コンピ
ュータ装置１２，１３，１４における各制御プログラム
１７，１８，１９は、１次局コンピュータ装置１１から
送られてきたインストール情報を受信し、このインスト
ール情報をもとにインストール処理を実際に行い、その
処理結果の報告を１次局コンピュータ装置１１に送信し
て報告する。このようにして、それぞれの２次局コンピ
ュータ装置１２，１３，１４では１次局コンピュータ装
置１１との間で個別に同時にデータリンクを確立してイ
ンストール処理を行う。

【００１８】図２および図３は、１次局コンピュータ装
置１１のインストール制御プログラム１５の処理フロー
を示すフローチャートである。図２および図３を参照し
て、データリンク制御によるインストール制御プログラ
ムのインストール処理を説明する。処理が開始される
と、まず、ステップ２１において、最初の２次局コンピ
ュータ装置のアドレスを求める。次にステップ２２にお
いて、求めた２次局コンピュータ装置のアドレスへの接
続処理を行う。次にステップ２３において、データリン
クが確立されて接続されたか否かをチェックし、接続が
できた場合には、ステップ２４において、当該２次局ア
ドレスをインストール対象に登録する。ここでは、イン
ストール対象２次局アドレス登録テーブル２０に登録す
ることにより、インストール対象の２次局コンピュータ
装置のアドレスを管理する。なお、接続ができない２次
局コンピュータ装置のアドレスは、ステップ２３でチェ
ックして登録されない。次にステップ２５に進み、未だ
接続処理を行っていない２次局アドレスが存在するか否
かを判別して、未接続の２次局アドレスがある場合に
は、ステップ２６に進み、ステップ２６において、次に
接続する２次局コンピュータ装置のアドレスを求めて、
ステップ２２に戻る。そして、ステップ２２からの処理
により、求めたアドレスに対して接続処理を行う。この
ステップ２２〜ステップ２６の処理を繰り返し行い、全
ての２次局コンピュータ装置のアドレスに対して接続処
理を行い、接続された（データリンクが確立された）２
次局コンピュータ装置のアドレスを登録する。

【００１９】このようにして、全ての２次局コンピュー
タ装置のアドレスに対して接続処理を行い、ステップ２
５において、未処理のアドレスが存在しないことを確認
すると、次に、ステップ２７に進み、インストール対象
に登録されている２次局アドレスへフォーマット指示を
送信する。これにより、データリンクが確立されている
全ての２次局アドレスに対して同時に通信が行なわれ
る。そして、次のステップ２８において、２次局から結
果報告を待つ。２次局から結果報告が帰って来ると、次
にステップ２９において、結果報告の内容をチェックす
る。結果報告が正常でなければ、ステップ３０に進み、
当該２次局アドレスは先にインストール対象として登録
したが、ここで、この２次局アドレスをインストール対
象から削除する。結果報告が正常であれば、それで良い
ので、次のステップ３１に進み、全ての２次局から結果
報告がされたか否かを判定する。このステップ３１の判
定により結果報告がされていない２次局アドレスの２次
局コンピュータ装置が存在する場合には、ステップ２８
に戻り、更にその２次局コンピュータ装置から結果報告
を待ち、この結果報告のチェック処理を繰り返し行う。

【００２０】全ての２次局から結果報告がなされ、その
結果報告のチェックを行うと、次のステップ３２（図
３）に進む。すなわち、これまでの処理において、フォ
ーマット処理が正常に完了した２次局コンピュータ装置
のアドレスのみが、インストール対象２次局アドレスと
して登録されていることになるので、このステップ３２
からの処理によりインストール処理を続ける。なお、こ
こでのインストール処理では、ステップ３２において、
インストール情報を記録媒体から読み取る処理を行い、
次のステップ３３において、インストール対象に登録さ
れている２次局アドレスへインストールの指示とインス
トール情報を送信する。

【００２１】そして、次のステップ３４において、２次
局からのインストール処理の結果報告を待つ。２次局か
ら結果報告が有ると、次にステップ３５において、結果
報告の内容をチェックする。結果報告が正常でなけれ
ば、ステップ３６に進み、結果報告が正常でない２次局
アドレスに対して、ここで、先にインストール対象とし
て登録した該当の２次局アドレスをインストール対象か
ら削除する。結果報告が正常であれば、それで良いの
で、次のステップ３７に進み、ここで全ての２次局から
結果報告がされたか否かを判定する。この判定におい
て、インストール処理の結果報告がされていない２次局
アドレスの２次局コンピュータ装置が存在する場合に
は、再びステップ３４に戻り、更に他の２次局から結果
報告を待ち、この結果報告のチェック処理を繰り返し行
う。全ての２次局から結果報告がなされ、その結果報告
のチェックが行なわれると、次のステップ３８に進み、
全てのインストール情報を送信したか否かを判定する。
また、未送信のインストール情報がある場合には、ステ
ップ３２に戻り、未送信のインストール情報に対して、
ステップ３２からのインストール処理を繰り返し行う。
そして、これまでの処理により全てのインストール情報
が送信されたことを確認して、ここでの一連の処理を終
了する。

【００２２】このように、インストール制御プログラム
１５では、予じめ登録されている各２次局コンピュータ
装置の接続を順に行い、データリンクを確立して、接続
が正しく行なわれた２次局コンピュータ装置のみをイン
ストール対象として、インストール処理を行う。データ
リンクが確立し、インストール対象の２次局コンピュー
タ装置が決まると、最初に各２次局コンピュータ装置
ヘ、ディスク装置のフォーマット指示を送信し、各イン
ストール対象の２次局コンピュータ装置から結果報告が
帰ってくるのを待つ。失敗の報告や不当な報告が帰って
きた場合、その２次局コンピュータ装置をインストール
対象から除外する（イントール対象のアドレスを削除す
る）。そして、全てのインストール対象２次局のコンピ
ュータ装置からフォーマットの結果報告を確認した後、
インストール情報記録媒体から最初のインストール情報
を読み取り、その情報とインストール指示をインストー
ル対象２次局コンピュータ装置へ送信し、その結果報告
が帰ってくるのを待つ。全ての結果報告を確認したら、
次のインストール情報を読み取り、その情報とインスト
ール指示をインスール対象２次局コンピュータに送信す
る。これを順次に繰り返し、インストール情報の全ての
送信が終るまで行う。この際、結果報告で失敗の報告や
不当な報告が帰ってきた場合、随時、その２次局コンピ
ュータ装置をインストール対象から除外する。

【００２３】図４は、２次局コンピュータ装置における
制御プログラムの処理フローを示すフローチャートであ
る。前述の１次局コンピュータ装置におけるインストー
ル制御プログラム１５のデータリンク制御によるインス
トール情報を受けて、２次局コンピュータ装置における
制御プログラムが処理を行うインストール処理につい
て、図４を参照して、更に説明する。まず、ステップ４
１において、１次局コンピュータ装置から接続されてい
ることを確認し、次のステップ４２からの処理で受信し
たデータによるインストール操作の処理を行う。

【００２４】ステップ４２において、１次局からデータ
を受信するまでの待ち処理を行い、１次局からデータを
受信すると、次に、ステップ４３に進み、受信したデー
タの解析処理を行う。この受信データの解析処理の結果
を、次のステップ４４およびステップ４９の判定処理に
より、フォーマット指示であるか、またはインストール
指示であるかを判別して、それぞれの処理を行う。ステ
ップ４４において、受信データの解析処理の結果により
受信データがフォーマット指示であることを判定する
と、次に、ステップ４５に進んで、ディスク装置のフォ
ーマット処理を行う。次に、ステップ４６において、フ
ォーマット処理は正常終了したか否かを判別して、その
結果に応じて１次局に結果報告を行う。すなわち、ステ
ップ４６でフォーマット処理が正常終了したことを判定
できると、次のステップ４７において、１次局にフォー
マット処理の正常終了を報告する。そして、次の受信デ
ータの処理を行うため、受信データを待つステップ４２
に戻る。また、ステップ４６の判定処理でフォーマット
処理が正常終了したことを判定できない場合は、ステッ
プ４８に進み、１次局にフォーマット処理の異常終了を
報告する。そして、次の受信データの処理を行うため、
同じく、次の受信データを待つステップ４２に戻る。

【００２５】一方、受信データが、ステップ４４の判定
によりフォーマット指示であると判定されず、次に進む
ステップ４９において、インストール指示であることが
判定できると、ステップ５０からのインストール処理を
行う。このインストール処理では、ステップ５０におい
て、受信したインストール情報のインストール処理を行
い、次に、ステップ５１において、インストール処理は
正常終了したか否かを判定する。そして、その結果に応
じて１次局に結果報告を行う。すなわち、ステップ５１
でインストール処理が正常終了したことを判定できない
と、次のステップ５２において、１次局にインストール
処理の異常終了を報告する。そして、次の受信データの
処理を行うため、受信データを待つステップ４２に戻
る。また、ステップ５１の判定処理で、インストール処
理が正常終了したことを判定できる場合には、ステップ
５３に進み、１次局にインストール処理の正常終了を報
告する。そして、次にステップ５４において、インスト
ール処理が完了したか否かを判定する。インストール処
理が完了していない場合には、更に次の受信データでイ
ンストール処理を続行するため、同じく、受信データを
待つステップ４２に戻る。また、ステップ５４の判定に
おいて、インストール処理が完了していることが判定で
きると一連の処理を終了する。

【００２６】このように、２次局コンピュータ装置にお
いて、制御プログラムが起動されると、１次局コンピュ
ータ装置からデータリンク制御で接続されるのを待ち続
け、接続されると、１次局コンピュータ装置からデータ
が送信されてくるのを待つ。１次局コンピュータ装置か
らのデータを受信すると、そのデータを解析して指示を
判断する。データ解析の結果、フォーマットの指示なら
ば、ディスク装置のフォーマットを行い、フォーマット
が正常に終わった時に正常終了を１次局コンピュータ装
置に報告する。フォーマットが失敗した時には、異常終
了を１次局コンピュータ装置に報告する。指示がインス
トールならば、受信したインストール情報をインストー
ルして（ディスク装置に記録して）、その結果を１次局
コンピュータ装置に報告する。ここでの制御プログラム
は、各２次局コンピュータ装置においてそれぞれに動作
するため、複数の２次局コンピュータ装置において同時
にインストールが実行される。

【００２７】以上に説明したように、本実施例のリモー
トインストールシステムによれば、１次局コンピュータ
装置のインストール制御プログラムと、２次局コンピュ
ータ装置の制御プログラムにより、１次局コンピュータ
装置から同時に送信されたインストールの指示とインス
トール情報を各２次局コンピュータ装置で受信すること
によって、分散された複数台の２次局コンピュータ装置
を同時にリモートインストールすることが可能となる。
また、１次局コンピュータ装置からインストール指示と
インストール情報を送信する場合、特定の２次局コンピ
ュータ装置を指定して送信することにより、選択プログ
ラムや有償プログラムなど特定のコンピュータ装置だけ
へインストールを行うことも可能となる。

【００２８】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明のリモート
インストールシステムによれば、１次局コンピュータ装
置と複数の２次局コンピュータ装置との間でのデータリ
ンク制御により、データリンクが確立された複数の２次
局コンピュータ装置に対して、同時に１次局コンピュー
タ装置からインストール指示とインストール情報を各２
次局コンピュータ装置に送信し、２次局コンピュータ装
置では同時にインストール指示とインストール情報を受
信することにより、インストール処理を行うことができ
る。このため、分散されて設置された複数台の２次局コ
ンピュータ装置を同時にリモートインストールすること
が可能となる。これにより、リモートインストール作業
を能率よく行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明の一実施例にかかるリモートイ
ンストールシステムの要部の構成を示すブロック図、

【図２】 図２は１次局コンピュータ装置のインストー
ル制御プログラムの処理フローを示す第１のフローチャ
ート、

【図３】 図３は同じく１次局コンピュータ装置のイン
ストール制御プログラムの処理フローを示す図２に続く
第２のフローチャート、

【図４】 図４は２次局コンピュータ装置における制御
プログラムの処理フローを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０…ネットワークの通信回線、１１…１次局コンピュ
ータ装置、１２…第１番目の２次局コンピュータ装置、
１３…第２番目の２次局コンピュータ装置、１４…第ｎ
番目の２次局コンピュータ装置、１５…インストール制
御プログラム、１６…インストール情報記録媒体、１７
…第１番目の２次局コンピュータ装置の制御プログラ
ム、１８…第２番目の２次局コンピュータ装置の制御プ
ログラム、１９…第ｎ番目の２次局コンピュータ装置の
制御プログラム、２０…インストール対象２次局アドレ
ス登録テーブル。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信回線を介して接続された複数のコン
   ピュータ装置に同時にリモートインストールを行うリモ
   ートインストールシステムであって、 インストール情報を格納したインストール情報記憶手段
   を有する１次局コンピュータ装置と、 前記１次局コンピュータ装置内のインストール情報を通
   信回線を介して２次局コンピュータ装置にマルチドロッ
   プ制御のデータリンクにより転送する転送手段と、 前記１次局コンピュータ装置により転送されたインスト
   ール情報に基づいてインストールを実行する複数の２次
   局コンピュータ装置と、から構成されることを特徴とす
   るリモートインストールシステム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のリモートインストール
   システムにおいて、 前記１次局コンピュータ装置内に、前記２次局コンピュ
   ータ装置のインストール情報を管理する管理手段を備え
   ると共に、 前記２次局コンピュータ装置内に、前記１次局コンピュ
   ータ装置へインストール状態を含む２次局コンピュータ
   装置の状態を報告をする制御手段を備えたことを特徴と
   するリモートインストールシステム。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載のリモー
   トインストールシステムにおいて、 前記１次局コンピュータ装置内に、インストール情報を
   転送する転送先の２次局コンピュータ装置を指定する指
   定手段を備えたことを特徴とするリモートインストール
   システム。