JPH0659152B2 - イケス枠 - Google Patents

イケス枠

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JPH0659152B2
JPH0659152B2 JP2050642A JP5064290A JPH0659152B2 JP H0659152 B2 JPH0659152 B2 JP H0659152B2 JP 2050642 A JP2050642 A JP 2050642A JP 5064290 A JP5064290 A JP 5064290A JP H0659152 B2 JPH0659152 B2 JP H0659152B2
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JP
Japan
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elastic body
frame
cage frame
ikes
cage
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JP2050642A
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JPH03251131A (ja
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徹男 森田
誠 桜岡
泰史 小園
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、湾外等で魚の養殖に用いられるイケスにお
いて網を吊り下げるためのイケス枠に関する。
<従来の技術> 従来より、水中のある領域を網で囲み、その中で魚を養
殖するイケスは、水面付近に浮遊させた竹や木材、或い
はフロートを取り付けた鉄材からなるイケス枠と、この
イケス枠から垂下された有底筒状の網とにより構成され
ていた。
上記のイケスは、主として小型のものを波の穏やかな湾
内において使用していたが、イケスの数の増加に伴い、
湾内でのイケスの過密化が顕著になってきている。
また、湾内では、海水が汚れていると共に、プランクト
ン等のえさが減少している。さらに、湾内では、波が穏
やかなためイケス内の海水が入れ替わりにくく、イケス
内の酸素濃度が不足しやすい。したがって、魚の養殖効
率が悪いという問題があった。
上記の過密化や養殖効率が悪いという問題を解決するた
めに、広い湾外で大型のイケスを使用することが試みら
れている。しかし、湾外では、波や潮流が強いため、イ
ケス枠に、引っ張り、圧縮、曲げ及び捩じり等の力がか
かり、イケス枠を、上記従来の木材や鉄材等の剛体で構
成した場合には、強度的に長期の使用に耐えられないと
いう問題があった。
そこで、耐久性を向上させるべく、第9図に示すよう
に、イケス枠80を、フロートの役割をも兼ねる中空の
弾性体81を連結して円環状に構成し、なるべく波等に
さからわないようにしたものが提供されている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、上記のイケス枠80においては、当該イケス枠
80の組立てに際して、直線状の弾性体81(第9図に
おいて二点鎖線で示す)を、波の荒い海上で復元力に抗
して曲げながら連結しなければならず、したがって、イ
ケス枠80の組立て性が悪いという問題があった。
また、直線状の弾性体81を曲げた状態で使用するの
で、当該弾性体81には、常時、曲げ応力が負荷されて
いることになり、耐久性の点で不十分であった。
そこで、第10図に示すように、上記直線状の弾性体8
1を曲がり継ぎ手82を介して連結し、多角形環状を形
成したイケス枠90が提供されているが(実公昭60-276
9 号公報参照)、多角形環状の場合、円環状に比してイ
ケスの面積が小さくなることに加えて、魚の運動性(魚
が円運動する)等の点からもイケスの有効養殖面積が少
なくなることから、収容可能な養魚の数が少なくなり、
養殖効率が悪くなってしまう。
この発明は、上記の問題点に鑑み、円環状のものにあっ
て、組立て性、耐久性を向上させることができるイケス
枠を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、この発明に係るイケス枠は、
複数の弾性体を円環状に連結してなり、下方に有底筒状
の網を垂下するイケス枠において、上記各弾性体が、上
記円環の曲率と略同一曲率の円弧状を呈した中空体から
なり、上記円弧状を呈した弾性体の曲率の外側となる部
分を構成する外側材の弾性係数が、曲率の内側となる部
分を構成する内側材の弾性係数よりも相対的に小さく設
定されており、上記弾性体は、内圧を負荷されない状態
で直線状を呈するとともに、内圧を負荷された状態で上
記外側材と内側材の伸びの相違により上記円弧状を呈す
ることを特徴とするものである。
<作用> 上記の構成のイケス枠によれば、各弾性体が、弾性係数
が相対的に小さい外側材と弾性係数が相対的に大きい内
側材により形成された中空状をしているので、各弾性体
に所定の内圧を負荷すれば、各弾性体を、上記内側材と
外側材の伸びの相違により上記円環の曲率と略同一曲率
の円弧状に変形させることができる。そして、このよう
に円弧状とした弾性体を用いてイケス枠を組み立てる
と、イケス枠の組立てに際して従来必要であった、直線
状の弾性体を復元力に抗して曲げながら連結するという
作業が不要となる。
また、イケス枠の組立て状態で、弾性体に外部から曲げ
力が負荷されないので、弾性体に、曲げによる過大な応
力が生ずることを回避することができる。しかも、上記
弾性体は外側材と内側材を平面状で張り合わせて製造し
たものに、内圧を負荷することにより得られ、製造が簡
単で製造コストが安価である。また、内圧を負荷する前
の直線状の状態で保存や運搬を行えば、保存、運搬を容
易にできる。
<実施例> 以下実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第1図は、この発明の一実施例としてのイケス枠を示す
平面図であり、同図において、このイケス枠1は、全体
が円環状をしており、当該円環の曲率と略同一曲率の円
弧状に形成され、気体が充填された複数の中空の弾性体
2を、継ぎ手3を介して連結することにより構成されて
いる。
第2図を参照して、このイケス枠2は、その下方に有底
円筒状の養魚収容用の網4を垂下してイケスAを構成す
る。イケスAは、各継ぎ手3が海底に沈めたアンカ52
にロープ51によって接続されることにより、所定の海
域に係留される。なお、網4の底面円周部4aは、金属
製チェーン等からなり、その重みによって、海中での網
4の形状を保持している。
第3図ないし第4図を参照して、弾性体2は、弾性の異
なる2枚の繊維補強されたシートからなる外側材21と
内側材22とを重ね合わせて両者の周側部を接着し、内
部を密封することにより構成されている。弾性体2の両
端部2a,2bには、継ぎ手3との連結用のボルトを挿
通させるための複数のボルト挿通孔2eが穿設されてい
る。また、弾性体2の下端部2cには、網4を吊り下げ
るための紐等を通すための複数の挿通孔2dが穿設され
ている。
外側材21の弾性係数は、内側材22の弾性係数よりも
小さく設定してある、すなわち、外側材21が内側材2
2よりも伸びやすくしてある。この外側材21と内側材
22との弾性の相違は、両者の、ゴム材質、補強繊維の
材質、補強繊維の埋設方向、及び厚み等を相違させるこ
とにより実現される。
弾性体2の内圧が余り高くない場合には、この弾性体2
は、第5図に示すように、平面視で略直線状をなしてい
るが、上記内圧を所定以上に高くすると、上記外側材2
1と内側材22との伸び量の相違によって、第6図(平
面視)及び第7図(斜視)に示すように、所定の円弧状
を形成する。
継ぎ手3は、並設された一対の弾性体2の対向する端部
2a,2bを一体的に挟持した状態で、ボルト挿通孔2
eを貫通させたボルトにより締結される一対の平板3
a,3bからなる(第8図参照)。
この実施例によれば、各弾性体2が、完成時のイケス枠
1のなす円環の曲率と略同一曲率の円弧状に、あらかじ
め形成されているので、イケス枠1の組立てに際して、
従来のような直線状の弾性体を復元力に抗して曲げなが
ら連結するという作業が不要となり、組立て性を格段に
向上させることができ、組立てコストを大幅に低減する
ことができる。特に、現場となる海上でしか組み立てら
れないような大型のイケス枠1に対して、至便となる。
また、イケス枠1の組立て状態で、弾性体2に曲げ力が
及ぼされていないので、弾性体2に曲げによる応力が生
ずることを回避することができ、弾性体2の耐久性を向
上させることができる。特に、イケスAを曳航して用い
る場合、波や潮流の激しい湾外や外洋での使用に好適で
ある。しかも、上記組立て性及び耐久性の向上を、最も
有効面積が広くて養殖効率の高い円環状のイケス枠1に
おいて、実現することができる。
さらに、上記の曲がり形状の弾性体2は、弾性の異なる
外側材21と内側材22を平面状で張り合わせて製造し
たものに、内圧を負荷することにより得られ、製造が簡
単で製造コストも安価である。
なお、上記実施例において、弾性体2として、同じ弾性
の2枚の外側材21と内側材22を円弧状板の上で張り
合わせて製造することもできる。
さらに、弾性体2内に、液体や発泡樹脂を充填すること
等、この発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更
を施すことができる。
<発明の効果> 以上のように、この発明によれば、各弾性体が、弾性係
数が相対的に小さい外側材と弾性係数が相対的に大きい
内側材により形成された中空状をしているので、各弾性
体に所定の内圧を負荷すれば、各弾性体を、上記内側材
と外側材の伸びの相違により上記円環の曲率と略同一曲
率の円弧状に変形させることができる。そして、このよ
うに円弧状とした弾性体を用いてイケス枠を組み立てる
と、イケス枠の組立てに際して、従来のように直線状の
弾性体を曲げたりする作業が不要で、イケス枠の組立て
性が格段に向上する。また、このイケス枠の組立て状態
で、弾性体に曲げによる過大な応力が生じないので、イ
ケス枠の耐久性を向上させることができる。しかも、こ
のような組立て性及び耐久性の向上を、最も養殖効率の
高い円環状のイケス枠において実現することができると
いう特有の効果を奏する。さらに、上記弾性体は外側材
と内側材を平面状で張り合わせて製造したものに、内圧
を負荷することにより得られ、製造が簡単で製造コスト
が安価である。また、内圧を負荷する前の直線状の状態
で弾性体を保存、運搬すれば、容易に保存、運搬するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例としてのイケス枠の平面
図、 第2図はイケスの概略斜視図、 第3図は弾性体の側面図、 第4図は弾性体の断面図、 第5図は低圧状態の弾性体の平面図、 第6図及び第7図は所定の内圧を負荷した状態の弾性体
をそれぞれ示す平面図及び斜視図、 第8図は継ぎ手を示す概略斜視図、 第9図及び第10図はそれぞれ従来のイケス枠を示す平
面図である。 1……イケス枠、2……弾性体、 4……網。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の弾性体を円環状に連結してなり、下
    方に有底筒状の網を垂下するイケス枠において、上記各
    弾性体が、上記円環の曲率と略同一曲率の円弧状を呈し
    た中空体からなり、上記円弧状を呈した弾性体の曲率の
    外側となる部分を構成する外側材の弾性係数が、曲率の
    内側となる部分を構成する内側材の弾性係数よりも相対
    的に小さく設定されており、上記弾性体は、内圧を負荷
    されない状態で直線状を呈するとともに、内圧を負荷さ
    れた状態で上記外側材と内側材の伸びの相違により上記
    円弧状を呈することを特徴とするイケス枠。
JP2050642A 1990-02-28 1990-02-28 イケス枠 Expired - Lifetime JPH0659152B2 (ja)

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NO992614A (no) * 1999-05-31 1999-12-13 Helgeland Holding As Fiskemerd med ventilanordning
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JPS53103899A (en) * 1977-02-22 1978-09-09 Kono Yutaka Apparatus for culture

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