JPH0658690U - 家庭用ｂｇｍ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的とするところは、ＢＧＭ装置を家
庭用蛍光灯に簡単に装着できるように構成することによ
り、一般家庭でも安価かつ容易に音響効果の高いＢＧＭ
装置の取付けを可能にした家庭用ＢＧＭ装置を提供する
ものである。 【構成】 【請求項１】記載の考案では、ＢＧＭ装置を、一般家庭
用として用いられる蛍光灯器に着脱可能に設け、しかも
その蛍光灯器には、蛍光灯の電源回路をオン・オフする
とともに、ＦＭトランスミッターからの電波信号をＢＧ
Ｍ装置に入力する紐状に形成されたアンテナおよびＢＧ
Ｍ装置の電源切換スイッチ用リード線を兼用するプルス
イッチ手段を取り付けることにより、使い勝手の面での
向上が図れる他、ＢＧＭ装置を一般の家庭用蛍光灯に安
価かつ簡単に取りつけることができ、一般家庭において
音響効果の高いＢＧＭ放送を楽しむことができることに
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、一般家庭用として用いられる蛍光灯に装着可能に設けられたＢＧ Ｍ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、音声再生装置、例えばＢＧＭ装置は、ホテルや喫茶店などにおいて 音響効果を高めるために装備されていて、その構成は天井などに音響用スピーカ を取りつけ、音響発生装置を含む配線系統については、壁裏を通すなどの大掛か りな対策を施すことにより、ホテルや喫茶店内の顧客は心地好く快適な音響効果 を楽しめるように構成されている。 さらに、一般に家庭用として用いられている蛍光灯は、屋内の中央に位置する 天井部分に配設されているが、その一般家庭用蛍光幻器具には、室内照明用の蛍 光灯が装着されるように構成されている。 このように、一般家庭用蛍光灯には、蛍光灯による照明のみの機能が発揮され るように構成され、その他の機能を持たせたものがなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の音声再生装置であるＢＧＭ装置は、上述したように、音 響スピーカを天井に取りつけたり、その装備が大掛かりでしかも複雑な配線処理 を施した装備や施設を必要とすることから高価になるため、一般家庭用としては ほとんど使用されていない。 また、一般家庭用として用いられる蛍光灯は、室内の中央に位置する天井の部 分に配設されており、ＢＧＭ装置などの音響スピーカを配設するには好適である にも係わらず、一般家庭用蛍光灯としての照明以外の機能、例えば照明以外の音 響装置などの機能を備えたものがなかった。 本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところ は、ＢＧＭ装置を一般家庭用蛍光灯器具に簡単に装着でき、一般家庭でも安価か つ容易に音響効果が高いＢＧＭ放送を楽しむことができる家庭用ＢＧＭ装置を提 供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、

【請求項１】記載の考案では、一般家庭用として用 いられる蛍光灯器と、 この蛍光灯器に着脱可能に形成され、かつ、各種の家庭用オーディオ装置に連 繋されたＦＭトランスミッターからの電波信号を入力しＢＧＭ放送として出力す るためのＢＧＭ装置と、 上記蛍光灯器に連繋されて蛍光灯の電源回路をオン・オフするとともに、ＦＭ トランスミッターからの電波信号をＢＧＭ装置に入力する紐状に形成されたアン テナおよびＢＧＭ装置の電源切換スイッチ用リード線を兼用するプルスイッチ手 段と、 を備えていることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

上記構成よりなる

【請求項１】記載の考案では、ＢＧＭ装置を、一般家庭用と して用いられる蛍光灯器に着脱可能に設け、しかもその蛍光灯器には、蛍光灯の 電源回路をオン・オフするとともに、ＦＭトランスミッターからの電波信号をＢ ＧＭ装置に入力する紐状に形成されたアンテナおよびＢＧＭ装置の電源切換スイ ッチ用リード線を兼用するプルスイッチ手段を取り付けることにより容易に操作 ができるように構成されているため、使い勝手の面での向上が図れる他、ＢＧＭ 装置を一般の家庭用蛍光灯に安価かつ簡単に取りつけることができ、一般家庭に おいて音響効果の高いＢＧＭ放送を楽しむことができることになる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案にかかるＢＧＭ装置の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案装置の側面図、図２は本考案装置が取りつけられる家庭用蛍光灯 器を下方から見た底面図、図３は図２で示した本考案装置のＡ−Ａ線に沿う縦断 面図、図４は本考案ＢＧＭ装置の蛍光灯への取り付け状態を示す部分拡大図、図 ５は本考案装置におけるビニール線プルスイッチにＦＭアンテナ並びにＢＧＭ装 置のチューナおよびオーディオ回路の電源切替スイッチを兼用させた基本的回路 構成を示す回路図、図６はＢＧＭ装置の全体的な基本回路構成を示す回路ブロッ ク図である。 一般の家庭では、図１に示すような家庭用蛍光灯器１が使用され、図で示すよ うに、それらの多くの家庭用蛍光灯器には、通常必要に応じて明るさを調節でき るように、蛍光灯用の傘２内に２本のルックスの異なる大・小の環状蛍光灯３， ４が装着されるように構成されている。 そうして、上記蛍光灯３，４を使い分けることにより家庭の室内に必要とされ る適度な照明を提供するようになっている。 図１および図２で示すように、上記蛍光灯４の中央に位置する間隙部にはＢＧ Ｍ装置５が取り付けられている。 図３の図２のＡ−Ａ線に沿う断面図で示すように、上記蛍光灯器１の大・小の 環状蛍光灯３，４は、天井から配設された電源コード６に蛍光灯用回路８を介し て連繋されるとともに、ＢＧＭ装置５にも電圧を印加するように接続されている 。ＢＧＭ装置５には、支え金具５ａ，５ａが取り付けられており、この支え金具 ５ａ，５ａは、小径の蛍光灯４に図４で示すように係止めされるように構成され ている。 また、図５で示すように、ＢＧＭ装置５には、紐状のアンテナ兼用のプルスイ ッチ切替手段を用いたＦＭアンテナ７が取り付けられている。 このＦＭアンテナ７は、図で示すように、蛍光灯器１内に設けられたプルスイ ッチ１ａに接続されている。 すなわち、蛍光灯３，４から電源を取り出すとき、プルスイッチ１ａで切り換 えられると電圧が変化する。例えば、４０Ｗ＋３０Ｗの蛍光灯３，４が使用され ているとき、４０Ｗ＋３０Ｗ時および３０Ｗ時の電圧は７０Ｖである。また、ス モールランプ１ｂ（５Ｗ）の時の印加電圧は１００Ｖである。 これらの電圧を取り出したとき、供給を受ける側としては、電圧が一定である ことが望ましい。そこで１００ＶＡＣのキー１ｃを使用して、その時リレー１ｃ が閉じるようになっている。この切り換えによって電源トランス１ｄの２次側の タップ位置を変えて一次側の電圧が１００Ｖや７０Ｖに変化しても２次側の電圧 が一定に保たれるようになっている。 また、上記ＦＭアンテナ７は、７５センチ（１００ＭＨｚ）の長さ程度のもの で、ＦＭチューナー部（オーディオ部を含む）を有するＢＧＭ装置５の蛍光灯用 の紐状に形成した紐スイッチ（プルスイッチ手段）を導線内蔵のビニール線を用 いることによりＦＭアンテナを兼用させている。 ここで、このＦＭアンテナ７の一端をチューナー部のアンテナ端子に接続する ことによって、導線で収束したＦＭ電波をチューナー部に誘導することができる 。さらに、プルスイッチ手段であるＦＭアンテナ７を導線内蔵のビニール線にす るとき、導線を２線にしオーディオスイッチ５ｂとすると、それによって蛍光灯 器１に内蔵させたＦＭチューナー部（オーディオ部を含む）の＋Ｂ２電源をオン ・オフするスイッチとして用いることができる。 図５において、オーディオスイッチ５ｂがオフ（開状態）の場合には、スイッ チング回路５ｃに電流がながれず回路がオフとなり、リレー回路５ｄもオフとな る。そこでＦＭチューナー部５ｅ（オーディオ部５ｆを含む）の電源＋Ｂ１は遮 断されスピーカ９からの音が消えるようになっている。 次に、オーディオスイッチ５ｂをオン（閉状態）すると、高周波除去フィルタ ーＣを介してダイオードＤに電流がながれ、スイッチング回路５ｃが作動してリ レー回路５ｄがはたらき、電源＋Ｂ２がチューナ回路５ｅ，オーディオ回路５ｆ に印加される。 そこでＢＧＭ装置５が駆動するようになっている。 なお、リレー回路５ｄの切り換え電流は、小容量なので、導線スイッチは小容 量のものでよい。 このアンテナ７は、ミニコンポ，ヘッドホンステレオ，ラジオカセット，テレ ビジョン等の家庭用オーディオ装置１０の端子と接続されるＦＭトランスミッタ ー１１のアンテナ１２から発せられる電波を受信するように構成されている。 図中１３は家庭用蛍光灯器１を天井から吊り下げる際に使用される吊り金具で ある。 図６は、家庭用ＢＧＭ装置Ａの基本的な回路構成を示す回路ブロック図である 。 図で示すように、家庭用オーディオ装置１０の端子は、ＦＭトランスミッター 部１１の強制モノ回路３０を介してスイッチＳＷ１に接続されている。 スイッチＳＷ１は、低周波増幅回路３１とコンプレッサー回路３２とに切り替 え可能に設けられ、スイッチＳＷ２を介して変調回路３３，高周波回路３４，出 力回路３５，アンテナ１２へ接続されている。 また、上記変調回路３３は、発振回路３７にも接続されている。 このＦＭトランスミッター部１１では、例えば家庭用オーディオ装置１０から のステレオ信号を、強制モノ回路３０にてモノラル信号にする。 この信号を変調回路３３に送り、発振回路３７から発せられる搬送波をＦＭ変 調する。その信号を高周波回路３４にて増幅し、出力回路３５を通してアンテナ １２からＦＭ変調された搬送波をＢＧＭ装置５のＦＭアンテナ７へ向けて送信す るようになっている。電源回路４０は、ＦＭトランスミッター部１１に直流電圧 を供給する。 つぎに、ＢＧＭ装置５側では、ＦＭトランスミッター１１のアンテナ１２から 発せられる電波をアンテナ兼用紐のＦＭアンテナ７にて受信し、ＢＧＭ装置５の 高周波増幅回路１６に受信された電波信号を入力する。 図で示すように、高周波増幅回路１６と発信回路１７からの信号とを混合し、 周波数変換回路１８で中間周波数に落とすように構成されている。 さらに、上記周波数変換回路１８で中間周波数に落とした信号を中間周波数増 幅回路１９で増幅し、検波回路２０で検波した後、低周波増幅回路２１に搬送す る。 この音信号は出力回路２２を介してスピーカ１１に送られ、家庭の室内の空間 部に発射されるように構成されている。 ＢＧＭ装置５の直流電圧は、図５のリレー回路５ｄを介して供給される。 上記構成よりなる本考案装置によれば、家庭用蛍光灯器１に脱着可能にＢＧＭ 装置５が形成されているので、容易に家庭用蛍光灯器１にＢＧＭ装置５を装着で き家庭内においてＢＧＭ放送を楽しめることになる。 また、アンテナ兼用の紐状のプルスイッチ手段により構成されたＦＭアンテナ ７を用いているので、家庭用オーディオ装置１０からの音声信号をＦＭトランス ミッター１１のアンテナ１２を介してＢＧＭ装置５に受信感度の良い状態で送信 することができるとともに、家庭用蛍光灯器１のオン・オフが容易に操作ができ ることになり、使い勝手の面での向上が図れる。

【０００７】

【本考案の効果】

上述した構成より明らかなように、

【請求項１】記載の考案装置では、ＢＧＭ 装置を、一般家庭用として用いられる蛍光灯器に着脱可能に設け、しかもその蛍 光灯器には、蛍光灯の電源回路をオン・オフするとともに、ＦＭトランスミッタ ーからの電波信号をＢＧＭ装置に入力する紐状に形成されたアンテナ兼用のプル スイッチ手段を取り付けることにより容易に操作ができるように構成されている ため、使い勝手の面での向上が図れる他、ＢＧＭ装置を一般の家庭用蛍光灯に安 価かつ簡単に取りつけることができ、一般家庭において音響効果の高いＢＧＭ放 送を楽しむことができることになるなど諸々の効果を奏することになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、本考案装置の側面図である。

【図２】は本考案装置が取りつけられる家庭用蛍光灯器
を下方から見た底面図である。

【図３】は図２で示した本考案装置のＡ−Ａ線に沿う縦
断面図である。

【図４】は本考案ＢＧＭ装置の蛍光灯への取り付け状態
を示す部分拡大図である。

【図５】は本考案装置におけるプルスイッチ手段の基本
的回路構成を示す回路図である。

【図６】本考案装置の全体的な基本回路構成を示す回路
ブロック図である。

【符号の説明】

Ａ … 家庭用ＢＧＭ装置 １ … 家庭用蛍光灯器 ３，４… 家庭用蛍光灯 ５ … ＢＧＭ装置 ５ａ … 支え金具 ５ｂ … ＢＧＭ装置電源切換スイッチ ７ … ＦＭアンテナ（プルスイッチ，ＢＧＭ装置電源
切換用リード線兼用 １０ … オーディオ装置（ＦＭトランスミッター駆動
用） １１ … ＦＭトランスミッター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一般家庭用として用いられる蛍光灯器と、 この蛍光灯器に着脱可能に形成され、かつ、各種の家庭
   用オーディオ装置に連繋されたＦＭトランスミッターか
   らの電波信号を入力しＢＧＭ放送として出力するための
   ＢＧＭ装置と、 上記蛍光灯器に連繋されて蛍光灯の電源回路をオン・オ
   フするとともに、ＦＭトランスミッターからの電波信号
   をＢＧＭ装置に入力する紐状に形成されたアンテナおよ
   びＢＧＭ装置の電源切換スイッチ用リード線を兼用する
   プルスイッチ手段と、 を備えていることを特徴とする家庭用ＢＧＭ装置。