JPH0658300U - ボンベ用持ち手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボンベを安定に持つことことができ、簡単に
取り外して他のボンベにも付け替えることができ、然
も、不要なときには場所を取らずに保管しておくことの
できるボンベ用持ち手を提供する。 【構成】 上部のノズル周辺に設けられたねじ切り溝に
螺合する着脱可能なキャップを有するボンベを取り扱う
ための持ち手であって、前記ねじ切り溝と螺合する雌ネ
ジ穴開口部を有する本体と、前記本体に一体に設けられ
た把手部とを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ボンベを例えば運搬時などに手で取り扱うためのボンベ用持ち手に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、各種ガスボンベ、液化ガスボンベ、高圧液体ボンベ等（以下、単に 「ボンベ」という。）を運搬車両の荷台からの積み降ろし、または荷台への積み 上げを行う場合には、小型のクレーン等を使用して行い、荷台から降ろした位置 から使用設置場所まで、または使用設置場所から荷台付近まで運搬する場合には 、台車にボンベを乗せて運んでいた。

【０００３】 また、クレーンや台車等がない場合には、作業者の人力によって行わなければ ならないが、この場合には、ボンベ自身を直接抱え込むように持ち上げたり、あ るいは図７に示すように、地面又は床面に対してボンベ７０を傾斜させ、ボンベ ７０上部のキャップ７１、またはノズル部７２を支え、下底部７３を転がしたり して、運搬車両の荷台からの積み降ろし、または荷台への積み上げや、荷台から 降ろした位置から使用設置場所まで、または使用設置場所から荷台付近まで運ん でいた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、場所によっては、クレーンや台車等を使用することが困難な場 所もあり、これらの機材を持ち運ぶことは不便なことであった。また、これらの 機材を保管するための設備を設けなくてはならないという問題もあった。

【０００５】 更に、ボンベ自身を直接抱え込むように持ち上げたり、図７に示すように、地 面又は床面に対してボンベ７０を傾斜させ、ボンベ７０上部のキャップ７１、ま たはノズル部７２を支点として下底部７３を転がしたりして作業を行うには、ボ ンベの形状が一般的に丸形であるために、非常に持ちずらく、安定して持つこと が困難であった。

【０００６】 更にまた、ボンベ自体かなりの重量のあるものもあり、汗で手が滑り、ボンベ を落として事故を起こす恐れもあった。

【０００７】 本考案は、前記課題に鑑み、ボンベを安定に持つことことができ、簡単に取り 外して他のボンベにも付け替えることができ、然も、不要なときには場所を取ら ずに保管しておくことのできるボンベ用持ち手を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るボンベ用持ち手は、前記目的を達成するために、 上部のノズル周辺に設けられたねじ切り溝に螺合する着脱可能なキャップを有 するボンベを取り扱うための持ち手であって、前記ねじ切り溝と螺合する雌ネジ 穴開口部を有する本体と、前記本体に一体に設けられた把手部とを備えたことを 特徴とするものである。

【０００９】

【作用】

本考案によるボンベ用持ち手は、上部のノズル周辺に設けられたねじ切り溝に 螺合する着脱可能なキャップを有するボンベを取り扱うためのものであり、 雌ネジ穴開口部を有する本体をボンベ上部のノズル周辺に設けられたねじ切り 溝に螺合させ、前記本体に一体に設けられた把手部を握ることにより使用される 。

【００１０】 つまり、ボンベ上部のノズル周辺に設けられたねじ切り溝にボンベ用持ち手本 体に備えられた雌ネジ穴開口部を螺合させ、前記本体に一体に設けられている把 手部を握ることによって使用される。

【００１１】 従って、ボンベを簡単に、且つ安全に持ち運ぶことができ、然も取り外しも簡 単に行うことができる。

【００１２】

【実施例】

図１は、本考案に係るボンベ用持ち手の一実施例を示す斜視図である。図１に 示すように本実施例によるボンベ用持ち手１は、ねじ切り溝加工された雌ネジ穴 部２、本体部３、及び逆Ｕ字状の把手部４より主に構成されている。

【００１３】 図２は、ボンベ５に前記ボンベ用持ち手１を取付ける場合の状態を示す説明図 である。図２に示すように、ボンベ用持ち手１は、ボンベ５の上部ノズル部６の 周辺に設けられたねじ切り溝部７に前記雌ネジ穴部２のねじ切り溝と螺合させる ことにより取付け完了となる。

【００１４】 これにより、ボンベ５は、ボンベ用持ち手１により確実に保持され、作業者は 容易にボンベ５の持ち運びを行うことができる。

【００１５】 図３は、本考案に係るボンベ用持ち手の別の実施例を示す斜視図である。図３ に示すボンベ用持ち手８と図１に示したボンベ用持ち手１との相違点は、本体部 ３に一体に設けられた把手部４を、図３に示すような孔状の把手部９とした点に ある。

【００１６】 図３に示すようなボンベ用持ち手８としても、図１に示したボンベ用持ち手１ と同様の効果を得ることができる。

【００１７】 図４は、本考案に係るボンベ用持ち手の更に別の実施例を示す斜視図である。 図４に示すボンベ用持ち手１０と図１及び図３に示したボンベ用持ち手１及び８ との相違点は、本体部３の形状を丸型の本体部１１とした点にある。

【００１８】 図４に示すようなボンベ用持ち手１０としても、図１及び図３に示したボンベ 用持ち手１及び８と同様の効果を得ることができる共に、ボンベ５の長さが長か ったり、重量が重かったりする場合には、従来技術に示したようにボンベ５の下 底部を地面あるいは床等に対して傾斜させ、回転させながら目的の場所まで運ぶ ことができる。

【００１９】 尚、本考案に係るボンベ用持ち手は、図１、図３、図４に示した形状以外の如 何なる形状でもよい。従って、図５に示すように、ボンベ用持ち手１の本体部３ の厚みＬをボンベ５のねじ切り溝部７の高さより低くなるように構成すれば、ボ ンベ５にボンベ用持ち手１を取付けた後、更にキャップ１２も取付けることもで き、ノズル部６を保護することができる。

【００２０】 また、本考案に係るボンベ用持ち手は、如何なる材質のものでもよいが、ボン ベを持ち上げたときに、ボンベの重量に耐え得ることのできる材質のものでなけ ればならないことはいうまでもない。

【００２１】 更にまた、図６に示すように、ボンベのキャップ１３に把手部１４を取付けて 、キャップ１３自体をボンベ用持ち手としてもよい。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は以上説明したとおり、ボンベ上部のノズル周辺に設けられたねじ切り 溝と螺合する雌ネジ穴開口部と、把手部をボンベ用持ち手本体に一体に形成した ことによって、ボンベを簡単に、且つ安全に持ち運ぶことができるという効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るボンベ用持ち手の一実施例を示す
斜視図である。

【図２】ボンベにボンベ用持ち手を取付ける場合の状態
を示す説明図である。

【図３】本考案に係るボンベ用持ち手の別の実施例を示
す斜視図である。

【図４】本考案に係るボンベ用持ち手の更に別の実施例
を示す斜視図である。

【図５】ボンベ用持ち手の本体部の厚みを薄くした場合
におけるボンベの状態を示す説明図である。

【図６】ボンベのキャップに把手部を取付けた場合の本
考案に係るボンベ用持ち手の別の実施例を示す説明図で
ある。

【図７】従来のボンベの扱い方を示す説明図である。

【符号の説明】

１，８，１０：ボンベ用持ち手 ２：雌ネジ穴部 ３，１１：本体部 ４，９，１４：把手部 ５：ボンベ ６：ノズル部 ７：ねじ切り溝部 １２，１３：キャップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部のノズル周辺に設けられたねじ切り
   溝に螺合する着脱可能なキャップを有するボンベを取り
   扱うための持ち手であって、前記ねじ切り溝と螺合する
   雌ネジ穴開口部を有する本体と、前記本体に一体に設け
   られた把手部とを備えたことを特徴とするボンベ用持ち
   手。