JPH065813U - 多点把持式チャッキング装置 - Google Patents

多点把持式チャッキング装置

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Publication number
JPH065813U
JPH065813U JP5087092U JP5087092U JPH065813U JP H065813 U JPH065813 U JP H065813U JP 5087092 U JP5087092 U JP 5087092U JP 5087092 U JP5087092 U JP 5087092U JP H065813 U JPH065813 U JP H065813U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
claw
chuck
gripping
base
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP5087092U
Other languages
English (en)
Inventor
善 斉藤
Original Assignee
オークマ株式会社
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Publication date
Application filed by オークマ株式会社 filed Critical オークマ株式会社
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Publication of JPH065813U publication Critical patent/JPH065813U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の三つ爪パワーチャックに取り付けて、
ワークを変形させることなく多点で確実に把持する。 【構成】 三つ爪パワーチャック1の前面にベース5を
着脱可能に取り付ける。ベース5のテーパ孔7に爪部材
8を挿着し、これをワーク位置決めストッパ13のボル
ト9によりパワーチャック1の中心に締め付ける。爪部
材8にスリット10を介して6個の把持爪11を一体的
に設ける。ベース5のガイド孔15にスライダ16を挿
入し、その斜状カム部17をチャック爪2の係合部18
に噛み合わせる。スライダ16にカバープレート20を
結合し、これに各把持爪11を開閉するテーパ孔21を
形成する。各把持爪11はチャック爪2の開閉に連動し
それとは反対方向に開閉される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、三つ爪パワーチャックに取り付けてワークを例えば6点で把持す る多点把持式チャッキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旋盤等においては、従来から、図6及び図7に示すような三つ爪パワーチャッ ク1が広く使用されている。ところが、このパワーチャック1にはチャック爪2 が3個しか設けられていないので、肉厚の薄い円筒状ワークWを把持したときに 、チャック爪2の把持力でワークWがおむすび形に変形しやすく、真円度等の仕 上精度が悪くなるという問題点があった。また、把持点が3点であるため、ワー クWを確実に把持できないこともあり、安全性の点で問題があった。そこで、よ り多数のチャック爪を備えた別のパワーチャックを使用することも考えられるが 、この場合には、ワークの種類に応じてパワーチャックを交換しなければならず 、その作業が大変面倒であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の課題は、既存の三つ爪パワーチャックに取り付けて使用でき、ワー クを変形させることなく多点で確実に把持できるチャッキング装置を提供するこ とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案の多点把持式チャッキング装置は、三 つ爪パワーチャックの前面に着脱可能に取り付けられるベースと、このベースに パワーチャックと同じ軸線の周りで開閉可能に装着した複数個の把持爪と、各把 持爪をパワーチャックのチャック爪に連動して開閉する開閉機構とから構成し、 前記開閉機構に把持爪をチャック爪と反対方向に開閉するカム部が設けられる。
【0005】
【作用】
この考案のチャッキング装置は把持爪を複数個備えるので、1点当たりの把持 力を小さくでき、肉厚の薄い円筒状ワークを把持する場合でもワークが変形する おそれはなく、高精度の真円加工が可能になる。また、把持点が複数個あるため 、ワークを確実に把持できて安全性も向上する。しかも、チャッキング装置をベ ースを介して既存の三つ爪パワーチャックに容易に着脱でき、取付状態では、開 閉機構がチャック爪の動きを利用して把持爪を開閉するので、チャッキング装置 側に何等の駆動源を設ける必要もない。さらに、開閉機構のカム部は把持爪をチ ャック爪とは反対方向に開閉するので、チャック爪が遠心力で開放方向へ付勢さ れた場合には、これとは逆に、把持爪が閉鎖方向へ付勢され、それにより、把持 力をより一層増強して、ワークを確実かつ安全にチャッキングすることができる 。
【0006】
【実施例】
以下、この考案を具体化した一実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図 2において、1は従来と同様のパワーチャックであり、3個のチャック爪2を備 え、主軸3に装着されている。4は本実施例のチャッキング装置の全体を示し、 該装置4のベース5はボルト6によりパワーチャック1の前面に着脱可能に取り 付けられている。
【0007】 ベース5の中心部には外開きのテーパ孔7が穿設され、このテーパ孔7には中 空円錐台形状の爪部材8が挿入され、その基端部はボルト9によりパワーチャッ ク1の中心に締め付けられている。爪部材8には円周を6等分する位置にスリッ ト10が形成され、各スリット10により弾性変形自在な6個の把持爪11が一 体的に設けられ、パワーチャック1と同じ軸線の周りで開閉可能となっている。 各把持爪11の先端部内周面にはワークWを把持する把持部12が円弧状に形成 されている(図5参照)。なお、前記ボルト9は、爪部材8の軸線方向において ワークWの把持位置を決めるストッパ13の基端に設けられている。
【0008】 ベース5の裏面にはチャック爪2を収容する凹部14が形成されるとともに、 ベース5の外周部には凹部14に連通するガイド孔15が爪部材8の軸線と平行 に穿設されている。ガイド孔15にはスライダ16が摺動可能に挿入され、その 内端には、図3及び図4に示すように、傾斜溝からなるカム部17が形成されて いる。チャック爪2の外側面には前記カム部17に噛み合う係合部18が斜状に 形成され、カム部17及び係合部18の噛み合いを介し、スライダ16がチャッ ク爪2の開放移動に伴いベース5から突出されるとともに、チャック爪2の閉鎖 移動に伴いベース5に没入するようになっている。
【0009】 スライダ16の外端にはボルト19によりカバープレート20が一体移動可能 に結合され、その中心部には把持爪11を開閉するテーパ孔21が形成されてい る。そして、カバープレート20とスライダ16とから開閉機構が構成され、該 機構により各把持爪11がチャック爪2の開閉に連動してそれとは反対方向に開 閉されるようになっている。
【0010】 次に、上記のように構成したチャッキング装置4の作用について説明する。ワ ークWを把持する場合は、ワークWを爪部材8に挿入してストッパ13により位 置決めした状態で、パワーチャック1のチャック爪2が開放方向へ駆動される。 すると、係合部18及びカム部17の傾斜面の作用により、スライダ16がベー ス5から突出する方向へ摺動される。そして、スライダ16と共にカバープレー ト20が移動され、そのテーパ孔21により各把持爪11がパワーチャック1と 同じ軸線の周りで一斉に閉鎖されて、ワークWが把持される。
【0011】 この場合、爪部材8に6個の把持爪11が設けられているので、1点当たりの 把持力を小さくでき、肉厚の薄い円筒状ワークWを把持する場合でもワークWが 変形するおそれはなく、高精度の真円加工が可能である。また、把持点が6点あ るため、ワークWを確実に把持できて安全性も向上する。そのうえ、開閉機構の カム部17は把持爪11をチャック爪2とは反対方向に開閉するように作用する ので、高速回転時にチャック爪2が遠心力で開放方向へ付勢された場合には、こ れとは逆に、把持爪11が閉鎖方向へ付勢され、それにより、把持力をより一層 増強して、ワークWを確実かつ安全にチャッキングすることができる。
【0012】 一方、ワークWを解放する場合は、チャック爪2が閉鎖方向へ駆動される。す ると、係合部18及びカム部17の噛み合いにより、スライダ16がベース5に 没入する方向へ摺動される。これと共に、カバープレート20がベース5側へ移 動され、そのテーパ孔21が把持爪11から解離され、各把持爪11は自身の弾 性により一斉に開いてワークWを解放する。
【0013】 このように、本実施例のチャッキング装置4はベース5を介して既存の三つ爪 パワーチャック1に容易に着脱して使用することができる。また、取付状態では 、開閉機構がチャック爪2の動きを利用して把持爪11を開閉するので、チャッ キング装置4側に何等の駆動源を設ける必要がなく、装置全体を簡単かつ軽量に 構成することが可能である。しかも、把持爪11の把持部12は円弧状に形成さ れているので、図5の上側に示すように、ワークWの径が小さい場合には把持部 12の先端(C点)がワークWに線接触し、また、図5の下側に示すように、ワ ークWの径が大きい場合には把持部12の内奥部(D点)がワークWに線接触し 、これにより、把持可能なワーク径の範囲を拡大できて、汎用性が向上する。な お、径の小さいワークWを把持する場合には、そのワークWをストッパ13が確 実に位置決めできるように、ボルト9に適宜厚さの調整用ワッシャー22が挿着 される。
【0014】 上記実施例では把持爪11が爪部材8に6個設けられているが、本考案はこれ に限定されるものではなく、把持爪11の数を4個または5個あるいは7個以上 にして実施することもできる。その他、把持爪11の形状を変更したり、開閉機 構の構成を変更したりするなど、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並 びに構成を適宜に変更して具体化することも可能である。
【0015】
【考案の効果】 以上に詳述したように、本願考案によれば、ベースに複数個の把持爪を装着し 、各把持爪を開閉機構によりチャック爪に連動して開閉するように構成したので 、チャッキング装置を既存の三つ爪パワーチャックに取り付けて、ワークを変形 させることなく多点で確実に把持できるという優れた効果を奏する。
【0016】 また、開閉機構に把持爪をチャック爪とは反対方向に開閉するカム部を設けた ので、チャック爪が遠心力で開放方向へ付勢された場合に、把持爪を閉鎖方向へ 付勢して把持力をより一層増強でき、もって、ワークを確実かつ安全にチャッキ ングできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すチャッキング装置の断
面図である。
【図2】図1のチャッキング装置の正面図である。
【図3】図1のA部分の拡大図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図1の把持爪の拡大図である。
【図6】従来の問題点を説明するパワーチャックの正面
図である。
【図7】図6のパワーチャックの側面図である。
【符号の説明】
1・・パワーチャック、2・・チャック爪、3・・主
軸、4・・チャッキング装置、5・・ベース、6,9,
19・・ボルト、7,21・・テーパ孔、8・・爪部
材、10・・スリット、11・・把持爪、12・・把持
部、13・・ストッパ、14・・凹部、15・・ガイド
孔、16・・スライダ、17・・カム部、18・・係合
部、20・・カバープレート、22・・ワッシャー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三つ爪パワーチャックの前面に着脱可能
    に取り付けられるベースと、前記ベースにパワーチャッ
    クと同じ軸線の周りで開閉可能に装着した複数個の把持
    爪と、前記把持爪をパワーチャックのチャック爪に連動
    して開閉する開閉機構とから構成し、前記開閉機構に、
    把持爪をチャック爪と反対方向に開閉するカム部を備え
    ることを特徴とする多点把持式チャッキング装置。
JP5087092U 1992-06-26 1992-06-26 多点把持式チャッキング装置 Pending JPH065813U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5087092U JPH065813U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 多点把持式チャッキング装置

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JP5087092U JPH065813U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 多点把持式チャッキング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH065813U true JPH065813U (ja) 1994-01-25

Family

ID=12870764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5087092U Pending JPH065813U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 多点把持式チャッキング装置

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JP (1) JPH065813U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5240580U (ja) * 1975-09-16 1977-03-23
JP2007000969A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Oriental Motor Co Ltd 工作機械におけるワークの保持方法および工作機械用チャック構造
JP2019144205A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社東京精密 チャック装置及び表面形状測定機

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JPS5240580U (ja) * 1975-09-16 1977-03-23
JP2007000969A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Oriental Motor Co Ltd 工作機械におけるワークの保持方法および工作機械用チャック構造
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