JPH0657687B2 - フルオロジニトロベンゼン誘導体およびその製造法 - Google Patents
フルオロジニトロベンゼン誘導体およびその製造法Info
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- JPH0657687B2 JPH0657687B2 JP5230086A JP5230086A JPH0657687B2 JP H0657687 B2 JPH0657687 B2 JP H0657687B2 JP 5230086 A JP5230086 A JP 5230086A JP 5230086 A JP5230086 A JP 5230086A JP H0657687 B2 JPH0657687 B2 JP H0657687B2
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- producing
- same
- dinitro
- fluorophenoxyacetonitrile
- dinitrobenzene
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、中間体特に農薬用中間体として有用な式 で示される2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシ
アセトニトリルおよびその製造法に関する。
アセトニトリルおよびその製造法に関する。
〈従来の技術〉 従来より、農薬特に強い殺草活性を有する化合物として
2−(7−フルオロ−4−プロパルギル−2H−1,4
−ベンズオキサジン−8(4H)−オン−6−イル)−
4,5,6,7−テトラヒドロイソインドール−1,3−ジオ
ン等のテトラヒドロフタルイミド誘導体が知られている
が、該化合物は2−ニトロ−5−フルオロフェノキシ酢
酸等を出発原料とするものであるため、その製造のため
には多くの工程を経なければならず、操作的にも非常に
繁雑となって、工業的製法として十分に満足し得るもの
ではなかった。
2−(7−フルオロ−4−プロパルギル−2H−1,4
−ベンズオキサジン−8(4H)−オン−6−イル)−
4,5,6,7−テトラヒドロイソインドール−1,3−ジオ
ン等のテトラヒドロフタルイミド誘導体が知られている
が、該化合物は2−ニトロ−5−フルオロフェノキシ酢
酸等を出発原料とするものであるため、その製造のため
には多くの工程を経なければならず、操作的にも非常に
繁雑となって、工業的製法として十分に満足し得るもの
ではなかった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 このようなことから、本発明者は上記テトラヒドロフタ
ルイミド誘導体などを有利に製造し得るための中間体を
開発すべく研究の結果、新規化合物である上記式で示さ
れる2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシアセト
ニトリルの開発に成功し、該化合物はこれを還元環化、
アルキル化つづいてイミド化を行うことにより容易にテ
トラヒドロフタルイミド誘導体を与え、その中間体とし
て極めて有用であることを見出し、本発明に至った。
ルイミド誘導体などを有利に製造し得るための中間体を
開発すべく研究の結果、新規化合物である上記式で示さ
れる2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシアセト
ニトリルの開発に成功し、該化合物はこれを還元環化、
アルキル化つづいてイミド化を行うことにより容易にテ
トラヒドロフタルイミド誘導体を与え、その中間体とし
て極めて有用であることを見出し、本発明に至った。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記式で示される2,4−ジニトロ−5−フル
オロフェノキシアセトニトリルを提供するものであり、
また、その製造法として1,5−ジフルオロ−2,4−
ジニトロベンゼンをグリコロニトリルと反応させる方法
を提供するものである。
オロフェノキシアセトニトリルを提供するものであり、
また、その製造法として1,5−ジフルオロ−2,4−
ジニトロベンゼンをグリコロニトリルと反応させる方法
を提供するものである。
1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼンとグリ
コロニトリルとの反応において、グリコロニトリルは
1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼンに対し
て1〜1.5当量倍使用される。
コロニトリルとの反応において、グリコロニトリルは
1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼンに対し
て1〜1.5当量倍使用される。
この反応においては通常塩基触媒が使用されるが、該触
媒としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジン、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリンなどが例示され、かか
る触媒の使用量は1,5−ジフルオロ−2,4−ジニト
ロベンゼンに対して触媒量から2当量倍、好ましくは1
〜1.2当量倍である。
媒としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジン、トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリンなどが例示され、かか
る触媒の使用量は1,5−ジフルオロ−2,4−ジニト
ロベンゼンに対して触媒量から2当量倍、好ましくは1
〜1.2当量倍である。
この反応は通常溶媒中で行われ、その溶媒としてトルエ
ン、キシレン、アセトン、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル、塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、
アセトニトリル、N,N′−ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等の有機溶媒、あるいは水またはそ
れらの混合溶媒が用いられる。
ン、キシレン、アセトン、テトラヒドロフラン、酢酸エ
チル、塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、
アセトニトリル、N,N′−ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等の有機溶媒、あるいは水またはそ
れらの混合溶媒が用いられる。
反応温度は−50〜200℃、好ましくは−20〜15
0℃であり、反応時間は一般的には1〜10時間であ
る。
0℃であり、反応時間は一般的には1〜10時間であ
る。
〈発明の効果〉 かくして、本発明の方法によれば農薬等の有用中間体で
ある2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシアセト
ニトリルが好収率で容易に得ることができ、また該化合
物はたとえばこれを還元環化、アルキル化、イミド化す
ることによりテトラヒドロフタルイミド誘導体を容易に
導くことができるため、その工業的利用価値は非常に高
い。
ある2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシアセト
ニトリルが好収率で容易に得ることができ、また該化合
物はたとえばこれを還元環化、アルキル化、イミド化す
ることによりテトラヒドロフタルイミド誘導体を容易に
導くことができるため、その工業的利用価値は非常に高
い。
〈実施例〉 以下実施例により本発明を説明する。
実施例1 1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン7.4g
およびトリエチルアミン4.4gをトルエン74gに溶か
し、室温下、グリコロニトリル3.1gとトルエン6.2gの
混合液を滴下した。室温で更に2時間撹拌した後、5%
塩酸水溶液中にあけて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水洗した後、濃縮し、8.2gの2,4−ジニトロ−5
−フルオロ−フェノキシアセトニトリルを得た。
およびトリエチルアミン4.4gをトルエン74gに溶か
し、室温下、グリコロニトリル3.1gとトルエン6.2gの
混合液を滴下した。室温で更に2時間撹拌した後、5%
塩酸水溶液中にあけて、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水洗した後、濃縮し、8.2gの2,4−ジニトロ−5
−フルオロ−フェノキシアセトニトリルを得た。
収率:93.8% 融点:112〜113℃(酢酸エチル−ヘキサンより再
結晶) NMR δ(CDC3−DMSO-d6)8.88(1H,d,J=
8Hz)、7.84(1H,d,J=13Hz)、5.40(2H,
s) 1R(nujol)1600cm-1(ベンゼン核)、1510およ
び1340cm-1(ニトロ基) EI-MS M/Z241(M+)、186、169、97 実施例2 1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン3.8g
および無水炭酸カリウム3.1gをアセトニトリル50m
中に懸濁した。室温で撹拌下にグリコロニトリル1.5
gをアセトニトリル10mlに溶かした溶液を滴下した。
室温にて1時間撹拌した後、昇温し、30分間還流(内
温83℃)させた。冷却後、水にあけて酢酸エチルで抽
出し、有機層を水洗した後濃縮して4.0gの2,4−ジ
ニトロ−5−フルオロフェノキシアセトニトリルの結晶
を得た。(収率89.1%) 得られた結晶は、融点、NMR,IRおよびGLCから
実施例1で得た化合物と同一であることを確認した。
結晶) NMR δ(CDC3−DMSO-d6)8.88(1H,d,J=
8Hz)、7.84(1H,d,J=13Hz)、5.40(2H,
s) 1R(nujol)1600cm-1(ベンゼン核)、1510およ
び1340cm-1(ニトロ基) EI-MS M/Z241(M+)、186、169、97 実施例2 1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン3.8g
および無水炭酸カリウム3.1gをアセトニトリル50m
中に懸濁した。室温で撹拌下にグリコロニトリル1.5
gをアセトニトリル10mlに溶かした溶液を滴下した。
室温にて1時間撹拌した後、昇温し、30分間還流(内
温83℃)させた。冷却後、水にあけて酢酸エチルで抽
出し、有機層を水洗した後濃縮して4.0gの2,4−ジ
ニトロ−5−フルオロフェノキシアセトニトリルの結晶
を得た。(収率89.1%) 得られた結晶は、融点、NMR,IRおよびGLCから
実施例1で得た化合物と同一であることを確認した。
実施例3 1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン2g、
アセトン20gおよび50%グリコロニトリル水溶液
1.2gを混合し、攪拌しながら、これに炭酸水素ナト
リウム0.9gを水18gに溶かした溶液を27〜30
℃、5分で滴下した。その後更に27〜41℃で4.5時
間攪拌を続けた。
アセトン20gおよび50%グリコロニトリル水溶液
1.2gを混合し、攪拌しながら、これに炭酸水素ナト
リウム0.9gを水18gに溶かした溶液を27〜30
℃、5分で滴下した。その後更に27〜41℃で4.5時
間攪拌を続けた。
反応終了後、反応液を1%塩酸水にあけ、酢酸エチルで
抽出した後抽出液を濃縮した。
抽出した後抽出液を濃縮した。
濃縮液を濾過して析出結晶を分離し、乾燥して2.0gの
2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシアセトニト
リルを得た。
2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシアセトニト
リルを得た。
(収率83.0%) 得られた結晶は、融点、IR,NMRおよびGLCから
実施例1で得た化合物と同一であることを確認した。
実施例1で得た化合物と同一であることを確認した。
Claims (2)
- 【請求項1】式 で示される2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシ
アセトニトリル。 - 【請求項2】1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベ
ンゼンとグリコロニトリルを反応させることを特徴とす
る式 で示される2,4−ジニトロ−5−フルオロフェノキシ
アセトニトリルアセトニトリルの製造法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230086A JPH0657687B2 (ja) | 1986-03-10 | 1986-03-10 | フルオロジニトロベンゼン誘導体およびその製造法 |
US07/023,387 US4803270A (en) | 1986-03-10 | 1987-03-09 | Process of producing fluoroaniline derivatives |
EP19870103324 EP0237899B1 (en) | 1986-03-10 | 1987-03-09 | Production of fluoroaniline derivatives |
DE8787103324T DE3772802D1 (de) | 1986-03-10 | 1987-03-09 | Herstellung von fluoranilin-derivaten. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230086A JPH0657687B2 (ja) | 1986-03-10 | 1986-03-10 | フルオロジニトロベンゼン誘導体およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62209054A JPS62209054A (ja) | 1987-09-14 |
JPH0657687B2 true JPH0657687B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=12910941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5230086A Expired - Lifetime JPH0657687B2 (ja) | 1986-03-10 | 1986-03-10 | フルオロジニトロベンゼン誘導体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657687B2 (ja) |
-
1986
- 1986-03-10 JP JP5230086A patent/JPH0657687B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62209054A (ja) | 1987-09-14 |
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