JPH0656973B2 - 交流電源を用いた光通信装置 - Google Patents

交流電源を用いた光通信装置

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JPH0656973B2
JPH0656973B2 JP61034240A JP3424086A JPH0656973B2 JP H0656973 B2 JPH0656973 B2 JP H0656973B2 JP 61034240 A JP61034240 A JP 61034240A JP 3424086 A JP3424086 A JP 3424086A JP H0656973 B2 JPH0656973 B2 JP H0656973B2
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正一 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は交流電源を用いた光通信装置に関し、一層詳細
には、一般的な交流電源に伝達しようとする通信内容に
対応する変調信号を加えて送給しこれによって照明灯等
の発光素子を点灯し、一方、受信側ではこの変調信号か
ら復調信号を得て各種の連絡、呼出等を行うことを可能
とする交流電源を用いた光通信装置に関する。
従来、屋内または屋外において、相当距離離間しあるい
は遮蔽された部屋と部屋、人と人、人と部屋、人と装
置、装置と装置等の間の連絡手段として種々のものが採
用されている。例えば、人と人との間では直接肉声を発
して聴覚に訴える他、ジェスチャーあるいは表示のため
の道具を用いる等で視覚に基づく通信を行う。一方、イ
ンタホン、トランシーバ、放送装置その他独自に配設し
た有線若しくは無線あるいは光通信による各種通信器具
を用いて連絡する通信方法も広く採用されている。これ
らの手段、方法には次に掲げるような長所と短所とが併
存している。
先ず、人と人の間で直接肉声によって連絡を行おうとす
る場合、連絡内容が正確に伝達される反面、遮蔽物が存
在しあるいは互いの離間距離が相当大きくなると、連絡
を行おうとする音声が届かなくなると共に、一方では、
当該音声が周囲に伝達され、秘密性が維持されないと共
にその音声によって周囲が迷惑を蒙ることがある。すな
わち、来客中の応接室へ個別に連絡を行おうとする時、
また、会議中の室内等の連絡を行おうとする際には音声
は常に通信伝達手段として好適なものとなるとは限らな
い。
次に、ジェスチャーあるいは道具等により直接的に視覚
に訴える手段は伝達者と被伝達者が同じ場所または些程
に離間しない場所に居合わせている場合に限定され、ま
た、伝達内容に制約を受ける不都合がある。
次に、インタホンを用いて連絡を行おうとすると、この
インタホンが有線によって接続されるものである場合、
そのための格別の配線を必要とし、しかも、スピーカか
ら発せられる音声により連絡することになり、内密性が
好ましい連絡や個別に特定の人を呼び出そうとする場合
等において難点を露呈する。
さらに、トランシーバによって無線での連絡を行おうと
すると、電波が乱れていれば正確な連絡は困難である
し、あるいは電磁的にシールドされた部屋に存在する人
への連絡は到底達成されない。
さらに、放送装置は公然と連絡内容を伝えるものであ
り、その音声による伝達で周囲に迷惑を与えることも当
然に惹起する。しかも、内密に連絡する場合に到底その
要望に応えることが出来ないものであることは謂うまで
もない。
その他独自に設けられる連絡装置は夫々格別な配線やあ
るいは各種の介在装置を必要とし、一般家庭に不適当で
あり、また、場所乃至距離に制約され、装置としても高
価にならざるを得ないという問題点がある。
光通信においては、現今の装置は手軽に利用出来るもの
ではなく一般的とは到底言い難い。
本発明は前記の種々の不都合を克服するためになされた
ものであって、交流電源によって点灯される照明灯等の
発光素子を連絡内容を含む変調信号を付加して点灯さ
せ、この変調信号によって変調された光信号を一旦受光
して後電気的信号に変換し、さらに、これを復調して連
絡信号を取り出すよう構成した、特に屋内配線以上の追
加配線や通信媒体を用意することなく手軽にしかも広い
用途に使用出来、さらに、連絡内容によっては個別に秘
密性を保持しながら通信を行うことが可能な光通信装置
を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、交流電源と、
前記交流電源により点灯する発光素子と、前記交流電源
と発光素子とを接続する交流電源ラインに接続され前記
交流電源の半周期に各ビットが同期したデジタル信号か
らなる変調符号で搬送波を周波数シフトキーイング変調
しかつ周波数シフトキーイング被変調波で電源の交流波
をスイッチング変調した信号によって前記発光素子を駆
動する変調信号入力装置と、前記発光素子から発する光
を受けて変調された信号を復調する受光信号復調検知装
置とから構成することを特徴とする。
次に、本発明に係る交流電流を用いた光通信装置につい
て好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
第1図は本発明に係る光通信装置の基本構成を示すもの
であって、図中、参照符号10は交流電源に接続される変
調信号入力装置(以下、信号入力装置という)を示し、
また、参照符号12は照明灯等の発光素子を示すと共に、
さらに、参照符号14は受光信号復調検知回路(以下、信
号検知回路という)を示す。このような基本構成では、
信号入力装置10に伝達文を入力し、この伝達文に係る
電気信号を電源ラインに送り込めば、電源電圧に変調が
かかり、発光素子12が発する光に変化が現れる。これを
前記信号検知回路14で受信し、その復調信号を得て伝達
文を解読するよう構成されている。
次に、第2図に前記信号入力装置10をより一層具体的に
開示する。
信号入力装置10において、操作部16はキーボード等によ
り構成される伝達文のセット、信号スタート等の動作制
御を行うためのものであり、その出力側はCPU(信号
処理回路)18に接続されている。CPU18は、実際、交
流電源19からの交流電源入力信号のゼロクロス点を検出
するゼロクロス検出器24からの信号を受けるよう構成さ
れている。すなわち、前記操作部16から入力された伝達
文情報に係るデジタル信号を前記ゼロクロス検出器24か
らのビット同期信号によってシリアル信号として次段の
周波数偏移回路20に出力するという機能を達成してい
る。この場合、例えば、操作部16によってセットされる
伝達文は1文字8ビットとしてゼロクロス検出器24のゼ
ロクロス点毎に区切って1ビットずつ送り出される。そ
の波形を第3図に示す。
第3図においてaは周波数fである電源波形を示し、
ゼロクロス点間の周期T=1/2f毎に1ビットずつ乗
せ、ASCIIコードに変換して、例えば、アルファベッ
トのAを41H(16進コード表示)として送信する。従っ
て、通信速度は2fとなる。そこで、前記のようにC
PU18から周波数偏移回路20にゼロクロス検出器24の出
力であるゼロクロス点(半波周期)で同期が取られて伝
達文情報に係るデジタル信号が出力されると、周波数偏
移回路20は周波数偏移(FS)方式を用いて電源周波数よ
り高い周波数でこれをスイッチング変調する。これを第
4図の波形図に沿って説明する。すなわち、交流電源か
らの周波数fの正弦波電圧信号(第4図a参照)に対
応させて、例えば、デジタル信号を1010としてシリアル
に伝送する際(第4図b参照)、前記信号1に対して周
波数f−Δf、信号0に対しては周波数f+Δfとなる
ように周波数偏移を行う(第4図c参照)。この周波数
偏移された信号は、次いで、電源ラインに接続された照
明灯12の両端に印加されることになる。この証明灯12に
印加される電圧波形を第4図dに示すと共に、この電圧
が印加されて点灯する照明灯12の明るさ、すなわち、光
量波形を第4図eに示す。
ここで、変調回路22の具体的構成例を第5図a乃至cに
示す。第5図aはこの変調回路22の基本構成を示したも
のであってダイオードブリッジ26を含む。すなわち、交
流電源に対し負荷となるべき照明灯12を前記ダイオード
ブリッジ26と直列に接続し、このダイオードブリッジ26
の一組の端子34a、34bを開放、短絡させることにより
電源入力を負荷に対して開閉するよう構成している。
第5図bはダイオードブリッジ26の端子の開放、短絡を
発光ダイオード等の発光素子とフォトトランジスタ等の
受光素子によって行うよう構成したものであり、これに
よれば、ダイオードブリッジ26の一組の端子にフオトト
ランジスタ28と電流増幅用トランジスタ30とを接続し、
一方、前記フォトトランジスタ28に対して発光ダイオー
ド32を対峙させる構成を採用している。そこで、発光ダ
イオード32に端子34a、34bから信号電圧を印加して当
該発光ダイオード32を発光させれば、その発光光はフォ
トトランジスタ28で受光され、増幅用トランジスタ30に
より電流増幅される。これによってダイオードブリッジ
26の開閉制御を行って照明灯12の光量を変調する。
第5図cは前記発光ダイオード32フォトトランジスタ28
に代替してフォトカプラ36を採用したものである。この
フォトカプラ36の入力端子34a、34bに信号電圧を印加
すれば、前記第5図bと同様の作用が営まれることは容
易に諒解されよう。
次に、第1図に示した受光信号復調検知回路14の具体的
構成例を説明する。
第6図において、参照符号40はフォトトランジスタやフ
ォトダイオード、CdSセル等の受光素子を含む受光回
路を示す。受光回路40では照明灯12から発せられる光の
変化を電気信号に変換し、この変換された電気信号は夫
々フィルタ回路42、フィルタ回路44に導入される。フィ
ルタ回路42では周波数f+Δfの成分を濾波して取り出
し、一方、フィルタ回路44では周波数f−Δfの成分を
濾波して取り出す。この時点における信号波形は第3図
c乃至第4図eに示す照明灯12の明るさの変化に準じた
ものとなる。フィルタ回路42、44の出力信号は一旦増幅
並びに整流回路46を介して切換点検出回路48に導入され
る。切換点検出回路48は、実質的には、交流電源のゼロ
クロス点に相当する受光信号の単位毎の切り替わり点を
検出するものであって、これによって伝達文に係る信号
解読のためのビット同期信号を得るよう構成している。
従って、前記切換点検出回路48の出力側は後述するマイ
クロプロセッサに接続されている。一方、フィルタ回路
42、44の出力側は分岐して自動利得制御回路50に接続さ
れ、これによってフィルタ回路42、44の出力信号は自動
的に利得調整される。利得調整された出力信号は、次い
で、リミッタ回路52に導入される。このリミッタ回路52
によって振幅制限された信号はフィルタ回路54並びに56
に導入される。ここで、周波数f+Δfの成分と周波数
f−Δfの成分とに分けられ、これが整流回路58、60に
よって整流された後、コンパレータ62に導入される。こ
のコンパレータ62によって得られた信号は、次に、A/
D変換器64に導入されてデジタル信号に変換されCPU
66に導入される。前記の通り、CPU66には切換点検出
回路48からのビット同期信号が導入されているために、
前記デジタル信号はこのビット同期信号に同期して分析
され信号解読されて表示器68に出力される。表示器68
は、実質的には、小型の液晶表示器あるいはブザー等か
らなり、この表示器68により前記伝達文が明らかにされ
る。なお、この実施例においては、ビット同期信号は切
換点検出回路48からの信号として取り扱っているが、例
えば、この切換点検出回路48の出力に代えて電源ゼロク
ロス検出回路70(第6図において破線で示す)の出力信
号を用いてもよいことは謂うまでもない。
第7図に前記第6図に示す受光信号復調検知回路14の別
の実施例を示す。受光素子40によって受光される光の波
形は正規に変調のかけられた照明灯等の光のみからな
り、従って、他の混在する光がない場合には、第4図e
のような波形となる。然しながら、変調のかかっていな
い同じ電源ラインに繋がった照明灯等の光の場合には、
第8図aのようになり、また、その他の光が混在してい
る場合には第8図bのような波形形状になる。
前記実施例において、フィルタ回路42、44にこの第8図
a、bのような光の波形が電気的信号に変換されて導入
されると、前記フィルタ回路42、44はこれらを濾波して
正規に変調のかけられた照明灯等の光のみを取り出すも
のである。然しながら、例えば、前記のように正規に変
調のかけられた照明灯等の光に対する混合成分に周波数
f−Δfからf+Δfに至る間に成分が少ない場合に
は、格別、前記フィルタ回路42、44を用いる必要性はな
い。すなわち、第7図aに示すように、前記フィルタ回
路42、44に代えて周波数f−Δfからf+Δfに至る帯
域幅を有する帯域フィルタ72を採用することが出来る。
この帯域フィルタ72の出力側は増幅並びに整流回路46と
自動利得制御回路50に接続されることは図示する通りで
ある。
一方、受光回路40からの出力信号で相対的にSN比がよ
い場合には、第7図bに示すように、前記帯域フィルタ
72を採用する必要もない。さらにまた、受光回路40に対
する光の量が安定しており、従って、入力レベルが安定
した状態の場合には、第7図cに示すように、自動利得
制御回路50を省略することも出来る。
第9図にリミッタ回路52の出力波形を示す。既に述べた
ように、フィルタ回路42、44において混合成分が十分に
濾波されている場合には、リミッタ回路52の出力信号は
第9図aに示すような形状となる。一方、前記フィルタ
回路42、44においてこの混合成分が十分濾波されていな
い場合には、第9図bに示すような波形となる。従っ
て、追随性のよい自動利得制御回路50を予め前記リミッ
タ回路52の前段に容易しておけば、第9図cに示すよう
に、変調単位信号(周波数f+Δfの信号列)の立ち上
がりを改良することが可能となる。以上のような構成に
より受光信号復調検知回路14を動作させる。
ところで、前記のように、変調信号入力装置10と受光信
号復調検知回路14とはCPU18、66に対するビット同期
信号を原則的には交流電源に接続されるゼロクロス検出
器から得ている。従って、交流電源ラインにおいて、周
波数が常に安定した完全な正弦波であれば問題を生ずる
ことはないが、第10図に示すように、この交流電源波形
が半欠け状のものや重畳された形の波形が現れた場合、
これは、結果的に、ゼロクロス周期に異変を生じること
になる。
然しながら、これに対しても本発明装置は十分な対応策
を講じている。すなわち、第10図a並びbに示すよう
に、半欠け状の波形が現れた結果、正規の周波数の周期
Tに対してΔT(ΔT>0)だけ短くT−ΔTの長さで
ゼロクロスをしてしまい、その結果、送受信号の抛絡線
が第11図cのようになる場合もある。一方、波形が重畳
した結果、ゼロクロス周期がT+ΔTと長くなり(第10
図d参照)、その結果、送受信号の抛絡線が第10図eの
ようになる場合がある。
このように、周期に異変を生じた場合、伝送速度2f
ボーの通信として支障を来すことになるが、本発明のよ
うに、信号同期、電源共通ライン同期を図る送受信構成
であれば、この種の不都合を免れることが可能である。
然しながら、第10図dのように、周期の長い場合に送受
信において問題を生ずることはないが、同図a、bのよ
うに、T−ΔTのように周期が短くなると変調をかける
側に限界が出てくると共に、受光信号復調検知回路14側
でも周波数の識別において限界が出てくる。特に、後者
の場合大きな問題となる。
そこで、このように周期が短い場合の信号の誤読を回避
するための対策として本発明は次のような方法を呈示す
る。
先ず、第1に「訂正文字」と命名する文字コードを決
め、信号送出側で同期信号を読み込もうとする際、正規
の周期を逸脱する周期であることを確認した場合に、送
出中の文字コードを必要ビットの区切りまで送り出した
後、次のコード送出時に訂正文字コードを送り出し、次
いで先の文字コード以下を送り直す方法である。換言す
れば、周期がT−ΔTのように短く逸脱した場合には送
出中のコードを放棄し、ビット数のタイミングを保持し
つつ訂正文字コードを挟んで信号の送り直しを図るので
ある。受光信号復調検知回路14側では、仮令、周期に長
短を生じていても、同期のタイミングで常に解読作業を
進め訂正文字コードを読み込んだ際にはその一つ前のコ
ードを放棄し、次のコード以降を解読して繋げればよ
い。送出側で訂正文字を出す時、再び周期に異常がある
場合には、そのコード領域をも放棄し、その次のコード
送出タイミングで訂正文字を送るようにし、受信側もこ
れに対応させればよい。
さらに、他の対策として、例えば、送信側で周期の乱れ
を検知した場合、そのタイミングを把えて2コード分以
上変調周波数のf+Δf若しくはf−Δfのいずれか一
方を出し放しにすることである。すなわち、「0000…」
または「1111…」という信号を出す。その後、コードの
同期を取るための信号を出して周期の乱れた時に送ろう
としていたコード以下を送る送信方法である。このよう
に信号が送られて来た場合には受信側は0000あるいは11
11を1コード分以上検知すると、それまでのコード解読
の同期を取ることなく新たに同期を取るための信号を待
ってコードの同期を取り直し、最初に解読した文字を前
の同期信号のクリア前に最後に取り込んだ文字と入れ換
え、以降の解読に繋ぐようにすればよい。
このシーケンスの実施例を第11図に示す。
第11図aは交流電源ラインにおいて一部周期に乱れのあ
る波形が現れた場合の波形図を示し、また、第11図bは
前記訂正文字コードによって周期の乱れが生じた時送ろ
うとした文字コードを再び送り直す方法を示している。
さらにまた、第11図cはコード解読の同期を取り直す方
法を示している。特に、第11図cに示す方法の場合に
は、前記のように変調周波数のf+Δf若しくはf−Δ
fのどちらかを出し放しにした場合の0000または1111の
信号を送信する代わりに第3の周波数を用意し、それを
送出検知してコード同期のクリアを行うと共に再同期を
とるようにしてもよい。この場合、電源周期について乱
れが生じているか否かを判断する際には信号周波数、フ
ィルタの動作タイミング等の主条件を予め決めておき、
あくまでも信号送出側において乱れを生じているとする
信号を出せば、受信側は前記した方式により容易に対応
することが可能である。
次に、このようにして伝達文を光に変えて送信する場合
の照明灯12の明るさの変化について述べる。
前記実施例において、変調周波数は電源周波数より大き
いので、変調周波数自体の変化は電源の周波数が気にな
らない以上に問題とはならない。然しながら、第3図c
並びに第4図eの波形図において、変調周波数によるス
イッチングのタイミングがデューティサイクル比50%と
した場合、明るさは変調をかけない場合の約半分とな
る。従って、通常、無変調で点灯している照明灯等に変
調信号を加えると、その時間明るさが半減することにな
る。これに対しては、通常、周波数f−Δfまたはf+
Δfさらには別の周波数の信号で変調をかけておけば明
るさは変わらなくなる。また、例えば、電源周波数が50
Hzのところでは先に説明したように、電送速度が100ボ
ー、60Hzの場合120ボーであり、1文字8ビットのコー
ドで送るとすれば、前者では1秒間に12.5文字、後者で
は15文字送れることになる。従って、伝達文が長くなら
ない限り、必要な時だけ変調をかけるようにしても実際
上問題にはならない。なお、複数個の照明灯が部屋に設
けられている場合、その一部の電灯だけに信号を送り込
む方式にすれば、全体として明るさの問題を克服するこ
とが可能である。さらにまた、一般的な照明灯の代わり
に赤外線発光素子等を利用し、その電源ラインに信号を
乗せて人の目に邪魔にならないようにすることも可能で
ある。なお、変調信号を発光ダイオード等の動作電流一
方向性の素子に加える場合には前記信号を全波整流して
与えればよいことは勿論である。さらにまた、装置に対
する利用時間を制約して使用したり、また、電送時間に
制限を与えることも一つの解決方法といえる。
一方、伝達文を通信しない時間は、例えば、時間情報や
その他有用な情報を自動的に送信するように活用し、す
なわち、常に変調がかかった状態に照明灯を点灯させれ
ば伝達文を送信する間に照明灯等からの光が半減すると
いう不都合もなくなる。
本発明によれば、以上のように一般の交流電源ラインに
信号を乗せ照明灯やその他の発光素子を利用して通信を
行うことを可能にしたものであり、例えば、部屋の仕切
り等の遮蔽物が存在し、また、相当距離離間したところ
であっても交流電源配線が存在する限り当該通信を音声
等に頼ることなく行うことが可能である。従って、個別
的な呼出や群に対する呼出等、選択的に呼出行為を行う
ことが出来る。その好適な例として、接客中あるいは会
議中の場所への通信分の伝達、連絡も密かに行うことが
出来、秘密性を確保することが可能となる。しかも、対
象となる人物が特定の場所に存在することのない場合で
あっても照明灯のある限り呼出可能である。この場合、
信号検知装置を夫々の部屋に配置することが可能である
が、場合によって、個人個人が小型化された当該信号検
知装置を持ち歩くことによっていずれの場合においても
呼出が可能となる。さらに、信号を中継するための装置
を利用すれば屋内配線がない所やあえて信号を送ること
を回避する場所を迂回して通信を行うことも可能とな
る。
さらに、本発明装置によれば、電送時間が短くて済み、
しかも、入力装置においてキーをセットするだけで通信
文の伝達が可能である。しかも、音声によることのない
ために、例えば、騒がしい場所等においても効果的に活
用出来あるいは電波が乱れ混信状態にあったとしても、
また、一方、電波に対するシールド状態を確保した部屋
であっても簡易に連絡することが可能となる。さらにま
た、既設の屋内配線が利用出来るために新たに通信路を
設ける必要はなく、従って、経済性に富むという効果も
得られる。特に、操作部に関連して次のような実施例を
考えることも出来る。すなわち、第5図bにおいては、
ダイオードブリッジを含むスイッチング側と発光ダイオ
ードを含む発光部を完全分離し予めスイッチング側に光
の窓を設けておく。そこで、信号送出回路を持った発光
素子を個人が持ち歩けるようにすれば、必要な時にスイ
ッチング側の光の窓に電気発光素子からの光を照射して
連絡信号を送信することが可能である。すなわち、変調
信号入力装置も固定されたものと考える必要がない。こ
れは、特に、連絡信号を他の人に知られるという不都合
から回避出来る利点がある。
一方、第5図bに示すような構成を採用すれば、特に、
建物の間における光通信にも好適に採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置に係る交流電源を用いた光通信装置
の基本構成図、 第2図は前記第1図の変調信号入力装置の一実施例を示
すブロックダイヤフラム、 第3図a乃至cは変調信号入力装置の動作波形を示す説
明図、 第4図a乃至eは第1図に示す各構成要素の動作波形を
示す波形図、 第5図a乃至cは変調回路の実施例を示すブロック図、 第6図は信号検知信号の実施例のブロック図、 第7図a乃至cは信号検知信号の一部回路を省略した実
施例のブロック図、 第8図aおよびbは信号検知装置の入力波形を示す波形
図、 第9図a乃至cは信号検知装置のリミッタ回路の出力波
形を示す波形図、 第10図a乃至eは電源波形の異常時における動作波形を
示す波形図、 第11図a乃至cは、第10図に示す異常時において、その
不都合を回避するための信号伝達方式の説明図である。 10……信号入力装置、12……照明灯 14……信号検知回路、16……操作部 18……CPU(信号処理回路)、19……交流電源 20……周波数偏移回路、22……変調回路 24……ゼロクロス検出器 26……ダイオードブリッジ、40……受光回路 42、44……フィルタ回路、46……整流回路 48……切換点検出回路 50……自動利得制御回路 54、56……フィルタ回路、58、60……整流回路 62……コンパレータ、64……A/D変換器 66……CPU、68……表示器 70……ゼロクロス検出回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と、前記交流電源により点灯する
    発光素子と、前記交流電源と発光素子とを接続する交流
    電源ラインに接続され前記交流電源の半周期に各ビット
    が同期したデジタル信号からなる変調符号で搬送波を周
    波数シフトキーイング変調しかつ周波数シフトキーイン
    グ被変調波で電源の交流波をスイッチング変調した信号
    によって前記発光素子を駆動する変調信号入力装置と、
    前記発光素子から発する光を受けて変調された信号を復
    調する受光信号復調検知装置とから構成することを特徴
    とする交流電源を用いた光通信装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、変調信号入力装置は伝達しようとする情報を電気的
    信号に変換する操作部と、前記操作部から入力された信
    号を前記交流電源の半周期毎にゼロクロス検出器のビッ
    ト同期信号に同期して出力する信号処理回路と、前記信
    号処理回路からの出力信号で搬送波を周波数偏移する周
    波数偏移回路と、前記周波数偏移回路の出力で電源の交
    流波をスイッチング変調して被変調波によって発光素子
    を点灯する変調回路とからなる交流電源を用いた光通信
    装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、受光信号復調検知回路は受光光を電気信号に変換す
    る受光回路と、前記受光回路の出力信号波形を振幅制限
    するリミッタと、前記リミッタの出力信号から所定の周
    波数の信号を濾波するフィルタ並びにその出力を整流す
    る整流回路と、前記整流回路の出力信号をデジタル信号
    に変換するA/D変換器と、さらに受光回路の出力信号
    によりビット同期をとって前記デジタル信号を処理する
    処理回路と、この処理回路の出力信号を解読し且つ表示
    する表示回路とからなる交流電源を用いた光通信装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項記載の装置におい
    て、受光回路とリミッタとの間に自動利得調整回路を設
    けてなる交流電源を用いた光通信装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、受光回路と自動利得調整回路との間にフィルタ回路
    を介装してなる交流電源を用いた光通信装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項記載の装置におい
    て、フィルタ回路の出力信号は切換点検出回路に供給し
    て切換点を検出し、検出切換点に基づく信号を信号処理
    回路にビット同期信号として導入されてなる交流電源を
    用いた光通信装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第2項記載の装置におい
    て、変調回路は周波数偏移回路の出力により、発光素子
    を駆動する信号出力部と、前記信号出力部で駆動される
    発光素子からの光を受光する受光素子を含む変調部とに
    分離構成されることからなる交流電源を用いた光通信装
    置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、変調符号はそのデジタルレベルにおいてコード化し
    た文字により構成することからなる交流電源を用いた光
    通信装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項記載の装置におい
    て、交流電源の周期に異状が生じた場合、デジタル処理
    の領域で他のコード信号若しくはコード外信号を発して
    後、伝送目的のコードを再送することにより伝達文を供
    給することからなる交流電源を用いた光通信装置。
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