JPH0655030A - 圧縮空気乾燥装置 - Google Patents

圧縮空気乾燥装置

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Publication number
JPH0655030A
JPH0655030A JP4208766A JP20876692A JPH0655030A JP H0655030 A JPH0655030 A JP H0655030A JP 4208766 A JP4208766 A JP 4208766A JP 20876692 A JP20876692 A JP 20876692A JP H0655030 A JPH0655030 A JP H0655030A
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JP
Japan
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chamber
pressure
valve
compressed air
pressure chamber
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JP4208766A
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Inventor
Kanehito Nakamura
兼仁 中村
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 錆や凍結による排水弁の動作不良を防止す
る。 【構成】 空気圧縮機から送られてくる圧縮空気を水分
離室17内に導入して、圧縮空気中の凝縮水を水分離室
17内でサイクロン効果により分離し、導入管18から
乾燥室11内に導入して、乾燥剤21により圧縮空気中
の水分を取り除いた後、出口ポートから所定場所へ流出
させる。上記水分離室17に隣接する弁室33内を排水
弁35で第1の圧力室36と第2の圧力室37とに仕切
り、第1の圧力室36を水分離室17に連通させ、第2
の圧力室37を乾燥室11に排気絞り38を介して連通
させる。排水時には、第2の圧力室37に連通する電磁
弁を開放することにより、第2の圧力室37を大気に連
通させて第2の圧力室37の圧力を大気圧まで急低下さ
せ、排水弁35を第1の圧力室36と第2の圧力室37
との圧力差で移動させて、弁室33底部の排水ポート3
2を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気中から分離し
た水を排出する構造に改良を施した圧縮空気乾燥装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平3−86207号公
報に記載されている圧縮空気乾燥装置は、コンプレッサ
から送られてくる圧縮空気を螺旋状に高速旋回させて、
サイクロン効果(遠心分離作用)により圧縮空気中の凝
縮水を分離するようになっている。このものは、分離し
た凝縮水を排出するためのドレンコックを備えている
が、排水時にドレンコックを手動操作しなければなら
ず、甚だ不便である。
【0003】そこで、例えば自動車用エアサスペンショ
ンに用いられている圧縮空気乾燥装置は、外部信号によ
り排水動作を自動的に行わせるために、電磁弁により排
水するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排水弁
として電磁弁を用いる構成のものでは、電磁弁が常時水
や湿気に晒され続けるため、電磁弁に錆が発生したり、
冬期に凍結が発生して、電磁弁が動作不良になるおそれ
がある。
【0005】本発明はこの様な事情を考慮してなされた
もので、その目的は、錆や凍結による排水弁の動作不良
を防止できて、自動排水の信頼性を向上できる圧縮空気
乾燥装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の圧縮空気乾燥装置は、乾燥すべき圧縮空気
を導入する入口ポートと、この入口ポートから導入した
圧縮空気中の水を分離する水分離室と、この水分離室か
ら導入した圧縮空気中の水分を吸着する乾燥剤を内蔵し
た乾燥室と、この乾燥室から乾燥圧縮空気を所定場所に
送るための出口ポートとを備えたものにおいて、前記水
分離室に連通して設けられ、底部に排水ポートを有する
弁室と、この弁室内に移動可能に収容された排水弁とを
備え、前記弁室を前記排水弁により2室に仕切って、前
記弁室内に、前記水分離室の圧力が作用する第1の圧力
室と、前記乾燥室の圧力が排気絞りを介して作用する第
2の圧力室とを設けると共に、この第2の圧力室を大気
に連通・遮断するための電磁弁を設け、この電磁弁の開
放・閉鎖により、前記排水弁を前記第1の圧力室と前記
第2の圧力室との圧力差で移動させて、前記排水ポート
を開放・閉鎖するように構成したものである。
【0007】
【作用】圧縮空気乾燥運転時には、電磁弁を閉鎖して第
2の圧力室を大気に対して遮断し、第2の圧力室に乾燥
室の高圧力を作用させる。これにより、排水弁は排水ポ
ートを閉鎖した状態に維持される。この圧縮空気乾燥時
には、入口ポートから導入した圧縮空気中の水を水分離
室で分離し、この水分離室から乾燥室に導入した圧縮空
気中の水分を乾燥剤で吸着した後、この乾燥圧縮空気を
出口ポートから所定場所に送る。
【0008】一方、水分離室の底部に溜った水を排出す
る場合には、電磁弁を開放して、第2の圧力室を大気に
連通させる。これにより、第2の圧力室内の圧縮空気が
電磁弁を通して大気中に排出されて、第2の圧力室の圧
力は瞬時に大気圧まで低下するが、これに伴って第1の
圧力室の圧力が低下するには、第1の圧力室内の圧縮空
気が、第1の圧力室→水分離室→乾燥室→排気絞り→第
2の圧力室→電磁弁→大気の経路で排出されなければな
らず、さらに乾燥室の容積は比較的大きいため、電磁弁
を開放しても、排気絞りにより第1の圧力室からの圧縮
空気の排出が絞られて、第1の圧力室の圧力は直ぐには
下がらず、暫く高圧状態に保たれる。このため、電磁弁
開放後の暫くの間、第1の圧力室と第2の圧力室との間
に大きな圧力差が生じ、この圧力差により排水弁を移動
させて排水ポートを開放し、この排水ポートを第1の圧
力室と水分離室に連通させる。これにより、水分離室や
第1の圧力室に溜っている水を、排水ポートから勢い良
く吹き出す圧縮空気の流れに乗せて速やかに排出する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図5に
基づいて説明する。乾燥室11を構成する筒体12の下
方に、空気圧縮機(図示せず)から圧縮空気を導入する
入口ポート13が設けられている。この入口ポート13
には、圧縮空気の逆流を防止するために、スプリング1
4によって付勢されたチェックバルブ15が設けられて
いる。このチェックバルブ15に連通して入口通路16
が形成され、この入口通路16に連通して円筒形の水分
離室17が形成されている。この水分離室17と入口通
路16との位置関係は、図4に示すように、入口通路1
6が円筒形の水分離室17に対して偏心した位置に形成
され、この入口通路16から圧縮空気が水分離室17の
内周面に沿って吹き込まれるようになっている。これに
より、圧縮空気を水分離室17の内周面に沿って高速旋
回させて、圧縮空気中の凝縮水をサイクロン効果(遠心
分離作用)により分離するようになっている。
【0010】この水分離室17内には、図1に示すよう
に、凝縮水を分離した圧縮空気を乾燥室11内に導入す
る漏斗状の導入管18が設けられている。この導入管1
8はテーパ状拡開部18aを下向きにした状態で水分離
室17の上部隔壁に固定されている。この導入管18の
上方には、圧縮空気中の異物を除去するフィルタ19が
設けられ、このフィルタ19を通して通路20から乾燥
室11内の下部空間11bに圧縮空気が流れ込むように
なっている。
【0011】この乾燥室11内には、圧縮空気中の水分
を吸着する乾燥剤21が収容されている。この乾燥剤2
1は、上下両側からフィルタ22,23と多孔板24,
25とにより挟み付けられるように保持され、乾燥室1
1内の上部と下部に空間11a,11bが確保されてい
る。そして、上部空間11a内には、上側の多孔板24
を下方に付勢するスプリング26が収納されている。
【0012】また、乾燥室11の上部カバー11cに
は、乾燥室11内で乾燥された圧縮空気を例えば蓄圧タ
ンク(図示せず)に送るための出口ポート27が形成さ
れている。この出口ポート27と乾燥室11の上部空間
11aとは、フィルタ28とゴム製のチェックバルブ2
9を介して連通されている。このチェックバルブ29は
乾燥室11の圧力により押し上げられて流出孔30を開
放し、乾燥室11の上部空間11aの圧縮空気を、フィ
ルタ28→流出孔30(チェックバルブ29)→出口ポ
ート27の経路で流出させる。また、チェックバルブ2
9の流出孔30と並列に減圧絞り31が設けられ、後述
する乾燥剤21の再生時に、蓄圧タンク側の圧縮空気が
この減圧絞り31を通して徐々に乾燥室11内に流れ込
むようになっている。
【0013】一方、図2に示すように、水分離室17に
隣接して、底部に排水ポート32を有する弁室33が設
けられている。この弁室33と水分離室17とは排水通
路34により連通され、水分離室17内に溜った凝縮水
が排水通路34を通して弁室33内に流入するようにな
っている。この弁室33内には、ポペット型の排水弁3
5が上下動可能に収納され、この排水弁35により弁室
33が第1の圧力室36と第2の圧力室37とに仕切ら
れている。この場合、第1の圧力室36には、水分離室
17の圧力が排水通路34を通して作用し、第2の圧力
室37には、乾燥室11の圧力が排気絞り38とフィル
タ39を通して作用するように構成されている。
【0014】更に、第2の圧力室37内には、排水弁3
5を下方に付勢するスプリング40が収納され、このス
プリング40の付勢力により排水弁35が排水ポート3
2を閉鎖した状態に保持されるようになっている。尚、
排水弁35の下部周縁には、シール部材41が固着さ
れ、このシール部材41が排水ポート32のシート部と
密着するようになっている。
【0015】一方、図3に示すように、弁室33の側方
には、第2の圧力室37を大気に連通・遮断するための
電磁弁42が設けられている。この電磁弁42には、通
路43を通して第2の圧力室37に連通する上流室44
と、通路45を通して大気に連通する下流室46とが設
けられている。この電磁弁42のプランジャー47の先
端には弁体48が設けられ、マグネットコイル49に通
電しない状態では、プランジャー47がスプリング50
により突出して弁体48が上流室44と下流室46との
間を遮断した状態に保持される。一方、マグネットコイ
ル49に通電すると、プランジャー47がスプリング5
0に抗して吸引されて、弁体48が上流室44と下流室
46とを連通させた状態になる。
【0016】次に、上記構成の作用について説明する。
【0017】(1)圧縮空気乾燥運転時の動作 この圧縮空気乾燥運転時には、電磁弁42のマグネット
コイル49に通電せず、電磁弁42を閉鎖した状態にす
る。この状態では、電磁弁42内のスプリング50によ
り弁体48が閉鎖位置に保持されて、上流室44と下流
室46との間が遮断された状態となる。これにより、第
2の圧力室37が大気に対して遮断され、第2の圧力室
37には、乾燥室11の圧力が排気絞り38とフィルタ
39を通して作用することになる。
【0018】一方、第1の圧力室36には、乾燥室11
の圧力とほぼ同じ水分離室17の圧力が排水通路34を
通して作用するので、第1の圧力室36の圧力と第2の
圧力室37の圧力とはほぼ同じになり、両者間に圧力差
はあまりない。この状態ではスプリング40の付勢力に
より排水弁35が排水ポート32を閉鎖した状態に維持
される。
【0019】この圧縮空気乾燥運転時には、空気圧縮機
(図示せず)から入口ポート13に導入された圧縮空気
は、チェックバルブ15をスプリング14に抗して図1
の左方へ移動させて開放し、入口通路16を通って水分
離室17内に流入する。流入した圧縮空気は、水分離室
17の内周面に沿って高速旋回して、サイクロン効果
(遠心分離作用)により圧縮空気中の凝縮水が分離さ
れ、水分離室17の底部に溜る。この凝縮水は、排水通
路34を通って第1の圧力室36にも流れ込んで溜るこ
とになる。
【0020】一方、水分離室17内で凝縮水が分離され
た圧縮空気は、導入管18からフィルタ19と通路20
を通って乾燥室11の下部空間11bに流入し、多孔板
25の孔とフィルタ23を通って乾燥剤21中を上方に
流れる。この過程で、圧縮空気中の水分が乾燥剤21で
吸着され、乾燥圧縮空気となってフィルタ22と多孔板
24の孔を通過し、乾燥室11の上部空間11aに達す
る。この乾燥圧縮空気は、フィルタ28を通って、流出
孔30からチェックバルブ29を押し上げて出口ポート
27に達し(これと並行して乾燥圧縮空気の一部は減圧
絞り31を通って出口ポート27に達し)、この出口ポ
ート27から所定の蓄圧タンク(図示せず)へ流出す
る。
【0021】(2)排水時(圧縮空気乾燥運転終了時)
の動作 出口ポート27から乾燥圧縮空気が供給される蓄圧タン
クが所定の圧力まで蓄圧されると、入口ポート13へ圧
縮空気を送る空気圧縮機が停止されて、乾燥運転が終了
する。この後も、乾燥室11の圧力や水分離室17の圧
力はチェックバルブ15により高圧が維持される。従っ
て、第1の圧力室36の圧力と第2の圧力室37の圧力
はほぼ同じになり、両者間に圧力差はあまりない。
【0022】この後、排水時には、電磁弁42のマグネ
ットコイル49に通電して電磁弁42を開放する。これ
により、電磁弁42のプランジャー47がスプリング5
0に抗して吸引され、弁体48が開放位置に移動され
て、上流室44と下流室46とが連通した状態になる。
この結果、第2の圧力室37は、通路43→上流室44
→下流室46→通路45の経路で大気と連通して、第2
の圧力室37内の圧縮空気が大気中に流出し、第2の圧
力室37の圧力が瞬時に大気圧まで低下する。
【0023】一方、第1の圧力室36の圧力が低下する
には、第1の圧力室36内の圧縮空気が、第1の圧力室
36→水分離室17→乾燥室11→排気絞り38→第2
の圧力室37→電磁弁42→大気の経路で排出されなけ
ればならず、さらに乾燥室の容積は比較的大きいため、
電磁弁42を開放しても、排気絞り38により第1の圧
力室36からの圧縮空気の排出が絞られて、第1の圧力
室36の圧力は直ぐには下がらず、暫く高圧状態に保た
れる。このため、電磁弁42の開放後の暫くの間、第1
の圧力室36と第2の圧力室37との間に大きな圧力差
が生じ、この圧力差により排水弁35をスプリング40
に抗して上方へ移動させて排水ポート32を開放し、こ
の排水ポート32を第1の圧力室36と水分離室17に
連通させる。これにより、水分離室17や第1の圧力室
36に溜っている水を、排水ポート32から勢い良く吹
き出す圧縮空気の流れに乗せて速やかに排出する。
【0024】この排水に伴って、第1の圧力室36内の
圧縮空気も排水ポート32から排出されるので、第1の
圧力室36の圧力が急速に低下して第2の圧力室37の
圧力に近付いていき、やがて、スプリング40の付勢力
が第1の圧力室36と第2の圧力室37との圧力差に打
ち勝つようになる。この時点で、スプリング40の付勢
力により排水弁35が下方に移動して、排水ポート32
を閉鎖する。これにより、第1の圧力室36が大気に対
して遮断される。
【0025】排水終了後、電磁弁42が再び閉鎖状態に
切換わり、第2の圧力室37が大気に対して遮断され
る。これにより、再び、圧縮空気の乾燥運転を開始でき
る状態に復帰する。
【0026】(3)乾燥剤21の再生時の動作 乾燥剤21を再生するときには、排水時と同じく、電磁
弁42を開放する。これにより、第2の圧力室37が大
気と連通して、第2の圧力室37内の圧縮空気が大気中
に流出し、第2の圧力室37の圧力が瞬時に大気圧まで
低下する。このため、第1の圧力室36と第2の圧力室
37との間に大きな圧力差が生じ、この圧力差により排
水弁35をスプリング40に抗して上方へ移動させて排
水ポート32を開放する。これにより、乾燥室11内の
圧縮空気が、乾燥室11→水分離室17→第1の圧力室
36→排水ポート32→大気の経路で排出されると共
に、乾燥室11→排気絞り38→第2の圧力室37→電
磁弁42→大気の経路でも排出され、乾燥室11の圧力
が急速に低下する。
【0027】この乾燥室11の圧力低下により、蓄圧タ
ンク側の圧力(出口ポート27側の圧力)が乾燥室11
の圧力よりも高くなり、その圧力差により蓄圧タンク側
から少流量の圧縮空気が減圧絞り31を通って乾燥室1
1内に逆流する。この圧縮空気は、乾燥室11内が低圧
であるため、減圧絞り31で減圧されつつ体積が膨脹
し、高圧状態のときよりも一層低湿度の乾燥空気となっ
て、乾燥剤21から吸着水分を離脱させ、乾燥剤21を
再生する。
【0028】電磁弁42の開放当初は、前述した通り、
乾燥室11内の圧縮空気は、乾燥室11→水分離室17
→第1の圧力室36→排水ポート32→大気の経路でも
排出されるが、この圧縮空気の排出により第1の圧力室
36の圧力が急速に低下し、やがて、スプリング40の
付勢力が第1の圧力室36と第2の圧力室37との圧力
差に打ち勝つようになるので、その時点で、排水弁35
が下方に移動して排水ポート32を閉鎖し、第1の圧力
室36を大気に対して遮断する。この後、乾燥剤21か
ら水分を奪った空気は、乾燥室11→排気絞り38→第
2の圧力室37→電磁弁42→大気の経路で排出される
ことになる。
【0029】以上説明した第1実施例によれば、排水時
に排水弁35を第1の圧力室36と第2の圧力室37と
の圧力差で開放させるようにしたので、排水弁35とし
て電磁弁を使用せずに済む。このため、排水弁35とし
て、ステンレスやプラスチック等の非磁性材を使用でき
て、防錆を図ることができる。しかも、排水弁35を圧
縮空気の圧力差で開放させるため、排水弁35の開放力
は数10[N]にもなり、電磁弁の開放力と比較して格
段に大きな開放力を確保できる。このため、冬期に排水
弁35が凍結したとしても、大きな開放力によって排水
弁35を開放させることができ、上述した事情と相俟っ
て、凍結や錆による排水弁35の動作不良を防止でき
る。
【0030】また、上述したように、圧縮空気の圧力差
による排水弁35の開放力は数10[N]と極めて大き
いため、圧縮空気の圧力が変動する場合でも、必要十分
な排水弁35の開放力を確保できて、排水弁35を確実
に開放でき、自動排水の信頼性を向上できる。
【0031】しかも、排水後は、排水弁35と電磁弁4
2の弁体48の周囲に、乾燥室11から乾燥空気が流れ
るため、排水弁35と電磁弁42の弁体48の周囲は低
湿度に保たれて、錆や凍結が本来的に発生し難くなり、
この面からも自動排水の信頼性を向上できる。
【0032】以上説明した第1実施例では、排水弁35
としてポペット型の弁を採用したが、圧縮空気の圧力差
により開放・閉鎖する弁であれば、いずれの形式の弁を
採用しても良く、例えば、図6に示す本発明の第2実施
例のように、ダイヤフラム型の排水弁51を採用しても
良い。この第2実施例では、ダイヤフラム型の排水弁5
1の外周縁を弁室33の周壁に固定し、弁室33内を、
この排水弁51により第1の圧力室52と第2の圧力室
53とに仕切っている。そして、第2の圧力室53内に
は、排水弁51を下方に付勢するスプリング54が収納
され、このスプリング54の付勢力により排水弁51
が、弁室33の底部に上向きに形成された排水ポート5
5を閉鎖した状態に保持されるようになっている。これ
以外の構成は前述した第1実施例と同じ構成である。
【0033】この第2実施例においても、排水時には、
排水弁51が第1の圧力室52と第2の圧力室53との
圧力差で開放され、前述した第1実施例と同じ効果が得
られる。
【0034】その他、本発明は、上記各実施例に限定さ
れず、例えばチェックバルブ15,29の構成を変更し
ても良く、また、出口ポート27から乾燥圧縮空気を供
給する対象は、蓄圧タンクに限らず、例えばニューマチ
ックシリンダやタイヤ等であっても良い等、要旨を逸脱
しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまで
もない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、排水時に排水弁を圧縮空気の圧力差で開放さ
せるようにしたので、排水弁として、電磁弁を使用せず
に、ステンレスやプラスチック等の非磁性材を使用で
き、防錆を図ることができると共に、電磁弁の開放力と
比較して格段に大きな開放力を確保できる。これによ
り、凍結や錆による排水弁の動作不良を防止できると共
に、圧縮空気の圧力が変動する場合でも、必要十分な排
水弁の開放力を確保できて、自動排水の信頼性を向上で
きる。
【0036】しかも、排水後は、排水弁と電磁弁の弁体
の周囲に、乾燥室から乾燥空気が流れるため、排水弁と
電磁弁の弁体の周囲は低湿度に保たれて、錆や凍結が本
来的に発生し難くなり、この面からも自動排水の信頼性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、図4のI−
I線に沿って示す断面図
【図2】図4のII−II線に沿って示す断面図
【図3】図4のIII −III 線に沿って示す断面図
【図4】圧縮空気乾燥装置の底面を部分的に破断して示
す底面図
【図5】圧縮空気乾燥装置の空気圧回路を示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す弁室部分の断面図
【符号の説明】
11は乾燥室、13は入口ポート、15はチェックバル
ブ、17は水分離室、21は乾燥剤、27は出口ポー
ト、29はチェックバルブ、31は減圧絞り、32は排
水ポート、33は弁室、34は排水通路、35は排水
弁、36は第1の圧力室、37は第2の圧力室、38は
排気絞り、40はスプリング、42は電磁弁、48は弁
体、51は排水弁、52は第1の圧力室、53は第2の
圧力室、54はスプリング、55は排水ポートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥すべき圧縮空気を導入する入口ポー
    トと、 この入口ポートから導入した圧縮空気中の水を分離する
    水分離室と、 この水分離室から導入した圧縮空気中の水分を吸着する
    乾燥剤を内蔵した乾燥室と、 この乾燥室から乾燥圧縮空気を所定場所に送るための出
    口ポートとを備えた圧縮空気乾燥装置において、 前記水分離室に連通して設けられ、底部に排水ポートを
    有する弁室と、 この弁室内に移動可能に収容され、その移動により前記
    排水ポートを開放・閉鎖する排水弁とを備え、 前記弁室を前記排水弁により2室に仕切って、前記弁室
    内に、前記水分離室の圧力が作用する第1の圧力室と、
    前記乾燥室の圧力が排気絞りを介して作用する第2の圧
    力室とを設けると共に、 この第2の圧力室を大気に連通・遮断するための電磁弁
    を設け、 この電磁弁の開放・閉鎖により、前記排水弁を前記第1
    の圧力室と前記第2の圧力室との圧力差で移動させて、
    前記排水ポートを開放・閉鎖するように構成したことを
    特徴とする圧縮空気乾燥装置。
JP4208766A 1992-08-05 1992-08-05 圧縮空気乾燥装置 Pending JPH0655030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208766A JPH0655030A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 圧縮空気乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208766A JPH0655030A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 圧縮空気乾燥装置

Publications (1)

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JPH0655030A true JPH0655030A (ja) 1994-03-01

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102961951A (zh) * 2012-12-06 2013-03-13 江苏德厚机电有限公司 一种无热吸附再生式压缩空气干燥器的控制方法
KR101328447B1 (ko) * 2012-06-21 2013-11-14 한국에너지기술연구원 중공사막 모듈을 이용한 제습덕트
KR101389371B1 (ko) * 2012-08-23 2014-04-28 한국에너지기술연구원 제습 및 가습을 이용한 냉각덕트

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WO2013191489A1 (ko) * 2012-06-21 2013-12-27 한국에너지기술연구원 중공사막 모듈을 이용한 제습덕트
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