JPH0654156A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はファクシミリ装置の記憶されたダイ
ヤルでの発信時の送信速度を決定する為のファクシミリ
信号のやりとりを時間を短縮させる。 【構成】 制御手段９は送信スピードを検索・決定する
処理を行う。すなわち登録された電話番号情報を利用し
ての発信処理を行った際に、最初のファクシミリ信号送
受信の際に前回のダイヤルの送信速度から開始させ、送
信速度を変更しながらファクシミリ信号送受信を繰り返
す事によって確実に画像通信が可能な送信速度を決定
し、そこで決定された送信速度情報を記憶手段１０に記
憶させる。以降、同じ電話番号の発信処理を行なう場合
にはその電話番号に対応した送信速度情報を記憶手段１
０から読みだして使用する。 【効果】 前回の送信速度情報を記憶して利用する事
で、ファクシミリ信号の無駄なやりとりが減少する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像や文書を送受信する
ファクシミリ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ファクシミリ装置で画像や文
書を送信する場合、画信号を送信する前に送信スピード
を決定するためにトレーニング信号、受信準備確認信号
（以後ＣＦＲ）やトレーニング失敗信号（以後ＦＴＴ）
のやりとりで送信スピードを決定し（フォールバック機
能）送信速度を決定している。

【０００３】この動作は通常のダイヤル操作、ワンタッ
チダイヤルに関わらず常に行われる。以上の様に構成さ
れたファクシミリ装置について、以下その動作を説明す
る。

【０００４】図３は従来のファクシミリ装置の構成を示
すブロック図、図４はその動作を示すフローチャートで
ある。

【０００５】１は電話回線、２は電話回線１とのインタ
ーフェイス回路、３は電話回線１にダイヤル信号を送出
するダイヤル手段、４は電話番号等を記憶する記憶手
段、５は電話回線１へファクシミリ信号を送出するファ
クシミリ信号送出手段、６は電話回線１から入力される
ファクシミリ信号を受信するファクシミリ信号受信手
段、７は装置の制御を行う制御手段であり、８は電話番
号入力手段である。

【０００６】以上の構成要素よりなるファクシミリ装置
の記憶装置を使用しての送信について、以下に構成要素
相互の関連と動作を説明する。

【０００７】まず、電話番号入力手段８から送信先の電
話番号を登録操作で入力すると、制御手段７がこれを入
力された順に記憶手段４に電話番号を記憶させる。

【０００８】制御手段７はオフフックされているか判定
する（ステップ１）。オフフックされずにキー受付処理
を行い、その結果ワンタッチダイヤルキーが押されたか
判定し、ワンタッチキーの場合は、制御手段７は用紙有
無の判定を行う（ステップ２）。

【０００９】制御手段７が記憶手段４にすでに登録済か
判断して登録済であれば図示していない操作部から原稿
の送信を指示する操作で、制御手段７はインターフェイ
ス回路２を制御し、電話回線１を閉結させる（ステップ
３）。

【００１０】次にダイヤル手段３と記憶手段４を制御
し、記憶手段４に記憶されている電話番号のダイヤル信
号をダイヤル手段３にて発生させ、インターフェイス回
路２を介して電話回線１に送出させる（ステップ４）。

【００１１】制御手段７はファクシミリ信号受信手段６
より受信側からのＣＣＩＴＴ勧告に従ったＤＩＳ信号の
受信待ち状態となる。ＤＩＳ信号を受信すると、制御手
段７はＣＣＩＴＴ勧告に従って通信スピードを設定する
為のトレーニング信号をファクシミリ信号送信手段５よ
り送出する（ステップ５）。

【００１２】制御手段７はファクシミリ信号受信手段６
より受信側からのＣＣＩＴＴ勧告に従ったＣＦＲ信号ま
たはＦＴＴ信号の受信待ち状態となる（ステップ６）。

【００１３】ＦＴＴ信号を受け取ると制御手段７は再び
通信スピードを設定する為に先ほど送信したトレーニン
グ信号のスピードをワンランク下げて５のファクシミリ
信号送信手段より送出する（ステップ７）。

【００１４】ＣＦＲ信号を受け取ると制御手段７は送信
速度を決定する（ステップ８）。その後、図に示してい
ない画像読取手段よりセットされた原稿を読み取り、フ
ァクシミリ信号送信手段６より送信を行う（ステップ１
１）。

【００１５】また、ステップ１でオフフック有りと判断
した後は制御手段７はインターフェイス回路２を制御
し、電話回線１を閉結させる（ステップ９）。

【００１６】その後、キー受付を行いワンタッチダイヤ
ルキーが押された場合、ダイヤル手段３と記憶手段４を
制御し、記憶手段４に記憶されている電話番号のダイヤ
ル信号をダイヤル手段３にて発生させ、インターフェイ
ス回路２を介して電話回線１に送出させる。ダイヤル送
出後、再びキー受付を行いファクス送信開始キーを受け
付けたらステップ５へ進む（ステップ１０）。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な構成では、送信スピードが送信の度に決定している
ワンタッチダイヤルで送信するときでも、一回の送信毎
に送信スピードを決定するためにトレーニング信号を最
高速度から開始して、ＣＦＲ（またはＦＴＴ）のやりと
りを行って決定している。そのために送信スピードを決
定する前に発生する時間の無駄が生じるという問題点を
有していた。

【００１８】本発明は上記従来技術に鑑みてなされたも
ので、ワンタッチダイヤルで送信するときの、送信スピ
ード決定までの時間の無駄を省略する事の出来るファク
シミリ装置を提供するものである。

【００１９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成する為に
本発明のファクシミリ装置は、記憶手段に以前の送信ス
ピードを記憶する領域を設け、その記憶した内容に従っ
て送信スピードを決定するためのトレーニング信号の開
始速度を決定し、ファクシミリ信号送信手段により送信
する制御手段から構成されている。

【００２０】

【作用】この構成によってワンタッチダイヤルで送信す
る場合、トレーニング信号の開始速度を前回の送信スピ
ードから開始する事となり、送信スピード決定までの時
間が短縮される。

【００２１】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００２２】図１は本発明の一実施例に於けるファクシ
ミリ装置のブロック図を示すものである。図２はその動
作を示すフローチャートである。

【００２３】図１において、９は制御手段である。制御
手段９は図３に示す従来例の制御手段７に送信スピード
を検索・決定する処理と、決定した送信スピードを記憶
手段に記憶させる処理を設けた構成である。１０は記憶
手段であり、図３に示す従来例の記憶手段１０に、前回
・前々回の送信スピードを登録された電話番号と対に記
憶させる領域を設けた構成である。そのほかの構成は図
３に示す従来例と同一の為その説明は省略する。

【００２４】以上の様に構成されたファクシミリ装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、電話番号入力
手段８から送信先の電話番号を登録操作で入力すると、
制御手段９がこれを入力された順に記憶手段１０に電話
番号を記憶させる。同時にその電話番号と対に設定され
る前回・前々回の送信スピードを最高速度で初期化する
（スタート）。

【００２５】まず、図２のステップ１からステップ４ま
でとステップ９，１０は従来例の図４と同様であり、ト
レーニング信号の開始速度決定処理へ進む。

【００２６】トレーニング信号決定処理ではまず制御手
段９が記憶手段１０より前回・前々回の送信スピードが
記憶されているかを確認し、記憶されていないときはト
レーニング信号の開始速度を最高速度と決定する（ステ
ップＡ）。

【００２７】ステップＡで記憶されていると確認された
時は、制御手段９は送信したダイヤルの前回と前々回の
送信スピードの比較を取る（ステップＢ）。

【００２８】比較された結果が同じ時は、制御手段９は
記憶手段１０で記憶されている前回の送信スピードを今
回のトレーニング信号の開始速度の候補とする（ステッ
プＣ）。

【００２９】制御手段９はこのトレーニング信号の開始
速度の候補が最低速度であるかを確認し、結果が異なれ
ばその候補をトレーニング信号の開始速度と決定する
（ステップＤ）。

【００３０】制御手段９は最低速度であると判定したら
補正するために最高速度にトレーニング信号の開始速度
を決定する（ステップＥ）。

【００３１】ステップＢで比較された結果が異なる場合
は、制御手段９は記憶手段１０で記憶されている送信速
度のどちらか早い方をトレーニング信号の開始速度と決
定する（ステップＦ）。

【００３２】以上のようにしてトレーニング信号の開始
速度決定処理で決定した後で、従来例の図４のステップ
５から８まで同じ処理を行う。

【００３３】ステップ８で送信速度を決定した後、制御
手段９は送信速度を記憶手段１０の今回発信したダイヤ
ルと対になった前回の送信速度を記憶する領域に今回の
送信速度を記憶させ、前々回の送信速度を記憶する領域
に前回の送信速度を記憶させる（ステップ１１）。

【００３４】図に示していない画像読取手段よりセット
された原稿を読み取り、ファクシミリ信号送信手段６よ
り送信を行う（ステップ１２）。

【００３５】なお上記のステップ１１とステップ１２を
入れ換える事は可能である。以上の様に本実施例によれ
ば、ワンタッチダイヤル時のトレーニング信号の開始速
度を決定される事により、送信速度を決定するまでの時
間を短縮する事が出来る。

【００３６】

【発明の効果】以上の様に本発明は、ワンタッチダイヤ
ルでの前回の送信スピードを記憶し、それを利用する事
によりトレーニング信号の開始スピードを決定する事で
送信スピード決定までの時間を短縮する事ができ、その
実用的効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のファクシミリ装置の構成を
示すブロック図

【図２】同ファクシミリ装置の動作を示すフローチャー
ト

【図３】従来例のファクシミリ装置の構成を示すブロッ
ク図

【図４】同ファクシミリ装置の動作を示すフローチャー
ト

【符号の説明】

１ 電話回線 ２ インターフェイス回路 ３ ダイヤル手段 ５ ファクシミリ信号送信手段 ６ ファクシミリ信号受信手段 ８ 電話番号入力手段 ９ 制御手段 １０ 記憶手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】登録された電話番号と対になった前回・前
   々回の送信速度を記憶する送信速度情報記憶手段と、登
   録された電話番号発信時に前回・前々回の送信速度が記
   憶されているか確認する手段と、登録された電話番号発
   信時に登録された送信速度よりトレーニング信号の開始
   速度を決定する手段と、登録された電話番号発信時に決
   定した送信速度を、当該電話番号に対応する前記送信速
   度情報記憶手段に記憶させる手段とを有する事を特徴と
   するファクシミリ装置。