JPH0653912U - 測定装置 - Google Patents

測定装置

Info

Publication number
JPH0653912U
JPH0653912U JP8906692U JP8906692U JPH0653912U JP H0653912 U JPH0653912 U JP H0653912U JP 8906692 U JP8906692 U JP 8906692U JP 8906692 U JP8906692 U JP 8906692U JP H0653912 U JPH0653912 U JP H0653912U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spindle
tapered hole
linear
face
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8906692U
Other languages
English (en)
Inventor
良一 北口
Original Assignee
大昭和精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大昭和精機株式会社 filed Critical 大昭和精機株式会社
Priority to JP8906692U priority Critical patent/JPH0653912U/ja
Publication of JPH0653912U publication Critical patent/JPH0653912U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テーパ穴の穴面と主軸端面との位置関係を、
構造簡単な装置で容易且つ正確に測定できる測定装置を
提供すること。 【構成】 筒状体16の一端部に突設したフランジ17
に、主軸マスターゲージ11の基準端面14に接触する
端面測定子18を設け、筒状体16内に直線作動体28
を嵌合すると共に、この直線作動体28を軸方向一端側
へ付勢するばね33を設ける。支持部材19には、外端
が前記テーパ穴13内面に接触する可動測定子20を一
定範囲内変移可能に設けると共に、前記テーパ穴13内
面に接触する支持子21を設け、可動測定子20の内端
と直線作動体28の一端との間には変換部材30を介設
し、可動測定子20の変移量を検出するインジケータ3
5を直線作動体28に連係して筒状体16の他端側に設
ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械のテーパ穴付き主軸を精密加工する際に、主軸のテーパ穴 内面と主軸端面との位置関係を測定するための測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
主軸には各種工具を保持する工具ホルダーが取付けられる。即ち、図5等に示 すように、主軸1に設けたテーパ穴2に工具ホルダー3のテーパシャンク部4を 嵌合させることにより取付けられる。このテーパ穴2にテーパシャンク部4を嵌 合させるにあたって、JIS規格またはISO規格によれば、テーパ穴2及びテ ーパシャンク部4の最大径D、長さL等が規格化されていると共に、ある程度の 製作誤差(Δi)を見込んで、主軸1の基準端面1aと工具ホルダー3の鍔部端 面5aとの間に所定の対向間隙Yを設けることが規格化されている。
【0003】 この規格に従って製作されたテーパ穴2及びテーパシャンク部4によれば、図 5の仮想線で示すように、主軸1の基準端面1aが製作誤差(Δi)により僅か に鍔部端面5a側に突出したり、鍔部端面5aが製作誤差(Δi)により僅かに 基準端面1a側に突出したとしても、前記対向間隙Yにより、その製作誤差(Δ i)が吸収されて、基準端面1aと鍔部端面3aとが互いに当接することがない ため、テーパ穴2にテーパシャンク部4を確実に密着嵌合させることができる。 しかし反面、前記基準端面1aと鍔部端面5aとが互いに離れているため、切削 負荷がテーパシャンク部4に集中的にかかり、テーパ穴2とテーパシャンク部4 との密着面がフレッティングコロージョン現象等により磨耗されやすくなるとい う欠点を本質的に有している。
【0004】 そこで、主軸1及び工具ホルダー3に精密加工を施して、主軸1の基準端面1 aを前記対向間隙Y分だけ鍔部端面5a側に延出して延長端面1a′としたり( 図6)、工具ホルダー3の鍔部端面5aを対向間隙Y分だけ基準端面1a側に延 出して延長端面5a′とし(図7)、テーパ穴2とテーパシャンク部4とを互い に密着嵌合させると同時に、上記基準端面1aと鍔部端面5aとを互いに密着さ せることが考えられる。これによると、切削負荷が基準端面1aにもかかるよう になるため、テーパ穴2とテーパシャンク部4との密着面がフレッティングコロ ージョン現象等により磨耗されることがなくなる。
【0005】 ところが、この精密加工された主軸1や工具ホルダー3を前述した通常規格の 工具ホルダー3や主軸1に共用して使用すると、その通常規格には製作誤差(Δ i)が許容されていることから問題が生じる。即ち、図6に示すように、精密加 工を施して延長端面1a′を有する主軸1に、仮想線で示すようにテーパシャン ク部4の長さが製作誤差(Δi)により僅かに短くなったり、あるいは鍔部端面 5aが製作誤差により主軸側に若干突出した通常規格の工具ホルダー3を取付け ると、テーパ孔2にテーパシャンク部4が密着嵌合する前に、主軸1の延長端面 1a′に工具ホルダー3の鍔部端面5aが当接するため、テーパ孔2とテーパシ ャンク部4との間に隙間βが生じ、主軸1に工具ホルダー3を確実に取付けるこ とができなくなる。同様に、図7に示すように、精密加工を施して延長した鍔部 端面5a′を有する工具ホルダー3を、仮想線で示すようにテーパ孔2の長さが 製作誤差(Δi)により僅かに長くなったり、あるいは基準端面1aが製作誤差 により鍔部側に若干突出した通常規格の主軸1に取付けると、テーパ孔2にテー パシャンク部4が密着嵌合する前に、主軸1の基準端面1aに工具ホルダー3の 延長端面5a′が当接するため、テーパ孔2とテーパシャンク部4との間に隙間 βが生じ、主軸1に工具ホルダー3を確実に取付けることができなくなる。
【0006】 上記のように、主軸の既存の基準端面または工具ホルダーの既存の鍔部端面を その両者間の対向間隙だけ延出したものでは、通常規格の工具ホルダーや主軸と して使用することができないという不都合があるため、本考案の出願人は、先に 、上記の不都合を解消し得る工具ホルダー取付装置を提案した(特願平4−94 526)。この工具ホルダー取付装置を図8〜図11を参照して説明すると、こ の装置は、主軸1のテーパ穴2に工具ホルダー3のテーパシャンク部4を嵌合し 、主軸1の既存の基準端面1aと工具ホルダー3の既存の鍔部端面5aとの間に 許容の対向間隙Yを有するようにして、主軸1に工具ホルダー3を取付けるよう にした工具ホルダー取付装置において、主軸1の上記既存の基準端面1aと、こ れに対向する工具ホルダー3の前記既存の鍔部端面5aとを、互いの対向方向に 所要の突出量α1及びα2延出して延出端面1b,5bに形成し、しかして、両 延出端面1b,5bが互いに吻合するようにして、主軸1に工具ホルダー3を取 付けるようにしたものである。
【0007】 上記の構成によれば、主軸1の基準端面1aと工具ホルダー3の鍔部端面5a とを所要の突出量α1及びα2延出して延出端面1b,5bを形成し、該両延出 端面1b,5bが互いに吻合するようになっているから、主軸1のテーパ穴2に 工具ホルダー3のテーパシャンク部4を密着嵌合させると同時に、主軸1の延出 端面1bに工具ホルダー3の延出端面5bを密着させることができる。従って、 切削負荷を両延出端面1b,5bでも受けるようになり、テーパ穴2とテーパシ ャンク部4との間に切削負荷が集中してかかることがなく、そのテーパ穴2とテ ーパシャンク部4との間の密着面がフレッティングコロージョン現象等により磨 耗されることがない。
【0008】 また、図10に示すように、精密加工を施して延出端面1bを形成した主軸1 に通常規格の基準端面1aを有する工具ホルダー3を取付けたり、あるいは図1 1に示すように、精密加工を施して延出端面5bを形成した工具ホルダー3を通 常規格の基準端面1aを有する主軸1に取付ける場合でも、その主軸1の延出端 面1bまたは基準端面1aと工具ホルダー3の鍔部端面5aまたは延出端面5b との間に隙間が生じ、その隙間により通常規格で許容されている製作誤差(Δi )が吸収されるため、前記主軸1のテーパ穴2に工具ホルダー3のテーパシャン ク部4を確実に密着嵌合させることができることになる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、主軸1の既存の基準端面1aとこれに対向する工具 ホルダー3の既存の鍔部端面5aとをそれぞれ対向方向に所要の突出量α1及び α2延出して形成した両延出端面1b,5bが互いに吻合する状態で、主軸1の テーパ穴2に工具ホルダー3のテーパシャンク部4を密着嵌合させるためには、 主軸1及び工具ホルダー3の製作にあたって、テーパ穴2及びテーパシャンク部 4のそれぞれのテーパ角度及び直径、テーパ穴2の中心軸線に対する延出端面1 bの直角度、更にテーパシャンク部4の中心軸線に対する延出端面5bの直角度 に関して、それぞれ所定の精度が得られるように、テーパ穴2、テーパシャンク 部4、及び両延出端面1b,5bをそれぞれ精密に加工する必要があるが、従来 そのような精密加工にあたって、前記テーパ穴の内面及び直角度の測定を、簡便 な装置で容易且つ正確に行えるものがなかった。
【0010】 そこで、本考案は、特に主軸を精密加工するにあたって、テーパ穴の穴面と主 軸端面との位置関係を、構造簡単な装置で容易且つ正確に測定することができる 測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1に係る測定装置12は、筒状体16の一端部にこの中心軸線 と直交するフランジ17を突設し、このフランジ17の外面に、主軸マスターゲ ージ11の基準端面14に接触する少なくとも3つの端面測定子18を設け、前 記筒状体16内に直線作動軸受27を介して軸方向に直線作動する直線作動体2 8を嵌合すると共に、この直線作動体28を軸方向一端側へ付勢する付勢手段3 3を設け、前記フランジ17の外面から前記ゲージ11のテーパ穴13に非接触 状態で遊嵌するように突設された支持部材19に、外端が前記ゲージ11のテー パ穴13内面に接触する1つの棒状の可動測定子20を、直線作動軸受24を介 して前記直線作動体28の中心軸線と直交する方向にのみ一定範囲内変移可能に 設けると共に、この可動測定子20と同一円周上で前記ゲージ11のテーパ穴1 3内面に接触する少なくとも2つの支持子21を設け、前記可動測定子20の内 端と前記直線作動体28の一端との間には可動測定子20の変移を直角方向に変 換する変換部材30を介設し、更に前記可動測定子20の変移量を検出するイン ジケータ35を前記直線作動体28に連係して前記筒状体16の他端側に設けて なるものである。
【0012】 請求項2に係る測定装置は、前記支持子が前記支持部材に固定された固定支持 子21からなるものであり、また請求項3に係る測定装置は、前記支持子が前記 支持部材に固定された固定支持子21と、前記支持部材にばねを介して設けられ 、前記テーパ穴の内面に押圧されるばね39付き支持子40とからなるものであ る。
【0013】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1において、11は主軸マスタ ーゲージ、12は主軸マスターゲージ11と共に使用される測定装置である。主 軸マスターゲージ11は、テーパ角度及び内径が正確に加工されたテーパ穴13 と、このテーパ穴13の中心軸線に対して正確な角度で形成された基準端面14 とを有し、この基準端面14は前記ゲージ11の端面に突設された円環状凸条部 15の上面に形成されている。
【0014】 前記測定装置12の構成について詳細に説明すると、この測定装置12は、筒 状体16を有し、この筒状体16の下端部(一端部)にこの中心軸線と直交する フランジ17が突設され、このフランジ17の外面、即ち下面には、それぞれ球 体からなり且つ前記主軸マスターゲージ11の基準端面14に接触する3つの端 面測定子18が、周方向に120度の間隔で配設され(図2参照)、各端面測定 子18は、フランジ17外面の設けられた凹所17a(図4参照)に、当該フラ ンジ17下面から一定量突出するようにして嵌合固定されている。
【0015】 前記筒状体16のフランジ17下面には、前記主軸マスターゲージ11のテー パ穴13に非接触状態で遊嵌する支持部材19が一体連設され、この支持部材1 9には、外端が主軸マスターゲージ11のテーパ穴13内面に接触する1つの棒 状の可動測定子20が、前記筒状体16の中心軸線と直交する方向にのみ一定範 囲内変移可能に設けられていると共に、この可動測定子20と同一円周上で主軸 マスターゲージ11のテーパ穴13内面に接触する2つの固定支持子21が設け られている。可動測定子20はその外端に固定された球体20aを有しており、 固定支持子21は球体からなるもので、支持部材19の外周面部に凹設された凹 所19a(図4参照)に嵌合固定されている。
【0016】 これらの可動測定子20及び固定支持子21は、図2に示すように周方向に1 20度の間隔をおいて配置されている。可動測定子20は、図4に明示するよう に、支持部材19の取付け孔22に取付けられたシリンダ部材23にリニアベア リングなどの直線作動軸受24を介して直線作動可能に嵌合され、この可動測定 子20の内端部は、前記フランジ17の中央部から支持部材19に亘って設けら れた中央孔25に突入している。また、シリンダ部材23は固定ねじ26で支持 部材19に固定される。なお、上記中央孔25の入口側ねじ孔部25a(図4参 照)に筒状体16の下端螺軸部16a(図4参照)が螺嵌締結され、それにより フランジ17が筒状体16に一体的に連結される。
【0017】 一方、筒状体16内には、ボールベアリングあるいはリニアベアリングなどの 直線作動軸受27を介して軸方向に直線作動する直線作動体28が嵌合され、こ の直線作動体28の下端部は、前記中央孔25内に突入している。図4に示すよ うに、前記中央孔25内には、前記シリンダ23の内端部に枢支ピン29で枢着 された変換部材としての直角二等辺三角形状連結体30が配置され、この連結体 30の両斜辺部に、可動測定子20の内端及び直線作動体28の下端に接触する 球体31,32がそれぞれ固定されている。
【0018】 そして、前記筒状体16の上端部に螺嵌された保持部材36と、前記直線作動 体28との間には、この直線作動体28及び前記直角二等辺三角形状連結体30 を介して前記可動測定子20の外端を主軸マスターゲージ11のテーパ穴13内 面に押圧するコイルばね33が介装されている。なお、可動測定子20には外端 側方向への突出量を一定範囲内に制限するストッパーリング34が取付けてある 。また、前記筒状本体16の上端側には、前記可動測定子20の変移量を検出す るための、例えばダイヤルゲージからなるインジケータ35が設けてある。この インジケータ35は、そのステム部35aを前記保持部材36に貫通させて固定 すると共に、測定端子35bを前記直線作動体28の上端に接触させた状態で取 付けられている。
【0019】 上述したような構成を有する測定装置12の使用においては、この測定装置1 2の支持部材19側を主軸マスターゲージ11のテーパ穴13に挿入して、可動 測定子20及び各固定支持子21をテーパ穴13の内面に接触させると共に、フ ランジ17下面の端面測定子18を前記ゲージ11の基準端面14に接触させる 。この場合、装置12全体をその中心軸線周りに適宜回転させて、各端面測定子 18及び各可動測定子20を基準端面14及びテーパ穴13内面に確実に接触さ せるようにする。そして、そのときのインジケータ35の指針35cを目盛りの 零に合わせる。
【0020】 その後、測定装置12を、精密加工すべき被加工主軸(図示せず)に対し、上 記した主軸マスターゲージ11の場合と同様にセットし、可動測定子20を前記 被加工主軸のテーパ穴内面に接触させると共に、端面測定子18をその主軸の端 面に接触させ、インジケータ35の測定値を読み取る。
【0021】 しかして、例えば、被加工主軸のテーパ穴の内径が所定の寸法値、即ち主軸マ スターゲージ11のテーパ穴の内径よりも小さいときは、可動測定子20が、筒 状体16の中心軸線と直交する方向に関し内向きに(中心軸線に向かう方向に) 変移し、それにより直角二等辺三角形状連結体30が枢支ピン29を中心に回動 して、直線作動体28をコイルばね33の付勢力に抗し軸方向上向きに作動せし める。この直線作動体28の上向き軸方向直線作動により、インジケータ35の 指針35cは、零から前記可動測定子20の変移量に対応する分だけ例えばマイ ナス側へ変動した位置を表示する。従って、前記インジケータ35の測定値が零 になるように前記テーパ穴の内面を研削すれば、前記測定値が零になったとき、 前記テーパ穴の直径が所定の精度になり、同時に主軸端面のテーパ穴中心軸線に 対する直角度も所定の精度になる。
【0022】 また、被加工主軸のテーパ穴の直径が所定寸法値よりも大きいときは、可動測 定子20が、筒状体16の中心軸線と直交する方向に関し外向きに変移して直線 作動体28がコイルばね33の付勢力により軸方向下向きに作動し、それにより インジケータ35の測定値は零からプラス側へ変動する。従ってこの場合は、前 記インジケータ35の測定値が零になるように主軸端面を研削すれば、測定値が 零になったとき前記テーパ穴の直径、及び主軸端面のテーパ穴中心軸線に対する 直角度はともに所定の精度になる。
【0023】 また、前記テーパ穴のテーパ角度が所定値に対して偏奇しているような場合も 、インジケータ35の測定値が零になるようにテーパ穴の内面及び主軸端面のう ちの一方または両方を研削することにより、このテーパ角度についても所定の精 度が得られることになる。
【0024】 上述した測定装置12においては、可動測定子20及び直線作動体28がそれ ぞれ直線作動軸受24,27を介してそれぞれ直線作動するように構成されてい るため、これら可動測定子20及び直線作動体28は、筒状体16の中心軸線と 直交する方向の移動時、及び筒状体16の中心軸線と平行な方向の移動時に、支 持部材19及び筒状体16に対してガタつきを生じたり偏心するようなことがな く、従って可動測定子20の変移量がインジケータ35に正確に伝わって、測定 精度が極めて良好となる。
【0025】 図1及び図2に示した実施例の測定装置12では、支持部材19に1つの可動 測定子20と2つの固定支持子21とを設けているが、図3に示す実施例の測定 装置37のように、支持部材38に、1つの可動測定子20と2つの固定支持子 21の他に、主軸マスターゲージ11のテーパ穴13内面を押圧するばね39付 き支持子40を設けてもよい。この支持子40は球体からなる。この場合、図示 のように、支持部材38に設けたねじ孔41に取付け軸体42を螺嵌し、この軸 体42の嵌合孔43にコイルばね39を介して球状の支持子40を取付ければよ い。これによると、支持子が3つになり、その1つの支持子40が主軸マスター ゲージ11や被加工主軸のテーパ穴内面に弾性的に接触するため、測定時の装置 の取付けが安定し、より確実な測定を行うことができる。また、この場合、この ようなばね付き支持子を2つ以上設けてもよい。なお、図3において、図2の実 施例と同一部材については同一符号を付している。
【0026】 以上説明した実施例において、可動測定子20はその外端に球体20aを取付 けているが、可動測定子20それ自体の外端部を球面状に一体形成してもよい。 また、可動測定子20の変移を直角方向に変換する変換部材として、頂部を中心 に回転可能な直角二等辺三角形状連結体30を使用しているが、これ以外にカム やてこを利用した変換部材を採用することができる。更に、インジケータとして ダイヤルゲージを用いたが、電気マイクロメータやその他適当なものを使用する ことができる。
【0027】 また、実施例では、直線作動軸受24,27としては、ボールベアリングやリ ニアベアリングなどを例示したが、その他に、精密加工したメタル軸受を使用し てもよい。また、直線作動体を軸方向一端側へ付勢する手段として、ばねを例示 しているが、本装置を、実施例のように筒状体が竪形になるようにして使用する 場合には、ばねを用いる代わりに、直線作動体をその自重によって軸方向下向き に付勢させるようにしてもよい。
【0028】
【考案の作用及び効果】
本考案の請求項1に係る測定装置の使用においては、この装置の支持部材側を 主軸マスターゲージのテーパ穴に挿入して、可動測定子及び支持子をテーパ穴の 内面に接触させると共に、端面測定子を前記ゲージの基準端面に接触させ、その 状態でインジケータの測定値を零に合わせる。そして、主軸の精密加工にあたり 、この測定装置を、被加工主軸に対し、主軸マスターゲージの場合と同様にセッ トして、インジケータの測定値を読む。
【0029】 この場合、例えば、被加工主軸のテーパ穴の内径が所定の寸法値よりも小さい ときは、可動測定子が、筒状体の中心軸線と直交する方向に関し内向きに変移し 、この変移は変換部材により直角方向へ変換されて、直線作動体を付勢手段の付 勢力に抗し筒状体の他端側方向へ直線作動せしめる。この直線作動体の作動によ り、インジケータには、零から前記可動測定子の変移量に対応する分だけ例えば マイナス側へ変動した測定値が表示される。従って、このインジケータの測定値 が零になるように前記テーパ穴の内面を研削すれば、前記測定値が零になったと き、前記テーパ穴の直径が所定の精度になり、同時に主軸端面のテーパ穴中心軸 線に対する直角度も所定の精度になる。
【0030】 また、被加工主軸のテーパ穴の直径が所定寸法値よりも大きいときは、可動測 定子が、筒状体の中心軸線と直交する方向に関し外向きに変移して直線作動体が 付勢手段の付勢力により当該作動体の一端側方向に作動し、それによりインジケ ータの測定値は零から前記の場合とは逆にプラス側へ変動する。従って、この場 合はインジケータの測定値が零になるように主軸端面を研削すれば、測定値が零 になったとき前記テーパ穴の直径、及び主軸端面のテーパ穴中心軸線に対する直 角度はともに所定の精度になる。
【0031】 このように、本考案の測定装置を使用すれば、主軸のテーパ穴内面と主軸端面 との位置関係を簡単容易にしかも正確に測定できて、このテーパ穴内面及び主軸 端面を高精度に精密加工することができ、従って主軸の既存の基準端面とこれに 対向する工具ホルダーの既存の鍔部端面とをそれぞれ対向方向に所要の突出量延 出して形成した両延出端面が互いに吻合する状態での取付けにおいて、主軸のテ ーパ穴に工具ホルダーのテーパシャンク部を確実に密着嵌合させることが可能と なる。
【0032】 また、この測定装置においては、可動測定子及び直線作動体がそれぞれ直線作 動軸受を介してそれぞれ直線作動するように構成されているため、これら可動測 定子及び直線作動体は、筒状体の中心軸線と直交する方向の移動時、及び筒状体 の中心軸線と平行な方向の移動時に、支持部材及び筒状体に対してガタつきを生 じたり偏心するようなことがなく、従って可動測定子の変移量がインジケータに 正確に伝わって、測定精度が極めて良好となる。更に、この測定装置は、構造が 簡単でコンパクトに構成できるため、測定作業、持ち運び、保管など取扱いに便 利である上、安価に提供できるものである。
【0033】 請求項2によれば、支持子を支持部材に対し固定すればよいから、支持子の取 付けが簡単容易となる。
【0034】 また、請求項3によれば、複数の支持子のうちのばね付き支持子が主軸マスタ ーゲージや被加工主軸のテーパ穴内面に弾性的に接触するため、測定時の装置の 取付けが安定し、より確実な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による測定装置を主軸マスタ
ーゲージと共に示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】他の実施例による測定装置を示す図2と同様な
断面図である。
【図4】図1に示す測定装置の一部拡大断面図である。
【図5】工具ホルダー取付装置の従来例を示す縦断面図
である。
【図6】図5の取付装置の変形例を示す縦断面図であ
る。
【図7】更に他の変形例を示す縦断面図である。
【図8】本考案と同一出願人によって提案された工具ホ
ルダー取付装置の縦断面図である。
【図9】図8に示す装置の要部拡大断面図である。
【図10】図8に示す装置に係る主軸に通常規格の工具
ホルダーを取付けた状態の縦断面図である。
【図11】図8に示す装置に係る工具ホルダーを通常規
格の主軸に取付けた状態の縦断面図である。
【符号の説明】
11 主軸マスターゲージ 12 測定装置 13 主軸マスターゲージのテーパ穴 14 主軸マスターゲージの基準端面 16 筒状体 17 フランジ 18 端面測定子 19 支持部材 20 可動測定子 21 固定支持子 24 直線作動軸受 27 直線作動軸受 28 直線作動体 30 直角二等辺三角形状連結体(変換部材) 31 球体 32 球体 33 コイルばね(付勢手段) 35 インジケータ 40 ばね付き支持子

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状体の一端部にこの中心軸線と直交する
    フランジを突設し、このフランジの外面に、主軸マスタ
    ーゲージの基準端面に接触する少なくとも3つの端面測
    定子を設け、前記筒状体内に直線作動軸受を介して軸方
    向に直線作動する直線作動体を嵌合すると共に、この直
    線作動体を軸方向一端側へ付勢する付勢手段を設け、前
    記フランジの外面から前記ゲージのテーパ穴に非接触状
    態で遊嵌するように突設された支持部材に、外端が前記
    ゲージのテーパ穴内面に接触する1つの棒状の可動測定
    子を、直線作動軸受を介して前記直線作動体の中心軸線
    と直交する方向にのみ一定範囲内変移可能に設けると共
    に、この可動測定子と同一円周上で前記ゲージのテーパ
    穴内面に接触する少なくとも2つの支持子を設け、前記
    可動測定子の内端と前記直線作動体の一端との間には可
    動測定子の変移を直角方向に変換する変換部材を介設
    し、更に前記可動測定子の変移量を検出するインジケー
    タを前記直線作動体に連係して前記筒状体の他端側に設
    けてなる測定装置。
  2. 【請求項2】前記支持子は、前記支持部材に固定された
    固定支持子からなる請求項1に記載の測定装置。
  3. 【請求項3】前記支持子は、前記支持部材に固定された
    固定支持子と、前記支持部材にばねを介して設けられ、
    前記テーパ穴の内面に押圧されるばね付き支持子とから
    なる請求項1に記載の測定装置。
JP8906692U 1992-12-25 1992-12-25 測定装置 Pending JPH0653912U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8906692U JPH0653912U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8906692U JPH0653912U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0653912U true JPH0653912U (ja) 1994-07-22

Family

ID=13960487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8906692U Pending JPH0653912U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0653912U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106643409A (zh) * 2016-11-30 2017-05-10 广西玉柴机器股份有限公司 一种曲轴止推挡宽度测量检具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50115061A (ja) * 1974-01-09 1975-09-09
JPS5431017U (ja) * 1977-08-04 1979-03-01

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50115061A (ja) * 1974-01-09 1975-09-09
JPS5431017U (ja) * 1977-08-04 1979-03-01

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106643409A (zh) * 2016-11-30 2017-05-10 广西玉柴机器股份有限公司 一种曲轴止推挡宽度测量检具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0373644B1 (en) Three-dimensional displacement gauge
US4942671A (en) Probe head mount for a deflectable probe or the like
JP7177478B2 (ja) 荷重指示締結部品
JPH0224442B2 (ja)
US10408597B2 (en) Measuring assembly
US5355589A (en) Sensing head for the three-dimensional sensing of workpiece
CN104385058A (zh) 数控机床静刚度快速检测装置及方法
US4211014A (en) Devices for inspecting bores
JPH0653912U (ja) 測定装置
KR100806831B1 (ko) 다중좌표 검출 측정 장치
JPS6322526B2 (ja)
JPH0752565Y2 (ja) 測定装置
EP1061327B1 (en) Reseat system
JPH0452642Y2 (ja)
JPH0653907U (ja) 測定装置
CN216205936U (zh) 圆度测量辅助夹具
JPS59180302A (ja) 内径測定装置
JPH0259926B2 (ja)
JP2504202Y2 (ja) Nc旋盤におけるワ―ク寸法測定用治具
JPH0548082Y2 (ja)
EP4379313A1 (en) Motion mechanism for measuring probe
JPS5920643Y2 (ja) タツチセンサ
JPH0339683Y2 (ja)
JPS6317161B2 (ja)
JPH0419446Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19950801