JPH065285Y2 - 物品選別装置 - Google Patents

物品選別装置

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JPH065285Y2
JPH065285Y2 JP1987131082U JP13108287U JPH065285Y2 JP H065285 Y2 JPH065285 Y2 JP H065285Y2 JP 1987131082 U JP1987131082 U JP 1987131082U JP 13108287 U JP13108287 U JP 13108287U JP H065285 Y2 JPH065285 Y2 JP H065285Y2
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gate
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啓治 山部
昌生 吉永
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日本セメント株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、物品搬送板上に載置されて搬送される物品を
重量や寸法等に応じて所定の方向に選別する物品選別装
置に関するものである。
b.従来の技術 第12図〜第14図はこの種の従来の物品選別装置における
選別機構の一例を示すものであって、同図において、1
は搬送すべき物品が載置される物品搬送板、2は物品搬
送板1の下面に垂下された選別ピン、3は選別ピン2を
センターに寄せるためのガイドレール、4は物品の種類
を判別する物品判別装置(図示せず)からの出力信号に
より回動制御される選別ゲート、5は選別ゲート4によ
って方向変更された選別ピン2をガイドレール6にまで
導くガイド、7はこれらの部材の基台である。
このような構成の選別機構を有する従来の物品選別装置
は、次のように動作する。
まず、物品搬送板1が第12図において矢印A方向に移動
されるのに伴い、選別ピン2がガイドレール3に係合し
てセンター寄りに案内され、選別ゲート4に導かれる。
この際、図外の物品判別装置にて物品搬送板1上の物品
の種類が重量や寸法等に基いて判別され、その判別結果
に応じて前記選別ゲート4が回動制御される。すなわ
ち、物品判別装置から直進信号が出力されると、選別ゲ
ート4は第12図に示す如く物品搬送板1の進行方向Aに
対して平行に向けられるため、物品搬送板1はガイド5
にて方向変更されることなく直進移動される。また、こ
れとは種類の異なる物品が載置された物品搬送板1は、
物品判別装置からの出力信号に基いて、物品搬送板1の
進行方向Aに対して例えば左側(第13図参照)に向けら
れ、当該物品搬送板1は左方に方向変更される。さらに
別の種類の物品が載置された物品搬送板1に対しては、
選別ゲート4が右側に向けられ、従って当該物品搬送板
1は右方に方向変更される。
このように、物品搬送板1は、選別ゲート4の回動位置
に応じて直進、左方、右方の3方向に選択的に移動さ
れ、これによって、各々の物品搬送板1上に載置された
物品が3種類に選択されるようになっている。
しかしながら上述の如き従来の物品選別装置にあって
は、選別作業の能率を向上させるべく物品搬送板1を高
速移動させる場合、高速移動する物品搬送板1の選別ピ
ン2がガイド5の前端5aを通過する際に、選別ピン2
に対する選別ゲート4の移動タイミングのずれにより、
この前端5aに選別ピン2が衝突してしまうおそれがあ
った。すなわち、選別ゲート4の回動途中において、第
14図に示す如く選別ピン2の軸心とガイド5の前端5a
とが一致してしまった場合には選別ピン2が何れの方向
にも逃げることができず、これら両者が互いに激しくぶ
つかり合い、装置の破損を招くといった大きな問題点が
あった。また、装置の破損に至らなくても、装置の寿命
が短くなってしまうことにもなる。
また、別の物品選別装置としては、互いに独立して駆動
される一対の板状の選別ゲートを対向配置すると共に物
品搬送板に一本の選別ピンを固着し、これらの選別ゲー
トを選択的に水平方向に移動してから垂直方向に回動さ
せることにより、前記選別ピンの移動路内に選別ゲート
を割り込ませて物品搬送板を所望の方向に搬送するよう
にしたものが提案されている(特開昭54-131257号、実
開昭58-92219号参照)。しかし、この装置の場合には、
一本の選別ピンを一対の選別ゲートにて方向制御するよ
うにしているため、各々の選別ゲートの水平方向の移動
距離を比較的長くとる必要がある上に、水平方向の移動
及び垂直方向への回動のために選別ゲート駆動機能が複
雑になるという問題点がある。
そこで、以上のような不都合を解消すべく、第15図〜第
17図に示す如き選択機構が提案されている。これらの図
において、1は搬送すべき物品が載置される物品搬送
板、2a,2bは物品搬送板1の裏面に垂下された選別ピ
ン、6a,6bはガイドレール、8は図外の一対の無端チェ
ーン間に並設されかつ物品搬送板1の両側溝1aにそれ
ぞれ嵌合配置された平行棒、9a,9bは選別ピン2a,2bを所
定方向に導くための選別ゲート、9c,9dはこれらの選別
ゲート9a,9bを回動するための駆動軸である。
このような構成の選別機構を有する従来の物品選別装置
は、次のように動作する。
まず、物品搬送板上に所定の物品が載置されて矢印A方
向に搬送されると、図外の物品判別装置にて当該物品の
種類が重量や寸法等に基いて判別され、その判別結果に
応じて選別ゲート9a,9bが駆動軸9c,9dにて回動される。
すなわち、物品判別装置から直進信号が出力されると、
選別ゲート9a,9bの先端部は第15図において実線で示す
如く選別ピン2a,2bの移動路から外れた位置に配置され
るため、物品搬送板1並びにその上の物品は第16図に示
すようにガイドレール6a,6bにて方向変更されることな
く直進移動される。また、物品判別装置から左信号が出
力されると、一方の選別ゲート9aのみが駆動軸9cに
て第15図において鎖線で示す如く矢印P方向に回動さ
れ、選別ピン2aの移動路内に配置される。これにより、
選別ピン2aが第17図に示す如く前記選別ゲート9aに係合
するため、物品搬送板1は進行方向Aに対して左方に方
向変更され、次いでガイドレール6aに沿って所定方向へ
移動される。なお、別の種類の物品が載置された物品搬
送板1に対しては、選別ゲート9bのみが駆動軸9dにて回
動されて選別ピン2bの移動路内に入り込むため、当該物
品搬送板1は右方に方向変更され、次いでガイドレール
6bに沿って所定方向へ移動される。
このように、物品搬送板1は、選別ゲート9a,9bの回動
位置に応じて直進、左方、右方の3方向に選別的に移動
され、これによって、各々の物品搬送板1上に載置され
た物品が3種類に選別されるようになっている。
c.考案が解決しようとする問題点 しかしながら上述の如き従来の物品選別装置にあって
は、選別ピン2a,2bひいては物品搬送板1を所定方向に
導く選別ゲート9a,9bを互いに独立の一対の回動板から
構成しているので、誤動作(移動タイミングのずれ等)
によりこれら一対の選別ゲート9a,9bが同時に矢印P方
向に回動して選別ピン2a,2bの各々の移動路内に入り込
んでしまうおそれがある。このような事態を生じると、
選別ピン2a,2bが選別ゲート9a,9bに同時に当って動作不
能となり、場合によっては装置が破損してしまうことと
なる。このような事情から、上述の如く一対の選別ゲー
ト9a,9bを採用する場合には、選別ゲート9a,9bの誤動作
(移動タイミングのずれ等)を確実に防止するための特
別な機構を採る必要がある。
また、従来では、選別ゲート9a,9bの後端を回動中心と
して駆動するようにしていたため、比較的大きな駆動力
を必要とする上、回動量を正確に規制する手段を採らな
いと、選別ゲート9a,9bの前端が選別ピン2a,2bの移動路
内に入り込む手前で回動停止したり、或いは回動しすぎ
て物品搬送板1上に当接してしまう等の支障を来たすと
いった問題点があった。
本考案は上述の如き実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、構成が簡単であるにも拘わらず、選別
ピンと選別ゲートとが衝突する可能性(確率)を少なく
し得る上に、これらが万一衝突しても両者に損傷を生じ
ることなく選別ピンを選別ゲートにてスムーズに案内す
ることができて装置の長寿命化を図ることができ、さら
に、一対の選別ゲートの同時作動を確実に阻止できると
共に、小さな駆動力にて選別ゲートを作動でき、しかも
物品搬送板に対する位置を正確に規制して得て選別ゲー
トが物品搬送板に当接してしまう等の不都合を生じるこ
とのない全く新規な構成の物品選別装置を提供すること
にある。
d.問題点を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本考案では、互いに対向
配置され、かつ同一方向に回転駆動されるように構成さ
れた一対の無端チェーンと、これら一対の無端チェーン
の駆動方向と直交する方向にスライド可能の状態で前記
無端チェーンに連動するように構成され、かつ下面側に
2本の第1及び第2の選別ピンがそれぞれ固設された複
数の物品搬送板と、前記第1の選別ピンの移動路内に割
り込んで後続の第1の選別ピンを所定方向に導く第1の
選別ゲートと、前記第2の選別ピンの移動路内に割り込
んで後続の第2の選別ピンを所定方向に導く第2の選別
ゲートとをそれぞれ具備する物品選別装置において、前
記第1及び第2の選別ゲートの選別側端部に、前記物品
搬送板の移動方向に向かうにつれて前記物品搬送板の下
面に近づくように形成された傾斜部をそれぞれ設けると
共に、この傾斜部の上端縁をくさび形状とする一方、前
記選別ゲートの傾斜部に対応する前記選別ピンの下端部
をそれぞれ円錐状に形成し、かつ、前記物品搬送板のス
ライド方向に平行な同一の直線上に沿って水平移動可能
に対向配置された一対の移動軸に前記第1及び第2の選
別ゲートをそれぞれ一体に組付け、一方の移動軸が往動
されるのに伴いこの移動軸に固着された選別ゲートが前
記物品搬送板に対して平行に水平移動されて引込み位置
から前記選別ピンの移動路内に割り込んだ往動位置に往
動されると共に、この往動位置にある移動軸が引込み位
置にある他方の移動軸の往動を阻止するストッパ部材と
して機能するように構成している。
以下、本考案の一実施例に付き第1図〜第10図を参照し
て詳細に説明する。
まず、第1図及び第2図は本例の物品選別装置10を示す
ものである。これらの図において、11は基台、12a,12b
は基台11上に互いに平行に取付けられた一対の側板であ
って、これらの側板12a,12b間には一対の回動軸13a,13b
が回転自在に取付けられている。そして、一方の回転軸
13aは、モータ14、プーリ15a,15b及びベルト16から成る
駆動機構によって回転駆動されるようになっている。さ
らに、前記回転軸13a,13bの両端にはスプロケット17a,1
7b及び18a,18bがそれぞれ固着され、これらのスプロケ
ット17a,17b及び18a,18bに一対の無端チェーン19a,19b
が係合されている。これにより、一対の無端チェーン19
a,19bは互いに平行に対向配置され、第1図及び第2図
において矢印A方向に沿って互いに等速度で回転駆動さ
れるようになっている。また、他方の回転軸13bには、
第2図に示すように円板状の一対のガイド20a,20bが取
付けられている。
前記一対の無端チェーン19a,19bには、第3図に示す如
く内方に向いた取付ピン22a,22bが一定のピッチで設け
られており、これらの取付ピン22a,22bが平行棒23の両
端の孔24に嵌合されている。これにより、一対の無端チ
ェーン19a,19bの間に多数の平行棒23が並設され、そし
て互いに隣接する2本の平行棒23間に物品搬送板25がス
ライド可能に配設されている。すなわち、上述の物品搬
送板25は長手状に成形されると共に、その両側面に長手
方向に延びる断面ほぼU字状の側溝26a,26bが形成され
ており、これら両側溝26a,26b内に前記平行棒23がそれ
ぞれ嵌着されている。しかして、物品搬送板25は側溝26
a,26bと平行棒23との間の案内作用にて前記平行棒23に
沿って第1図において矢印B方向(無端チェーン19a,19
bの移動方向Aと直交する方向)に摺動し得るように構
成されている。
また、物品搬送板25の下面には、その両端の近傍箇所に
2本の第1及び第2の選別ピン28a,28bが垂直状に固着
されており、これらの選別ピン28a,28bをそれぞれ所定
方向に案内する機構が無端チェーン19,19b、平行棒23及
び物品搬送板25から成る無端コンベア29の内部に設けら
れている。すなわち、第2図に示すように、無端コンベ
ア29の内部上方には、無端チェーン19a,19bの進行方向
Aの下流側に向かうにつれて末広がりとなるように一対
のガイドレール30a,30bが配設されている。そして、無
端コンベア29の内部下方には、回収レール31a,31bが配
設されている。
また、第2図及び第5図に明示するように、前記ガイド
20a,20bとガイドレール30a,30bとの間の領域には、長手
状の板状部材から成る第1及び第2の選別ゲート33a,33
bが互いに対向して配置され、選別ピン28a,28bの進行方
向Aとは直交する方向C,Dに沿ってそれぞれ移動可能
に構成されている。更に詳述すると、側板12a,12b間に
架設された支持板34には互いに対向配置された二対の軸
受板35a,35b及び36a,36bが立設されており、これらの軸
支板35a,35b及び36a,36bに移動軸37a,37bがそれぞれ水
平方向に移動自在に貫通配置されている。そして、これ
らの移動軸37a,37bに前記選別ゲート33a,33bが一体的に
取付けられている。選別ゲート33a,33bはその上方を移
動する選別ピン28a,28bの進行方向Aに対して交差する
ように斜め状に配設されて既述のガイドレール30a,30b
と同様に末広がりとなっており、第6図に示すようにこ
れらの選別ゲート33a,33bの一端部に形成された長孔38
には、固定金具39を介して前記支持板34上に水平状に配
設されたガイド用のピン部材40が挿通配置されている。
一方、上述の移動軸37a,37bはそれらの軸心が物品搬送
板25のスライド方向(図1においてB方向)に平行な同
一の直線上に水平配置されると共に、駆動装置41a,41b
の駆動ロッド42a,42bによって矢印C,D方向にそれぞ
れ駆動されるようになっており、この際に、ピン部材40
と選別ゲート33a,33bの長孔38との係合作用により選別
ゲート33a,33bは矢印C,D方向に水平移動されるが、
移動軸37a,37bを中心とする選別ゲート33a,33bの回動は
阻止されるように構成されている。
なお、上述の移動軸37a,37bひいては選別ゲート33a,33b
の水平移動可能距離l(第5図において実線で示す引
込み位置から二点鎖線で示す往動位置までの距離)と、
第5図において実線で示す引込み位置にある移動軸37a,
37bの対向面間の距離lとの関係はl=l+l
(但し、lは僅かな距離)となるように構成されてい
る。
また、第6図及び第7図に明示するように、選別ゲート
33a,33bの選別側端部(物品搬送板1の移動方向Aの上
流側の一端)の上方の角部は切欠かれ、物品搬送板1の
移動方向Aに向かうにつれて物品搬送板1の下面に近づ
くように形成された傾斜部43が設けられている。そし
て、この傾斜部43には外側から内側に向けて下方に傾斜
する傾斜面44が形成され、傾斜部43の上端縁はくさび形
状(刃物状)に形成されている。かくして、傾斜部43及
び傾斜面44を選別側端部に有する選別ゲート33a,33bを
移動軸37a,37bに一体に取付けて成る一対の組合せ部材
が選別手段として配設されている。一方、前記選別ピン
28a,28bの下端は円錐状に成形され、この円錐状部45の
傾斜角θ及び前記傾斜部43の傾斜角θ(第8図参
照)の関係はθ>θとなるように構成されている。
次に、このような構成の物品選別装置の動作について説
明する。
まず、モータ14にて回転軸13aが回転駆動されると、ス
プロケット17a,17b及び18a,18bに係合した無端チェーン
19a,19bひいては無端コンベア29が回動する。そして、
無端コンベア29が回動するのに伴い物品搬送板25が無端
コンベア29の左端に移送されると、物品搬送板25の下面
の選別ピン28a,28bがガイド20a,20bにて案内されつつ第
2図において矢印A方向に搬送される。この際、物品搬
送板25上に載置されている物品の種類が例えば重量に基
いて図外の物品判別装置にて判別される。
物品の重量が正常であると判別された場合には、物品判
別装置からの所定の出力信号に基いて駆動装置41a,41b
が作動されるのに伴い、駆動ロッド42a,42bが第5図に
示す如く互いに遠ざかる方向に引張駆動される。これに
より、選別ゲート33a,33bの選別側端部(前端)は、矢
印A方向に移動する物品搬送板25の選別ピン28a,28bの
移動路内に入り込むことなくそれよりも側方の引込み位
置にそれぞれ配置される。このため、一対の選別ピン28
a,28bは選別ゲート33a,33b及びガイドレール30a,30bに
係合することなくこれらの間の領域内を移動する。従っ
て、当該物品搬送板25並びにその上面に載置された物品
は方向変更されることなく第1のコースに沿って直進さ
れ、無端コンベア29の右端(下流側の部分)において図
外の搬送コンベアに受け渡されて搬送される。
また、物品が正常の重さよりも軽い場合には、物品判別
装置からの出力信号に基いて一方の駆動装置41aが作動
して駆動ロッド42aが往動方向に押圧移動される。その
ため、一方の移動軸37aが第9図に示す如く矢印C′方
向に摺動され、これに伴って、一方の選別ゲート33aの
選別側端部が選別ピン28aの移動路内を横切る位置に水
平移動される。しかして、選別ゲート33aの矢印C′方
向への往動により、この選別ゲート33aのみが選別ピン2
8aの移動路内に割り込むので、矢印A方向に直進してく
る選別ピン28aがこの選別ゲート33aの外側面に係合し、
第9図において矢印B′方向の分力を受ける。その結
果、当該選別ピン28aは、物品搬送板25の進行方向Aに
対して所定角度をもって配置されている選別ゲート33a
に沿って矢印E方向に移動し、次いでガイドレール30a
にて案内されて第2のコースを移動する。このようにし
て、第2のコースに方向変更された物品は、無端コンベ
ア29の右端で別の図外の搬送コンベアに受け渡されて搬
送される。
また、物品が正常の重さよりも重い場合には、第10図に
示す如く、選別ゲート33bのみが矢印D′方向に水平移
動され、選別ピン28bが選別ゲート33bに係合して矢印
B″(前記矢印B′方向とは反対方向)に押されるた
め、物品搬送板25は選別ゲート33b及びガイドレール30b
にて順次案内されて第3のコースに沿って移動される。
以上のようにして、物品搬送板25上に載置された物品は
重量に応じて3つの種類に選別される。
ところで、例えば選別ゲート33aの割り込み時には、選
別ピン28aの下端に選別ゲート33aの傾斜部43が衝突する
場合もあり得るが、本例では選別ピンの下端を円錐状部
45としているため、衝突の確率は極めて少ない。
また、これらが仮に衝突したとしても、物品搬送板25の
スライド方向(搬送方向と直交する方向)と選別ゲート
33a,33bの移動方向とが同じであるため選別ピン28aは前
記スライド方向に逃げ得る。しかも、この際、選別ピン
28aは物品搬送板25の側溝26a,26bと平行棒23との間のク
リアランスを吸収しながら選別ゲート33aのくさび形状
(エッジ状)の傾斜部43上に乗り上がるが、この選別ピ
ン28aは選別ゲート33aとは交差する方向に移動してお
り、かつ選別ゲート33aの傾斜部43と選別ピン28aの円錐
状部45とは点接触状態でぶつかるため、上述の如き乗り
上がり状態は衝突後の相互間の僅かな変動により直ちに
解消されて選別ゲート33aの傾斜面44に沿ってすべり落
ち、選別ピン28aの移動路内にスムーズに割り込むこと
となる。従って、選別ピン28a又は28bと選別ゲート33a
又は33bとの衝突により装置の破損を生じるおそれはな
い。
また、誤動作により一方の選別ゲートが往動位置にある
時に、復動位置にある他方の選別ゲートが往動方向に移
動されてしまうと、選別ピン28a,28bが選別ゲート33a,3
3bに同時に係合してしまい、装置が作動不能になって破
損するおそれがある。しかし本例においては、既述の如
く選別ゲート33a,33bを移動軸37a,37bと共に水平移動さ
せるようにしているので、選別ゲート33a,33bの同時作
動(誤動作)は確実に防止される。すなわち、第5図に
示す如き引込み位置にある一対の移動軸37a,37bの一
方、例えば移動軸37aが第9図に示すように矢印C′方
向に往動された状態の下では、この移動軸37aは他方の
移動軸37bの近傍に配置されるため、引込み位置にある
移動軸37bを第9図において矢印D′方向に往動させよ
うとしてもその往動可能距離は僅かな距離lとなる。
従って、一方の移動軸37aが他方の移動軸37bのストッパ
部材として機能することとなり、引込み位置にある移動
軸37bの往動が確実に阻止される。これと同様に、他方
の移動軸37bが第10図に示すように往動した場合には、
もう一方の移動軸37aの往動は前記移動軸37bにて確実に
阻止される。その結果、何れか一方の移動軸37a又は37b
が往動位置にあるときは、他方の移動軸37a又は37bは選
別ピン28a,28bの移動路を横切る手前の位置に保持さ
れ、選別ゲート33a,33bが選別ピン28a,28bに同時に係合
して装置の破損を生じるような事態を招来するおそれは
全くない。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考案は既述
の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思
想に基いて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施例では一対の移動軸37a,37b、選別
ゲート33a,33b及びガイドレール30a,30bから成る選別機
構を1組だけ設けて3種類の物品選別を行なうようにし
たが、このような選別機構を第11図に示す如く2組設け
るようにすれば、5種類の物品選別が可能である。さら
に選別機構を3組以上設けることにより、それ以上の種
類の物品選別も可能である。
e.考案の効果 以上の如く、本考案は、選別側端部にくさび形状の傾斜
部を有する選別ゲートを、物品選別板のスライド方向に
平行な同一の直線上に沿って水平移動可能な一対の移動
軸にそれぞれ一体に組付けて成る組合せ部材を選別手段
として設けると共に、選別ピンの下端部を円錐状に形成
し、かつ、一方の移動軸の往動に伴って一方の選別ゲー
トが選別ピンの移動路内に割り込んだ際に、この往動位
置にある移動軸が、引込み位置にある他方の移動軸の往
動を阻止するストッパ部材として機能するように構成し
たものであるから、選別ピンと選別ゲートとの衝突によ
る弊害、及び、一対の選別ピンの同時作動による弊害の
双方をなくすことができ、極めて実用的な物品選別装置
を提供することができる。
すなわち、選別ゲートの選別側端部(選別ピンの移動路
を横切る側の端部)に、物品搬送板の移動方向に向かう
につれて物品搬送板の下面に近づくように形成された傾
斜部を設けると共に、この傾斜部の上端縁をくさび形状
(刃物状)とする一方、前記選別部材の傾斜部に対応す
る選別ピンの下端部を円錐状に形成するようにしたこと
により、 (1)選別ピンと選別ゲートとが衝突する可能性(確率)
が少なくなる。
(2)選別ピンと選別ゲートとが万一衝突しても、物品搬
送板のスライド方向(搬送方向と直交する方向)と選別
ゲートの移動方向とが同じであり、物品搬送板並びに選
別ピンが前記スライド方向に、そして僅かではあるが上
方に逃げることができるので、これら両部材の衝突力が
緩和されて過大な力が加わることがない。また、選別ゲ
ートのくさび形状の傾斜部と選別ピンの円錐状の下端部
との衝突は、点接触状態の下でなされるため、上述の如
き物品搬送板の逃げによる僅かな変位の途中で両部材の
衝突状態が物品搬送板の逃げによる僅かな変位の途中で
両部材の衝突状態が直ちに解除され、選別ピンが選別部
材の傾斜面をスムーズにすべり落ちて所定方向に案内さ
れることとなるため、装置に大きなダメージが与えられ
ることがなく、衝突による装置の破損を確実に防止する
ことができる。
(3)従って、装置の長寿命化を図ることができ、しかも
物品を安定に搬送することができ、極めて有益である。
といった作用効果を得ることができる。
また、一対の選別ゲートを水平移動させる一対の移動軸
を相互のストッパ部材として機能させるようにしたこと
により、 (4)一対の選別ゲートが同時に往動されて選別ピンに同
時係合するような事態を生じるおそがなくなり、従って
装置の破損を防止することができる。
といった作用効果を得ることができる。
しかも、 (5)選別ゲートを単に物品搬送板に対して平行に水平移
動させればよいので、選別ゲートの駆動機構としてはシ
リンダ及び移動軸等から成る簡素な構成のもので済む上
に、その駆動力も比較的小さな力で物品搬送板の方向変
更を行なうことができる。
(6)2本の選別ピンを一対の選別ゲートにてそれぞれ別
々に方向制御するようにしているので、各々の選別ゲー
トの移動距離(引込み位置から往動位置までの距離)を
短く設定できる。
(7)選別ゲートの作動時においても物品搬送板と選別ゲ
ートとの間の間隔は常に一定に保たれるため、これら両
者が不測に当接してしまう等の不都合を来すことがな
い。
という利点がある。
さらに、本考案によれば、特異な傾斜部を有する選別ゲ
ートを水平移動式の移動軸に一体に組付けて成る組合わ
せ部材を用いることにより、 (8)既述の如く、選別ピンと選別ゲートとの衝突及び一
対の選別ゲートの同時作動が確実に回避できるので、物
品搬送速度を高速にして物品選別作業の能率を大幅に向
上させることが可能となる。という極めて実用的な効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第10図は本考案の一実施例を説明するためのも
のであって、第1図は物品選別装置の全体斜視図、第2
図は第1図において無端チェーン、平行棒及び物品搬送
板を取り外した状態の平面図、第3図は物品搬送板の取
付状態を示す分解斜視図、第4図は第3図におけるIV−
IV線断面図、第5図は選別ゲート及びそれに関連する機
構を示す平面図、第6図は第5図におけるVI−VI線断面
図、第7図は選別ゲートの斜視図、第8図は選別ピンと
選別ゲートの側面図、第9図及び第10図は物品搬送板の
方向変更時の動作をそれぞれ示す平面図、第11図は本考
案の変形例を示す第2図と同様の平面図、第12図〜第17
図は従来の物品選別装置を説明するためのものであっ
て、第12図及び第13図は物品搬送機構をそれぞれ示す平
面図、第14図は選別ピンがガイドの先端に衝突する状態
を示す拡大平面図、第15図は別の物品選別機構の断面
図、第16図は物品選別機構の平面図、第17図は物品搬送
板の方向変更時の動作を示す平面図である。 10……物品選別装置、19a,19b……無端チェーン、 23……平行棒、25……物品搬送板、 28a,28b……選別ピン、30a,30b……ガイドレール、 33a,33b……選別ゲート、 35a,35b,36a,36b……軸受板、3 37a,37b……移動軸、38……長孔、 40……ピン部材、41a,41b……駆動装置、 42a,42b……駆動ロッド、 43……傾斜部、44……傾斜面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向配置され、かつ同一方向に回転
    駆動されるように構成された一対の無端チェーンと、こ
    れら一対の無端チェーンの駆動方向と直交する方向にス
    ライド可能の状態で前記無端チェーンに連動するように
    構成され、かつ下面側に2本の第1及び第2の選別ピン
    がそれぞれ固設された複数の物品搬送板と、前記第1の
    選別ピンの移動路内に割り込んで後続の第1の選別ピン
    を所定方向に導く第1の選別ゲートと、前記第2の選別
    ピンの移動路内に割り込んで後続の第2の選別ピンを所
    定方向に導く第2の選別ゲートとをそれぞれ具備する物
    品選別装置において、前記第1及び第2の選別ゲートの
    選別側端部に、前記物品搬送板の移動方向に向かうにつ
    れて前記物品搬送板の下面に近づくように形成された傾
    斜部をそれぞれ設けると共に、この傾斜部の上端縁をく
    さび形状とする一方、前記選別ゲートの傾斜部に対応す
    る前記選別ピンの下端部をそれぞれ円錐状に形成し、か
    つ、前記物品搬送板のスライド方向に平行な同一の直線
    上に沿って水平移動可能に対向配置された一対の移動軸
    に前記第1及び第2の選別ゲートをそれぞれ一体に組付
    け、一方の移動軸が往動されるのに伴いこの移動軸に固
    着された選別ゲートが前記物品搬送板に対して平行に水
    平移動されて引込み位置から前記選別ピンの移動路内に
    割り込んだ往動位置に往動されると共に、この往動位置
    にある移動軸が引込み位置にある他方の移動軸の往動を
    阻止するストッパ部材として機能するように構成したこ
    とを特徴とする物品選別装置。
JP1987131082U 1987-08-28 1987-08-28 物品選別装置 Expired - Lifetime JPH065285Y2 (ja)

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JPS6436311U JPS6436311U (ja) 1989-03-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001097323A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Tokan Kogyo Co Ltd 物品パック機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54131257A (en) * 1978-03-31 1979-10-12 Anritsu Electric Co Ltd Article sorting device
JPS6010971Y2 (ja) * 1982-09-29 1985-04-12 アンリツ株式会社 物品分類装置

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