JPH065164A - 抵抗付遮断器 - Google Patents

抵抗付遮断器

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JPH065164A
JPH065164A JP15979092A JP15979092A JPH065164A JP H065164 A JPH065164 A JP H065164A JP 15979092 A JP15979092 A JP 15979092A JP 15979092 A JP15979092 A JP 15979092A JP H065164 A JPH065164 A JP H065164A
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JP
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contact
resistance
insulating
extinguishing chamber
insulating cylinder
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JP15979092A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
弘 佐藤
Norimitsu Kato
紀光 加藤
Hisatoshi Ikeda
久利 池田
Shigenori Nishizumi
茂紀 西住
Hiroaki Toda
弘明 戸田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主接点及び抵抗接点を開閉する複数の操作棒
の配置間隔を十分に確保可能であり、遮断器各部の部品
の配置・接続が容易で、組立性・点検性の向上及び遮断
器全体の小型・軽量化に貢献可能な、優れた抵抗付遮断
器を提供する。 【構成】 絶縁媒体を満たした密閉容器4内に、主接点
5と抵抗接点6及び箱状の支持構造物1を設け、支持構
造物1に主接点5と抵抗接点6を取り付ける。支持構造
物1の内部に主接点の可動部5aを駆動する主接点用操
作棒3と抵抗接点の可動部6aを駆動する抵抗接点用操
作棒10を設ける。各操作棒3,10の一端に、主接点
用操作器12と抵抗接点用操作器13をそれぞれ連結す
る。支持構造物1の下部に絶縁筒2を設け、操作棒3,
10のいずれか一方の操作棒を、絶縁筒2の内側を通し
て配置し、他方の操作棒を絶縁筒2の外側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧の電力系統の変
電所などに用いられる遮断器に係り、特に、抵抗を介し
て投入・遮断を行う抵抗接点を、主接点と並列に装備し
た抵抗付遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】50万ボルト用のガス遮断器において無
負荷の送電線を投入する場合には、大きな過電圧が発生
するので、これを抑制するために抵抗を用いる場合があ
る。この場合には、主接点である消弧室の投入に10m
s程度先行して抵抗を接続し、過電圧を抑制した後に、
消弧室を投入する必要がある。近年、送電系統の高電圧
化が進み、100万ボルト(UHV)のような超超高電
圧の送電系統も計画されている。
【0003】このようなUHV用のガス遮断器では、遮
断時に消弧室と並列に抵抗を挿入することで消弧室に生
じる遮断後の再起電圧の上昇率を緩和し、遮断を容易に
する方法が採られる場合がある。また、地絡電流の遮断
後に生じる過電圧を抑制するために消弧室と並列に抵抗
を挿入する場合もある。これらの抵抗は、消弧室の遮断
が完了した30〜40ms後に、回路から切り離す必要
があり、そのための抵抗接点が必要となる。投入の場合
は、50万ボルト用の遮断器と同様に抵抗を介して過電
圧を抑制する必要があるが、投入用と遮断用の抵抗及び
抵抗接点を兼用すれば、遮断器の小型化・コスト低減に
大きく貢献できる利点がある。
【0004】ところが、抵抗接点には、消弧室に対し、
投入時には先行して閉極し、遮断時には遅れて開極する
という複雑な動作が要求される。そのため、このような
抵抗接点を消弧室を開閉するのと同じ操作棒で開閉しよ
うとすると、遮断部内に開閉時間を進めたり遅らせたり
する遅延機構が必要となる。そして、このような遅延機
構は、バネ、カム、キャッチなどを使用したかなり複雑
な構成となり、結果として遮断器全体の構成の複雑化に
つながる。
【0005】また、以上のような遅延機構が動作する際
には、摺動粉やその他の異物を発生する可能性が高いの
で、遅延機構を高電界中に配置することは好ましくな
い。このことから、遅延機構をガスの外部に配置する
か、あるいは、消弧室用の操作機構と連携して動作する
抵抗接点用の操作機構で先行・遅延動作を実現すること
が考えられるが、このような場合には、消弧室を開閉す
る操作棒で抵抗接点を開閉することはできなくなるた
め、消弧室を開閉する操作棒の他に抵抗接点を開閉する
操作棒が新たに必要となる。
【0006】図4及び図5に、従来の2点切抵抗付遮断
器の一例を示す。この場合、図4は遮断器の構成を示す
断面図、図5は図4のB矢視断面図である。この2点切
抵抗付遮断器では、図4に示すように、箱状金属製の支
持構造物であるセンタピース1と支持絶縁筒14の内部
を通して、消弧室用絶縁操作棒3が配置されている。そ
して、センタピース1は、その下方に配置された支持絶
縁筒14によって、ガスタンク4に対して支持され、電
気的に絶縁されている。ここで、ガスタンク4は、絶縁
媒体として絶縁ガスを充填してなる密閉容器である。ま
た、センタピース1の両側には、2組の消弧室5が取り
付けられており、この2組の消弧室5は、ガスタンク4
の長手方向と同軸方向に一直線上に配置されている。こ
の場合、2組の消弧室5は、センタピース1を介して対
称的に設けられているため、図において、片側の消弧室
5は省略されている。
【0007】まず、消弧室5は、可動接触子を含む消弧
室可動部5a、パッファシリンダ5b、絶縁ノズル5
c、操作ロッド5d、固定接触子を含む消弧室固定部5
e、及び消弧室可動部5aと消弧室固定部5eとの間を
支持する極間支持絶縁物5fを有している。この消弧室
5は、消弧室可動部5a側においてセンタピース1に取
り付けられ、センタピース1に支持されると共に電気的
に接続されている。
【0008】また、2組の消弧室5と平行に、2組の抵
抗接点6が配置されている。これらの抵抗接点6は、可
動接触子を含む抵抗接点可動部6a、固定接触子を含む
抵抗接点固定部6b、及び抵抗接点可動部6aと抵抗接
点固定部6bとの間を支持する極間支持絶縁物6cを有
している。この抵抗接点6は、抵抗接点可動部6a側に
おいてセンタピース1に取り付けられ、センタピース1
に支持されると共に電気的に接続されており、従って、
抵抗接点可動部6aと消弧室可動部5aとはセンタピー
ス1を介して電気的に接続されている。
【0009】さらに、抵抗接点6の抵抗接点固定部6b
側には、抵抗7が取り付けられ、電気的に直列に接続さ
れており、抵抗7の他端は、消弧室固定部5eに取り付
けられ、電気的に接続されている。そして、以上のよう
な電気的接続によって、抵抗接点6及び抵抗7が消弧室
5に並列に接続されている。消弧室固定部5eには、電
圧、電流を外部回路と接続するための端子として導体8
が取り付けられており、ガス区分用の絶縁スペーサ9を
介して外部へ導出されると共に、絶縁スペーサ9に支持
されている。
【0010】一方、センタピース1と支持絶縁筒14の
内部には、前述の消弧室用絶縁操作棒3と平行に、抵抗
接点用絶縁操作棒10が配置されている。これらの絶縁
操作棒3,10は、消弧室5及び抵抗接点6と直交方向
に配置されており、その一端で、消弧室可動部5a及び
抵抗接点可動部6aにそれぞれ接続されると共に、その
他端で、クランク機構11を介して、消弧室用操作機構
12及び抵抗接点用操作機構13にそれぞれ接続されて
いる。
【0011】すなわち、消弧室用操作機構12の駆動力
が、クランク機構11における消弧室用のロッド11a
及び回転リンク11bを介して直交方向に変換される形
で、消弧室用絶縁操作棒3に伝達され、さらに、消弧室
用絶縁操作棒3の他端に接続された回転リンク5h及び
ロッド5gを介して再び直交方向に変換される形で、消
弧室5の操作ロッド5dに伝達され、結果的に、消弧室
可動部5aが消弧室用操作機構12の駆動力方向と平行
方向に駆動されるように構成されている。同様に、抵抗
接点用操作機構13の駆動力が、クランク機構11にお
ける抵抗接点用のロッド11c及び回転リンク11dを
介して直交方向に変換される形で、抵抗接点用絶縁操作
棒10に伝達され、さらに、抵抗接点用絶縁操作棒10
の他端に接続された回転リンク6e及びロッド6dを介
して再び直交方向に変換される形で、抵抗接点可動部6
aに伝達され、結果的に、抵抗接点可動部6aが抵抗接
点用操作機構13の駆動力方向と平行方向に駆動される
ように構成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の抵抗付遮断器においては、次のような問題
点が存在している。すなわち、センタピース1とガスタ
ンク4との間を支持する支持絶縁筒14は、電気的な高
い絶縁性能に加えて、動作時の振動を抑制し、かつ、輸
送時の衝撃に耐え得るだけの十分な機械的強度を要求さ
れるので、その内径を大きくすることは困難であり、従
って、支持絶縁筒14の内径は、図5に示すようにかな
り小さくなり、その中空部の幅はかなり狭くなる。
【0013】そして、このような支持絶縁筒14のかな
り幅の狭い中空部内に、消弧室用絶縁操作棒3と抵抗接
点用絶縁操作棒10を配置することはかなり困難であ
る。また、仮に、これらの絶縁操作棒3,10を支持絶
縁筒14の中空部内に配置したとしても、図5に示すよ
うに、絶縁操作棒3,10間の間隔はかなり狭くなるた
め、遮断部の内部において、消弧室5及び抵抗接点を配
置し、開閉駆動力を伝達する回転リンク5h,6eやロ
ッド5g,6dなどの部品を接続するのが大変困難であ
り、組立性や点検性に問題がある。そして、このように
絶縁操作棒3,10間の間隔が狭いことから、遮断部の
外部においても、同様に、消弧室用操作機構12、抵抗
接点用操作機構13や、遅延機構、クランク機構11を
十分な間隔を空けてバランス良く配置することが困難で
あり、回転リンク11b,11dやロッド11a,11
cなどの部品の組立性、点検性に問題がある。
【0014】一方、このように、絶縁操作棒3,10を
支持絶縁筒14の中空部内に配置するために、支持絶縁
筒14の径を最大限に大きくした場合には、支持絶縁筒
14が大型・大重量化してしまい、大きな配置空間が必
要となり、取り付けが困難になる問題を生じる。そし
て、このように支持絶縁筒14が大型・大重量化する
と、これを収納するガスタンク4も大型・大重量化する
ため、遮断器全体が大型・重量化してしまう。
【0015】なお、以上のような問題点は、図4及び図
5に示した2点切抵抗付遮断器に限らず、消弧室及び抵
抗接点を個別に開閉する消弧室用操作棒及び抵抗接点用
操作棒を備えた抵抗付遮断器一般に存在している。ま
た、絶縁媒体として、絶縁油などのガス以外の絶縁媒体
を使用した抵抗付遮断器にも同様に存在している。
【0016】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、主
接点及び抵抗接点を開閉する複数の操作棒の配置間隔を
十分に確保可能であり、遮断器各部の部品の配置・接続
が容易で、組立性・点検性の向上及び遮断器全体の小型
・軽量化に貢献可能な、優れた抵抗付遮断器を提供する
ことである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による抵抗付遮断
器は、絶縁媒体を満たした密閉容器内に、可動部と固定
部を有する主接点と、可動部と固定部を有する抵抗接
点、及び箱状の支持構造物を設け、この支持構造物に前
記主接点と抵抗接点を取り付け、前記支持構造物の内部
に前記主接点の可動部を駆動する主接点用操作棒と前記
抵抗接点の可動部を駆動する抵抗接点用操作棒を設け、
この各操作棒の一端に、主接点用操作器と抵抗接点用操
作器をそれぞれ連結した抵抗付遮断器において、前記支
持構造物の下部に電気的に絶縁された絶縁筒を設け、前
記主接点用操作棒または前記抵抗接点用操作棒のいずれ
か一方の操作棒を、前記絶縁筒の内側を通して配置し、
他方の操作棒を前記絶縁筒の外側に配置したことを特徴
としている。
【0018】そして、例えば、主接点用操作棒を絶縁筒
の内側を通して配置し、抵抗接点用操作棒を絶縁筒の外
側に配置することが可能である。また、その逆に、抵抗
接点用操作棒を絶縁筒の内側を通して配置し、主接点用
操作棒を絶縁筒の外側に配置することが可能である。典
型的には、本発明は、2組の主接点と2組の抵抗接点と
抵抗とを備え、2組の抵抗接点を2組の主接点とそれぞ
れ電気的に並列に接続し、2組の主接点の可動部を1本
の主接点用操作棒で駆動し、かつ、2組の抵抗接点の可
動部を1本の抵抗接点用操作棒で駆動する構成の抵抗付
遮断器に適用可能である。
【0019】
【作用】以上のように構成された本発明の抵抗付遮断器
においては、絶縁筒の内外に主接点用操作棒と抵抗接点
用操作棒を分離して配置することにより、絶縁筒の径を
小さくしながら、しかも、絶縁筒の内外に十分な配置空
間を確保することが可能となる。従って、主接点用操作
棒と抵抗接点用操作棒を、十分な間隔をおいて配置する
ことができる。そのため、遮断部内においては、主接点
及び抵抗接点を配置し、開閉駆動力を伝達するリンクや
ロッドなどの部品を接続することが容易となる。そし
て、遮断部外においても、操作器や伝達機構をバランス
よく配置することが可能であり、リンクやロッドなどの
部品を容易に接続できる。
【0020】
【実施例】以下には、本発明による抵抗付遮断器を2点
切抵抗付遮断器に適用した代表的な一実施例について、
図1及び図2を参照して具体的に説明する。この場合、
図1は、遮断器の構成を示す断面図、図2は図1のA矢
視断面図である。この実施例では、説明の簡略化の観点
から、かなりの部分について、図4及び図5に示した従
来技術とほぼ同一に構成されているため、以下には、本
実施例の特徴を主として説明する。
【0021】まず、図1及び図2に示すように、箱状金
属製の支持構造物であるセンタピース1は、その下方に
配置された支持絶縁筒2によって、絶縁ガスを充填して
なるガスタンク(密閉容器)4に対して支持され、電気
的に絶縁されている。この場合、図2に示すように、支
持絶縁筒2は、センタピース1の底面の中央部を支持す
るように配置されている。そして、消弧室用絶縁操作棒
(主接点用操作棒)3は、支持絶縁筒2の内側の中央部
を通して配置され、抵抗接点用絶縁操作棒(抵抗接点用
操作棒)10は、支持絶縁筒2の外側に配置されてい
る。なお、本実施例において、このような支持絶縁筒
2、消弧室用絶縁操作棒3、抵抗接点用絶縁操作棒10
以外の構成は、図4及び図5に示した従来技術と全く同
様とされている。
【0022】すなわち、センタピース1の両側には、2
組の消弧室(主接点)5が、ガスタンク4の長手方向と
同軸方向に一直線上に配置され、その消弧室可動部(主
接点可動部)5a側においてセンタピース1に取り付け
られると共に、2組の消弧室5と平行に2組の抵抗接点
6が配置され、その抵抗接点可動部6a側においてセン
タピース1に取り付けられることにより、抵抗接点可動
部6aと消弧室可動部5aとがセンタピース1を介して
電気的に接続されている。そして、抵抗接点6の抵抗接
点固定部6b側に抵抗7が取り付けられ、抵抗7の他端
が消弧室固定部(主接点固定部)5eに取付けられるこ
とにより、抵抗接点6及び抵抗7が消弧室5に並列に接
続されている。消弧室固定部5eには、電圧、電流を外
部回路と接続するための端子として導体8が取り付けら
れており、ガス区分用の絶縁スペーサ9を介して外部へ
導出されると共に、絶縁スペーサ9に支持されている。
【0023】また、消弧室用絶縁操作棒3及び抵抗接点
用絶縁操作棒10は、消弧室5及び抵抗接点6と直交方
向にかつ互いに平行に配置されており、その一端で、個
別の回転リンク5h,6e及びロッド5g,6dを介し
て消弧室可動部5a及び抵抗接点可動部6aにそれぞれ
接続されると共に、その他端で、クランク機構11の個
別の回転リンク11b,11d及びロッド11a,11
cにそれぞれ接続されている。そして、消弧室用操作機
構(主接点用操作器)12及び抵抗接点用操作機構(抵
抗接点用操作器)13の各駆動力が、一旦直交方向に変
換される形で消弧室用絶縁操作棒3及び抵抗接点用絶縁
操作棒10に伝達され、再び直交方向に変換される形で
消弧室可動部5a及び抵抗接点可動部6aに伝達され、
結果的に、これらの可動部5a,6aが対応する操作機
構12,13の駆動力方向と平行方向に駆動されるよう
に構成されている。
【0024】以上のような構成を有する本実施例におい
ては、支持絶縁筒2の内外に消弧室用絶縁操作棒3と抵
抗接点用絶縁操作棒10を分離して配置したため、図2
と図5を比較すれば明らかなように、支持絶縁筒2の径
は従来の支持絶縁筒14に比べて格段に小さくなってお
り、しかも、支持絶縁筒2の内外に十分な配置空間が確
保されている。従って、消弧室用絶縁操作棒3と抵抗接
点用絶縁操作棒10を、支持絶縁筒2を介在させる形
で、十分に大きな間隔をおいて配置することができる。
【0025】そのため、図2に示すように、遮断部の内
部においては、消弧室5及び抵抗接点6を配置し、開閉
駆動力を伝達する回転リンク5h,6eやロッド5g,
6dなどの部品を接続することが格段に容易になり、組
立性や点検性を大きく改善することができる。そして、
このように絶縁操作棒3,10間の間隔が狭いことか
ら、遮断部の外部においても、同様に、消弧室用操作機
構12、抵抗接点用操作機構13や、遅延機構、クラン
ク機構11を十分な間隔を空けてバランスよく配置する
ことが容易になり、回転リンク11b,11dやロッド
11a,11cなどの部品の組立性、点検性を大きく改
善することができる。
【0026】また、前述の通り、支持絶縁筒2の径が、
従来の支持絶縁筒14に比べて格段に小さくなってお
り、従って、支持絶縁筒2が小型・軽量化されているた
め、大きな配置空間を必要とせず、取り付けが容易であ
る。そして、このように支持絶縁筒2が小型・軽量化し
ていることから、これを収納するガスタンク4も小型・
軽量化できるため、遮断器全体の小型・軽量化に貢献で
きる。
【0027】なお、前記実施例においては、消弧室用絶
縁操作棒3を支持絶縁筒2の内側を通して配置し、抵抗
接点用絶縁操作棒10を支持絶縁筒2の外側に配置した
が、逆に、抵抗接点用絶縁操作棒10を支持絶縁筒2の
内側を通して配置し、消弧室用絶縁操作棒3を支持絶縁
筒2の外側に配置する構成も同様に可能であり、この場
合にも、前記実施例と同様の作用効果が得られる。
【0028】次に、図3は、本発明による他の実施例の
2点切抵抗付遮断器の構成を示す断面図である。この図
3の実施例においては、2組の消弧室5が、ガスタンク
4の長手方向と同軸方向に一直線上に配置される一方
で、2組の抵抗接点6は、前記実施例と異なり、2組の
消弧室5と直交方向に配置されている。この実施例で
は、説明の簡略化の観点から、かなりの部分について、
図1及び図2に示した前記実施例とほぼ同一に構成され
ているため、以下には、本実施例の特徴を主として説明
する。
【0029】すなわち、図3に示すように、箱状金属製
の支持構造物であるセンタピース1は、その下方に配置
された支持絶縁筒2によって、絶縁ガスを充填してなる
ガスタンク4に対して支持され、電気的に絶縁されてい
る。この場合、支持絶縁筒2は、センタピース1の底面
を支持するように配置されている。そして、消弧室用絶
縁操作棒3は、支持絶縁筒2の内側を通して配置される
と共に、消弧室5に対して直交方向に配置されている。
これに対して、抵抗接点用絶縁操作棒10は、支持絶縁
筒2の外側に配置されると共に、抵抗接点6と直線的に
接続されている。このように構成された本実施例におい
ても、前記実施例と同様の作用効果が得られる。
【0030】なお、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、各構成要素の具体的な形状や配置構成
は適宜選択可能である。また、本発明は、2点切抵抗付
遮断器に限らず、主接点及び抵抗接点を個別に開閉する
主接点用操作棒及び抵抗接点用操作棒を備えた抵抗付遮
断器一般に適用可能である。さらに、絶縁媒体として、
絶縁油などのガス以外の絶縁媒体を使用した抵抗付遮断
器にも同様に適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
箱状の支持構造物の下部に絶縁筒を設け、この絶縁筒の
内外に主接点用操作棒と抵抗接点用操作棒を分離して配
置することにより、主接点及び抵抗接点を開閉する複数
の操作棒の配置間隔を十分に確保可能であり、遮断器各
部の部品の配置・接続が容易で、組立性・点検性の向上
及び遮断器全体の小型・軽量化に貢献可能な、優れた抵
抗付遮断器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による抵抗付遮断器を2点切抵抗付遮断
器に適用した代表的な一実施例の構成を示す断面図。
【図2】図1のA矢視断面図。
【図3】本発明による他の実施例の2点切抵抗付遮断器
の構成を示す断面図。
【図4】従来の2点切抵抗付遮断器の一例を示す断面
図。
【図5】図4のB矢視断面図。
【符号の説明】
1…センタピース(箱状の支持構造物) 2,14…支持絶縁筒 3…消弧室用絶縁操作棒(主接点用操作棒) 4…ガスタンク(密閉容器) 5…消弧室(主接点) 5a…消弧室可動部(主接点可動部) 5e…消弧室固定部(主接点固定部) 6…抵抗接点 6a…抵抗接点可動部 6b…抵抗接点固定部 7…抵抗 8…導体(端子) 9…絶縁スペーサ 10…抵抗接点用絶縁操作棒(抵抗接点用操作棒) 11…クランク機構 12…消弧室用操作機構(主接点用操作器) 13…抵抗接点用操作機構(抵抗接点用操作器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西住 茂紀 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 戸田 弘明 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁媒体を満たした密閉容器内に、可動
    部と固定部を有する主接点と、可動部と固定部を有する
    抵抗接点、及び箱状の支持構造物を設け、この支持構造
    物に前記主接点と抵抗接点を取り付け、前記支持構造物
    の内部に前記主接点の可動部を駆動する主接点用操作棒
    と前記抵抗接点の可動部を駆動する抵抗接点用操作棒を
    設け、この各操作棒の一端に、主接点用操作器と抵抗接
    点用操作器をそれぞれ連結した抵抗付遮断器において、 前記支持構造物の下部に電気的に絶縁された絶縁筒を設
    け、前記主接点用操作棒または前記抵抗接点用操作棒の
    いずれか一方の操作棒を、前記絶縁筒の内側を通して配
    置し、他方の操作棒を前記絶縁筒の外側に配置したこと
    を特徴とする抵抗付遮断器。
JP15979092A 1992-06-18 1992-06-18 抵抗付遮断器 Pending JPH065164A (ja)

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JP15979092A JPH065164A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 抵抗付遮断器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114783816A (zh) * 2021-12-23 2022-07-22 平高集团有限公司 一种断路器

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