JPH065160A - 転換開閉器の操作機構 - Google Patents

転換開閉器の操作機構

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JPH065160A
JPH065160A JP6501291A JP6501291A JPH065160A JP H065160 A JPH065160 A JP H065160A JP 6501291 A JP6501291 A JP 6501291A JP 6501291 A JP6501291 A JP 6501291A JP H065160 A JPH065160 A JP H065160A
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の転換開閉器の操作機構は、接触子機
構の再投入操作によって発生するばね投入機構の「空打
ち」を防止することを特徴としている。 【構成】この発明による転換開閉器の操作機構は、電源
側および予備側の両方の接触子機構が共に開放位置の場
合に投入操作が行われると、いずれの側が投入操作され
ても一定方向に移動される投入スライドと、この投入ス
ライドに装着されたスライドヘッドが移動されて投入ば
ね釈放アームを動作させ、更に、投入ばね保持・釈放機
構が釈放動作されて投入ばねが釈放されて接触子機構が
投入されると共に、他側の接触子機構が投入できないよ
うに揺動機構のスライド板の動作によってインターロッ
クされ、また、投入の状態で更に投入操作を試みても、
投入シャフトとスライドヘッドの間に連結されたリンク
部材によってスライドヘッドが回動されるように成って
いるので、投入スライドが移動されてもスライドヘッド
が投入ばね釈放アームと係合されず、このために、投入
ばねが釈放されないので、開閉器に過度な機械的衝撃を
加える「空打ち」動作を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は常用電源および予備電
源の内より適正な電源を選択的に切換え、負荷に電力を
供給する転換開閉器の操作機構の内、特に投入操作機構
にばね投入機構を有する転換開閉器の操作機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の転換開閉器は、常用側および予備
側接点の一方が開放状態であれば、他方は必ず投入状態
である所謂シーソ式であったが、安全性を高めるため
に、最近は両接触子が一時的に同時に開放位置であるオ
フ位置を持てるように夫々が独立して開閉される二組の
接触子機構を有し、且つ小型経済性のために両接触子に
対して共通の単一の投入機構を有するものが一般化して
きている。
【0003】併し乍ら、この様な従来のものはソレノイ
ドによって直接的に接触子機構を投入する電磁接触器方
式のものが一般的であり、この発明の様なばね投入方式
のものは存在していない。併し、この様な転換開閉器に
おいて、投入操作機構にばね投入機構を持つものが、高
速度投入が可能であること、投入速度および投入力が操
作電圧に関係なく一定であり、安全な投入ができるこ
と、投入操作動作電流が少ないこと等の理由により特に
好ましいものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】転換開閉器のばね投入
機構は、蓄勢された投入ばねのエネルギーを釈放して開
閉機構を投入するものであり、転換開閉器の場合に、投
入ばねが釈放されて常用側または予備側の接触子機構が
投入されると、その直後に、正常な電圧が存在する限り
電動式の投入蓄勢機構によって投入ばねが再び蓄勢され
て、次の投入のために待機する。
【0005】この様に、何れかの接触子機構が投入中に
誤って更に投入操作が行われると、投入ばねが再び釈放
されて、投入用ばねが接触子機構の動作を伴わずに単独
でエネルギーを放出する、所謂「空打ち」の状態になる
ために、過大な機械的衝撃が発生するので好ましいこと
ではない。また、転換開閉器の場合、通常は電気操作で
あるために「空打ち」は、リミットスイッチを使用して
電気的インターロックをとって防止することもできる
が、手動操作機構が付加される場合には、この様な状態
での手動投入操作を防止する必要がある。
【0006】この発明の目的は、この様な従来における
問題点を解決するために、接触子機構の投入中の再投入
操作によって発生するばね投入機構の「空打ち」を防止
することが出来る転換開閉器の操作装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明に依れば、転換開閉器の操作装置は、常
用側および予備側の接触子機構の何れかの一方を選択
し、単一のばね投入機構により投入する転換開閉器にお
いて、常用側および予備側夫々に設けられた一対の投入
用電磁石と、一端に係合部を有し、他端が前記ばね投入
機構から延びる投入アームの一端に回動可能に支承さ
れ、且つばねによって前記両接触子機構が開放位置で前
記両接触子機構の中間位置にバイアスされる操作リンク
と、前記常用側および予備側の夫々の接触子機構に直結
し、前記操作リンクに向かって前記操作リンクの両側に
対峙し、先端に夫々係合部を有する常用側および予備側
一対の対称的に配置された操作アームと、揺動作用によ
って前記操作リンクの係合部を常用側もしくは予備側の
前記操作アームの係合部に選択的に係合させる揺動機構
と、前記投入用電磁石によって動作する釈放駆動機構
と、前記ばね投入機構に設けられ、投入ばねを蓄勢した
状態で一時的に保持して、投入に際して蓄勢状態の前記
投入ばねの拘束を解除する投入ばね保持・釈放機構とを
有し、投入に際して、前記常用側もしくは予備側のいず
れか選択された側の投入用電磁石を励磁した時に作動す
る夫々の可動ロッドによって、前記揺動機構および操作
リンクを揺動させ、前記操作リンクの係合部と選択され
た側の前記操作アームの係合部を係合し、選択された側
の前記接触子機構と前記ばね投入機構とを機械的に結合
し、引続いて前記投入ばね保持・釈放機構を作動させ
て、予め蓄勢状態にある前記ばね投入機構の前記投入ば
ねを釈放し、前記ばね投入機構の投入シャフトを回動さ
せて前記投入アーム、前記操作リンクおよび前記操作ア
ームを応動させ、前記選択された側の接触子機構を投入
すると共に他側の前記投入用電磁石が前記揺動機構によ
って投入できないようにインターロックされる操作機構
であって、前記投入ばね保持・釈放機構の釈放駆動機構
は、前記投入用電磁石のいずれかが動作した時に、前記
投入用電磁石の可動ロッドに連動して、常に一定方向に
移動する常用側および予備側に共通の投入スライドと、
一端が前記投入スライドの先端に回動可能に連結され他
端が前記釈放駆動機構から延びる投入ばね釈放アームに
対向しているスライドヘッドと、 前記スライドヘッド
と前記ばね投入機構の前記投入シャフトを連結するリン
ク部材とから成り、前記投入シャフトの回動に応動する
前記リンク部材が前記スライドヘッドを回動させて前記
スライドヘッドと前記投入ばね釈放アームの対向位置が
移動し、投入状態にある側の接触子機構に対して更に投
入の操作を試みても、前記投入スライドの動作が前記投
入ばね釈放アームに作用を及ぼさないことを特徴として
いる。
【0008】この発明による転換開閉器の操作機構は、
電源側および予備側の両方の接触子機構が共に開放位置
の場合に投入操作が行われると、いずれの側が投入操作
されても一定方向に移動する投入スライドと、この投入
スライドに装着されたスライドヘッドが移動し、投入ば
ね釈放アームを動作させ、更に投入ばね保持・釈放機構
を釈放動作させて投入ばねを釈放して接触子機構を投入
する。また、他側の接触子機構は投入できないように揺
動機構のスライド板の動作でインターロックされる。ま
た、既に投入している側の接触子機構に対して更に投入
操作が行われると、投入シャフトとスライドヘッドの間
に連結されたリンク部材によってスライドヘッドが回動
するようになっているので、投入スライドが移動しても
スライドヘッドが投入ばね釈放アームと係合しない。こ
のために、投入ばねは釈放されない。
【0009】
【実施例】この発明による3極形の転換開閉器の一実施
例が図1乃至図24に示されている。先ず、図1および
図4に示されるこの発明の転換開閉器の概略構成と概略
動作に就いて説明するに、この発明の転換開閉器は、接
触子装置Aと、ばね投入機構Bと、接触子機構Aとばね
投入機構Bの中間に配置された選択機構部Cとから主に
構成されている。接触子機構Aは絶縁物から成る導電部
ベース2上に、ばね投入機構Bと選択機構部Cは機構ベ
ース3上に夫々構築されており、更に、導電部ベース2
と機構ベース3は一対の取付脚1に取付けられている。
図示される様に、接触子装置Aは、R,S,Tの各極毎
に、常用側および予備側に対応する一対の電源側端子を
兼ねる固定接触子5と、単一の負荷側端子11,1
1’,11”と、常用側および予備側に対応する一対の
開閉接点を含む導電部Pと、一対の開閉機構Qとを有し
ており、選択機構部Cおよび開放指令機構Fからの夫々
投入指令および開放指令によって接点が開閉する。
【0010】また、ばね投入機構Bは、図示される様に
接点投入力を投入ばねに蓄勢する投入力蓄勢機構Dと、
投入力を保持、釈放すると共に投入状態を保持する投入
ばね保持・釈放機構Eとから成っている。尚、ばね投入
機構Bのスペースには、接触子機構Aの接点開放を指令
する開放指令機構Fが配設されている。更に、選択機構
部Cは、常用側および予備側に対応する一対の投入指令
機構Gと、ばね投入機構Bに蓄勢された投入力を接触子
機構Aに伝達する操作リンク72を含む投入力伝達機構
Iと、指令に応じた側に操作リンク72を導く揺動機構
Hと、投入指令をばね投入機構Bに伝達する釈放駆動機
構Jとを有している。
【0011】上述の接触子機構Aと選択機構部Cの間は
常用側および予備側に対応する一対のクロスバー16、
16’で連結され、選択機構部Cとばね投入機構Bの間
は投入リンク軸54と投入シャフト58とで連結されて
いる。この様な構成において、投入指令によって投入指
令機構Gが、揺動機構Hを動作させ、操作リンク72を
揺動して接触子機構Aとばね投入機構Bを連結した後
に、更に、釈放駆動機構Jを動作させると、投入リンク
軸54が回動して投入ばね保持・釈放機構Eが釈放さ
れ、釈放された投入力が投入シャフト58と投入力伝達
機構Iを介して選択された何れか一方の側のクロスバー
16または16’に伝達されて、その側の接点が投入さ
れる。
【0012】次に、この発明の転換開閉器の詳細構成に
就いて説明する。尚、図において常用側および予備側が
左右一対と成っている部分に就いては、仮に右側を常用
側、左側を予備側とする。接触子装置Aは図5および図
6に示されている。以下の説明は主として常用側につい
て行う。図示される様に、接触子機構Aの導電部Pは、
電源側端子を兼ねる固定接触子5の一端に備えられた固
定接点4と、固定接点4と接離できるような可動接点6
を備えた可動接触子7と、一端が可動接触子7の尾端部
に接続されて他端が接続端子8の一端に接続された可撓
導体9とを有している。更に、常用側および予備側の夫
々の接続端子8の他端は、常用側および予備側に共通で
各極毎に単一の中継端子10,10’,10”を介して
各極毎に単一の負荷側端子11,11’,11”に接続
されている。接触子機構Aの開閉機構Qは、可動接触子
支持部材12と、第2のトグルリンク13と、第1のト
グルリンク14と、腕15とクロスバー16とから構成
されている。可動接触子7は軸17によって可動接触子
支持部材12に結合され、固定回動軸18に軸支されて
いる可動接触子支持部材12の回動につれて回動され
る。可動接触子支持部材12は軸17により第2のトグ
ルリンク13と連結され、第2のトグルリンク13は軸
19によって上側の第1のトグルリンク14と連結され
ている。腕15は、第1のトグルリンク14と共に固定
回動軸20によって軸支され、各極の開閉機構Qおよび
選択機構部Cとを連動させるクロスバー16がクロスバ
ー締め金21によってネジで取付けらけている。腕15
の先端にはU字状切欠き15aが形成されており、固定
されたフレーム22に形成された円弧状長溝孔22aを
貫通するように第1のトグルリンク14に配設されたピ
ン23と係合していて、固定回動軸20の回りを回動す
るクロスバー16の動作を第1のトグルリンク14に伝
達する。また、軸19には常用側および予備側相互に、
適宜な取付部材を介して各極毎に単一の遮断ばね24が
張架されている。
【0013】図5および図7乃至図11に示される様
に、ばね投入機構Bは、機構ベース3に取付けられた一
対の機構フレーム25,25’に構築されている。主
に、図5、図7および図8に示される様に、投入力蓄勢
機構Dは主投入ばね26aおよび補助投入ばね26bと
から成る投入ばね26を蓄勢するための機構である。機
構フレーム25,25’に回動自在に装着されたカムシ
ャフト27には、機構フレーム25の外側においてクラ
ンクレバー28と一対のチャージレバー29と一対のチ
ャージレバー29に挟まれた歯車30が固着されている
と共に、機構フレーム25,25’の間においては投入
カム31が固着され、更に、機構フレーム25’の外側
においてはクランクレバー28’が固着されている。ま
た、機構フレーム25と投入カムと投入カム31の間に
は投入保持ラッチ32が回動自在に軸支されている。主
投入ばね26aおよび補助投入ばね26bが、細長い固
着溝46に遊着された単一のクランク軸33と夫々固定
軸34および固定軸35の間に張架されている。クラン
クレバー28,28’に偏心して植設された軸36が一
対のクランク板37を介してクランク軸33に連結され
ているために、カムシャフト27には投入ばね26の蓄
勢力による回転力がクランクレバー28を介して加えら
れている。
【0014】チャージレバー29はモータ38の駆動力
を歯車30に伝達するもので、その一端は、モータ38
の回転を減速するギアー機構39に偏心して回動自在に
装着されたモータクランクローラ40に当接係合されて
いる。このチャージレバー29は、モータ38が回転し
てモータクランクローラ40が下死点から、図7に一点
鎖線で示される上死点へ移動する時に時計方向に回動
し、上死点から下死点へ移動する時にはチャージレバー
スプリング41によって反時計方向に回動する往復運動
を行うことが出来る。チャージレバー29の他端には、
送り爪42が回動自在に軸支され、ばね43によって歯
車30の歯に押圧係合している。また、図8に一点鎖線
で示される様に、チャージレバー29が時計方向に回動
する時には歯車30を時計方向に回動させる。チャージ
レバー29が反時計方向に回動する時の歯車30の逆転
を防止するために、固定爪44が固定軸に回動自在に軸
支され、ばね45によって歯車30の歯と押圧係合する
ように設けられている。チャージレバー29の1往復の
動作で歯車30が1歯分回動されることができる。尚、
蓄勢操作は手動チャージハンドル47をポンピング操作
して手動操作することも可能である。
【0015】投入ばね保持・釈放機構Eが図5、図9乃
至図11に示されている。図9において、投入カム31
には蓄勢力保持ローラ48が回動自在に軸支され、固定
回動軸49にはばね70により反時計方向に偏倚された
チャージラッチ50が軸支されている。投入ばね26が
蓄勢された時には、投入カム31が時計方向に回動さ
れ、蓄勢力保持ローラ48はチャージラッチ50と係合
して図11の状態となる。この時に、チャージラッチ5
0が固定回動軸であるチャージラッチ受け軸51の半円
部と係合するので、投入ばね26の蓄勢力が保持され
る。また、チャージラッチ受け軸51には第1投入リン
ク52が固着され、ばね53により反時計方向に偏倚さ
れ、一端において投入リンク軸54に固着された第2投
入リンク55とピン56を介して遊嵌連結されている。
この投入リンク軸54は固定回動軸であって選択機構部
Cにまで延びて、後述する釈放駆動機構Jによって回動
される。
【0016】図4および図5に示される様に、ばね投入
機構Bと選択機構部Cとに亙って機構フレーム25と選
択機構フレーム78’の間には、第1投入アーム57が
固着された投入シャフト58が回動自在に設けられてい
る。図11に示される様に、第1投入アーム57には、
回動自在に軸支された投入保持ローラ59とピン60が
装着されている。このピン60には、開放補助スプリン
グ61によって反時計方向に偏倚された開放補助レバー
62が係合しているために、第1投入アーム57は時計
方向に偏倚されており、投入前の状態では第1投入アー
ム57の下端が機構ベース3と当接して静止されてい
る。
【0017】釈放駆動機構Jが作動してチャージラッチ
受け軸51が回動し、チャージラッチ50が投入カム3
1の拘束状態を解除すると、投入カム31は時計方向に
回動する。投入カム31は、回動の初期においては周縁
31aで、終期においては最大回動半径周縁31bで夫
々投入保持ローラ59を押圧して第1投入アーム57お
よび投入シャフト58を反時計方向に回動させ、投入力
を選択機構部Cに伝えることが出来る。また、カムシャ
フト27に回動自在に軸支された投入保持ラッチ32
は、ラッチスプリング63によってり反時計方向に偏倚
されており、この投入保持ラッチ32の下部周縁が常に
投入保持ローラ59と当接されている。また、図9に示
される様に、投入保持ラッチ32の上端は投入状態にお
いて投入保持ラッチ受け軸64の半円形部と係合されて
静止していることが出来る。投入保持ラッチ受け軸64
は固定回動軸であって、L字状に曲げられた開放ピース
65が固着され、ばね66によって反時計方向に偏倚さ
れている。図9において、開放指令機構Fとして、常用
側および予備側共通の引き外し用電磁石67は、電磁石
67のコイルが励磁されて引き外し棒68が右へ移動し
た時に開放ピース65を時計方向に回動させ、投入保持
ラッチ受け軸64の半円形部と投入保持ラッチ32との
係合を釈放させるように配設されている。また、手動開
放ボタン69がこの開放指令機構Fに設けられている。
【0018】選択機構部Cが図5および図12乃至図2
4に示されている。図12に示される様に、常用側およ
び予備側に相当する一対の投入指令機構Gが上半分に、
揺動機構Hが下半分に夫々左右ほぼ対称に配設されてお
り、最下部には釈放機駆動機構Jが配設されている。ま
た、投入力伝達機構Iが下半分から上半分にかけて配設
されている。投入力伝達機構Iは、ばね投入機構Bから
延びる投入シャフト58と、投入シャフト58に固着し
た第2投入アーム116と、第2投入アーム116と軸
71を介して連結される操作リンク72と、操作リンク
72の他端に設けられる操作リンク軸73と、操作リン
ク軸73と固定軸の間に張架される操作リンク軸スプリ
ング74と、接触子機構Aから延びるクロスバー16、
16’によって接触子機構Aに直結した常用側および予
備側に相当する一対の操作アーム75、75’とから構
成されている。操作リンク軸73は、操作リンク72の
一端に設けられた係合部であって、操作アーム75、7
5’と係合できる。
【0019】この操作リンク軸73は常用側および予備
側の何れもの接点が開放状態において、図13に示され
る様に、操作リンク軸スプリング74の張力によって常
用側および予備側の中間に偏倚され、投入指令による揺
動機構Hの作動によって選択的に図15に示される様に
常用側または予備側に揺動されて、操作アーム75、7
5’の先端に形成されたU字状の切欠きを持つ係合部7
5a、75’aと係合できる状態となる。操作アーム7
5、75’は接触子機構Aの固定回動軸20と同心上に
配列された固定回動軸76、76’に軸支されており、
クロスバー16、16’がクロスバー締め金77、7
7’によってネジで取付けられている。図15の操作リ
ンク72が揺動した状態から投入シャフト58が反時計
方向に回動して操作リンク軸73が下方へ移動する時
に、操作リンク軸73の両端に形成された細径部73a
を案内するために、選択機構フレーム78,78’の外
側に固着された選択補助フレーム118,118’の夫
々の内側に操作リンク軸ガイド79が装着されている。
各操作リンク軸ガイド79は常用側および予備側に対応
する一対の細溝79a、79’aを有するW字状の板金
である。
【0020】投入指令機構Gは、常用側および予備側の
夫々に対して電気操作および手動操作の両機構を有して
いる。電気操作の投入用電磁石80、80’は、夫々励
磁コイル81、81’と、固定鉄心82、82’と、可
動鉄心83、83’と、可動鉄心83、83’に固着さ
れた棒状の可動ロッド84、84’とから構成され、選
択機構部Cの上下間のほぼ中央部で図5に示される選択
機構フレーム78,78’に橋架された選択機構ベース
85に装着されている。可動鉄心83、83’は、ばね
86、86’によって上方に偏倚されており、可動ロッ
ド84、84’に固着されたリング状のストッパ87、
87’が固定鉄心82、82’の下面に当接して静止し
ている。また、ストッパ87、87’は可動ロッド8
4、84’に挿入されているので、可動ロッド84、8
4’との間に段差が存在する。可動ロッド84、84’
の中央部には、後述する揺動機構Hの作動のためのロー
ラ88、88’が回動自在に軸支されている。
【0021】電気操作においては、投入指令に応じて投
入用電磁石80または80’の可動鉄心83または8
3’が固定鉄心82または82’に吸引され、可動ロッ
ド84または84’が揺動機構Hおよび釈放駆動機構J
を作動させる。手動操作の手動投入ボタン89、89’
を装着した突き板90、90’が固定回動軸91に軸支
されている。突き板90、90’は、図示されないばね
によって常用側は反時計方向に、予備側は時計方向に夫
々偏倚されている。手動投入ボタン89または89’を
押せば、突き板90または90’が可動鉄心83または
83’を押し下げ、電気操作と同様に揺動機構Hおよび
釈放駆動機構Jを作動させる。
【0022】揺動機構Hは選択機構ベース85に構築さ
れており、単一のスライド板94と、選択軸95と、常
用側および予備側に対応する第1選択レバー96、9
6’と、常用側および予備側に対応する第2選択レバー
97、97’とから構成されている。スライド板94の
形状は図18乃至図21に示される様にほぼ長方形で、
長辺側の中央部が対向して直角に曲げられており夫々に
軸穴94aが形成され、また、その平面部には常用側お
よび予備側に対応して一対の穴94b、94b’と一対
の切り曲げ部94c、94c’とが形成されている。ス
ライド板94は、選択機構ベース85とスペーサ99を
介して装着された選択機構側板100との隙間に摺動可
能に装着されている。投入用電磁石80、80’は、可
動ロッド84、84’が一対の穴94b、94b’を貫
通するように装着される。コ字形に夫々曲げられた第1
選択レバー96、96’と第2選択レバー97、97’
は選択機構側板100の固定回動軸に軸支されている。
【0023】図13および図14に示される様に、接触
子機構Aの両方の接点が開放状態においては、スライド
板94は常用側および予備側の中間に位置し、第1選択
レバー96、96’の夫々の一端はローラ88、88’
に係合可能に対向しおり、他端は第2選択レバー97、
97’の一端と係合可能に対向している。第2選択レバ
ー97、97’は夫々ばね98、98’により常用側は
時計方向に、予備側は反時計方向に夫々偏倚されている
ために、各他端はスライド板94の切り曲げ部94c、
94c’に係合静止している。スライド板94の軸穴9
4aには選択軸95が装着されている。この選択軸95
は操作リンク72の中心部に形成された長溝孔72aと
嵌入係合しており、投入指令に応じて第2選択レバー9
7または97’の回動によってスライド板94が右また
は左に摺動させられた時に、操作リンク72を軸71の
回りを右または左に回動揺動させる。また、第1選択レ
バー96、96’には回動回避部分96a、96a’が
設けられている。
【0024】可動ロッド84、84’のローラ88、8
8’と第1選択レバー96、96’と第2選択レバー9
7、97’は、図22に示される様に、常用側に付いて
説明すると、次のように構成されている。すなわち、 図22から図23に示される様に、可動ロッド84の
動作開始直後の僅かなストロークで常用側の第1選択レ
バー96が常用側の第2選択レバー97と係合して時計
方向に回動させ、且つ、 図24に示される様に、常用側の第2選択レバー97
の回動によってスライド板94を右に摺動させた時に、
スライド板94の切り曲げ部94c’によって反時計方
向に連動させられる予備側の第2選択レバー97’は予
備側の第1選択レバー96’によって干渉を受けない、
と言う2つの動作条件を満たす必要がある。そのため
に、
【0025】1)条件を満足するために、常用側の可動
ロッド84の動作開始前のローラ88と第1選択レバー
96と第2選択レバー97相互間の隙間「g」を図22
に示される様に少なくしている。 2)常用側の第1選択レバー96および第2選択レバー9
7の夫々の回動中心K、Lと、第1選択レバー96と第
2選択レバー97の係合点Mとで形成される三角形の∠
KMLは、図23と図24に示される様に可動ロッド8
4の動きにつれて大きくなる、すなわち、係合点Mは直
線KーLより常に上側にある。この場合、可動ロッド8
4が動作した時に、常用側の第1選択レバー96が反時
計方向に回動され、第2選択レバー97と点Mで係合さ
れて、第2選択レバー97が時計方向に回動され、スラ
イド板94が右へ摺動されて、予備側の第2選択レバー
97’が時計方向に回動されるが、第2選択レバー9
7’と第1選択レバー96’の間には隙間「G」がある
ために、この一連の動作は問題なく行われる。 3)揺動動作が完了した後に、スライド板94の過剰な摺
動を防ぐために、可動ロッド84の動作ストロークの終
期において、図24に示される様に、第1選択レバー9
6が更に回動されないように第1選択レバー96の回動
回避部分96aとローラ88との接線は可動ロッド84
と平行になる。
【0026】スライド板94の平面部の一対の孔94
b、94b’は図18乃図21に示される様に幅の異な
る2つの部分から成り、内側部分94d、94d’は可
動ロッド84のストッパ87が貫通でき、外側部分94
e、94e’は貫通できない幅となっている。すなわ
ち、図18、19に示される様に、何れもの接点が開放
状態では、幅の広い孔の内側部分94d、94d’がス
トッパ87、87’に対応しているために常用側および
予備側いずれの可動ロッド84、84’も動作可能であ
る。一方、常用側および予備側の一方が投入途上、若く
は、投入されている状態では、スライド板94が一方に
摺動している状態のために他方に誤って投入指令が与え
られても、可動ロッド84、84’のストッパ87、8
7’が幅の広い孔の外側部分94eまたは94e’と衝
突して動作せず、誤投入を防止できる。図20、21は
この状態を説明している図で、常用側が投入途中に予備
側に投入指令が与えられた状態を示している。
【0027】釈放駆動機構Jは、常用側および予備側に
対応する一対の偏向板101、101’と、単一の投入
スライド102と、スライドヘッド103と、スライド
ヘッドリンク104と、ばね釈放アーム105と、レバ
ー106とから構成されている。偏向板101、10
1’は、固定回動軸に軸支され、対応する投入用電磁石
80または80’が動作した時に反時計方向に回動でき
るように可動ロッド84、84’の先端に対向してい
る。投入スライド102の一端にはローラ107とスラ
イドヘッド103が回動自在に軸108を介して装着さ
れ、ローラ107と軸108がU字形に曲げられたガイ
ド板109により案内され、他端は固定回動軸に軸支さ
れたレバー110の先端に揺動自在に軸支されている。
このために、投入スライド102は左右の方向に摺動可
能であり、通常はばね111によって左方向に偏倚され
ている。投入スライド102にはL字状に曲げられた常
用側および予備側に対応する一対の投入スライド突起1
12、112’が夫々偏向板101、101’に対向し
て固着されており、偏向板101または101’が反時
計方向に回動され時に、投入スライド102は右方向に
摺動させられる。
【0028】スライドヘッド103にはローラ117が
回動自在に軸支され且つ図示されないばねによって時計
方向に偏倚されているために、図13に示される様に、
何れもの接点の開放状態では、ローラ117が機構ベー
ス3に当接される。このために、スライドヘッド103
の先端はローラ113に対向している。従って、投入ス
ライド102およびスライドヘッド103がそのまゝ図
15に示される様に右へ摺動した時にはローラ113を
押圧することが出来る。ローラ113は投入リンク軸5
4に固着されたばね釈放アーム105の一端に装着され
ているために、右へ押圧されると、投入リンク54を図
17に示される様に反時計方向に回動させる事が出来
る。
【0029】一方、偏向板101の中間部には軸114
を介してスライドヘッドリンク104が連結されてい
る。スライドヘッドリンク104の他端に形成された長
孔104aには、投入シャフト58に固着したレバー1
06に植設されたピン115が遊嵌連結されている。こ
のために、投入シャフト58が反時計方向に回動した状
態、すなわち何れかの接点が投入された投入状態では、
図12に示される様にピン115が長孔104aの上端
に当って、投入連結板動作レバー104がスライドヘッ
ド103を軸108を中心として反時計方向に回動させ
て、スライドヘッド103の先端がローラ113と対向
しなくなる。このために、投入スライド102が右へ摺
動しても、スライドヘッド103が上方に逃げて、投入
リンク軸54を回動させることが出来ない。この状態が
図27に示されている。
【0030】次に、この発明に依る転換開閉器の接点開
閉動作に就いての説明をする。先ず、図7および図8に
示される様に、投入力を蓄勢する投入ばね26の蓄勢
は、電気的蓄勢指令によってモータ38(図9)が回転
されて、モータクランクローラ40が偏心運動をするこ
とにより行われる。すなわち、モータクランクローラ4
0に一端で当接しているチャージレバー29は、モータ
クランクローラ40が一点鎖線で示される上死点に達す
るまでは、カムシャフト27を中心として時計方向に回
転され、歯車30は送り爪42によって反時計方向に送
られる。モータクランクローラ40が上死点を過ぎて下
死点に達するまでは、チャージレバー29はチャージレ
バースプリング41によって反時計方向に回転される。
この時に、歯車30は固定爪44によって逆転が阻止さ
れる。
【0031】この往復運動の繰り返しによって、軸36
は時計方向に回転され、クランク板37を介してクラン
ク軸33が固定溝46に沿って左方向へ移動されて、投
入ばね26が拡張蓄勢される。投入ばね26が最大量に
まで拡張されて軸36の中心がカムシャフト27とクラ
ンク軸33の中心を結ぶ線を越えた時に、蓄勢力が僅か
に放出されて、クランクレバー28,28’が時計方向
に回動されるように反転作用される。この時に、図11
に示される様に、クランクレバー28,28’と共に回
動される投入カム31に装着されていた蓄勢力保持ロー
ラ48が、チャージラッチ50と係合されて、チャージ
ラッチ50はチャージラッチ受け軸51の半円形部と係
合されるために蓄勢力が保持され蓄勢が完了される。こ
の時、図示されないリミットスイッチによってモータ3
8の電源がオフとなるが、送り爪42と対応する歯車3
0の歯は2歯ほど欠落されているために、チャージレバ
ー29が更に慣性で作動されても、歯車30は回転され
ることがない。
【0032】次に、図12乃至図21において、投入操
作を電気操作によって常用側接点を投入する場合に就い
て説明する。先ず、図13において、常用側接点を投入
する信号が加えられると、投入用電磁石80の励磁コイ
ル81が励磁され、図15に示される様に可動鉄心83
が固定鉄心82に吸引されて下方へ移動され、この移動
の途中で可動ロッド84に装着されたローラ88が第1
選択レバー96を反時計方向に押圧回動させる。第1選
択レバー96のこの反時計方向の回動によって第2選択
レバー97が第1選択レバー96と係合して時計方向に
回動され、第2選択レバー97は切り曲げ部94cの部
分でスライド板94を右方向に摺動させる。この時に、
スライド板94の切り曲げ部94c’によって予備側の
第2選択レバー97’が時計方向に回動されるが、予備
側の第1選択レバー96’は何等動作しないので、スラ
イド板94は右方向への摺動が阻害されない。
【0033】こうして、スライド板94が右方向へ移動
すれば、スライド板94に装着された選択軸95が操作
リンク72の長溝孔72aに沿って摺動して操作リンク
72を軸71回りに時計方向に回動させる。これによ
り、操作リンク72に装着された操作リンク軸73は操
作アーム75の係合部75aと係合可能な位置まで移動
される。この状態において、可動ロッド84の先端部が
偏向板101を反時計方向に回動させ、偏向板101が
投入スライド突起112を介して投入スライド102を
右方向に摺動させている。更に、可動鉄心83が移動す
ると、図17に示される様に投入スライド102が右方
向に摺動されてスライドヘッド103の先端がローラ1
13と係合され、ローラ113を装着したばね釈放アー
ム105が投入リンク軸54と共に反時計方向に押圧回
動される。
【0034】図11に示される様に、投入リンク軸54
が第2投入リンク55と共に反時計方向に回動される
と、ピン56を介して第1投入リンク52とチャージラ
ッチ受け軸51が時計方向に回動される。このために、
チャージラッチ受け軸51の半円形部とチャージラッチ
50の係合が外れ、蓄勢力保持ローラ48により拘束さ
れていた投入ばね26の蓄勢力によってチャージラッチ
50が時計方向に回動されて、チャージラッチ50と蓄
勢力保持ローラ48の係合が外れ、蓄勢力によって投入
カム31が周縁31aにより投入保持ローラ59を押圧
しながら時計方向に回動される。従って、図10に示さ
れる様に、投入保持ローラ59が投入カム31の周縁3
1aから最大半径周縁31bに移動するにつれて、投入
シャフト58が反時計方向に回動される。
【0035】この時に、図15の状態から投入シャフト
58と共に第2投入アーム116が反時計方向に回動さ
れ、操作リンク72を介して操作リンク軸73の細径部
73aが操作リンク軸ガイド79の細溝79aに案内さ
れて、操作リンク軸73が下方へ移動されて図12の状
態となる。操作リンク軸73が下方へ移動される時に、
操作リンク軸73は常用側の操作アーム75の係合部7
5aと係合されて操作アーム75と共にクロスバー16
が固定回動軸76の回りに反時計方向に回動される。こ
の回動によって、図6に示される様に、クロスバー16
を装着している腕15がピン23を介して第1のトグル
リンク14と共に反時計方向に回動され、第2のトグル
リンク13を介して可動接触子支持部材12が固定回動
軸18の回りに時計方向に回動されて、可動接触子支持
部材12に装着された可動接触子7の可動接点6が固定
接点4と接触されて投入状態となる。
【0036】この投入過程において、図11に示される
様に、第1投入アーム57が反時計方向に回動される時
に、投入保持ラッチ32もラッチスプリング63によっ
て反時計方向に回動されて、一旦、図10に示される様
に投入保持ラッチ32が投入保持ラッチ受け軸64の僅
か下部まで移動される。更に、投入カム31が回動され
て図9に示される様に投入保持ローラ59が投入カム3
1の最大半径周縁31bから外れた時に、開放補助スプ
リング61と遮断ばね24の蓄勢力によって第1投入ア
ーム57は時計方向に回動しようとするが、投入保持ロ
ーラ59と投入保持ラッチ32と投入保持ラッチ受け軸
64の半円形部が係合して第1投入アーム57の動作は
停止されて投入状態となる。尚、一方側の接点が投入さ
れている状態においても、投入力蓄勢機構Dによって投
入ばね26を蓄勢することができるために、いつでも他
方側に転換できるように待機することができる。
【0037】次に、接点の開放動作に就いてて説明す
る。図9に示される様に、接点の開放動作は、先ず、電
気的開放指令によって引き外し用電磁石67が作動され
て、引き外し棒68が右へ移動され、引き外し棒68の
先端によって開放ピース65が押圧回動されて、投入保
持ラッチ受け軸64が時計方向に回動される。開放ピー
ス65のこの押圧回動は、引き外し用電磁石67の代わ
りに手動トリップボタン69を操作することによっても
出来る。この結果、投入保持ラッチ受け軸64と投入保
持ラッチ32の係合が外れて、投入保持ラッチ32は回
動可能な状態となる。従って、第1投入アーム57は開
放補助スプリング61と接触子機構Aの遮断ばね24の
蓄勢力によって投入シャフト58と共に時計方向に回動
される。この時に、投入保持ローラ59を介して投入保
持ラッチ32も時計方向に回動される。
【0038】図12に示される様に、投入シャフト58
が時計方向に回動されると、第2投入アーム116も共
に時計方向に回動され、操作リンク軸73が操作リンク
72を介して操作アーム75の係合部75aと係合され
て操作アーム75を時計方向に回動させ乍ら上方に移動
させる。この操作アーム75の時計方向の回動によって
クロスバー16も時計方向に回動されるために、図6に
示される様に、腕15とピン23を介して第1のトグル
リンク14が時計方向に回動されて、軸19と第2のト
グルリンク13と軸17を介して可動接触子支持部材1
2が反時計方向に回動される。このために、可動接触子
支持部材12に結合している可動接触子7が反時計方向
に回動されて、可動接触子7に設けられた可動接点6が
固定接触子5から開離した開放状態となる。
【0039】
【発明の効果】上述した様に、この発明に依れば、既に
投入されている側の接触子機構に対して更に投入操作を
行っても投入ばねの蓄勢力が釈放されないために、開閉
器に過度な機械的衝撃を加える「空打ち」動作を防止
し、開閉器の耐久性を一層向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に依る転換開閉器の一実施例を示す外
観正面図である。
【図2】この発明に依る転換開閉器の側面図である。
【図3】この発明に依る転換開閉器の主回路回路図であ
る。
【図4】この発明に依る転換開閉器の主要部の側面図で
ある。
【図5】この発明の転換開閉器のカバーの右部を切断し
た要部正面断面図である。
【図6】常用側接点が投入状態の図5の接触子機構の要
部側断面図である。
【図7】蓄勢途中の図5の投入力蓄勢機構の要部側断面
図である。
【図8】図7の投入力蓄勢機構の部分図である。
【図9】開放指令機構を有する投入ばね保持・釈放機構
の何れかの接点が投入完了状態の要部側断面図である。
【図10】投入ばね保持・釈放機構の投入途中の状態の
側断面部分図である。
【図11】投入ばね保持・釈放機構のいずれの接点も開
放状態で投入ばねが蓄勢された状態の要部側断面部分図
である。
【図12】常用側が投入状態の選択機構部の要部側断面
図である。
【図13】両側が開放状態の選択機構部の要部側断面図
である。
【図14】図13の14ー14線に沿った断面図であ
る。
【図15】常用側に揺動した状態の選択機構部の要部側
断面図である。
【図16】図15の16ー16線に沿った断面図であ
る。
【図17】釈放駆動機構が動作した直後で投入ばね保持
・釈放機構が動作する直前の要部側断面図である。
【図18】スライド板と可動ロッドストッパーの平面説
明図である。
【図19】スライド板と可動ロッドストッパーの側面説
明図である。
【図20】スライド板と可動ロッドストッパーの平面説
明図である。
【図21】スライド板と可動ロッドストッパーの側面説
明図である。
【図22】揺動機構の要部説明図である。
【図23】揺動機構の要部説明図である。
【図24】揺動機構の要部説明図である。
【符号の説明】
A 接触子機構 B ばね投入機構 C 選択機構部 D 投入力蓄勢機構 E 投入ばね保持・釈放機構 F 開放指令機構 G 投入指令機構 H 揺動機構 I 投入力伝達機構 J 釈放駆動機構 2 導電部ベース 3 機構ベース 16,16' クロスバー 25,25' 機構フレーム 26 投入ばね 31 投入カム 32 投入保持ラッチ 48 蓄勢力保持ローラ 50 チャージラッチ 51 チャージラッチ受け軸 52 第1投入リンク 54 投入リンク軸 55 第2投入リンク 57 第1投入アーム 58 投入シャフト 59 投入保持ローラ 64 投入保持ラッチ受け軸 67 引き出し用電磁石 69 手動開放ボタン 72 操作リンク 73 操作リンク軸 74 操作リンク軸スプリング 75,75' 操作アーム 78,78' 選択機構フレーム 79 操作リンク軸ガイド 80,80' 投入用電磁石 81,81' 励磁コイル 82,82' 固定鉄心 83,83' 可動鉄心 84,84' 可動ロッド 85 選択機構ベース 87,87' ストッパ 88,88' ローラ 89,89' 手動投入ボタン 90,90' 突き板 94 スライド板 95 選択軸 96,96' 第1選択レバー 97,97' 第2選択レバー 98a,98b ばね 99 スペーサ 100 選択機構側板 101,101' 偏向板 102 投入スライド 103 スライドヘッド 104 スライドヘッドリンク 105 投入釈放アーム 106 アーム 107 ローラ 109 ガイド板 110 レバー 111 ばね 112,112' 投入スライド突起 113 ローラ 115 ピン 116 第2投入アーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常用側および予備側の接触子機構(A)の
    何れかの一方を選択して、単一のばね投入機構(B)によ
    り投入する転換開閉器において、 常用側および予備側夫々に設けられた一対の投入用電磁
    石(80、80')と、 一端に係合部(73)を有し、他端が前記ばね投入機構(B)
    から延びる投入アーム(116)の一端に回動可能に支承さ
    れ、且つばね(74)によって前記両接触子機構が開放位置
    で前記両接触子機構の中間位置にバイアスされる操作リ
    ンク(72)と、 前記常用側および予備側の夫々の接触子機構に直結し、
    前記操作リンクに向かって前記操作リンクの両側に対峙
    し、先端に夫々係合部(75a、75'a)を有する常用側および
    予備側一対の対称的に配置された操作アーム(75、75')
    と、 揺動作用によって、前記操作リンクの係合部を常用側も
    しくは予備側の前記操作アームの係合部に選択的に係合
    させる揺動機構(H)と、 前記投入用電磁石によって動作する釈放駆動機構(J)
    と、 前記ばね投入機構に設けられて、投入ばね(26)を蓄勢し
    た状態で一時的に保持し、投入に際して蓄勢状態の前記
    投入ばねの拘束を解除する投入ばね保持・釈放機構(E)
    とを有し、 投入に際して、前記常用側もしくは予備側のいずれか選
    択された側の投入用電磁石を励磁した時に作動する夫々
    の可動ロッド(84、84')によって、前記揺動機構および操
    作リンクを揺動させ、前記操作リンクの係合部と選択さ
    れた側の前記操作アームの係合部を係合して、選択され
    た側の前記接触子機構と前記ばね投入機構とを機械的に
    結合し、引続いて前記投入ばね保持・釈放機構を作動さ
    せ、予め蓄勢状態にある前記ばね投入機構の前記投入ば
    ねを釈放し、前記ばね投入機構の投入シャフト(58)を回
    動させて前記投入アーム、前記操作リンクおよび前記操
    作アームを応動させ、前記選択された側の接触子機構を
    投入すると共に他側の前記投入用電磁石が前記揺動機構
    によって投入できないようにインターロックされる操作
    機構であって、 前記投入ばね保持・釈放機構の釈放駆動機構(J)は、前
    記投入用電磁石のいずれかが動作した時に、前記投入用
    電磁石の可動ロッドに連動し、常に一定方向に移動する
    常用側および予備側に共通の投入スライド(102)と、 一端が前記投入スライドの先端に回動可能に連結されて
    他端が前記釈放駆動機構から延びる投入ばね釈放アーム
    (105)に対向しているスライドヘッド(103)と、前記スラ
    イドヘッドと前記ばね投入機構の前記投入シャフトを連
    結するリンク部材(104、106、115)とから成り、 前記投入シャフトの回動に応動する前記リンク部材が前
    記スライドヘッドを回動させて前記スライドヘッドと前
    記投入ばね釈放アームの対向位置が移動し、投入状態に
    ある側の接触子機構に対して更に投入の操作を試みても
    前記投入スライドの動作が前記投入ばね釈放アームに作
    用を及ぼさないことを特徴とする転換開閉器の操作機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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