JPH0651209U - パンティストッキングまたはタイツ - Google Patents

パンティストッキングまたはタイツ

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JPH0651209U
JPH0651209U JP8846492U JP8846492U JPH0651209U JP H0651209 U JPH0651209 U JP H0651209U JP 8846492 U JP8846492 U JP 8846492U JP 8846492 U JP8846492 U JP 8846492U JP H0651209 U JPH0651209 U JP H0651209U
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JP
Japan
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knitted fabric
force
thigh
pantyhose
ankle
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JP8846492U
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Inventor
義弘 新居
育子 伊藤
Original Assignee
株式会社ワコール
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  • Socks And Pantyhose (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体補整機能を有し、ヒップから太ももにか
けての自然なラインと、ヒップの2つの山の自然な丸み
を保ち、良好なアウターウエアーの外観を保持でき、着
用感にすぐれたパンティストッキングまたはタイツを提
供する。 【構成】 パンティストッキングのヒップ部3は縦、横
に伸びやすい緊迫力の比較的小さい編地で構成され、臀
溝部上方部5a(前側では大腿部付け根上方部)が強い
緊迫力の編地で構成され、臀溝部下方部5b(前側では
大腿部付け根下方部)は臀溝部上方部5aの緊迫力より
は弱められているが比較的強い緊迫力の編地で構成さ
れ、太もも中央部近傍6は更に緊迫力が前記臀溝部下方
部5bよりは弱められ、太もも下部7およびそれ以下の
部分は、前記太もも中央部近傍6の編地の緊迫力より更
に弱い緊迫力の編地で構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パンティストッキングまたはタイツに関するものである。特に本考 案は、身体のシルエットの補整機能を有するパンティストッキングまたはタイツ に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パンティストッキングあるいはタイツは、特に女性用の被服として 広く普及している。女性の少なくとも下半身の体型を美しく補整する機能を付し た被服としてはヒップアップ機能や腹部の膨出を押さえる機能を付したものとし て、特にガードル等が代表的である。
【0003】 また、最近は、パンティストッキングにおいても身体補整機能を付与する試み も行われているようである。 下半身用の身体補整機能を付与した女性用の被服としては、前述の如くガード ルが代表的であるが、ガードルのような身体補整機能を付与したパンティストッ キングやタイツ等はまだ完全に普及するに至っていない。
【0004】 ガードルにおいては、通常、腹部にお腹押さえ用のあて布が、更に当てがわれ て縫製により取り付けられたり、ヒップ下部にヒップアップ用のあて布が、更に 当てがわれて縫製により取り付けられているなど、それぞれ身体補正機能が付与 されているほか、一般に裾回りの緊迫力を強くするため、裾回りの布を反転して 折り返し、伸縮性テープを裏打ちして二重構成としている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ガードルなどのかかる衣類の裾回り部分の布を反転して折り返 しゴム等の伸縮性テープを裏打ちすれば、裾線が分厚くなると同時に、身体面へ の接触が線状に圧迫されて食い込み、苦痛感と血行障害を来すのみならず、その 段差のある裾線が、身体に密着して着用される様なタイプのウェアー、例えば、 タイトスカート、スリムパンツ、細くて長いスカート等の被服にライン状に反映 し、見苦しくなり、外観を低下させるなどの問題がある。また、更に、裾回り部 分が身体に食い込むのでその部分に段が生じ、ヒップから太ももにかけての自然 なシルエットが保持できない。また、裾部分を構成する近辺の布と前記伸縮性テ ープとの緊迫力の差が大きいため、着用時の運動追従性が悪く、運動時に裾がず り上がった場合に容易に元の位置に戻らないと言う問題がある。
【0006】 本考案はこれらの問題点を解決し、必要な身体補整機能を有し、たくし上がり や、ずり上がりなどの問題がなく、裾部分の食い込みや、二重構造による段差な どが生じることなく、ヒップから太ももにかけての自然なラインと、ヒップの2 つの山の自然な丸みを保ち、前記段差等がアウターウエアーに反映するなどの問 題がなく良好な外観を保持し、着用感にすぐれたパンティストッキングまたはタ イツを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本考案のパンティストッキングまたはタイツは次 の構成を有するものである。
【0008】 (1)ヒップ部が縦、横に伸びやすい緊迫力の比較的小さい編地で構成され 、ヒップ部の下の臀溝部上方部が強い緊迫力の編地で構成され、それに続く臀溝 部下方部は臀溝部上方部の緊迫力よりは弱められているが比較的強い緊迫力の編 地で構成され、前記臀溝部下方部に続く太もも中央部近傍は更に緊迫力が前記臀 溝部下方部よりは弱められ、前記太もも中央部近傍に続く太もも下部は前記太も も中央部近傍の編地の緊迫力より更に弱い緊迫力の編地で構成されていることを 特徴とするパンティストッキングまたはタイツ。
【0009】 (2)腹部を構成する編地が、比較的伸びが小さく緊迫力の大きい編地である 前記(1)項に記載のパンティストッキングまたはタイツ。 (3)後側のウェスト下部、ならびに前側の腹部を除くウェスト下部の編地の 緊迫力をヒップ部の編地の緊迫力よりも強い緊迫力にしてなる前記(1)または (2)項のいずれかに記載のパンティストッキングまたはタイツ。
【0010】 (4)ウェスト部を構成する布の幅を広幅にしてなる前記(1)〜(3)項の いずれかに記載のパンティストッキングまたはタイツ。 (5)踝部から太もも下部において、踝部の緊迫力を強くし、踝部から膝にか けてはその緊迫力を、踝部の緊迫力よりは弱いが、膝から太もも下部における緊 迫力よりも強くし、膝から太もも下部にかけてはその緊迫力を踝部から膝にかけ ての緊迫力よりも更に弱くした編地から構成されてなる前記(1)〜(4)項の いずれかに記載のパンティストッキングまたはタイツ。
【0011】 (6)各部分の編地の緊迫力が編み組織および/または編み密度を変えること により所定の緊迫力としたものである前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の パンティストッキングまたはタイツ。
【0012】
【作用】
本考案のパンティストッキングまたはタイツは、ヒップ部が縦、横に伸びやす い緊迫力の比較的小さい編地で構成されているので、ヒップの自然な丸みをつぶ さずに綺麗なヒップラインとすることができると共に、身体の運動に無理なく対 応できる。ヒップ部の下の臀溝部上方部が強い緊迫力の編地で構成され、それに 続く臀溝部下方部は臀溝部上方部の緊迫力よりは弱められているが比較的強い緊 迫力の編地で構成され、前記臀溝部下方部に続く太もも中央部近傍は更に緊迫力 が前記臀溝部下方部よりは弱められ、前記太もも中央部近傍に続く太もも下部は 前記太もも中央部近傍の編地の緊迫力より更に弱い緊迫力の編地で構成されてお り、このようにヒップ部の下の臀溝部上方部が最も強い緊迫力の編地で構成され 、それに続く臀溝部下方部は、比較的強い緊迫力の編地で構成されているが臀溝 部上方部の緊迫力よりは弱められ、更にその下に続く部分は順次緊迫力が弱くな っているので、十分なヒップアップ機能を達成できると共に、臀溝部から下方へ の急激な緊迫力、伸度の変化を回避して段階的に緊迫力を弱めることにより、広 い面積で徐々に緊迫力を変化させることによって、前述した身体への食い込みな どによる段差が生じることなく、美しいヒップから太ももへの身体形状を達成す ることができる。しかも、前述したガードルの裾回りのごとく、折り返しや伸縮 テープなどの取り付けによる裾部分が分厚く段差が生じるような部分がないので 、この段差がアウターウエアーに反映して外観を低下させることがない。広い面 積で徐々に緊迫力を変化させているので、緊迫力の徐々に弱められた部分各部は 運動によるずれを伸びで対応して各部分で少しずつ吸収することにより、線状に 強い緊迫力を有する部分がある場合に生じる、ずり上りが生じたときに容易に元 に戻らず着用中にたくし上がりなどによるしわの発生が生じる欠点を防止でき、 運動追従性の良い、パンティストッキングまたはタイツを提供できる。
【0013】 また、前記(2)項に記載したように、腹部を構成する編地が、比較的伸びが 小さく緊迫力の大きい編地である本考案の好ましい態様とすることにより、腹部 の膨出を抑えた綺麗な腹部ラインを達成できるパンティストッキングまたはタイ ツを提供できる。
【0014】 また、前記(3)項に記載したように、後側のウェスト下部、ならびに前側の 腹部を除くウェスト下部の編地の緊迫力をヒップ部の編地の緊迫力よりも強い緊 迫力にしてなる本考案の好ましい態様とすることにより、ウェスト下部の身体の 余分な脂肪(贅肉)をほどよく押さえて、段差を生じさせることなくヒップライ ンにつなげることができるパンティストッキングまたはタイツを提供できる。
【0015】 また、前記(4)項に記載したように、ウェスト部を構成する布の幅を広幅に してなる本考案の好ましい態様とすることにより、ウェスト部によるずり下がり の防止作用を面状にして達成するため、線状にした場合のようにウェスト部に食 い込むことがなく、着用感が良好でウェスト位置の安定したパンティストッキン グまたはタイツを提供できる。
【0016】 また、前記(5)項に記載したように、踝部から太もも下部において、踝部の 緊迫力を強くし、踝部から膝にかけてはその緊迫力を、踝部の緊迫力よりは弱い が、膝から太もも下部における緊迫力よりも強くし、膝から太もも下部にかけて はその緊迫力を踝部から膝にかけての緊迫力よりも更に弱くした編地から構成さ れてなる本考案の好ましい態様とすることにより、血管や筋肉の多い太もも周辺 の不要な締め付けが無く、膝部分でのタルミなどが防止でき、一方、踝近辺は骨 の占める割合が多く、多少締め付けても何等苦痛が生じないばかりでなく、東洋 医学的に見ても、丘墟や崑崙などのいわゆる径穴(ツボ)が存在し、これらのツ ボを刺激することにより、足のむくみが防止され、頭がすっきりするなどの効果 があると言われており(「ヨガのツボ刺激法」藤本憲幸著、昭和54年10月1 日主婦の友社発行、第168頁、226頁など)、東洋医学的にも当を得ている と共に、ルーズな不快感がなく、ピッタリとした快適なフィット感を奏するパン ティストッキングまたはタイツを提供できる。
【0017】 また、前記(6)項に記載したように、各部分の編地の緊迫力が編み組織およ び/または編み密度を変えることにより所定の緊迫力としたものである本考案の 好ましい態様とすることにより、丸編み機などの一台の編み機を用いてこれらの 緊迫力の変化を効果的に実現できるので、接ぎ部分(縫製部分)が少なく、した がって肌への当たりが良く、各部の縫製などの不要な手間が少なくなり、従来の パンティストッキングまたはタイツとほぼ同程度の作業で製造でき、且つ、前述 の作用が効果的に発揮されるパンティストッキングまたはタイツを提供できる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の理解を容易にするために、図面を参照しながら、本考案の具体 例の一つとしてパンティストッキングについて説明するが、本考案はこの実施例 のもののみに限定されるものではなく、また、タイツについてもほぼ、同様に適 用できるものである。
【0019】 図1は本考案のパンティストッキングをダミーに着用させた状態での前側の正 面概念図であり、図2はその後ろ側の背面概念図である。 図1、図2において、1はウェスト部、2はウェスト下部、3はヒップ部、4 は腹部を構成する編地、5は後ろ側においては臀溝部(前側では大腿部付け根部 に相当する。)、5aは臀溝部上方部(前側では大腿部付け根上方部に相当する 。)、5bは臀溝部下方部(前側では大腿部付け根下方部に相当する。)、6は 太もも中央部近傍、7は太もも下方部以下の部分を示しているが、太もも下方部 7と言った場合には膝の上までの部分を指す意味で用いる。8は前中心部の接ぎ 部(縫製ライン)であり、9は後中心部の接ぎ部(縫製ライン)である。
【0020】 図1、図2において、ヒップ部3は縦、横に伸びやすい緊迫力の比較的小さい 編地で構成され、ヒップ部3の下の臀溝部上方部5a(前側では大腿部付け根上 方部5a)が強い緊迫力の編地で構成され、それに続く臀溝部下方部5b(前側 では大腿部付け根下方部5b)は臀溝部上方部5aの緊迫力よりは弱められてい るが比較的強い緊迫力の編地で構成され、前記臀溝部下方部5bに続く太もも中 央部近傍6は更に緊迫力が前記臀溝部下方部5bよりは弱められ、前記太もも中 央部近傍6に続く太もも下部7およびそれ以下の部分は、前記太もも中央部近傍 6の編地の緊迫力より更に弱い緊迫力の編地で構成されている。
【0021】 また、好ましくは、腹部を構成する編地4の部分を、比較的伸びが小さく緊迫 力の大きい編地とすることによって、腹部の膨出を抑えた綺麗な腹部ラインを達 成できる。また、好ましくは、後側のウェスト下部2、ならびに前側の腹部を除 くウェスト下部2の編地の緊迫力をヒップ部3の編地の緊迫力よりも強い緊迫力 にしておくと、ウェスト下部の身体の余分な脂肪(贅肉)をほどよく押さえて、 段差を生じさせることなくヒップラインにつなげることができる。
【0022】 また、ウェスト部1を構成する布の幅を広幅に形成することが好ましく、例え ば垂直方向の幅で3〜4.5cm程度の広幅にすることが好ましい。こうするこ とにより、ウェスト部によるずり下がりの防止機能が線状でなく広幅の面状で達 成できるため、この部分が強くウェスト部に食い込むことがなく、着用感を低下 させることなくウェスト位置を安定させることができる。
【0023】 尚、上記寸法については、例えばMサイズのパンティストッキングの場合には 、Mサイズの平均的な寸法のダミーに普通に着用させた状態での寸法を表してお り、以下、寸法については同様である。なぜなら、ダミーに着用させていない状 態では、各部の緊縮力に応じてより縮んだ状態の寸法になるからである。言い換 えれば、よく伸びやすい部分は、ダミーにごく自然な普通の状態で着用させた場 合に、伸びやすいのでその部分の寸法が他の部分に比べてより大きくなる傾向に あるが、ここではそのダミーにごく自然な状態で着用させた場合の寸法を表して いる。
【0024】 尚、緊迫力の目安としては、例えば、全体的に緊迫力を柔らかめにしたソフト タイプ、それより緊迫力を強めにしたミディアムタイプなどと言ったタイプによ っても異なるが、臀溝部上方部5a(前側では大腿部付け根上方部5a)の緊迫 力を100%として基準にとると、臀溝部上方部5aの緊迫力に対し、好ましく は、ウェスト部1は特に限定するものではないが140〜160%程度、ウェス ト下部2は80〜90%程度、ヒップ部3は70〜85%未満程度、腹部を構成 する編地4の部分は170〜200%程度、臀溝部下方部5b(前側では大腿部 付け根下方部5bに相当する。)は85〜95%程度、太もも中央部近傍6は7 0〜90%程度、太もも下方部7およびそれ以下の部分は30〜50%程度の緊 迫力とすることが例示される。
【0025】 尚、基準となる臀溝部上方部5a(前側では大腿部付け根上方部5a)の緊迫 力の具体的な値については、前述したタイプの違い、要求される緊迫力の好みの 大きさにより変わってくるので一概に規定しがたいが、例えば5〜10g/cm 2 程度が好ましく、ソフトタイプや締め付け感の小さいものを要求される場合に は、この値が小さい範囲の数値範囲から選ばれ、締め付け感のより強いものにな るにつれて大きい数値のものを適宜選定すればよい。
【0026】 尚、緊迫力の測定方法については後述する。 次に、本考案のパンティストッキングにおいては、太もも下部7およびそれ以 下の部分においては、踝部の緊迫力を強くし、踝部から膝にかけてはその緊迫力 を、踝部の緊迫力よりは弱いが、膝から太もも下部における緊迫力よりも強くし 、膝から太もも下部にかけてはその緊迫力を踝部から膝にかけての緊迫力よりも 更に弱くした構成とすることが好ましく、こうすることにより、血管や筋肉の多 い太もも周辺の不要な締め付けが無く、膝部分でのタルミなどが防止でき、一方 、踝近辺は骨の占める割合が多く、多少締め付けても何等苦痛が生じないばかり でなく、東洋医学的に見ても、丘墟や崑崙などのいわゆる径穴(ツボ)が存在し 、これらのツボを刺激することにより、足のむくみが防止され、頭がすっきりす るなどの効果があると言われており、東洋医学的にも当を得ていると共に、ずる ずるな不快な感じでなく、ピッタリとした快適なフィット感を与えることができ るので好ましい。この場合、例えば踝部の緊迫力を100%とすると、踝部から 膝にかけてはその緊迫力を踝部の緊迫力の65〜85%、膝から太もも下部7に かけてはその緊迫力を踝部の緊迫力の40〜60%程度にしておくことが好まし い。
【0027】 このような緊迫力の変化を持たせるには、例えば度目調整と称する編み密度を 各部分によって変化させるとか(一般に編み密度を小さく粗くすると緊迫力が弱 くなり、大きく密にすると緊迫力が強くなる。)、編み組織を変えるとか、使用 する繊維の種類や太さを変えるとか、あるいは、これらの組み合わせによって達 成できる。用いる繊維としてはポリウレタン繊維などの弾性繊維と、通常の繊維 (合成繊維、人造繊維、天然繊維などを含む)を組み合わせて用いることが好ま しく、特にポリウレタン繊維糸などの弾性繊維糸と通常の繊維糸からなる交編( 交互編み)が好ましく用いられる。
【0028】 例えば、具体的な実施例としての一例を挙げると、ウェスト部1はミディアム タイプとかソフトタイプに余り関係せず、180dのポリウレタン繊維糸からな るベアー糸と、25d/7フィラメント双糸の卷縮加工ナイロン糸(ウーリーナ イロン糸)とを前者1コースに対し後者4コースおきに繰り返して編んだ変形メ ッシュ編みとし、ウェスト下部2とヒップ部3はミディアムタイプの場合、10 5dのポリウレタン糸とそのカバリングヤーンがナイロン糸からなるダブルカバ リングヤーンと、20dのポリウレタン糸とそのカバリングヤーンがナイロン糸 からなるシングルカバリングヤーンとからなる交編(交互編み)のプレーン編み とするか、この部分はいずれもメッシュ編みで変化させるなどの例が挙げられる 。尚、ソフトタイプの場合には、ダブルカバリングヤーンの105dのポリウレ タン糸の代わりに、同じダブルカバリングヤーンのポリウレタン糸の部分を70 dのポリウレタン糸使いにした。勿論ここでの説明は実施例として具体的に説明 しているものであり、使用する繊維の種類や、太さ、編み組織などは、これら例 示したもののみに限定されるものではなく、以下も同様である。
【0029】 腹部を構成する編地4はミディアムタイプの場合、105dのポリウレタン糸 とそのカバリングヤーンがナイロン糸からなるダブルカバリングヤーンと、20 dのポリウレタン糸とそのカバリングヤーンがナイロン糸からなるシングルカバ リングヤーンとからなる交編(交互編み)のリブ調メッシュ編みが好ましく、こ の部分をメッシュ編みで変化させたり、伸びの小さい繊維を使用することなどの 手段も例示できる。尚、ソフトタイプの場合には、ダブルカバリングヤーンの1 05dのポリウレタン糸の代わりに、同じダブルカバリングヤーンのポリウレタ ン糸の部分を70dのポリウレタン糸使いにした。
【0030】 臀溝部上方部5a、臀溝部下方部5bはミディアムタイプの場合、105dの ポリウレタン糸とそのカバリングヤーンがナイロン糸からなるダブルカバリング ヤーンと、20dのポリウレタン糸とそのカバリングヤーンがナイロン糸からな るシングルカバリングヤーンとからなる交編(交互編み)の鹿の子調メッシュ編 みが好ましく、編み密度において、前者の密度を大きくし、後者の編み密度を前 者よりその緊縮力が85〜95%になるように小さい編み密度とした。尚、ソフ トタイプの場合には、ダブルカバリングヤーンの105dのポリウレタン糸の代 わりに、同じダブルカバリングヤーンのポリウレタン糸の部分を70dのポリウ レタン糸使いにした。
【0031】 太もも中央部近傍6は、ミディアムタイプの場合、105dのポリウレタン糸 とそのカバリングヤーンがナイロン糸からなるダブルカバリングヤーンと、25 d/7フィラメントのウーリーナイロン糸とからなる交編(交互編み)の鹿の子 調メッシュ編みとした。尚、ソフトタイプの場合には、ダブルカバリングヤーン の105dのポリウレタン糸の代わりに、同じダブルカバリングヤーンのポリウ レタン糸の部分を70dのポリウレタン糸使いにした。
【0032】 太もも下方部7およびそれ以下の足の部分は、ソフトタイプ、ミディアムタイ プとも、40dのポリウレタン糸とそのカバリングヤーンがナイロン糸からなる ダブルカバリングヤーンと、17d/3フィラメントのナイロン糸とからなる交 編(交互編み)のプレーン編みとした。尚、この部分はメッシュ編みで変化させ てもよい。
【0033】 また、太もも下方部7およびそれ以下の足の部分を前述したように、例えば踝 部の緊迫力を100%とすると、踝部から膝にかけてはその緊迫力を踝部の緊迫 力の65〜85%、膝から太もも下部7にかけてはその緊迫力を踝部の緊迫力の 40〜60%程度などの様に緊迫力に変化をつける場合は、それぞれに対応する よう編み密度を変化させることにより達成できる。
【0034】 このように度目調整によって、各部分編み密度を変化させるには、例えば天竺 丸編機などの市販されている丸編機等のうち、任意の箇所を任意の編み密度で編 むことの出来る編機(例えば編み密度を密度の小さいものから大きいものまで3 1段階で調整できる天竺丸編機など。)を用いて、そのコンピューターの指令入 力装置に、所定の箇所が、所定の編み密度になるように指令を入力しておいて編 むことにより、容易に所定の箇所が所定の密度に編まれた編物を得ることができ るので、この様な市販の編み機を用いればよい。尚、この種の編み機では、編み 密度を小さく編む箇所は、編みのループを粗くして編み、編み密度を大きく編む 箇所は、編みのループを小さく密にして編む方式が採用されているものが大部分 であるが、必ずしもこのタイプの編み機に限定されるものではない。このタイプ の編み機は、編み機に入力した指令に基いて、編み機の何番目のニードルが、何 コース編んだ時にどの程度の密度のループで編むか、ニードルの動きの大きさが あらかじめ入力した編み密度パターンにしたがって指令で設定された通りに動く ので、どの様なパターン状にも編み密度を自由に設定できる。
【0035】 また、本考案に於いて緊迫力を具体的に測定するには、低速伸張型引っ張り機 (インストロン引っ張り試験機)を用い、図3で示す様に、測定対象となる部分 の編地からなる3cm幅の細長い試験片31を用意し、試験片31のそれぞれの 両端近辺であってその幅の中央部に、直径3cmの木製の球32のついた針33 をそれぞれ突き刺す。この時、試験片31において2つの針を突き刺す間隔を試 験片31の長手方向に10cmとなるように2つの針33をそれぞれ試験片の両 端部近辺に突き刺すようにする。こうして突き刺した2つの針33の針の部分を 前記引っ張り試験機のチャックにそれぞれはさみ、チャックを引っ張ることによ り、この試験片31を5cm伸ばし、1分間静止し、その時にどれくらいの力が かかるかを読取る。この値は試験片31の大きさが30cm2 の場合の緊迫力で あるので、これを1/30にした値を1cm2 当たりの緊迫力と定義した。
【0036】
【考案の効果】
本考案は、ヒップアップ機能など必要な身体補整機能を有し、たくし上がりや 、ずり上がりなどの問題がなく、裾部分の食い込みや、二重構造による段差など が生じることなく、ヒップから太ももにかけての自然なラインと、ヒップの2つ の山の自然な丸みを保ち、前記段差等がアウターウエアーに反映するなどの問題 がなく良好な外観を保持し、着用感にすぐれたパンティストッキングまたはタイ ツを提供できる。
【0037】 また、本考案において、腹部を構成する編地が、比較的伸びが小さく緊迫力の 大きい編地である本考案の好ましい態様とすることにより、腹部の膨出を抑えた 綺麗な腹部ラインを達成できるパンティストッキングまたはタイツを提供できる 。
【0038】 また、本考案において、後側のウェスト下部、ならびに前側の腹部を除くウェ スト下部の編地の緊迫力をヒップ部の編地の緊迫力よりも強い緊迫力にしてなる 本考案の好ましい態様とすることにより、ウェスト下部の身体の余分な脂肪(贅 肉)をほどよく押さえて、段差を生じさせることなくヒップラインにつなげるこ とができるパンティストッキングまたはタイツを提供できる。
【0039】 また、本考案において、ウェスト部を構成する布の幅を広幅にしてなる本考案 の好ましい態様とすることにより、ウェスト部が身体に食い込むことがなく、着 用感が良好でウェスト位置の安定したパンティストッキングまたはタイツを提供 できる。
【0040】 また、本考案において、踝部から太もも下部において、踝部の緊迫力を強くし 、踝部から膝にかけてはその緊迫力を、踝部の緊迫力よりは弱いが、膝から太も も下部における緊迫力よりも強くし、膝から太もも下部にかけてはその緊迫力を 踝部から膝にかけての緊迫力よりも更に弱くした編地から構成されてなる本考案 の好ましい態様とすることにより、血管や筋肉の多い太もも周辺の不要な締め付 けが無く、従って着用感が良好で、膝部分でのタルミなどが防止でき、ピッタリ とした快適なフィット感を奏するパンティストッキングまたはタイツを提供でき る。
【0041】 また、本考案において、各部分の編地の緊迫力が編み組織および/または編み 密度を変えることにより所定の緊迫力とした本考案の好ましい態様とすることに より、接ぎ部分(縫製部分)が少なく、したがって肌への当たりが良く、従来の パンティストッキングまたはタイツとほぼ同程度の作業で製造でき、且つ、前述 の効果がより一層効果的に発揮されるパンティストッキングまたはタイツを提供 できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のパンティストッキングをダ
ミーに着用させた状態での前側の正面概念図である。
【図2】本考案の一実施例のパンティストッキングをダ
ミーに着用させた状態での後ろ側の背面概念図である。
【図3】緊迫力を測定するための試料の準備状態を示す
平面概念図である。
【符号の説明】
1 ウェスト部 2 ウェスト下部 3 ヒップ部 4 腹部を構成する編地 5 臀溝部(大腿部付け根部) 5a 臀溝部上方部(大腿部付け根上方部) 5b 臀溝部下方部(大腿部付け根下方部) 6 太もも中央部近傍 7 太もも下方部以下の部分 8 前中心部の接ぎ部 9 後中心部の接ぎ部 31 試験片 32 球 33 針

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒップ部が縦、横に伸びやすい緊迫力の
    比較的小さい編地で構成され、ヒップ部の下の臀溝部上
    方部が強い緊迫力の編地で構成され、それに続く臀溝部
    下方部は臀溝部上方部の緊迫力よりは弱められているが
    比較的強い緊迫力の編地で構成され、前記臀溝部下方部
    に続く太もも中央部近傍は更に緊迫力が前記臀溝部下方
    部よりは弱められ、前記太もも中央部近傍に続く太もも
    下部は前記太もも中央部近傍の編地の緊迫力より更に弱
    い緊迫力の編地で構成されていることを特徴とするパン
    ティストッキングまたはタイツ。
  2. 【請求項2】 腹部を構成する編地が、比較的伸びが小
    さく緊迫力の大きい編地である請求項1に記載のパンテ
    ィストッキングまたはタイツ。
  3. 【請求項3】 後側のウェスト下部、ならびに前側の腹
    部を除くウェスト下部の編地の緊迫力をヒップ部の編地
    の緊迫力よりも強い緊迫力にしてなる請求項1または2
    のいずれかに記載のパンティストッキングまたはタイ
    ツ。
  4. 【請求項4】 ウェスト部を構成する布の幅を広幅にし
    てなる請求項1〜3のいずれかに記載のパンティストッ
    キングまたはタイツ。
  5. 【請求項5】 踝部から太もも下部において、踝部の緊
    迫力を強くし、踝部から膝にかけてはその緊迫力を、踝
    部の緊迫力よりは弱いが、膝から太もも下部における緊
    迫力よりも強くし、膝から太もも下部にかけてはその緊
    迫力を踝部から膝にかけての緊迫力よりも更に弱くした
    編地から構成されてなる請求項1〜4のいずれかに記載
    のパンティストッキングまたはタイツ。
  6. 【請求項6】 各部分の編地の緊迫力が編み組織および
    /または編み密度を変えることにより所定の緊迫力とし
    たものである請求項1〜5のいずれかに記載のパンティ
    ストッキングまたはタイツ。
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