JPH06510025A - Hiv−1に対するt細胞活性化の誘導に用いられるペプチド - Google Patents

Hiv−1に対するt細胞活性化の誘導に用いられるペプチド

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 HIV−1こ・ T の°゛ こ い゛ べ ゛本発明は、1990年8月22 日こ出願された現在も係属中の米国特許出願第07.1571,080号の一部 継続出願である。
光咀の五旦 AIDSおよびAIDS関連症候群(ARC)は、ヒト免疫不全ウィルス(HI V)というレトロウィルスにより発生する。Barr6−Sinoussi他「 後天性免疫不全症候群(AIDS)の虞れのある患者からのTリンパ向性レトロ ウィルスの分離J Sc 1ence220 :868 (1983年) 、G  a l l 。
他rAIDs患者およびAIDSの虞れのある患者からの細胞障害性レトロウィ ルス(HTLV−1[[)の頻繁な検出および分離JScience224:5 00(1984年)。
たいていのウィルスと同様、HIVはしばしば中和抗体の産生を誘発する。しか し、多くの他のウィルスや他の感染因子では感染により防御免疫が導かれるのに 対し、HIV特異抗体は、疾病の進行を停止するには不充分である。したがって 、HIVの場合には、自然感染の免疫を誘発するワクチンでは効果がないことに なる。実際、HIV蛋白gplFDから調製されたワクチンは、中和抗体を誘発 するものの、HIV感染に対する免疫性はごくわずかにすぎないようである。
有効な抗HIVワクチンを製造できないことは、1990年代の終りまでは有効 なワクチンを得ることはできないであろうという予測を導いた。
HIVゲノムは充分に性質が調べられてきた。その約10Kbは、HIV複製の ための調節セグメント、ならびに、コア蛋白、逆転写酵素−蛋自分解酵素一エン ドヌクレアーゼ、内部および外部エンベロープグリコプロティンをそれぞれコー ドするgag、pol・env遺伝子を含む配列をコード化する。
HIVenv遺伝子は、細胞内グリコプロティンgp160をコード化し、これ は通常蛋白分解によりプロセスされてウィルス外部グリコプロティンgp120 と、ウィルス膜通過グリコプロティンgl)41を形成する。gp120プロテ ィンは、gp41との非共有結合性相互作用によりHIVピリオンと連結したま まである。これらの非共有結合性相互作用は弱く、その結果、gp120の大半 は細胞およびピリオンから可溶性の状態で解放される。
gagおよびenv遺伝子の産物に対する抗体力用IVに感染したAIDSおよ びARC患者の血清に発見されることから、HII−1ゲノムのgagおよび特 にenv領域によりコード化される蛋白は免疫原性をもつことが、過去の研究に よりわかっている。
AIDSおよびARC患者、ならびに、当該ウィルスに感染した無症状者の血清 から得られるいくつかの抗体はgp120およびgp160に特異的であること が、すでにわかっている。これらの抗体はしばしば中和活性をもつ。エンベロー プグリコプロティンは、AIDSおよびARC患者の血清中の抗体によりもっと も適合して認識されるHIV−1抗原である。A11an他rAIDs患者体内 に抗体を誘発する主要なグリコプロティンはHTLV−I[[によりコード化さ れるJ Sc i ence228 :1091〜1094 (1985年)、 Barin他rHTLV−I[[のウィルス性エンベロープ蛋白はAIDS患者 体内の抗体の主要な標的抗原をあらオつすJ Sc i ence228 :1 094−1096 (1985年)。さらに、患者血清中の抗体は、gag遺伝 子によりコード化されるウィルス性コア蛋白のエピトープをも認識する。
臨床検査用およびワクチン組成物候補としての免疫学的に重要なHIV−1抗原 は、バクテリア、酵母、種痘疹などのさまざまな発現システムにおいてHIV− 1ゲノムの部分をクローン化することにより調製される。Cabrad i l  la他[バクテリア合成されたenvポリペプチドを用いた、ヒトAIDSレ トロウィルスに対する抗体の血清診断JBiotechnology4:128 〜133 (1986年)、Cbang他[組換え大腸菌を使用した免疫学的検 定でのヒトT細胞リンパ向性ウィルス−m (HTLV−m)に対する抗体の検 出−誘導されたウィルス抗原性ペプチドJBiotechnology3:90 5〜909 (1985年)。しかしながら、組換えDNA法により産生された HIV−1抗原は、なお徹底的に精製しなければならない。これは、調製される HIV−1抗原を汚染する可能性のある、発現システムの抗原に対するなんらか の抗体反応により、ワクチン接種時の副作用およびELI SA検定における誤 った陽性反応が起きるのを避けるためである。また、精製中のHiV−1抗原の 変性は、重要な抗原活性を破壊することがある。完全ウィルスからの蛋白の調製 は、やはり、ウィルスによる汚染をもたらす可能性がある。
いくつかの刊行物に、HIV−1の抗原性蛋白の部分に対応する、選択された合 成ペプチドの免疫学的反応性を示すデータが呈示されている。1つの研究におい て、HI V−1のアミノ酸残基735〜752に対応するアミノ酸配列Tyr −Asp−Arg−Pro−Glu−Gly−11e−Glu−Glu−Glu −Gl y−Gl y−Gl u−Arg−Asp−Arg−Asp−Arg− 8e r−Gly−Cysをもつペプチド力構成された。Kennedy他「合 成ペプチドに対する抗血清はHT L V −mエンベロープグリコプロティン を認識する」5cience231 :1556−1559 (1986年)。
このペプチドはgp41の部分に由来し、HIV−1に対する中和抗体反応を誘 起する目的でラビットを免疫化するために用いられた。さらに、抗gp41抗体 を含むことが知られているAIDS患者からの数種の血清は、このペプチドとは 反応性が弱い。これは、このペプチドが、天然のgp160/gp41に対する 抗体に、ある程度認識される少なくとも1つのエピトープを含むことを示すもの である。しかしながら、このペプチドが、ラビット以外の哺乳類において中和抗 体を誘起することは証明されておらず、ヒトワクチンとしての使用についての示 唆もない。
HIV感染者の集団に対して実施された長尺の研究により、安定的な臨床状態は 、HIVのエンベロープグリコプロティンgp120に対する、特に、8個のア ミノ酸の特異セグメントに対する中和抗体が高いタイター(抗体価)で存在する ことに関係していることがわかった。Ranki他rHIV (HTLV−II I)感染における中和抗体:臨床的成果と種々のウィルス蛋白に対する抗体反応 の相関J Cl in、Exp、Immunol、69:231 (1987年 )、MarX (1989年)。
HIVに対する防御免疫を達成することは、g p 1.20特異中和抗体の誘 発にかかっているようである。MarxrAIDSワクチン最前線の新たな希望 」Sc i ence244 :1254 (1989年)。ウィルス特異的細 胞障害性T細胞の生成と拡大を促進するためには、効果T細胞(potent  T cell)の助けも重要である。Re1nhertzおよびSchloss manrヒト免疫調節Tリンパ球サブセットの特徴と機能J Immunol、 Today2:69 (1981年)、Burns他「ウィルス性抗原の胸腺依 存JNature256:654(1975年) 、Askonas他「ウィル ス感染における細胞障害性記憶T細胞とヘルパーT細胞の特異性J Immun ology45ニア9 (1982年)。
防御免疫を持続的かつ広範なものにするためには、ヘルパーT細胞認識のための 限られたMHC拘束を示すエピトープからなる、構造的に保存された抗原性部分 に対して、免疫学的記憶を誘発することが必要である。Askonas他(19 82年)。
B細胞による、中和抗体を含む抗体の産生は、同系[cognate]T細胞の 助けに大きく依存し、T細胞により認識される抗原決定基はB細胞により認識さ れるものとはしばしば異なる。このため、T細胞により認識される抗原性部分( いわゆる「T細胞エピトープ」)の同定は、TおよびB細胞エピトープの適切な 組合わせに基づ(ワクチン戦略を考序するに際して重要である。
そこで、AIDSおよびARCの治療および予防において、中和抗体を産生ずる とともにT細胞の助けを誘起することのできるHIVワクチンを得ることが有用 となってくる。
■細胞により認識される大半の抗原決定基は、ペプチドの連続伸長体から構成さ れている。5treitcher他[抗原の立体配座はT細胞活性化の処理要件 を決定するJ Proc、 Nat 1. Acad、Sci、 U、S、 A 、79 :4723 (1982年)、DelisiおよびBerzofsky rT細胞抗原部位は両親媒性構造になる傾向があるJ Proc、Nat 1. Acad、Sc i。
U、S、A 、82 : 7048 (1985年) 、Marga I i  を他[−次配列からの免疫優勢ヘルパーT細胞抗原部位の予測J J、Immu nol、138:2213 (1987年)。BおよびT細胞認識部位は、しば しば、複合抗原のさまざまな領域に配置される。Milich他「B型肝炎抗原 pre−3(2)領域合成ペプチド」二の非重複(オーバーラツプ)TおよびB 細胞決定基JJ、Exp、Med、164 : 532 (1986年)。機能 性T細胞のレパートリ−の中で、ヘルパーT細胞、細胞障害性T細胞、サプレッ サーT細胞は、構造的に異なる決定基を認識するようである。Krzych他「 大型蛋白抗原、β−ガラクトシダーゼ上の非重複決定基によるヘルパーおよびサ プレッサーT細胞の誘導」FASEB J、2・141 (1988年)。この 機能的分離は、ワクチンの開発に重要な関係をもつ。というのは、サプレッサー T細胞により認識される特定の決定基を除去し、その結果、免疫原性に対する重 要な恩恵をもたらすことができるからである。
AIDSおよびARCは、CD4’T細胞の漸進的劣化および日和見感染に対す る罹患性の増加と関連している。この点に関し、HIV感染者は、ポリクローナ ルB細胞分化に対するヘルパーT細胞活性の低下、および、CD29’記憶T細 胞の早期喪失に関連した、抗原およびミトゲン(mi togen月二対するT 細胞増殖反応の低下を見せる。Terpstra他rHI Vについてのセロコ ンバージョンがなされた[5eroconverted]同性愛男性における白 血球機能の研究HIV感染後のB細胞機能の急速かつ持続的な損失J Eur、 J、Immunof、19:667(1989年)、Fahey他[後天性免疫 不全症候群を他の免疫サブセット障害から区別する、Tヘルパーまたはサプレッ サー/細胞障害性リンパ球サブセットにおける量的な変化JJAMA76・95 (1984年)、5hearer他[後天性免疫不全症候群の症状を呈しない同 性愛男性の群における機能的Tリンパ球免疫不全J J−: C1in、Inv es t、74〜196〜506 (1984年)、Giorgi他[生体内に おけるCD4リンパ球に対するHIVの早期効果J J、Immunol、13 8:3725 (1987年)、van Noesels他「ヒト免疫不全ウィ ルスに感染した無症状の男性における記憶T細胞の選択的損失についての機能的 かつ表現型上の証拠J 86 : 293 (1990年)。
サブユニットワクチン候補の組成における人工的T細胞認識部位として合成ペプ チドを用いることにより、魅力的な展望がひらかれる。これに関して、重複およ び非重複B細胞(抗体)認識部位に対する次の抗体反応の展開のために合成ペプ チドでヘルパーT細胞を育成することの可能性が、いくつかの実験的システムに おいて実証されている。3treitcher他(1982年)、pelisl およびBerzovsky (1985年)、Milich他「10残基Pre S(1)ペプチド単体は、HBsAgのpre−8(1) 、pre−8(2) 、S領域内の多重エピトープに対する抗体製造のためのT細胞の助けを触発する ことができるJ J、Immunol、138:4457 (1987年)。H IVゲノムの2つの領域から由来したペプチドがT細胞活性化を誘起することが ここに見出だされた。これらのペプチドは、さらに、HIV−1に対する中和抗 体の産生を誘発できる。
発朋り概要 本発明によれば、HIV−1蛋白gp120のエピトープおよびその類似体と相 同体に対応する新規なペプチドが得られる。これらのペプチドは単独であるいは 組み合わ七で、また、他の分子や物質と非結合あるいは結合して、利用すること ができる。これらのペプチドはT細胞活性化の誘起、HIV感染に対する免疫、 HIVに対する高度な免疫反応の誘発、ポリクローナルおよびモノクローナル抗 体の産生において有用である。
ヒト免疫不全ウィルスl型(HIV−1)のエンベロープgp120の全−次配 列に対応する40個の合成ペプチドについて、抗体形成を誘発する能力を試験し 、および/または、T細胞活性化抗体形成を、形成されたペプチド特異的抗体の 量を測定することにより判定した。T細胞活性化の測定には、免疫を施したサル から採取した、非分画の、T細胞および/またはCD4’T細胞に富む末梢血単 核細胞(PBMC)の培養に添加したときの、ペプチドの試験管内(in vi tro)増殖反応および/またはl−2産生を誘発する能力が用いられた。同定 されたT細胞認識の4つの主要な領域のうち、2つの新規なT細胞活性化領域が 同定された。これらの両方ともに、生体内(in vivo)で、HIV−1に 対する中和抗体の産生を誘発できることもわかった。これら2つの新規な領域の 一方は、HIV−1gp−120の高度に保存された領域に対応し、他方の領域 は、gp−120の可変領域に配置される。後者の可変領域の認識は、MHC多 型注型性リモルフイズム)により拘束されないようである。というのは、対応す るペプチドで免疫した6匹のサルのすべてが、これらのペプチドに対する試験管 内増殖反応を示すことが見出だされたからである。すなわち、ペプチドの効果は 、合成サブ、ユニットAIDSワクチンの開発のために大きな有用性をもつ。
口面Ω直里l説朋 図1は、2回および/または3回のペプチド免疫化の後の、リコールペプチドに 対するサル末梢血単核細胞(PBMC)の試験管内増殖反応を示すグラフである 。
図2は半重複ペプチドに対するサルPBMCの試験管内増殖反応を示すグラフで ある。
発皿Ω詳細五説皿 対AIDSワクチンは、もし効率的なものが見つかるとしたら、HIV中和抗体 の産生に関与する同系B細胞(cognate B cell)に対してヘルパ ーT細胞活性を誘発できる構成要素を含むものになるだろう。
本発明はペプチドを提供するものであり、これらのペプチドのいくつかについて は霊長類検体によるHIV中和抗体の産生を誘起することがすでに見出だされ、 また、これらのペプチドすべてがT細胞活性化を誘起する驚くべき特性をもつこ とがここに見出だされた。これらのペプチドは、Kennedy他「合成ペプチ ドに対する抗血清はHTLV−mエンベロープグリコプロティンを認識するJS cience231:1556〜1559(1986年)に示されるアミノ酸座 標をもつgp120蛋白の領域に対応する。本発明のペプチドはgp120−1 1(アミノ酸座標141〜164)、gp120−12 (アミノ酸座標151 〜176) 、gp120−13 (アミノ酸座標164〜192)、gp12 0−16(アミノ酸座標205〜230)、gp120−19 (アミノ酸座標 247〜269)、gl)120−29 (アミノ酸座標366〜389)、g p120−30(アミノ酸座標377〜400)と称される。本発明のペプチド は、ここに参照として組み込まれる1990年9月27田こ提出された米国特許 出願第071589.422号において、ワクチン組成における免疫原として用 いるものとして、および、ポリクローナルまたはモノクローナル抗体産生を誘起 するものとして、説明されている。
gp120に由来する、領域的に関連した4つのグループのペプチドが、T細胞 活性化特性を示すものとして、同定された。T細胞活性化を誘起することが見出 だされたgp120領域のうちの2つは、すでに同定されたT細胞エピトープに 類似している。Bo I ogne s i rHIV抗体およびAIDS設計 JAIDS3:5111−8118(1989年)。本発明の示すところによれ ば、ペプチドgp120−25を注射した2匹のサルの一方が試験管内で当該ペ プチドに反応しなかったので、免疫T細胞による、アミノ酸座標295〜343 により定義される領域の認識は、強いMMC拘束を受ける可能性がある。重複ペ プチドのいずれも試験管内増殖反応を生じなかったので、この領域内のT細胞抗 原決定基は、各免疫化ペプチド内に多かれ少なかれ独占的に配置されていると考 えられる。
しかしながら、ペプチ)’gp120−24で免疫化されたサルから分離したP BMCを、ペプチドgp120−25の存在において培養したところ、IL−2 を分泌した。このことは、これら2つのペプチドにより共有されるマイナーなエ ピトープの存在を示す。
アミノ酸座標295から343(ペプチドgp120−23、gp120−24 、gp120−25)に対応するgp120の領域は、中和ループの配列を包含 する配列をもつメジャーT細胞認識部位(アミノ酸座標303〜337)を含む ことが他の研究者によりすでに示された領域(アミノ酸座標301から338) と類似している。Bolognesi (1989年)、Javaherian 他[ヒト免疫不全ウィルスI型エンベロープ蛋白の主要な中和ドメインJPro c。
Na t 1.Acad、Sc i、USA86 : 6768 (1989年 )、Ru5che池[ヒト免疫不全ウィルス感染細胞の融合を禁じる抗体は、ウ ィルスエンベロープ、gp120の24−アミノ酸配列を結合するJ Proc 、 Na t 1. Acad、Sci、USA85:3198 (1988年 )。
アミノ酸座標409および466の間に位置するgp−120(ペプチドgp1 20−33、gp120−34、gp120−35及びgp120−36)の領 域は、以下の例に説明されるように、効果T細胞活性化特性をもつことが判明し た。アミノ酸座標409および466の間の領域は、T細胞活性ドメインを含む ことがすでに示されている。Bolognesi (1989年)。この領域に おいて、2つのT細胞エピトープが同定され、1つはアミノ酸座標410および 429の間、もう1つはアミノ酸座標428および443の間である。後者の領 域は、許容T細胞上のウィルス接合の主要部位である、gp120のCD4結合 部位(アミノ酸座標420〜463)と大きく重複している。
T細胞活性化特性をもつ他のいくつかのエピトープが、gp120分子の不連続 領域において、同定された。すなわち、ペプチドgp120−4 (アミノ酸座 標53〜74)と、gp120−5 (アミノ酸座標64〜89)と、gp12 0−8(アミノ酸座標100〜126)と、gp120−7 (アミノ酸座標2 18〜247)と、ペプチドgp120−21 (アミノ酸座標269〜295 )と、それらの重複ペプチドの少なくとも1つが、試験管内T細胞反応を誘発で きることが示された。しかしながら、ペプチドgp120−21で免疫化された サルの両方を、最後のブースター投与の5ケ月後に再試験したところ、試験管内 での、リコールペプチドに対するT細胞反応性を失っていた。すなわち、T細胞 活性化を誘起できるペプチドすべてが、AIDSの治療および予防に用いるのに 適しているわけではない。
驚くべきことに、ペプチドgp120−19は、同系ペプチド(cognate  peptide)に対する類人猿PBMCの試験管内増殖反応により明らかな ようにT細胞免疫原特性をもつことがわかった。さちに、OVA接合ペプチドg p12U−16で免疫化されたサルからのPBMCは、試験管内でペプチドgp 120−16にさらした後にIL−2を分泌することがわかった。したがって、 ペプチドgpt20−16は、さらなる新規なT細胞エピトープを代表する。
試験管内T細胞活性化特性を備えた2つの新規な領域が同定された。アミノ酸座 標141から192に対応する、ペプチドgp120−11、gp120−12 、gp120−13は最もすぐれた試験管内増殖反応を誘発し、対応するOvA 接合ペプチドで免疫化されたサルからのT細胞培養において、Sl値は時とし  □て20を越えた。異系交配された母集団からの6匹のサルの6匹ともに、ペプ チドgp120−11、gp120−12、gp120−13に反応したという 事実は、類人猿T細胞によるこの真正のT細胞エピトープ領域の認識は厳しいM MC拘束にとられれないことを、強く示すものである。したがって、少なくとも 3つの異なるエピトープが、免疫したサルのPBMCにより認識された。その1 つはペプチドgp120−11およびgp120−12により共有され、1つは ペプチドgp120−12およびgpl、20−13により共有され、もう1つ のエピトープはペプチド120−13内にある。さらに、ペプチドgp1.20 −12およびgp120−13に対する試験管内増殖反応が、CD2”T細胞と 、CD4゛T細胞の培養において実現され、第2回の免疫化の5か列後になって 開始された。
このことは、その領域内に記憶Tヘルパー(CD4”)細胞活性エピトープが存 在することを示す。
この研究において同定された別の新規な領域は、ペプチドgp120−29およ びgp120−30 (アミノ酸座標366から400)を含み、これは、4匹 のサルのうち3匹においてT細胞反応を誘導した。免疫T細胞によるこの領域の 認識は、やはり、限られたMHC拘束に支配されるように、すなわち、注型性M HC決定基に関連するエピトープを含むようにみうけられる。反応は必ずしも重 複しないので、少なくとも2つのエピトープがこの領域内にあることが予測され る。
重要なことに、ここに同定された新規なT細胞活性化領域のうち、3つのペプチ ドが、HIV−1に対する中和抗体の産生を生体内で誘発できることがさらに見 出だされた。すなわち、ペプチドgp120−12、ペプチドgp120−16 、ペプチド120−19で免疫化されたすべてのサルから得られた血清は、試験 管内HIV誘導p−24抗原の解放、および、対応する(BRU)分離体[1s olate]のHIV−1ピリオンにさらされたヒト許容T細胞株による合胞体 形成を阻害した。さらに、ペプチドgp120−12は、g+)120の部分的 に保存された領域に由来し、中和抗体により認識される部位に関連している。ペ プチドgp120−16は、調べた14個の異なる分離体すべての内部の、gp 120の高度に保存された領域を代表する。HIVの保存領域から由来したペプ チドの、HIV中和抗体の産生を誘発する効率ならびにT細胞反応を開始させる 効率は、顕著である。すなわち、ペプチドgp120−12およびgp120− 16は、本発明の好ましい実施例である。
HIV感染者(7)10%未満が、ペプチドgp120−12、gp120−1 5、gp120−16、gp120−19を認識することのできる抗体を産生ず る。
抗体はこれらのペプチドでの免疫化に応えて生成されるため、HIV陽性者にお いて中和抗体を産生ずるB細胞のレパートリ−の増加を導ひくことができる。
蛋白は、多数の抗原決定基やエピトープを含み、これらは、特異的抗体のための 認識および結合部位からなる蛋白の領域である。エピトープは6がら8個のアミ ノ酸の配列を含む。エピトープは、6〜8個のアミノ酸の配列が直線的であると ころの連続型でも、アミノ酸が蛋白の立体的折り返しにより集まっているところ の非連続型でもよい。エピトープが比較的少ない数のアミノ酸しか構成しないと しても、抗体との反応は、エピトープを囲む蛋白内アミノ酸により影響を受ける 。
蛋白の抗原部位やエピトープをマツピングすることを目的とした研究は、問題の 蛋白のさまざまな領域に対応する合成ペプチドを用いることにより助けられてき た。Lerner他[免疫学的疾病の生物学:病院実務読本J(Dixonおよ びFisher編)331〜338頁(1983年) 、Lerner、Adv 。
Immunol、36・1 (1984年)。エピトープのマツピング研究にお ける有用性に加え、合成ペプチドは、蛋白の主要な抗原決定基を包含させれば、 ワクチンや診断用試薬としての可能性を秘めている。Van Regenmor tel、Ann、In5t、Pa5teur Virol、137E:497〜 528 (1986年)、Van Regenmortel r抗原としての合 成ペプチドJ Bu rodenおよびVan Knippenburg編「生 化学および分子生物学における研究技法」第19巻、Elsevier、l5B NO−444−80974−0(1988年)。
合成ペプチドは、特異抗原の産生および反応性に関していくつかの利点をもつ。
合成ペプチドの正確な配列は、蛋白のアミノ酸配列づけにより決定される蛋白の アミノ酸配列や蛋白をコード化するDNA配列から決定される予測アミノ酸配列 から選択できる。特異的合成ペプチドの使用により、ワクチン接種および抗体の 産生または検定において完全長蛋白の必要はなくなる。さらに、Merrifi eldと共同研究者による固相ペプチド合成法により、本質的に無制限の量の合 成ペプチドを化学的に製造することが可能となる。Er1cksonおよびMe rrifieldr蛋白質」第3版第2巻、Academic Press、= ニーヨーク、第3章(1976年)。自動ペプチド合成器の実用化は、このよう な技術によりさらに前進した。
蛋白の抗原領域を予測するためにさまざまな基準が用いられるが、このような領 域に対応するペプチドは、必ずしもワクチンとして有用ではない。たとえば、ペ プチドが、蛋白と反応する抗体により認識されるべき適切な空間的配位になけれ ば、抗原性は失われる。また、C型レトロウィルスおよびHIVから由来するペ プチドのい(つかは、HIV自身よりももっと強く免疫抑制因子として作用する ことがわかっている。C1anciolo他、J、Immunol、124:2 900−2905 (1980年)、C1anciolo他、Proc、Nat l、Acad、Sci、USA230:453−455 (1985年)。この ようなペプチドは、患者に対して有害な効果をもち、ワクチンとして用いるには 適当ではない。
さらに、HIV−1およびHIV−2において特に明らかなように、ウィルスの 数多くの血清型すなわち分離体を導くこれら2つのウィルス群の各々には、かな りの遺伝学的変異性がある。このことにより、免疫原の形成に用いるペプチドを 引き出す蛋白の領域を選択する際に、かなりの拘束が課せられる。しかし、HI V−1およびHII−2蛋白の免疫優勢部分には、比較的不変なものがあること がわかった。合成ペプチドは、天然の分子内の通常は免疫原性をもたない型共通 配列[type common 5equences]に対して免疫反応を誘発 するという点において、ウィルス性ワクチンに対する重要な鍵でもある。これら の、さもなければ沈黙しているエピトープは、広範な防御特異性をもつ。5te vard他、Immunol、Today8:51−58 (1987年)。い くつかの試験的ワクチンが、ウィルスに接触した恐れのある人々における感染を 防ぐ目的で作成された。Berman他「組換えグリコプロティンgp160で はなくgp120を用いたワクチン接種後のHIViによる感染からのチンパン ジーの防護JNature345:622−625 (1990年)。
gp120上の多数の中和エピトープが発見され、何人かの研究者により開示さ れた。その総覧については、Bolognesi、AIDS(1989年)3( suppl 1):5lll−3118を参照されたい。この総覧において、B olognesiはアミノ酸座標254〜274.303〜337.458〜4 84.491〜523をもつ4つの異なるウィルス中和エピトープに言及してい る。アミノ酸領域254〜274をもつペプチドは、ラビットを免疫化するため に用いられ、生じた抗血清は上述したようにHIV−1を中和することが見出だ された。Ho他、Sc i ence、239:1021〜1023 (198 8年)。
本発明に包含されるペプチドは、HIV特異抗体の産生の誘起に加えて宿主にお ける活性化T細胞の産生を誘起する少なくとも1つの連続型(直線型)エピトー プを含む、アミノ酸配列からなる。
すなわち、本発明は、Muesing他[核酸構造およびヒトAIDS/リンパ 節病レトロウィルスの発現JNature313:450〜458 (1985 年)に記載されたHIV−I HTLVI[[−Hのエンベロープ遺伝子により コード化されるHIVgp120蛋白の領域に対応する免疫原ペプチドを包含す る。
ヌクレオチド配列は、HIVPV22の名称でGenbankリリース63にお いて提供される。本発明はさらに、ペプチドの免疫原特性に重大な影響を及ぼさ ない、ペプチドの機能的等価変異体を包含する。たとえば、アミノ酸残基の保存 的置換、1つまたはいくつかのアミノ酸欠失や追加、アミノ酸残基のアミノ酸類 似体による置換は、いずれも、本発明の範囲内にある。
相同体は、アミノ酸残基を保存的に置換したペプチド、および、異なるHIV分 離体の対応する領域から由来したペプチドである。互いに保存的に置換できるア ミノ酸には以下のものがあるがこれらに限定されるものではない。グリシン/グ ルタミン、バリン/イソロイイン/ロイシン、アスパラギン/グルタミン、アス パラギン酸/クルラミン酸、セリン/スレオニン、リジン/アルギニン、フェニ ルアラニン/チロシン。相同ペプチドは、下記に示す配列をもつgp120−1 2、gp120−16、gp120−19で示されるペプチドを認識する抗体に より認識されるならば、本発明の範囲内にあるものとみなされる。さらに、本発 明のペプチドに対応する相同ペプチドで、異なるHIV分離体から由来するすべ てのものも、本発明の範囲内に含まれる。
さらに、本発明は、1つ以上のこれらのペプチドのポリマーを含み、ペプチド類 似体や相同体は本発明の範囲内にある。さらに、これらのペプチドよりもアミノ 酸残基は少ないが、これらのペプチドのどれかに存在する1つ以上の免疫原エピ トープを含みしたがって基本ペプチドの免疫原特性を保持するペプチドも、本発 明の範囲内である。
さらに、本発明は、ペプチドの抗原性またはT細胞活性化特性に重大な影響を及 ぼさないようなペプチドの機能的等価変異体を含む。たとえば、種々の類似体、 すなわちペプチド疑似体[peptidomimetics]が公知であり、ペ プチド内の1つ以」−のアミノ酸を置換するために用いることができる。類似体 は、本発明のペプチドに機能的に等価であり、ただし、天然には発生しない、す なわち1.改変されたアミノ酸残基を含むペプチドとして定義される。さらに、 1つ以上のこれらのペプチドのポリマーも本発明の範囲内である。
ペプチド類似体の使用により、活性が増加し、酵素分解に対する感度が低く、よ り選択性をもつペプチドがもたらされる。好適なプロリン類似体は、天然ペプチ ドの活性を20倍以−L増加させることが証明された2−アミノシクロペンタン カルボン酸(βAc’c)である。M i e r k e他「プロリンのペプ チド疑似体として2−アミノシクロペンタンカルボン酸を含むモルフイセブチン 類似体Jlnt、J、PeptideProteinRes、35:35〜45 (1990年)。さらに、Portoghese他[メツセージ−アドレス概念 を用いたペプチド疑似Sオピオイドレセプター拮抗物質の設計j J、Med、 Chem。
33 :1714−1720 (1990年) 、Goodman他「ペプチド 疑似体合成、分光法、コンピュータシミュレーションJ Biopolymer s26S25−832 (1987年)。
ペプチドは公知の固相ペプチド合成技術を用いて合成された。Merrifie ldおよびBaranyrペプチド・分析、合成、生物学」第1巻、GrosS 及びMeinenhofer編、Academic Press、ニューヨーク 、第1章(1980年)。合成により、さらに、元来の蛋白配列に対応しない1 つ以上のアミノ酸を、ペプチドのアミノあるいはカルボキシル末端に付は加える ことが可能となる。このような付加アミノ酸は、ペプチドを別のペプチドや、大 型担体蛋白や、固相支持体に結合するために有用である。これらの目的に有用な アミノ酸には、チロシン、リジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、システィン 、これらの誘導体があるが、これらに限定されるものではない。たとえば、NH 2アセチル化やC0OH末端アミド化など、さらなる蛋白改変技術を用いて、ペ プチドを別の蛋白やペプチド分子や支持体に結合するためのさらなる手段を提供 することができる。ペプチドを互いに、あるいは担体蛋白や固相支持体に結合す るための処理法は、公知である。したがって、カルボキシまたはアミノ末端にお いて担体または固相支持体に離合される上述の付加アミノ酸残基を含むペプチド は、本発明の範囲内にある。本発明のペプチドに対する言及は、ここに論じられ るすべての実施例を包含する。
ワクチン製造の別の方法は、分子生物学技術を用いて、本発明の1つ以上のペプ チドと高度に免疫原性の蛋白を含む融合蛋白を生成することである。たとえば、 問題の抗原とコレラ毒素のBサブユニットを含む融合蛋白が、問題の抗原に対す る免疫反応を誘発することが証明されている。3anchez他[ワクチン開発 の基礎としての、コレラ菌(ビブリオ・コレラ)におけるコレラ毒素Bサブユニ ットの過剰発現のための組換えシステムJ Proc、Nat 1.Acad、 Sci、USA86 : 481〜485 (1989年)。したがって、本発 明において、コレラ毒素のような担体蛋白に融合されるBおよびT細胞エピトー プの適切な構造にもとづくワクチン構造体は、ワクチン接種において重要な効果 を示すであろうことはいうまでもない。
新規なペプチドアミノ酸配列を、下記および表2に示す。アミノ酸残基は、K6 nnedy他(1986年)によりすでに開示されたヌクレオチド配列から取り 出される。ペプチドはそのカルボキシ末端にアミドまたはカルボキシ基のいずれ かを含む。
gp120−11 X−8er−3er−8er−Gly−Arg−Met−11e−Met−Gl u−Lys−Gly−Glu−11e−Lys−Asn−Cys−8er−Ph e−Asn−11e−8er−Thr−Ser−Y−Zgp120−12 X−Gl y−Gl u−1l e−Lys−Asr+−Cys−Se r−P he −Asn−11e−3er−Thr−8er−11e−Arg−Gly− Lys−Va l −G l n−Ly s −G l u−Ty r −A  l a−Phe−Phe −Y−Zgp120−13 X−11e−Arg−Gly−Lys−Va 1−Gln−Lys−Glu−T yr−Al a−Phe−Phe−Tyr−Lys−Leu−Asp−I Ie −11e−Pro−T l e−Asp−Asn−Asp−T+〕r−Thr− 8e r −Th r−Th r −Y−Z gp120−16 X−Pro−Lys−Va l−8er−Phe−Glu−Pro−I 1e− Pro−1l e−Hi 5−Tyr−Cys−Ala−Pro−Ala−Gl y−Phe−Al a−11e−Leu−Lys−Cys−Asn−Asn−Y −Zgp120−19 X−Thr−Hi 5−Gl y−1l e−Arg−Pro−Va l −V a I −3er−Thr−Gln−Leu−Leu−Leu−Asn−Gly −Ser−Leu−Ala−Glu−Glu−Glu−Y−Zgp12cl−2 9 X−Gl y−Asp−Pro−Glu−1l e−Va 1−Thr−Hi  s −8e r−Phe−Asn−Cys−Gl y−Gl y−Gl u−P he−Phe −Ty r−Cy 5−As n−3e r−Th r −G  l n −Y−Zgp120−30 X−Cys−Gl y−Gly−Glu−Phe−Phe−Tyr−Cys−A sn−3er−Thr−Gin−Leu−Phe−Asn−8er−Thr−T rp−Phe−Asn−8e r−Thr−Trp−Y−Zここで、Xは、ペプ チドのアミン末端N H2基の水素分子あるいはペプチドの担体への結合を促進 するために選択される付加アミノ酸である。Yは無しあるいはCysである。Z はカルボキシ末端アミノ酸のカルボキシル基もしくはアミド基である。用いられ ているアミノ酸略称を表2に示す。
T細胞活性化の誘起に加え、これらのペプチドのいくつかは、HIVによる将来 の感染を防御するため、あるいは、すてにHIVに感染した検体におけるHIV に対する免疫反応を高めるためのワクチンとして有用である。いかなるヒト検体 にもペプチドを用いてワクチン接種できるが、もつとも適切な検体はHIV感染 の危険がある人々である。このような被験者には、同性愛者、売春婦、薬物静脈 注射常用者、血友病者、患者や生物学的標本に接触する医療従事者が含まれるが 、これらに限定されるものではない。本発明は、さらに、これらのペプチドを特 異的に認識するモノクローナルおよびポリクローナル抗体を提供する。本発明は 、さらに、HIVを中和するペプチドを用いたワクチン接種に応答して産生され る抗体を提供する。
本発明の好ましい実施例において、ペプチドは免疫原として用いられる組成に構 成される。これらの免疫原はヒトを含む哺乳類におけるワクチンとして、あるい は、動物におけるT細胞活性化および/またはポリクローナルおよびモノクロー ナル抗体の産生を誘起するために用いることができる。このような組成を構成す るため、T細胞活性化を誘起するのに充分な量(約1〜500μg)の少なくと も1゛つのペプチドを、ヒトを含む哺乳類への投与に適した生理的受容可能な担 体に混合する。
ペプチドは、互いに、または、他のペプチドや蛋白担体やその他の担体に共有結 合で接合され、リポソームその他のベシクルに組み込まれ、および/またはワ  □クチン技術において知られるようにアジュバントや吸着剤と混合される。たと えば、1つあるいは複数のペプチドは、Takahashi他「精製したHIV −1エンベロープ蛋白およびlSC0M5を用いた免疫化によるCD8+細胞障 害性T細胞の誘導JNature344:873〜875 (1990年)に開 示されるとおり、免疫刺激性複合体に混合することができる。あるいは、ペプチ ドは、結合されずに、単に、通常の食塩水などの生理的許容可能な担体やヒトを 含む哺乳類に投与するのに適した緩衝化合物と混合される。
抗体を誘起するすべての免疫原組成物についてと同様に、本発明のペプチドの免 疫原として有効な量は、経験的に決定されなければならない。考慮されるべき因 子には、天然ペプチドの免疫原性、ペプチドがアジュバントや担体蛋白やその他 の担体に複合すなわち共有結合で接合されるかどうか、静脈注射、筋肉注射、皮 下注射などの組成物の投与経路、免疫化投与回数が含まれる。このような因子は ワクチン技術において公知であり、余分な実験を行なうことなくこのような決定 をなすことは免疫学者の技術範晴である。
以下の具体例により本発明をさらに説明するが、これらは決して本発明の範囲を 狭めるものではない。T細胞活性化を判定するために、OVA接合i−irvl −1rvペプチドで免疫化したサルからのPBMCについて、試験管内でリコー ル(免疫化)、重複、非重複ペプチドにさらした場合にIL−2を産生および/ または増殖する能力の試験を行なった。
塞施伝1 p の におい い゛ サイノモルガス[Cynomo l gus]サル(Macaca fasci cularis)に、3週問おきに、オボアルブミン(OVA)接合ペプチド( 下記参照)の皮下注射による投与を3回行なった。各投与は、フロイント完全( 第1投与)あるいは不完全(ブースター投与)アジュバントに乳化した100μ gのオボアルブミン結合ペプチドからなる。
尖施雌呈 ベズ天上合成 付加カルボキシ末端システィン残基を備えた、40 HIV−1gp120ペプ チド(表1)が、Applied Biosystems製430Aペプチド合 成器(Applied Biosystems、カリフォルニア州フォスターシ ティ)を使用して、pメチルベンズヒドリルアミンポリマー樹脂(Peptid es Int、、アメリカ合衆国ルイビル)を固相として用い、固相上で合成さ れた。
合成に用いた全てのアミノ酸は、α−NH2基を保護するt−ブチルカルボニル 基(t−Boc)を含み、スイスのNovabiochem AGから入手した 。
反応側鎖基をもつアミノ酸は、所望しない本章な側鎖の連鎖反応を防ぐための追 加保護基を含んでいた。これらのペプチドすべてを合成するのに用いた、保護さ れたアミノ酸の各々を表1に記載する。
表土 ペプチ゛ム こ いた ミ Boc−Ala−Oh Boc−Arg (Tos)−OH Bo c−As n −0H Boc−Asp (Obz l) −0HBoa−Cys (Pmeobz 1 )−OHBoc−Glu (Obzl)−OH Boc−Gin−OH Bo c −G l y −0H Boc−Hi s−(Tos)−OH Boc I le 0H−1/2 H20Boc−Leu−OH”H2O Boc−Lys (2−CI−Z)−OH(cryst、)B o c −Me  t −0H Boc−Phe−OH Bo c−P r o−0H Boc−8er (Bzl)−OH−DCHABoc−Th r (Bz 1) −OHBoc−Trp (Formyり−0HBoc−Tyr (2−Br−Z )−OHBoc−Vat −0H Tos トンル(Tosyl)またはp−トルエンスルホン酸0bzl−ベンジ ルオキシ Pmeobzl=p−メチルベンジルオキシ2−CI −Z=塩化カルボベンゾ キシ2−Br−Z=臭化カルボベンゾキシ ペプチドは、製造者により示唆されるとおり、t−Boa合成プロトコルを用い て合成された。すべての溶剤はApplied Biosystemsから、使 用した側鎖保護アミノ酸はNova Biochem(スイス)およびAppl ied Biosystemsから入手した。各アミノ酸の結合につづき、試料 をとり、ニンヒドリン定量検定を実施した。結合された各アミノ酸に対して結合 効率が99%を越えた場合のみに、ペプチドをさらなる処理に進めることが許さ れた。完成したペプチドを固相から分離し、アニソールおよびエタンジチオール (Merck、ドイツ)をスカベンジャーとして用いる酸性加水分解によりアミ ノ酸側鎖の脱保護化を行なった。
合成の完了後、合成されたペプチドから保護基を取り除き、Bergot他「固 相ペプチド合成における分割試薬としてのトリフルオロメタンスルホン酸の有用 性jApplied Biosystems User Bulletin。
Peptide 5ynthesizer、第16号、1986年9月2日発行 に記載された方法にしたがって、トリフルオロメタンスルホン酸(TFMSA) を用いた処理により、固相支持体樹脂からペプチドを切断した。以下に、用いら れたプロトコルの詳細を記す。
1 ペプチド−樹脂1グラムに対して、チオアニソールと1. 2−エタン−ジ チオール(2: 1)3mlをスカベンジ剤として添加し、混合物を室温で10 分間、連続的に攪拌しながらインキュベートした。
2、トリフルオロ酢酸(TFA)lOmlを添加し、室温で10分間にわたり連 続的に攪拌した。
3 強く攪拌しながら、TFMSAlmlを滴下して添加し、室温で25分間に わたり反応させた。
4、分離につづいて、ペプチドを無水エーテルを用いて沈殿させ洗浄した。
5、沈殿洗浄されたペプチドを少量のTFAに溶解した。
6、溶解されたペプチドを再び工程4に述べたように沈殿洗浄し、沈殿物をN2 流のもとで乾燥させた。
検定に用いる前に、所望に応じ、逆相高性能液体クロマトグラフィ(HPLC) により、ペプチドをさらに精製してもよい。このような精製に特に適したカラム としては、水(TFA)−アセトニトリル(TFA)勾配を用いてペプチドを溶 出する逆相Vydak (登録商標)がある。表2に示すアミノ酸配列をもつ4 0個のペプチドを合成した。
アミノ酸長さ17〜19で、半分は互いに重なり、全体としてgp−120を包 含した、ペプチドのアミノ酸配列が、HIV−I BRU分離体から得られた。
Muesing他「核酸構造とヒトAIDS/リンパ節病レトロウィルスの発現 JNature313:450 (1985年)。
(以下余白) ネ*Kenncdy他によりすでに説明されている(198(i年)。
太施皿旦 のこ のぺ ′の N−スクシンイミジル3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP) (Pha rmac i a、スエーデン国つプサラ)を二機能性リンカ−とし て用い、下記に要約するところの製造者(Ph a rma c i a)の指 示にしたがって、本発明によるペプチドを、オボアルブミングレードV (S  i gma、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス)に、はぼ10:1(ペプ チド:オボアルブミン)のモル比で、共有結合で連結した。
オボアルブミンを結合緩衝液(0,2MのN a H2P 04、Ph8.5) に溶解した。つぎに、溶解されたオボアルブミンを、同じ緩衝液を用いてSep hadexG−25Mカラム(Ph a rma c i a、 7.エーデン )を通過させた。蛋白濃度を280nmで測定し、回収を判定した。5PDPを 、最終濃度40mMになるまで、99.5%エタノールに溶解した。つぎに、攪 拌しながら、オボアルブミン溶液に5PDPを滴下して添加した。つぎに、5P DP−オボアルブミン混合物を室温で約30分間放置した。水を溶出剤として用 い、混合物をSephadexG−25Mカラムを通過させることにより、オボ アルブミンー5PDP接合体を非接合5PDPから分離した。オボアルブミンー 5PDP接合の置換度は、ペプチド溶液に添加すべき量を決定するために、接合 体50μmを水2mlで希釈した後に、希釈された接合体を280nmで、およ び、希釈された接合体にジチオトレイトール(DTT) (′si gma)1 00 μIを添加して一8430mで測定することにより、決定された。
最後に、オボアルブミンー5PDP接合体に結合すべき合成ペプチドを10%酢 酸に溶解し、最終濃度1mg/mlとした。適当な量(上記の置換度により決定 される)のオボアルブミンー5PDP接合体を添加し、室温で一晩静置した。
尖施偲土 免疫化ズ旦土ユ匹 M、ファクシキュラリス(M、facsicularis)が抗体の産生に用い られた。最初のペプチド注射の前に、血液試料をサルから採取した。この最初の 血液試料を「免疫前」 (表5〜8)と呼び、内部対照として用い、各免疫血清 と同じく分析する。
リン酸緩衝生理食塩水(PBS)0.5mlに懸濁したペプチド−8PDP−オ ボアルブミン100μgをサルに注射した。3週問おきに3回の筋肉注射により サルを免疫化した。アジュバントとしては、最初の免疫化全部についてはフロイ ント完全アジュバント0.5mlを用い、ブースター注射についてはフロイント 不完全アジュバントを用いた。最終の免疫化から2週間後、窩[fossa]か ら血液試料10m1を取り出すことによりサルから採血し、免疫前および超免疫 [hype r immune]血清について実施例9に述べる中和検定を実施 した。
尖施偲旦 たM、フ シ −1スか゛の 1ンパ のI ′ 第2回および/または第3回の注射から少なくとも2週間後、ヘパリン処理した 静脈血を大腿静脈から採取した。末梢血単核細胞(、PBMC)は、以下の方法 にしたがって、ゼラチン沈降と濃度勾配遠心分離により得られた。ハンクス平衡 食塩溶液中にゼラチン(ゼラチンL936、PB Ge1atins UK L TD、イギリス)3%(重量/容積)を溶解した溶液を血液と1:3の割合で混 合し、37℃で1時間にわたり赤血球を沈降させた。赤血球を除いた上澄み液を フィコール−ハイベーククッション層(Ph a rma c i a1スエー デン)上に重層し、20℃において15分間230Xgで遠心分離した。等張リ ン酸緩衝食塩水(PBS、NaCI O,15M中にリン酸緩衝剤0.OIM、 pH7,4)を用いて遠心分離(500x g、 20℃、5分間)を行なうこ とによりインターフェースPBMCを2回洗浄した。
以下に示す実施例のいくつかにおいて、Kap I anおよびC1arc 「 ヒトTリンパ球の検出のためのロゼツト検定の改良J J、Immuno 1.  Me t。
6 :131 (1974年)に記載されているように、AET処理ヒツジ赤血 球細胞を用いたロゼツト化によりT細胞を富化し、つづいて、フイコールーハイ ペ−り層上で濃度遠心分離を行なった。ロゼツト化細胞(名目的[nomina l]T細胞)をペレットから収集し、蒸留水で20秒間再懸濁してヒツジ赤血球 細胞を溶解する。製造者の指示にしたがって、モノクローナル抗CD8抗体(D ynal AS、ノルウェー)で被覆した微小球を用いたCD8”T細胞の常磁 性消耗[paramagnetic depletion]により、CD4’T 細胞へのさらなる富化を達成した。
実施何旦 ユ2ビ球増殖検定 非分画PBMCを、完全培地(下記参照)中に再懸濁し、丸底96八マイクロウ エルプレート(’Nunc、デンマーク)内に、ウシ胎児血清(FCS、 B  i 。
logical Industries、イスラエル)10%、L−グルタミン (Gibco、イギリス)3.czg/ml、ゲンタマイシン硫酸塩(Esse xLakemedel AB、スエーデン)O,1mg/mlを補なったIsc 。
ve培地中において3通りの異なる細胞濃度(ウェル当り細胞数2X10’、1 ×106.5 X 10’)で分散した。付属細胞[accessory ce lls]の源として、4X10’ t−2X10’ の T 昭−2500ra d PBMCこ、分画T細胞(名目的T細胞2X10’または1.2×105個 、あるいはCD4’T細胞4X10’個)をウェルの別の組に分散させた。合成 ペプチドをジメチルスルホキシド(20μg/ml)に溶解し、さらに培養培地 で希釈した。結合されていないペプチドを、異なる濃度(10,1,0、lμg /m1)で培養ウェルに添加した。
コンカナバリンA(Sigma)(10μg/ml)を、陽性対照として別々の 培養に添加した。最終容積0.2mlの細胞を、CO27,5%の湿潤雰囲気内 で37℃で5日間培養した。4日後、培養上澄液25μmを各ウェルから採取し 、実施例5で説明する方法によりIL−2活性の検定を行なうまで、−70℃で 凍結した。培養期間の終了の16時間前に、[3H]チミジン(Ame r s  h am。
イギリス)1μCiを含む培養培地20μmを各ウェルに添加した。細胞を集め 、つづいて放射能の取込を、アルゴン活性化β−シンチレーションカウンタ(I notech、スイス)に連結された自動フィルター細胞採集器上で測定した。
データは、相加平均刺激指標(Sl)として表される。後者のSiは、ペプチド 刺激培養に取り込まれた[’H]−チミジンの平均比率として定義される(対照 培養(非刺激)の対応する3連で分けられた3つの培養の平均)。平均Sl値2 .4以上が陽性とみなされる。少なくとも2.4に等しいSi値(すなわち、無 関係なペプチドにさらされた複製培養のSDの3.3倍をプラスした平均値の合 計の2倍(信頼区間、p<0.001、スチューデントを検定))は、かなり増 加したものとみとめられた。
図1に示されるように、OVA置換形式でサルに注射されたペプチドのかなりの 数(18/40)が、対応する免疫動物からのPBMCの試験管内増殖を誘発し た。図1において、結果は、%SDを試験されたすべての3連の平均SI+SD として示されている(2匹のサルにおいて試験した場合)。黒い棒は陽性の結果 を示す。反応したサルの出現頻度が示されている。2〜3個の重複ペプチドの付 加配列に対応する4つの主要な領域が、この活性を含むものと判定された。ペプ チドgp120−11、gp120〜12、gp120−13 (アミノ酸座標 141〜192)はそのような領域の1つに対応する。これら3つのペプチドの 1つで免疫化した6匹のサルのうち5匹が、リコールペプチドに反応した。別の 主要な領域は、ペプチドgp120−23、gp120−24、gp120−2 5(アミノ酸座標295〜343)からなり、これらは、対応するペプチドで免 疫化した2匹のサルの少なくとも1匹からPBMCの増殖反応を誘発した。第3 の領域は、ペプチドgp120−29およびgp120−30からなり、対応す るOVA接合ペプチドで免疫化したサルからのPBMCに対する増殖誘発活性の 部位(2)を含む。第4の領域は、ペプチドgp120−33、gp120−3 4、gp120−35、gp120−36 (アミノ酸座標409〜466)か らなり、ここで、各ペプチドは免疫されたサルの少なくとも1匹からのPBMC の増殖を誘発することができた。
これらの主要領域とは別に、5つのペプチドすなわちペプチドgp120−4( アミノ酸座標53〜74)、gp120−5 (アミノ酸座標64〜89)、g p120−17 (アミノ酸座標218〜247)、gp120−21 (アミ ノ酸座標269〜295)は、対応するOVA接合ペプチドで免疫化したサルか らのPBMCに添加したときに、試験管内増殖反応を誘発することが判明した。
対応するOVA接合ペプチドで免疫化したサルからのPBMCの増殖反応を誘発 できることが判明したペプチドは、非同系OVA結合ペプチドで免疫化した少な くとも3匹の他のサルからのPBMCについての再検定にかけられた。ペプチド gp120−4、gp120−13、gp120−34は3匹のサルのうち1匹 から、ペプチドgp120−30は7匹のうち1匹のサルにおいて、P BMC の増殖を誘発した(Slは2.0と25の間)。その他のペプチドでは顕著な増 殖反応を誘発することはなかった。
lまたは2匹の免疫サルにおいて増殖反応を誘発することのできたペプチドは、 第3回の免疫化の後、再試験された。この機会に、免疫ペプチドと半分重複する 配列を含む2つのペプチドの各々に対する、免疫サルからのPBMCの試験管内 増殖反応についても、評価を行なった。
図2に示されるように、OVA接合ペプチドgp120−11で免疫化された両 方のサルからのPBMCは、やはり、試験管内でペプチドgp120−12に反 応した。しかし、ペプチドgp120−12で免疫化されたサルは一匹も、ペプ チドgp120−11に反応しなかった。第3回の免疫化の2週間後、細胞を採 取した。試験されたペプチドは、2回の免疫化の後の免疫ペプチドに対する試験 管内応答性に基づいて選択された。図2において、結果は%SDを試験されたす べての3連の平均SIとして表されている(2匹のサルについて試験t7た場合 )。
点棒は陽性結果を示している。
同様に、ペプチドgp120−12で免疫したサルは、ペプチドgp120−1 3に反応した。しかしペプチドgp120−13で免疫を与えたサルは一匹も、 ペプチドg+)120−12に反応しなかった。試験管内増殖活性の次の領域、 すなわちペプチドgp120−23、gp120−24、gp120−25にお いて、重複ペプチドはひとつとして、OVA接合ペプチドで免疫を与えたサルか らのPBMCの試験管内増殖を誘発しなかった。ペプチドgp120−29およ びgp120−30 (OVA接合)で免疫を与えたサルからのPBMCについ ても、重複ペプチドに対する反応がなかったので、同じことである。ペプチドg p120−33、gp120−34、gp120−35からなる領域において、 重複ペプチドのいずれも、OVA接合ペプチドで免疫を与えたサルからのPBM Cの試験管内増殖を誘発しなかった。他のサルからのPBMCはこの点において やはり陰性であった。同定された他のエピトープのうち、ペプチドgp l 2 0−4で免疫したサルからのPBMCだけが、重複ペプチドすなわちペプチドg p120−5に対して試験管内で反応した。
2匹のサル(ペプチドgp120−12またはペプチドgp120−13で免疫 した)からの異なる細胞分画の増殖反応について調べた。表3に示すように、免 疫された(しかし結合していない)ペプチドの存在において培養したときの、両 方のサルから得られたPBMCの増殖反応は、CD2’細胞の富化により増加し た。また、重複ペプチドに対する既存の反応は比較的一定に保たれた。CD8’ T細胞のさらなる消耗ののち、CD4’T細胞を富化した分画(元来のCD2’ T細胞分画9〜18%を含む)は、免疫化ペプチドを用いたインキュベーション に応えてなおも増殖した。しかしながら、ペプチドgp120−12で免疫した サルからのCD4’T細胞を富化した分画は、重複ペプチドのいずれに対しても 増殖し表3において、各欄は次のようにして得られた。
免疫化ペプチド OVA接合ペプチド100μgが、フロイント完全(第1回投 与)または不完全(ブースター投与)アジュバントにおいて3回にわたり免疫化 された。
試験管内ペプチド・非接合ペプチド 総PBMC:異なる細胞密度およびペプチド濃度の4つの3連の平均5ICD2 ”富化分画:2X10’個の5RBC−ロゼツト化PBMCが、4×104個の 照射非ロゼツト細胞で、ペプチド10μg/mlとともに、インキュベートされ た。
CD4’富化分画:抗CD8’被覆ビーズでインキュベートすることにより、さ らにCD4’T細胞内において富化された、1.25xlO’個(ペプチドgp 120−12で免疫化されたサル)あるいは4 X 10’個(ペプチドgp1 20−13で免疫化されたサル)の5RBC−ロゼツト化PBMCが、2X10 ’個の照射非ロゼツト細胞で、ペプチド10μg/mIとともに、インキュベー トされた。
G11lis他[T細胞成長因子:成長パラメータおよび活性の定量マイクロ検 定J J、Immunol、120:2027 (1978)に記載されている ように生物学的検定を実施することにより、個々の細胞微小培養のIL−2含有 量を判定した。簡単にいえば、上澄み液を、104個のCTLL−2細胞に1= 4の最終希釈度で添加した。平底96穴マイクロウエルプレート(Nunc、デ ンマーク)内で、FCSIO%、L−グルタミン3μg/mLゲンタマイシン硫 酸塩0.1mg/ml、β−メルカプトエタノール5xlO−’Mを補なったl 5cove培地中で、37℃で24時間にわたり細胞をインキュベートした。培 養期間の終rの6時間前に、[3H]−チミジンlμCiを添加した。細胞が採 集され、実施例4で説明したようにビH]−チミジン取り込みを判定した。上澄 み中の1L−2含有量は、既知量の組換えヒトIL−2(Genzyme、マサ チューセッツ州ホストン)の存在のもとでCTLL−2細胞を培養することによ り作成された投与−反応(ドーズ・レスポンス)標準曲線からの推定により、決 定された。
表4に示されるように、いくつかの細胞培養上澄み液は、OVA接合ペプチドg p120−11Sgp120−12、gp120−13、gp120−16、g p120−21.gp120−25、gp120−30、gp120−34で免 疫化されたサルからのPBMCの培養中に、検出可能な量のIL−2を含んでい た。対応する非接合ペプチドを用いた試験管内チャレンジの後、分泌されたIL −Sを検出することができた。試験管内培養の4日後にみとめられた分泌IL− 2の割合は、02から1.00/mlの範囲であった。ペプチドgp120−1 1.gp120−12、gp120−13、gp120−30、gp120−3 4で免疫化されたサルから取り出されたPBMCの細胞培養上澄み液は、試験管 内で1つまたは2つの重複ペプチドにさらした後、やはり、IL−2を含んでい た。したがって、ペプチドgp120−11で免疫化したサルからのPBMCは 、ペプチドgp120−12での刺激の4日後に、検出可能なレベルのIL−2 を細胞上澄み液内で分泌した。そして、ペプチドgp120−12で免疫化した サルからのPBMCは、ペプチドgp120−1.3での刺激の後、検出可能な レベルのIL−2を分泌した。IL−2を含む細胞培養上澄み液は、重複ペプチ ド(ペプチドgp120−12およびgp120−14)を、ペプチドgl)1 20−13で免疫化したサルからのPBMCとともに含む、両方のPBMC培養 から、同定された。同じことが、ペプチドgp120−34で免疫化したサルか らのPMBCと共培養した場合のペプチドgp120−33およびgp120− 35についても成り立つ。最後に、ペプチドgp120−30で免疫化したサル から得られたPBMCは、ペプチドgp120−30の存在において培養したと きのみならず、ペプチドgp120−29を培養に添力1ルたときにも、検出可 能な鼠のIL−2を分泌した。
(以下余白) 去施刈旦 ゛ ルスス ・・ すべての中和試験は、H−9細胞およびHTLV−BIBウィルス(R,C,G a1loからのもので、ニューヨーク州マンハセットのノースショア病院のWi l 1 iam Hal l博士により供給された)を用いて実施された。)( −9細胞(H9NYとして示される)を、ウシ胎児血清(FCS)20%と、ペ ニシリン/ストレプトマイシン(PEN/5TREP各50μg/ml各段0μ 剤は含まず)を補なったRPMI培地(Gibco)内に保持した。細胞は、4 日おきに1=3希釈で、継代培養された。
細胞をプレートからかき取り、325Xgの遠心分離によりペレット化した。
ペレット化された細胞を、前もって1/lOに希釈した株ウィルス1ml中に再 懸濁し、頻繁に攪拌しながら37℃で60分間にわたり吸着を行なった。ウィル スの吸着ののち、細胞を再遠心分離し、FC320%およびポリブレン(2μg /m1)を含むRPM110ml中に再懸濁しく5 x 10’細胞/mlの最 終濃度に)、5%C02中において37℃でインキュベートした。
感染された細胞は、合胞体形成、免疫蛍光検査における陽性細胞、p−24産生 (Abbo t t p−24抗原試験により検定される)を検査することによ り、感染後(p、i、)4〜5日目に検出可能であることが判明した。HIV産 生のピークは、p、i、]o〜15日目にみられ、このとき、ウィルスを採取し た。
破砕物を除くための低速遠心分離の後、感染細胞から採取したウィルスを含む上 澄み液を、−90℃でストックとして凍結した。50%培養細胞感染量(TCI D s o )として終点タイター40,000の値をもつ1つのウィルススト ックが研究を通じて用いられた(NT3〜NT19と呼ぶ)。
尖施拠旦 旦1■二上土租挾定 HTLVII[−B感染能を中和する抗体を含む血清は、HIV−1合胞体形成 を防ぐ能力、p−24抗原形成、免疫蛍光マーカーにより判定される感染細胞数 の減少により検出され、ペプチド特異抗血清を欠(対照感染と比較された。実施 例8で述べたストックウィルスを、TCI Di。の値が100になるまで希釈 し、実施例4に述べたように免疫化されたサルから得られた、連続4倍希釈(1 15,1/20.1/80)の補体不活性免疫血清と混合した。陽性対照として 、既知のHIV中和タイターl/40〜l/180をもつモルモット超免疫血清 (MSVと呼ぶ)がすべての実験に加えられた(B、Morein教授の提供に よる、BMC獣医学ウィルス部門、スエーデン国つプサラ)。37℃で60分間 または4℃で16時間にわたるインキュベーションの後、血清−ウィルス混合体 を、1×106個のH−9細胞に添加し、さらに37℃で60分間インキュベー トした。
インキュベーションに続き、細胞を一度洗浄し、24穴多皿プレート内に、各ウ ェルごとに成長培地(RPMI、PC3IO%、ポリブレン2.CZg/ml) 2mlを入れた中に置いた。
p、i、5〜12日について、顕微鏡(倍率x200)下で、合胞体の存在につ いて細胞を検査した。製造者の指示(Abbott ag test HIVA G−1(登録商標)、ヒト血清または血漿におけるヒト免疫不全ウィルスl型( HIV−1)抗原の検出のための酵素免疫検定)にしたがって、感染細胞からの 上澄み液を、p−24抗原の存在について、p、i、10Bi::、10倍連続 希釈(1/10〜1/1000)で検定した。結果は、454nmでの吸光度と して示され、より高い吸収度はより高いp−24抗原濃度ひいてはHIV感染を 示す。上澄み液の連続希釈は、もっとも正確な範囲(<2. 0吸光度単位)に おいてp−24濃度を検出することができるように行なわれた。
感染細胞の数は、実験の最後(通常、p、i、15日)に、免疫蛍光検査(IF )のために採用されたスライド上の細胞のアセトン固定により判定された。Je ansson他[超免疫血清を利用した細胞培養からのマイコプラズマの除去j Ex、Ce1l Res、161:181〜188(1985年)に記載された 標準的方法にしたがって、HIV感染者からの1/400希釈超免疫血清、およ び、イソチオシアン酸フルオレセイン(FITC)で標識した1/100に希釈 された抗ヒトIgG抗体(Bio−Merieux France)を用い、間 接的IF試験が使用された。表5〜8に、ペプチド1〜40で免疫化されたサル からの超免疫血清のスクリーニングから得られた結果を示す。
表5(A−D)〜表8において、上澄み液のp24抗原含有量は、上述したよう に、ELISA、間接IF、合胞体形成により分析された。抗原陽性細胞の相対 量は、AGPO5細胞として示され、ここで、パーセンテージは、−== 0% 、+=〉0〜2%、++=3〜10%、+++=11〜20%として示され、パ ーセンテージの間隔は抗原陽性細胞の数を示している。
表5A (HIVNT3P1.XLS) は、ペプチドgp120−1〜gp1 20−10で免疫化されたサルから取り出した血清を用いて得られた結果を示し ている。用いられた細胞は、H9NYであり、用いられたウィルスは、実施例8 で述べたHTLV−1[IB、Batch 18であった。インキュベーション プロトコルは、37℃で1時間の(ウィルスプラス血清)インキュベーションで あった。
表5B (HIVHNT4P1.XLS) は、ペプチドgp120−11−g p1−20−20で免疫化されたサルから取り出した血清を用いて得られた結果 を示している。用いられた細胞は、89 NYであり、用いられたウィルスは、 実施例8で述べたHTLV−mB、Batch 18であった。インキュベーシ ョンプロトコルは37℃で1時間の(ウィルスプラス血清)インキュベーション であった。
表5C(HIVHNT5P1.XLS)は、ペプチドgp120−21〜gp1 20−30で免疫化されたサルから取り出した血清を用いて得られた結果を示し ている。用いられた細胞は、H9NYであり、用いられたウィルスは、実施例8 で述べたHTLV−I[[B、Batch 18であった。用いられたインキュ ベーションプロトコルは37℃で1時間のウィルスプラス血清インキュベーショ ンであった。
表5D (HIVHNT6P1.XLS)は、ペプチドgp120−31〜gp 120−40で免疫化されたサルから取り出した血清を用いて得られた結果を示 している。用いられた細胞は、H9NYであり、用いられたウィルスは、実施例 8で述べたHTLV−1[[BSBatch 18であった。インキュベーショ ンプロトコルは37℃で1時間の(ウィルスプラス血清)インキュベーションで あった。
表6 (HIVTAB4.XLS)i;!、第1の試験(表5A−D)j、:よ り決定される推定中和抗体の第1の再試験の結果を示す。各試験において、用い られたウィルスはHTLV−nlB、 B a t c h 18であり用いら れた細胞は89 NYであった。1−i9列の第1の再試験結果は、中和試験番 号5の結果である。インキュベーションプロトコルは37℃で1時間のインキュ ベーションであった。20〜22列の第1の再試験結果は中和試験番号7の結果 である。インキュベーションプロトコルは37℃で1時間のインキュベーション であった。
表7 (H[VTAB5.XLS)は、陽性ペプチドの第2、第3、第4の再試 験の結果を示す。各試験において、用いられたウィルスはHTLV−mB Ba tch18であり用いられた細胞はH9NYであった。1〜4列の第2の再試験 結果は、中和試験番号7の結果である。インキュベーションプロトコルは37℃ で1時間のインキュベーションであった。5〜13列の第2の再試験結果は中和 試験番号12の結果である。14〜16列の第3の再試験結果は中和試験番号1 2の結果である。インキュベーションプロトコルは37℃で1時間のインキュベ ーションであった。17〜39列の第4の再試験結果は中和試験番号16の結果 である。インキュベーションプロトコルは4℃で16時間であった。40〜53 列の第2の再試験結果は中和試験番号19の結果である。インキュベーション果 である。ここで、ウィルスおよび細胞のインキュベーションは4℃で16時間す ることは、HTVによる感染を防ぐために、または、すてにHIVに感染した検 体における高められた免疫反応を誘発するために適用できる。
国際調査報告 一□m+w+1lesilAs−舊暑「−9暴。xllaρCT/5E9210 0373−1−−一一嚢−^em−++−5hePCT/5E92100373 1nlerejl1611@l^、、、、、、1.、、、− PCT/SE 9 2100373+−,−n−−+ap+1−−v+−PCT/SE 92100 3731M、tNmttAtp+−#& PCT/SE 92100373国際 調査報告 国際調査報告 フロントベージの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、0A(BF 、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG )、AU、 BB、 BG、 BR,CA、 C3,FI、 HU、JP。
KP、 KR,LK、 MG、 MN、 MW、 No、 PL、 RO,RU 、5D (72)発明者 リーモ、ラーシュ スウェーデン、フーヴオース、S−43080、ヘツレクーラヴエーゲン 17 (72)発明者 イエンジン、ステイーグスウェーデン、イエーテボリ、 S− 41127、フエレーニングスガータン 33(72)発明者 ホーラル、ペー テル スウェーデン、イエーテボリ、S−41266、オランジェリーガータン 21  B(72)発明者 チェルキンスキ、セフルスウェーデン、イエーテボリ、S −41314、スヴエアーガータン 16−18゜(72)発明者 ホルムグレ ーン、ヤーンスウェーデン、ヴエストラ フレールンダ、S−42174,コル ヴエットガータン D

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】 なるアミノ酸配列、上記 配列の類似体および相同体、T細胞により認識されるエピトープを含む上記配列 のサブフラグメントのいずれかから選択され、Xは上記ペプチドのアミノ末端N H2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために選択さ れた付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン残基、 アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を含むグ ループから選択されるところの上記ペプチドと、(b)そのための生理的許容可 能な担体とを含む組成物。 2,(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】なるア ミノ酸配列、上記配列の類似体および相同体、T細胞により認識されるエピトー プを含む上記配列のサブフラグメントのいずれかから選択され、Xは上記ペプチ ドのアミノ末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進 するために選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、 システイン残基、アミノ基か後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステ イン残基を含むグループから選択されるところの上記ペプチドと、(b)そのた めの生理的許容可能な担体とを含む組成物。 3.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】なるアミノ酸配列、上記配列の類似体および相同体、T細胞により認 識されるエピトープを含む上記配列のサブフラグメントのいずれかから選択され 、Xは上記ペプチドのアミノ末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担 体への結合を促進するために選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはア ミノ基、水酸基、システイン残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基 が後に続くシステイン残基を含むグループから選択されるところの上記ペプチド と、 (b)そのための生理的許容可能な担体とを含む組成物。 4.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】なるア ミノ酸配列、上記配列の類似体および相同体、T細胞により認識されるエピトー プを含む上記配列のサブフラグメントのいずれかから選択され、Xは上記ペプチ ドのアミノ末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進 するために選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、 システイン残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステ イン残基を含むグループから選択されるところの上記ペプチドと、(b)そのた めの生理的許容可能な担体とを含む組成物。 5.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】なるアミノ酸配列、上記配列の類似体および相同体、T細胞により認 識されるエピトープを含む上記配列のサブフラグメントのいずれかから選択され 、Xは上記ペプチドのアミノ末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担 体への結合を促進するために選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはア ミノ基、水酸基、システイン残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基 が後に続くシステイン残基を含むグループから選択されるところの上記ペプチド と、 (b)そのための生理的許容可能な担体とを含む組成物。 6.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】なるアミノ酸配列、上記配列の類似体および相同体、T細胞により認 識されるエピトープを含む上記配列のサブフラグメントのいずれかから選択され 、Xは上記ペプチドのアミノ末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担 体への結合を促進するために選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはア ミノ基、水酸基、システイン残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基 が後に続くシステイン残基を含むグループから選択されるところの上記ペプチド と、(b)そのための生理的許容可能な担体とを含む組成物。 7.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量のペプチドであって、T細胞によ り認識される少なくとも1つのエピトープを有し、上記エピトープは、【配列が あります】なるアミノ酸配列、上記配列の類似体および相同体、T細胞により認 識されるエピトープを含む上記配列のサブフラグメントのいずれかから選択され 、Xは上記ペプチドのアミノ末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担 体への結合を促進するために選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはア ミノ基、水酸基、システイン残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基 か後に続くシステイン残基を含むグループから選択されるところの上記ペプチド と、(b)そのための生理的許容可能な担体とを含む組成物。 8.(a)T細胞活性化を誘起するに充分な量の少なくとも2つのペプチドであ って、各ペプチドは、T細胞により認識される少なくとも1つのエピトープを有 し、上記エピトープは、 【配列があります】および【配列があります】なるアミノ酸配列、上記配列の類 似体および相同体、T細胞により認識されるエピトープを含む上記配列のサブフ ラグメントのいずれかから選択され、Xは上記ペプチドのアミノ末端NH2基の 水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために選択された付加 アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン残基、アミノ基 が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を含むグループか ら選択されるところの上記ペプチドと、(b)そのための生理的許容可能な担体 とを含む組成物。 9.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ末 端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために選 択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン残 基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を含 むグループから選択されることを特徴とするペプチド。 10.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ 末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために 選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン 残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を 含むグループから選択されることを特徴とするペプチド。 11.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ 末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために 選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン 残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を 含むグループから選択されることを特徴とするペプチド。 12.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ 末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために 選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン 残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を 含むグループから選択されることを特徴とするペプチド。 13.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ 末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために 選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン 残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を 含むグループから選択されることを特徴とするペプチド。 14.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ 末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために 選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン 残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基が後に続くシステイン残基を 含むグループから選択されることを特徴とするペプチド。 15.【配列があります】なるアミノ酸配列を有し、Xは上記ペプチドのアミノ 末端NH2基の水素原子あるいは上記ペプチドの担体への結合を促進するために 選択された付加アミノ酸のいずれかであり、Yはアミノ基、水酸基、システイン 残基、アミノ基が後に続くシステイン残基、水酸基か後に続くシステイン残基を 含むグループから選択されることを特徴とするペプチド。
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