JPH0650944A - 重ね継手溶接部の検査装置 - Google Patents
重ね継手溶接部の検査装置Info
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- JPH0650944A JPH0650944A JP4225271A JP22527192A JPH0650944A JP H0650944 A JPH0650944 A JP H0650944A JP 4225271 A JP4225271 A JP 4225271A JP 22527192 A JP22527192 A JP 22527192A JP H0650944 A JPH0650944 A JP H0650944A
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- JP
- Japan
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- tire
- welding line
- type ultrasonic
- shaft
- probes
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/048—Transmission, i.e. analysed material between transmitter and receiver
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤ型超音波探触子を常に適正な押し付け
力で溶接線に押し付けながらその形状に倣って走行さ
せ、検査精度を向上する。 【構成】 ガイドローラ13を被検査鋼板の重ね合わせ部
88の上端に配置し、タイヤ型超音波探触子1aおよび1bを
溶接線９を挟んで重ね合わせ部88の両面に配置する。ガ
イドローラ13が、重ね合わせ部88の上端に案内され、タ
イヤ型超音波探触子1a、1bは溶接線９に倣って走行す
る。タイヤ3a、3bは、コイルバネ12の圧力によって、均
一な圧力で溶接線９に押し付けられる。送信側の探触子
1aの超音波振動子21a から発信される超音波10は、接触
媒質4a、ゴムタイヤ3a、溶接線９、受信側の探触子1bの
ゴムタイヤ3b、接触媒質4b、超音波振動子21b の経路で
受信される。受信される超音波10の音圧によって、溶着
状態を判定する。
力で溶接線に押し付けながらその形状に倣って走行さ
せ、検査精度を向上する。 【構成】 ガイドローラ13を被検査鋼板の重ね合わせ部
88の上端に配置し、タイヤ型超音波探触子1aおよび1bを
溶接線９を挟んで重ね合わせ部88の両面に配置する。ガ
イドローラ13が、重ね合わせ部88の上端に案内され、タ
イヤ型超音波探触子1a、1bは溶接線９に倣って走行す
る。タイヤ3a、3bは、コイルバネ12の圧力によって、均
一な圧力で溶接線９に押し付けられる。送信側の探触子
1aの超音波振動子21a から発信される超音波10は、接触
媒質4a、ゴムタイヤ3a、溶接線９、受信側の探触子1bの
ゴムタイヤ3b、接触媒質4b、超音波振動子21b の経路で
受信される。受信される超音波10の音圧によって、溶着
状態を判定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、重ね継手溶接部の溶
着状態を検査するための装置に関するものである。
着状態を検査するための装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】重ね合わせた複数枚（通常２枚乃至４
枚）の金属板を、重ね継手溶接した重ね合わせ部の溶接
線の溶着状態を透過法によって検査する装置として、下
記の技術が提案されている。特開平1-147361号公報に開
示された超音波検査装置：溶接された被溶接材の溶着状
態を検査する超音波検査装置において、前記被溶接材と
の接触面が球状に形成された探触子と、溶着不良箇所を
マークするためのマーク手段と、前記被溶接材の溶接線
に倣って走行する走行手段とを備える（以下、「先行技
術１」という）。
枚）の金属板を、重ね継手溶接した重ね合わせ部の溶接
線の溶着状態を透過法によって検査する装置として、下
記の技術が提案されている。特開平1-147361号公報に開
示された超音波検査装置：溶接された被溶接材の溶着状
態を検査する超音波検査装置において、前記被溶接材と
の接触面が球状に形成された探触子と、溶着不良箇所を
マークするためのマーク手段と、前記被溶接材の溶接線
に倣って走行する走行手段とを備える（以下、「先行技
術１」という）。
【０００３】先行技術１においては、図５に示すよう
に、送信側および受信側の超音波探触子1aおよび1bは、
溶接線９への接触面が球状の硬質ゴム19によって形成さ
れている。送信側の超音波探触子1aの超音波振動子21a
から発信される超音波10は、接触媒質4a、球状の硬質ゴ
ム19ａ、溶接線９、受信側の球状の硬質ゴム17ｂ、接触
媒質4b、超音波探触子1bの超音波振動子21b の経路で受
信される。受信される超音波の音圧によって溶着状態を
評価する。溶接線９に倣って超音波探触子1aおよび1bを
走行させる場合、球状の硬質ゴム19はホルダー20に保持
されながら回転する。
に、送信側および受信側の超音波探触子1aおよび1bは、
溶接線９への接触面が球状の硬質ゴム19によって形成さ
れている。送信側の超音波探触子1aの超音波振動子21a
から発信される超音波10は、接触媒質4a、球状の硬質ゴ
ム19ａ、溶接線９、受信側の球状の硬質ゴム17ｂ、接触
媒質4b、超音波探触子1bの超音波振動子21b の経路で受
信される。受信される超音波の音圧によって溶着状態を
評価する。溶接線９に倣って超音波探触子1aおよび1bを
走行させる場合、球状の硬質ゴム19はホルダー20に保持
されながら回転する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】継手重ね溶接のシール
溶接部を検査するためには、超音波探触子1aおよび1bが
溶接部のシーム溶接線上を走行しなければならないが、
先行技術１においては、球状の硬質ゴム19を滑らかに回
転させることができず、溶接ビードの鋭利な箇所によっ
て球状の硬質ゴム19が破損することがある。また、球状
の硬質ゴム19の変形により接触媒質４が漏洩し、良好な
音響カップリングを得ることができないという問題があ
る。
溶接部を検査するためには、超音波探触子1aおよび1bが
溶接部のシーム溶接線上を走行しなければならないが、
先行技術１においては、球状の硬質ゴム19を滑らかに回
転させることができず、溶接ビードの鋭利な箇所によっ
て球状の硬質ゴム19が破損することがある。また、球状
の硬質ゴム19の変形により接触媒質４が漏洩し、良好な
音響カップリングを得ることができないという問題があ
る。
【０００５】従ってこの発明の目的は、重ね継手溶接の
シール溶接部の検査において、上記のような問題点を解
決し、超音波探触子を安定した状態で走行させ、常に均
一な音響カップリング状態を満足することができる重ね
継手溶接部の検査装置を提供することにある。
シール溶接部の検査において、上記のような問題点を解
決し、超音波探触子を安定した状態で走行させ、常に均
一な音響カップリング状態を満足することができる重ね
継手溶接部の検査装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、重ね合わせ
た複数枚の金属板を、重ね継手溶接した重ね合わせ部の
溶接線を挟んでその両面に配置される１対のタイヤ型超
音波探触子と、前記１対のタイヤ型超音波探触子の各々
を、前記溶接線の表面に押し付け、且つ、前記溶接線に
倣って走行させるための、前記タイヤ型超音波探触子の
保持機構とからなり、前記１対のタイヤ型超音波探触子
の各々は、固定軸と、前記固定軸に回転機構により回転
可能に取り付けられたゴム製のタイヤと、前記固定軸に
固定された超音波振動子と、前記超音波振動子と前記タ
イヤとの間に位置するように前記固定軸に固定されたゴ
ム製のホルダーと、前記ホルダーと前記タイヤとの間の
空隙内に充填された接触媒質とからなり、前記保持機構
は、外枠と、前記外枠の内側に、前記複数枚の金属板の
重ね合わせ部の長手方向と直交する方向に、互いに平行
に水平に設けられた２本のローラ軸と、前記ローラ軸の
各々に回転自在に設けられた、前記複数枚の金属板の重
ね合わせ部の端面を走行可能な溝を有するガイドローラ
と、前記ローラ軸の各々を挿通して前記ガイドローラの
両側にそれぞれ設けられた、前記ローラ軸の長手方向に
摺動自在のスライド金具と、前記スライド金具の各々を
相互に内側に向けて押し付けるための押し付け機構とか
らなり、前記１対のタイヤ型超音波探触子の各々は、前
記固定軸を前記スライド金具の中央部に垂直に固定する
ことによって、前記スライド金具の中央部に取り付けら
れていることに特徴を有するものである。
た複数枚の金属板を、重ね継手溶接した重ね合わせ部の
溶接線を挟んでその両面に配置される１対のタイヤ型超
音波探触子と、前記１対のタイヤ型超音波探触子の各々
を、前記溶接線の表面に押し付け、且つ、前記溶接線に
倣って走行させるための、前記タイヤ型超音波探触子の
保持機構とからなり、前記１対のタイヤ型超音波探触子
の各々は、固定軸と、前記固定軸に回転機構により回転
可能に取り付けられたゴム製のタイヤと、前記固定軸に
固定された超音波振動子と、前記超音波振動子と前記タ
イヤとの間に位置するように前記固定軸に固定されたゴ
ム製のホルダーと、前記ホルダーと前記タイヤとの間の
空隙内に充填された接触媒質とからなり、前記保持機構
は、外枠と、前記外枠の内側に、前記複数枚の金属板の
重ね合わせ部の長手方向と直交する方向に、互いに平行
に水平に設けられた２本のローラ軸と、前記ローラ軸の
各々に回転自在に設けられた、前記複数枚の金属板の重
ね合わせ部の端面を走行可能な溝を有するガイドローラ
と、前記ローラ軸の各々を挿通して前記ガイドローラの
両側にそれぞれ設けられた、前記ローラ軸の長手方向に
摺動自在のスライド金具と、前記スライド金具の各々を
相互に内側に向けて押し付けるための押し付け機構とか
らなり、前記１対のタイヤ型超音波探触子の各々は、前
記固定軸を前記スライド金具の中央部に垂直に固定する
ことによって、前記スライド金具の中央部に取り付けら
れていることに特徴を有するものである。
【０００７】次に、この発明を図面を参照しながら説明
する。図１から図４はこの発明の１実施態様を示す。図
１はこの発明の全体構成を示す平面図、図２は図１のＢ
−Ｂ線断面図、図３はこの発明の超音波探触子を示す断
面図、図４は図３のＡ−Ａ線断面図である。図２におい
て、ローラ軸16およびスライド金具15は省略されてい
る。
する。図１から図４はこの発明の１実施態様を示す。図
１はこの発明の全体構成を示す平面図、図２は図１のＢ
−Ｂ線断面図、図３はこの発明の超音波探触子を示す断
面図、図４は図３のＡ−Ａ線断面図である。図２におい
て、ローラ軸16およびスライド金具15は省略されてい
る。
【０００８】図１および図２に示すように、この発明の
検査装置は、重ね合わせた２枚の金属板（鋼板8a、8b）
を、重ね継手溶接した重ね合わせ部88の溶接線９を挟ん
でその両面に配置される送信側のタイヤ型超音波探触子
1aおよび受信側のタイヤ型超音波探触子1bと、タイヤ型
超音波探触子1aおよび1bの各々を適度な押し付け力によ
って溶接線９に押し付け、且つ、タイヤ型超音波探触子
1aおよび1bの各々を溶接線９に倣って走行させるための
保持機構とからなっている。
検査装置は、重ね合わせた２枚の金属板（鋼板8a、8b）
を、重ね継手溶接した重ね合わせ部88の溶接線９を挟ん
でその両面に配置される送信側のタイヤ型超音波探触子
1aおよび受信側のタイヤ型超音波探触子1bと、タイヤ型
超音波探触子1aおよび1bの各々を適度な押し付け力によ
って溶接線９に押し付け、且つ、タイヤ型超音波探触子
1aおよび1bの各々を溶接線９に倣って走行させるための
保持機構とからなっている。
【０００９】重ね継手溶接部の形状は、図２に示すよう
になっている。即ち、折り曲げられ重ね合わされた２枚
の鋼板のうちの一方の鋼板8bの上端面は、他方の鋼板8a
によって包み込むような状態で覆われている。そして、
重ね合わせ部88は溶接線９において溶着されている。
になっている。即ち、折り曲げられ重ね合わされた２枚
の鋼板のうちの一方の鋼板8bの上端面は、他方の鋼板8a
によって包み込むような状態で覆われている。そして、
重ね合わせ部88は溶接線９において溶着されている。
【００１０】四角形形状の外枠22の内側には２本のロー
ラ軸16が、重ね合わせ部88の長手方向と直交する方向
に、互いに平行に水平に設けられている。ローラ軸16の
各々には、ガイドローラ13が回転自在に設けられてい
る。ガイドローラ13は、重ね合わせ部88の上端を走行で
きるような溝を有している。ガイドローラ13の両側には
スライド金具15が設けられており、ローラ軸16の各々
は、スライド金具15に挿通されている。スライド金具15
はローラ軸16の長手方向に摺動自在である。
ラ軸16が、重ね合わせ部88の長手方向と直交する方向
に、互いに平行に水平に設けられている。ローラ軸16の
各々には、ガイドローラ13が回転自在に設けられてい
る。ガイドローラ13は、重ね合わせ部88の上端を走行で
きるような溝を有している。ガイドローラ13の両側には
スライド金具15が設けられており、ローラ軸16の各々
は、スライド金具15に挿通されている。スライド金具15
はローラ軸16の長手方向に摺動自在である。
【００１１】スライド金具15の各々の両端と両端との間
にわたって、ローラ軸16と平行に軸14が、その両端部を
突出させて摺動自在に挿通されている。軸14の両端には
ナット23が固着されている。軸14の突出した両端部に
は、ナット23とスライド金具15との間に、コイルバネ12
が巻装されている。ナット23はコイルバネ12のストッパ
の役目を果たしている。このように、スライド金具15
は、押し付け機構のコイルバネ12の作用によって、常
に、相互に内側に向けて押し付けられている。
にわたって、ローラ軸16と平行に軸14が、その両端部を
突出させて摺動自在に挿通されている。軸14の両端には
ナット23が固着されている。軸14の突出した両端部に
は、ナット23とスライド金具15との間に、コイルバネ12
が巻装されている。ナット23はコイルバネ12のストッパ
の役目を果たしている。このように、スライド金具15
は、押し付け機構のコイルバネ12の作用によって、常
に、相互に内側に向けて押し付けられている。
【００１２】スライド金具15の中央部には固定金具11が
取り付けられている。タイヤ型超音波探触子１は、固定
軸５をスライド金具15の中央部に垂直に固定することに
より、スライド金具15の中央部に取り付けられている。
取り付けられている。タイヤ型超音波探触子１は、固定
軸５をスライド金具15の中央部に垂直に固定することに
より、スライド金具15の中央部に取り付けられている。
【００１３】次に、タイヤ型超音波探触子について説明
する。図３および図４に示すように、１対のタイヤ型超
音波探触子1aおよび1bの各々において、固定軸５には、
ゴム製のタイヤ３が回転機構（ベアリング７）によって
回転可能に取り付けられている。超音波振動子21は固定
軸５に固定されている。超音波振動子21の前面とタイヤ
３の内面との間には、ゴム製のホルダー２が回転軸５に
固定されて設けられている。ホルダー２とタイヤ３の内
面との間の空隙には、接触媒質４が充填されている。接
触媒質４は常に供給されるようになっている。また、タ
イヤ３には、接触媒質４の漏洩を防止するためのシール
リング６が設けられている。
する。図３および図４に示すように、１対のタイヤ型超
音波探触子1aおよび1bの各々において、固定軸５には、
ゴム製のタイヤ３が回転機構（ベアリング７）によって
回転可能に取り付けられている。超音波振動子21は固定
軸５に固定されている。超音波振動子21の前面とタイヤ
３の内面との間には、ゴム製のホルダー２が回転軸５に
固定されて設けられている。ホルダー２とタイヤ３の内
面との間の空隙には、接触媒質４が充填されている。接
触媒質４は常に供給されるようになっている。また、タ
イヤ３には、接触媒質４の漏洩を防止するためのシール
リング６が設けられている。
【００１４】この発明の検査装置の検査時においては、
ガイドローラ13を重ね合わせ部88の上端に配置し、タイ
ヤ型超音波探触子1aおよび1bを溶接線９を挟んで重ね合
わせ部88の両面に配置する。ガイドローラ13が、重ね合
わせ部88の上端に案内され、検査装置全体が重ね合わせ
部88の長手方向に沿って走行する。スライド金具15はロ
ーラ軸16の長手方向に平行移動が可能であり、重ね合わ
せ部88が蛇行しても、タイヤ型超音波探触子1aおよび1b
は、これに倣うことができる。更に、タイヤ型超音波探
触子1aおよび1bは、コイルバネ12の作用によって、均一
な圧力で溶接線９に押し付けられる。このように、この
発明の検査装置は、押し付け機能および倣い機能を有す
る保持機構によって、タイヤ型超音波探触子1aおよび1b
を、溶接線９に倣って走行させることができるととも
に、タイヤ３を溶接線９に常に適正な押し付け力で接触
させて溶着状態の検査を行なうことができる。
ガイドローラ13を重ね合わせ部88の上端に配置し、タイ
ヤ型超音波探触子1aおよび1bを溶接線９を挟んで重ね合
わせ部88の両面に配置する。ガイドローラ13が、重ね合
わせ部88の上端に案内され、検査装置全体が重ね合わせ
部88の長手方向に沿って走行する。スライド金具15はロ
ーラ軸16の長手方向に平行移動が可能であり、重ね合わ
せ部88が蛇行しても、タイヤ型超音波探触子1aおよび1b
は、これに倣うことができる。更に、タイヤ型超音波探
触子1aおよび1bは、コイルバネ12の作用によって、均一
な圧力で溶接線９に押し付けられる。このように、この
発明の検査装置は、押し付け機能および倣い機能を有す
る保持機構によって、タイヤ型超音波探触子1aおよび1b
を、溶接線９に倣って走行させることができるととも
に、タイヤ３を溶接線９に常に適正な押し付け力で接触
させて溶着状態の検査を行なうことができる。
【００１５】次に、この発明の検査方法を説明する。図
２は溶接線９の溶着状態の検査方法を説明している。こ
の発明のタイヤ型超音波探触子1a、1bは、超音波探傷器
17と接続されており、超音波透過法によって溶着不良を
検出する。送信側のタイヤ型超音波探触子1aおよび受信
側のタイヤ型超音波探触子1bは、溶接線９を挟んでその
両面に配置される。送信側のタイヤ型超音波探触子1aの
超音波振動子21a から発信される超音波10は、接触媒質
4a、ゴムタイヤ3a、溶接線９、受信側のゴムタイヤ3b、
接触媒質4b、タイヤ型超音波探触子1bの超音波振動子21
b の経路で受信される。受信される超音波10の音圧によ
って、溶着状態を判定する。溶着状態が悪いと、受信さ
れる超音波の音圧が弱くなる。超音波探傷器17によって
判定された検査結果は、ペンレコーダ18等の記録装置に
記録される。
２は溶接線９の溶着状態の検査方法を説明している。こ
の発明のタイヤ型超音波探触子1a、1bは、超音波探傷器
17と接続されており、超音波透過法によって溶着不良を
検出する。送信側のタイヤ型超音波探触子1aおよび受信
側のタイヤ型超音波探触子1bは、溶接線９を挟んでその
両面に配置される。送信側のタイヤ型超音波探触子1aの
超音波振動子21a から発信される超音波10は、接触媒質
4a、ゴムタイヤ3a、溶接線９、受信側のゴムタイヤ3b、
接触媒質4b、タイヤ型超音波探触子1bの超音波振動子21
b の経路で受信される。受信される超音波10の音圧によ
って、溶着状態を判定する。溶着状態が悪いと、受信さ
れる超音波の音圧が弱くなる。超音波探傷器17によって
判定された検査結果は、ペンレコーダ18等の記録装置に
記録される。
【００１６】このように、この発明のタイヤ型超音波探
触子１は、タイヤ３を使用し、このタイヤ３が溶接線９
と接触するので、溶接線９を滑らかに走行することがで
き、溶接ビードの鋭利な箇所を走行してもタイヤ３が損
傷しない。また、接触媒質４の充填箇所がタイヤ３の内
面であるため、タイヤ３の外面が変形しても接触媒質４
が漏洩することがない。
触子１は、タイヤ３を使用し、このタイヤ３が溶接線９
と接触するので、溶接線９を滑らかに走行することがで
き、溶接ビードの鋭利な箇所を走行してもタイヤ３が損
傷しない。また、接触媒質４の充填箇所がタイヤ３の内
面であるため、タイヤ３の外面が変形しても接触媒質４
が漏洩することがない。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、重ね継手溶接部の検査において、下記に示す工業上
有用な効果がもたらされる。 タイヤ型超音波探触子を、溶接線に倣って、常に適
正な押し付け力で押し付けることができる。 タイヤ型超音波探触子を使用することにより、従来
の球状のゴムを使用した探触子よりも滑らかな回転が得
られる。 タイヤ型超音波探触子はタイヤが変形しても、接触
媒質が漏洩しない。 以上のことから、良好な音響カップリングを得るこ
とによって、溶接部の溶着状態を正確に把握することが
でき、検査精度が向上する。
ば、重ね継手溶接部の検査において、下記に示す工業上
有用な効果がもたらされる。 タイヤ型超音波探触子を、溶接線に倣って、常に適
正な押し付け力で押し付けることができる。 タイヤ型超音波探触子を使用することにより、従来
の球状のゴムを使用した探触子よりも滑らかな回転が得
られる。 タイヤ型超音波探触子はタイヤが変形しても、接触
媒質が漏洩しない。 以上のことから、良好な音響カップリングを得るこ
とによって、溶接部の溶着状態を正確に把握することが
でき、検査精度が向上する。
【図１】この発明の全体構成を示す平面図
【図２】図１のＢ−Ｂ線断面図
【図３】この発明の超音波探触子を示す断面図
【図４】図３のＡ−Ａ線断面図
【図５】従来の超音波検査装置の１例を示す断面図。
１、1a、1b タイヤ型超音波探触子 ２ ホルダー ３、3a、3b タイヤ ４、4a、4b 接触媒質 ５ 固定軸 ６ シールリング ７ ベアリング ８、8a、8b 被検査鋼板 88 重ね合わせ部 ９ 溶接線 10 超音波 11 固定金具 12 コイルバネ 13 ガイドローラ 14 軸 15 スライド金具 16 ローラ軸 17 超音波探傷器 18 ペンレコーダ 19、19a 、19b 球状の硬質ゴム 20 ホルダー 21、21a 、21b 超音波振動子 22 外枠 23 ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝倉 正弘 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 重ね合わせた複数枚の金属板を、重ね継
手溶接した重ね合わせ部の溶接線を挟んでその両面に配
置される１対のタイヤ型超音波探触子と、前記１対のタ
イヤ型超音波探触子の各々を、前記溶接線の表面に押し
付け、且つ、前記溶接線に倣って走行させるための、前
記タイヤ型超音波探触子の保持機構とからなり、 前記１対のタイヤ型超音波探触子の各々は、固定軸と、
前記固定軸に回転機構により回転可能に取り付けられた
ゴム製のタイヤと、前記固定軸に固定された超音波振動
子と、前記超音波振動子と前記タイヤとの間に位置する
ように前記固定軸に固定されたゴム製のホルダーと、前
記ホルダーと前記タイヤとの間の空隙内に充填された接
触媒質とからなり、 前記保持機構は、外枠と、前記外枠の内側に、前記複数
枚の金属板の重ね合わせ部の長手方向と直交する方向
に、互いに平行に水平に設けられた２本のローラ軸と、
前記ローラ軸の各々に回転自在に設けられた、前記複数
枚の金属板の重ね合わせ部の端面を走行可能な溝を有す
るガイドローラと、前記ローラ軸の各々を挿通して前記
ガイドローラの両側にそれぞれ設けられた、前記ローラ
軸の長手方向に摺動自在のスライド金具と、前記スライ
ド金具の各々を相互に内側に向けて押し付けるための押
し付け機構とからなり、 前記１対のタイヤ型超音波探触子の各々は、前記固定軸
を前記スライド金具の中央部に垂直に固定することによ
って、前記スライド金具の中央部に取り付けられている
ことを特徴とする重ね継手溶接部の検査装置。 - 【請求項２】 前記押し付け機構は、前記スライド金具
相互間にわたって、前記スライド金具の各々に、その両
端部を突出させて、前記ローラ軸と平行に摺動自在に挿
通された、その両端にストッパを有する複数本の軸と、
前記ストッパと前記スライド金具との間の前記軸の突出
した両端部に巻装されたコイルバネとからなる請求項１
記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4225271A JPH0650944A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 重ね継手溶接部の検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4225271A JPH0650944A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 重ね継手溶接部の検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0650944A true JPH0650944A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16826713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4225271A Pending JPH0650944A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 重ね継手溶接部の検査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0650944A (ja) |
Cited By (4)
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-
1992
- 1992-07-31 JP JP4225271A patent/JPH0650944A/ja active Pending
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