JPH06509059A - Pmnから誘導されたcr3モジュレータ及びその使用 - Google Patents

Pmnから誘導されたcr3モジュレータ及びその使用

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JPH06509059A
JPH06509059A JP4505772A JP50577292A JPH06509059A JP H06509059 A JPH06509059 A JP H06509059A JP 4505772 A JP4505772 A JP 4505772A JP 50577292 A JP50577292 A JP 50577292A JP H06509059 A JPH06509059 A JP H06509059A
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ライト サミュエル ディー.
ヘルマナウスキー−ヴォサッカ アン
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ザ ロックフェラー ユニバーシティ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
PMNから誘導されたCR3モジュレータ及びその使用発明の技術分野 本発明は全体的に炎症に関し、更に詳しくは、感染性物質及びそれに関連する侵 入的刺激に対応する白血球の移動、にかかわる活動及び関係する機構に関する。 発明の背景 炎症性疾患は、疾患組織への白血球の移動により特徴ずけられる。組織損傷は、 直接的には溶解性酵素や、過酸化陰イオンなどの反応性小細胞などの解放により 、間接的には炎症メディエータの解放により、多形核白血球(PMN)が原因と なる、と考えられている。PMNを動物の循環路から除去することは、ある種の 炎症において組織損傷を減少させることになる。 CD18抗原は、共通のβ鎖、CD18を有する三つの異種二量体レセプタのフ ァミリーであり、相同体であるが、α鎖、CD11a、CD11b及びCD11 cが相互に異なる。これらレセプタはすべての白血球にみられ、インテグリンの 上位ファミリーのメンバーである(R,O,Hynes、1987年)。インテ グリンは、リガンド結合のため二価陽イオンとあたたかい温度を必要とするα、 β、異種二量体であって(前記Hynes)、細胞−細胞及び細胞−細胞外マト リックス付着相互作用を媒介する。リガンドの多くはトリペプチド配列、Ar  g−G I y −A s p、あるいはRGBを介して結合される。白血球イ ンテグリン(B+インテグリンあるいはCD18抗原)は、ICAM−1,IC AM−2、C3bf、フィブリノーゲン及び内皮上の特定されない構造、を含む 多数の表面結合リガンドを認識することにより、細胞の付着に関与する(S、  D、 Wr ightはか、1990年)。 補体レセプタ型3 (CR3,CD11b/CD18としても知られる)である CD1.8抗体の一つは、ヒト多形核白血球(PMN) 、単核細胞、巨大細胞 に見られる。このレセプタのりガントにはC3b i、補体の第三成分の開裂産 物、フィブリノーゲン、及び内皮細胞のまだ特徴ずけられない分子、が含まれる (前記S、 D、 Wr i gh tほか)。リガントの第二の型は、グラム 陰性菌からのすボ多糖類のリピド■a部分であり(S、D、 Wr i gh  tほか、1986年;S、D、Wrightほか、1989年)、これは、異な るモノクローナル抗体との遮断による蛋白質性リガンドから区別することができ るレセプタの部位で結合することができる。 PMNの組織への移動はCD18抗原とモノクローナル抗体とを遮断することに より、劇的に減少させることができる。このような遮断は、PMNが、腹膜腔、 脳、心臓、腸、皮膚への移動を妨害することが発見さね、髄膜炎、心臓及び腸虚 血症、再がん流損傷及び出血ショック患者における組織損傷を減少させることが わかった(E、1.Tuomanonほか、1.989年;P、J、Simps onほか、1988年;N、B、Vedderほか、1988年、L、A、He rnandezほか、1987年)。このような治療法は、Arforsに与え たれた再がん流に関する米国特許第4,797,377号、PMN移動に関する 種々の炎症についてのヨーロッパ特許公開第0.346.078号(1989, 12,13)、に示唆されている。 両公報において、ある種の抗体が指摘さね、CD18レセプタを遮断し、従って PMNが内皮へ移動し付着することを遮断する仮説が提示されている。しかしこ れら抗体の構造及び発生は、炎症部位へのCD18付着の制■を説明する内因性 細胞内機構を示唆するものではない。 CD18分子が内皮(あるはそのリガンドのいずれか)と結合する能力は迅速に 変えられる。このため、化学的親和性による刺激により白血球は迅速に内皮に付 着することができ、また細胞は、その先端が付着し尿で付着からはなれるように 、連動することが可能になる。このような調整された挙動により、CD18は、 白血球の組織内への移動を促進する。 ヒトPMNのCR3は、調整された形でそのリガンドを結合する。この特性は、 ロゼツトアッセイ法を用いてWright及びMe y e r (S、D、  Wr ightほか、1986)によりはじめて記載された。PMNを生ず培養 壁に付着し、表面(EC3bi)にC3b iを共有結合的に有するヒツジの白 血球を添加する。短時間の培養の後、未結合Eを流し落し、100 PMNあた りのE結合の数を相対即顕微鏡検査により数える(付着指数)。見たとるこては 、小径Eが、PMNに付着した時にはロゼツト状構造を形成する。 CR3はPMN上ではそのリガンドであるC3b1の結合が貧弱である。しかし 、PMNをホルボールミリスチン酸アセテート(PMA)のような作用物質で処 理した時には、CR3の結合活性は一時的に増加する。PMA中で20分後、ロ ーゼットは5−10倍に上昇するが、PMA中で60分後では、ローゼットは出 発レベル以下に低下する。C3b iとの結合のこの変化は、特定の顆粒から解 放される表面レセプタ数が2−3倍増加することから、部分的に説明することが できるだけである。結合が基準線以下に低下したとしても、脱顆粒後レセプタ表 現はなお高くとどまっている。 また研究の結果(S、 K、Loほか、1989年)によれば、CD18活性は 、PMN由来細胞質体のホルボールエステル刺激の後、上昇した。前記細胞質体 は特定が顆粒欠け、従ってプラズマ膜でレセプタ数を増大させるものではない。 かくして、何か他の手段が結合の一時的変化にかかわっているはずである。 De tmersほか(1987)は、高いレセプタ結合が、細胞表面の小群中 にレセプタが局地化していることと、かかわりがあることを示した。しかしこの ような小群化の機構は知られておらず、小群中の個別レセプタのに4は知られて いない。そこで本発明はこのような現象を解明することがその課題である。 本発明の要約 本発明によれば、CDI、8活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により 生成される物質もしくは因子が発見さね、単離さね、清製される。この因子は、 以下の説明において、CR3モジュレータ、CR3モジュレータ因子あるいはC MF−1と呼ばれる。CR3モジュレータはこれまでその物理的、機能的特性の いくつかが知られている。現在、CR3モジュレータは以下の物理的特性を有す ることが、わかっている: A、 刺激を受けた多形核白血球により合成される酸性の、両親媒性化合物であ る; B、 約340ダルトンの分子量を有する;C1水酸化ナトリウムあるいは水酸 化アンモニウム等のよく知られた塩基り、メバロン酸合成の生合成産物であり、 その構造中におそらくイソプレノイドを有する。 上記の物理的特性のほか、本発明のCR3モジュレータは以下の活性を有する: A、CD18に直接に結合する; B、 CD18の付着促進活性を賦活する:C,C3b1の結合位置でCR3の 結合を増大させる;D、 内皮細胞、フィブリノーゲン被覆基体及びリピドrV a被覆基体に対するPMN結合を増大させる; E、 LFA−1により媒介される白血球付着を増大させる;F、 PMAなと の賦活体により既に活性化されているPMNを更に刺激することができる; G、その活性は投与量に依存する。 このCR3モジュレータは、その保有しない活性によっても特徴ずけられる。特 に、このCR3モジュレータは全血液による腫瘍壊死因子(TNF)の産生を導 くものでなく、同様にPMNの脱顆粒化の原因となるものではない。この後者の 特性のため、CR3モジュレータはPMNの一般的作用物質としての働きをなす ようにはみえず、むしろCR3に特異性を有する活性をもつようにみえる。 本発明のCR3モジュレータは、多形核白血球から単離し清製することにより得 られる。このPMN、あるいはこれと関係するCR3モジュレータを有する活性 フラグメントは、例えばCD18の免疫沈降などの、一連のよく知られた単離法 を適用し、それによりCR3モジュレータが回収される。本発明は、もちろん、 CR3モジュレータ調製の別の手段も提案しており、これは、PMNをCR3モ ジュレータ合成のプロモータで刺激し、単離し、上述のようにCR3モジュー  レークに回収すること、及び化学的合成を含む。従って本発明は、その範囲にこ のような別の調製方法も含む。 本発明は、更に、特発性あるいは浸潤的刺激の発見方法であって、CR3モジュ レータの産出及びこれに影響される活動に基ずいて上記刺激を発見する方法を含 む。特に浸潤的な刺激は、多形核細胞によるCR3モジュレータの産出を刺激す るその能力により、特定され発見することができる。例えばこの方法によれば、 多形核細胞の標本を多数の既知刺激物質、例えば比較物質としてのエンドトキシ ス トリパノゾーマ等で処理するかこれらにさらし、一方、これと平行して細胞 標本を感染したと考えられる刺激部位からの抽出物で処理するがこれにさらす。 次いですべての標本を培養し、その後、ある態様によれば、CR3モジュレータ が存在するかどうか標本を検定する。あるいは培養標本の一部を、C3b1(E C3bj)で被覆した赤血球標本に添加して、赤血球のPMN結合が生じている かどうかを確かめるようにすればよい。 同様に、CR3モジュレータに対抗する効果をもつか、あるいはその合成を阻止 する薬剤をスクリーニングするアッセイ系が提供される。例えば、試験薬をCR 3モジュレータを有するPMN標本細胞、及びEC3biのような活性PMNが 結合することがわかっている細胞標本に加え、PMNの結合活性に及ぼす影響を 決定する。あるいは、試験薬をCR3モジュレータ産出を通常含む作用物質と共 に、PMN標本コロニーに加える。標本中のCR3モジュレータを測定すること により、その試験薬がCR3モジュレータの産出を遮断するがどうがかわかる。 本発明はまた、哺乳動物における刺激された、自然的なあるいは特発性の病的状 態を本発明のCR3モジュレータ存在の作用として、PMN活性を測定すること により検出する方法に関する。より詳しくいうと、CR3モジュレータの活性は CR3モジュレータの適当なラベル量を使用することにより、後述するアッセイ 法により直接的に追跡できる。あるいは、CR3モジュレータはCR3モジュレ ータの存在及び量を試験するための、ラベルされ媒体中に導入される結合相手あ るいは拮抗物質を培養するために使用し、それにより、前記媒体を抽出した宿主 の状態を評価することができる。 かくして、CR3モジュレータ、及びこれに対応して調製される拮抗物質は、水 酸化ホウ素ナトリウムなどの放射性物質あるいは放射性ヨウ素でラベルしたCR 3モジュレータの拮抗物質などを使用する放射免疫測定などの免疫アッセイ法を 含む種々の診断法に関連した使用ができる。 免疫アッセイ法においては、CR3モジュレータ、その拮抗物質等のある量を調 製し、酵素、特定の結合相手及び/あるいは放射線元素をラベルし、次いで浸潤 が生じていると考えられる哺乳動物の血液標本に導入する。ラベルされた物質あ るいはその結合相手が標本中の部位と反応する機会をもった後、生じた物質を種 々の方法(ラベル物質の性質により異なる)で検査する。 同位元素、IIC,I′I l、 31. B’51.35Sなどの放射性ラベ ルが使用される場合、今日採用されているカウント法を利用する。ラベルが酵素 である場合、検出は、現在用いられている比色定量法、分光光度法、蛍光比色法 あるいは気体定量法により行なう。 本発明は、CR3モジュレータの存在を定量的に分析するテストキットの形で提 供されるアッセイ系を含む。テストキットは、上述の放射線及び/あるいは酵素 定量法に用いるラベル成分を有し、このラベルをCR3モジュレータに結合させ 、更にキットは一種あるいは数種の免疫化学的反応剤であって、そのうちの少く とも一種は遊離したあるいは不働態のリガンドであり、ラベルされた素子、その 結合相手、検定される素子あるいはその結合相手、と結合しうる反応剤を含む。 別の実施態様では、本発明はある種の治療法であって、CR3モジュレータ、C R3モジュレータの作用薬の活性、あるいはこれらもしくは作用薬活性を有する 他の薬剤の活性に基ずく治療法にかかわる。第一の治療プロトコル(治療計画) はCR3モジュレータの結合活性に続く症状、例えば炎症の防止に関係するもの であり、CR3モジュレータの拮抗物質、あるいはCR3モジュレータの産出及 び/あるいは活性を調節(モジュレータ)する薬剤を、単独であるいは複合させ て、宿主の症状の進展を防ぐことのできる量を投与することからなる。 CR3モジュレータの合成を抑制する方法には、PMNあるいはその活性フラグ メントと、CR3モジュレータ合成のプロモータとの反応を遮断することが含ま れる。従ってその実施態様では、CR3モジュレータ合成プロモータの役割をす る物質の抑制、例えば多形核白血球のレセプタと反応する作用物質、CR3モジ ュレータ合成を開始させる細胞内信号物質、CR3モジュレータを合成させる酵 素、CR3モジュレータの代謝プレカーサの役割をする分子の合成あるいは産生 を促進する物質の抑制にかかわる。かくしてこの方法では1、媒体その他の標本 あるいは基体に、拮抗物質あるいは先述物質の抗体を、CR3モジュレータの合 成を遮断、抑制するために有効な量を導入することを含む。CR3モジュレータ 合成を促進する代表的な物質には、ホルボールミリスチン酸アセテート(PMA );血小板活性因子(PAF)、腫瘍壊死因子(TNF);ホルミル−NOrL eu−Leu−Phe (fNLLP);インターロイキン−3(IL−8)及 びC5a、が挙げられる。代表的な細胞内信号物質は、フロティンキナーゼC、 CGMP、G−プロティン及びこれらの混合物から選ばれる。CR3モジュレー タ合成プロモータに対する適当な拮抗物質/抗体は、採用するアッセイ法により 決定されよう。 上に概括した治療法の第一の局面では、感染、負傷、免疫学的に不明である原因 による炎症の治療法が含まオーこの方法によれば、CR3モジュレータに対する 拮抗物質、CR3モジュレータ合成プロモータの拮抗物質、あるいは本発明の別 の局面で準備され使用される薬剤スクリーニングアッセイ法により開発された他 の同様に有効な薬剤を投与する。 この治療法の別の実施態様では、先ずCR3モジュレータの存在及び活性を検出 し、次いで適切な治療組成物を投与することが提案される。 本発明によれば、敗血症その他の感染性あるいは非感染性傷害時に肺その他の器 官に白血球の流入をを抑制する方法、及びそれに関連する組成物が提供される。 この方法は、CR3モジュレータの拮抗物質及び/もしくはCR3モジュレータ 合成プロモータの拮抗物質を投与することからなる。更に本発明は、内毒素ショ ックあるいは何かの原因による成人呼吸困難症を有する患者の肺その他の器官に 白血球その他の進入を抑制するため、CR3モジュレータの拮抗物質及び/もし くはCR3モジュレータ合成プロモータの拮抗薬を治療量投与することからなる このような患者の治療法及びそれに関する物質を提供する。 本発明はまた、患者の炎症を除去するあるいは減少させる方法及びその治療組成 物に関わり、本発明によれば、CR3モジュレータの拮抗薬及び/もしくはCR 3モジュレータ合成プロモータの拮抗物質の治療量が感染性疾患に対する抗感染 剤の投与前に、投与と同時にあるいは投与後に、患者に投与される。対感染剤と 、CR3モジュレータ作用薬及び/もしくはCR3モジュレータ合成拮抗物質の 治療量とを組みあわせた投与形態も記載されている。 本発明による第二の治療プロトコルは、宿主が免疫不能あるいはPMN不作用に 関係する機能不全である場合に、その治療のため多形核白血球の活性化及び動員 化かかる。このような場合、CR3モジュレータ、あるいはその活性を模倣する 薬剤を含む適当な組成物をその治療が必要な患者あるいは宿主に投与する。 投与法は医学スタッフには従来採用されているような、非経口投与を含む各種の 形態であってよい。 かくして本発明の主たる目的は、CD18活性を高める作用物質に応じて多形核 白血球により合成される、多形核白血球活性のモジュレータを単離し、精製した 形で提供することである。 本発明の別の目的は、多形核白血球の刺激による前述CR3モジュレータの合成 法を提供することである。 本発明の更に別の目的は、上述のCR3モジュレータの拮抗物質及びその調製法 を提供することである。 本発明の更に別の目的は、適当な場合組換え手段を用いてCR3モジュレータの 調製をする方法を提供することである。 本発明の更に別の目的は、哺乳動物において感染症などの浸潤的、自然的、ある いは特発的状態が疑われる場合に、CR3モジュレータの存在を検出する方法を 提供することである。 本発明の更に別の目的は、哺乳動物におけるCR3モジュレータの悪影響を除く ために有効な、薬剤等の物質をスクリーニングするための方法及びア・ソセイ系 を提供することである。 本発明の更に別の目的は、CR3モジュレータの存在あるいは活性による悪影響 を変えるためその量を調節して、哺乳動物を治療する方法を提供することである 。 本発明の更に別の目的は、浸潤的、自然的あるいは特発的病的状態の悪影響を治 療あるいは逸らせるため、CR3モジュレータの量、あるいは活性を促進するこ とにより、哺乳動物を治療する方法を提供することである。 本発明の更に別の目的は、治療方法に使用する製薬組成物を提供することであっ て、これは、CR3モジュレータあるいはその結合相手、CR3モジュレータの 産生を制御する薬剤、あるいはCR3モジュレータの活性を模倣もしくは拮抗す る薬剤をベースとする。 本発明の他の目的及び利点は、添付の図面を参照しつつ本文の説明を検討するこ とにより、当業者には明らかになろう。 発明の詳細な説明 本発明によれば、当業者には周知の分子生物学的、微生物学的、遺伝子組換え技 法が採用されてよい。このような技法は文献に記載されており、例えば、以下を 参照:Maniatjs、Fr1tsch&SambrookのMofecul ar Clonjng:A haboratory Manual”、1982 ; ”DNA Cloning+A Practical Approach、 ”I、II巻、(D、N、Glover ed、1985); ’01 igo nucleotide 5ynthesis” (M、J、Ga1t ed、  1984); ”Nucleic Ac1d Hybridization″  (B、D、Hames&S、J、Higgins eds、1985); ”T ranscription And Translation” (B、D、H ames &S、J、 Higgjns、eds、1984); “Anima l Ce1lCulture” (R,1,Fresllney、ed、198 6); ”Imm。 bjliged Ce1ls And Enyymes″ (IRL Pres s、1986);B、Perbal、“A Practical Guide  To Melecular Cloning” 1986゜ 従って本明細書に 出てくる以下の用語は、以下の内容を有する。 “作用物質”とは、細胞コロニー、抗原、抗体その他の要素のある活性を模倣し あるいは促進する化学物質、化合物、抗原等の物質であり、一方“拮抗物質”と は、このような活性を抑制し、遮断する物質、化合物、抗体等の物質である“抗 体”は、特定のエピトープと結合する抗体及びそのフラグメントを含むイムノグ ロブリンである。この用語は特にポリクローナル、モノクローナル及びキメラ抗 体を含み、キメラ抗体については詳細には米国特許第4. 816. 397号 及び4,816.867号に記載されている。 “抗体結合位置”は、特に抗原と結合する、変動的なあるいは超変動的な域の重 いあるいは軽い鎖を含む抗体分子の構造部分である。 “抗体分子“なる用語は、静止イムノグロブリン分子及びイムノグロブリン分子 の免疫学的に活性部分の双方を指す。 例示的な抗体分子は静止イムノグロブリン分子、実質的に静止したイムノグロブ リン分子、及び当業者にはFab’ 、Fab’ 、F (ab’ ) 2及び F (V)として知られている部分であって治療法に使用することが好ましい部 分を含むパラトープを有するイムノグロブリン分子の前記部分である。 抗体分子のFab及びF(ab’)2部分は、よく知られた方法で、実質的に静 止抗体分子上で、ペパインとペプシンそれぞれの蛋白分解反応により調製される 。例えばチオフィロポラスほかの米国特許第4.342.566号参匙Fab’ 抗体分子部分もまたよく知られており、F (ab’ ) 2部分からつくられ 、次いでメルカプトエタノールとの結合のような二つの重い鎖部分を架橋するジ スルフィド結合を減少させ、生ずるプロティンメルカプタンをヨー化アセトアミ ドのような反応剤を用いてアルキル化する。静止抗体分子を有する抗体が本発明 では好ましい。 “モノクローナル抗体”なる用語は、特定の抗原と免疫反応しうる一種のみの抗 体結合位置を有する抗体を指す。モノクローナル抗体は、従って、これと免疫反 応する抗原に対する単一の結合親和力を発揮する。モノクローナル抗体はかくし て、それぞれ相異なる抗原に免疫特異性がある複数の抗体結合位置を有する抗体 分子を含んでもよい。 本明細書において“実質的と同時に”なる句は、同時的な結果を生じさせるため に十分な時間範囲内を意味する。 “薬学的に受け入れられる”なる句は、分子あるいは組成物について、人間に投 与された時、胃のむカリき、目まい等のアレルギー的等の意図しない反応を生じ させることなく身体的に受けいれられる、ことを意味する。 “治療学的有効量”とは、炎症部位に移動する白血球を少なくとも約30パーセ ントより好ましくは少くとも50パーセント、もっとも好ましくは少くとも90 パーセント阻止もしくは減少させるために十分な量、を意味する。 本発明はその第一の局面では、CD18レセプタの活性を高め、補体レセプタ3 型(CR3)あるいは(CD11b/CD18)として知られる多形核且毛(P MN)のレセプタを刺激する作用物質に応じて、PMNにより合成される物質あ るいは因子の単離、精製及び同定に関する。既に述べたようにPMNの活性、特 に内皮細胞その他の物質へのPMNの移動及び結合は、このCR3モジュレータ との直接的な相互作用により活性化されるように見える。従ってこの因子の存在 が活性の理解と制御は、炎症の治療及びPMNの体止態と関係する免疫反応不全 の治療に重要な示唆を与える。同様に多くの診断上の有用性が予見される。 本発明のCR3モジュレータは、現在、以下の特性を有することがわかっている : A、 刺激多形核白血球(PMN)により合成される酸性の両親和性リピドある いはリピド状化合物である; B、 約340ダルトンの分子量を有する;C1水酸化ナトリウム、水酸化アン モニウムのような、よく知られた塩基で処理した後でもその活性を保持する;D 、メバロン酸合成の生合成産物から誘導されるようであり、おそらく構造中にイ ソプレノイドを有する。 本発明のCR3モジュレータもまたその活性構造が明瞭である。このCR3モジ ュレータは以下の活性を示す: A、 CD18に直接に結合する; B、 CD18の付着促進活性を活性化する;C,C3b1に対する結合部位で CR3の結合を増大化させる;D、 内皮細胞、フィブリノーゲン被覆基体及び リピドIVa被覆基体に対するPMN結合を増大させる; E、 LFA−1に媒介される白血球付着を増大させる;F、 PMAなどのア クチベータにより既に活性化されていたPMNを再活性化させることができる; G、 その活性は投与量に依存する。 このCR3モジュレータは有しているこれらの活性のほか、有していないように 見える活性によっても特徴ずけられる。特に、このCR3モジュレータは、全血 液による腫瘍憤死因子(TNF)の産生を誘うものでなく、同様に活性時にPM Nの脱顆粒化の原因とならない。かくして後者の特性により、CR3モジュレー タはPMNの一般的な作用物質としての作用をするようにはみえず、むしろCR 3に対する特異活性を有するようにみえるのである。 既に述べたように、CR3モジュレータはPMNからの回収及び精製により調製 される。PMNあるいはその活性フラグメンには、回収を行なうためよく知られ ている単離法を適用してもよい。あるいはCR3モジュレータは化学反応剤及び 出発物質から工業的に合成することができ、本発明はこの合成法も含む。 既に述べたように、CR3モジュレータ、その同類、結合相手その他のCR3モ ジュレータの模倣あるいは拮抗作用を示す物質は適当な担体と共に薬剤組成物と して調製することができる。このような薬剤組成物は、白血球がかわる免疫不全 などの組織感染その他の病理障害を有する患者に、種々の方法で、有効量を投与 することができる。種々の投与形態を利用することができ、これには軟こうある いは局部的投与法、例えば外科スポンジ、包装、ガーゼパッド等が含まれる。ま たこの組成物は非経口的投与、例えば皮下注射、静脈注射、腹腔内注射をするこ とができ、この際には、創傷域の洗浄のための洗浄液の供給、カテーテル挿入等 を伴ってもよい。CR3モジュレータの平均量は変動してよく、資格のある医者 あるいは獣医の処方に基ずくべきである。 本発明治療方法を実施するために有用な、代表的な治療組成物は、混合した形で 、治療学的に受け入れられる賦形剤(担体)、及び活性成分として一種又は数種 のCR3モジュレータ/モジュレータ合成プロモータ拮抗物質、あるいはその同 類を含む。 好ましい治療組成物は更に有効量のCR3モジュレータ/モジュレータ合成プロ モータ拮抗物質あるいはその同類と共に、拮抗物質、ステロイドの一種あるいは 複数種を含む。例示的な組成は以下の通りである。:セフォタキシリ 250. 0 CR3モジユレータ拮抗物質 10.0デキストローズ(アメリカ薬局方) 4 5.0ジスルフイドナトリウム(アメリカ薬局方)3.2エデト酸ジナトリウム (アメリカ薬局方)0.1注射用水 1. 0ml アンピシリン 250.0 CR3モジユレータ拮抗物質 10.0ナトリウムジスルフイド(アメリカ薬局 方)3.2エデト酸ジナトリウム(アメリカ薬局方)0.1注射用水 1.0m l 静脈組成■ ゲンタマイシン(硫酸塩として装入) 40.0CR3モジユレータ拮抗物質  10.0ナトリウムジスルフイド(アメリカ薬局方)3.2エデト酸ジナトリウ ム(アメリカ薬局方) 0゜1注射用水 1、Qml CR3モジュレータ拮抗物質 10.0デキストローズ(アメリカ薬局方) 4 5.0ナトリウムジスルフイド(アメリカ薬局方)3.2エデト酸ジナトリウム (アメリカ薬局方)0.1注射用水 1. 0m1 CR3モジユレータ拮抗物質 10.0ナトリウムジスルフイド(アメリカ薬局 方)3.2エデト酸ジナトリウム(アメリカ薬局方)0.1注射用水 1. 0 ml 対応する治療法も考えられており、従って本発明は、敗血症その他の非感染性外 傷時に白血球が肺その他の器官へ流入することを抑制する方法にも及び、この方 法は、治療量のCR3モジュレータの拮抗物質、特にその薬剤組成物をそのよう な治療が必要な患者に投与することからなる。 本発明の治療法により治療される炎症は、グラム陽性及びグラム陰性菌、ビール ス、寄生虫及び菌類を含む感染性物質、あるいは外傷などの非感染性疾患)ら生 ずるものを含む。特に標的とする感染は、ベータラクタム抗性物質の治療を受け やすい感染源であって、例えばベモフィリス インフルエンザBIN、メニンギ ティディスb:肺炎球菌、ストレプトコッカス ニューモニア;大腸菌;表皮ブ ドウ球菌;黄色ブドウ球菌;B群連鎖球菌;サルモネラ菌;バチルスサブチリス ;緑膿菌;などが挙げられる。 本発明治療方法の標的である炎症器官もまた、上記物質により炎症を起しやすい 、どの身体器官であってもよい。しかし本発明は、肺、中央神経系、腎臓、関節 、心内膜、眼及び耳の治療に特に適しており、なかでも肺の治療は特に有効であ る。 本発明の治療方法は、敗血症に侵された哺乳動物の肺に白血球が進入することを 防止するために有効である。このような活性のためには投与法を静脈下とするこ とが好ましく、このような投与の場合、肺炎球菌、ヘモフィリス インフルエン ザB、N、 メニンギティデスb、大腸菌、B群連鎖球菌、黄色ブドウ球菌及び 緑膿菌から生じる感染症に特に有効である。 同様に、本発明は感染以外の原因、例えば発作、心臓発作その他の虚血障害、や けど、外科手術、毒物、骨の破砕、その他の外傷による炎症にも適用できるCR 3モジュレータ合成プロモータは、これに限定されるものではないが、PMNの レセプタと作用物質との相互反応を遮断あるいは拮抗作用をする物質、CR3モ ジュレータ合成を開始させる細胞内信号の産生を遮断あるいは拮抗作用をする物 質、CR3モジュレータを合成する酵素を遮断あるいは拮抗作用をする物質、C R3モジュレータの代謝プリカーサの役をする分子の産生を遮断あるいは拮抗作 用する物質、を含む。 本発明の別の方法は、抗感染物質の投与に関係する内毒素ショックあるいは成人 呼吸困難症の場合に、肺に白血球が流入することを減少あるいは除去するもので ある。この方法は、CR3モジュレータ及び/あるいはPMNによりその合成を 促進する物質、あるいはその同等物の拮抗物質である抗感染物質の治療量の投与 前、投与中、あるいはその後に、そのような治療が必要な患者に投与することか らなる。その治療活性の機構のため抗感染性物質、特にベータラクタム抗体は、 その治療効果の結果として新たな炎症の原因となる。このような抗感染性物質は 、所定の感染を消すけれども、毒性産物、例えば感染物質の細胞壁及び/あるい は内毒素を解放する。このような細胞成分は、しばしば肺に急激にあられれる炎 症レスポンスを開始する。この炎症が多くの感染の長期的な肺損傷の主要な理由 である。 炎症性疾患、特に内毒素ショック及び成人呼吸困難症における炎症を減少あるい は除去することは、通常このような病的状態を伴う器官損傷を縮少する。CR3 モジュレータの拮抗物質は、CD18の活性を抑制することにより白血球の肺そ の他の器官への移動を遮断する特異な能力をもっているため、非感染性疾患及び 感染性疾患を治療するために、特に適している。 原因となる感染性物質はへモフイリス インフルエンザB、N、 メニンギティ デスb、大腸菌、ブドウ球菌、ストレプトコッカス ニューモニアなどの肺炎球 菌、などである。このような感染源は、ゲンタマイシンなどのアミノグリコシド 、あるいはペニシリン、セファロスポリンなどのベータラクタム抗生物質である 。このような感染治療に使用されるアミノグリコシド、ペニシリン、セファロス ポリンの典型的な例としては、セファロチン、セファロリジン、カルベニシリン 、アミピシリン、カフシリンナトリウム。クロキサシリン、ジクロキサシリン、 オキサシリン、メチシリンナトリウム、フユノキシメチル ペニシリン、プロ力 イン ペニシリンG、ベンザチン ペニシリンG、ペニシリンG、セフアセドリ ルナトリウム、ペニシリンV、ゲンタマイシン、カナマイシン、クロルアンフェ ニコール、セフォタキシム、セフトリアキシオン、バンコマイシン、及びイミペ ネムがある。 CR3モジュレータ/CR3モジュレータ合成のプロモーターに対する拮抗物質 は感染症において抗感染薬の投与によって引き起こされる白血球の肺および他の 臓器への流入を減少させまたは除去する能力を有するため、CR3モジュレータ /CR3モジュレータ合成のプロモーターに対する拮抗物質は投与の便宜上抗感 染薬と個別の単位投与形態に組合せることができる。はとんどの抗感染薬、特に β−ラクタム抗生物質は静脈内経路で投与するのに好適な化学的形態で入手する ことができるので、このような投与形態は、最も好ましくは静脈内投与形態であ る。これも、本発明の拮抗物質の好ましい投与形態である。典型的には、抗感染 薬と拮抗物質とを組合せて、個別のアンプル溶液にすることができる。これがで きないときには、抗感染薬と拮抗物質と個別に包装し、注射の直前に混合するこ とができる。同様に、任意の標準的静脈内溶液、すなわち規定溶液との混合物に より投与することもできる。 投与形態での抗感染薬の量は、利用される特定の抗感染薬および治療を行う特定 の感染症によって変化する。投与形態で利用される拮抗物質の量は、約1〜約1 ,000mgの範囲とすることができるが、投与単位当たり10〜100mgが 特に好ましい。投与は一日1〜4回行ない、感染症が残っているかぎり治療を継 続することができる。 投与単位を投与法は、患者の症状および治療を行う感染性疾患の重篤度によって 治療を行う医師が変えることができるのは当然である。 前記のように、本発明は、能動感染が任意の身体の部位にある感染症疾患を含む 各種の炎症性疾患状態、例えば髄膜炎の場合における治療に適用できる。離れて いる身体の部位における一次感染に対して二次的である抗原の付着部位に起こる ことがある二次感染のような症状も含まね、具体的症状の例には、急性または慢 性の髄膜炎、脳炎、関節炎、ブドウ膜炎、大腸炎、例えば炎症性腸疾患/クロー ン病、および皮膚炎、例えば乾癖も挙げられる。敗血症に伴う成人性呼吸困難症 候群のような感染の際の白血球の運動の変化によって生じる炎症も挙げられる。 他の炎症性疾患状態は、T細胞および/またはマクロファージの付着/認識を伴 なう免疫疾患、例えば急性および遅延性過感作、対宿主性移植片病;悪性貧血の ような一次自動免疫症状、および■型糖尿病のような感染症関連自動免疫症□状 、および多発性硬化症のような白血球漏出のような疾患に対するリウマチ性関節 炎の際のフレア;前記のようなある種の二次感染状態を含む抗原−抗体複合体に よって媒介される疾患;および移植拒絶反応から生じる。成人性呼吸困難症候群 および再潅流の外傷のような毒性ショックまたは損傷による炎症、および白血球 悪液質および転移のような腫瘍性症状による炎症も同様に本発明の範囲内に含ま れる。 CR3モジュレータへの拮抗物質の投与に基づく治療法の外に、本発明はCR3 モジュレータの合成を遮断することにより治療目的を達成することにも拡張され る。したがって、本明細書で前記したように、本発明の方法は、拮抗物質、抗体 、またはCR3モジュレータ合成プロモーターの作用を遮断することができる他 の薬剤を投与することを特徴とするものである。CR3モジュレータ合成プロモ ーターとは、作用物質とPMN上のレセプタとの相互作用を遮断または拮抗する 薬剤、CR3モジュレータ合成を開始する細胞内シグナルの産生を遮断または拮 抗する薬剤、CMFモジュレータを合成する酵素を遮断または拮抗する薬剤、お よびCR3モジュレータの代謝前駆体として働く分子の産生を遮断または拮抗す る薬剤を包含することを意味するが、これらに限定されるものではない。CR3 モジュレータの合成を促進する代表的薬剤には、フォルボールミリステートアセ テート(PMA) 、血小板活性化因子(PAF) 、腫瘍情死因子(TNF) 、ホルミル−NorLeu−Leu−Phe (fNLLP)、インターロイキ ン−8(IL−8)およびC5aが挙げられる。代表的な細胞内シグナル発生剤 は、タンパク質キナージC,cGMP、G−タンパク質および混合物から選択さ れる。CR3モジュレータ合成のプロモーターに好適な拮抗物質/抗体は、適当 なアッセイによって決定することができ、この方法の実施には、許容可能な治療 プロトコールによって配合し、投与することができる適当な拮抗物質または抗体 を決定および/または開発することがある。 本発明は、本発明のCR3モジュレータによって影響される活性を引き出す能力 を参照することによって侵襲性刺激の存在を検出する方法のような各種の診断用 途にも関する。前記のように、CR3モジュレータは、様々な既知の手法により パートナ−をそれ自体に結合するのに用いることができ、このような結合パート ナ−を疑わしい哺乳類宿主におけるCR3モジュレータの存在についての試験に 用いることもできる。 哺乳類におけるCR3モジュレータ活性の存在は、このような測定法に応用可能 な通常の免疫学的処理法によって確かめることができる。多数の有用な処理法が 知られている。特に有用な3種類の処理法では、CR3モジュレータまたはその 拮抗物質または検出可能な標識(ラベル)を付けた他の結合性パートナ−が用い られる。これらの処理法を下記の式に纏めることができるが、星印は粒子が標識 されていることを表わし、「Mod」はCR3モジュレータを表わし、rAnt JはCR3モジュレータに対する結合性パートナ−を表わす。 A、Mod” +Ant=Mod” AntB、Mod+Ant”=ModAn t”処理法およびその応用は、総て当業者には周知のことであるので、本発明の 範囲内で用いることができる。「競争的」処理法である処理法Aは、米国特許第 3.654.090号明細書及び第3,850.752号明細書に記載されてい る。処理法Cの「サンドイッチ」処理法は、米国特許第RE31,006号明細 書および第4.016.043号明細書に記載されている。「二重抗体」または rDASPJ処理法のような更に他の処理法も知られている。 それぞれの場合に、CR3モジュレータは結合性パートナ−と複合体を形成し、 この複合体の一員を検出可能な標識で標識するのである。複合体が形成されたと いう事実および所望ならばその量は、標識を検出に応用することができる既知の 方法によって決定することができる。 これらの検討に最も普通に用いられる標識は、紫外光線に暴露されると螢光を発 する放射性元素、酵素、化合物などである。 多数の螢光材料が知られており、標識として用いることができる。これらには、 例えばフルオレセイン、ローダミンおよびオーラミンが挙げられる。特別な検出 材料はヤギで調製し、イソチオシアネートを介してフルオレセインと抱合した抗 ウサギ抗体である。 CR3モジュレータまたは(複数の)その結合性パートナ−は、放射性元素また は酵素で標識することもできる。放射性標識は、任意の市販の計数装置で検出す ることができる。好ましい同位体は、+4(131(11291および35Sか ら選択することができる。 酵素標識も同様に用いることができ、現在用いられている比色法、分光光度法、 螢光分光光度法またはガス定量法のいずれでも検出することができる。酵素を、 カルボシールイミド、シールイソシアネート、グルタルアルデヒドなどのような 橋梁形成分子と反応させることによって選択された粒子に抱合させる。この処理 法に用いることができる多くの酵素は既知のものであり、用いることができる。 好ましいものは、ペルオキシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、β−D−グルコシ ダーゼ、β−り、ガラクトシダーゼ、ウレアーゼ、グルコースオキシダーゼ+ペ ルオキシダーゼおよびアルカリ性ホスファターゼである。 米国特許第3,654.090号明細書、第3850.752号明細書および第 4.016.043号明細書が、別の標識材料および方法の開示の方法として参 照される。 本発明にしたがって開発さね、利用されている特定のアッセイ系は、レセプタア ッセイとして知られている。レセプタアッセイでは、分析を行う材料を適当に標 識して、次に所定の細胞試験コロニーに標識したおよび未標識の材料の一定量を 接種した後、結合性の検討を行い標識した材料が細胞レセプタに結合する程度を 決定する。この方法では、材料間の親和性の差を確定することができる。 したがって、CR3モジュレータの精製量を放射能標識して、例えばPMNと結 合させた後、例えばC3jをコーティングした赤血球を用いて結合性を検討する ことができる。次に、様々な量の標識したおよび未標識のCR3モジュレータを 含む溶液を調製して、細胞試料を接種した後インキュベーションを行なうのであ る。次いて、生成する細胞単層を洗浄し、可溶化した後、標準誤差を〈5%とす るのに十分な時間ガンマ−カウンターで計数する。次に、これらのデーターをス キャッチャード分析に付した後、材料の活性に関する観察および結論を引き出す ことができる。前記の記載内容は例示のためのものであるが、分析を行う材料の 細胞結合力が顕著な特徴として働く場合には、レセプタアッセイを行ない、利用 することができる方法を示している。 本発明の別の態様では、医師が用いるのに好適な商業的な試験キットを調製して 、感染が疑われる哺乳類宿主におけるCR3の有無を決定することができる。前 記の試験法によれば、このようなキットの一種類は、少なくとも標識したCR3 モジュレータまたはその結合性パートナ−1例えばそれに特異的な拮抗物質、お よび、勿論のことであるが、例えば「競争的」、「サンドイッチ」 「DASP 」などの選択される方法によって変わる指示書を含む。このキットは、緩衝液、 安定剤などの周辺の試薬も含むことができる。 したがって、哺乳類宿主の侵襲性刺激に対する反応を説明する試験キットであっ て、 (a) 本発明のCR3モジュレータまたはそれに対する特異的結合性パートナ −の検出可能な標識への直接または間接的結合によって得られる少なくとも1種 類の標識した免疫化学的な反応性成分の所定量と、(b) 他の試薬と、 (c) 前記のキットの使用に関する指示書とを含んで成るキットを調製するこ とができる。 更に具体的には、この診断試験キットは、(a) 通常は固相に結合してイムノ ソーベントを形成するあるいは好適なタッグに結合した前記のようなCR3モジ ュレータ(または結合性パートナ−)の所定量、または複数の最終生成物など( またはそれらの結合性パートナ−)をそれぞれ1個、 (b) 必要であれば、他の試薬、および(c) 前記の試薬キットの使用指示 書とを含むことができる。 別の態様では、所定のプロトコール(例えば、「競争的」、「サンドイッチ」、 「二重抗体」など)にしたがって操作する試薬キットであって、(a) CR3 モジュレータを検出可能な標識にカップリングすることによって得られた標識さ れた成分; (b) 少なくとも1種類の試薬がリガンドまたは固定化リガンドであって、こ のリガンドが (i) 標識された成分(a)と結合することができるリガンド、(11) 標 識された成分(a)の結合性パートナ−と結合することができるリガンド、 (iii ) 測定を行う(複数の)成分の少なくとも1個と結合することがで きるリガンド、および (1v) 測定を行う(複数の)成分の少なくとも1個の結合性パートナ−の少 なくとも1個と結合することができるリガンド、から成る群から選択されるもの 、および(c)CR3モジュレータとその特異結合性パートナ−との間の免疫化 学的反応の1種類以上の成分を検出および/または測定するためのプロトコール の手順についての指示書 とを含んで成る試験キットを調製することができる。 前記の説明によれば、CR3モジュレータの活性を調整するのに有効な見込みの ある薬剤をスクリーニングするためのアッセイ系を調整することができる。 CR3モジュレータを見込みのある薬剤の存在下にて好中球とインキュベーショ ンした後、C3b1でコーティングした赤血球のような細胞試験系に導入して、 次に培養物を検討して好中球の結合活性における変化を観察した。 別の薬剤スクリーニングアッセイでは、見込みのある薬剤の不在下での好中球と CR3モジュレータとのインキュベーションについて考察した後、インキュベー ションした好中球と試験薬剤を細胞試験系に導入して、生成する結合活性を観察 する。 別法による薬剤アッセイは、レセプタCD18を有するPMNのような試験細胞 の試料または生成した表面の試料をC3b1をコーティングした赤血球を含む培 地で培養することによって行うことができた。試験薬剤を生成する培養物に加え ることができ、次にCR3モジュレータと試験細胞上のレセプタとの反応をEC 3biのCD18に対する結合性の関数として測定して、見込みのある薬剤がC R3モジュレータの活性の阻害に何んらかの活性を有するかどうかを測定した。 CR3モジュレータ活性の拮抗物質を検出する他の方法では、見込みのある薬剤 の存在下にて、CD18または精製し表面に結合したCD18を有する細胞を、 標識したCR3モジュレータと共にインキュベーションする方法を用いることが できる。CR3モジュレータとCD18との相互作用を遮断する薬剤の有効性を 、標識したCR3モジュレータの細胞または表面に結合したCD18への結合の 遮断によって測定する。 CR3モジュレータ合成プロモーターを遮断または拮抗する薬剤をスクリーニン グするアッセイ系を調製することもできる。このアッセイでは、PMNを見込み のある薬剤およびPMNの作用物質、例えばPMN、PAF、TNP、fNLL P、IL−8などと共にインキュベーションする。薬剤の有効性を測定するため に、調製物のCR3モジュレータ含量を前記の方法によって測定することができ る。あるいは、薬剤の有効性は、EC3biのPMNへの結合を測定することに よって確定することができる。 CR3モジュレータ合成プロモーターを遮断または拮抗する薬剤のアッセイは、 試験薬剤がこの薬剤で処理し作用物質で刺激した細胞中にCR3モジュレータの 前躯体の蓄積を防止する能力を測定することによって行うこともできた。 CR3モジュレータ合成プロモーターを遮断または拮抗する薬剤のアッセイは、 CR3モジュレータの前駆体のCR3モジュレータへの転換を測定することによ って行うこともできる。適当に標識したCR3モジュレータの前駆体を、見込み のある薬剤の存在下にて活性化したPMNまたは活性化した細胞の抽出物に加え る。次に、CR3モジュレータ中の標識の存在を前記のアッセイによりまたは適 当なりロマトグラフィ系での標識の移動を測定することによって測定する。 このアッセイ系は、CR3モジュレータを合成する酵素の作用を遮断する薬剤を 見出す上で特に有用であり、本発明の特に有用な態様である。 下記の実施例に、本発明のCR3モジュレータの単離および同定の詳細、および 本発明のCR3モジュレータと本出願人および他の当業者とによって以前に同定 された因子との間の活性の差異および類似点を確定する本発明のCR3の活性に ついて得られた情報を記載する。これ以後に記載する具体的な材料および手法は 単なる例示のためのものであり、変更することができるので、下記の実施例は本 発明の説明のために示すのであり、制限のためのものではないことは当然である 。 実施例I CMF−1の単離 静止しているまたは刺激されたPMNのペレットを、クロロホルム;メタノール :水=10:10:1中で、少なくとも溶媒を3回取替え、少なくとも36時間 撹拌した(第1図参照)。上澄液を真空下にて乾燥し、クロロホルム:メタノー ル・水=30:60:8に再懸濁した。抽出した脂質の溶液をDEAE−セファ デックスカラムに適用し、カラムを6ベツド容量の溶媒で洗浄し、アニオン性脂 質を0.065M酢酸ナトリウムを含む同じ溶媒で溶出した。溶出液を真空下に て乾燥し、蒸溜水に再懸濁した。塩をC,、S e p−P a k逆相カート リッジ上を通過させて除去した後、水で十分に洗浄した。脂質を、クロロホルム :メタノール=1:1でカートリッジ空溶出させ、乾燥して、クロロホルム:メ タノール=2・1中に保存した。特に断らないかぎり、この材料を用いて次の官 能性の検討を行った。この部分的に精製したCMF−1溶液は、薄層クロマトグ ラフィ(データーは示していない)によって測定したところ、多くの他の酸性脂 質、主にガングリオシドを含んでいた。フォルチ分配法によって更に精製を行う ことができる。簡単には、脂質抽出物を乾燥し、クロロホルム/メタノール=2 /1および食塩水の2相系に再懸濁した。水性相にはCMF−1活性が含まね、 残りの非酸性混入物は有機相に局在し、除去した。精製度の定量において、CM F−1活性の0.1%未満がDEAEおよび5ep−Pakカラムからの流出物 中に見出だされている。しかしながら、CMF−1活性の50%までは、フオル チ分配法で失われる。活性は有機相て再生しないので、この処理法によりCMF −1活性か破壊され、したがって通常はCMF−1の単離からは除外されるもの と思われる。 精製の次の段階では、半調製用Versa−PakC,,逆相カラムを用いて、 水からアセトニトリルへの1%/分でのグラディエンドで溶出する。CMF−1 は、このカラム上で50〜55%アセトニトリルで溶出する(第2図参照)。 紫外部分光光度法(下記の第14図参照)およびサイズ排除クロマトグラフィ( 下記の第14図参照)によって測定される材料の純度と組合せた逆相クロマトグ ラフィによって得られる微妙な区別から、この精製法によりCMF−1が単一体 として単離されることを示唆している。 実施例2 CMF−1の生物学的特性 CMF−1は、PMAによって刺激されたPMNから抽出され静止しているPM N上でCR3の結合活性を増加することができる物質として最初に認識された。 CMF−1活性は、新たに単離されたPMNをCMF−1を含む抽出物と共に1 5分間インキュベーションした後、C3b1をコーティングした赤血球(EC3 bi)に結合するPMNの能力を測定することによって検出する。 活性の単位は、ロゼツト形成分析において1、・2X10’のPMNを最大値の 半分活性化するのに要するCMF−1の量として定義される。107のPMNは 、典型的なCMF−1抽出における活性の3〜10単位を生じる。これは、8〜 25のPMNが1ナノリツトルの容量の単一細胞を最大値の半分活性化すること ができることを意味している。CMF−1は、付着指数を背景濃度の2〜10倍 に増加することができる(第3図参照)。これとは対照的に、静止しているPM Nから抽出された脂質はCMF−1活性がない。0M2、GDlaおよびGTl bのようなCMF−1と同時に精製されるガングリオシドは、結合には全く効果 がない。 CMF−1を添加した後に見られる結合の増加は、C3b1 (MAbC39) 、CR3α鎖(mAbOKMlo)またはCR3β鎖(mAblB4)に対する 抗体によって遮断することができるので、CMF−1はCR3のC3b1への結 合についての特異的な効果によってロゼツト形成を増加する(第1表)。CR3 のα鎖に対する非遮断性抗体であるOKMIのような関連性のない抗体は、EC 3biロゼツト形成に全く効果がない。 C,CMF−1はCR3の結合活性を一時的に増加する。 ロゼツト形成分析において静止しているPMNに加えたCMF−1は、PMAの ような作用物質と同様な時間経過でEC3b iへのCR3の結合を誘導する( 第2表)。CMF−1は、20分までにロゼツト形成を最大濃度まで増加する。 次いで、ロゼツト形成は60〜80分までにベースライン濃度まで戻る。静止し ているPMNからの脂質抽出物は、時間については全く効果がない(付着指数く 55)。IgG粒子でコーティングしたE(E1gG1第4図参照、白抜き三角 形)のロゼツト形成によって測定したところ、静止している細胞からのCMF− 1も脂質もPMN上の離れたレセプタ、FcγR11lの結合活性につ1.)て は全く影響しない。 D、CMF−1の効果は、投与量依存性である。 CMF−1のCR3結合についての効果(第4図、黒四角形)は、投与量によっ て変化する。未処理PMNからの脂質(黒三角形)は、あからさまに希釈したと きでも(1/12) 、CR3結合活性に全く影響しない。EIgGロゼ・ソト 形成(白抜き三角形)は、CMF−1によって影響されなかった。このCMF  −1調製物に対して、1単位は抽出物の1/360の希釈物に対応する。 これは107個の細胞が3単位を生じることを意味している。 E、 CMF−1産生はCR3結合活性と相関している。 CMF−1はCR3の結合活性を活性化することができるので、CMF−1濃度 の変化が通常はCR3活性を制御するものと考えた。この仮定を、静止している または刺激された細胞から得ることができるCMF−1の量を測定することによ って試験した。静止している細胞のCR3活性は極めて低く、CMF−1は抽出 されなかった(第3表)。PMAで20分間刺激した後、CR3活性は最大とな り、多量のCMF−1を細胞から得ることができた。全部で90分間PMAで更 にインキュベーションすると、CR3活性はベースラインにまで減少し、CMF は細胞から抽出することができなかった。 これまでに試験した総てのPMN作用物質は、ピークCR3結合活性と一致する 時点でPMNによるCMF−1の産生を誘発する。PMNにおけるCR3活性を 増加する作用物質で、CMF−1の産生を誘導できないものは、見出だされてい ない。したがって、CMF−1含量はCR3の活性と緊密に相関している。 F、 CMF−1はPMAまたはPAFとは同等ではない。 これまでのデーターは、脂質である抽出されたPMNを活性化するのに用いられ るPMAが部分的に精製された脂質抽出物中の混入物であることができ、CMF −1活性に関与しているという可能性と矛盾しない。幾つかの証拠は、これが当 て嵌まらないことを示している。3H−PMAで処理した細胞からの抽出物は、 CMF−1活性と共に溶出するカウント数が少なすぎ、活性をPMAによるもの とすることができなかった。PMAは水中での加水分解を受け易く、抽出物は精 製の際には最低12時間は水性溶液である。最後に、最も有力なものは、CR3 を活性化する様々な異なる作用物質でPMNを処理すると、脂質もタンパク質も 総てCMF−1を産生ずることである。CMF−1は、腫瘍壊死因子(TNF、 5X108u/ml、15′)、血小板活性化因子(PAF、1100n。 15′)およびホルミル−norLeu−Leu−Phe (fNLLP、5X 10−8.5〜15’ )で刺激されたPMNにより並びにPMA (30ng /m+、20′)で刺激されたPMHによって産生される。タンパク質の元の配 座は、有機溶媒に暴露することによって完全に破壊することができる。例えば、 腫瘍壊死因子はクロロホルム/メタノールで抽出した後にその活性な配座を保持 することができず、したがって抽出物中でCR3の調整活性に関与する混入物で はないと思われる。 血小板活性化因子(PAF)またはL−α−ホスファチジルコリン、β−アセチ ル−γ−−〇−アルキルは、作用物質に応答してPMNによって産生される脂質 であり(M、Baggioliniら、1988年に概説)、これはCR3結合 活性を増加することができる。したがって、PAFは、CMF−1活性を説明す ることができる脂質抽出物中のもう一方の可能性のある混入物である。 CMF−1がPAFと同等であるということを除外するため、拮抗物質WEB2 086をEC3biの1100nのPAFによって誘導されるロゼツト形成を完 全に遮断する濃度で加えた。この拮抗物質はCMF−1によって誘導されるロゼ ツト形成に全く影響しない(第4表)。 G、 CMF−1は、全血によるTNF産生を誘導しない。 LPSとは異なり、CMF−1(42単位/ml)は全血中でTNF産生を起こ さず、CMF−1活性はL P Sの混入によるものではないことを示唆してい る(第5図)。全血をLPS、CMF−1または両方と共に37℃で5時間イン キュベーションした。菌体を遠心分離により除去し、上澄液を分泌されたTNF についてラジオイムノアッセイによって試験した。それぞれのデータ一点は、6 個のウェルの平均に対応している。これらのデーターは、CMFはTNF分泌を 開始しないことを示しており、CMF−1にはLPSが混入しないことが明らか CR3はC3b1の外に各種のリガンドに結合するので、CMF−1がこれらの リガンドの結合にも同様に影響することができるかどうかを試験した。脂質IV aを血漿膜の表面葉状部(EIVa)に取り込んだ赤血球の付着を測定すること によって、リポ多糖(L P S)の結合を観察した。脂質IVaはLPSの代 謝前躯体てあり、CR3によって認識される(8)。CMF−1がC3b1およ びIVaの結合における配位の増加を起こすことを見出した。(第5表)。 CR3のフィブリノーゲンへの結合は、フィブリノーゲンをコーティングした表 面へのPMNの付着を検討することによって測定することができる。CMF−1 は、フィブリノーゲンをコーティングしたプラスチック表面へのPMNの結合を 増加させる(第6表)。CD18はCR3のβ鎖に対する抗体によって遮断され るがMHCクラス■に対する関連のない抗体によって遮断されないので、結合は CD18によって変化する。示された値は2個のウェルの平均値である。 CMF−1に応答するFMNによるフィブリノーゲンの結合の時間経過(42単 位/ml)は、PMAに応答するものと同様である(第6図)。結合は15分ま で増加した後、減少する。未処理のPMNは、フィブリノーゲンにほとんど結合 しない。静lルているPMNから抽出した脂質(107個の細胞からの抽出物の 1 / 36希釈物)は、フィブリノーゲンへの結合を増加しなかった(1mm 2当たりの46±20個の結合した細胞)。示した値は、2回の実験でそれぞれ 2個のウェルでの平均値である。 PMNは、CR3およびLFA−1を介して刺激されていない内皮細胞(EC) に結合する(S、に、Loら、1988年)。内皮細胞上でのCR3に対するリ ガンドは未だ特性決定されていないが、PMN状で発現したもう一方のインテグ リンで有りCR3と同しβ鎖を共有するLFA−1はEC状でICAM−1に結 合する。刺激されたPMNと未刺激ECとの間の結合相互作用も制御されたやり 方で起こり、PMNをホルボールエステルで処理した後一時的に増加して20分 てピークに達し、60分までにベースラインに戻る(S、X、Loら、1989 年)。本出願人らは、PMNをCMN−1で処理した後、それらを未刺激のEC 単層に加えた。CMF−1は、投与量によって変化するやり方で、ECに対する PMNの結合を増加した(第7図)。結合濃度は15分でピークに達し、45分 までにベースラインまで減少した(第8図)。最終的に、この結合を遮断する抗 体の能力は、細胞をホルボールエステルで処理したときに見られる能力と同一で あった(第9図)。CR3とLFA−1(IB4)との共通のβ鎖に対する抗体 は完全に遮断するが、LFA−1α鎖(TSI/22)またはCR3α鎖(OK Mlo)またはICAM−1,(LB2)に対する抗体は、約50%だけ結合を 遮断する。これらの2種類の抗−α鎖抗体を一緒に添加すると、結合を完全に遮 断することができるが、PMN状でのMHCクラスI(W632)またはFcγ RI I I (3G8)に対する抗体はECに対する結合に全く影響しない。 これらの結果は、CR3に緊密に関連したもう一方のインテグリンであるLFA −1はCMF−1によって制御することができることを示唆している。それらは 、CMF−1がPMNと内皮との相互作用を制御することも示している。 CMF−1は、細胞中で一連の自消を誘発することによってそれ自身作用物質と して作用することができる。あるいは、これはもっばらCR3の濃度で作用して 、恐らくはレセプタ自身への結合およびそのリガンドに対する結合親和性の変更 を行なうことができる。これらの可能性を説明するため、本出願人らは、CMF −1がCR3に関連のない細胞応答の誘発において作用物質のように作用するか どうかを検討した。PMNの作用物質に対する一つの共通の応答は特異的顆粒の 放出である。ロゼツト形成分析によるCMF−1活性を含むPMAまたはTNF で処理したPMNからの脂質抽出物を加えても、脱顆粒反応の際の細胞内プール からのCR3の放出の尺度であるCR3発現の濃度は変化しなかった(第10図 )。対照的に、PMA自身は15分後には約3倍までCR3発現を増加した。コ ントロールとしてはCMF−1活性を持たない細胞(すなわち、静止しているP MNまたはPMAで60分間処理したPMN)から抽出した脂質もCR3の発現 を変化させなかった。 K、 PMAて活性化したCR3はCMF−1で再刺激することができる。 PMAはPMN中のタンパク質キナーゼCを活性化し、細胞内シグナル発生系を 枯渇させ、60分後にはPMAによる再刺激に対して細胞が免疫になる(AHV およびSDW、未発表実験結果)。本出願人らは、CMF−1がPMAで処理し た細胞を再刺激することができるかどうかを検討した。CMF−1がレセプタの 濃度で作用する場合には、外因性CMF−1は上流シグナルに最早応答すること ができない細胞中でも同様に働くべきである。実際、PMN (30ng/ml )で60分間処理した後CMF−1(42u/ml)で処理し、次にEC3bi に対するロゼツト形成について試験した細胞は、CMF−1単独に暴露した細胞 よりも良好でない場合にも同様に良好に応答する(第11図)。CMF−1で処 理した細胞も、CMF−1で同様に再刺激することができる。 L、 CMF−1活性はCD18で免疫沈澱させることができる。 CMF−1の作用の様式は、それとCR3レセプタとの間で直接開口しているこ とを示唆している。この仮定を試験するため、PMAで刺激したPMNを洗剤オ クチルグルコシドの臨界ミセル濃度でリーシスして、細胞表面上でCR3を取り 巻(元の脂質の崩壊を最小限にし、溶解物CR3のβ鎖(CD18)に対するセ ファロース担持抗体を用いて免疫沈澱した。ペレットを十分に洗浄し、クロロホ ルム・メタノール=2・1て抽出してレセプタと会合したままの脂質を除去した 。次に、この脂質抽出物をCMF−1活性についてロゼツト形成分析で試験した ところ、実際にCMF−1を含むことを見出した(第7表)。セファロースビー ズ単独ではCMF−1活性を協同沈降させることはできなかった。 M、 活性化したPMNはCMF−1の有意な量を分泌しない。 CMF−1は刺激されたPMNのペレットから抽出することができる。CMF− 1がこれらの細胞によって分泌されるかどうかを決定するために、刺激された細 胞の媒質を乾燥し、脂質を抽出した後、CMF−1活性について試験した。 第12図に示されるように、細胞上澄液から抽出される単位の数(四角形)は細 胞自身から誘導される数(三角形)より常にずっと少なかった。それ故PMNは 有意な量のCMF−1を分泌しない。 N、CMF−1はLFA−1によって媒介される付着を増加する。 CMF−1はPMNと内皮細胞との間の結合を増加し、この結合相互作用はLF A−1並びにCR3に対する抗体によって遮断されるので、本出願人らは、完全 にLFA−1に依存することが知られている別の制御された付着形に対するCM F−1の影響を試験した。ヒト末梢血のリンパ球はPMAに応答して集合し、L FA−1に対する抗体によって集合を防止することができる(M、Patar  royoら、1983年;R,Rothleinら、1986年) 。CMF− 1を全血から新たに単離したリンパ球に加えると、PMAによって刺激された集 合に匹敵する程度まで同型集合を生じ、作用物質の効果は抗−LFA−1β鎖お よびそのα鎖によって遮断されたが、CR3α鎖またはMHCクラスIに対する 抗体によっては遮断されなかった。また、CMF−1活性を欠いている未刺激P MNからの脂質もリンパ球には影響しない。 実施例3 CMF−1の物理特性決定 A、 紫外部および可視部分光光変法 純粋なCMF−1の紫外部および可視部スペクトルを第14図の左に示す。 溶媒ブランクを右側に示す。 CMF−1はλmaxが196nmであり300nmまで若干の形を有している 。スペクトルは300から800nmの間は平坦であった(データーは示してい ない)。この結果から、CMF−1が214nmに吸収を有するペプチド結合、 260nmに吸収を有する核酸および300nmを越える波長に吸収を有する共 役二重結合系を有するという可能性は除外される。 B、 既知の脂質なCMF−1は活性を持たない。 CMF−1を同定するため、多くの十分に特性決定された脂質をロゼツト形成分 析においてCMF−1活性について試験した。第8表に試験したものを挙げてい るが、いずれもEC3biに対するPMNのロゼツト形成を増加することはでき なかった。 C9CMF−1は各種の化学的修飾に耐性を有する。 CMF−1と同様な物性を有する化合物のクラスには、グリセロールまたはスフ ィンゴシンを基剤とする脂質、エイコサノイド、他の脂肪酸、イソプレノイド脂 質、および疎水性の尾を有するタンパク質またはペプチドが挙げられる。イソプ レノイド以外は総て、CMF−1を特定のクラスを破壊する処理を施すことによ って除外した。この処理の詳細は第9表に概説し、下記および第15図に纏めて いる。 CMF−1は、塩基(30%水酸化アンモニウムまたはIN Na0H)または 無水酢酸で処理したところ、エステル結合した脂肪酸またはリン酸塩基を含まな いことを示唆していた。CMF−1は酢酸を用いるデシアリル化またはニューラ ミニダーゼによって影響されないことから、CMF−1活性はガングリオシドに 存在しないことを示唆していた。酸加水分解(2Nまたは0.5Nメタノール性 HC1)では活性は破壊されなかったので、CMF−1はスフィンゴシンまたは グリセロール主鎖、または活性に必要なグリコシド結合を持たない。CMF−1 活性はホスファターゼまたはプロテアーゼによって影響されないことから、ホス フェート基は活性には本質的ではなく、CMF−1はタンパク質構造を持たない ことを示唆している。 また、水素化ホウ素ナトリウムによる還元、過酸加水素による酸似および隣接ヒ ドロキシルの過ヨウ素酸による還元では、総てCMF−1活性に影響しなかった 。CMF−1に対する候補構造の基の範鴫のうち、これらの処理により影響され ないままでいるごく僅かのものはイソプレノイドおよびプロスタグランジンまた は脂肪酸である。脂質の尾を有するプロテアーゼ耐性のペプチドは、CMF−1 はペプチド結合の吸収の波長である214nmに吸収を持たないので、可能性は 十分ではない。プロスタグランジンおよび脂肪酸は、フオルチ分配で有機相より も水性相にCMF−1活性が分配することを考慮すると見込みがなく、全社は共 役二重結合系を含むので、分光装置により除外される。この結果、イソプレノイ ド構造がCMF−1に対する最も見込みのある候補として残る。 CMF−1活性を破壊することが見出されている一つの化学的処理は、オソノリ ーシスである(第10表)。紫外部光源に酸素流を通過させるとオソン(2pp m)が発生し、CMF−1を酢酸エチルに溶解したものに15分間通気する。こ の処理により、炭素−炭素二重結合を横切って酸素が添加さね、二重結合が開裂 され、2個のアルデヒド分子が形成される。イソプレノイドは二重結合を有する のでCMF−1のオソンによる開裂はイソプレノイド構造と矛盾しない。 D、 CMF−1の分子量は、約340ダルトンである。 サイズ排除クロマトグラフィを用いて、CMF−1の分子量を決定した。0〜2 000ダルトンの分離範囲を有するTSKG200OHXLサイズ排除カラムを 用いた。テトラヒト泊フラン中で等量ずつ操作を行ったところ、分子量標準試料 を分離して、黒三角形で第16図に示される校正曲線を得た。それぞれの両分に おいてロゼツト誘導活性によって測定したCMF−1は、6.4および9゜4m 1(棒グラフ)で流出した。CMF−1活性のピークは、UVスペクトルデータ ーから予測される254nmにおける吸収のピークには対応しない。9,4m1 画分は340ダルトン+/−16の分子量に対応する。6.4m1画分はカラム の排除容積にあることから、そこに流出するCMF−1の分子量は〉〉2000 であることを示唆している。排除容積で溶出する物質を再度処理したところ、C MF−1活性を有する2個の分子量種を得た。340の分子量画分をホスファチ ジルコリンと混合した後再度処理した場合も、2つの形態のCMF−1を得た。 前記の結果として、2種類のCMF−1活性は互いに平衡になっており、それら は相互転換することができ、モノマー性(340)またはミセル性(〉〉200 0)の形態で流出する同じ分子に対応するからである。 340ダルトンの分子量は明らかにガングリオシド構造(分子量>ioo。 )並びにグリセロホスファチド(分子量>500)を除外するが、これはエイコ サノイドであることを示唆している。ロゼツト促進可能性を有する2種類の候補 のエイコサノイドを除外するため(AHVおよびSDW、未発表データー)CM F−1をWaters μBondapak C,8逆相カラム上で、’HOイ コトリエンB4 (LTB4)およびリボキシンA4 (LXA4)と共に溶出 した(第17□□□。グラディエンドは、毎分1%の水からアセトニトリルで0 から60%までのアセトニトリルで溶出した(グラディエンド曲線についてはグ ラフ上の実線を参照されたい)。これらの条件は、このカラムでの前実験から4 5〜50%アセトニトリルでCMF−1を溶出することが知られていた。LTB 4溶出位置は、それぞれの画分に含まれるCpmによって監視しく破線) 、L XA4は254nmにおける吸光度によって監視しく点線) 、CMF−1の位 置はロゼツト形成分析における活性の画分をアッセイすることによって確かめた (棒グラフは付着指数に対応する)。エイコサノイドはCMF−1と同時溶出し なかった。 更に、CR3を活性化することができるLTB4またはLXA4の濃度は、25 4nmにおける吸光度の大きなピークを与えた。 F、 CMF−1はメバロネート前駆体から誘導することができる。 CMF−1がイソプレノイドである可能性を説明するため、イソプレノイド合成 における速度制限酵素HMGCoAレダクターゼを遮断することによって作用物 質に応答してCMF−1の産生の遮断を試みた。酵素ロバスタチン(40%g/ ’ml)の競争的阻害剤を細胞に加えて、酵素の活性を遮断した。次いで、合成 経路におけるこの初期段階を通過した任意のCMF−1前駆体の細胞を使用して しまうため、C5a (108M)を加えた。C5aは、PMAによる次の刺激 に耐性になることなく一時的に細胞を活性化した(11)。次に、C5aで簡単 にパルスを加えたロバスタチンで処理した細胞をPMAで活性化して、イソプレ ノイド産生が遮断されているにも拘らずPMAがCMF−1を産生ずることがで きるかどうかを見た。 PMAは遮断された細胞中ではロゼツト形成を増加することはできなかったが、 HMGCoAレダクターゼの生成物であるメバロネートを培地に加えることによ って遮断を克服することができるときにはロゼツト形成を増加することができた (第11表)。この実験は、CMF−1がメバロネート合成経路の顆粒生成物で ある可能性を支持している。 表 第1表 活性化されたPMNから抽出された脂質は未刺激PMNのCR3活性を 調整する。 刺激したPMNからの脂質 439 静止しているPMNからの脂質 122GM2 139 GD1a 141 GT1b 1.56 PMA、20’ 589 各種の物質を粘着性ヒトPMNに、37℃で45分間適用した。次に、細胞を洗 浄してC3b iでコーティングした赤血球(EC3bt)に37℃で15分間 結合させた。付着指数は100個の食細胞当たりの結合した赤血球の数である。 未処理の静止しているPMNは、このロゼツト形成分析法では低い背景結合水準 を与える。ガングリオシドを100μg/mlで適用した。ホルボールミリステ ートアセテート(PMA)は30%g/mlであった。PMAで活性化したPM Nから部分的に精製した脂質を32u/mlで適用した。静止しているPMNか らの抽出物は、活性化したPMNからの抽出物の10倍の細胞から誘導した。 第2表 CMF−1によって誘導されるロゼツト形成はCR3およびC3b1に 対する抗体によって阻害することができる。 刺激 抗体 EC3bi’(A・■)の結合なし なし なし CMF−1なし 206 CMF−118483 CMF−I C3931 CMF−10KM10 27 CMF−10KMI 175 42単位/mlの部分的に精製したCMF−1を、各種の単クローン性抗体の存 在下または非存在下にてCMF−1アツセイにおけるPMNに加えた。IB4は CD18を、OKMIOおよびOKMIはCD11bを認識する。C3QはC3 分子に対するものである。抗体を、10μg/mlの最終濃度で用いた。この実 験は、これら3種類の代表例である。 第3表 CMF−1産生はCR3結合活性と相関する。107個の細胞当たりの 抽出可能な単位 未処理細胞からの脂質 <0.33 PMA中の細胞からの脂質、20’ 2PMA中の細胞からの脂質、60’ 0 . 5PMAて0.20または60分間処理した細胞からの部分的に精製した脂 質をロゼツト形成分析におてCMF−1活性について試験した。 第4表 CMF−1活性は抽出された血小板活性化因子によるものではな0゜刺 激 阻害剤 Ec:3bt (AI)当たりの結合 なし なし 112 PAF、100nF なし 370 PAF、100nF WEB 2086 106PAF、lnF なし 312 PAF、1.nF WEB 2086 169CMF−1なし 652 CMF−I WEB 2086 575CMF−1(42単位/ml、fNLL P処理した細胞からの部分的1こ精製したもの)または血小板活性化因子(PA F)を、PAFレセプタ拮抗物質であるWE82086 (10μN)の存在下 または非存在下にてロゼ・ソト形成分析法で試験した。ここで用いたCMF−1 はfNLLPで37℃で5分間処理した細胞から部分的に精製したものであった 。この実験は3回の反復値の代表的なものである。 第5表 CMF−1葉CR3に対するC3b1および脂質IVaをコーティング した粒子の結合を増加する。 刺激の結合(AI) EC3bi EIVaFMNを、(fNLLPて処理した 細胞からのもの、42u/ml)CMF−1の存在したまたは非存在下にて37 ℃で15分間インキュベーションした。 細胞を洗浄し、C3b1をコーティングしたまたは脂質IVaをコーティングし たヒツジ赤血球と共に37℃で15分間インキュベーションした。この実験は3 回繰り返し行ったものの代表的なものである。 第6表 CMF−1によって誘導されるPMNのフィブリノーゲンに対する結合 はCD18依存性である。 刺激 抗体 1mm2当たりの細胞数 なし なし 200±120 CMF−1なL 680+170 CMF−I IB4 220±140 CMF−I W632 560±220PMA なL 1130+230 PMA IB4 130±50 PMA W632 880±120 PMNを、作用物質およびmAbsの存在下または非存在下にてフィブリノーゲ ンをコーティングしたプラスチック表面に付着させた。CMF−1は42u/m +で適用し、PMAは30 n g/m JおよびAbsは10μg/mlで適 用した。IB4はCD18を認識し、W632はクラスIMHC分子を認識する 。 これらの作用物質は、はぼ等しい数でPMN表面上に含まれている。細胞をAb の存在下で表面に0℃で30分間適用した後、作用物質を加え、結合を37℃で 30分間起こさせた。洗浄段階の後に結合したままになっている細胞を位相差顕 微鏡法によって得点を付ける。データーは、それぞれ2個のウェルでの2回の実 験の平均値である。 第7表 CD18と会合した脂質はCMF−1活性を有する。 刺激 EC3bi (Af)の結合 なし 25 CD18と会合した脂質、 PMN+PMA 190 セフアロ一ス七会合した脂質、 PMN+PMA 43 抗−CD18mAb、IB4に共役したセファロースビーズを用いてCR3を免 疫沈澱したビーズをPMAて処理した3X10sPMNオクチルグルコシドリゼ ート(25mM)と20分間混合した。洗剤をビーズから洗い落とし、CD18 と会合した脂質をクロロホルム:メタノール=2:1で抽出した。この抽出物を 、ロゼツト形成分析法でCMF−1活性について評価した。抗体を欠いているセ ファロースビーズもコントロールとして抽出した。 第8表 下記のものはいずれもロゼツト形成分析法においてCMF−1活性を持 たない。 100μg/ml: GMI、アシアロGMI GM2、アシアロGM2 M3 GDla、GDIb CD2、GD3 T1b ラクトシルセラミド ウシ脳ガングリオシド 50.5および0.5μg/ml : Q1b PCSPCd imi r 無水ミリスチン酸 ホスファチジン酸ニ ジラウロイル、シミリストイル、ジオレオイルリソホスファチジン酸 ミオイノシトールビスホスフェート リソホスファチジルイノシトール 第9表 CMF−1活性は、各種の化学的および酵素的処理によって影響を受け ない。 3096NH30H: CH30H=1 : 1、室温、−晩IN NaOH, 75℃、3時間 無水酢酸:氷酢酸==2・3.150℃、48時間IN酢酸、100℃、45分 V、cho l e raニューラミニダーゼ、0.IU/ml、37℃、−晩 2Nメタノール性HCI、75℃、5時間0.5Nメタノール性HCI、100 ℃、2時間5096HF、48時間、0℃ 細菌性アルカリ性ホスファターゼ、0.04U/ml、37℃、−晩プロテイナ ーゼに、L 6mU/ml、37℃、−晩3 M N a OH中0.5M N aB)(4、室温、−晩70%エタノール中2mM Na104、室温、−晩1 0、czM Fe50.中30%H2O2、室温、−晩0.1M酢酸緩衝液中0 .25M亜硝酸、pH3,8,3時間、室温部分的に精製したCMF−1にこれ らの修飾を施し、活性な分子の性状を見出す試みを行った。総ての場合に、感受 性のある脂質の基質であるシリルシルホスファチジルコリンまたはガングリオシ ドGMIを平行に処理した。コントロール分子の分解を薄層クロマトグラフィに よって監視した処理の前後にロゼツト形成分析法によりCMF−1活性を試験し た。必要ならば、CMF−1を反応の後にブタノール:水=1:1抽出により酵 素または塩から精製した。CMF−1はブタノール相に分配する。 第10表 オソノリシスはCMF−1活性を破壊する。 PMA 1000 部分的に精製した CMF−1,7u/ml 445 精製したCMF−1,7u/ml 500精製したCMF−1゜ +o、、21u/ml 95 CMF−150単位をサイズ除去クロマトグラフィにより精製しく第16図参照 )、酢酸エチルに再懸濁した。溶液にオゾン(2p pm)を15分間、室温で 通じた。CMF−1活性を、ロゼツト形成分析法により出発物質に対して分析し た。 第11表 CMF−1はメバロネート経路の生成物である。 静止PMN 32 19 0バスタチン 48 検出不能 ロバスタチン十C5a 86 37 PMA 362 282 C5a+PMA 検出不能 309 0バスタチン+c5a+PMA 74 50ロバスタチン、メバロネート、 C5a+PMA 465 281 CMF−1511277 0バスクチン十CMF−1372261PMN (2X106/ml)をウェル に加えてロゼツト形成分析法を行い、次いでメバロネー)(0,2μg/ml) と共にまたはなしでロバスフチン(40μg/ml)で37℃で60分間処理し た。幾つかのウェルではC3a(10−’M)を最初の15分後に加えた。CM F−1(42u/m+)またはPMA (30ng/mI)15分間加えた後、 EC3biを更に15分間加えた。EIgGを一組のウェルにコントロールとし て加え、その結合がウェルへの如何なる添加剤の組合せによっても影響されない ことを見出した(データーは示していない)。これらのデーターは4回繰り返し た2つの代表的な実験である。 文献 1、Hynes RO,インテグリン:細胞表面レセプタの一群、Ce11.4 8:549−554.19872、Wright SD、SK LoおよびPA  Dotmers。 CDI!+依存性の付着の特異性および制御、Leukocyte Adhes i。 n Mo1ecules、TA Springer、DCAnderson。 AS Rosenthal及びRRothloin監修、ニューヨーク、Spr inger Verlag、1990年、190〜207頁。 3、Tuomanen ET、K 5aukkonen、S 5ande。 CC4offeおよびSD Wright、リンパ球の付着促進レセプタに対す る単クローン性抗体で処理したウサギにおける髄膜炎における炎症、組織損傷お よび死亡率の減少、J Exp Med 170:959−968.19894 、5lmpson PJ、RF Todd、JCFantons、JKMick elson、JD Griffin、BRLuccasi、MDAdams、P  Hoff、K Lee およびCE Rogers、リンパ球の付着を阻害す る単クローン性抗体(抗−Mol、抗−CD11b)による実験的なイヌの心筋 と再潅流による外傷の軽減、J C11n Invest 61:624−62 9.1988 5、Vedder NB、RK Winn、CL Rice、EY Chi、X −E ArforsおよびJM Harlan、付着促進リンパ球糖タンパク質 CD18に対する単クローン性抗体はウサギにおける器官の損傷を軽減し、出血 のショックからの回復および蘇生を改善する、J C11n Invest 8 1:939−944.1988 6、 Hernandes LA、MB Grisham、B Twchig、 に−E Arfors、JM HarlanおよびDN Granger、貧血 −再潅流によって誘発される微小血管の損傷における好中球の役割、Am J  l’hysiol 263:H699−H703,19877、Wright  SDおよびMTCJongsヒトミクロファージ上の付着促進レセプタはリポ多 糖類を結合することによりE、coliを認識する、J Exp Med 16 4:1867−1888.19868、Wright SD、SM Levin 、MTCJong。 Z ChadおよびLG Kabbash、CR3(CD11b/CD18)は Arg−Gly−Aspを含有するペプチドの一つの結合部位および細菌性リポ 多糖類の第二の部位を発現する。J Exp Med 169:175−183 .1989 9、Wright SDおよびBCMeyer、ホルボールエステルは多形核リ ンパ球上の補体レセプタの逐次的活性化および不活性化を引き起こす。 J Immunol 136:1759−1764.198610、Lo SK 、GA Van 5aventer、SM LevinおよびSD Wr i  ght、2個のリンパ球レセプタ(CD11a/CD18およびCD11b/C D18)は異なるリガンドへ結合することにより内皮への一時的付着を媒介する 。J Immunol 143:3325−3329.19811、Lo SK 、PA Detmers、SM LevinおよびSD Wright、好中球 の内皮への一時的付着、J Exp Med 168:1779−1793.1 989 12、 Detmers PA、SD Wrignt、E 01sen。 B Kimball およびZ Cohn、リガンドの不在下におけるヒト好中 球上の補体レセプタの集合、J Ce1l Biol 105:1137−11 45.1987 13、 Baggiotinj M、B DewaldおよびMThelen1 好中球および単核食細胞に対するPAFの影響、Prog BiochamPh armacol 12:0−105.198814、 Patarroyo M 、M Jondal、J GordonおよびE Klein、ヒトリンパ球間 のホルボール12.13−ジブチレートにより誘導される結合の特性決定、Ce 1l Immunol 81:373−383.1983 15、Rothlein RおよびT Springer、ホルボールによって 刺激された同型のリンパ球の付着におけるリンパ球の機能に関連した抗原1の要 件。J Exp Med 163:1132−1145.198616、Wri ght SD およびSC5ilverstein、腫瘍促進ホルボールエステ ルは培養したヒトの単球中でC3bおよびC3b’ レセプタによって媒介され る食作用を刺激する。J Exp Med 156:1149−1164.19 82 本発明は、本発明の精神または本質的特徴から離反することなく他の形態で具体 化することができ、または他の方法で行うことができる。これ故、本開示はあら ゆる点で例示のためのものであり、制限のためのものではないと考えるべきてあ り、本発明の範囲は請求の範囲に記載されており、同等な意味および範囲に当た る総ての変更は本発明に包含されることを意図するものである。 図面の簡単な説明 図1は、刺激を受けた好中球から部分的に精製されたCMF−1を抽出する方法 を示す。刺激されたPMNのペットが有機溶媒で処理さね、上澄み液を、回転蒸 発器中で真空下に乾燥させた。容量が2−2−2OであるDEAEカラムを、1 09−10”細胞からの出発物質のために使用した。乾燥した抽出物をクロロホ ルム:メタノール:水=30:60:8である3床容量中で再び懸濁化し、前記 カラムに通した。カラムを溶媒の6床容量で洗い、クロロホルム:メタノール  0.8M酢酸ナトリウム=30:60:8、で溶離させた。溶離物を真空下で乾 燥し、蒸留水で再び懸濁化した。109−10”細胞それぞれからの物質の脱塩 化のために、セプーパク(Sep−Pak)C18カートリッジ、あるいはセブ ーパク溶媒のハンドパックカラムを使用した。標本に少くとも3床容量の水を適 用する前に、018カラムをメタノール、クロロホルム:メタノール=2:1、 及びメタノール・1.6M酢酸ナトリウム=1:1.のそれぞれであらかじめ洗 った。次にカラムを水(76床容量)でゆすぐことにより塩分を洗い出し、次い でリピド抽出物を、1:1メタノール−クロロホルムで溶離させた。溶離物質に 次いでフ十ルチ(Folch)区分法を適用し、乾燥前に、クロロホルム:メタ ノール=2・1の下側層と平衡する上側塩類担に分離させ、次いでこの物質を再 懸濁して、部分的に精製されたCMF−1の保存用ストックとした。 第2図は、半調製用C,,HPLCカラム上での部分的に精製した脂質抽出物の 典型的な実験である。部分的に精製したCMF(を、蒸溜水中でVersa−P akc+++逆柑カラム(1,0μm充填、250mmX]、Omm)に載せた 。CMF−1は水からアセトニトリル間ての1%/分のグラディエンドによって 溶出した。cMp−1(ロゼツト形成分析法における活性によって測定、棒グラ フ))は約5596アセトニトリルて溶出した。CMF−1はCMF−1を含有 するミセルが含まれているため、親水性でありカラムマトリマックスによって保 持されない通過液中にも含まれていた。低能度の材料を載荷することによって突 破がなくなった。能動画分中に244nmの吸収が見られないことが認められた 。 第3図は、CMF−1で処理した後のPMNによるEC3bi結合の経過を示す グラフである。部分的に精製したCMF−1(42単位/ml)をロゼツト形成 分析法において様々な時間にPMNに添加した。この実験は3回繰り返したもの の代表的なものである。 第4図は、CMF−1で処理したPMNによるEC3bi結合の投与量応答を示 すグラフである。PMAて刺激した細胞から抽出した部分的に精製した脂質を希 釈し、ロゼツト形成分析法においてPMNに15分間適用した(黒四角形)。半 最大結合は1/360倍の希釈で起こったが、これはCMF−1の6単位がこの 調製における107個の細胞から抽出されたことを意味している。静止PMN( 黒三角形)から抽出した脂質は、いずれの希釈倍率でもCMF−1活性を示さな かった。CMF−1はIgGをコーティングした赤血球(E I gG)へのP MNの結合に何んら影響しなかった(n=角形)。 第5図は、CMF−1が全血中の細胞によるTNF産生を誘発しないことを示す グラフである。全血をリポ多糖類(LPS) 、CMF−1(42単位/ml) または両方と共に37°Cて5時間インキュベーションした。細胞を遠心分離し た後、上澄液をラジオイノムアッセイにより腫瘍憤死因子(TNF)の存在に就 いて試験した。この実験は2回繰り返した実験の代表的なものである。 第6図は、フィブリノーゲンをコーティングした表面へのCMF−1によって誘 導されたPMNの結合の経過を示すグラフである。PMNを、fNLLP処理し た細胞から部分的に精製したCMF−1の42単位/mlの存在下(四角形)ま たは非存在下(三角形)での様々な時間に37℃で、フィブリノーゲンをコーテ ィングした表面に付着させた。データ一点は、それぞれ2個のウェルでの2回の 実験の平均である。 第7図は未刺激の内皮へのCMF−1で処理したPMHの結合の投与量応答を示 すグラフである。PMNを様々な量のCMF−1で37℃で15分間刺激し、洗 浄により作用物質を除き、未刺激のヒト請帯静脈内皮細胞の単層(EC)に適用 した。ECへの結合は洗浄前、37℃で15分間行い、位相差顕微鏡法により結 合細胞を計数した。数は、それぞれ2個のウェルでの2回の実験の平均である。 第8図は、CMF−1処理を行ったPMNの未刺激内皮への結合の経過を示すグ ラフである。PMNを様々な時間CMF−1(42単位/ml、fNLLP処理 した細胞から部分的に精製したのもの)で刺激し、第7図に記載したのと同様に EC結合に就いて試験した。データーは、それぞれ2個のウェルで2回の実験の 平均である。 第9図は、CMF−1で処理したPMNの未刺激内皮への結合がCR3およびL FA−1によるものであることを示すグラフである。PMNをmAbs(10a g/ml)の存在または非存在下にて前記のEC結合に就いて試験した。数値は 2個のウェルの平均値である。この実験は3回反復したものの代表的なものであ った。 第10図は、CMF−1がPMN脱顆粒反応をおこなさないことを示すグラフで ある。PMNを脂質抽出物またはPMAと共に様々な時間インキュベーションし 、洗浄し、CD11bg (OKMIO15μg/ml)に対するmABおよび フルオレセイン抱合二次抗体で染色した。次に、細胞を流動細胞計数法により分 析した。PMNを30ag/ml使用した。この実験で用いた脂質抽出物は、異 なる作用物質で様々な時間処理したPMNから誘導した。PMAで20分間処理 した細胞からの脂質はCMF−1活性が17単位/mlであったが、TNFで4 5分間処理した細胞からの脂質の活性は42単位/mlであった。PMAでOま たは60分間処理した細胞からの脂質のCMF−1活性はそれぞれ〈2単位/m lおよび4単位/mlであった(第3表参照)。この実験は3回繰り返したもの の代表的なものであった。 第11図は、PMAで刺激した細胞を再度CMF−1に刺激することができるこ とを示すグラフである。細胞をPM (30ag/ml)またはCMF−1(4 2単位/mlS fNLLP処理した細胞から部分的に精製したもの)で所定時 間刺激し、洗浄した後、指示がある場合には他の作用物質で刺激した。EC3b iを適用する前に作用物質を洗浄により除去し、通常の方法でロゼツト形成を測 定した。これらのデーターは、それぞれ3個のウェルての2回の実験の平均値で ある。 第12図は、活性化したPMHによって産生されるCMF−1の大半は細胞会合 していることを示すグラフである。PMNをTNF (5X10’単位/ml) に様々な時間暴露して、遠心分離を行った。ペレットを前記と同様にクロロホル ム、メタノール:水=10・10:1で抽出し、上澄液をロータリーエバポレー ターで乾燥し、クロロホルム:メタノール=2:1に再懸濁した。次いで、抽出 物をロゼツト形成分析法によりCMF−1活性について試験した。 第13図は、CMF−1がLFA−1によりリンパ球集合を刺激することを示す グラフである。リンパ球を、(16)に記載の方法でパーコールグラディエンド 上で精製した。混入する単球はプラスチックの粘着性によって除去した。次いて 、細胞をテラサキプレートウエルに加え、PMA (100ng/ml) 、C MF−1(42単位/ml)または静止PMAから抽出された脂質(rPMN脂 質」、CMF−1の3倍程度の細胞から抽出)を抗体(10ag/ml)の存在 下または非存在下にて加えた。TSI/22帯OKMIOは、それぞれCD11 aおよびCD11bに対するものである。μB4はCD18に対するものである 。W2B5はクラスI MHCを認識する。静止PMNからの脂質を1/30に 希釈した。細胞を37℃で30分間インキュベーションし、集合を下記の式にし たがって位相差顕微鏡法によって測定した。%集合=[i−(試験ウェル中の1 mm2当たりの遊離細胞数)/コントロールの未処理ウェル中の1mm2当たり の遊離細胞数)X100゜この実験は、3回反復したものの代表的なものである 第14図は、CMF−1の紫外部スペクトログラフである。ダブルビームおよび 組合せ石英セルを備えたr’erkin−Elmer Lamda 5紫外部/ 可視分光光度計を両方のセルでアセトニトリルでゼロ合わせをした後(右側)、 逆相クロマトグラフィにより精製したCMF−1(52,000単位/mlアセ トニトリル)を一方のセルに加え、スペクトルを得た(左側)。 第15図は、CFvI F活性を臨床的に破壊するための実験を纏めた流れ図で ある。 第16図は、CMF−1の分子量は340±16ダルトンであることをしめずグ ラフである。CMF−1をTSK G200OHXLサイズ排除クロマトグラフ イカラムに載荷し、テトラヒドロフランの均一グラディエンドで溶出した。 溶出した物質の254 nmの吸収は、カラムは、カラムでの分布によって示さ れる。1000〜180ダルトンの範囲の分子量標準試料の溶出容積を示す(三 角形)。直線回帰により、標準曲線 y=1.278x+3.302、r2=0.9884が得られた。それぞれの画 分のCMF−1活性(棒グラフ)をロゼツト形成分析法によって測定した。 第17図は、CMF−1がロイコトリエンB4またはリボキシンA4に同等では ないことを示すグラフである。Wators μB o n d a P a  k C+a逆相カラム(10,czm粒度、3.9mmx150mm)にCMF −1(50単位、fNLLPて処理した細胞から部分的に精製)LTB4 (5 ngおよび0. 5μC1)またはLXA4 (5μg)を載荷し、水からアセ トニトリルへの1%/分のグラディエンドで溶出した(実線)。CMF−1の溶 出はロゼツト形成分析法によって監視しく棒グラフ) 、LTB4は画分当たり のcpm(破線)で、LXA4は254nmでの吸光度(点線)によって監視し た。 (図1 】 付着指数(0)
【図3 】 107個の細胞からの抽出物の希釈 1図5】 0 0.05 0.25 7 5 リボ寥糖濃度(ng/mW (図71 加えたCMF(単位/m0 I図′i3] (図c11
【図(0] 平均チャンネル蛍光 【図11 付精攪数 【図1″L】 7NF中の時間(分) 集 合 % 1N 呼 吸 (254nm) log MW (v) 手続補正書

Claims (89)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、前 記CD18レセプタに直接結合する、精製された形のCR3モジュレータ。
  2. 2.前記CR3モジュレータが酸性の両親和性リピドあるいはリピド状化合物で あり、強塩基で処理された後でもその活性を保持し、約340ダルトンの分子量 を有する請求項1記載のCR3モジュレータ。
  3. 3.メバロン酸合成の生合成産物から由来し、イソプレノイド構造を有する請求 項2記載のCR3モジュレータ。
  4. 4.CD18の付着促進能力を活性化し、C3biの結合位置でレセプタCR3 の結合を増大させ、内皮細胞、フィブリノーゲン被覆基質及びリピドIVaに対 する多形核白血球結合力を増大し、LFA−1媒介白血球付着力を増大する請求 項1,2もしくは3項記載のCR3モジュレータ。
  5. 5.全血液によるTNFの産生を誘導するものでなく、多形核白血球の脱顆粒化 を生じさせるものでない請求項4記載のCR3モジュレータ。
  6. 6.検出可能なラベルをラベルした請求項1,2もしくは3項記載のCR3モジ ュレータ。
  7. 7.ラベルは酵素、あるいは螢光もしくは放射線を発する化学物質から選ばれる 請求項6記載のCR3モジュレータ。
  8. 8.CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、C D18レセプタに直接結合するCR3モジュレータの調製方法であって、A.哺 乳動物から多形核白血球標本を収集し;B.前記多形核白血球からCR3モジュ レークを単離する、ことからなる方法。
  9. 9.CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、C D18レセプタに直接結合するCR3モジュレータの合成を抑制する方法であっ て、前記多形核白血球もしくはその活性フラグメントと、前記作用物質あるいは CR3モジュレータ合成の他のプロモータとの間の反応を遮断/拮抗することか らなる方法。
  10. 10.請求項9記載の方法であって、前記多形核白血球を含む宿主中の生物学的 媒体に、前記CD18活性を高める作用物質に対する拮抗物質、前記CR3モジ ュレータ合成プロモーター、前記多形核白血球、もしくは前記多形核白血球活性 フラグメント、前記CD18活性を高める作用物質の抗体/又はこれらの混合物 のうちから選ばれた少くとも一種を投与することにより、前記作用物質あるいは CR3モジュレータ合成の他のプロモーターを遮断する、ことからなる方法。
  11. 11.請求項10記載の方法であって、CR3モジュレータ合成の前記プロモー ターが、ホルポールミリステン酸アセテート(PMA)、血小板活性因子(PA F)、腫瘍壊死因子(TNF)、ホルミル−NorLeu−Leu−Phe(f NLLP)、インターロイキン−8(IL−8)、C5a、及びこれらの混合物 からなる群より選ばれる方法。
  12. 12.CR3モジュレーク合成の前記プロモーターがプロティンキナーゼCcG MP,G−プロティン,及びこれらの混合物のうちから選ばれる細胞内信号物質 である請求項10記載の方法。
  13. 13.CR3モジュレータ合成の前記プロモーターが、プリカーサを活性CR3 モジュレータに転化させる生合成酵素である請求項10記載の方法。
  14. 14.CR3モジュレータ合成の前記プロモーターが、CR3モジュレータの基 体を合成する酵素である請求項10記載の方法。
  15. 15.CR3モジュレータに対する拮抗物質であって、前記拮抗物質に対応する CR3モジュレータが、CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球 により合成され、CD18レセプタに直接結合する純粋な形の化合物に含んでい るものであることを特徴とする拮抗物質。
  16. 16.前記拮抗物質がCR3モジュレータのCD18への結合を妨げるものであ る請求項15記載の拮抗物質。
  17. 17.前記拮抗物質がCR3モジュレータの破壊を早めるものである請求項15 記載の拮抗物質。
  18. 18.CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、 前記CD18レセプタに直接結合するCR3モジュレータ、の存在を定量する方 法であって、下記段階: A.多形核白血球から前記CR3モジュレータを含む標本を調製し;B.前記C R3モジュレータ標本に対応する結合相手を調製し;C.前記CR3モジュレー タ標本とこれに対する結合相手からなる群から選ばれた物質に検出可能なラベル を配置し;D.ラベルされていない段階Cの物質からなる群から選ばれた物質、 及び前記CR3モジュレータの結合が疑われている哺乳動物からの生物学的標本 を適当な基体の上で不働化し; E.段階Cからのラベルされた物質を前記生物学的標本、及び不勧化物質と接触 して配置し; F.前記不勧化物質に結合しない段階Cの物質から、前記不働化物質に結合した 段階Cの物質を分離し; G.前記結合した物質について、前記ラベルした物質の存在を検定する段階から なる方法。
  19. 19.CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、 前記CD18レセプタに直接に結合するCR3モジュレータ、の存在をアッセイ する方法であって、下記段階: A.多形核白血球から前記CR3モジュレータを含む標本を調製し;B.静止相 の多形核白血球の試験標本に、段階AのCR3モジュレータ標本の所定量を接種 し; C.段階Bの接種された試験標本を、検出可能なラベルを有し、C3biで被覆 された赤血球標本に添加し;そして、D.前記多形核白血球と前記赤血球との結 合度を測定する段階からなる方法。
  20. 20.CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、 前記CD18に直接に結合するCR3モジュレークの存在及び活性をアッセイす る試験キットであって、 A.前記CR3モジュレータの所定量を含む溶液;B.静止相の多形核白血球標 本; C.C3biを被覆した赤血球標本; D.前記キットの使用説明書、を含むキット。
  21. 21.CR3モジュレータ産生を調整する能力について薬剤その他の物質をスク リーニングするアッセイ系であって、薬剤又は物質が接種されており、抽出物を 生じうる観察可能な細胞試験標本を含み、前記抽出物がCR3モジュレータの存 在を検定されるようにしたアッセイ系において、前記CR3モジュレータがCD 18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、前記CD1 8レセプタに直接に結合するものでるアッセイ系。
  22. 22.前記細胞試験標本が多形核白血球からなる請求項21記載のアッセイ系。
  23. 23.前記多形核白血球が作用物質により刺激される請求項22記載のアッセイ 系。
  24. 24.前記作用物質が、ホルボールミリステン酸アセテート(PMA)、血小板 活性因子(PAF)、腫瘍壊死因子(TNF)、ホルミル−NorLeu−Le u−Phe(fNLLP)、インターロイキン−8(IL−8)、C5a、及び これらの混合物からなる群より選ばれる請求項23記載のアッセイ系。
  25. 25.CR3モジュレークの産生を調整する薬剤その他の能力をスクリーニング するアッセイ系であって、薬剤その他の物質を接種した観察可能な細胞試験標本 を含んでなり、この標本を、標本上でCD18分子が付着を媒介する能力を検定 するようにしたアッセイ系。
  26. 26.前記付着は、フィブリノーゲン、C3bi、リピド/Vaを被覆した表面 、及び内皮細胞に対して行われるものである請求項25記載のアッセイ系。
  27. 27.細胞標本が多形核白血球からなる請求項25記載のアッセイ系。
  28. 28.多形核白血球が作用物質である請求項27記載のアッセイ系。
  29. 29.作用物質が、ホルポールミリステン酸アセテート(PMA)、血小板活性 因子(PAF)、腫瘍壊死因子(TNF)、ホルミル−NorLeu−Leu− Phe(fNLLP)、インターロイキン−8(IL−8)、C5a、及びこれ らの混合物からなる群より選ばれる請求項28記載のアッセイ系。
  30. 30.CR3モジュレータ活性に対して拮抗する能力を薬剤その他の物質に対し てスクリーニングするアッセイ系であって、薬剤その他の物質及び既知量のCR 3モジュレータを接種した観察可能な細胞の試験標本からなり、前記薬剤あるい は物質の作用が、前記細胞の試験標本上で、結合相手との付着を媒介するCD1 8分子の減退した活性により測定するようにしたアッセイ系。
  31. 31.前記付着が、フィブリノーゲン、C3bi、リピド/Vaを被覆した表面 、及び内皮細胞に対して行われる請求項30記載のアッセイ系。
  32. 32.細胞標本が多形核白血球である請求項30記載のアッセイ系。
  33. 33.多形核白血球が作用物質である請求項32記載のアッセイ系。
  34. 34.前記作用物質が、ホルポールミリステン酸アセテート(PMA)、血小板 活性因子(PAF)、腫瘍壊死因子(TNF)、ホルミル−NorLeu−Le u−Phe(fNLLP)、インターロイキン−8(IL−8)、C5a、及び これらの混合物からなる群より選ばれる請求項33記載のアッセイ系。
  35. 35.CR3モジュレータ活性に対して拮抗する能力を薬剤その他の物質に対し てスクリーニングするアッセイ系であって、CR3モジュレータ及び前記薬剤そ の他の物質を接種した純粋なCD18分子からなり、前記薬剤あるいは物質の作 用が、純粋なCD18に対するEC3biの減退した結合力により測定するよう にしたアッセイ系。
  36. 36.CR3モジュレータ活性に対して拮抗する能力を薬剤その他の物質に対し てスクリーニングするアッセイ系であって、ラベルしたCR3モジュレータ及び 前記薬剤その他の物質を接種した観察可能な細胞の試験標本もしくは純粋なCD 18からなり、前記薬剤あるいは物質の活性が、細胞の標本もしくは純粋なCD 18に対するラベルされたCR3モジュレータの減退に結合力により測定される アッセイ系。
  37. 37.細胞の試験標本が多形核白血球である請求項35又は36記載のアッセイ 系。
  38. 38.細胞の試験標本がセルラインビアリングCD18である請求項35又は3 6記載のアッセイ系。
  39. 39.血清又は水性媒体中のCR3モジュレータを示す試験キットであって、A .CR3モジュレータ又はその特定の結合相手に直接又は間接に検出可能なラベ ルを着合させることにより得られる、所定量のラベルされた免疫化学的に反応性 のある成分(ここで前記CR3モジュレータは、CD18の活性を高める作用物 質に応じて多形核白血球により合成され、前記CD18に間接に結合する); B.他の反応剤;及び C.前記キットの使用説明書、からなるキット。
  40. 40.試験対象から所定量の白血球を収集することを含む診断法であって、前記 白血球を収集する前に、十分な量の前記白血球の結合を阻止するために有効な、 CR3モジュレータの合成/活性に対する拮抗物質を、前記試験対象の内皮に投 与することからなり、この場合、前記CR3モジュレータは、CD18の活性を 高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、CDレセプタに直接結合 するものである診断法。
  41. 41.敗血症その他の感染性又は非感染性損傷中、肺その他の器官への白血球の 流入を抑制する方法であって、CR3モジュレータの合成/活性に対する拮抗物 質の治療量を投与することを含む方法において、前記CR3モジュレータが、C D18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、CDレセ プタに直接結合するものである方法。
  42. 42.前記拮抗物質が静脈内投与される請求項41記載の方法。
  43. 43.前記拮抗物質が経口投与される請求項41記載の方法。
  44. 44.白血球の流入が感染により生じる請求項41記載の方法。
  45. 45.白血球の流入が非感染性外傷により生じる請求項41記載の方法。
  46. 46.白血球の流入が内毒素ショックにより生じる請求項41記載の方法。
  47. 47.白血球の流入が成人呼吸困難症により生じる請求項41記載の方法。
  48. 48.感染が、髄膜炎、脳炎、関節炎、ブドウ膜炎、炎症性腸クローン病、皮膚 炎、乾せん、及び成人呼吸困難症からなる群から選ばれる病的状態と関係してい る請求項44記載の方法。
  49. 49.白血球の流入が、急性過敏症、慢性過敏症、宿主移植病、悪性貧血、糖尿 病、関節リウマチによる発赤、白血球漏出を含む疾病、抗原−抗体複合媒介疾病 、移植拒絶反応からなる群から選ばれる免疫不全の結果である請求項41記載の 方法。
  50. 50.白血球の流入が、関節リウマチ、全身性エリマトーデス、マジョグレン氏 症、多筋炎、皮膚糸状菌症、硬皮症、重症筋無力症、自己免疫多発神経炎、多発 硬化症、天ほうそう、リウマチ性心臓炎、グッドパスチャー氏症、心臓切開後遺 症、自己免疫甲状腺炎、グレーブス氏症、1型糖尿病、アジソン氏病、自己免疫 卵巣炎、自己免疫精巣炎からなる群から選ばれる免疫障害の結果である請求項4 1記載の方法。
  51. 51.敗血症その他の感染性あるいは非感染性外傷により生ずる炎症を有する患 者の肺その他の器官における炎症を治療する方法であって、治療を要する患者に 対してCR3モジュレータの合成/活性の拮抗物質の治療量を投与することを含 む方法において、前記CR3モジュレータが、CD18の活性を高める作用物質 に応じて多形核白血球により合成され、前記CD18レセプタに直接結合するも のである方法。
  52. 52.前記拮抗物質が静脈内投与される請求項51記載の方法。
  53. 53.前記拮抗物質が経口投与される請求項51記載の方法。
  54. 54.白血球の流入が感染により生じる請求項51記載の方法。
  55. 55.白血球の流入が非感染性外傷により生じる請求項51記載の方法。
  56. 56.白血球の流入が内毒素ショックにより生じる請求項51記載の方法。
  57. 57.白血球の流入が成人呼吸困難症により生じる請求項51記載の方法。
  58. 58.感染が、髄膜炎、脳炎、関節炎、ブドウ膜炎、炎症性腸クローン病、皮膚 炎、乾せん、及び成人呼吸困難症からなる群から選はれる病的状態と関係してい る請求項54記載の方法。
  59. 59.白血球の流入が、急性過敏症、慢性過敏症、宿主移植病、悪性貧血、糖尿 病、関節リウマチによる発赤、白血球漏出を含む疾病、抗原−抗体複合媒介疾病 、移植拒絶反応からなる群から選ばれる免疫不全の結果である請求項51記載の 方法。
  60. 60.白血球の流入が、関節リウマチ、全身性エリマトーデス、マジョグレン氏 症、多筋炎、皮膚糸状菌症、硬皮症、重症筋無力症、自己免疫多発神経炎、多発 硬化症、天ほうそう、リウマチ性心臓炎、グッドパスチャー氏症、心臓切開後遺 症、自己免疫甲状腺炎、グレープス氏症、I型糖尿病、アジソン氏病、自己免疫 卵巣炎、自己免疫精巣炎からなる群から選ばれる免疫障害の結果である請求項5 1記載の方法。
  61. 61.抗感染物質が患者に投与される場合の炎症を除去するあるいは減少させる 方法であって、抗感染物質の投与前、投与と同時、あるいは投与後に、CR3モ ジュレータの合成/活性に対する拮抗物質の治療量を投与する方法において、前 記CR3モジュレータが、CD18レセプタの活性を高める作用物質に応じて多 形核白血球により合成され、前記CDレセプタに直接結合するものである方法。
  62. 62.前記抗感染物質がベータラクタム抗生物質である請求項61記載の方法。
  63. 63.前記拮抗物質が静脈内投与される請求項61記載の方法。
  64. 64.前記拮抗物質が経口投与される請求項61記載の方法。
  65. 65.炎症が内毒素ショックにより生じる請求項61記載の方法。
  66. 66.炎症が感染原因による成人呼吸困難症により生じる請求項61記載の方法 。
  67. 67.炎症が、髄膜炎、脳炎、関節炎、ブドウ膜炎、炎症性腸クローン病、皮膚 炎、乾せんからなる群から選ばれる病的状態と関係している請求項61記載の方 法。
  68. 68.炎症が、急性過敏症、慢性過敏症、宿主移植病、悪性貧血、糖尿病、関節 リウマチによる発赤、白血球漏出を含む疾病、抗原−抗体複合媒介疾病、移植拒 絶反応からなる群から選ばれる免疫不全の結果である請求項61記載の方法。
  69. 69.炎症が、関節リウマチ、全身性エリマトーデス、マジョグレン氏症、多筋 炎、皮膚糸状菌症、硬皮症、重症筋無力症、自己免疫多発神経炎、多発硬化症、 天ほうそう、リウマチ性心臓炎、グッドパスチャー氏症、心臓切開後遺症、自己 免疫甲状腺炎、グレープス氏症、I型糖尿病、アジソン氏病、自己免疫卵巣炎、 自己免疫精巣炎からなる群から選ばれる免疫障害の結果である請求項61記載の 方法。
  70. 70.哺乳動物における炎症の治療方法であって、哺乳動物に対し、CR3モジ ュレータの細胞レセプタに対するCR3モジュレータの結合を遮断することので きる、CR3モジュレータに特異性のある物質、CR3モジュレータの合成を抑 制することのできる物質、CR3モジュレータの拮抗物質として作用することの できる物質、及びこれらの混合物、からなる群から選ばれた物質の炎症治療量を 投与することからなり、ここでCR3モジュレータは、CD18レセプタの活性 を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、前記CDレセプタに直 接結合するものである方法。
  71. 71.敗血症その他の感染性又は非感染性損傷中、肺その他の器官への白血球の 流入を抑制する薬剤組成物であって、CR3モジュレータに対する拮抗物質の有 効量、及び薬学的に受け入れられる担体、を含み、前記CR3モジュレータが、 CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、CDレ セプタに直接結合するものである組成物。
  72. 72.前記組成物が静脈内投与に適した形である請求項71記載の組成物。
  73. 73.前記組成物が経口投与に適した形である請求項71記載の組成物。
  74. 74.前記拮抗物質が感染症を治療するために十分な量存在する請求項71記載 の組成物。
  75. 75.前記拮抗物質が非感染外傷と関係する炎症を治療するために十分な量存在 する請求項71記載の組成物。
  76. 76.前記拮抗物質が内毒素ショックを治療するために十分な量存在する請求項 71記載の組成物。
  77. 77.前記拮抗物質が成人呼吸困難症を治療するために十分な量存在する請求項 71記載の組成物。
  78. 78.感染が、髄膜炎、脳炎、関節炎、ブドウ膜炎、炎症性腸クローン病、皮膚 炎、乾せん、及び成人呼吸困難症からなる群から選ばれる病的状態と関係してい る請求項74記載の組成物。
  79. 79.前記拮抗物質が、関節リウマチ、全身性エリマトーデス、マジョグレン氏 症、多筋炎、皮膚糸状菌症、硬皮症、重症筋無力症、自己免疫多発神経炎、多発 硬化症、天ほうそう、リウマチ性心臓炎、グッドパスチャー氏症、心臓切開後遺 症、自己免疫甲状腺炎、グレープス氏症、I型糖尿病、アジソン氏病、自己免疫 卵巣炎、自己免疫精巣炎からなる群から選ばれる免疫障害を治療するために十分 な量存在している請求項51記載の組成物。
  80. 80.哺乳動物における炎症治療のための製薬組成物であって、A.CR3モジ ュレータの活性に対する拮抗物質、前記CR3モジュレータの合成を抑制するこ とができる物質、同等物及びその結合相手、これらの混合物、もしくはこれらに 特異性のある相手、からなる群より得られた治療有効量の物質であって、前記C R3モジュレータがCD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球によ り合成され、前記CD18レセプタに直接結合するものである物質;と B.薬学的に受け入れられるキャリア、とを含む組成物。
  81. 81.前記CR3モジュレータが酸性の両親和性脂質あるいは脂質状化合物であ り、強塩基で処理された後でもその活性を保持し、約340ダルトンの分子量を 有する請求項80記載の組成物。
  82. 82.メバロン酸合成の生合成産物から由来し、イソプレノイド構造を有する請 求項81記載の組成物。
  83. 83.CD18の付着促進能力を活性化し、C3biの結合位置でレセプタCR 3の結合を増大させ、内皮細胞、フィブリノーゲン被覆基質及び脂質IVaに対 する多形核白血球結合力を増大し、LFA−1に媒介される白血球付着力を増大 する請求項80,81もしくは82項記載の組成物。
  84. 84.全血液によるTNFの産生を誘導するものでなく、多形核白血球の脱顆粒 化を生じさせるものでない請求項83記載の組成物。
  85. 85.哺乳動物における感染性及び非感染性疾病を治療するための製薬組成物で あって: A.CR3モジュレータ、前記CR3モジュレータの合成及び/もしくは活性を 促進しうる物質、前記CR3モジュレータの活性を模倣しうる物質、及びその混 合物からなる群より選ばれた物質の治療有効量であり、前記CR3モジュレータ が、CD18の活性を高める作用物質に応じて多形核白血球により合成され、前 記CD18レセプタもしくはその特異性のある結合相手に直接結合するものであ る;及び B.薬学的に受け入れられるキャリア。
  86. 86.前記CR3モジュレータが酸性の両親和性脂質あるいは脂質状化合物であ り、強塩基で処理された後でもその活性を保持し、約340ダルトンの分子量を 有する請求項85記載の組成物。
  87. 87.メバロン酸合成の生合成産物から由来し、イソプレノイド構造を有する請 求項86記載の組成物。
  88. 88.CD18の付着促進能力を活性化し、C3biの結合位置でレセプタCR 3の結合を増大させ、内皮細胞、フィブリノーゲン被覆基質及びリピドWaに対 する多形核白血球結合力を増大し、LFA−1媒介白血球付着力を増大する請求 項85,86もしくは87項記載の組成物。
  89. 89.全血液によるTNFの産生を誘導するものでなく、多形核白血球の脱顆粒 化を生じさせるものでない請求項88記載の組成物。
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