JPH0650655Y2 - 軸受の密封装置 - Google Patents

軸受の密封装置

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JPH0650655Y2
JPH0650655Y2 JP1985184665U JP18466585U JPH0650655Y2 JP H0650655 Y2 JPH0650655 Y2 JP H0650655Y2 JP 1985184665 U JP1985184665 U JP 1985184665U JP 18466585 U JP18466585 U JP 18466585U JP H0650655 Y2 JPH0650655 Y2 JP H0650655Y2
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bearing
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば自動車エンジン等のタイミングベルト
用アイドラー軸受に用いられる密封装置に関する。
(従来の技術) 自動車エンジン等のタイミングベルトに使用されるアイ
ドラー軸受は、例えば第11図に示すように、内輪100の
内周面101にスリーブ200を圧入した構造をなす。スリー
ブ200の外周面201には取付用ブラケット300が圧入され
ている。このアイドラー軸受は、一方をブラケット300
により固定部に係止され、他方をスリーブ300の一端の
閉塞壁部301に形成された位置調整用長孔302を貫通する
ボルトなどにより固定されうる。上記アイドラー軸受は
この位置調整用長孔302に沿ってその取付位置を変える
ことにより、ベルトに適正な張力を付与しうる。
近年、構成部品点数を削減し、重量軽減やコストダウン
を図るために、例えば第12図に示すような、スリーブ一
体型の内輪401を有するアイドラー軸受が開発されてい
る。
アイドラー軸受は、自動車に搭載されて使用される場
合、走行中の様々な振動や衝撃あるいはベルトの送り速
度の変化などによって揺動するため確実な密封機能を有
することが必要とされる。そのため、シールリップ形状
は、通常、例えば第13図(a)〜第13図(c)に示すよ
うに接触型の二又シールリップが多用される。しかし、
第13図(a)や(b)に示すような二又シールリップ50
1及び502は、軌道側のリップ503および504が内輪外周面
402に小間隙を有するように設けられているため、振動
時のグリース漏れに対する防止効果が少ない。さらに前
者では、反軌道側のリップ505が曲面状溝506に摺接する
構造をなしているため、リップ505のしめしろが大き
く、したがって摩擦による発熱が多くグリース寿命は短
くなる。さらに、冷却時に軸受内の圧力が小さくなる場
合、リップ505が溝506に吸付き、軸受の回転トルクを増
大させる。第13図(c)に示す二又シールリップ507は
その先端部がいずれも溝508内に収容されているため、
上記シールリップ501および502に比べてグリース漏れは
少なく外部からの異物の侵入も効果的に防止しうる。軽
トルクを得られるという点でも優れている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、シール板509を軸受に組み込む際、組み付けを
容易にしかつ二又シールリップ507を破損しないように
するためには、内輪外周面402のうち溝508の反軌道側の
周面403の外周直径を軌道側周面404の外周直径より小さ
くして内輪外周面402を段部形状に形成する必要があっ
た。この段差のため、内輪外周面402の研磨加工におい
てはセンタレス研削盤によるスルーフィード加工が不安
定となる。したがって、第12図に示すような内輪形状に
おいてはブラケット300と内輪401との嵌め合いが不安定
となり、ブラケット300の取付強度が減じたり取付精度
が悪くなったりする。さらに、加工工程が多く、コスト
的にも問題がある。
他方、スルーフィード加工を可能にするために、例えば
第14図に示すように、内輪600の外周面601に溝を設けな
いで外周面601に直接シールリップ602を摺接させた軸受
が試案されている。しかし、シールリップ602の断面形
状が、通常ウォーターポンプ用軸受などに使用される逆
Y字状であるため、グリース漏れが多く発生し、外部か
らの異物の侵入も多い。結果としてアイドラー軸受には
実用化し難い。
本考案は上記従来技術の問題点を解決するものであり、
その目的とするところは、外部へのグリース漏れおよび
外部からの異物の侵入を長期にわたり効果的に防止し
得、かつ摩擦による発熱を少なくし、グリース寿命およ
びシール寿命の長い軸受の密封装置を提供することにあ
る。本考案の他の目的は、シール板の組み付けが容易な
軸受の密封装置を提供することにある。本考案のさらに
他の目的は、スルーフィールド加工を行い得、したがっ
て、内輪外周面とブラケットとの嵌め合いを安定化しブ
ラケットの取付強度および精度を向上しうる軸受の密封
装置を提供することにある。本考案のさらに他の目的
は、内輪とスリーブとが一体化したアイドラー軸受を安
価に供給しうる軸受の密封装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、外周部が軸受外輪に固定されかつ内周部に断
面ほぼ逆Y字形の二又シールリップを有する環状シール
板と、軸受内輪の軌道の外側の外周円筒面に周設されか
つ前記二又シールリップの各先端部が収容されて密封部
を形成する凹溝とで構成されてなる軸受の密封装置であ
って、 前記二又シールリップのうち内輪軌道側の内リップは、
その基部から先端部へ向けてほぼ均一な肉厚に設定され
かつ半径方向に対して内輪軌道側へ向けて適度な角度で
傾斜され、前記二又シールリップのうち反軌道側の外リ
ップは、ほぼ半径方向に沿って内方へ延びており、 また、前記内リップの先端部は、前記凹溝の軌道側側壁
に非接触に近接され、前記外リップの先端部は、前記凹
溝の反軌道側側壁に微接触するかもしくは微小間隙を介
して近接されており、 さらに、前記内・外リップの両先端部の内径が互いにほ
ぼ同一に設定されているとともに、前記内・外リップの
基部から先端部までの径方向リップ長さのうち、前記基
部から前記内輪外周円筒面に対する軌跡円径までの長さ
が該軌跡円径から前記先端部までの長さより大きく設定
されており、 前記内・外両リップが、装着時に内リップで外リップを
持ち上げるような長さに設定されている。
(作用) まず、二又シールリップの基部から先端部までの径方向
リップ長さのうち、前記基部から前記内輪外周円筒面に
対する軌跡円径までの長さを該軌跡円径から前記先端部
までの長さより大きく設定していること、外リップを半
径方向に沿わせていること、内リップを半径方向に対し
て内輪軌道側へ傾斜するようにしてその基部から先端部
に向けてほぼ均一な肉厚にしていること、内・外二つの
リップを互いにほぼ同一な内径に設定していることか
ら、環状シール板を軸受外輪に取り付けるにあたって両
リップを内輪外周円筒面を通過させるときに内リップを
外リップへ撓ませてこの内リップで外リップを持ち上げ
るようにさせることが可能となる。このため、両リップ
が凹溝に収容されるまでは内リップでもって外リップを
内輪外周円筒面に非接触となるように保護することにな
り、特に凹溝の反軌道側側壁に微接触または微小間隙を
介して近接して密封部を形成する外リップによる本来の
密封効果を損なうのを防止できるようになる。
また、内リップは、その傾斜する外径面により軸受内の
内輪軌道周辺のグリースを半径方向外方へ効果的に導き
うるようになっているから、軸受内部でのグリース循環
を促進できるようになる。しかも、内リップが凹溝の内
面に対して非接触であり、外リップが凹溝の内面に対し
て微接触または微小間隙を介する近接であるから、シー
ル抵抗が少なくなる。したがって、軸受内部からのグリ
ース漏れや外部からの異物侵入を効果的に防止すると同
時に、グリース寿命とシール寿命とを飛躍的に延ばすこ
とが可能となる。
さらに、凹溝は同一外径を有する内輪外周円筒面に周設
されているため、内輪外周円筒面のスルーフィード加工
が安定して行われる。したがって、内輪にブラケットを
取付ける際には、ブラケットの取付強度が高くなり、取
付精度も向上する。加工工程も少なくするため、スリー
ブ一体型アイドラー軸受を安価に供給しうる。
(実施例) 以下に本考案を実施例について述べる。
本考案の密封装置が設けられる軸受は、例えば第1図に
示すようなタイミングベルト用アイドラー軸受1であ
る。この軸受1は、軌道112の両外側の外周面を同一外
径をもった円筒面111に形成し該外周円筒面111に凹溝11
0を周設した内輪11と、タイミングベルトを掛合しうる
外輪12と、内・外輪間に配置される転動体13と、外周部
を外輪12に固定し内周部に二又シールリップを設けた環
状シール板14とを有する。内輪11は一方の外周円筒面11
1を軸方向に同一外径をもって延長したスリーブ一体型
の内輪である。スリーブ一体型内輪11の一端の閉塞壁部
113には位置調整用の長孔114が形成され、他端の軸方向
延長部の外周円筒面111には取付用のブラケット15が圧
入されている。軸受1は、このブラケット15により所望
の固定部(図示しない)に係止され、かつ長孔114を貫
通したボルトなどの固定部材(図示しない)により固定
部に締結される。その締め付け位置を長孔114にそって
適宜選択することにより、ベルトに適正な張力を付与す
ることができる。
本考案の密封装置10は、第2図に示すように、上記シー
ル板14と内輪11に周設された凹溝110とで構成される。
シール板14は芯金によって適宜補強されている。シール
板14の内周部の二又シールリップ141は、内輪軌道112側
に向かって適度な角度で傾斜した内リップ142と、略半
径方向内方に延びた外リップ143とである。外リップ143
の先端部の反軌道側には軸方向突起部144が設けられて
いる。両リップ142および143は互いに略同一内径に形成
され、各先端部は凹溝110の底壁115に非接触に近接しラ
ビリンス形式により配置される。両リップ142、143は、
リップが分枝する基部から先端部までの径方向リップ長
さのうち、基部から内輪外周円筒面111に対応する軌跡
円径までの長さL1が該軌跡円径から先端部までの長さL2
より大きく設定されている。加えて、内リップ142の先
端部および外リップ突起部144の外周縁部145および146
は内輪外周円筒面111と同径もしくはわずかに小さな径
に設定されている。したがって、シール板14の軸受1へ
の組み付けは、通常の組みつけ作業によって極めて容易
に行われうる。内リップ142は、軌道側に形成された傾
斜面147により、軸受1内の内輪近傍のグリースを半径
方向外方(外輪方向)に効果的に導くことができる。そ
れにより、軸受1内のグリース循環が効率よく行われ
る。特に、軸受1内に滞留するグリース塊状物が振動に
よって動き出したときに、これらの塊状物を効果的にす
くい上げうる。また、内リップ142は、凹溝110の軌道側
側壁116に非接触に近接配置されるため、シール抵抗が
ない。したがって、摩擦による発熱がないため、グリー
ス寿命およびシール寿命を伸ばすことができる。
外リップ143は、その先端部の突起部144が凹溝110の反
軌道側側壁117に微接触もしくは微少間隙を有して配置
されるため、外部から塵埃などの異物が侵入するのを防
止する。シール抵抗も極めて小さく、よって発熱も少な
く、グリース寿命やシール寿命に与える悪影響が少な
い。また、外リップ143の先端部には、例えば第3図
(a)および(b)に示すように、空気抜き用の穴148
を適宜設けることができる。この穴148により、軸受1
の高速回転時に発生する軸受1内の圧力を効果的に減じ
ることができるため、外リップ143は凹溝側壁117へ過度
に圧接することはない。したがって、シール板14は長期
にわたりその密封効果を発揮することができる。
内輪11はその外周面が円筒状であり、軌道面112および
凹溝110を除いて同一径である。特に従来と異なり凹溝1
10に関してその両側が同一径であることにより、内輪外
周円筒面111はセンターレス研磨盤などによりスルーフ
ィード加工が可能となる。このため、取付用のブラケッ
ト15と内輪11との嵌め合いが安定し、取付強度が向上す
ると同時に取付精度も向上する。しかも、加工工程が少
なくすむため、ブラケット付の内輪・スリーブ一体型軸
受を安価に供給しうる。凹溝110の形状は第2図に示す
ように、反軌道側側壁117が半径方向に関し外側へ適度
な角度で傾斜した形状の他、第4図(a)〜(b)に示
すように両側壁116および117が同一方向に傾斜したり、
相対する方向に傾斜していてもよい。また、第5図に示
すように、内輪11のブラケット嵌め合い径Rを、内輪11
の軸方向重心点Oを越えない範囲L内であれば外周円筒
面111の径rよりも小さくすることも可能である。重心
点Oを越えると、スルーフィード加工の際に、ガタが生
じ、加工が不安定になる。
本考案の他の実施例について以下に述べる。
第6図に示すように、上記実施例において、内輪11の軸
方向開放端118側の長さを短くして取付用フランジを取
り付けないて使用することも可能である。また、第7図
に示すように、上記実施例において、反ブラケット側の
密封装置を、例えば第13図(c)に示したような従来の
段部形状の溝508とこの溝508内にリップ先端部を収容し
たシール板509とで構成することができる。第8図は、
本考案の密封装置10を備え、外輪12に一対の断面コ字状
の平面部を密着させてボルトなどで一体に結合した環状
フランジ16を設けたアイドラー軸受を示す。
本考案の密封装置10は、さらに、上記のようにタイミン
グベルト用のアイドラー軸受1のみならず、第9図に示
すように、一般的な標準軸受2にも設けられうることは
言うまでもない。また、第10図に示すように、内輪17を
共有する複列軸受3にも利用可能である。この場合、後
から組み付ける側(例えば、図において右側)は、まず
シール板149を凹溝119より、先に組み付けた側(図にお
いて左側)へ配置し、次いで、転動体131および外輪121
を組み込んだのち、シール板149を取付治具などを用い
て、二又シールリップの先端が凹溝119内に収容される
ように組み付けられる。二つの外輪121および122間は、
もちろん取付治具の爪が入るだけの空間は確保されう
る。上記複列軸受3は、例えば、二本のベルトが互いに
逆転可能な外輪回転軸受として利用することができる。
三列以上の複列軸受にも採用できることはいうまでもな
い。
(考案の効果) 本考案の密封装置は、上記のような構成であるから、以
下に示すような効果を奏する。
(1)環状シール板を軸受外輪に取り付けるにあたって
両リップを内輪外周円筒面を通過させるときに内リップ
を外リップ側へ撓ませてこの内リップで外リップを持ち
上げるようにさせることが可能となるように二又シール
リップの構成を工夫しているから、主たる密封効果を呈
する外リップが本来の密封効果を損なうのを防止できる
ようになる。
(2)二又シールリップのうち内リップによって、軸受
内の内輪軌道周辺のグリースを半径方向外方へ効果的に
導きうるように工夫しているから、軸受内部でのグリー
ス循環を促進できるようになる。さらに、内リップおよ
び外リップと凹溝の内面とで形成する密封部の形態を工
夫しているから、シール抵抗および摩耗を少なくできる
ようになる。したがって、軸受内部からのグリース漏れ
や外部からの異物侵入を効果的に防止すると同時に、グ
リース寿命とシール寿命とを飛躍的に延ばすことが可能
となる。
(3)凹溝が同一外径を有する内輪外周円筒面に周設し
て、内輪外周円筒面のスルーフィード加工を安定的に行
えるようにしているから、内輪へのブラケットの取付精
度および取付強度を向上させることかできる。そのた
め、加工工程も少なくて済むようになり、スリーブ一体
型アイドラー軸受を安価で供給できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の密封装置を備えたアイドラー軸受の
一実施例を示す部分縦断面図、第2図は本考案の密封装
置を示す第1図の拡大図、第3図(a)および(b)は
それぞれ外リップの先端部に空気抜き穴を設けた要部縦
断面図および矢視図、第4図(a)〜(d)はそれぞれ
上記密封装置の凹溝の他の実施例を示す要部縦断面図、
第5図は内輪外周円筒面のブラケット嵌め合い径を外周
円筒面の径よりも小さくしうる範囲を示す部分縦断面
図、第6図〜第10図は、それぞれ本考案の他の実施例を
示す部分縦断面図、第11図〜第14図はそれぞれ従来の技
術を示す部分縦断面図である。 11……内輪、12……外輪、13……転動体、14……環状シ
ール板、15……ブラケット、110……凹溝、111……内輪
外周円筒面、112……内輪軌道、115……凹溝底壁、11
6、117……凹溝側壁、142……内リップ、143……外リッ
プ、144……外リップ突起部、145……内リップ先端部の
外周縁部、146……外リップ突起部の外周縁部、147……
傾斜面、148……空気抜き用の穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 辻本 明人 大阪府大阪市南区鰻谷西之町2番地 光洋 精工株式会社内 (56)参考文献 実公 昭39−21706(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部が軸受外輪に固定されかつ内周部に
    断面ほぼ逆Y字形の二又シールリップを設けた環状シー
    ル板と、軸受内輪の軌道の外側の外周円筒面に周設され
    かつ前記二又シールリップの各先端部が収容されて密封
    部を形成する凹溝とで構成されてなる軸受の密封装置で
    あって、 前記二又シールリップのうち内輪軌道側の内リップは、
    その基部から先端部へ向けてほぼ均一な肉厚に設定され
    かつ半径方向に対して内輪軌道側へ向けて適度な角度で
    傾斜され、前記二又シールリップのうち反軌道側の外リ
    ップは、ほぼ半径方向に沿って内方へ延びており、 また、前記内リップの先端部は、前記凹溝の軌道側側壁
    に非接触に近接され、前記外リップの先端部は、前記凹
    溝の反軌道側側壁に微接触するかもしくは微小間隙を介
    して近接されており、 さらに、前記内・外リップの両先端部の内径が互いにほ
    ぼ同一に設定されているとともに、前記内・外リップの
    基部から先端部までの径方向リップ長さのうち、前記基
    部から前記内輪外周円筒面に対する軌跡円径までの長さ
    が該軌跡円径から前記先端部までの長さより大きく設定
    されており、 前記内・外両リップが、装着時に内リップで外リップを
    持ち上げるような長さに設定されている、ことを特徴と
    する軸受の密封装置。
JP1985184665U 1985-11-29 1985-11-29 軸受の密封装置 Expired - Lifetime JPH0650655Y2 (ja)

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